エイシンフラッシュ(競走馬)

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エイシンフラッシュ
写真一覧
抹消  黒鹿毛 2007年3月27日生
調教師藤原英昭(栗東)
馬主平井 克彦
生産者社台ファーム
生産地千歳市
戦績27戦[6-3-7-11]
総賞金75,607万円
収得賞金20,650万円
英字表記Eishin Flash
血統 King's Best
血統 ][ 産駒 ]
Kingmambo
Allegretta
ムーンレディ
血統 ][ 産駒 ]
Platini
Midnight Fever
兄弟 ダノンムーンマツリダバッハ
市場価格
前走 2013/11/24 ジャパンカップ G1
次走予定

エイシンフラッシュの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
13/11/24 東京 11 ジャパンC G1 芝2400 17244.9310** 牡6 57.0 M.デムー藤原英昭 490
(+2)
2.26.6 0.534.6ジェンティルドンナ
13/10/27 東京 11 天皇賞(秋) G1 芝2000 17364.733** 牡6 58.0 M.デムー藤原英昭 488
(+4)
1.58.5 1.035.5⑧⑨⑩ジャスタウェイ
13/10/06 東京 11 毎日王冠 G2 芝1800 11667.941** 牡6 58.0 福永祐一藤原英昭 484
(+3)
1.46.7 -0.132.8④④④ジャスタウェイ
13/04/28 香港 8 QE2世C G1 芝2000 14--------3** 牡6 57.0 M.デムー藤原英昭 481
(--)
2.02.4 0.3----MILITARY ATTACK
13/03/31 阪神 11 産経大阪杯 G2 芝2000 145712.653** 牡6 58.0 C.デムー藤原英昭 492
(+4)
1.59.1 0.133.5⑧⑧オルフェーヴル
12/12/23 中山 10 有馬記念 G1 芝2500 161210.034** 牡5 57.0 三浦皇成藤原英昭 488
(0)
2.32.4 0.535.8⑦⑦⑦⑤ゴールドシップ
12/11/25 東京 11 ジャパンC G1 芝2400 174813.959** 牡5 57.0 C.ルメー藤原英昭 488
(+2)
2.24.1 1.033.7⑧⑧⑧⑦ジェンティルドンナ
12/10/28 東京 11 天皇賞(秋) G1 芝2000 1861216.651** 牡5 58.0 M.デムー藤原英昭 486
(-8)
1.57.3 -0.133.1⑪⑫⑫フェノーメノ
12/10/07 東京 11 毎日王冠 G2 芝1800 167134.429** 牡5 57.0 内田博幸藤原英昭 494
(+6)
1.45.6 0.633.8⑩⑧⑦カレンブラックヒル
12/06/24 阪神 11 宝塚記念 G1 芝2200 16368.346** 牡5 58.0 内田博幸藤原英昭 488
(--)
2.12.5 1.636.4⑧⑧⑧⑦オルフェーヴル
12/03/31 アラ 9 ドバイWC G1 ダ2000 13--------6** 牡5 57.0 C.ルメー藤原英昭 --0000 ------MONTEROSSO
11/12/25 中山 10 有馬記念 G1 芝2500 144526.872** 牡4 57.0 C.ルメー藤原英昭 488
(-4)
2.36.1 0.133.6⑤⑤⑥⑤オルフェーヴル
11/11/27 東京 10 ジャパンC G1 芝2400 1681511.358** 牡4 57.0 池添謙一藤原英昭 492
(+2)
2.24.9 0.734.4⑨⑪⑪⑨ブエナビスタ
11/10/30 東京 11 天皇賞(秋) G1 芝2000 18245.936** 牡4 58.0 C.ルメー藤原英昭 490
(-4)
1.56.8 0.735.7トーセンジョーダン
11/06/26 阪神 11 宝塚記念 G1 芝2200 16245.633** 牡4 58.0 安藤勝己藤原英昭 494
(+4)
2.10.3 0.234.7⑨⑨⑧⑧アーネストリー
11/05/01 京都 11 天皇賞(春) G1 芝3200 187157.132** 牡4 58.0 内田博幸藤原英昭 490
(-2)
3.20.7 0.135.2⑨⑩⑩⑧ヒルノダムール
11/04/03 阪神 11 産経大阪杯 G2 芝2000 158154.833** 牡4 59.0 内田博幸藤原英昭 492
(+4)
1.57.8 0.034.1⑪⑪⑨⑨ヒルノダムール
10/12/26 中山 10 有馬記念 G1 芝2500 1651012.657** 牡3 55.0 内田博幸藤原英昭 488
(0)
2.33.0 0.434.2⑨⑨⑨⑩ヴィクトワールピサ
10/11/28 東京 10 ジャパンC G1 芝2400 1851012.358** 牡3 55.0 内田博幸藤原英昭 488
(+2)
2.25.6 0.734.8ローズキングダム
10/09/26 阪神 10 神戸新聞杯 G2 芝2400 12551.912** 牡3 56.0 内田博幸藤原英昭 486
(0)
2.25.9 0.033.3⑥⑥⑤⑥ローズキングダム

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エイシンフラッシュの関連ニュース

美浦所属リーディングジョッキー上位3名の10月27日(日)の騎乗馬及び注目のレースを見ていきたい。


戸崎圭太騎手】
10月27日(日)東京競馬場
1R 2歳未勝利(ダ1,400m) ソレイケドンチャン
5R 2歳新馬(芝2,000m) プルミエソルティ
6R 3歳上1勝クラス(芝1,400m) アサクサヴィーナス
7R 3歳上1勝クラス(ダ1,600m) アオイミモザ
8R 本栖湖特別(芝2,400m) シーグラス
10R エイシンフラッシュC(ダ1,300m) ガンウルフ

注目は7Rの3歳上1勝クラスで騎乗するアオイミモザ。デビューから4戦は芝のレースに出走するも成績が伴わなかったが、休み明けの6月にダート戦を使われるとレースぶりが一変。今回は4か月の休み明けとなるが斤量は1キロ減であっさりと連勝もあるのではないだろうか。10RのエイシンフラッシュCではガンウルフに初騎乗。一気に距離短縮で挑んだ前走でいきなり結果をだした。昇級戦となるがレースの流れに乗れれば、初戦から上位争いの一角だろう。


横山武史騎手】
10月27日(日)東京競馬場
1R 2歳未勝利(ダ1,400m) スリーソング
5R 2歳新馬(芝2,000m) バーニングメモリー
6R 3歳上1勝クラス(芝1,400m) パストラーレ
7R 3歳上1勝クラス(ダ1,600m) ジャグラー
9R 国立特別(芝1,600m) ナムラエイハブ
11R 天皇賞・秋・G1(芝2,000m) ソールオリエンス
12R ペルセウスS(ダ1,400m) タガノクリステル

メインレースの天皇賞・秋ではソールオリエンスに騎乗。2023年の皐月賞以来、勝ち星はあげられていないが前走の宝塚記念で鋭い末脚を披露し2着に食い込んできた。横山武史騎手とはこれまで【2-3-1-1】と好相性。上位争いの1頭だ。9Rの国立特別ではナムラエイハブに騎乗。1勝クラスをクリアするのに時間を要したが、昨年のデイリー杯2歳Sではジャンタルマンタルに0.5秒差の4着と好走していた馬。前走では初騎乗となった横山武史騎手を背に見事に逃げ切り勝ちをおさめた。昇級初戦となるがいきなり通用しても良いのではないだろうか。


佐々木大輔騎手】
10月27日(日)東京競馬場
1R 2歳未勝利(ダ1,400m) ジョイナーテソーロ
3R 2歳未勝利(芝1,400m) ガジュノリホワイト
5R 2歳新馬(芝2,000m) フーイナム
8R 本栖湖特別(芝2,400m) ローレルキャニオン
9R 国立特別(芝1,600m) ブエナオンダ
10R エイシンフラッシュC(ダ1,300m) グットディール
11R 天皇賞・秋・G1(芝2,000m) ステラヴェローチェ
12R ペルセウスS(ダ1,400m) ライラボンド

1Rの2歳未勝利ではジョイナーテソーロに騎乗。デビューから1走ごとに前との差をつめ、前走ではいよいよ0.3秒差の3着となった。佐々木大輔騎手もこれで3度目の騎乗。好走を期待したい。メインレースの天皇賞・秋ではステラヴェローチェに騎乗。オールカマーでは2番人気に支持されるも6着敗退。とはいえ札幌記念では3着となっており、ともに差は0.4秒だった。管理する須貝尚介調教師は直前の8、9、10Rでも佐々木大輔騎手へ騎乗依頼をしていて気合がうかがえる。強いメンバーが揃ったがアッと言わせたい。

【関屋記念2024】直撃取材!プロ予想家最速予想 「霧」「nige」の狙いは!? 注目馬&妙味ある穴馬候補に迫る! 2024年8月8日(木) 11:30



nigeーレース分析眼を磨き抜いたダート予想界の俊英


ダートレースに絞り、コース形態・馬場・展開・力関係・前走内容など、あらゆるファクターを徹底検証! ダート予想界を席巻するnigeプロに関屋記念についてお聞きしました。

―予想のポイントからお願いします。

直線が長すぎる新潟1600mなので、トップスピードに長けた馬を重視したいですね。あと、「7~8枠に入った人気馬」には注意したいです。過去10年「7~8枠、かつ4番人気以内」の馬は[7-1-0-4]で、勝率は58.3%もあります。

―外伸び馬場になりやすいんでしょうか。

いや、馬場的に外有利というよりも、広く直線の長い新潟だと、外から自分のリズムでスムーズに走ると力を出し切りやすいのだと思います。レースレベルの低い夏のG3では、内でロスなく走るより力を出し切るプラスが大きいのでしょう。特に差し・追い込み馬で該当すると好結果が出ています。

―なるほど。わりと紛れの少ないコースかと思いますが、3歳馬は古馬に通用しそうでしょうか。

NHKマイルカップを観ると、全体的に3歳芝マイル路線のレベルが高いとは思いません。勝ったジャンタルマンタルと直線でスムーズに走れず2着のアスコリピチェーノなら買いなのですが、3着以下だと現時点で古馬相手の重賞レベルでは厳しい戦いになると考えています。ただ、3歳馬なので急成長する可能性はありますね。

―その3着だったロジリオンはマイルでもやや長いような気もします。

ベストは1400mだと考えていますが、1400mでも少し緩いペースが得意な馬です。1600mでも馬場状態とペース次第ではパフォーマンスを維持できるはずなので、内枠でロスなく立ち回れば新潟マイルも対応できると思います。

