シンボリルドルフ(競走馬)

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写真一覧
抹消  鹿毛 1981年3月13日生
調教師野平祐二(美浦)
馬主シンボリ牧場
生産者シンボリ牧場
生産地門別町
戦績 1戦[0-0-0-1]
総賞金68,482万円
収得賞金16,350万円
英字表記Symboli Rudolf
血統 パーソロン
血統 ][ 産駒 ]
Milesian
Paleo
スイートルナ
血統 ][ 産駒 ]
スピードシンボリ
ダンスタイム
兄弟 シンボリフレンドマチカネアスカ
市場価格
前走 1986/03/29 サンルイレイS G1
次走予定

シンボリルドルフの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
86/03/29 アメ   サンルイレイ G1 芝2400 7--------6** 牡5 57.2 岡部幸雄野平祐二 --0000 --------

シンボリルドルフの関連ニュース

1984年の3冠馬シンボリルドルフの主戦を務めるなど、騎手時代に日本ダービーでも活躍した岡部幸雄氏(74)が、騎手目線で競馬の祭典を分析した。皐月賞馬ソールオリエンスの強さを認める一方、注目馬として名前を挙げたのがスキルヴィング青葉賞組がダービーを勝てないというジンクスの打破にも着目している。



ソールオリエンスが最有力候補なのは間違いない。皐月賞は絶望的と映る位置から大外をグイグイ伸びて優勝。非常に強いレースぶりで、400メートルの距離延長も心配はないだろう。

ただ、キャリアが18頭中最少の3戦と浅く、レースぶりも粗削り。若手の横山武騎手は最近は大舞台での経験もかなり積んでいるので、あっさりと2冠を達成してしまうかもしれないが、ほかの馬にもチャンスは大いにあるとみている。

その中で特に注目しているのが青葉賞優勝馬スキルヴィング。ルメール騎手は皐月賞3着のファントムシーフにも乗れる立場ながらこちらに騎乗する。ファントムシーフは皐月賞で1番人気に推されたほどで、しかも落鉄する不利もあった。その馬に乗らないということはスキルヴィングはかなり奥が深いのだろう。

気になるのは青葉賞組はオープン特別時代も含め、ダービーで2着が7回もあるのに未勝利である点。7頭は全て勝っての挑戦で、最初の3頭は私が騎乗した1991年レオダーバン、94年エアダブリン、2002年シンボリクリスエスだった。

優勝馬がそれぞれトウカイテイオーナリタブライアンタニノギムレットと相手が強かったり、完成度で分が悪かったのは確かだが、同じ舞台を経験したアドバンテージがありながらこれだけ長い間、勝ち馬が出ていないのは不思議。理由を挙げるなら、タフな東京2400メートルを1カ月以内に2度走るのは厳しいのかもしれない。

それでもスキルヴィングは過去の優勝馬と違い、今回が休み明け2戦目と臨戦過程に余裕がある点が強調できる。さらに全4戦が東京コースと、どの馬よりもダービーを意識してきたムードが伝わる。

前述のファントムシーフ武豊騎手と初めてコンビを組んで出走。初騎乗での優勝は68年間もないそうだが、ダービー最多6勝の騎手が鞍上なら問題ないだろう。多くのジンクスが破られている時代でもある。

皐月賞2着のタスティエーラもレーン騎手と初めてコンビを組む。皐月賞は早めに抜け出して最後に差されたが、当時はソールオリエンスがあれだけの末脚を発揮するとは想像できなかっただけに仕方ない。レーン騎手がどう乗るか興味深い。

■岡部 幸雄(おかべ・ゆきお) 1948(昭和23)年10月31日生まれ、74歳。群馬県出身。67年3月に騎手としてデビューし、2005年3月の引退までに中央競馬でマークした2943勝は歴代2位。日本ダービーは26回騎乗し、84年シンボリルドルフでの1勝の他、2着6回、3着3回。20年に秋の叙勲で旭日小綬章を受章。僚誌週刊ギャロップで「名手の競馬学」を連載中。




【ホープフルS】2022年を締めくくる2歳GIの注目点 2022年12月20日(火) 19:16

★JRA・GⅠ初制覇がかかる三浦皇成騎手 東スポ杯2歳Sの覇者ガストリックに騎乗予定

ガストリック(牡、美浦・上原博之厩舎)は、新馬戦(東京)→東京スポーツ杯2歳S(GⅡ)と東京・芝1800メートル戦でデビューから2連勝を飾っている。東スポ杯2歳Sの勝馬は、2019年コントレイル、2020年ダノンザキッド、2021年イクイノックスと3年連続でその後JRA・GⅠを勝っており、コントレイルダノンザキッドはホープフルSを制しているが、ガストリックは3連勝でホープフルSを制し、GⅠタイトルを掴むか。また、ガストリックに騎乗予定の三浦皇成騎手にはJRA・GⅠ初制覇がかかる。同騎手は2008年のデビュー以来JRA通算980勝を挙げているが、JRA・GⅠは107回騎乗して2度の2着が最高成績となっている(※いずれも12月19日現在)。三浦騎手は25日の有馬記念(GI)ではラストドラフト(牡6歳、美浦・戸田博文厩舎)に騎乗予定だが、暮れの中山で悲願のJRA・GⅠ初勝利を挙げることができるか。

★現2歳世代が活躍見せるジャスタウェイ産駒 ホープフルSには4頭が登録

ジャスタウェイ産駒は2018年にアドマイヤジャスタが2着、2020年にダノンザキッドが1着で、ホープフルS(GI)にこれまで2頭が出走してどちらも連対している。今年のホープフルSには、新馬戦(東京)→東スポ杯2歳S(GⅡ)を連勝したガストリック(牡、美浦・上原博之厩舎)、新馬戦(中山)→黄菊賞(1勝クラス)を連勝したセブンマジシャン(牡、栗東・高野友和厩舎)、ジェイパームス(牡、美浦・堀宣行厩舎)、ジュンツバメガエシ(牡、栗東・友道康夫厩舎)と4頭のジャスタウェイ産駒が登録しているが、今回も上位に入ることができるか。なお、ジャスタウェイの産駒は5世代目となる現2歳世代がJRA競走で21勝を挙げており(※12月19日現在)、1、2、世代目の15勝を上回る最多のJRA2歳戦勝利数をマークしている。

