トウカイテイオー(競走馬)

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抹消  鹿毛 1988年4月20日生
調教師松元省一(栗東)
馬主内村 正則
生産者長浜牧場
生産地新冠町
戦績12戦[9-0-0-3]
総賞金62,563万円
収得賞金14,855万円
英字表記Tokai Teio
血統 シンボリルドルフ
血統 ][ 産駒 ]
パーソロン
スイートルナ
トウカイナチユラル
血統 ][ 産駒 ]
ナイスダンサー
トウカイミドリ
兄弟 トウカイオーザトウカイエリート
市場価格
前走 1993/12/26 有馬記念 G1
次走予定

トウカイテイオーの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
93/12/26 中山 9 有馬記念 G1 芝2500 1434--41** 牡5 56.0 田原成貴松元省一 474
(+14)
2.30.9 -0.135.0⑧⑧④④ビワハヤヒデ
92/12/27 中山 9 有馬記念 G1 芝2500 1635--111** 牡4 57.0 田原成貴松元省一 460
(-10)
2.34.8 1.335.5⑬⑬⑬⑫メジロパーマー
92/11/29 東京 10 ジャパンカッ G1 芝2400 14814--51** 牡4 57.0 岡部幸雄松元省一 470
(-2)
2.24.6 -0.136.3④⑤④⑤ナチュラリズム
92/11/01 東京 10 天皇賞(秋) G1 芝2000 18715--17** 牡4 58.0 岡部幸雄松元省一 472
(-8)
1.59.1 0.538.0レッツゴーターキン
92/04/26 京都 10 天皇賞(春) G1 芝3200 14814--15** 牡4 58.0 岡部幸雄松元省一 480
(0)
3.21.7 1.7--⑧⑨メジロマックイーン
92/04/05 阪神 11 産經大阪杯 G2 芝2000 822--11** 牡4 58.0 岡部幸雄松元省一 480
(+20)
2.06.3 -0.3--ゴールデンアワー
91/05/26 東京 9 東京優駿 G1 芝2400 20820--11** 牡3 57.0 安田隆行松元省一 460
(+4)
2.25.9 -0.536.0⑥⑥⑥レオダーバン
91/04/14 中山 10 皐月賞 G1 芝2000 18818--11** 牡3 57.0 安田隆行松元省一 456
(-4)
2.01.8 -0.236.7⑤⑦④シャコーグレイド
91/03/17 中山 10 若葉ステーク OP 芝2000 1044--11** 牡3 56.0 安田隆行松元省一 460
(0)
2.03.6 -0.335.4アサキチ
91/01/19 京都 9 若駒ステーク OP 芝2000 988--11** 牡3 55.0 安田隆行松元省一 460
(0)
2.01.4 -0.4--⑤⑤イイデサターン
90/12/23 京都 9 シクラメンス OP 芝2000 966--31** 牡2 54.0 安田隆行松元省一 460
(0)
2.03.8 -0.3--⑥⑥⑤イイデサターン
90/12/01 中京 4 2歳新馬 芝1800 1322--11** 牡2 54.0 安田隆行松元省一 460
(--)
1.52.9 -0.737.9⑨⑦⑤カラーガード

トウカイテイオーの関連ニュース

今年のJRA・GⅠ第1弾、フェブラリーステークスの木曜追い切りが15日、滋賀県の栗東トレーニングセンターで行われた。昨年2着のレッドルゼル(栗東・安田隆行厩舎、牡8歳)は坂路でソフトな仕上げながら、ここまでの調整過程は入念。3月に定年引退を迎えるトレーナーは、有終の美を飾るつもりだ。この日、出走馬が確定。枠順は16日に発表される。

有終の美を予感させる力強い脚取りで駆け上がった。昨年2着のレッドルゼルが、栗東坂路で好気配。3月5日での定年引退が決まっている安田隆調教師は、納得の表情を浮かべた。

「先週、先々週とビッシリやりましたし、気性の激しいところがあるので、木曜追いで55秒台でやって、競馬に全力でいけるように調整しました。理想的なけいこができたと思います」

前半からゆったりと運び、終始いい手応えで、馬なりのままラスト1ハロン12秒8でフィニッシュ。4ハロン55秒2と控えめな内容にも「昨年と変わらない状態」と力を込める。1月31日に栗東坂路で4ハロン51秒4(ラスト1ハロン12秒4)、2月7日に同52秒4(同12秒2)と速い時計を出して負荷をかけており、気性面も考慮すればこれで十分だろう。

前走の武蔵野Sは3着。夏に熱中症にかかって、復調途上だった。「しまいの切れがなかったですね」と振り返る。もともと暑い時期は苦手で、寒くなると調子を上げるタイプ。「前走後に直行を決めました。今は(レッドルゼルにとって)最高の季節。いい状態で行けると思います」と狙いすました臨戦過程を強調する。昨年も3カ月ぶりで2着と好走しており、今年も同じパターンなら心配はない。

師は騎手時代の1991年にトウカイテイオーとのコンビで皐月賞日本ダービーの2冠を制覇。94年の調教師転向後はGⅠ6勝の名スプリンター・ロードカナロアなど数々の活躍馬を育て、JRA・GⅠ13勝を挙げた。くしくも最後のGⅠは、ロードカナロア産駒での挑戦。「思えばカナロアも夏が弱かったですね。この馬も特徴を受け継いだのかも」と目を細める。続けて「(カナロア産駒でラストGⅠは)いい出合い、いい別れができているという感じです」とうなずいた。

「(とうとう)最後になってしまったなと。格好よく決めて華々しく引退したいです。最高のプレゼントをしてほしい」

花道を前に準備は整った。レッドルゼルにとっても4年連続での参戦で〝4度目の正直〟でのJRA・GⅠ初制覇がかかる。笑顔で、ラストを締めくくる。(山口大輝)

秋山真一郎騎手から取材?!

