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着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | 17 | 牡3 | 57.0 | C.ルメー | 美 尾関知人 | 468(+12) | 3.03.1 | 7.3 | 4 | 34.6 | ①①③② | |||
2 | 4 | 7 | 牡3 | 57.0 | J.モレイ | 美 堀宣行 | 480(+2) | 3.03.7 | 3 1/2 | 4.7 | 2 | 34.8 | ⑨⑪⑨⑧ | ||
3 | 7 | 14 | 牡3 | 57.0 | 横山武史 | 美 手塚貴久 | 464(+4) | 3.04.0 | 1 1/2 | 2.7 | 1 | 35.1 | ⑪⑫⑫⑧ | ||
4 | 3 | 6 | 牡3 | 57.0 | 坂井瑠星 | 栗 矢作芳人 | 498(-2) | 3.04.1 | 3/4 | 36.2 | 9 | 35.9 | ③③①① | ||
5 | 4 | 8 | 牡3 | 57.0 | 池添謙一 | 栗 中竹和也 | 536(+8) | 3.04.1 | ハナ | 22.3 | 7 | 35.6 | ⑮⑮③② | ||
6 | 6 | 12 | 牡3 | 57.0 | 松山弘平 | 美 武井亮 | 498(+6) | 3.04.1 | クビ | 9.3 | 5 | 35.3 | ④⑤⑥⑧ | ||
7 | 5 | 10 | 牡3 | 57.0 | 岩田望来 | 栗 宮徹 | 500(+4) | 3.04.1 | ハナ | 71.2 | 11 | 35.1 | ⑮⑮⑫⑫ | ||
8 | 7 | 13 | 牡3 | 57.0 | 和田竜二 | 美 大竹正博 | 472(-10) | 3.04.2 | アタマ | 88.1 | 12 | 35.1 | ⑪⑫⑫⑮ | ||
9 | 8 | 15 | 牡3 | 57.0 | 武豊 | 栗 西村真幸 | 504(+2) | 3.04.3 | 1/2 | 20.3 | 6 | 35.5 | ⑥⑥⑥⑤ | ||
10 | 6 | 11 | 牡3 | 57.0 | 川田将雅 | 栗 友道康夫 | 496(+4) | 3.04.3 | ハナ | 5.0 | 3 | 35.1 | ⑪⑫⑯⑫ | ||
11 | 8 | 16 | 牡3 | 57.0 | M.デムー | 栗 須貝尚介 | 492(+6) | 3.04.4 | 1/2 | 185.4 | 15 | 35.5 | ⑧⑧⑨⑪ | ||
12 | 2 | 3 | 牡3 | 57.0 | 角田大河 | 美 久保田貴 | 492(-6) | 3.04.7 | 1 3/4 | 277.7 | 16 | 35.5 | ⑨⑧⑫⑮ | ||
13 | 1 | 2 | 牡3 | 57.0 | 三浦皇成 | 美 鹿戸雄一 | 474(-8) | 3.05.0 | 2 | 120.4 | 13 | 35.6 | ⑮⑮⑰⑮ | ||
14 | 1 | 1 | 牡3 | 57.0 | 横山典弘 | 栗 昆貢 | 482(0) | 3.05.0 | アタマ | 23.5 | 8 | 36.4 | ⑪⑧③⑤ | ||
15 | 5 | 9 | 牡3 | 57.0 | 北村宏司 | 美 木村哲也 | 492(-2) | 3.05.2 | 1 | 41.7 | 10 | 36.3 | ⑦⑥⑨⑫ | ||
16 | 2 | 4 | 牡3 | 57.0 | 西村淳也 | 栗 中内田充 | 508(-6) | 3.06.7 | 9 | 177.2 | 14 | 38.0 | ④③⑥⑤ | ||
17 | 3 | 5 | 牡3 | 57.0 | 田辺裕信 | 美 久保田貴 | 472(-6) | 3.07.8 | 7 | 299.2 | 17 | 39.5 | ②②②② |
ラップタイム | 12.7 - 11.7 - 11.1 - 12.3 - 12.6 - 12.9 - 13.1 - 13.0 - 12.8 - 12.3 - 12.1 - 11.6 - 11.7 - 11.4 - 11.8 |
---|---|
前半 | 12.7 - 24.4 - 35.5 - 47.8 - 60.4 |
後半 | 58.6 - 46.5 - 34.9 - 23.2 - 11.8 |
■払戻金