★11年連続JRA・GⅠ制覇がかかるM.デムーロ騎手 京都2歳Sの覇者グリューネグリーンに騎乗予定

今年のホープフルS(GI)には、東スポ杯2歳S(GⅡ)勝馬ガストリック(牡、美浦・上原博之厩舎)、京都2歳S(GⅢ)勝馬グリューネグリーン(牡、美浦・相沢郁厩舎)と2頭のJRA重賞勝馬が登録している。ホープフルSがGⅠに昇格した2017年以降、複数のJRA重賞勝馬が出走したのは2019年だけで、同年は東スポ杯2歳S勝馬コントレイルが1番人気に応えて勝利を挙げているが、今年出走予定の重賞勝馬2頭はどのような走りを見せるか。グリューネグリーンには、デビューから3戦連続でM.デムーロ騎手が騎乗しており、京都2歳Sでは逃げ切り勝ちを収めている。同騎手は2012年から10年連続でJRA・GⅠを制しているが、今年はまだJRA・GⅠでの勝利が無い。M.デムーロ騎手は、25日の有馬記念(GⅠ)には12月19日現在で騎乗予定がなく、ホープフルSが11年連続JRA・GⅠ制覇へのラストチャンスとなる見込だが、今年もJRA・GⅠで勝利を挙げることができるか。なお、グリューネグリーンが勝てば、同馬を管理する相沢郁調教師は1999年オークスウメノファイバー)以来、23年ぶりのJRA・GⅠ制覇となる。

★今年のJRA2歳戦最多勝の矢作芳人調教師 ミッキーカプチーノフェイトの2頭を登録

矢作芳人調教師(栗東)は12月19日現在、今年のJRA競走で56勝を挙げており、調教師リーディングの首位を走っている。同調教師はJRA2歳戦でも最多の13勝を挙げており、ホープフルS(GI)にはミッキーカプチーノ(牡)、フェイト(牡)の2頭を登録している。矢作調教師は2018年から4年連続でJRA・GⅠを制しており、今年も勝てばグレード制を導入した1984年以降で7人目(8回目)の5年連続JRA・GⅠ制覇となるが、ラストチャンスとなるホープフルSで勝利を挙げることができるか(※キングズレイン(牡)を登録している手塚貴久調教師(美浦)にも5年連続JRA・GⅠ制覇がかかる)。ミッキーカプチーノは12月19日現在、JRA2歳リーディングサイヤーの首位を走るエピファネイアの産駒だ。同馬は新馬戦(東京)→葉牡丹賞(1勝クラス)を連勝しているが、連勝を伸ばすことができるか。同馬には戸崎圭太騎手が騎乗する予定だ。

★JRA2歳GⅠ最多勝の福永祐一騎手 新馬→野路菊S連勝のファントムシーフに騎乗予定

グレート制を導入した1984年以降のJRA2歳GⅠで最多の7勝を挙げている福永祐一騎手は、2023年度の新規調教師免許試験に合格しており、来年2月末をもって騎手を引退することになる。福永騎手は今年のホープフルS(GⅠ)で、新馬戦(阪神)→野路菊Sを連勝したファントムシーフ(牡、栗東・西村真幸厩舎)に騎乗する予定だが、最後のJRA2歳GⅠ騎乗を勝利で飾ることができるか。なお、ホープフルSでは2018午から4年連続で阪神デビュー馬が勝利を挙げている。

★JRA・GⅠ最年長優勝記録更新なるか 横山典弘騎手はトップナイフに騎乗予定

トップナイフ(牡、栗東・昆貢厩舎)は通算6戦2勝という成績で、モンドプリューム(牡、美浦・水野貴広厩舎)と並びホープフルS(GⅠ)に登録している18頭の中で最多タイのキャリアとなっている。トップナイフはデビュー3戦目で初勝利を挙げた後、野路菊S4着→萩S(L)1着→京都2歳S(GⅢ)2着とオープンで安定した走りを見せているが、豊富な経験を生かしてGⅠでも好走することができるかどうか。なお、萩Sの連対馬はGⅠに昇格した2017年以降のホープフルSで3勝、2着1回(勝率.600、連対率.800)という成績を挙げている。トップナイフに騎乗予定の横山典弘騎手は、レース当日の年齢が「54歳10カ月6日」で、岡部幸雄元騎手が持つグレード制を導入した1984年以降のJRA・GⅠ最年長優勝記録(53歳11カ月27日)更新がかかる。同騎手は今年のJRA重賞3勝中2勝を昆貢調教師の管理馬で挙げているが、トップナイフとのコンビでも勝利を挙げることができるか。なお、横山典弘騎手はホープフルSを勝てばJRA2歳GⅠ完全制覇となる。

★37年ぶりのJRA・GⅠ制覇なるかシンボリ牧場生産のシーウィザード

ホープフルS(GⅠ)に登録している新種牡馬産駒は、ビーチパトロール産駒のシーウィザード(牡、美浦・鹿戸雄一厩舎)、デクラレーションオブウォー産駒のトップナイフ(牡、栗東・昆貢厩舎)、リアルスティール産駒のフェイト(牡、栗東・矢作芳人厩舎)、サトノクラウン産駒のボーンイングランデ(牡、栗東・吉田直弘厩舎)、サトノダイヤモンド産駒のモンドプリューム(牡、美浦.水野貴広厩舎)の5頭だ。GⅠに昇格した2017年以降のホープフルSでは新種牡馬産駒の優勝はないが、今年の新種牡馬産駒は勝利を挙げることができるか。また、シーウィザードの生産牧場シンボリ牧場には37年ぶりのJRA・GⅠ制覇がかかる。同牧場は三冠馬シンボリルドルフや、ダービー馬のサクラショウリ、シリウスシンボリなどを生産しているが、1985年の有馬記念シンボリルドルフ)以来JRA・GⅠでの勝利はない。シーウィザードは前走でホープフルSと同じ中山・芝2000メートル戦の芙蓉Sを制しているが、シンボリ牧場に久々のビッグタイトルをもたらすことができるか。同馬には浜中俊騎手が騎乗予定。なお、シンボリ牧場生産の現2歳馬には、ファンタジ-S(GⅢ)を制したリバーラもおり、この世代からは牡牝ともにオープン勝馬が出ている。