―馬券的にはどう扱う予定でしょうか。

新潟マイルに対応できていいとはいえ、積極的に買いたい条件ではなく、あまり成長も感じません。NHKマイルC3着の実績と斤量54キロで人気になるなら嫌いたいです。

―3歳馬はもう1頭、ディスペランツァもいますが、この馬もいまいちですかね。ロジリオンとは逆にもう少し距離は長くてもいいのかなと。

たしかに、私も阪神1600mの勝ち方から、阪神1800mだと「もっと強い走りができるのではないか」と考えています。新潟だと直線が長くなるのはいいですが、最後に急坂のある阪神と違って平坦になりますから、いい脚を使っても前が止まらずに届かない可能性が上がると思います。

―わりと後ろから届かずの馬も多いレースですし、ちょっと怖いですね。3歳馬2頭に優劣をつけるならどうでしょう。

ディスペランツァは1分32秒台の対応に不安があるので、この舞台ではロジリオンが上と考えています。

―ただ、ロジリオンも買いたい条件ではないというお話でしたね。3歳馬が微妙となると、現状どの馬が軸候補になりますか。

ジュンブロッサムです。単純に前走内容がよくて、前走だけ走ればこの相手なら勝てるレベルの高いパフォーマンスでした。速い上がり勝負は歓迎のクチで、新潟の実績もあります。あと、馬場が悪くなるとパフォーマンスをかなり落とすので、週末に雨が降りそうにないのは好材料です。

―前走は完勝でしたよね。今回は乗り替わりですか。

そこは気になりますよね。戸崎騎手なら大丈夫とは思いますが、川田騎手との相性が良すぎるので。

―川田騎手は中京にいるんですね。穴っぽいところから期待できそうな馬がいればお願いします。

メイショウシンタケですね。前走の米子Sは高速馬場、かつ完全な前有利の展開でした。それで2着馬と0秒1差の5着は好内容です。去年の関屋記念は0秒3差の5着。想定される人気より期待できる馬だと思います。

―スタートを決めてくれるとさらに楽しみですね。他で、パラレルヴィジョンなどはどうでしょう。G3なら……とも思いますが、どうもあまり強いイメージがありません。

G3は勝っていますから、能力的には足りますね。ただ、3勝クラスは東京ダート1600mのハイペースを勝ったくらいで、持続力を活かしたいタイプ。上がりはかかったほうがいいでしょう。上がり勝負だと、1800m以上でしたが、3勝クラスでも勝ち切れませんでした。新潟1600mだと上がりの速さへの対応で不安があります。

―ありがとうございます。最後に挙がった馬以外に注目馬がいればお願いします。

ディオですね。3連勝後の2戦で勝てていませんが、ダービー卿CTは外追走の不利が大きく、米子Sは前有利のレースで前にはいましたが終始3頭分外と、言い訳のできる内容でした。新潟だとトップスピードの速さの面で少し不安がありますが、前にいれば残れていい力があると考えています。


取材後記:ジュンブロッサムからでも、人気になりそうな3歳馬を消せるなら大きいですね。最終結論も楽しみです。


ー25週キングの座に君臨!競馬予想界のファンタジスタ


戦歴、レース内容や指数の研究により、的確に出走馬間の力関係を把握し、そこへ長年の馬券生活で育まれた豊富な血統知識をブレンドして、コンスタントに人気薄の激走を見抜くプロ。今年の関屋記念はどう映っているのでしょう?

―狙い馬の目星はついているでしょうか。

ざっと見た感じプレサージュリフトですかね。

―3連系の軸ですかね。それとも頭で狙いますか。

人気の兼ね合いもありますけど、頭でも買いたいですね。

―古馬重賞に好走歴もあり、死角なしという感じでしょうか。

能力的には問題ないですね。短距離志向の強い母系の影響からか、最近は道中での力みが強いので、マイルへの距離短縮もいいと思います。

―相手はどうしましょうか。やっぱり新潟だと速い脚比べですかね。

例年の関屋記念は外から伸びてくるイメージですけど、今年はちょっと馬場傾向が違って、内目を通った馬がなかなか止まらないですよね。

―少し力の足りない人気もほどよい馬が内枠に入ると面白くなりそうです。どの馬がいいでしょう。

人気のないところだと、トゥードジボンアスクコンナモンダオニャンコポンあたりですかね。

トゥードジボンは行ききったほうがいいでしょうか。

そのほうが良さは出そうです。前向きな馬ですし、母系的にも短距離を走ることに不思議はないので、1200mとか1400mとか、さらに短い距離が合いそうですけど。

アスクコンナモンダは道悪に良績もありますが、速い馬場でも特に評価を下げる必要はないとみますか。

馬場状態よりも、距離ロスなく内をぴったり回って来れるかでしょうね。反対に外枠を引いたら割引です。

―もう1頭のオニャンコポンについてもお願いします。

前走の函館記念は本命でしたが、あまりにもだらしなかったんですよ。中1週にしても案外で、今は2000mだと長いのかなという感じもします。

―新潟マイルは合いますかね。

血統だけみると、小回りや重馬場に向きそうですけど、この馬はエイシンフラッシュの子であって、エイシンフラッシュの子じゃないような、良馬場のほうが高指数だったりするんですよね。最近だと2000mよりも1800mのほうがいいですし。

―挙がった3頭は、内枠という条件付きで買いですか。

いや、トゥードジボンオニャンコポンは前に行けますし、枠に関わらずで良いかなと思っています。アスクコンナモンダだけは、内枠ならという感じです。オニャンコポンは前走本命の後、今回消して来られると悔しいので、そういう意味でも買いますね。

―3歳馬か古馬かという観点だとどうでしょう。

うーん、難しいラインですねえ。クイーンSのイフェイオンも悪い競馬ではなく、今回の2頭はややこしいです。ロジリオンは1400mベストっぽいですし、ディスペランツァは左回りの走りがぎこちなく見えたんですよ。直線は内にモタレ気味でした。

ロジリオンは新潟の直線だと垂れますかね。

前走のNHKマイルCは不利もあるなか3着ですから、上手く脚さえ溜まればということになってくるでしょうね。まともにかかったりしてしまうと、垂れちゃいそうですけど。

ディスペランツァロジリオンだと、どちらがいいでしょう。

ここならロジリオンですかね。ディスペランツァは回りの問題もありますし、インパクトのある勝ち方のわりにレースレベルは高くないので。

ディスペランツァは人気するなら消しますか。

今週も先週と同じ馬場傾向なら消してみても面白いかなと思います。

―人気馬から、ジュンブロッサムは前走3勝クラスを楽勝でした。古馬重賞は初めてですが、どう評価しますか。

もうひとつ、ふたつパフォーマンが上がるならと思いますが、ここ2戦、3戦を素直に評価していいのかどうか。ちょっと迷いますね。

―乗り替わりは気になりませんか。

2歳戦以降、この馬を勝たせたのって川田騎手だけなんですよね。まあ、戸崎騎手ならヘンな心配はいらないんでしょうけど……。

―川田騎手と手が合う印象はありますか。

動かせる人じゃないと、意外と動かないイメージはありますね。あと、左回りで出している指数が低いのも気になります。

―新潟や東京は取りこぼしが多めですね。

競馬場の成績だけなら、新潟は連対率・複勝率100%と、一見良さそうですけど、阪神や京都のほうが向いているかなと。

―ますます難しいですね。ディオは、3連勝のあとダービー卿CTを大敗、前走の米子Sは2着でした。

ダービー卿CTは使い詰めが影響していたと思います。米子Sは外々を回らされての2着で、減点する必要はないですし、悪くないですよね。あとはソウルラッシュっぽいと見るかどうか。ソウルラッシュっぽいと見るなら、長い直線はどうかという。兄弟だけにその影はちらつきますよね。ただ、想定どおり単勝11倍つくならおいしく感じます。

―現状ではプレサージュリフトが軸、ほかは絶対ではなく、枠やオッズを加味して変動という感じですかね。

とりあえず、オニャンコポンは“悔しい枠”として買いますけど。ほかだと、東京新聞杯で美味しい思いをさせてくれたサクラトゥジュールが内枠を引いたらもう一度狙います。


取材後記:どの馬が内枠を引いてくれるでしょうか。オニャンコポンの巻き返しにも注目ですね。


以上、プロ予想家2名の関屋記念への見解と注目馬を紹介しました。軸として挙がったのはジュンブロッサムプレサージュリフト。人気薄ではメイショウシンタケアスクコンナモンダオニャンコポンあたりですかね。それでは、また来週お会いしましょう。

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【日本ダービー 北の国から生産馬にエール②】ダノンデサイル&ショウナンラプンタ・社台ファーム吉田照哉代表「今年は1着だといいな」 2024年5月22日(水) 10:00

競馬の世界で誰もが夢焦がれ、生涯目指し続ける日本ダービー。2021年に誕生した7906頭(国内7737頭、輸入外国産馬169頭)のサラブレッドから出走のチャンスを奪取した18頭の生産者も5月26日の本番に胸を高鳴らせている。

〝あの子馬が晴れ舞台に立つ〟〝とにかく無事に〟。それぞれのドラマを乗り越えてきたわが子に北の国からエールが届いた。

ダノンデサイルとショウナンラプンタを送り出す北海道千歳市の社台ファームの思いとは――。(取材構成・鈴木学)



皐月賞のゲートイン直前にそれは起こった。何かのトラブルなのか発走時刻が遅れている。その後、ダノンデサイルの競走除外がアナウンスされた。理由は右前肢跛行(はこう)。

「状態がとてもいいと思っていたので、がっかりしましたね。なんでこんなことが起きるの?って…」

社台ファームの吉田照哉代表が〝悪夢〟を振り返る。16番枠に入るはずだったエピファネイアの息子が不在のまま皐月賞のゲートが切られた。3頭出しから2頭出しとなった社台ファームの生産馬はジャンタルマンタルの3着が最高だった。もし京成杯を直線外から豪快に差し切ったダノンデサイルが無事に出ていたら…。関係者にとって、そう思ってしまいたくなるアクシデントだった。

「あとで皐月賞の録画を見たら、トモ(後肢)の送りが本当じゃない感じでしたね。でも一過性のものでよかった。あそこで無理して競馬を使わなかったのも良かった。そのあと、すごく具合がいいと聞いていますから」

生まれたときから見栄えのする立派な体で、2歳になって牧場で調教を初めてからも期待の大きさは変わらなかった。「体が良くて将来性があると思っていましたよ。母(トップデサイル)はBCジュベナイルフィリーズで追い込んで、ちょっとだけ届かず2着。ゴールを過ぎてから突き抜けていたので勝ちに等しい馬です。2歳の子(父イスラボニータ)もすごく走りそうですよ」。その母にしてこの子あり。しかもダノンデサイルの父は、3冠牝馬デアリングタクト皐月賞天皇賞・秋有馬記念のGⅠ3勝馬エフフォーリア、今年の桜花賞ステレンボッシュなど産駒が大レースに強いエピファネイア。2022年のセレクトセール(1歳)にて(株)ダノックスに1億3500万円(税抜き)で落札されたのも当然といえる結果だった。「よく走る種馬ですよね」と照哉さん。