単勝 | 17 | 730円 | 4番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 17 | 210円 | 4番人気 |
7 | 160円 | 2番人気 | |
14 | 120円 | 1番人気 | |
枠連 | 4-8 | 1,050円 | 6番人気 |
馬連 | 7-17 | 1,980円 | 7番人気 |
ワイド | 7-17 | 660円 | 7番人気 |
---|---|---|---|
14-17 | 400円 | 3番人気 | |
7-14 | 260円 | 1番人気 | |
馬単 | 17-7 | 4,210円 | 16番人気 |
3連複 | 7-14-17 | 1,570円 | 2番人気 |
3連単 | 17-7-14 | 12,380円 | 29番人気 |
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土曜日の京都芝のレース結果、近年の菊花賞の結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
京都競馬場はAコース開催の3週目。金曜日に1.5ミリの雨が降ったが、そこは今春にリニューアルしたばかりの水捌けの良い馬場。大きな影響はなく、土曜日の芝コースは良(JRA発表)でスタートした。午後に細雨が降る時間帯があったものの、良発表のまま開催を終えている。
芝コースを見ると、これまでの開催に伴うダメージにより、コース全体の内柵沿いに凸凹らしきものが出てきている。しかしながら、その他の箇所は概ね良好。下級条件の脚力に劣る馬が内寄りを選択した場合を除けば、比較的フラットな馬場状態だったように思える。
土曜日施行の芝競走6鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は4、5、11、8、3、9番手。内外の回りに関係なく差し馬が攻勢を強めており、1着全馬が上がり3Fタイム最速(タイを含む)でフィニッシュ。4角先頭馬も【0.2.1.3】とそれなりに頑張ってはいるが、前週ほどの勢いはない。末脚の要求度が高いコンディションと捉えてもいいだろう。
ちなみに京都で開催された直近5回の菊花賞(2016~2020年)において、上がり3Fタイム1~2位馬は【4.4.2.4】の好成績。優勝馬5頭はいずれも、上がり3Fタイム3位以内でゴールしていた。なお、京都競馬場のリニューアル直後に行われた今春の天皇賞(春)では、上がり3Fタイム1~2位馬が、ともに複勝圏を確保している。淀の長丁場では想像以上に差しタイプが優位の様子。その点は頭に入れておいたほうがいい。
日曜日開催中の予報は晴れベース(22日7時の時点)。馬場の乾燥が進めば、内寄りに進路を取る逃げ・先行勢の優位性が多少なりとも増す可能性はある。とはいえ、絶対有利の状況にまで様変わりするとも思えない。やはり狙いの中心は、逃げ・先行勢を視野に入れつつタメを作り、3角の下りからラストまで我慢強く脚を伸ばす差しタイプとなろう。
枠順は判断するに悩ましい。「菊花賞=内枠有利」が定説ではあるが、前日の芝コースは中~外枠が優勢。内がそこそこ踏ん張れる馬場の一方、ある程度の上がりを求められるためか、馬混みで窮屈な競馬を強いられた馬は劣勢を余儀なくされている。内枠を引いた馬は距離ロスが少ない恩恵を加味しても、イーブン止まりといったところ。ゆえに固執せず、広いスタンスで構えるのが正解ではないか。
血統面に視点を移すと、京都で開催された直近5回の菊花賞では、ディープインパクトの血を引く馬の活躍が顕著。勝ち馬5頭すべてが該当する。今春の天皇賞(春)でもワンツーを決めているように、いささか極端な偏りが出ている様子。今回も条件を満たす馬には、相応の評価が必要かもしれない。
また、京都施行の直近5回における菊花賞の1着馬5頭は、前走の上がり3Fタイム順位が2位以内だった点で共通する。ちなみに今春の天皇賞(春)優勝馬も、この条件をクリアしていた。上がりの脚という点は先に触れた傾向にも重なることから、見逃せないデータといえよう。
今回の出走メンバーで、要点(ディープインパクトの血を保持+前走の上がり3Fタイム順位)を満たしているのは、⑪サトノグランツ1頭のみ。従って当欄では、⑪サトノグランツを軸馬の有力候補として推奨したい。
プロ予想MAXが誇る予想神「スガダイ」×日刊競馬「久保木正則」が菊花賞を大展望!トッププロ予想家のハイレベルトークをお届けいたします!