★GⅠ昇格以降初勝利なるか 関東馬は登録のある7頭中5頭が2勝馬

ホープフルS(GⅠ)では、2017年のGⅠ昇格以降5年連続で関西馬が優勝している。関東馬は今年のホープフルSに重賞勝馬のガストリック(牡、美浦・上原博之厩舎)、グリューネグリーン(牡、美浦・相沢郁厩舎)、芙蓉S勝馬シーウィザード(牡、美浦・鹿戸雄一厩舎)、前走で1勝クラスを勝ったキングズレイン(牡、美浦・手塚貴久厩舎)、モンドプリューム(牡、美浦・水野貴広厩舎)の2勝馬5頭と、1勝馬ジェイパームス(牡、美浦・堀宣行厩舎)、ハーツコンチェルト(牡、美浦・武井亮厩舎)が登録しているが、GⅠ昇格6年目で初勝利を挙げることができるか。未勝利戦→百日草特別(1勝クラス)を連勝したキングズレインは父ルーラーシップ、母タッチングスピーチ、母の父ディープインパクトという血統です。父ルーラーシップ、母の父ディープインパクトという血統の現2歳馬は5頭がJRAで勝ち上がっており(※12月19日現在)、ドルチェモアサウジアラビアRC(GⅢ)と朝日杯FS(GⅠ)を勝ち、ドゥアイズ阪神JF(GⅠ)で3着と好走している。

★JRA・GⅠ24レースの完全制覇なるか 武豊騎手はセレンディピティに騎乗予定

12月19日現在、武豊騎手は現在JRAで実施されているGⅠ24レースのうち、23レースで計79勝を挙げており、ホープフルS(GⅠ)を勝てば史上初のJRA・GⅠ完全制覇となる。同騎手はGⅠ格付け以前のホープフルSで5勝をマークしているが、GⅠとなったホープフルSでも勝利を挙げることができるか。なお、武豊騎手は今年のホープフルSで、セレンディピティ(牡、栗東・音無秀孝厩舎)に騎乗する予定だ。セレンディピティを管理する音無秀孝調教師は、現役2位のJRA重賞84勝を挙げているが、JRA2歳重賞は2002年新潟2歳S(GⅢ)と 2017年小倉2歳S(GⅢ)での2勝となっており、ホープフルSを勝てばJRA2歳GⅠ初勝利となる。なお、武豊騎手は25日の有馬記念(GⅠ)でも音無秀孝調教師の管理馬アリストテレス(牡5歳)に騎乗する予定だが、Vなら、武豊騎手は音無調教師の管理馬でのJRA・GⅠ初勝利となる。

★兄は昨年の勝馬キラーアビリティ 新馬→GIの連勝を狙うジェイパームス

今年のホープフルS(GI)には、ジェイパームス(牡、美浦・堀宣行厩舎)、ボーンイングランデ(牡、栗東・吉田直弘厩舎)と2頭の1戦1勝馬が登録している。ホープフルSがGⅠに昇格した2017年以降、1戦1勝馬は2017年ステイフーリッシュの3着が最高成績だが、今年の1戦1勝馬は新馬→GⅠを連勝することができるか。また、ジェイパームスは父ジャスタウェイ、母キラーグレイシスという血統で、昨年のホープフルS優勝馬キラーアビリティ(父ディープインパクト)の半弟にあたるが、きょうだいで2年連続のホープフルS制覇となるか。ちなみに、同レースでは、GⅠ昇格前を含めると、母シーザリオ産駒の兄エピファネイア(2012年ラジオNIKKEI杯2歳S)、弟サートゥルナーリア(2018年ホーププルS)がきょうだいで勝利した例がある。

★史上5人目のデビュー年50勝に到達 今村聖奈騎手がJRA・GI初挑戦

今年デビューした新人の今村聖奈騎手は、ホープフルS(GI)でスカパラダイス(牡、栗東・寺島良厩舎)に騎乗する予定となっており、同レースがJRA・GI初騎乗となる。同騎手は12月19日現在、JRAで591戦50勝という成績で、史上5人目のデビュー年50勝を達成。今年デビューした新人騎手で最多の勝利数を記録している。今年の新人騎手では先週の朝日杯FS(GI)での角田大河騎手(15着)に続く2人目のJRA・GI挑戦となるが、今村騎手はデビュー1年目からGIを制すことができるか。なお、同騎手のレース当日の年齢は19歳1カ月1日で、Vなら、グレード制が導入された1984年以降のJRA・GI最年少勝利を更新する。

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【中央重賞懐古的回顧】1984年毎日王冠 「西の強豪」カツラギエース世界的大金星への道 2022年10月3日(月) 15:00


週末に行われる中央重賞の過去の優勝馬をピックアップして回顧し、競馬の長い歴史の狭間できらめいた馬を紹介する「中央重賞懐古的回顧」。第20回は1984年の毎日王冠優勝馬カツラギエースを取り上げる。


1984年は中央競馬にとって記念すべき年。言うまでもなく、重賞にグレード制が導入された年であり、秋の天皇賞の施行距離が3200mから2000mへと短縮された年である。そして「皇帝」シンボリルドルフがクラシック三冠を達成した年でもあって、ジャパンCカツラギエースが日本馬として初めて制した年にもなる。競馬絡みの古書集めが趣味の筆者からしたら、「1984」という数字の並びを見ただけで競馬をイメージしてしまうほど。オーウェルとか村上春樹とかロス五輪よりも先に、だ。