ショウナンラプンタの父キズナも産駒の活躍が目覚ましい種牡馬。今年の皐月賞を制したジャスティンミラノも同じく2013年の第80回日本ダービー馬なのだ。

キズナこそ今年(の3歳世代)は当たり年かな。うまくハマったんじゃないかな」。ショウナンラプンタを管理する高野友和調教師は入厩当初、同じ厩舎のジャンタルマンタルより「上のイメージ」だったという。ところがセンス抜群のジャンタルマンタルより口向きに難しいところがあり、青写真通りにはいかなかった。そうはいってもデビュー4戦目で2勝目を挙げ、続く青葉賞で長くいい脚を使い勝ち馬シュガークンに際どく迫ってダービー行きの切符をつかみ取ったのだから、2022年のセレクトセール(1歳)で9400万円で落札されたのはだてではなかった。

青葉賞を見て、だんだん良くなってきているというイメージですね」

社台ファームの生産馬が初めてダービーを制したのは1986年。社台ファームの土台を築いたと言っても過言ではない大種牡馬ノーザンテーストの子、ダイナガリバーだった。照哉さんにとって最も印象的なダービーでもある。「(社台ファームの創始者である)おやじ(吉田善哉さん)が泣くほど感動していたので、僕もすごくうれしかったのを覚えています」




その後、生産界のガリバー的存在となり、95年にタヤスツヨシ、2000年にアグネスフライト、03年にネオユニヴァーズ、10年にエイシンフラッシュがダービー馬に輝いた(96年のフサイチコンコルドも生産名義は社台ファームだが、実質的な生産者はノーザンファーム)。だが、栄光のダービーの軌跡はエイシンフラッシュで途絶えている。

「ははは」。大きな声で笑い飛ばした後、「あまりうれしくないけど…。感想は別にないよ」。少しだけ見せた本音とプライド。「一昨年が3着(アスクビクターモア)で、昨年が2着(ソールオリエンス)だから『今年は1着だといいな』と言っていますけどね」

昨年の2着は牧場にとって、歯がみをするほど悔しい2着だったに違いない。無敗で皐月賞を制して単勝オッズ1.8倍という圧倒的人気を背負いながらクビ差届かず2着。「競馬だからしようがないけど、うまくいけば勝ったかもしれないとは思いますよね」。

照哉さんにとってダービーとはどのような位置付けなのか。

「もちろん、目標です。冷静になって考えれば3歳春のクラシックは牧場での育成から間がないので、牧場で育てた成果が反映するレースでもあり、3歳春での完成度を競うレース」。それだけに勝てば牧場スタッフの励みにもなる。

今年のクラシックからディープインパクト産駒は不在。「どこから(どの種牡馬からダービー馬が)出てくるか分からないから面白い。2頭とも状態がうまく上がってきちっと実力を発揮できれば勝ってもおかしくないですよ」

一昨年3着、昨年2着と来て…。ホップ・ステップ・ジャンプを決めて、14年ぶりの栄光が訪れるのか注目だ。

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【血統アナリシス】京成杯2024 ハービンジャーを筆頭にデインヒルの血脈が有力、ドイツに所縁ある血統馬にも要注意 2024年1月13日() 12:00

ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は京成杯2024・血統予想をお届けします!


近年、存在感を示しているのがハービンジャーで、2015年ベルーフの勝利によってJRA重賞初制覇を飾ると、翌2016年にもプロフェットが勝ち、種牡馬としての2連覇を達成。その後も2019年ヒンドゥタイムズが7番人気3着、2022年ロジハービンが5番人気2着とコンスタントに好走馬を送り出している。なお、ハービンジャーの父系祖父にあたるデインヒル自体が好相性を示しており、2005年2着シックスセンス(母の父デインヒル)、2018年1着ジェネラーレウーノ(母の父ロックオブジブラルタル)、2021年1着グラティアス(母の父Lizard Island)などが同血脈内包馬として勝ち負けを演じてきた。

ほか、2022年にオニャンコポンが勝ったことで、2010年エイシンフラッシュとの父仔制覇を達成。エイシンフラッシュはドイツに所縁ある血統馬となるが、2015年3着クルーガー、2016年2着ケルフロイデ、2019年1着ラストドラフトなどの好走例からもドイツ血統を評価しやすい傾向が見受けられる。

アーバンシックは、父スワーヴリチャード×母エッジ―スタイル(母の父ハービンジャー)。本馬は直系でこそないものの、母の父が存在感を示すハービンジャーであり、「ハーツクライ系×デインヒル系」となる組み合わせも21年グラティアスが出たことを評価しやすい。また、昨年末のホープフルSを制したレガレイラは従妹であり、同産駒かつ母同士が全姉妹の間柄となる。中山芝2000mにおける直近の血統傾向からも軽視できない存在だろう。

グローリーアテインは、父ヴィクトワールピサ×母アンナミルト(母の父マンハッタンカフェ)。レース傾向からもドイツ色の強い母系の血統構成に食指が動き、2代母アンナモンダは05年ドイツ1000ギニーなどを制しており、母の父に配されたマンハッタンカフェもSuleikaを牝祖とするドイツの名牝系の出身である。一方、父系も皐月賞を父仔制覇したヴィクトワールピサネオユニヴァースとあれば、中山芝2000mに対する適性も高そうだ。


【血統予想からの注目馬】
アーバンシック ⑫グローリーアテイン

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【2歳新馬・阪神6R】単勝14番人気、エイシンフラッシュ産駒エクローサが内から抜け出す  2022年12月25日() 13:37

12月25日の阪神6R(2歳新馬、芝1400メートル、馬齢、18頭立て)は、角田大河騎手の14番人気エクローサ(牝、栗東・坂口智康厩舎)が直線内ラチ沿いを抜けて、後続の追い込みを振り切った。タイムは1分23秒1(良)。

3/4馬身差の2着には1番人気のセピアス、さらにクビ差遅れた3着にはプールファム(7番人気)が続いた。

エクローサは、父エイシンフラッシュ、母クラリスピンク、母の父ネオユニヴァースという血統。

角田大河騎手(1着 エクローサ)「返し馬から華奢な女の子という感じがあって、力む面もありましたが、レースにいけばリラックスして、直線もうまく内をさばいてくれました。自分としては距離は長くてもと思います。今後が楽しみですね」

坂口智康調教師(同)「いい競馬をしてくれました。芝で良さが出ましたね。素質はあると思っていましたが、気性の難しいところがありました」

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【血統アナリシス】有馬記念2022 ドイツ牝系の血脈を持つ人気薄の激走に注意、マイル以下でG1勝ちのある母の父も有力 2022年12月24日() 12:00


ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は有馬記念2022・血統予想をお届けします!


中山競馬場は起伏の激しいトリッキーな小回りコースということもあり、自然の地形を活かした欧州の競馬場で実績を残している血統を評価しやすい。とくに12年2着オーシャンブルー(母プアプー)・10番人気、17年2着クイーンズリング(父マンハッタンカフェ)・8番人気、20年2着サラキア(母サロミナ)・11番人気など、ドイツ牝系の血脈を持つ人気薄の激走が目立つ。

また、近年は勝ち馬の多くが母系からスピードを補う配合のかたちをしており、マイル以下のG1で勝利実績のある種牡馬を母の父に持つ馬が有力。昨年においても母の父キングヘイロー(00年高松宮記念)のディープボンド5番人気2着、母の父クロフネ(01年NHKマイルカップ)のクロノジェネシスが2番人気3着と好走していた。

ブレークアップは、父ノヴェリスト×母リトルジュン(母の父クロフネ)。父はドイツを代表する血統&競走馬で、その父Monsunは有馬記念でも好走歴のあるエイシンフラッシュの遠縁にあたる。本馬は同じ母の父となるクロノジェネシスが20年1着&21年3着と直近2年で連続好走していることも追い風だろう。2500mは前走アルゼンチン共和国杯で重賞初制覇を飾るなど「1-1-2-0」と底を見せていない距離。近走の充実ぶりからも侮れない。

ヴェラアズールは、父エイシンフラッシュ×母ヴェラブランカ(母の父クロフネ)。フサイチホウオートールポピーアヴェンチュラの甥にあたる血統。上記ブレークアップと同じ母の父となるだけでなく、本馬は父がエイシンフラッシュとなるため、父系にも同じ一族という共通点を見出せる(牝祖Monacensia)。また、父自身が11年有馬記念で2着の実績を持ち、冬の中山は産駒がJRA重賞初制覇を果たすなど好相性を示すことも特筆できそうだ。

イクイノックスは、父キタサンブラック×母シャトーブランシュ(母の父キングヘイロー)。昨年2着のディープボンド(父キズナ)を出した母の父となるが、配合面からは父系祖父がブラックタイドディープインパクト全兄弟の間柄であることも評価しやすい。粘り強さを身上とした父は中山で重賞初制覇を飾り、有馬記念でも3歳・3着、4歳・2着、5歳・1着と円熟味を増すほど着順を上げていた。天皇賞(秋)に続く父仔制覇にも期待が高まる。


【血統予想からの注目馬】
ブレークアップ ⑥ヴェラアズール ⑨イクイノックス

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無敗のサートゥルナーリアが断然の人気を集めた今年の日本ダービーだったが、あっと驚くジャイアントキリングが起こった。

勝ったのは12番人気のロジャーバローズ。最内枠を利して道中はスンナリと2番手を確保すると、4コーナーではサートゥルナーリアヴェロックスといった人気馬が外から必死に追い上げる中で悠々とインを確保。直線は早めの抜け出しから粘り込み、ダノンキングリーの追撃をクビ差しのいだ。

振り返れば近年のダービーは”内枠有利”が定番。過去10年で1枠1番の馬はこれで3勝、2着2回、3着1回。

・過去10年の1枠1番の馬の成績

2010年 エイシンフラッシュ 7番人気1着
2011年 ウインバリアシオン 10番人気2着
2012年 スピルバーグ 9番人気14着
2013年 キズナ 1番人気1着
2014年 サウンズオブアース 11番人気11着
2015年 サトノラーゼン 5番人気2着
2016年 ディーマジェスティ 1番人気3着
2017年 ダンビュライト 7番人気6着
2018年 ダノンプレミアム 1番人気6着
2019年 ロジャーバローズ 12番人気1着

ご覧の通り、その中には今年のロジャーバローズ以外にも、2010年・7番人気1着のエイシンフラッシュ、2011年・10番人気2着のウインバリアシオンなど人気薄も含まれている。

平たく言えば、「何も考えず1枠1番の馬を軸にすれば過去10年で6度も馬券に絡んでいた」わけで、改めて枠順の力恐るべしというところか。もちろん出馬表を前にしたら実際のところそうも単純に予想を組み立てることはできないのだが、複雑怪奇な現代競馬だからこそ、時にシンプルに見定めることも重要なのだと改めて感じさせられる一戦でもあった。