出演:スガダイ(予想神)久保木正則(日刊競馬) MC:岡田大(ウマニティ編集長)
毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬について取材、紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第38回は菊花賞についてスガダイプロ・金子京介プロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。
【金子京介】ー関東主場全レースのパドックに立つ孤高の“馬見家”
関東主場全レースのパドックをチェックし、馬体、馬具、脚元の状態、返し馬など、競走能力に関わる全要素を網羅的に吟味。圧倒的相馬スキルで、穴馬を発掘する金子京介プロに菊花賞についてお聞きしました。
―予想のポイントからお願いします。
世代のレベルが低かったり、世代トップクラスの馬が別路線を選択した場合は、荒れる心構えで臨むのがいいでしょうね。で、今年は3歳世代ひどいと言っていいと思います。
―ひどいですか。
皐月賞4着のメタルスピードが、2勝クラスで大敗するていたらくですからね。例年、春のクラシックで掲示板に載る馬って、2勝クラスは楽勝おろか、重賞でも人気を背負って勝ち切るのが普通じゃないですか。それに今年の3歳は6月から8月の条件戦でやたら負けますよね。
―世代上位馬も、全体もダメだと。
弱いと判断したもうひとつの理由は、追い切りを見てのフットワークの精度ですよね。そこでの四肢のばらけ、後肢のキックバック、蹴り抜くとき正確に真後ろへ蹴れるかなど。そのあたりが重賞に出てはいけないくらいめちゃくちゃ低いんですよね。
―それはどの馬というより、全体的にということですか。
そうです。ソールオリエンスの1週前追い切りも、後ろ脚がふにゃふにゃしていて、あれこんなもんだっけ? みたいに感じましたし、タスティエーラもまだ仕上がってない気配でした。1週前でこの状態は大丈夫なのかと。
―ソールオリエンスのふにゃふにゃというのを、もう少し具体的に説明願えますか。
右手前に替えた後の後ろ脚のキックバックが、力がこもってないように見えますね。
―仮に最終追い切りも同じだとして、その状態はレースにどう影響しますか。
右手前の時に蹴りの威力が落ちると、コーナー出口で抜け出したり、捲ったりしにくくなる。そして、直線左手前に替えてからやっとエンジンがかかる。つまり、皐月賞みたいな競馬になります。
―外に膨れるのも、そのあたりに関係ありますか。
そうですね。手先の弱い、ひと蹴りひと蹴りの弱い馬は、コーナーでグリップを利かせて前に行きたい部分で横に流れるんですよ。地面をしっかり捉えてないので。それは騎手の追い出しに応えられないことにもつながります。
―蹴りが弱い……それは、なんと言いますか、皐月賞で見せた爆発力や底力みたいなものと両立するものでしょうか。
体を立て切っているとしっかり走るわけです。体を傾けているときに手先の力が作用するわけですよ。
―ああ。だから、その力が弱いと横に流れるという話でしたね。
上位と目されている馬でも弱点はありますから、夏の成長次第ではソールオリエンスやタスティエーラを逆転可能だというのは言っておきたいです。
―冒頭の荒れる心構えに繋がってくるわけですね。成長を感じられるのはどの馬でしょう。
本当はレーベンスティールに出てきてほしかったですよ。ほかは特定しづらいですが、春の時点では嫌な走り方に見えて、秋に整った走りになったと思える馬は評価したいですね。
―1週前追い切りで該当する馬はいましたか。
そうだなあ、ノッキングポイントは良かったですね。あとファントムシーフ。それからトップナイフ。
―特に良く見え、春の上位勢と逆転を期待したい馬はいますか。
勝ち切るという観点で考えたら、ノッキングポイントか、ファントムシーフ……ファントムシーフがいいかな。春は瞬発力がないから評価を下げていました。手先が長く、腰の支点が高い馬ですが、お尻の幅の厚みが徐々に出てきています。あと、後ろ脚の形が直飛節ですね。飛節の利きが悪く、背が高い馬は見栄えしますけど、レースで瞬発力を使えないことが多いんです。繋ぎに頼ることもできないし、まあ3歳春の時点では筋力が追いついてないので。ただ、前走の神戸新聞杯で見た感じ、整ってきていい馬体増だなと。スローで見ても、腰の支えがまったくぶれていないです。自分の競馬をすれば、今年のメンバーならと思えますね。
―なるほど、巻き返しに期待したいです。春に重賞を走っていないドゥレッツァはどうでしょうか。
正直、出来は良かったですねえ。ただ、非力なんじゃないかと思っていることと、ちょっと日本海Sのパドックを見れるようなら見てほしいと思うんですけど。
―はい、確認します。
※取材はZOOM。お互いにパドックを見始めます。
後ろ脚の繋ぎが立っているタイプで、平坦は極めて上手ですけど、「これ、瞬発力特化型でしょ」という気持ちはあります。
―瞬発力はすごいですよね。このパドックでパッと見、目につくのはどこですか。
お尻が薄いところと、飛節のクッション性、いいバネがあるところですね。踏み込んだときに、ちょっと飛節がくの字に曲がって、蹴り抜くときに素直に伸びる。ちょっとでいいんです。力を込めずにこの動きができるのは飛節のセンスがいい。