さて、その1984年の毎日王冠である。後世に残ったのは「カツラギエースミスターシービーの上がり33秒7の脚を封じて大物食いを果たしたレース」という風評だが、そもそも単勝1番人気は南関東四冠馬サンオーイであった。まともなデキと報道されれば当然ミスターシービーが本命に推されたのだろうが、併走馬ミサキネバアーに5馬身遅れた最終追いの内容が不安視されたわけだ。そして結果として、宝塚記念優勝馬カツラギエースに同い年の三冠馬は敗れてしまった。

しかし、だ。スローの単騎逃げを打った上で、開幕週の青々とした芝の内目を通って余力十分に追い比べに挑んだカツラギエースに対し、道中ドンジリから大外をぶん回して進出したミスターシービー。双方休み明けだったのは相殺するとしても、その結果アタマ差の勝負となったことから導き出される結論は、「ミスターシービーは強い」以外あり得ないのではないだろうか。

この毎日王冠は東京競馬場にターフビジョンが設置されて最初の重賞であり、最後方追走から3角で徐々に上昇していくミスターシービーが映った際には地鳴りの如くどよめきが起こったという逸話がある。結局のところ勝っても負けてもこの日の主役は三冠馬で、即日の主役交代はまず無かった。続く天皇賞では、同じくドンジリから上昇したミスターシービーの豪脚に、道中スムーズに競馬できなかったカツラギエースは軽々一蹴されてしまった。この時点で日本競馬の主役は、まだまだミスターシービーだったのだ。

ところが。こと日本競馬の歴史において、この毎日王冠は「ジャパンCにおける大金星」の伏線として、および「先輩三冠馬の凋落」のプロローグとして位置づけられている。カツラギエースにしてみれば、秋天の敗戦によりマークが緩くなったことがジャパンCの最大の勝因だったのだろうが、1歳下の三冠馬シンボリルドルフという新たな要素が絡んだとは言えど、ミスターシービーが一種の悲劇の主役として後世語られるようになるとは、毎日王冠の時点で誰一人思いもしなかったはず。競馬という勝負の世界において、甘い期待と予想と幻想はいつも裏切られるのだ。

「西の強豪」カツラギエースが史上に残る大金星を挙げて、真の意味で一流馬に脱皮するジャパンCまで、あと2戦。そして、「驚異の三冠馬」ミスターシービーが「皇帝」との邂逅により、本当の意味での敗北を味わう有馬記念まで、あと3戦。

カツラギエース
牡 黒鹿毛 1980年生
父ボイズィーボーイ 母タニノベンチャ 母父ヴェンチア
競走成績:中央22戦10勝
主な勝ち鞍:ジャパンC 宝塚記念 サンケイ大阪杯 毎日王冠 NHK杯 京都新聞杯 京阪杯

(文・古橋うなぎ)

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【格言から探る勝ち馬予想】神戸新聞杯2022「クラシックは負けなしから」 2022年9月21日(水) 15:00

「物凄い脚だ!物凄い脚だ!来たぞ来たぞ来たぞ!シンボリ来た!シンボリ来た!しかし外からゴールドウェイだ!外からゴールドウェイ! シンボリが先頭に立った!シンボリが先頭に立った!大歓声だ!大歓声だ京都競馬場!赤い大輪が薄曇りの京都競馬場に大きく咲いた!! 3冠馬8戦8勝!わが国競馬史上、不滅の大記録が達成されました、京都競馬場!」

シンボリルドルフが無敗の3冠馬となった瞬間の杉本清アナウンサーの実況だ。

「一番外から、一番外からディープインパクト! ムチが入った武豊!捕らえた!捕らえた!捕らえました!あと100m!アドマイヤジャパン粘る!しかし先頭はディープインパクトだ!世界のホースマンよ見てくれ!これが日本近代競馬の結晶だ! ディープインパクト~!!大外から足音も軽やかにディープインパクト武豊!3冠達成! 勝ち時計は3分4秒6!実に21年ぶり、シンボリルドルフ以来、無敗の3冠馬の誕生であります!」

こちらはディープインパクトが無敗3冠を達成した時の馬場鉄志アナウンサーの実況。

いつこの格言を使うか迷っていた。今ぞその時、というわけでもないのだが、今週メインの神戸新聞杯が中京に移ったのは2年前。しかも距離は従来の2400mから2200mという微妙な短縮を伴い、もはや現存する神戸新聞杯の格言が当てはまるとも思えないので、思い切って菊花賞を含めたクラシックの格言に乗ってみる。

曰く「クラシックは負けなしから」。

クラシックを予想する時の私のルーティン。それはまず無敗馬をチェックすることだ。2歳新馬から日本ダービーまでは毎回欠かさず行うが、無敗馬の馬柱ほどワクワクするものはない。人間社会では挫折や失敗があちこちに転がり、そういう挫折や失敗の数こそヒトを強くする。それは確かなことで、負けたことが無い人間など存在しないし、もし仮にいても何の魅力もないだろう。しかし競走馬は違う。無敗のサラブレッドはいつの時代でも競馬を見る者全ての憧れであり、崇拝の対象だ。

生涯無敗という馬は更に少なく、競馬ファンを40年やっている私でさえ4戦4勝のフジキセキアグネスタキオンを知るのみだ。前述のシンボリルドルフディープインパクトでさえ引退まで勝ち続けることは叶わなかった。

競走馬は負けることで相対的な評価が決まる。モノサシという表現があるが、文字通り負かされた馬の成績や他馬との比較から力関係を推測できるからだ。だが、負けたことのない馬はこのモノサシがないため、どこまで強いかが分からない。その秘めた可能性に競馬ファンは夢を見るのだ。

パラレルヴィジョンは2戦2勝。ジックリ調整してデビューした過程も悪くないし、使われたレースも中山、東京の芝2000mと一流馬のそれを匂わせる。レースではかかることなく堂々と構え、追われてからの反応と伸びはかなりのものだ。引退まで無敗、とまで言わないのでせめてトライアルまで勝ち切ってくれないか。