馬場は天気の気まぐれゆえの生き物、枠順は運だが、その運や気まぐれが時として大きな影響を与えるのが競馬というギャンブルなのだろう。

ダービーは運が良い馬が勝つ、という格言は実に示唆に富んでいる。


〜今年の2強はともに崩れることは考えにくい

さて、今週末は安田記念ドバイターフを制したあとこちらに矛先を向けて来たアーモンドアイ、クラシックはほぼ棒に振ったものの復帰後2連勝と再び勢いが出て来たダノンプレミアム、この2頭の一騎打ちムードだ。

2強対決、というと競馬においては危ういケースも多いが、今年に関して言えば両馬ともに死角は少ない。というのも、ともにレースセンスの良さ、器用さを備えているからだ。

アーモンドアイはデビュー戦で2着に敗れて以降負けていないが、それは能力も去ることながら身のこなしが柔らかく馬群も苦にしないセンスの良さゆえでもある。

ダノンプレミアムも同様で、スタートを決めてスッと好位で流れに乗れるためレースぶりに安定感がある。さすがにダービーの2400mは距離が長かったが、マイルならば折り合いに気を遣うこともないだろう。

というわけで2頭を無理に嫌う必要はないというのが現時点での結論。その中でも個人的な注目はダノンプレミアム。ややゲートに不安があるアーモンドアイと比較すると、こちらは確実に2〜3番手で流れに乗れる強みがあり、多頭数のG1、とりわけ逃げ先行馬が多くない今年のメンバー構成の中では有利に働くのではないか。

いずれにしても、2強がともに好走するとしてももう一席を考えなくてはならないのが現代競馬。人気の面では昨年の2着のアエロリット、昨秋のマイルCSを制したステルヴィオ、当舞台の重賞を制しているインディチャンプだろうが、アエロリットは前走逃げの手に出たことが今回にどう影響を与えるだろうか。多少乗り難しいタイプでもあるだけに、得意舞台とは言え課題も多い。この3頭なら適距離に戻るステルヴィオ、折り合い次第のインディチャンプに分がありそう。

その他で注目はマイルに戻るサングレーザー。前走はいかにもミナリク騎手と手が合わなかった印象で、2000mをこなしているとはいえやはりベストは1600mだろう。昨年の安田記念では福永騎手が強気に出過ぎた感もあるので、今回は溜める形で折り合えればひと泡吹かすシーンがありそうだ。

もう一頭挙げるならロジクライだろうか。ここのところ短距離を使われているが、やはり忙しい1200mや1400mよりも流れに乗りやすいマイルがベストだろう。当舞台では昨年の富士Sを制しており、先行勢がさほど多くない組み合わせでもあるので、上手く前で流れに乗りたい。

昨年の覇者モズアスコットも注目を集めそうだが、近走は精彩を欠いており、フランケル産駒はソウルスターリングやミスエルテなど、一度ダメになると復調に手間取るケースが多く不安の方が大きい。

ペルシアンナイトもマイルG1での実績は豊富だが、近走を見ている限りやや全盛期を過ぎた印象がある。昨年のマイルCSにしても多少不利がありながらもこの馬としては上手く捌いて来れた感もあり、今の東京への適性も微妙だ。

というわけで、2強を軸に、ベタに行くならステルヴィオインディチャンプ、少し捻るならサングレーザーロジクライあたりを考えている。3連複にするのか、あるいは2強のどちらかをアタマに固定した3連単にするのか、買い方も問われそうな一戦だ。



安田記念の最終結論は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開します。


○TARO プロフィール

大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)。2018年12月14日には最新刊『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)をリリース。


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2017年7月3日(月) 12:00 伊吹雅也
伊吹雅也のPOG分析室 (2017) ~第4回 未出走の有力馬をピックアップ~
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 本題へ入る前に、前シーズン「ウマニティPOG 2016」で生まれたウマニティPOG史上初の快挙を紹介したいと思います。達成したのは現在スペシャルワールドに所属しているえ~ちゃん。さん。5月28日の日本ダービー(3歳GⅠ・東京芝2400m)を仮想オーナー馬のレイデオロが制したことにより、「全GⅠ制覇」のレイを獲得した最初のユーザーとなりました。え~ちゃん。さんの仮想オーナー馬はこれまでに阪神ジュベナイルフィリーズ朝日杯フューチュリティステークスホープフルステークス桜花賞NHKマイルカップオークス日本ダービーで各1勝、皐月賞で2勝をマーク。サービス開始からわずか4シーズンのスピード達成です。

 各プレイヤーがこれまでに勝ったJRAの重賞は「POGスタンプ」の欄で確認できますから、この機会にぜひ皆さんもチェックしてみてください。ちなみに、私が獲得した達成スタンプは現在のところGⅢ×5、GⅡ×1、GⅠ×2の計8個。「ウマニティPOG 2014」のスペシャルワールドで優勝、GⅠも計4勝(NHKマイルカップオークスを各2勝)と我ながら決して悪くない成績だと思うのですが、この「POGスタンプ」に関してはほとんど埋められていません。そもそも、この「POGスタンプ」を知った時点では「ずいぶんとまた気の長い表彰システムだなぁ」「10年目くらいまでには達成者が現れるんだろうか」みたいなことを思っていましたからね(笑)。空前にしておそらく絶後の記録達成、本当におめでとうございます。

 5シーズン目となる「ウマニティPOG 2017」は開幕から一か月が経過。既にJRAだけでも389頭の2歳馬がデビューを果たし、各ワールドのランキングにも少しずつ動きが出てきました。7月23日には函館2歳ステークス(2歳GⅢ・函館芝1200m)が行われ、世代最初のJRA重賞ウイナーが誕生する予定です。

 既に仮想オーナー枠を使い切り、あとは見守るだけという方もいるはずですが、参加しているプレイヤーの大半は今後の入札がポイントと考えているはず。実際、仮想オーナー募集枠の開放スケジュールに合わせて有力馬を指名することができれば、将来的に優勝争いへ食い込むことも十分可能だと思います。そこで今回は、デビュー間近と思われる馬、すなわち現時点で未出走、かつ東西のトレーニングセンターに入厩している馬の中から、有力と思しき馬をまとめてみました。

 本稿を制作するにあたり、私はまずJRA-VANのデータから「7月3日の時点で入厩している未出走の2歳馬」「東西のトレーニングセンターで坂路調教を行った未出走の2歳馬(競走馬として未登録の馬を含む。ただし7月3日時点で抹消済み、もしくは不在厩とされている馬を除く)」を抽出。今回はその中から注目すべきファクターごとに該当馬をご紹介しましょう。それぞれの一覧には重複もありますがご了承ください。

 まずは「注目POG馬ランキング(2017/07/03 00:00更新)」で100位以内に入っていた該当馬から。末尾に付記したのは「注目POG馬ランキング(2017/07/03 00:00更新)」の順位、並び順は父名順→母名順です。

イッツパーフェクト(牡/父Frankel×母パーフェクトトリビュート) ※75位
シグナライズ(牝/父Frankel×母ワイルドココ) ※72位
プリュス(牝/父ヴィクトワールピサ×母サラフィナ) ※47位
ローザフェリーチェ(牝/父エンパイアメーカー×母ローズバド) ※82位
レイエンダ(牡/父キングカメハメハ×母ラドラーダ) ※5位
ジェネラーレウーノ(牡/父スクリーンヒーロー×母シャンハイロック) ※36位
スヴァルナ(牡/父ステイゴールド×母ブルーミングアレー) ※79位
ゴールドフラッグ(牡/父ステイゴールド×母ポイントフラッグ) ※55位
グランデウィーク(牡/父スペシャルウィーク×母プロフェシーライツ) ※85位
ダノンポピー(牝/父ダイワメジャー×母マネーキャントバイミーラヴ) ※44位
ガールズバンド(牝/父ディープインパクト×母エレクトラレーン) ※76位
フォックスクリーク(牡/父ディープインパクト×母クロウキャニオン) ※69位
ヘンリーバローズ(牡/父ディープインパクト×母シルヴァースカヤ) ※11位
スターリーステージ(牝/父ディープインパクト×母スターアイル) ※1位
グレートウォリアー(牡/父ディープインパクト×母プラウドスペル) ※4位
ワグネリアン(牡/父ディープインパクト×母ミスアンコール) ※62位
アドマイヤデジタル(牡/父ノヴェリスト×母フサイチエアデール) ※63位
パスティス(牡/父ハーツクライ×母ハヤランダ) ※49位
グラマラスライフ(牝/父ハーツクライ×母プリティカリーナ) ※40位
フラットレー(牡/父ハーツクライ×母リッチダンサー) ※3位
カレンシリエージョ(牝/父ハービンジャー×母ベルアリュール2) ※86位
ヴァルディノート(牡/父ヨハネスブルグ×母シシリアンブリーズ) ※80位
イダエンペラー(牡/父ルーラーシップ×母アドマイヤセラヴィ) ※74位
トゥザフロンティア(牡/父ロードカナロア×母トゥザヴィクトリー) ※9位

 余談ながら、昨シーズンはほぼ同様のルールで作成したこの一覧にソウルスターリングダンビュライトがいました。夏の2歳ステークスを目指すような馬だけでなく、来春のクラシック戦線から逆算してこの時期を選んだ馬もたくさんいるのでしょう。
 今シーズンは「注目POG馬ランキング」1位のスターリーステージ(スターアイルの2015)が該当。まだ具体的な出走予定は発表されていないようですが、早ければ夏季競馬のうちにデビューを果たすかもしれませんね。グレートウォリアー(プラウドスペルの2015)、レイエンダ(ラドラーダの2015)といった“超”のつく良血馬も入厩済みです。

 ここから先は、当コラムの今シーズン第1回「POG的データ分析」を参考に、有力と思われる馬を紹介していきます。
 種牡馬別成績でダントツの存在だったディープインパクトの産駒は下記の通りでした。

イルーシヴグレイス(牝/父ディープインパクト×母イルーシヴウェーヴ)
マイスターシャーレ(牡/父ディープインパクト×母ウィステリアアーチ)
ガールズバンド(牝/父ディープインパクト×母エレクトラレーン) ※76位
ウォルビスベイ(牡/父ディープインパクト×母オヴァンボクイーン)
プラーナ(牝/父ディープインパクト×母オウケンサクラ
ロードマドリード(牡/父ディープインパクト×母キャサリンオブアラゴン)
フォックスクリーク(牡/父ディープインパクト×母クロウキャニオン) ※69位
ダークナイトムーン(牡/父ディープインパクト×母サマーナイトシティ)
アンチェイン(牡/父ディープインパクト×母サムワントゥラブ)
グラウベン(牡/父ディープインパクト×母サンドリオン)
ヘンリーバローズ(牡/父ディープインパクト×母シルヴァースカヤ) ※11位
スターリーステージ(牝/父ディープインパクト×母スターアイル) ※1位
カーボナード(牡/父ディープインパクト×母ディアマンティナ)
ノーブルカリナン(牝/父ディープインパクト×母ノーブルジュエリー
グレートウォリアー(牡/父ディープインパクト×母プラウドスペル) ※4位
ミッキーマインド(牡/父ディープインパクト×母マイグッドネス)
ワグネリアン(牡/父ディープインパクト×母ミスアンコール) ※62位
エストスペリオル(牡/父ディープインパクト×母メイキアシー)
グローリーヴェイズ(牡/父ディープインパクト×母メジロツボネ)
レッドランディーニ(牝/父ディープインパクト×母レッドメデューサ)
オールフォーラヴ(牝/父ディープインパクト×母レディアルバローザ