―馬体的な裏付けがあるんですね。言われたように見ようと思ってみないと、なかなか難しいです。
ただ、少頭数ばかりで自分の競馬を崩されるようなレースをしていないですし、完成度は徐々に上がっていますが、ずっと馬体が減っているのは嫌です。これで有力馬扱いされるのはかわいそうかなと。
―そこまで高い評価はできないと。最後にサヴォーナはどうですかね。戦歴ほど人気しないタイプかと。
前走の神戸新聞杯は上手な競馬でしたよね。春に青葉賞を無理に使ったのは、菊花賞で穴になるひとつのパターンです。成績的に厳しいのに、ダービー出走の最後のチャンスとして出走するみたいな。それは、長い距離に適性を感じて出すわけですよ。そこから馬体重を増やし、菊花賞で走る馬はまあまあ見ますから。勝つほどとは思わないですけど、いいと思います。
取材後記:皐月賞馬もダービー馬もイマイチ。ドゥレッツァも微妙……大荒れですかね。ファントムシーフから入ってもいい配当になりそうです。
【スガダイ】ー全開催プラス収支を可能にする“予想神”
群雄割拠のウマニティプロ予想MAXで13年連続ランキングトップに君臨。他の追随を許さない、競馬予想界のキング・オブ・キングス、スガダイプロに菊花賞についてお聞きしました。
―菊花賞での皐月賞馬とダービー馬の対決は23年ぶりになるんですね。どちらを上に見ているでしょうか。
ソールオリエンスですね。前走のセントライト記念は中間に疲れがあったらしく、いつも時計を出す日曜に出していなかったり……だから本調子ではないんじゃないかと。それでひとつ評価を下げ、レーベンスティールに本命を打ちました。
―となると、ばっちり的中ですね。
まあ、馬券的には良かったんですけど、最後の脚色とかを見ると、「やっぱソールオリエンス強いっすねえ」という印象をもちました。道中は終始外を回りながら、4コーナーではコスモサガルマータなどの煽りを受け、さらに外へ膨れるような形でしたよね。それでも、ラストは相当いい脚を使っていますから。改めて強いなと。
―3000mに伸びるのはどうでしょうか。
正直、体形を見ると、「距離はきついかもなあ」と思いますよ。ただ、あの爆発力は魅力ですよね。ダービーと比較すると、右回りは不器用な感じがしますけど、圧倒的に爆発力は出ています。コーナーをぎこちなく回るくせに、ぎこちなく回ったほうが、直線は伸びるタイプってけっこういますよね。折り合いはつきますし、末脚を活かせるようなら勝つ可能性は高いのではないかと。
―なかなかの高評価ですね。タスティエーラはどうでしょうか。
いいとは思うんですよ。胴が長く、距離が伸びて良さそうな感じはします。ただ、ずっとDDSPがどうのこうのと言われていますよね。
※DDSP(軟口蓋背方変異)~呼吸器系の疾病。
それでも、レースに行くと結果は出る。だから今回も大丈夫……と思いたいですよ。でも、怖さはありますよね。同じようなケースで、急にダメになる馬を見てきていますので。軽視はしないですが、この馬からいく勇気はないです。
―なるほど。それを聞くと不安ですね。想定オッズは3強の形ですが、もう1頭サトノグランツはどうですか。
絶好調の川田騎手ですからねぇ。ただ、前走の神戸新聞杯は上手くいきすぎだと思うんですよね。逃げを打った武さんのスパートが速かったのではと。10秒台連発ですから。時計は速いですけど、はたして価値のあるレースなのか。そこに疑念はあります。サトノダイヤモンド産駒でねぇ……、長く脚を使えますし、適性は高そうですよ。いい枠を引いたら押えですかね。あとは人気と相談です。
―前走のレベルを鵜呑みにしづらいと。春にG1を走っていない馬もいますが、新興勢力に注目馬はいるでしょうか。
ドゥレッツァですね。相当強いと思いますよ。特に2走前のホンコンJCT。スローから、ラスト3ハロン11.0 - 11.2 - 11.2の流れを差し切り勝ち。これ、馬柱を見ると3番手ですが、逃げ馬が離していたので「マジっすか」という位置から届いているんです。そして、前走も新潟の直線の短い内回りで、完全に前残りの展開を仕掛け遅れで捉えましたから、これもなかなか強いレースっぷりだったなと。
―強さの際立つ競馬をしていますよね。
初勝利はサトノグランツを競り負かしてのものですしね。重賞級の力はあるだろうと。ただ、気になるのは体形ですね。サトノグランツと比較すれば、どちらが長い距離に向くかは一目瞭然ですよ。うーん、秘めている能力、折り合って爆発力を活かせればなんとかなるような気はします。ルメール騎手が乗るのは大きいですし。
―鞍上は心強いですね。穴っぽいところではどうでしょう。
ウインオーディンですね。前走のセントライト記念を見てほしくて、ラストの伸びとか、フットワークの大きさとか、「これはステイヤーですよ」という感じがします。お母さんは短距離の馬でしたが、すらっとして胴が長く、似ても似つかない体形です。
―かなり人気がなさそうなので楽しみですね。最後に、ほかに気になる馬がいればお願いします。
ナイトインロンドンですかね。前走の神戸新聞杯は時計が速すぎました。今回も馬場が速いと厳しかもしれませんが、スタミナのある血統ですから、ステイヤーとしての資質に期待したいです。
取材後記:上位3頭へのジャッジに加え、人気薄も挙げていただきました。ウインオーディンが来たら熱いです!