(文:のら~り)

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【中央重賞懐古的回顧】1985年クイーンS 二つ名「女ルドルフ」の真打アサクサスケール 2022年7月25日(月) 15:00

週末に行われる中央重賞の過去の優勝馬をピックアップして回顧し、競馬の長い歴史の狭間できらめいた馬を紹介する「中央重賞懐古的回顧」。第2回は1985年のクイーンS優勝馬アサクサスケールを取り上げる。


ジェンダーフリーが尊ばれる昨今には似つかわしくない言葉かも知れないが、各界の才能のある女性を形容するフレーズに「女○○○」がある。例としては「女三四郎」とか「女尾崎豊」が挙げられるが、1980年代の競馬界には強い牝馬を形容するのに「女ルドルフ」というフレーズが存在した。ここで言う「ルドルフ」とは、無論七冠馬シンボリルドルフのことである。

「女ルドルフ」と称された馬は割と多く、キクノペガサスマックスビューティ、あるいは同じシンボリ牧場出身のスイートローザンヌなどが挙げられよう。彼女らには好位からスマートに競馬を進める馬という共通点がある。そしてそれらの真打的存在と呼べるのが、1985年秋に彗星の如く登場したアサクサスケールである。

シンボリルドルフと同じくパーソロン産駒であるアサクサスケールは、偉大なる皇帝より1つ年下の1982年生まれ。腰やゲート入りが悪かったためにデビューは遅れたが、新表記3歳の4月に勝ち上がると、とんとん拍子にデビュー3連勝。2戦目は2位入線からの繰り上がり1着だったが、イン突きで受けた不利さえ無ければ勝っていたという好内容であり、馬場状態が悪かった3戦目も着差以上の強さを見せていた。

1985年当時は3歳牝馬の秋の大一番エリザベス女王杯、あるいはそのトライアル競走に当たるローズSの前哨戦の一つとして、9月に中山競馬場で施行されていたクイーンS。ラジオたんぱ賞にて無傷の4連勝をマークしたダービーリッチがまず本命視されたが、同馬は器用さと速さに任せたレースぶりから2000mの距離に不安を残す。対するアサクサスケールの強みは安定した取り口と、秋天と有馬記念を連勝した女傑ガーネツトの孫に当たるというスケールの大きな血統にあった。初距離も望むところだ。

無敗馬対決は呆気なく決した。ハナを切ったダービーリッチを外から見ながら競馬を進めたアサクサスケールは、増沢末夫騎手のゴーサインに応えて直線坂下で本命馬を捕捉。そこからさらにグンと伸びて5馬身差の完勝を飾った。この勝利によりエリザベス女王杯の有力候補として名乗りを上げたアサクサスケール。一方8着と土が付いたダービーリッチは、脚部不安でそれっきり表舞台から姿を消した。

これほど強かったアサクサスケールの知名度が現在低いのにはワケがある。本番を見越して西下するもローズSを直前で回避。続くエリザベス女王杯では本命として推されたが、早め先頭から6番人気リワードウイングの強襲に屈して2着に敗れた。12月にはオープン特別のターコイズSを快勝。しかし翌春中筋に不安を生じて休養に入ると、骨折も重なって結局復帰叶わず1987年10月に競走馬登録を抹消された。

通算6戦5勝2着1回とほぼ完璧な戦績は「女ルドルフ」の二つ名に全く恥じない。ところが繁殖成績は思いのほか不振で牝系は広がらず、現在は初仔フリーウィルのラインが細々と血を受け継ぐのみである。

アサクサスケール
牝 鹿毛 1982年生
父パーソロン 母エール 母父フォルティノ
競走成績:中央6戦5勝
主な勝ち鞍:クイーンS

(文・古橋うなぎ)

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【有馬記念】岡部氏、レース上手なエフフォーリアを評価! 2021年12月26日() 05:00

 騎手時代に有馬記念3勝をマークした岡部幸雄氏(73)が年度総決算レースを騎手目線で分析。エフフォーリアを高く評価したうえで、人気薄の馬では府中牝馬Sで重賞初制覇を飾ったシャドウディーヴァキセキを取り上げた。

 最有力視されているエフフォーリアは(10)番枠に入った。内すぎず、外すぎずでいい枠だろう。

 この馬はレースが上手で、特に素晴らしいのが最初の100メートルの走り。レースはゲート内での静止状態から一気に加速する。競走馬は体が大きいのでバランスを崩すケースも珍しくなく、リズムよく流れに乗るにはある程度時間がかかるが、エフフォーリアは最初の100メートルがどの馬よりもスムーズなのでその後が楽になる。騎手の意のままに動ける点も長所。だから距離の融通も利き、いい成績を残せる。

 私が有馬記念で騎乗して勝ったシンボリルドルフオグリキャップが同様にレース上手だった。こういうタイプはコーナーが多く、直線も短い有馬記念のような舞台では非常に有利になる。

 コンビを組む横山武騎手は今年、大ブレークし、エフフォーリアも完全に手の内に入れている。人馬ともに勢いがあるのは頼もしい。

 昨年の覇者クロノジェネシスは調整が難しい帰国初戦のうえ、7着に敗れた凱旋門賞が道悪で非常にタフなレースだった。そのあたりの影響が気になるが、力量的に差はない。

 昨年はレース史上初めて牝馬のワンツーフィニッシュとなった。近年の牝馬の強さを象徴する結果となったが、当時の2着馬サラキア的な存在がシャドウディーヴァサラキア同様、重賞で何度も好走しながら勝ちきれなかったが、2走前の府中牝馬Sで初制覇を飾った。惜敗が続いた馬が勝利をきっかけに強くなったケースは数多くある。前走のジャパンCは7着だったが、いつもと違って前につけての競馬だったので度外視できる。