 前出のスターリーステージグレートウォリアーに加え、ヘンリーバローズ(シルヴァースカヤの2015)も人気を集めていた一頭。現在開催中の3回中京でデビュー予定との報道もあり、今後はますます注目度がアップするでしょう。しかしその一方、いわゆる“POG本”などでそれほど大きく取り上げられていないディープインパクト産駒も多数いるので、このあたりから後の活躍馬がポンと出てくるかもしれません。

 生産者別成績で突出ぶりが目立ったノーザンファームの生産馬は67頭います。こちらも人気の盲点になっている馬がいそうですから、主要な種牡馬の産駒を中心にチェックしてみてください。

プリズマティコ(牝/父Medaglia d'Oro×母テルアケリー)
ディアブライド(牝/父ヴィクトワールピサ×母アルウェン)
アーデルワイゼ(牝/父エイシンフラッシュ×母アーデルハイト)
ムーランナヴァン(牝/父エイシンフラッシュ×母シュペトレーゼ)
サミットプッシュ(牡/父エイシンフラッシュ×母ブロードピーク)
カラレイア(牝/父エンパイアメーカー×母ベッラレイア
ローザフェリーチェ(牝/父エンパイアメーカー×母ローズバド) ※82位
アドマイヤツルギ(牡/父オルフェーヴル×母リュシオル)
ネイビーアッシュ(牝/父キングカメハメハ×母ダイヤモンドディーバ)
レイエンダ(牡/父キングカメハメハ×母ラドラーダ) ※5位
タムロリバティ(牝/父キンシャサノキセキ×母タイキポーラ
スズカクイーン(牝/父クロフネ×母エカルラート)
ベストヴォヤージュ(牝/父クロフネ×母シーズンズベスト)
イダペガサス(牡/父ゴールドアリュール×母カロンセギュール)
グーテンターク(牡/父ゴールドアリュール×母ジンジャーミスト)
メリッサーニ(牝/父ゴールドアリュール×母ダイワオンディーヌ)
サンドクイーン(牝/父ゴールドアリュール×母フィエラメンテ)
タイセイビスタ(牡/父シンボリクリスエス×母マハービスタ)
ディロス(牡/父ステイゴールド×母ラトーナ)
エバージャスティス(牡/父スマートファルコン×母カリズマティックゴールド)
レディバード(牝/父スマートファルコン×母シーズインポッシブル)
ヘッドストリーム(牡/父ダイワメジャー×母アシュレイリバー)
ガゼボ(牡/父ダイワメジャー×母アマルフィターナ)
メジャーレート(牡/父ダイワメジャー×母スルーレート)
ダノンポピー(牝/父ダイワメジャー×母マネーキャントバイミーラヴ) ※44位
パストゥレイユ(牝/父ダノンシャンティ×母カドリーユ)
イルーシヴグレイス(牝/父ディープインパクト×母イルーシヴウェーヴ)
フォックスクリーク(牡/父ディープインパクト×母クロウキャニオン) ※69位
ヘンリーバローズ(牡/父ディープインパクト×母シルヴァースカヤ) ※11位
スターリーステージ(牝/父ディープインパクト×母スターアイル) ※1位
グレートウォリアー(牡/父ディープインパクト×母プラウドスペル) ※4位
ワグネリアン(牡/父ディープインパクト×母ミスアンコール) ※62位
レッドランディーニ(牝/父ディープインパクト×母レッドメデューサ)
ハイヒール(牝/父トーセンホマレボシ×母ドリームスケイプ)
アイスフェアリー(牝/父ノヴェリスト×母アイスドール
アドマイヤデジタル(牡/父ノヴェリスト×母フサイチエアデール) ※63位
ギルトエッジ(牡/父ノヴェリスト×母ランズエッジ)
ミッキーアトアニ(牡/父ハーツクライ×母アトアニ)
パスティス(牡/父ハーツクライ×母ハヤランダ) ※49位
ハーツイグニション(牝/父ハーツクライ×母ビリーヴミー)
グラマラスライフ(牝/父ハーツクライ×母プリティカリーナ) ※40位
ローブレガリア(牝/父ハーツクライ×母ベルベットローブ)
フラットレー(牡/父ハーツクライ×母リッチダンサー) ※3位
アドマイヤテンプウ(牝/父ハービンジャー×母アステリオン)
ヴェロニカグレース(牝/父ハービンジャー×母エンジェルフォール)
オークヒルロッジ(牡/父ハービンジャー×母オークヒルパーク)
ノームコア(牝/父ハービンジャー×母クロノロジスト)
トーセンアルタイル(牡/父ハービンジャー×母ケアレスウィスパー)
アングレーム(牝/父ハービンジャー×母シャラントレディ)
ノストラダムス(牡/父ハービンジャー×母ソムニア)
カレンシリエージョ(牝/父ハービンジャー×母ベルアリュール2) ※86位
スールマカロン(牝/父ハービンジャー×母マカロンドナンシー)
レンブランサ(牝/父ヘニーヒューズ×母パシオンルージュ)
ドロップゴール(牡/父ヨハネスブルグ×母グローリアスデイズ)
ヴァルディノート(牡/父ヨハネスブルグ×母シシリアンブリーズ) ※80位
イダエンペラー(牡/父ルーラーシップ×母アドマイヤセラヴィ) ※74位
パイオニアバイオ(牝/父ルーラーシップ×母アニメイトバイオ
ミッキーパパイア(牝/父ルーラーシップ×母スターシンフォニー)
ハッピーオーキッド(牝/父ルーラーシップ×母ハッピーラン)
テトラドラクマ(牝/父ルーラーシップ×母リビングプルーフ)
ジャンティエス(牝/父ローエングリン×母アウトオブザウィム)
アンフィトリテ(牝/父ロードカナロア×母アドマイヤフッキー)
ヴェルスパー(牝/父ロードカナロア×母ヴェルザンディ)
トゥザフロンティア(牡/父ロードカナロア×母トゥザヴィクトリー) ※9位
ミッキーワイルド(牡/父ロードカナロア×母ワイルドラズベリー)
ワークジュニア(牡/父ワークフォース×母グランプリソフィ)
エンペラーズベスト(牡/父ワークフォース×母チャイナドール)

 調教師別成績の上位組では下記の馬たちが既に入厩していました。

藤沢和雄調教師>
タワーオブロンドン(牡/父Raven's Pass×母スノーパイン)
レイエンダ(牡/父キングカメハメハ×母ラドラーダ) ※5位
フラットレー(牡/父ハーツクライ×母リッチダンサー) ※3位
レッドオールデン(牡/父ルーラーシップ×母リーチフォーザムーン)

池江泰寿調教師>
スヴァルナ(牡/父ステイゴールド×母ブルーミングアレー) ※79位
トゥザフロンティア(牡/父ロードカナロア×母トゥザヴィクトリー) ※9位

堀宣行調教師>
エストスペリオル(牡/父ディープインパクト×母メイキアシー)

友道康夫調教師>
ワグネリアン(牡/父ディープインパクト×母ミスアンコール) ※62位
アドマイヤデジタル(牡/父ノヴェリスト×母フサイチエアデール) ※63位
アップファーレン(牝/父ハードスパン×母アブソリューション)
クアトレフォイル(牡/父ルーラーシップ×母シャムローグ)

角居勝彦調教師>
ロードマドリード(牡/父ディープインパクト×母キャサリンオブアラゴン)
ヘンリーバローズ(牡/父ディープインパクト×母シルヴァースカヤ) ※11位

矢作芳人調教師>
該当馬なし

 個人的にもっとも面白いと考えているのはこのカテゴリーに属する馬たち。アップファーレン(アブソリューションの2015)など注目度の低い馬もいますが、トップ厩舎の貴重な馬房を確保しているわけですから、一定以上の素質を秘めている可能性が高いと考えていいはずです。

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2016年10月28日(金) 10:00 みんなの競馬コラム
【天皇賞(秋)】血統考察 byうまカレ
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学生団体うまカレ副代表の金沢ユウダイです。
先週の菊花賞は◎レインボーラインで外すという失態を犯してしまいました(笑)。さて今週は天皇賞(秋)です。

●レースの質次第で様々なタイプの勝ち馬が生まれる
2000mという距離は、マイルと2400mの中間にある距離で、総合力が試される競馬において非常に重要な距離です。ですからレースの質次第で様々なタイプの勝ち馬が生まれます。これについては、望田潤氏のブログの昨年10月28日のエントリーが非常に分かりやすいので少し追記して引用させていただきます。

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過去11年の天皇賞(秋)勝ち馬を血統・体質・走法・脚質などで大別してみると

・ピッチ群
05年ヘヴンリーロマンス…ゴール前1Fのラップ11.4をイン差し
09年カンパニー…11.6を中団差し
12年エイシンフラッシュ…11.8を後方一気
15年ラブリーデイ...11.6を中団差し

・ストライド群
07年メイショウサムソン…12.1を好位抜け出し
08年ウオッカ…12.6を中団差し

・ピッチだが東京向き群
10年ブエナビスタ…11.9を中団差し
14年スピルバーグ…11.9を後方一気

・Hyperion群
06年ダイワメジャー…12.5を直線先頭
11年トーセンジョーダン…11.8を中団差し
13年ジャスタウェイ…12.2を中団差し

引用元:「血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog」より
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ここ2年は、昨年が《12.8-11.7-11.9-12.2-12.0-12.2-11.6-11.3-11.1-11.6》という道中1F12秒台を3度も計測するクラレントの溜め逃げで、猛烈なピッチ走法で走るラブリーデイの瞬発力が活き、一昨年も《12.9-11.7-11.8-12.2-12.1-12.1-12.3-11.4-11.3-11.9》と、同じく12秒台3度計測のカレンブラックヒルの溜め逃げで、ピッチ走法のスピルバーグと、ジェンティルドンナのワンツー。そして2年連続で3着は、一瞬の脚で勝負する(手応え詐欺と評されることがある)イスラボニータが3着。