安田隆調教師が、2月限りで現役を引退し、調教師に転身する秋山真一郎騎手(45)=栗東・フリー=から取材される一幕があった。会見場所に来ていたジョッキーを見つけると〝何かありますか?〟と指名。「トウカイテイオーのダービーで大外枠だったときの心境は?」と質問されて「あのときは20頭立て。でも、いいスタートを切れたときに『この枠で良かった』と(思った)。あの枠じゃなかったら負けていたと思っています」と秘話?! を明かして、場をなごませた。

安田隆行厩舎勢はダートでも活躍

ロードカナロアカレンチャンなど芝の短距離馬を多く手掛けた安田隆調教師は、ダートでも活躍馬を多数育てている。フェブラリーSは2011年トランセンド、13年グレープブランデーで2勝。これはトップの村山調教師(3勝)に続く多さで、JRAダート重賞は現役単独最多の11勝もしている。最後に勝ったのは21年根岸Sレッドルゼル)だが、現役生活の締めくくりにビッグタイトルを積み上げるか。

★最年長記録更新へ

定年引退する年にJRA・GⅠを勝ったのは工藤嘉見調教師。2000年のフェブラリーSウイングアローで制した。このとき工藤調教師は70歳3カ月16日で、フェブラリーSがGⅠに昇格した1997年以降では、もちろんこれが最年長優勝記録となっている。今回、安田隆調教師が勝てば、レース当日は70歳11カ月14日。最年長記録を更新することになる。




【霧プロのキーホース診断】神戸新聞杯2023 和のトレンド継続か? 上がり馬ナイトインロンドンの可能性を探る 2023年9月20日(水) 15:00


ウマニティプロ予想家・霧が、今週の重賞出走馬の中から、特に的中への鍵を握りそうな1頭にフォーカス。指数・血統・調教を中心とした“予想的イマジネーション”で掘り下げていきます。



ナイトインロンドン
セントライト記念は、以前この記事でも取り上げたことのあるレーベンスティールが制覇。
彼は父こそ華やかさのあるリアルスティールだが、母系にはトウカイテイオー、リアルシヤダイといった、ベテラン競馬ファンの心をくすぐる血を持つ。血統表のほとんどがアルファベット表記の馬が多い中で、5代前まで遡ってもカタカナ表記の馬名がある馬というのは、上級条件では珍しい存在だ。
そんな彼に続き、”和”のトレンドを作ろうと目論む(?)馬が、今週メインの神戸新聞杯に出走を予定している。それがナイトインロンドンだ。
未勝利脱出が4月とだいぶ遅い勝ち上がりとなった彼だが、そこから一気に3連勝。かつてステイゴールドマンハッタンカフェファインモーションといった馬達も通った古き良き出世レースの阿寒湖特別を制し、堂々と重賞の舞台へと挑戦してくることになった。母父は伝説のステイヤーとして名高いメジロマックイーンで、血統表にはレーベンスティール並にカタカナ表記の馬名が踊る。そんな、どこか昭和〜平成の香りを感じさせる彼が、令和の高速阪神芝でどのような走りを見せるのだろうか。いつも通りに各要素から掘り下げていきたい。

まず指数面だが、6月の2勝目までに刻んでいる数字はそこまで飛び抜けて目立つものではなく、良くも悪くも普通の水準。勝ちっぷりこそ楽で、ラップ的にも余裕を感じさせるものではあったが、前述のレーベンスティールや、先週当記事で取り上げたブレイディヴェーグのようなインパクトには欠けるというのが正直なところだ。
しかし、前走の阿寒湖特別では一気に指数を跳ね上げており、近年の同レースの中では最も高いレベルの数字を記録している。それでいて最後までラップは落ちておらず、全体的なレースレベルを向上させた上でまだ余裕を感じるレースができているというのは評価すべき点だろう。

しかしながら、この阿寒湖特別における彼の走りは決してスマートなものではなく、勝負所で鞍上の手が誰よりも動き、ガシガシと追われてようやく伸びた感じだった。現役馬ではディープボンドが毎回そうした走りを見せているが、本馬の場合は常にそのような走りになっているわけではないのが面白い。それまでに走っていた東京では実にスマートな加速を見せていただけに、ローカルのコース形態や札幌の洋芝の質が合わなかったという可能性がありそうだ。

それもそのはず、本馬の父は現役時代に速い時計や長い直線のマイル戦で極上の切れ味を見せていたグレーターロンドン。種牡馬になってからも概ね自身のイメージ通りの産駒を出しており、軽いスピードや切れ味を武器とする産駒が多いように思える。そんな中で長丁場で安定している本馬は父の産駒としては異端だが、東京のほうがスムーズな走りができているのは父の血の軽さゆえだろう。同じように直線が長く時計も速い阪神外回りコースにも対応してくる可能性はあると見る。
スタミナ面に関してはレースぶりや刻んでいるラップ、そして母父メジロマックイーンの血からも全く問題なく、あとは相手関係次第というところだが、阿寒湖特別のレベルが本物ならここでも無視できない存在となる。春の王道で上位の走りをしていたハーツコンチェルトファントムシーフがいるここは、絶好の力試しの場となるだろう。

調教面においては、前走後も順調に乗り込まれているものの、春の頃と比較すると本数の割に終いの切れが少々物足りない感じを受ける。全体時計としてはそれほど悪いものではなく、極端に体調が悪いような印象は受けないが、もっと良くなる余地がありそうという感覚だ。先週ビシッと追われたことで、最終追い切りにおける反応がどの程度変わってくるか注目しておきたい。