以上、プロ予想家2名の菊花賞への見解と注目馬を紹介しました。ソールオリエンスの評価は分かれましたね。未知の距離をこなせるか、毎年この議論は面白いですね。
(文・垣本大樹)
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日曜日に行われる菊花賞の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①トップナイフ【B】
栗東CW単走。軽く流す程度の内容ながら、終始リラックスした走り。動きの伸びやかさとキレはもう少し欲しいところだが、安定感のあるフォームで悠然と進む姿をみるに、距離延長自体は問題なさそう。地味ではあるものの、雰囲気は決して悪くない。長丁場に備えた稽古をきちんとこなしている印象を持つ。
②ウインオーディン【B】
美浦南W単走。前肢の可動域が広く、フットワークの弾力性も十分。右回りでは手前変換の際にモタつき、フォームが乱れることもしばしばあるが、左回りではそれがない。ただ、本番は右回りの長丁場。持ち味を発揮できるかどうかは微妙な線。今回は動きの良さを評価してのB判定にとどめておきたい。
③シーズンリッチ【C】
栗東CW単走。コーナーから直線入り口にかけて力みがちの走り。発汗も多い。前肢を大きく使ったダイナミックなフォームは健在だが、少し気負いがあるせいかラストの伸びは今ひとつ。軽めの調整とはいえ、この馬らしい上質のギアチェンジが見られなかったのは残念。今回は評価を控えめにしたい。
④ダノントルネード【C】
栗東CW併走。トビが大きめの割にコーナリングが上手。体の使い方が柔らかく、フットワークの安定性も高い。ただ、僚馬をパスしてから脚いろが鈍ったのは気になるところ。手慣れたジョッキーが跨っていたことを考えれば、もう少し踏ん張って欲しかったような気も。評価は上げづらい。
⑤パクスオトマニカ【C】
美浦南W併走。フットワーク自体は悪くないのだが、目標とする僚馬がそれほど活発に動いていないにもかかわらず、パスするまでに時間を要していたのは気になるところ。本来はもっと覇気のある走りをする馬。酷暑のなかダート競馬を使ったダメージが残っているのかもしれない。猛者揃いのG1では厳しいか。
⑥リビアングラス【B】
栗東坂路単走。少しヨレるような場面もあったが、総じてみると柔らかい脚さばきで、完歩が大きな走り。気負いらしいものはなく、鞍上の指示に対しても従順。ラストの反応も悪くなく、ここまでの調整は順調の様子。馬場や展開がかみ合うようであれば、怖い存在になるかもしれない。
⑦タスティエーラ【A】
美浦南W併走。旺盛な前進気勢を見せながらも、鞍上の制御はしっかりきいている。この馬とすれば、発汗が少ないのも良い傾向。懸命に追われる僚馬2頭を問題にせず、力をセーブした状態で悠々と先着。フットワークには力感があり、推進力も十分。集中力も高く、休み明け感はまったくない。上々の仕上がり。
⑧サヴォーナ【B】
栗東坂路単走。トビが低く重心は高め。決してきれいなフォームではないが、チップを高々と蹴り上げて力感は十分。ラストは少し苦しくなって動きが重くなりかけたが、それでも鞍上の仕掛けに応じて簡単に止まらなかった点は評価できる。この馬なりにいい仕上がりではないか。
⑨ノッキングポイント【B】
美浦南W併走。3頭併せの2番手追走から、直線では真ん中に入る内容。鞍上が後ろ重心で抑えていたように、折り合い的にはギリギリのライン。それでも何とか持ちこたえて、タメを作れていた点は評価できる。調整は順調に進んでいる様子なので、あとは実戦に行って我慢がきくか否か。その1点に尽きる。
⑩マイネルラウレア【C】
栗東坂路併走。前回同様、中間にCWで負荷強めの稽古を施せたのはいい傾向。坂路での行きっぷりも良くなっている。ただ、無駄な動きが多く、肩ステッキに対する反応も薄い。最後は一旦引き離しかけた僚馬に差を詰められてしまった。まだ好調時の迫力を欠く印象。この1本でどこまで上向くか。
⑪サトノグランツ【A】
栗東坂路単走。右前肢の着地点が内寄りだが、それはいつも同じ。手前替えで気持ちバランスを崩すも、同馬にとってはスムーズなほう。四肢のさばきは力強く活気も適度。終盤の軽い促しにもきちんと対応していた。神戸新聞杯の最終追いより楽そうに登坂できているのも好印象。前回以上の状態とみていい。
⑫ハーツコンチェルト【B】
栗東CW単走。調整程度の内容。ハミを取る位置こそ高めながら、終始キビキビとしたフットワーク。不得手である右→左の手前変換もそれなりにこなしていた。状態は悪くなさそうだが、不器用なタイプだけに京都の下り坂をクリアして、なおかつ馬群をさばけるかどうか。そのあたりが好凡走の鍵を握る。