その前の年は、トウケイヘイロー×武豊騎手の1000m通過58秒4、《12.6-11.3-11.1-11.5-11.9-11.9-11.9-11.6-11.5-12.2》という、道中12秒台を1度も計測しない速い流れ。これを制したのが、「持続力の鬼」、Hyperion群のジャスタウェイでした。

天皇賞(秋)というと、ジャスタウェイの制した2013年のような流れになり、持続力がモノをいうレースになり易かったものです。果たして今年はどんな流れになるでしょう。


エイシンヒカリはどんな逃げを打つのか
鍵を握るエイシンヒカリは、キズナラキシスサトノアラジンリアルスティールらが出たお馴染のディープインパクト×Storm Catというニックス。このニックスは、Sir Gaylord≒Secretariat6×4という屈指の柔らかさを伝える兄弟クロスができるので、血統表の残りの1/4でパワーを注入する必要があります。それでもリアルスティールのようにMonevassia(=Kingmamboの全妹という名血)レベルの名血でない限りは柔らかさが優り、差し馬になり易く、だから武豊騎手もエイシンヒカリのことを「逃げ馬ではないようだ」と評したのだと推測できます。

それ以上に、注目すべきはこの馬の気性面。武豊騎手も「とにかくこの馬のリズムが大事」とコメントしていますし、今回に関していえば、「地下馬道でイレ込む」タイプなだけに、海外と異なり地下馬道が存在する東京競馬場というのがカギ。昨年はそれでスムーズさを欠いてしまいました。それでも毎日王冠を使わなかったことはプラスでしょう。

最内枠を引いたため逃げる可能性がさらに高くなりましたし、逃げて制した香港カップは11秒台後半を刻み続けるような絶妙な逃げでした。今回もそのような逃げを打つとなると、近年では2007年のコスモバルク《12.9-11.5-11.7-11.6-11.9-11.9-11.9-11.5-11.4-12.1》に近い逃げになるのではないかと推測します。しかしこの逃げをしても東京2000mでは、キタサンブラックダイワメジャーダイワスカーレットのように「粘着力」を引き出す配合ではないエイシンヒカリが逃げ切ることは厳しいと考えます。ただ、この馬のリズムを大事にする騎乗をすると明言している以上、この逃げになる可能性が高いと言わざるを得ません。

可能性は低いですが、ハナを叩く可能性がある馬としてクラレントロゴタイプが挙げられます。ただ、どちらも東京2000となるとスローに落としたいクチのために、内からエイシンヒカリが主張し続けた時に、無理に競り合ってハナを奪うことは自分のためになりません。ですからひょっとすると、エイシンフラッシュが制した2012年のように、大逃げしたシルポートには誰も付いていかずに「2番手以下はスロー」という事象が発生するのではないかとも思うわけですが、さすがにエイシンヒカリをそこまで楽に逃げさせることは誰かが止めるだろうとも思うわけです。

総括すると、休み明けはプラスだが、地下馬道を通る府中では気性面の不安があるし、東京2000mを逃げ切るのは血統的にも難しいし歴史も証明している…ということになります。

とはいえ、昨年、一昨年ほどの緩い流れにはならないだろうという前提で考察を進めれば、重要となるのは2000mらしい「スタミナ≒持続力」です。それは血統的にいえば、ジャスタウェイ然り、トーセンジョーダン然り、ダイワメジャー然り、ダイワスカーレット然り、Hyperionなのです。


●名手が隠れた持続力を引き出す
毎日王冠は2着だったアンビシャスは、一般的には「ディープ産駒らしい斬れ味」が持ち味の馬だと解釈されているかもしれませんが、何度も触れてきたように、母がエルコンドルパサー(Special=Lisadell4×4・3+Flower Bowl)×カルニオラ(Tudor Minstrel5×5やCourt Martial+Hyperion8×6×7×5)で、キタサンブラックダイワメジャーダイワスカーレットメジャーエンブレムの粘着力の根源と同じハイインロー(HyperionとSon-in-Law)が大量。本来であれば前出した馬たちのような粘着力を武器とするタイプや、ズブい中長距離馬(全兄インターンシップはそう)に出るのにも関わらずこれだけの斬れ味を持っているというところがミソ。

だから斬れ味比べでも十分通用するけれど、本来は粘着力≒持続力が活きる流れこそがベストパフォーマンス発揮の場だろうし、実際重賞を制したラジオNIKKEI賞も大阪杯も先行していました。

今回は何といっても、彼をその大阪杯で先行させ、カンパニーを先行させて大成させ、先週ミツバで逃げ切った横山典弘騎手が鞍上で、調教では末を伸ばす競馬をしているようだが、何とか先行させて、隠れた持続力を引き出してほしいです。

大阪杯では内から離れた外目2番手ですんなりと折り合ったように、周りに馬がいる方が掛かりやすいタイプである可能性があるから、外に馬がいないところで折り合うというイメージも、少なくともフルゲート時よりはイメージし易いです。

ヒカリの11秒台後半を刻み続ける逃げならば、レースの上がりは35秒前後、勝ち馬が先行集団から生まれるのならば、勝ち馬の上がりは34秒5前後。東京2000、天皇賞(秋)ということを考慮すれば、このイメージに最も合致するのはアンビシャスです。ジャスタウェイだって、道中12秒台がないトウケイヘイローの逃げで覚醒したのです。


●その他有力馬短評
サトノクラウンは、もの凄い配合で、種牡馬として日本競馬を変える力があるとまで思っています。競走馬としての適性に関していえば、東京はベストで馬場不問、昨年の大敗は状態面が敗因で参考外、能力は全く見劣りません。そして、ソフトなタッチの好調福永騎手も合うタイプでしょう。

ステファノスは、開幕週で外目を回った鳴尾記念、5着だった宝塚記念の内容から昨年以上に相当な地力強化が見てとれ、前走の毎日王冠は「外伸び馬場で内を突いて詰まる」という最悪の形に。天皇賞も内伸び馬場になる可能性もなくはないですが、普通に考えれば印を回さざるを得ません。ただ、菊花賞カフジプリンスではありませんが、分かりやすすぎる狙いになっているのが怖いですね。

モーリスは、ダイワメジャー的なハイインローをベースとした配合ではないので、やはり東京2000mだとスロー希望のマイラーだと思います。ですからエイシンヒカリの作りだす流れではこの鞍上でも勝ち切ることはかなり厳しいとみます。

ルージュバックの父マンハッタンカフェは、非常に奥深い種牡馬で短距離馬(ジョーカチプーノやスプリングサンダー)からステイヤーまで輩出します。ルージュバックの配合のポイントは、Halo≒Boldnesian≒Red God3・5×5・5で、百日草特別や、エプソムC→毎日王冠の「東京1800mのヨーイドン」という質のレースから、「東京2000mの持続戦」というそれとは異質のレースに変わってどうなのか。今回はそれに尽きると思います。それでも天皇賞、今年の天皇賞は、Hyperion的なスタミナ≒持続力が重要になるのではないかと考えている以上、重い印は打てません。

ラブリーデイリアルスティールはパワーが優ったピッチ走法で東京2000mならスロー希望。そういう流れが見込めない今回は工夫して3着までではないでしょうか。
しかしラブリーデイに関しては、「昨年ほどの勢いがない」という意見も散見されますが、私はそれと意を異にします。産経大阪杯4着は緩い流れで位置取りの差、香港QE22着と宝塚記念4着は不得意の道悪やハイペースを考えれば相当なパフォーマンスで、特に宝塚記念での4角での捲りはさすがとしか言いようがありません。京都大賞典は、昨年ほどの上がり勝負になりませんでしたし(2400であれば究極の上がり勝負になった方が良い)、内伸び馬場で外々を回る競馬でしたから悲観する必要はありません。人気が暴落するようならむしろ買ってみたいですし、もはや2000mなら無条件で買うべきレベルの馬ではないかとすら思います。

穴として注目されるのはアドマイヤデウスサトノノブレスでしょう。
アドマイヤデウスは昨秋は状態が整っていなかったようで、今季は立て直しそれなりの成績を残しています。Hyperionの塊のような馬で、本来は持続力を武器にしているタイプ。血統的には推せるのですが、久しぶりの2000mがどう出るかでしょう。
サトノノブレスは今年に入り重賞2勝、鳴尾記念の「もうGIIIなら格が違います」という勝ちっぷりは、厩舎の同級生であるラブリーデイを想起させるものがありました。外目を早めに進出しての8着という宝塚記念の内容もかなり濃いもの。しかし東京のGIとなると掲示板までがギリギリなのではないかとも思わせられます。
この2頭は、4連単5連単があったら買いたいタイプ…としておきます。


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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

【うまカレBlog】http://umacollege.blog.fc2.com
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金沢ユウダイ
【Twitter】https://twitter.com/derby6_1
【ブログ】http://derby6-1.hatenablog.com/

執筆者:うまカレ(MYコロシアム>最新予想にリンク)

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2016年10月21日(金) 10:30 みんなの競馬コラム
【菊花賞】血統考察 byうまカレ
閲覧 3,820ビュー コメント 0 ナイス 2

学生団体うまカレ副代表の金沢ユウダイです。
今週はいよいよクラシック最終戦、菊花賞です。
個人的に1番好きなレースです。

●日本らしい競馬の巧さが問われる
近年の、菊花賞と天皇賞(春)という京都の長距離GIの特徴は、「巧く乗った馬が好走する」ということです。長距離なのだから騎手の腕が問われるのは当たり前ですが、特に近年は顕著で、先行した馬・差してくる馬でも道中は内ラチ沿いか、内ラチから2列目を通っていた馬ばかりが好走します。

●外差しが効いたレース
2012年の菊花賞と、2015年の天皇賞(春)はスカイディグニティユウキソルジャーフェイムゲームといった外差しが台頭しましたが、これは無尽蔵のスタミナを誇るゴールドシップが「捲り切った」からであって、基本的にはキタサンブラックリアルスティールリアファルトーホウジャッカルフェノーメノサウンズオブアースゴールドアクタータガノグランパカレンミロティックシュヴァルグランタンタアレグリアラストインパクトネオブラックダイヤタニノエポレットホッコーブレーヴも、みんな先行しているか、先述したような道中の位置取りから巧く直線で馬群を縫ってきたり、外に出してきたりしています。