最後に余談だが、毎週のように予想をしていると、時には自分の好き嫌いを封じてシビアな選択をしなければならないことも多々ある。が、本質的に筆者はロマン派で、本馬のような血統馬は大好物な部類。
もし本馬がここで権利を取って菊花賞へと駒を進めると、今度はレーベンスティールと激突することになり、母父トウカイテイオーVS母父メジロマックイーンという、筆者のような人間にはちょっとたまらない対決が見られることになる。近年の競馬人気を再燃させた『ウマ娘』にも、この両者の関わりが濃密に描かれていたし、実現すれば色々な方面で盛り上がるのは間違いないだろう。
現時点で予想印をどのように振るかはまだ白紙状態だが、不思議なワクワク感を持って観戦できるレースになる気がする。週末が今から楽しみだ。


○霧(きり)プロフィール
ウマニティ公認プロ予想家。レース研究で培った独自の血統イメージに加え、レース戦績や指数等から各馬の力関係・適性を割り出す”予想界のファンタジスタ”。2023年1月には、長年の活躍が認められ殿堂プロ入りを果たす。

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【セントライト】レーベンスティールがリベンジV 菊花賞は「選択肢の一つ」 2023年9月19日(火) 07:42

ジョアン・モレイラ騎手(39)=ブラジル=とコンビを組んだ2番人気のレーベンスティールが、直線で抜け出して重賞初制覇。昨年11月の新馬戦でクビ差敗れた皐月賞ソールオリエンスに1馬身3/4差をつける完勝で、因縁の相手に見事なリベンジを果たした。3着シャザーンまでが菊花賞(10月22日、京都、GⅠ、芝3000メートル)の優先出走権を獲得した。



新馬戦で敗れた宿敵に、秋の中山でリベンジを果たした。直線で先に抜け出したレーベンスティールが、追いすがるソールオリエンスを振り切って重賞初V。モレイラ騎手は両手でサムズアップを作って引き揚げてきた。

「とてもいい勝ち方を見せてくれました。特別な馬になる可能性が非常に高い。GⅠ馬になるチャンスがありますね」

道中は中団のインを追走。4コーナーでは抜群の手応えで外に持ち出し、デビューから6戦連続でメンバー最速となる上がり3ハロン33秒9を繰り出して1馬身3/4差の完勝だ。田中博康調教師は「2ハロンの距離延長が課題でしたが、折り合いもついていましたし、非常にリズムのいい走りでした」と目を細めた。

火花は10カ月前から散っていた。昨年11月13日、東京芝1800メートルの新馬戦でソールオリエンスと激突。一騎打ちに持ち込んだが、激しい追い比べの末にクビ差敗れた。その後、ソールは無敗で皐月賞を制し、日本ダービーでも2着と世代の中心に。一方のレーベンはクラシックに駒を進められず、前走のラジオNIKKEI賞でも3着にとどまった。

是が非でも賞金を加算したかった今回。「この馬の過去の調整からいってもきっちり仕上げた」と必勝を期して臨んだ。そのかいあって、ソールとの再戦で見事にリベンジ。「あれから1年近くたって成長していますし、こちらの意図したメニューによく耐えてくれました」と指揮官は愛馬にねぎらいの言葉をかけた。

次走は馬の状態を見て決められるが、権利を得た菊花賞についても「選択肢の一つには入ります」とトレーナーはうなずく。父リアルスティール菊花賞で2着と涙をのみ、母の父トウカイテイオーは無傷で春2冠を達成しながら、骨折により菊に出走することはかなわなかった。因縁の3冠目をレーベンが取りに行くのか。逆襲を開始した素質馬から目が離せない。(綿越亮介)

レーベンスティール 父リアルスティール、母トウカイライフ、母の父トウカイテイオー。鹿毛の牡3歳。美浦・田中博康厩舎所属。北海道日高町・広富牧場生産。馬主は(有)キャロットファーム。戦績6戦3勝。獲得賞金8405万9000円。重賞初勝利。セントライト記念はジョアン・モレイラ騎手、田中博康調教師とも初勝利。馬名は「生き様(独)。父名、母名より連想。生きざまで魅了する馬になるように」。

【アラカルト】

★ジョアン・モレイラ騎手…JRA重賞は2018年の京都2歳S(クラージュゲリエ)以来で通算5勝目。

リアルスティール産駒…JRA重賞は昨年のデイリー杯2歳Sオールパルフェ)に次いで2勝目。

★母の父トウカイテイオー…JRA平地重賞はヴィーヴァヴォドカ(2009年フラワーC)、ブレイブスマッシュ(15年サウジアラビアロイヤルC)に次いで3勝目。ブレイブスマッシュは豪州移籍後にGIを2勝した。他にシングンマイケルが19年中山大障害などJRA障害重賞を3勝している。

★勝ち馬と菊花賞セントライト記念勝ち馬による菊花賞制覇は、過去に10頭。グレード制導入後では1984年シンボリルドルフと2015年キタサンブラックの2頭がいる。

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【霧プロのキーホース診断】ラジオNIKKEI賞2023 タラレバの答えをここで出すか? レーベンスティールの可能性を考える 2023年6月28日(水) 15:00


ウマニティプロ予想家・霧が、今週の重賞出走馬の中から、特に的中への鍵を握りそうな1頭にフォーカス。指数・血統・調教を中心とした“予想的イマジネーション”で掘り下げていきます。



レーベンスティール
「アレがコレだったら……」とか、「あの時こうしていれば……」とか、普段の生活の中でもふとした時に考える”タラレバ”。我々競馬ファンは、恐らく普通の人よりはこのタラレバと仲良しなはずだ。何しろ、毎週、下手したら毎日のように「あの馬を買っていたら……」とか「この馬を抑えていれば……」と思っているのだから。