⑬ナイトインロンドン【C】
美浦南W併走。トビが高く首の使い方も上手。やや重苦しい動きだった1週前と比べて、走りに余裕も出てきた。しかしながら、トータル的に前回の中間より大きく上向いた様子はなく、良くも悪くも平行線といった印象。さらに相手が強化されるG1で大望まではどうか。
⑭ソールオリエンス【B】
美浦南W併走。鞍上が促してから並びかけるまでに若干時間を要したが、そもそも前進気勢の強い馬。本番が長丁場の今回に限れば、悪い傾向ではないように思える。1週前と比べて併せてからの反応が良くなっているし、体にキレも出てきた。少なくとも、前回よりデキが劣るという印象はない。
⑮ファントムシーフ【B】
栗東坂路単走。コーナー部分で鞍上と息が合わない場面でもあったのか、直線序盤はやや集中力を欠く走り。だが、スピードに乗るにつれ、この馬らしい弾力のあるフットワークに。ラストの動きも迫力があった。完璧とはいかないまでも、それなりに整えてきた感を受ける。
⑯ショウナンバシット【B】
栗東CW併走。四肢のさばきに力感があり、完歩も大きい。コーナーを回る際に無駄な動きが少ないのも好印象だ。抜け出してから気を緩めて鞍上に促されていた点は割引材料だが、その指示に応えてゴール標識通過直後に、再び僚馬の前へ出た勝負根性は評価できる。及第点の仕上がりと判断したい。
⑰ドゥレッツァ【A】
美浦南W併走。コーナーでの速度乗りがよく、直線に入ってからもきれいな走り。しばらく手前が替らなかったが、鞍上は意に介しておらず、手応えも楽。そもそも本番は稽古と逆回りなので、気にする必要はないだろう。ラストで前に出ようとする際の脚も速く可動域も広い。状態の良さが窺える内容だった。
ウインオーディン・鹿戸調教師「今週でちょうど良くなりそう。折り合い面でもだいぶ成長」
サヴォーナ・中竹調教師「坂路で負荷をかけた。完璧な状態で出走させることができそうだ」
サトノグランツ・友道調教師「坂路で52秒台。無理せずこの時計が出たのは具合がいい証拠」
ショウナンバシット・須貝調教師「前走を使っていい筋肉がついてきた。距離はこなせる」
シーズンリッチ・山崎助手「毎日杯のように中団で脚をためたい。使って一段階上がってきた」
ソールオリエンス・横山武騎手「今週はやりたい追い切りができた。すごく適応能力が高い」
タスティエーラ・モレイラ騎手「コントロールが利いて折り合えるし、休み明け感もない。自信を持って乗れる」
ダノントルネード・福永助手「ジョッキー騎乗の併せ馬でしっかり。これで態勢は整うと思う」
ドゥレッツァ・ルメール騎手「状態は良さそう。跳びが大きいので3000メートルも合いそう」
トップナイフ・昆調教師「札幌記念はビックリするくらい走った。普通にゲートを出られれば」
ナイトインロンドン・大竹調教師「先週で気持ちは整っている。かなり活気があっていい状態」
ノッキングポイント・木村調教師「リズム良く回ってこられた。毛ヅヤも良くなってきた」
パクスオトマニカ・田辺騎手「ブリンカー着用で追い切った。動き自体は悪くなかった」
ハーツコンチェルト・武井調教師「前走後に疲れが出たが、上積みはある。元気なのがいい」
ファントムシーフ・梛木助手「折り合いがついてしっかり動けた。操縦性が高く距離も大丈夫」
マイネルラウレア・宮調教師「時計、動きともすごく良かった。状態面の上積みを感じる」
リビアングラス・矢作調教師「時計は良かったし、動きも弾んでいた。あとは相手関係だけ」(夕刊フジ)
京都で施行された直近10回(2011~2020年)の所属別成績は、美浦の【1.0.2.46】に対し、栗東が【9.10.8.104】と圧倒している。なお、前者の1勝は連対(2着以内)率が100%だった馬(2018年フィエールマン)によるもの。3着以下敗退歴のある関東馬は評価を控えめにしたい。
(減点対象馬)
②ウインオーディン ③シーズンリッチ ⑤パクスオトマニカ ⑦タスティエーラ ⑨ノッキングポイント ⑫ハーツコンチェルト ⑬ナイトインロンドン ⑰ドゥレッツァ
京都施行の直近10回における3着以内馬30頭の前走クラス(レース格)を確認すると、3歳以上G2、3歳限定G2、3歳限定G3、2勝クラス(旧1000万下)の4パターン。これ以外のステップで臨んだ馬は好走(3着以内)皆無と、厳しい戦いを強いられている。
(減点対象馬)
④ダノントルネード ⑨ノッキングポイント ⑰ドゥレッツァ
京都で施行された直近10回の1~2着馬20頭のうち、19頭が前走3着以内からの臨戦馬。例外の1頭には、G1で4着の善戦経験があった。相応の戦歴がない、前走4着以下敗退馬は過信禁物とみておきたい。