 鞍上の横山典騎手は大一番で人気薄のときほど怖いジョッキー。今回は息子2人が有力馬で参戦するのでこれも大いに刺激になっているはずだ。

 菊花賞馬の活躍が目立つレースで、今年のタイトルホルダーも人気になっている。昨年に続いて枠順抽選を任された私が引いた枠は大外(16)番枠。スタート地点から最初のコーナーまでが短いので逃げ・先行型のタイトルホルダーには本来は不利な枠で横山和騎手には少々気の毒だったが、ハイペースでの逃げが予想されるパンサラッサが(2)番枠に入ったのはプラスだろう。こういうタイプが内枠にいると早めに縦長の展開になる傾向があり、距離ロスを抑えられるからだ。

 4年前の菊花賞キセキも力はある。出遅れたり、暴走気味に逃げたりと消化不良のレースが長く続いているが、五分のスタートを切り、アクセルとブレーキをうまく操作して丁寧なレースをすれば、能力をフルに発揮できるはず。新コンビを組む松山騎手がどんなレースをするか興味深い。

有馬記念の出馬表はこちら 調教タイムも掲載

岡部幸雄(おかべ・ゆきお)

 1948(昭和23)年10月31日生まれ、73歳。群馬県出身。67年3月に騎手としてデビューし、2005年3月の引退までに中央競馬でマークした2943勝は歴代2位。有馬記念は84、85年シンボリルドルフ、88年オグリキャップで3勝した。昨年、秋の叙勲で旭日小綬章を受章。週刊ギャロップで「名手の競馬学」を連載中。

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マイルCS観るとやっぱりG1はミルコを買っていればいいんですね、先週の発言撤回します(笑)ミルコ&ハービンジャー旋風すごいですね。ミルコはサトノクラウンなのか他なのか、嫌でも注目せざるをえないですね。ハービンジャー産駒はトーセンバジルだけです。
昔は外国馬が圧倒的に強くてシンボリルドルフ後の6年間外国馬にやられっぱなしで、日本馬トウカイテイオー(しかもシンボリルドルフの仔)が勝ったら感動したくらいで、この10年くらいは外国馬は瞬発力勝負についてこられず用無しという状況だったが、今年は雨が多く、超高速馬場でないので外国馬もチャンスありそうで馬券的には面白く、かつ難しい。

思い出としては1993年のセン馬の先駆者レガシーワールドが、大学の非公認サークル競馬部の1年目として各学年教室に掲示した競馬新聞でひとりだけ◎打って12.5倍ついたし、1番人気のコタシャーン相手でも馬連34倍もついて(馬単あったらかなりついたはず)、誇らしかったのですが、あれから25年近く経ったのが信じられないし、競馬やめちゃった人が大半で残念な限りです。負けが混むと続けられなくなるだけに、なんとか続けてこられて幸せです。昔(学生時代)は馬連2点とかで、指数が行き渡っていなかっただけに簡単に勝てて、回転寿司とかに行けたんですが、最近は厳しくなりました。時々WIN5で帯封の大勝ちしても住宅ローンの口座に入れるだけで夢がないからかもしれません(笑)

恒例の1週前の全頭診断へ。

キタサンブラック:出遅れた秋の天皇賞はやらかしたかと思ったが、他の騎手が内をぽっかり開けているところを縫って4角でもう先頭に立つ勢い。騎手も巧かったが、馬も悪そうな内をめげずに走って立派(ただあんなに内を避ける他の騎手のボーンヘッドにも思えるが)。距離は、このくらいあった方が、逃げなくても途中先頭など様々な対応可能で当然有力。

サトノクラウン:香港でG1を勝ってからは今年は宝塚記念勝ちと秋の天皇賞2着と結果出しており、適距離のここも当然好勝負。スローからの瞬発力勝負となると分が悪いが、JCはある程度流れるのでやれるのでは。ここを勝って種牡馬入りすれば非SS系だけにSS系繁殖牝馬につけ放題で、明るい未来が待っている。

レイデオロ:ダービー勝ちは多分に恵まれたかなあと思っていたが、神戸新聞杯完勝で6戦5勝とした。しかも倒したキセキ菊花賞を制したことからも実力は本物。あとはレベルが低いと言われている(個人的には特にそうでもないと思っているが)世代だけに、古馬の壁に当たってもおかしくない状況で人気次第か。

シャケトラ:今春の天皇賞・春で3番人気9着、宝塚記念2番人気4着と期待ほど走れていないが、前走15着はマンハッタンカフェ産駒苦手の道悪だっただけに今回適度に人気落としてくれれば。

シュヴァルグラン:瞬発力が無いだけに逃げた福永騎手の判断はそう悪くなかった(ただ福永騎手は滅多に逃げないように逃げ得意ではない)と思うが、大魔神との仲違いの原因ともいわれているとか。そろそろやれてもおかしくないが……。

レインボーライン:昨秋の菊花賞以来、久々に馬券に絡んだ前走の秋の天皇賞3着だが、極端な馬場だっただけに、道悪で再度激走があるかどうか程度では。

ソウルスターリングオークス勝ちの舞台ではあるが、この秋は人気より走れておらず、斤量や距離はいいのだろうがまだ人気先行気味になりそうで妙味はあまりない。

マカヒキ:ダービー馬だが今年は1勝もできていない伸び悩みの近況で、本来得意距離であろう前走の秋の天皇賞は道悪でノーカウントにしても、あまり期待できない。

サウンズオブアース:堅実派が前走で大敗したが、不利があったのも事実。ただ札幌記念にしても迫力が無くなってきた感じがあり、田辺騎手だと思い切った騎乗は楽しみではあるが、難しいか。

トーセンバジル:ほとんど覚えている人は居ないだろうが、実は昨年3連勝した後にJCに参戦していて12番人気11着。どう考えても無茶に思えたが、強い相手にぶつけつつ、阪神大賞典3着、京都大賞典2着などじわじわ力をつけてきている。今秋大旋風のハービンジャー産駒でもありスタミナ向きの流れになったら一発あるか。

ヤマカツエース:昨年有馬記念で4着したように距離をこなせる素地あり、前走の道悪大敗で人気を落とすようなら、得意の左回りで距離さえどうにかこなせば食い込みがあるのでは。