こうした人間のタラレバと少々趣は異なるが、今回取り上げるレーベンスティールも、まだキャリアの浅い3歳馬にしては重いタラレバを背負っている馬だ。
何しろ、デビュー戦でタイム差なしの所まで追い詰めたのがソールオリエンス。この勝利後に彼がどんなキャリアを重ねているかは、最早説明不要だろう。もしここでレーベンスティールが勝利していたら、歴史そのものが変わった可能性すらある。
それでもめげずに未勝利戦を圧勝し、重賞路線への足掛かりとして臨んだ3月の自己条件は、まさかの超絶不良馬場で逃げたセオの粘りに屈する形となり、またしてもタイム差なしの2着。ここで勝利を収めていれば、ダービートライアルやN H Kマイルカップ等へ出走していた可能性が高いだけに、少々不憫にすら思えてくる。

そんな彼が、今週のメイン・ラジオN I K K E I賞において、ようやく重賞の舞台に立つ。
鬱憤を晴らすようだった前走の自己条件戦の勝ち方から、ここでもかなりの人気を集めることが予想されるが、その評価は果たして正当なのだろうか。

まず指数面から掘り下げていくと、勝った未勝利戦と前走で刻んでいる指数は、いずれも相手関係を考えれば水準以上のもの。敗れた2戦も決して悪い数字ではなく、パフォーマンスの上下が少なく、常にハイレベルの競馬を続けているという印象だ。
特に前走ではラスト2ハロンで刻んでいるラップがいずれも10秒台。いくら速い馬場でのスローな流れだったからといっても、そうそうお目にかかることの出来ない数字である。鞍上も目一杯に追ったという挙動ではなかったし、更にパフォーマンスを上げる可能性を考えると、前評判通り重賞級の能力の持ち主と見るのが妥当だろう。
ただ、今回はさすがに重賞ということもあって、他のライバル馬達も同等のレベルで走ってきている馬が多い。ラップが醸し出すスケール感が上なのは確かだが、1頭図抜けた人気になるほどかどうかまでは確証が持てないのが正直なところだ。

血統的には父がリアルスティール、母父がトウカイテイオーという珍しい構成。
父の血はまだはっきりと産駒傾向が定まっているわけではないが、デイリー杯2歳Sを制したオールパルフェのように、前向きなスピードタイプが多く出ている印象。父自身も1800mのスペシャリストという感じの戦績の持ち主だったし、機動力が求められる小回りも苦にしない器用さを持ち合わせていた。
母父トウカイテイオーの血も、広々とした舞台よりは小回りに向く印象で、母トウカイライフは小倉、福島、中山のダート1700~1800mで好走。らしさを感じる機動力を発揮している。
本馬が前走で見せた瞬発力から、東京などの広いコースでも全く問題はないのだろうが、こうした血統面やかなり前進気勢の強い気性から、今回の福島1800mという舞台設定はプラスに働く可能性が高い。

調教面においては前走後も順調な追い切りが重ねられているように映るが、これまで終始馬なりでの調整だった馬が、6月25日の日曜日に初めて一杯に追われていた。馬なりでも速い全体時計が出る馬なので、一杯に追われたにしては少々地味な時計に映るが、最終追い切りでどのような時計の出し方をしてくるか興味深いところ。重賞仕様の仕上げと見るか、どこかに不安を抱えた状態なのか、陣営のコメント等にも気を配りたい。

他に懸念材料を挙げるとすれば、血統の項でも述べた前進気勢の強さか。
強かった前走でも終始力み気味に走る馬で、綺麗な戦績の割に乗り難しそうな馬という印象が強い。腕っぷしが強く、単純に技術もある外国人騎手向けの馬と言えるが、今回鞍上の戸崎騎手は2走前に騎乗して感覚を掴んでいるというのは大きい。上手く押さえ込むことができれば、前走で見せた瞬発力を再現することも可能だろう。

タイプ的に菊花賞というよりは天皇賞・秋やマイル路線に合いそうだが、どの路線を目指すにしても秋の勢力図に変化を与える可能性すらある本馬。
「この馬が皐月賞やダービーに出ていたら……」といったタラレバに対するある程度の答えが今回の走りで出るだろうし、今度は「この馬が天皇賞に出てくれたら面白い……」といった、ポジティヴな未来を望むタラレバが発生する可能性もあるだろう。
配当的な妙味が薄いのは間違いないので、予想と個人的な感情は切り離して考えたいが、筆者も現時点において何かしらの印は打とうと考えてはいる。どうせ勝たれるなら先が楽しみになるような勝ち方を、と望んでしまうが、「アイツが印を打たなければ……」という誰も救われない結果だけは勘弁していただきたいところだ。


○霧(きり)プロフィール
ウマニティ公認プロ予想家。レース研究で培った独自の血統イメージに加え、レース戦績や指数等から各馬の力関係・適性を割り出す”予想界のファンタジスタ”。2023年1月には、長年の活躍が認められ殿堂プロ入りを果たす。

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【有馬記念】エフフォーリア復活の連覇へ NF空港・高見厩舎長が自信を持って送り出す! 2022年12月21日(水) 14:23

いよいよ25日に迫った有馬記念。昨年の覇者で年度代表馬のエフフォーリアが、不振だった春から立て直し、復活を期して登場する。北海道苫小牧市・ノーザンファーム空港で調整を終え、復活を託された高見優也厩舎長が自信を持って送り出す。1年ぶりVへのシナリオは着々と進んでいる。