(減点対象馬)
②ウインオーディン ③シーズンリッチ ④ダノントルネード ⑤パクスオトマニカ ⑩マイネルラウレア ⑬ナイトインロンドン ⑯ショウナンバシット
京都施行の直近10回、近2走とも単勝9番人気以下だった馬が、当レースで複勝圏に入ったケースはゼロとなっている。該当馬の過大評価は避けたいところだ。
(減点対象馬)
①トップナイフ
京都施行の直近10回における1~2着20頭全馬に、重賞3着以内またはOP特別で2着以内の好走経験があった。この条件を満たしていない馬は疑ってかかりたい。
(減点対象馬)
⑬ナイトインロンドン ⑰ドゥレッツァ
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長距離戦はメンバーによってペースや展開が大きく変わるため、スピード指数系で上位3頭をズバリと当てるのは難しく、U指数においても低指数馬が1~2頭馬券に絡んでしまうケースはどうしても起こる。しかしその一方、上位総崩れということはほとんどなく、この菊花賞も毎年のように5位以内の馬が3着以内に入っている。相手選びは難解ながら、軸馬は指数上位勢から選ぶのが正解だ。好走例が皆無に等しい、U指数95未満かつ二桁人気の馬を切れば、ある程度点数を絞ることができるだろう。
今年は、1着アスクビクターモア(1位、2番人気)、3着ジャスティンパレス(3位、4番人気)を指名した昨年同様、人気になることが予想される面々がU指数上位を占めるかたちになっており、波乱の可能性は低いと判断できる。
よって、皐月賞3着馬で前走の神戸新聞杯3着もトライアルとしては悪くない内容だった1位⑮ファントムシーフ(99.0)、皐月賞1着、ダービー2着の2位タイ⑭ソールオリエンス(98.8)、皐月賞2着、ダービー1着の2位タイ⑦タスティエーラ(98.8)は真っ先に買っておきたい。
そして、血統的にも馬体的にもいかにもこの舞台が向く神戸新聞杯勝ち馬の5位⑪サトノグランツ(97.2)を押さえておけば万全だ。
種牡馬として最多5勝を誇るのが、自身も2005年に菊花賞を制したディープインパクト。次点もサンデーサイレンスが4勝で続くことを考えると、日本競馬史に偉大な功績を残したリーディングサイアーには敬意を払うべきだろう。なお、サンデーサイレンスは母の父としても3頭の勝ち馬を出しているため、今後は「母の父ディープインパクト」の動向も注視する必要があり、すでに2017年キセキによって1勝目を飾っている。
ほか、1996年の勝ち馬ダンスインザダークが種牡馬として3頭との父子制覇を果たしているが、同種牡馬の全弟トーセンダンスも2009年3着ユウキソルジャーを出した。2015年1着キタサンブラックは、その父ブラックタイドがディープインパクトの全兄であることを考えると、菊花賞で顕著な活躍をみせる種牡馬に所縁ある血統背景を持つ馬にも相応の評価が必要かもしれない。
サトノグランツは、父サトノダイヤモンド×母チェリーコレクト(母の父Oratorio)。いまでこそ菊花賞で最多5勝を誇るディープインパクトだが、その1勝目を飾ったのが父サトノダイヤモンドであった。本馬は全4勝が外回りコースであるように、父系だけでなく母系のNijinskyを基調とした配合などからも、伸び伸びと走れる広いコースが合うタイプ。すでに神戸新聞杯で父系3代制覇を果たしたが、菊花賞でも同偉業の達成に期待が高まる。
ソールオリエンスは、父キタサンブラック×母スキア(母の父Motivator)。父は15年の勝ち馬で、現役時は天皇賞(春)の2連覇など、京都は4戦4勝の巧者だった。なお、その父の菊花賞勝利から京都開催時はブラックタイド&ディープインパクト兄弟の血を引く馬が6連勝中であることも念頭に置くべきだろう。また、本馬は母の父Motivator、2代母の父系祖父Rainbow Questと直近2年の勝ち馬の「母の父」を母系で併せ持つ配合も興味深い。
タスティエーラは、父サトノクラウン×母パルティトゥーラ(母の父マンハッタンカフェ)。京都で負け知らずの戦績を残した「父」と「母の父」を掛け合わせた配合が心強く、後者においては01年菊花賞の勝ち馬でもある。本馬は日本で牝系を広げるクラフテイワイフを牝祖とする一族だが、同牝系は京都巧者も多く出しており、カンパニーやトーセンジョーダンはG1でも好走。初年度産駒からダービー馬を出した父に、さらなる箔を付けるか要注目。
編集部(以下、編) 秋華賞は戦前から継続騎乗の人気馬で仕方なしという状況でしたが、今週の菊花賞はいかがでしょうか?