タンタアレグリアオールカマー3着、今年1月のAJCC勝ちと実績は中山寄りだが、青葉賞2着もあり、スタミナを問われた流れになった時の穴候補か。

ディサイファ:8歳秋で前走の天皇賞・秋で7着。と言っても後方から、レースが終わったころに前を交わしたというだけで、7着賞金ゲットは立派だがここで期待できる内容ではない。

ラストインパクト:2年前のJCで2着したが、さすがに7歳秋で衰えてきており厳しい。

ワンアンドオンリー:3年半前にダービーを勝ったのが人生(馬生?)のピークで、その次の神戸新聞杯を勝ったあとは3年間みじめな状態。ハンカチ王子的な状況だが前走惨敗は道悪で気持ちが萎えたか。着順は悪いが指数的にはひどくは衰えてはおらず、今度はダート挑戦などを見てみたい。

ここからは外国馬~今年の雨多めの馬場状態からしても、例年よりやれる可能性十分で無視は禁物。

アイダホ:ガリレオ×デインヒルのいかにもな欧州王道配合で有馬記念ならやれそうだが、JCの東京の長い直線は向かなそう。ただ、オブライエン厩舎&ムーア騎手で世界トップレベルのタッグだけにどうにかしてしまうかも。

イキートス:レベルは高くはないがドイツ国内で好走して凱旋門賞(日本と正反対の適性)で凡走しており、昨年のJCで外国馬最先着の7着でキタサンブラックとは0.6秒差でやれておかしくない。

ギニョールロジユニヴァースの母父として知られるCape Cross産駒で母父モンズンでもあり道悪要員か。60kg背負って2400mを連勝中で激走あってもおかしくないが。

ブームタイム:デインヒル×スニペッツで前走メルボルンCで惨敗しているがコーフィールドC(2400m)を勝っているように、ステイヤーというより中距離馬なのだろう。今年の馬場ならやれてもいいのでは。


<まとめ>
有力馬:キタサンブラックサトノクラウン

穴で:トーセンバジルヤマカツエース、外国馬4頭


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2010年9月18日() 07:24 佐藤洋一郎
遙かなる草原の輝き
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 遙かなる草原の輝き 

 ◇『優駿』発刊800号記念8月号が郵

便物のなかに埋もれていた。「未来に語り

継ぎたい不滅の名馬たち」が特集されてい

た。位からディープインパクト、ウオッ

カ、ナリタブライアンオグリキャップ

シンボリルドルフサイレンススズカ、エ

ルコンドルパサー、トウカイテイオー、ダ

イワスカーレット、テイエムオペラオー

(11位シンザン)と続き、ダービー8

勝、不滅の史上最強調教師・尾形藤吉翁が

「史上最強馬!」と断言したクリフジは4

0位。史上初のそして史上〝最強健〟三冠

セントライトは…かろうじて77位にそ

の名をとどめている。


 ◇投票した人たちの偏見や不明をとがめ

るキモチなどさらさらない。レースも実馬

も見たこともない馬たちと、自分が肉眼で

見てきた馬たちとの優劣の比較、評価を正

当に下すことなどできるはずもない。そも

そもこの種の人気投票は、〝肉眼〟がとど

く範囲の身近な対象に票が集中する。投票

者が圧倒的に若年層に偏るから、知ってい

る馬と知らない馬との差は限りなく広がっ

てしまう。早い話が、これから20年後、

30年後に同じようなアンケートをとった

とき(若者が年老いたとき)、果たしてデ

ィープインパクトがシンボリルドルフ(5

位)やトウカイテイオー(8位)くらいの

位置にとどまっていられるかどうかも疑わ

しい。ディープが歯が立たなかった凱旋門

賞、ブリーダーズCなどを勝つ馬が続々出

現していたとしたら…。

 ◇20世紀最強馬とか史上最強馬という

アンケートを募ったときに、世代(年齢)