オグリキャップトウカイテイオーグラスワンダー…。数々の名馬がけがやスランプを乗り越えて、復活を遂げた歴史がある有馬記念。今年も一頭の名馬が、このレースに復活を懸けて挑む。

昨年の覇者エフフォーリア皐月賞天皇賞・秋を制し、さらに有馬記念を勝った2021年は年度代表馬にも選出された。22年の競馬界はこの馬が中心になるはずだったが、大阪杯9着、宝塚記念6着と、まさかの未勝利。陣営の苦悩は増すばかりだった。秋は思い切った休養で立て直すしかない。その復活へのシナリオを託されたのは、北海道苫小牧市にあるノーザンファーム空港だ。

昨年の年度代表馬を、このまま終わらせるわけにはいかない。エフフォーリアは夏から秋にかけて牧場で過ごした。ここに長く滞在するのはデビュー前の2歳5月以来。担当する高見厩舎長が、当時より成長したエフの印象を語った。

「育成時はけっこうトモ(後肢)が弱くて、ここまでの馬になるとは思わなかったのですが、今はさすがに馬体も成長してトモもしっかりしていますね」

馬体は立派になった。ただ、本来のパフォーマンスが見せられていない状況。リフレッシュの目的もあったが、託された役割としては立て直しの部分が大きかった。

「歩様が硬くなっていましたし、ケアをしながら動かしていきました。蹄のケアと改善、肩先やトモのケア。あとはフォームの修正ですね。走りのバランスが前にもたれ気味だったので、起こして走れるように改善していきました」

復帰戦の有馬記念に向けて、およそ2カ月半。慎重に様子を見ながらじっくり進めてきた。闘争心を呼び起こすために併せ馬も取り入れ、気持ちを入れながら調整。「こちらに見学に来られた(キャロットクラブの)会員さんも『(近走とは)目が違う』と言ってくれました」と高見厩舎長の声がはずんだ。

北海道の気候もよかったのか、カイバ食いが落ちることもなく調教も順調に進み、無事に上昇カーブを描いてこられた。

「体のボリュームが出て、トップラインの筋肉も戻っています。最後に速めの調教をやったときの動きもすごく良くて。体の張り、つやもかなり上がった状態で送り出せました。(ノーザンファーム)天栄からも厩舎サイドからも『いい動きに戻っている』と聞いています。ここで復活してほしいですね」

秋に活躍してきた馬たちに疲れが見え始める年末。不振だった馬が復調するタイミングと重なったとき、有馬記念の復活劇は起こる。秋惨敗続きだったオグリキャップグラスワンダー、骨折で1年ぶりのレースだったトウカイテイオーがその例。復活を信じて、陣営が尽力、連携してバトンをつないできたエフフォーリアよ、無敵だった1年前の姿を取り戻せ!

★20日のエフフォーリア…美浦坂路で2本目に4ハロン58秒2―43秒1―13秒8(馬なり)をマーク。活気があって雰囲気は上々だ。この日の馬体重は530キロ台で前走から10キロ以上増えての出走になりそうだが、「背丈が高くなったのでこれまでと同じ体重ではどうかと思うし、筋肉もついてきた」と鹿戸調教師はノープロブレムを強調。「追うごとに前向きさが出ているし、走っている舞台だからね」とは連覇に意欲を示した。

オグリキャップ感動の復活…アイドルとして一時代を築いたオグリキャップが、1990年は苦しんでいた。春は安田記念を勝ち、宝塚記念2着と輝いていたが、秋になると天皇賞・秋6着、ジャパンC11着といいところなく敗退。「オグリは終わった」との声も聞かれ、引退レースとなった有馬記念はそれでも最後の雄姿を見ようと17万7000人を超えるファンが中山競馬場に詰めかけた。

超スローペースでどの馬も折り合いに苦労するなか、堂々と落ち着いてレースを進めるオグリ。3コーナーで武豊騎手が外に持ち出すと、抜群の手応えで進出し、残り200メートルで先頭に。追い上げるメジロライアンを振り切って感動のゴールを果たした。

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【皐月賞】デシエルト 4年連続の無敗戴冠を狙う 2022年4月15日(金) 04:58

1991年に騎手としてトウカイテイオーで勝った安田隆行調教師(69)=栗東=は、3戦3勝のデシエルトを送り込む。3年連続で無敗Vの流れに乗って番狂わせを狙う。



3年連続で無敗馬が勝利している皐月賞。3戦3勝のデシエルトは、トレンドに合った一頭だ。ダートでデビューから連勝を飾り、初めて芝に転じた前走の若葉Sで3馬身差の完勝。底知れぬポテンシャルを示した。

安田隆調教師は「恵まれた感がありましたし、まだ子供。(皐月賞は)決して簡単ではありません」と慎重な口ぶりも「馬場が緩くなりそうなのはいい。雨が残ってくれれば」と一発を狙う。騎手時代の1991年にトウカイテイオー皐月賞日本ダービーを無敗のまま制していて、若葉Sからの臨戦過程は同じだ。

枠順は❽枠⑯番に決定。「もう少し内が欲しかったけど、仕方ないですね。(ゲート後入れの)偶数枠なのは良かったと思います」と前向きに話した。同馬番から2009年にアンライバルドを勝利に導いた岩田康騎手の手綱さばきにも注目だ。(増本隆一朗)

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トウカイテイオーの関連コラム

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こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
今回も前走からの中間の調整内容(評価はA~F)を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。


4月3日(日) 阪神11R 第66回大阪杯(4歳以上G1・芝2000m)


【登録馬:18頭】(フルゲート:16頭)


<前走:香港C、有馬記念 出走馬>(3ヶ月半)