新良(以下、新) そもそも菊花賞というレースは継続騎乗が強いレースで、過去10年を振り返ると、乗り替わりは1勝、2着2回、3着2回と大苦戦しています。
編 ということは、今年も厳しいと……。
新 傾向を覆すのは簡単ではないでしょうね。でも、乗り替わりの馬がダービーを制しているように、この世代には何が起こるかわからない雰囲気があります。
編 そのダービー馬は今回も乗り替わりですし、ほかにも有力馬の乗り替わりが散見されます。確かに、チャンスはありそうです。
新 そうなんですよ。全部で乗り替わりは5頭だけなんですが、確率的にはそれ以上の活躍に期待できるとみています。
編 わかりました。では、その5頭のなかからどの馬をチョイスしたのでしょうか?
新 私が狙いを定めたのは、戸崎圭太騎手からルメール騎手に乗り替わる⑰ドゥレッツァです。
編 現在4連勝と勢いじゅうぶん。ルメール騎手には手戻りのかたちになりますね。
新 これはリーディング順位以上に、大幅鞍上強化と評価できます。ルメール騎手は、完全に菊花賞ジョッキーになりつつありますからね。
編 菊花賞ジョッキー!
新 はい。過去10年を振り返ると騎乗機会7回のうち5回馬券に絡み、2016年はサトノダイヤモンド、2018年はフィエールマンを勝利に導いていますからね。いかに有力馬が集まりやすいとはいえ、この安定感は特筆できます。
編 長丁場は騎手の腕が問われると言われますが、まさにそれを体現しているかのような活躍ぶりですね。
新 菊花賞の単勝回収率は240%、複勝回収率は185%。これがルメール騎手の数字なんですから、考えられないですよね(笑)。
編 考えられません(笑)。でも、それだけ安定して好パフォーマンスを続けていることが伝わってきます。
新 G1はライトファン層の購入が増え、どうしても馬自身の戦績にスポットが当たりますからね。騎手よりも近走成績で売れる、売れないが決まりがちです。
編 でも、長距離戦では馬の能力や調子に加え、騎手というファクターがよりいっそう重みを持つ、だから、いわゆる名手の期待値が上がる、ということですね。
新 そういう部分は少なからずあるでしょう。長距離戦はとにかく外国人騎手の成績が良く、なかでもルメール騎手は突出しています。当然、人気薄での好走も頻繁にあるので、ベタ買いでもプラスという状況がつくり上げられているのではないでしょうか。
編 なるほど、非常に納得できます。ドゥレッツァは、4連勝の勢いプラスαの魅力にあふれているというわけですね。
新 遅れてきた大物、という可能性はじゅうぶんにあります。
編 ルメール騎手は単に手戻りというだけでなく、3戦2勝と結果を残しているので、コンビ相性に関しても心配はなさそうですかね。
新 間違いなく相性はいいですし、馬の能力も高いと思います。なにせ、ノーザンファーム陣営がルメール騎手に手綱を託した馬ですからね。
編 となると、ポイントは距離をこなせるかどうか、だけになるのかと。
新 大跳びで折り合いにも不安のないタイプなので、距離は問題ないでしょう。私はまったく心配していません。
編 春に二冠を制した2頭をはじめ、ライバルはかなり強力ですが……。
新 すんなりアタマ、というわけにはいかないでしょうが、馬券圏内の争いに加わってくる可能性は高いと思います。買い目には必ず入れておくべき1頭でしょう。
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3歳クラシック最後の1冠。春シーズンから活躍を続ける実績馬と、夏に力をつけてきた上がり馬が頂点を争う。これまで皐月賞、東京優駿(日本ダービー)とともにこのレースを制し“三冠馬”の称号を獲得したのは、セントライト、シンザン、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルの8頭。第81回(2020年)のコントレイルにおいては、JRA史上初となる「父子無敗のクラシック三冠」という大偉業を果たしている。春は惜敗続きだった馬による待望のクラシック戴冠や、まったく無名だった馬が一躍スターダムに駆け上がるきっかけとなった勝利など、これまで数々のドラマが繰り広げられてきた。なかでも、前者では皐月賞がクビ+ハナ差、東京優駿(日本ダービー)がクビ差だった第60回(1999年)の勝ち馬ナリタトップロード、後者ではのちに「TTG」の1頭として一時代を築く第37回(1976年)の勝ち馬グリーングラス(単勝52.5倍)が最たる例といえるかもしれない。