つまり、そういう競馬ができる騎手、そういう競馬ができる馬が好走しやすいということです。このような点も踏まえて各馬について考察していきたいと思います。


ディーマジェスティ
母母シンコウエルメスは英愛ダービーとキングジョージを制したジェネラスの全妹(つまりマイラーズC勝ちオースミタイクーンの半妹)で、遡ればジャパンカップも来日しオープン特別時代の富士Sを「ワープ」で勝利した「鉄の女」Triptychや凱旋門賞連覇のTreve、フリオーソらと同じMargarethenを牝祖とする牝系。ディーマジェスティの母エルメスティアラの他にエリザベス女王杯3着、ステイヤーズS2着などがあるエルノヴァを産んだ。「スタミナ&パワー」といった牝系で、ディーの馬体がムキムキなのも頷ける。
春との大きな違いは、順調に調整が進んでいることで、陣営が言うように間違いなく生涯最高のデキでパドックに出てくるだろう。特筆すべきはダービーでの、『これほど「パワー」と「スタミナ」に富んでいるタイプが、エイシンフラッシュのダービーのような瞬発力勝負で、マカヒキサトノダイヤモンドに肉薄した』という事実で、あの時点で、競馬ファンがよくする「この世代でどの馬が1番強いのか」という議論で、「総合力ではディーがNo.1」という評価に落ち着いた。また、先述したように器用さが求められる菊花賞において最大のウィークポイントは、ズブさがあることだと思っていたが、セントライト記念を見る限り大丈夫そうだし、今思えばあのスローのダービーで反応し切っていたからそういうことなのだ。
距離延長は全く問題ないし、エイシンフラッシュのダービーに近い上がり勝負だった今年のダービーよりは流れも向くはず。そして、フェノーメノでの春天連覇の他にも、カレンミロティックトーセンラータンタアレグリアサウンズオブアースを京都長丁場のGIで好走させている蛯名騎手というのは心強い(おそらく京都の長距離では横山典弘騎手と並び現役No.1だろう)。

サトノダイヤモンド
配合的な点からサトノダイヤモンドについて簡単に説明すると、Halo≒Sir Ivor3・5×5・4でサザンヘイローを通じるHaloのクロスはマカヒキと同じで、母のNorthern Dancer4×4やLureやLogicalといった血からパワーを取り込み、父の瞬発力の根源であるHalo≒Sir Ivorを継続させた、マカヒキシンハライトのような「父再生産型」の配合系。完歩も大きいが、母のパワーが強いからやや地面に叩きつけるような走法をしている。
Halo≒Sir Ivorを継続しているから完歩は大きくてもドゥラメンテリオンディーズのようなあからさまなストライド走法と比較すれば内回りでもマイナスにならないため皐月賞でも好走できた。その皐月賞きさらぎ賞から直行というローテーションに加え、池江調教師は先行有利な馬場状態だったため、ルメール騎手に「好位の5~7番手くらいの先頭から5馬身差くらいを追走してくれ」と指示を出したという。向こう正面でルメール騎手が追っつけ、ハイペースに付いていったのは、その「先頭から5馬身差くらいを追走してくれ」という指示を守っていたから。これを抜きにしても直線での不利がなければ2着マカヒキとの差はさらに縮まっていたであろう強い負け方。ダービーも落鉄と外にヨレたことが響き、ダービー馬になっていてもおかしくなかった。
ただ馬体をみてもだんだんと母のパワーが発現してきているようで、距離延長はプラスとは言えないが、昨年も明らかに距離が長かったリアルスティールが好走しているように、同世代が相手だから極端に外々を走らされたり大きな不利を受けない限りはスタミナ切れで垂れるということはないだろう。それ以上に心配なのは、昨年のリアファルや今年の桜花賞でのメジャーエンブレムのように、大舞台だと後手に回ることが多いルメール騎手で、折り合い懸念があるサトノダイヤモンドならばなおさらその心配をせざるを得ない。

ミッキーロケット
Nureyev4×4、ラストタイクーン≒Caerleon3×3、Mill Reef≒Riverman5×5という相似配合系で、La Troiennneの血も豊富だからパワーも兼備だが、前走をみると、Mill Reefをクロス、ニアリークロスしたキンカメ産駒(ローズキングダムタガノグランパ)のように外回り向きの斬れ味に富んだタイプだろう。前走は、サトノダイヤモンドの池江師がコメントしているように、何度やっても勝つことはなかったと思うが、レッドエルディスト級程度に力を付けたことは示した。ただ、直線平坦の京都替わりは良いものの穴人気は必至だし、距離不安もある。鞍上もこういう末脚に長けたタイプが合うわけでもないからヒモまで。

レッドエルディスト
マイニングとNever bendを通じるLa Troiennneクロスで肩が立ったピッチ走法だが、Darshaanやクリスタルパレスといった仏血が多い「持続斬れ」のタイプ。春より前で競馬ができるようになっており、これは腰がパンとしてきたからだろう。ダービーでも目先の好走にとらわれずに自分の競馬を崩さなかったことがプラスに出ているし、こういう育成の仕方は四位騎手らしい。距離延長はプラスで、まだ筋力が付き切っていないから直線が平坦というのも良さそう。良くも悪くも自分の形は崩さないだろうから勝ち切るイメージは湧かないが、馬券圏内に好走するイメージは強く湧く。

エアスピネル
この牝系らしい小刻みなピッチ走法だから、中距離ならば武器はコーナリングで他馬との差を広げたいクチ。皐月賞は完成度の高さとそのコーナリングの巧さでの4着、見せ場十分の4着だったダービーはスローペースの恩恵があった。しかし、パワーや距離適性というのは時とともに発現してくるものだから、夏を超えてさらに距離適性は縮むだろうし、3000mのこの枠(7枠13番)ではさすがに手が出せない。

カフジプリンス
 レース振りからも分かるようにワンペースな馬で、トニービンやRobertoのスタミナが伝わっているようだ。ただ走法はRobertoや母のBlue Eyed Momo≒Busanda6×5のWar AdmiralとLa Troiennneパワーの影響が強い掻き込んだ走りをしている。距離延長◎且つ最内枠だから買いたくなる気持ちも分かるが、あえて懸念材料を並べてみたい。まずは、走法的に下り坂が下手そうなことだろう。次にハーツクライ産駒はトニービンの影響により後躯で走るから、直線に坂がない京都で後躯のパワーを使えない天皇賞(春)ではカレンミロティックシュヴァルグランフェイムゲームらが勝ち切れていない (もちろん、だから2.3着候補というのもあるのだが)。ハーツクライ産駒でいうことでもう1点挙げると、そもそも菊花賞に出走したのがウインバリアシオンワンアンドオンリーだけで、基本的にハーツのトニービン譲りの成長力というのはシュヴァルグランジャスタウェイアドマイヤラクティも、古馬になってからこそだから、菊で勝負になるには春クラシックで勝負になっているほどの完成度の高さがないと厳しいのではないかとも思っている。ちょっと今回に関しては、分かり易過ぎる狙いだから逆に怖いのだ。

レインボーライン
細かい配合は、下記のブログで記事にしたが、ノーザンテースト≒Vice Regent4×4・5で、母系に名血Alycidonも入るので、「ノーザンテースト増幅」というステイゴールド産駒の絶対的なポイントを押さえている配合。ブログで書いたようにそのほかの部分も素晴らしいから、夏を越えて神戸新聞杯で◎を打ちたいとずっと思ってきた。そんな馬が、早熟性とスピードが求められる3歳春のマイル重賞を制するあたりに大物の相を感じる。前走の札幌記念は明らかに1頭抜けた末脚を使ったし、これはいよいよGI級へと進化した可能性がある。
http://derby6-1.hatenablog.com/entry/2016/10/21/235419

シュペルミエール
 母母がラフォルジュルネアーデントシャルールなどを産んだ優秀なグレイトフィーヴァーで、仏血過多だから、牝馬ならシャルールのようにメリハリのある脚を使うタイプになるが、牡馬だとアーデントのようにダラーとした脚を使うタイプになり易い。また、ステイゴールドは、Princely Gift的な柔らかさも伝えるから、カフジプリンス欄で先述したようにトニービンを内包するハーツクライとは異なり、ゴールドシップフェイムゲームのように京都の長丁場で勝ち切ることができる。鞍上も昨年キタサンブラックで神騎乗をみせた北村宏騎手で枠順も昨年と同じ。面白い1頭。

ウムブルフは、母系に異系(Monsun)が入るから独特の柔らかさを持ち、京成杯皐月賞に出走したが本質的には広いコースでこその馬だ。鞍上も馬群を割ったり、ラチ添いが巧い浜中騎手だしナシではない。

イモータルは、マンハッタンカフェ×Acatenangoという独血を含む馬同士の組み合わせで興味深い配合。調教の動きもいつも良いが、なんといっても気性面がネック。

コスモジャーベもスタミナは十分で、ソングオブウインドとの父子制覇ならば大快挙だが、それには内枠が必要だった。

サトノエトワールは承知の通り速い上りが使えない馬だが、シュペルミエール同様母系が仏血で、こういうタイプはレーヴドリアンレプランシュのように京都外回りは合っているので、カレンミロティック的早仕掛けでアッと言わせ…さすがに厳しいか。

アグネスフォルテはAureole≒Alycidon7×7譲りの気性の難しさがあるから揉まれ弱いが、それは京都新聞杯のような粘りと表裏一体のもの。アグネスタキオンを輩出したイコマエイカン→アグネスレディーのアグネス牝系でそのタキオンを管理した長浜調教師最後の菊。単勝を握りしめたい気持ちだ。

プロディガルサンリアルスティールとは違いディープ×Storm Catらしい柔らかさが残るから距離は持ちそうで、3歳時のサトノアラジン(直線で詰まらなければ面白かった)くらい走れそうな気がしてたが8枠では厳しい。

ジュンヴァルカンはミルコ騎手の先行が怖いが、配合的にHyperionが入るトニービンと同質の斬れ方だから京都よりは直線に坂がある阪神・東京でこそだろう。


【まとめ】
ディーマジェスティサトノダイヤモンド
2列目筆頭・・・レッドエルディスト
穴・・・レインボーラインウムブルフ
爆穴・・・アグネスフォルテ


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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
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2013年12月18日(水) 19:00 本命ドリパス
『競馬』という名の推理小説 ~第264話有馬記念(謎解き編)~
閲覧 1,008ビュー コメント 0 ナイス 7

第264話 「有馬記念


08年 35.6-43.7-35.8-36.4 =2.31.5 △1▼3△10 平坦戦
09年 34.6-42.5-36.9-36.0 =2.30.0 ▼1▼3△ 6 平坦戦
10年 36.5-45.7-35.8-34.6 =2.32.6 ▼3▼6△ 7 瞬発戦
11年 37.2-47.9-36.9-34.0 =2.36.0 ▼5▼1± 0 瞬発戦
12年 35.9-43.5-36.5-36.0 =2.31.9 ±0▼2△ 1 平坦戦

02~03年にシンボリクリスエスが連覇して以来このレースを2勝した馬はいませんが今年はオルフェーヴルゴールドシップステイゴールド産駒2頭がこれに挑戦することになる今年の有馬記念
過去5年のうち3回はラスト1000mから11秒台のラップに突入するロングスパート戦になっています。
瞬発戦の2回も最大加速度は▼5~▼6程度なので瞬発力勝負というよりは小回りの機動力を活かしたロングスパート勝負というのがスタンダードになると思われます。
中山内回り2500mと特殊なコースなのでリピーターも出やすくなっていますがある程度傾向はあります。