ヒシイグアス(前走:香港C2着、485kg(-3kg))<C>
香港Cからの休み明け。1週前には南Wでかなり速い時計がでているが、これまでの休み明けと比べると追い切り本数が少なく息切れが心配。

エフフォーリア(前走:有馬記念1着、516kg(+2kg))<B>
この中間も牧場から帰ってきての追い切り内容は、ここ2戦と同じような内容。かなり良かった天皇賞(秋)当時とまではいかないが、有馬記念時とほぼ似た内容で出来に関しては問題なさそう。




<前走:金鯱賞 出走馬>(中2週)

ジャックドール(1着、506kg(-2kg))<B>【優先出走馬】
間隔を空けて使われてきた馬。前走は相手も一気に強くなることもあってか、しっかり仕上げられていたところがあり、そこから今回は中2週。近走とは違う調整となる。能力が高いことは間違いないが、それも状態が良いことが大前提であり、前走時のパドックでは少しカリカリしているところも窺えた。最終追い切りの動きを、これまで以上に気をつけて見たい一頭。

レイパパレ(2着、430kg(-4kg))<C>
前走時のパドックではかなりトモが寂しく映り、馬体面の成長がない。昨年の勝ち馬ではあるが、今年はこれまで経験したことのない中2週での参戦。これまでのように馬体の回復に必要な時間が少なく、前走以上の出来での出走は厳しいのではないか。

アカイイト(3着、512kg(-4kg))<B>
パドックでは大きな馬の割にトモが寂しく映るタイプ。エリザベス女王杯当時のように、重心が低くドッシリとして見せている時のほうが良い。前走マイナス体重で今回、中2週で迎えることになるが、1週前に坂路で強めに追われ好時計と上積みが期待できそう。

ポタジェ(4着、466kg(-8kg))<C>
叩き3戦目となるこの中間は、1週前に馬なりでの調整。大きな変わり身は感じられない。

ショウナンバルディ(6着、454kg(-4kg))<A>
休み明けを3戦したが、前走時のパドックでも好馬体披露、この中間も1週前には坂路で好時計をマーク。出来は良さそう。

ステラリア(11着、498kg(+8kg))<B>
休み明けの前走時は、長めから本数も多く追われていて、馬体こそ増えていたもののパドックでは好馬体を見せていて出来も悪くなさそうだった。この中間1週前も金曜日に長めから好時計が出ていて、叩き2戦目での上積みが感じられる。




<前走:京都記念 出走馬>(中6週)

アフリカンゴールド(1着、468kg(±0kg))<B>
この中間もCWを長めから追い切られていて、1週前は計測不能も動きを見ると集中した走りで、出来は引き続き良さそう。

ジェラルディーナ(4着、454kg(+6kg))<A>【除外対象馬】
追い切りでは行きたがる面を見せるところがあり、この中間も折り合い重視の内容にはなるが終いはしっかりと伸びて、CWで外めを回って3週連続好時計。叩き2戦目での上積みが見受けられる。

マカヒキ(3着、512kg(+4kg))<D>
トレセンで多く本数を追われてきた馬だが、前走時はこの馬としてはそれほど多くは乗り込んまれていなかった。この中間も中6週ある割に速い時計は1週前のみと、これまでとの比較で乗り込み量が少なすぎる。

レッドジェネシス(13着、502kg(+8kg))<C>
同厩舎のマカヒキと同じ京都記念からの中6週だが、この馬はかなり本数を乗られていて入念な調整。前走時は休み明けで馬体に緩さがあったので、馬体が締まってくればというところだろう。ただ、1週前追い切りでは、ビッシリ追われていながら併走馬を突き離せなかったりと、まだ大きな変わり身までは見込めずか。




<前走:小倉大賞典 出走馬>(中5週)

アリーヴォ(1着、502kg(+2kg))<A>
小倉の未勝利勝ちに始まり、同競馬場に関していえば5戦負けなしで前走重賞制覇。休み明けを2連勝中で、この中間も1週前にはCWで3頭併せの外を、全身を使った走りで力強く先着。連勝中の勢いそのままに、引き続き出来に関しては良好。

スカーフェイス(5着、462kg(-2kg))<B>
坂路で好時計の出る馬だが、この中間も変わりなく坂路で好時計が出ている。使い詰めだが出来は悪くなさそう。




<前走:中山記念 出走馬>(中4週)

アドマイヤハダル(3着、488kg(+2kg))<B>【除外対象馬】
休み明けを使われてきて、前走時のパドックでは好馬体だった。この中間も、これまで通り1週前にはCWを長めから追われ終い好時計をマークできており、引き続き出来良好な様子。

ヒュミドール(6着、472kg(+4kg))<B>
この中間も南Wで好時計が出ている。今回は輸送があるので、日曜日に強めに追われているが、そこも好タイムでまとめている。好状態とみられる。




<前走:その他のレース出走馬>

ウインマリリン(前走:エリザベス女王杯16着、472kg(-4kg)、4ヶ月半)<C>
長めから本数も多くメニューをこなしてきているので、前走より出来に関しては良さそう。エリザベス女王杯からの休み明け直行、先週の日経賞にも使いたかった様子などからも窺える通り、目標がここという訳ではない感じで次の目標への叩き台とみられるが。

キングオブコージ(前走:AJCC1着、496kg(-8kg)、中9週)<A>
骨折明けから数戦使われてきて、前走時の追い切りでは直線の伸び脚がバネのある走りに変わり良化していた。この中間も入念な乗り込みで坂路、CWと好時計が出ていて、前走以上に良くなっている感じ。