別の回答を詳しく見てみたい。たとえば1

0代~20代、30代、40代、50代、

60代超といった、それぞれの世代の回答

(同人数)を表にして示し、投票理由をも

載せる。さらにそうした世代間で討論させ

るなどの企画があってもよい。なぜなら、

紛れもない高齢化社会のなかで、競馬(馬

券売り上げ)に貢献してきたのも、今現在

それを支えているのも、圧倒的に中~高齢

者たちのはずだからだ。


 ◇自らの狂気のために自爆したサイレン

ススズカのような〝狂走馬〟が人気を博す

のなら、エリモジョージやカブトシローに

だって同等、それ以上の評価を下す世代だ

ってあるにちがいない。

 ◇これは個人的な心情だが、はじめてサ

イレンススズカの馬房を覗いたとき、あま

りに異様な光景に衝撃を受け、しだいに言

いようのないむなしさと憐憫の情ががこみ

上げてきた。

 ◇薄暗い馬房のなかで、その馬は目をギ

ラつかせ首を下げ、ひたすら堂々巡りして

いた(人間でいえばなにやらブツブツ独り

言を言っているような、唸っているよう

な)。天井からぶら下がっているタイヤや

らビーチボールやらチャラチャラした装飾

品のような障害物をかいくぐり、押し分け

て、憑かれたように、一方向(左回り)に

旋回し続けていた。何百、何千という馬を

見てきたが、これは、さすがに、コワかっ

た。

 「いろいろ試してみたけどダメやね。こ

の通り、この癖は治らんわ。一日中回っと

る」

 サク癖(ぐいっぽ=馬栓棒などを噛む

)、熊癖(ゆうへき=前肢を開いて体を揺

する。熊の動作に類似。舟揺すりともい

う)、前掻き(馬房の土間に大きな穴を掘

った馬もいた=ダービー前のキタノカチド

キ)など、さまざまなヘキ馬を見てきた

が、サイレンススズカのそれは後天的なヘ

キ(ストレスや退屈しのぎによって発生す

るとも言われている)とは異質のもの、も

っと根源的な、生まれながらの因子ー血の

宿命ーに思えた。

 ◇イタリアの魔術師F・テシオと並び称

さられるフランスの奇才M・ブサックはイ

ンブリード(近親交配)によって名を成

し、破綻したと言われている。速い馬、強

い馬(レースに勝つ馬)を探求するための

品種改良、淘汰がサラブレッドのルーツ、

現実であることを前提にすれば、ブサック

の功罪(とくに罪)そのものが21世紀の

サラブレッドに反映されているとも言って

も過言ではない。3頭の祖(胤)をもとに

交配、改良を重ねられてきたサラブレッド

が永遠に進化するなんてことはありえな

い。インブリードの繰り返しによって肉

体、精神障害を発症する馬たちが増殖し、

勝ち進む馬の多くが心技体整った正気では

なく狂気のをはらんだ、傍若無人なタイプ

に変貌してゆく。SS系などその最たるも

ので、強烈なインパクトを与えはするが、

競走馬が本来持っていなければならない品

格、高貴さを喪失してしまっている。真に

強い馬とは何なのか?

 ◇18日のサンスポ(極穴馬絞り)にも

書いたが、初代三冠馬セントライトは3月

15日のデビュー戦から菊花賞制覇までの

7ヶ月しか競走馬としてのキャリアは持た

なかった。がその内容は想像を絶するほど

に濃密かつ驚異的なものだった。デビュー

戦そのものが根岸(横浜)で、府中の厩舎

から人馬(小西喜蔵騎手)ともども歩いて

移動しなければならなかった。新馬の2週

間後の皐月賞も、ダービーを勝って夏休み

を経ての秋初戦も根岸に行き、競馬を終え

てすぐに横浜駅から貨車に乗って京都に移

動、6日後に2400㍍のオープンを叩い

て8日後の本番・菊花賞を圧勝!

 ◇片道9時間の府中→根岸の徒歩だけで

も、ディープインパクトのような蹄の弱い

馬にはできる相談ではない。「脚も丈夫だ

ったし体も強くて病気など一度もしたこと

はなかった。それでいて競馬に行けば凄い

闘志をもやし、競れば絶対負けない。気性

も穏やかでどんな競馬でもできた」

 小西喜蔵調教師(セントライトとともの

三冠制覇)はその三冠の進上金(賞金)を

国債で受け取ったが、日本が戦争に負けて

国債が紙屑となり、「みんなパーになっち

ゃった」。

 ◇昔だからそういうこと(徒歩で移動)

もできたのではない。サラブレッドの淘

汰、改良の頂点(強く、速い馬の生産)は

20世紀半ばに極まった。あとは進化する

のではなく変化するのみ。と、英国の学者

が宣言したのを見聞したことがある。昔の

馬いうが、実はクリフジやセントライト

強さは心身ともにゆがんでしまっている今

の競走馬のレベルを遙かに超えていたのか

もしれない。セントライト記念を前にし

て、そうした真の名馬に思いをはせつつ◎

を決めた。果たして!?

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シンボリルドルフの口コミ


口コミ一覧
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シンボリルドルフ、キタサンブラック…「日高ホースカード」飲食店や温泉施設で配布
読売新聞 / 2021年11月6日 16時8分 https://www.yomiuri.co.jp/national/20211105-OYT1T50231/

 北海道日高町門別地区にある牧場で生まれ、中央競馬などで活躍した名馬を印刷した「日高ホースカード」を、日高町地場産品推進協議会(事務局・日高町商工観光課)が作製した。昨年に続く企画で、今年は現役馬など16頭を追加し、計51頭の名刺大のカードを用意した。

 軽種馬牧場や門別競馬場のある日高町には道内外から多くの競馬ファンが訪れる。協議会はこうした人たちに町内の飲食店、温泉施設を利用してもらおうと昨年9月、初めて35頭のカードを作成、配布した。

 1980年代半ばに活躍した七冠馬のシンボリルドルフ、GIで7勝し2017年に引退したキタサンブラック、同6勝のゴールドシップなど、記憶と記録に残る名馬を印刷したカードは1か月ほどで在庫が尽きる人気ぶり。その後に1万枚を増刷し配布した。ファンの要望を受けて協議会は今年もカードの配布を決めた。

 昨年の35頭に加え、昨年10月、初の無敗で 牝馬ひんば 三冠を達成したデアリングタクトなどの現役馬や、1997年以前にGIレースなどで1〜2勝した馬を16頭追加し計51頭(51種類)分。表面にGIレースなどで優勝した際の写真を印刷。裏面には主な戦績、血統、生産牧場名などのデータを掲載している。計2万枚を印刷した。

 カードは町内にある50か所以上の飲食店などで10月から無料で配布を始めた。1枚ずつ中身が見えない紙袋に入れられており、種類は選べない。5枚以上集めると町の特産品などが当たる抽選にも応募できる。配布期間は12月末までだが、なくなり次第終了する。

 協議会事務局では「馬産地の町のイメージを高め、町を回ってもらうことで観光や食の魅力も知ってほしい」と話している。


📸中央競馬などで活躍した名馬を紹介するカード

 ネアルコとハイペリオ 2021年7月27日(火) 22:23
ウマ娘のシンボリルドルフの声優の直筆サインが当たった
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この手の応募で初めて当たった。ラジオのネタ葉書とかは読まれるけどこういう運のみでは初めてだ。これは守屋麗奈を推した効果です間違いない。来週から馬券当てていきますわ

ウマ娘ではエルコンドルパサー、スーパークリーク、シンボリルドルフ、花嫁姿マヤノトップガン推しです

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 スペースマン 2020年11月26日(木) 00:54
第2のカツラギエース出てくるか?
閲覧 173ビュー コメント 0 ナイス 6

あれよ、あれよとまんまと逃げきったカツラギエース!

ミスターシービー、シンボリルドルフの三冠馬対決は、

シンボリルドルフの3着で、荒れた!

まさか?カツラギエースが。勝つとは、ね!

果たして、今回の3頭の対決、第2のカツラギエースは、

出てくるか?

少し期待したい!

逃げ馬?

差し馬?

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