【1着馬】
ダイワスカーレットドリームジャーニーヴィクトワールピサオルフェーヴルゴールドシップ
・同年にGⅠ勝利(5頭/5頭中)
・同年に内回り小回りコースでのGⅠ勝利(4頭/5頭中)
・残りの1頭は3冠馬オルフェーヴル
【2着馬】
アドマイヤモナークブエナビスタエイシンフラッシュオーシャンブルー
・同年1~2月か12月開催の芝中距離以上重賞を平坦戦で勝利(2頭/5頭中)
・同年外回りコースGⅠ勝利(2頭/5頭中)
・同年内回りコースGⅠ3着以内(1頭/5頭中)
【3着馬】
エアシェイディトゥザグローリールーラーシップ
・同年1~2月か12月開催の芝中距離以上重賞を平坦戦で勝利(2頭/5頭中)
・過去有馬記念で3着以内あり(2頭/5頭中)
・同年内回りコースGⅠ3着以内(1頭/5頭中)

となっていて1着馬、2着馬、3着馬にはそれまでの実績の差があります。
今年の登録メンバーをこれにあてはめてみます。

【今年内回り小回りコースでのGⅠ勝利】
ゴールドシップ
【今年内回りコースGⅠ3着以内】
ダノンバラード
【今年1~2月か12月開催の芝中距離以上重賞を平坦戦で勝利】
アドマイヤラクティ、※ナカヤマナイト
(※ナカヤマナイトは平坦戦ではなく消耗戦)
【過去有馬記念で3着以内あり】
エイシンフラッシュオルフェーヴルゴールドシップトゥザグローリー

過去5年の傾向からすればゴールドシップが有利ということになりました。
難しいのはオルフェーヴルの取捨選択。
フォア賞(仏GⅡ)1着、凱旋門賞(仏GⅠ2着)をどう考えるか。
個人的には2着馬の条件ぐらいかなと思います。

今年最後の3連単フォーメーション予想
1着馬 : ゴールドシップ
2着馬 : アドマイヤラクティオルフェーヴルダノンバラード
3着馬 : アドマイヤラクティオルフェーヴルダノンバラードエイシンフラッシュトゥザグローリー
の12点買い。

「本命ドリパスの3連単1点予想(水曜時点)」
ゴールドシップオルフェーヴルダノンバラード
ゴールドシップはここ2走に比べれば状況は一変。
が、このメンツでは上位人気だろう…。
問題は逃げ馬不在のメンバー構成で、前で主導権取れそうなトーセンジョーダンゴールドシップをよく知る内田Jが騎乗するのがポイントになりそうなレース。

(補足)
「▼4▼2△6」や「平坦戦」などの表記はラップギアを使用しています。
数値などは岡村信将プロより提供して頂いています。
表記の意味などの詳細は岡村信将プロのマイページをご覧下さい。

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2013年11月26日(火) 18:00 【ウマニティ】
先週の回顧~ 山崎エリカプロがG3京阪杯で28万オーバーの払戻し!
閲覧 1,188ビュー コメント 0 ナイス 4

先週は、24(日)に東京競馬場でG1ジャパンカップが行われました。それでは、いつものようにレース結果と競馬予想の達人・ウマニティプロ予想家陣のスマッシュヒットを振り返っていきたいと思います。
外国馬3頭を迎え、17頭立てで迎えたG1ジャパンカップ。戦前の見立て通り、積極的にハナを主張する馬がいない中、好発を決めた3番人気エイシンフラッシュが押し出されるように先頭に立って1コーナーを通過していきます。2番手にはトーセンジョーダン、以下ルルーシュヴィルシーナと続き、1番人気ジェンティンルドンナは好位の5番手から。直後にナカヤマナイトアンコイルドジョシュアツリー。馬群が途切れてアドマイヤラクティヒットザターゲットが中団追走の形で、またここから1馬身ほど空いてホッコーブレーヴドゥーナデンシメノンと続き、デニムアンドルビーファイヤースマートギアが後方から。ぽつんと2馬身後方に2番人気ゴールドシップの隊列となって向う正面へ。
逃げる形となったエイシンフラッシュが刻んだ前半1000mのラップは62秒4。近10年で最も遅い、異例のスローペースとなって3コーナーに向かいます。
ヒットザターゲットが掛かり気味に先団に取りつき、後方からはドゥーナデンゴールドシップデニムアンドルビーらも進出を開始。馬群が密集しながら4コーナーを出て直線へ。
依然先頭はエイシンフラッシュエイシンフラッシュの内に進路を取ってジェンティンルドンナ。外にはトーセンジョーダンヒットザターゲット、そして少し遅れてルルーシュの態勢。
残り400mを過ぎてジェンティンルドンナが先頭に並び掛けると、後方勢からはドゥーナデンデニムアンドルビーが鋭い伸び。その後ろのゴールドシップは伸びあぐねて苦しい展開に。
坂を駆け上がったところでジェンティンルドンナが一歩抜け出し、2番手にはエイシンフラッシュを交わしてトーセンジョーダンが浮上。外からデニムアンドルビーも迫ります。勢いのままに突っ込んだデニムアンドルビージェンティンルドンナに並び掛け、写真判定に持ち込まれますが、ジェンティンルドンナが辛くも振り切ってG1・5勝目を挙げた。ジャパンカップの連覇は史上初。勝ち時計は2分26秒1(良)。
ハナ差2着のデニムアンドルビーからクビ差の3着にはトーセンジョーダンが入った。
公認プロ予想家の中では、ろいすプロ伊吹雅也プロ山崎エリカプロ夢月プロきいいろプロ導師嵐山プロ栗山求プロが的中しています。

その他では、dream1002プロkmプロが活躍を見せています。


☆☆☆注目プロ → 山崎エリカプロ
23(土)のG3京阪杯で本命◎アースソニックからの馬連143.9倍を2000円分的中!払戻しは28万7800円のビッグヒットとなりました。他にも、G1ジャパンカップなどで的中をマークした先週は、トータル回収率421%・収支28万9700円プラスの素晴らしい成績を収めています!

☆☆☆注目プロ → 夢月プロ
23(土)の東京5Rで単勝1万円一点的中で22万3000円払戻し!さらに東京8R、翌24(日)京都8Rでは、それぞれ16万7000円、16万1000円を払戻しと好調ぶりをアピール。2日間のトータルでは、回収率231%・収支62万円プラスの好成績をマーク!

☆☆☆注目プロ → ろいすプロ
G1ジャパンカップは、本命◎ジェンティルドンナから「このメンバーなら穴で期待」との4番手評価×トーセンジョーダンの軸2頭ながしで3連複6万3800円馬券を的中!週末のトータルでは回収率107%を達成しています。

☆☆☆注目プロ → dream1002プロ
24(日)の東京4Rで、3連単10万3340円的中のスマッシュヒットを披露!週末のトータル回収率127%・収支13万1280円プラスを記録しています。

☆☆☆注目プロ → kmプロ
24(日)の京都8Rで3連単500円分を的中。11万5550円の払戻しをマークしています。


他には、伊吹雅也プロ(140%)、栗山求プロ(133%)、スガダイプロ(112%)が土日回収率100%オーバーの活躍を見せています。


※全レースの結果速報はこちら


今週はG1・ジャパンカップダート!競馬予想の達人・ウマニティ公認プロ予想家陣の予想にご注目下さい。

「ユータ」

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エイシンフラッシュの口コミ


口コミ一覧
閲覧 119ビュー コメント 0 ナイス 4

天皇賞(秋)の当日の前レースにエイシンフラッシュカップがある。

エイシンフラッシュは2012年6枠⑫番で優勝した。
天皇賞(秋)も6枠か⑫番が連対するのだろうか?

菊花賞もキセキの⑬番が1着で、柳の下にドジョウがいた。<<ドジョウは3匹もいなかった。
今回も来るなら3匹目だ。そんなに親切なJRAだろうか。

ともかく6枠か⑫番に注目するが、リバティアイランドがクイーン番の⑫に入りそうな予感がする。

 ノーフォト(仮) 2023年2月20日(月) 23:56
エイシンフラッシュ(ウマ娘)はてんとう虫がお好き 
閲覧 114ビュー コメント 0 ナイス 1

たくさん見かけて、もう春も近いんだなって思った!

テントウムシ(天道虫)、ハナムグリ(花潜)、マルハナバチ(丸花蜂)あたりは可愛いと思うよ!

「驪」でリ、ライ、ジ、チ、レイ、くろ(い)、くろうま、なら(べる)と読むんだけど、「エイシンフラッシュ」と読んでも良いんじゃないかな?

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 軸うまおやじ 2022年5月30日(月) 08:51
【きょうは何の日?】 2010年5月30日 【2010 GⅠ 東京優駿 日... 
閲覧 183ビュー コメント 0 ナイス 6

【きょうは何の日?】 2010年5月30日 【2010 GⅠ 東京優駿 日本ダービー】 【エイシンフラッシュ】


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~軸うまおやじからのお願い~

馬券の購入は20歳になってからです。20歳未満の方は競馬法第28条により勝馬投票券の購入および譲り受けることはできませんのでご注意ください。
(JRAホームページより一部引用)
はじめまして、こんにちは。『軸うまおやじ』です。

2010年5月30日 は【2010 GⅠ 東京優駿 日本ダービー】で 【エイシンフラッシュ】が勝利した日です。
こちらの【エイシンフラッシュ】の実力には脱帽です。前走の【2010 GⅠ 皐月賞】では11番人気でしたが見事に3着。ところがその結果があまり反映しておらず、【2010 GⅠ 東京優駿 日本ダービー】は7番人気。正直、当時の軸うまおやじも抑えておらず今でも苦い記憶として残っているレースの1つです。
前走【2010 GⅠ 皐月賞】の3着に続き、この【2010 GⅠ 東京優駿 日本ダービー】でも素晴らしいレースを見せてくれた、当時南関競馬で名騎手として名を馳せていた内田騎手の騎乗には私『軸うまおやじ』からも何も申しあげることがありません!やはり関東の鬼はすごい!と思わせてくれた1日でした。
【エイシンフラッシュ】 、競馬ファンとして感動をありがとう。
以上、『軸うまおやじ』の『今日は何の日?』でした。
ご覧いただきありがとうございました。次回もどうぞよろしくお願いします。  

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次回もどうぞよろしくお願いします。     

【軸うまおやじ】
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コメント一覧
3:
  hironish   フォロワー:3人 2009年12月23日(水) 15:53:55
http://umanity.jp/circle/topic_detail.php?kbn=0&id=1aa6f7db49&topicid=9f452eee50
2:
  hironish   フォロワー:3人 2009年11月3日(火) 14:58:32
サークル参照
1:
  hironish   フォロワー:3人 2009年10月14日(水) 22:29:21
10/11は4角で鞍上が周囲を見渡す余裕。

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