※今回このコラムでの推奨馬は、ジェラルディーナキングオブコージアリーヴォエフフォーリアの4頭をあげておきます。



◇今回は、大阪杯編でした。
大阪杯で思い出すのがメジロマックイーンの勝った1993年( https://youtu.be/Fxr5gOsVe3c )。前年の天皇賞(春)トウカイテイオーとの直接対決を制してから脚部不安を発症し、それ以来のレース。春の天皇賞3連覇に向けて調整されていたものの、阪神大賞典には間に合わず何とか大阪杯での復帰に間に合ったといった感じでした。当時はメジロマックイーンが強すぎたため、ステップレースになると頭数が揃わないことがほとんどでした。それが、93年大阪杯(当時は「G2産経大阪杯」)では珍しく多頭数になっているところをみても、自身が何とかこのレースに間に合ったという面と、長期休み明けのマックイーンなら負けせるかもしれないとの他陣営の思惑などが伝わってきます。しかし、ご存知結果はそんな不安も何のその。好スタートから積極的なレースで直線も持ったまま突き放す圧倒的な強さを見せてくれました。戦前にたちこめていた不安が嘘のように、晴れやかな気分になったのを今でも思い出します。ちなみにその年の有馬記念では、トウカイテイオーが1年ぶりのレースで勝利しており、この2頭の対決が1度しか実現しなかったことだけが心残りではありますが。

大阪杯出走各馬の最終追い切り評価については、最終予想内でコメントする予定です。
※最終結論は、レース当日のくりーくプロページでチェックしてください。


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2017年4月28日(金) 15:00 山崎エリカ
【山崎エリカのG1ナビゲーション】~2017天皇賞(春)~
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天皇賞(春)は、先行馬が断然有利の舞台
サトノダイヤモンドは、向こう正面で動けるかがポイント

__________________________


 昨年の有馬記念でマッチレースを演じたサトノダイヤモンドキタサンブラックに注目が集まる天皇賞(春)。昨年の有馬記念は、2番手を追走するキタサンブラックとその直後からレースを進めるサトノダイヤモンドのせめぎ合い。サトノダイヤモンドが向こう正面の下り坂(ラスト6F目くらい)からキタサンブラックを負かしに動いて、キタサンブラックもそれを振り落としに行く競馬。まさに強い馬と強い馬のガチンコ勝負でした。今回の天皇賞(春)で再び一騎打ちが期待されるのも無理もないでしょう。

 しかし、これまで一騎打ちと言われて、そのとおりに決まったことがわずかしかないのも確か。トウカイテイオーvsメジロマックイーンの年は、トウカイテイオーが馬群に沈み、ナリタブライアンvsマヤノトップガンの年はマヤノトップガンが馬群に沈みました。また、2012年の天皇賞(春)では、断然の1番人気に支持されたオルフェーヴルが生涯最低着順の11着に凡退したのも記憶に新しいところで、ただ、強いだけでは通用しない舞台です。


■2017春シーズン 『競馬プロ予想MAX』presents連載コラムについて詳しくはこちら
http://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=8644


 なぜ、オルフェーヴルが馬群に沈んだのかと言うと、京都外回り・芝3200mで行われる天皇賞(春)は、追い込み馬はほぼアウトの舞台でありながら、2週目の3コーナー17番手、4コーナー14番手の追い込み競馬をしたからです。ひと昔前の天皇賞(京都外回り・芝3200m)は、杉本アナウンサーの実況でおなじみのように、2周目の京都の坂は「ゆっくり上って、ゆっくり下れ、直線向いて勝負がセオリー」と言われていました。かつての京都は、今よりも馬場がタフで、向こう正面の上り坂はもちろん、3コーナーの下り坂で加速をすると、直線失速がお決まりのパターンだったからです。

 しかし、高速馬場でレースがスローペース化した近代では、その乗り方は逃げ、先行馬の場合ならばOKでも、差し、追い込み馬はタブー。スローペースの天皇賞(春)となると、逃げ、先行馬でも後半に十分余力があり、後方勢は2周目の坂を早めに上らなければ前との差は詰まりません。坂を速く上らなければ、先頭との差をさらに広げてしまうことにもなりかねないでしょう。オルフェーヴルは2周目の向こう正面で動かず、3コーナーまでたっぷり脚をタメたぶん、下り坂で加速がつきすぎて4コーナーでは大外に張られ、いったんは前との差を広げてしまう始末。最後の直線約399m(Cコース使用時)では、その差を詰めることが出来ずに11着に凡退しました。

 これには鞍上の池添騎手が、「向こう正面で追い出しても馬が反応しなかった。いつもの反応ではなかった」とコメントしていたように、馬自身が本調子ではなかったせいもあったでしょう。前年の菊花賞では、2周目の3コーナーでは6番手まで位置を上げ、下り坂でスピードに乗せて4コーナーでは前2頭に並びかける勢いで3番手から突き抜けて圧勝していることから考えても、本来は道中から動いて結果が出せる馬です。しかし、天皇賞(春)では、そういう競馬ができなかった…なぜ、でしょう?

 推測される一番の理由は、二走ボケです。オルフェーヴルは、始動戦の阪神大賞典では3コーナーで逸走しかけるロスを盛り返しての2着と恐ろしく強い競馬をしました。これは始動戦から馬をぶっ放したも同然の内容です。休養明けで初戦から能力全開の競馬をせざるを得なくなったために、本番・天皇賞(春)では反応が悪かったのでしょう。では、オルフェーヴルと同じローテーションで挑むサトノダイヤモンドはどうでしょうか? サトノダイヤモンドも阪神大賞典で完勝と9割近くは能力を出し切っています。

 サトノダイヤモンドも昨年の菊花賞や有馬記念、前走の阪神大賞典のように、後方からレースを進めて、道中から動いてロングスパートできる馬。しかし・・・

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2017年1月9日(月) 20:08 横井顕
【徹底攻略22】「豪脚」は孫まで受け継がれるか?
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前々回はトウカイテイオー1993の仔を生産しました。この仔は非凡な才能「豪脚」を武器に、皐月賞有馬記念で爽快な差し切り勝ちを決めてくれました。





今回はこの「豪脚」がさらにその仔にも受け継がれるか、調べてみました。トウカイテイオー1993の仔はすべて牝馬だったので、繁殖牝馬側からの遺伝になります。



ラブリーデイを付けて配合検証

配合検証は★4種牡馬のラブリーデイを付けて行ないました。父ラブリーデイ、母父トウカイテイオーという組み合わせは、見事な配合やよくできた配合を作りやすいパターンのひとつです。

ラブリーデイ×トウカイテイオーで見事な配合を作る例




Royal Charger系とNearctic系という、とくに主流の種牡馬を2代前と3代前に使うだけで見事な配合になります。両方Royal Charger系でも構いません。また、2代前と3代前は逆でも構いません。

今回行なった配合では他の系統も混ざっているため、よくできた配合までになっています。





実際に生まれた産駒は以下のとおりです。

■産駒の能力

※コメント
タイトル:将来はいくつかのタイトルも狙えるでしょうね
GⅠ   :将来はGⅠも狙えるでしょう



全31頭の仔のうち8頭が「豪脚」を受け継いでいました。遺伝率は約1/4というところでしょうか。トウカイテイオー1993の直仔と違って、確実には遺伝しないようです。

それにしても、いちばん能力が高い繁殖牝馬Bの仔たちにまったく受け継がれない、という残念な結果になりました。単に確率の問題かとは思いますが、生涯1頭も遺伝しないで終わることもある、と考えておいたほうが良さそうです。



ちなみにひ孫の代まで伸ばしてみたところ、産駒が10頭生まれてそのうち1頭だけが「豪脚」を持っていました。遺伝率がさらに下がったのか、前述の1/4の誤差の範囲内なのか、このあたりはまだ不明です。



隔世遺伝

一方、「豪脚」を受け継げなかった仔の次の代で再び「豪脚」が復活する例も確認できました。「隔世遺伝」として非凡な才能を受け継ぐようです。





非凡な才能が消えてしまっても、次の代でまた復活する可能性に賭けて、血統を伸ばしていく価値はありそうです。



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○執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
 ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後ゲーム攻略記事に携わる。『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)、『ダービースタリオン96全書』(アスペクト)など90年代の作品から、最近の『ダービースタリオンGOLD全書』(KADOKAWA)まで、シリーズ全般の攻略記事を執筆。現在は最新作『ダービースタリオンマスターズ』をプレイし、本サイトで攻略コラムを公開中。

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2017年1月5日(木) 21:49 横井顕
【徹底攻略20】配合実践~トウカイテイオー1993
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今回は★5種牡馬「トウカイテイオー1993」を使った配合例の紹介です。

この馬はイベント「決戦! トウカイテイオー」(終了済)の報酬でもらえる種牡馬で、通常のトウカイテイオーと同じパラメータ・血統に加えて非凡な才能「豪脚」を持っているのが特徴です。





トウカイテイオーは2013年に他界しており、『ダビスタ』シリーズでは2008年発売の『ダビスタDS』に収録されたのが最後です。それが『ダビマス』ではスペシャル種牡馬として、パラメータも大幅にパワーアップして再登場。

現実では後継種牡馬を残せなかったトウカイテイオーですが、『ダビマス』ではぜひ優秀な跡継ぎを生産してみたいところです。



パラメータの高さを生かした配合

トウカイテイオーは血統表内の祖先が古く、クロスを使いにくい点がまず挙げられます。

また見事な配合やよくできた配合に関しては、系統の構成がPhalaris系・Fairway系・Herod系・Herod系と傍流の血ばかりで、成立させるのは至難です。

そこで今回はこれらの配合理論には頼らず、無難にアウトブリード配合にしてみました。トウカイテイオー1993自身パラメータが高く、能力の高い繁殖牝馬を作って配合すれば、それだけでも十分に産駒の能力は期待できます。

繁殖牝馬は、ロドリゴデトリアーノ → ティンバーカントリー → トウケイヘイローと、パラメータのいい★3種牡馬で代重ねをして作りました。



以下が繁殖牝馬作りの際のデータです。その前の代で8頭の牝馬を用意し、すべてにトウケイヘイローを種付けして大量生産をしました。

■産駒の能力

※コメント
タイトル:将来はいくつかのタイトルも狙えるでしょうね
GⅠ   :将来はGⅠも狙えるでしょう
重賞  :将来は重賞も狙えると思いますよ



繁殖牝馬Fの仔がいちばん優秀な感じでした。母がスピードD・スタミナBというスタミナ型のため、産駒もスタミナ豊富な仔ばかりです。その分、スピードはやや低めですが。

最終的に赤線で囲んだ仔を採用しました。





貴重なトウカイテイオー1993を種付け

そしてトウカイテイオー1993を種付け。手持ちの3回分の権利を、すべて前述の牝馬との配合に投じました。





生まれた仔は以下の3頭です。





スピードとスタミナは母と同じCでしたが、アウトブリード配合だけに体質や健康はなかなかの安定ぶり。そしてトウカイテイオー1993から受け継いだ非凡な才能「豪脚」もあり、見た目以上の活躍をしてくれました。

引退後は、この「豪脚」をさらに仔に受け継がせることができます。このあたりについては、次回詳しく見ていきたいと思います。



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○執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
 ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後ゲーム攻略記事に携わる。『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)、『ダービースタリオン96全書』(アスペクト)など90年代の作品から、最近の『ダービースタリオンGOLD全書』(KADOKAWA)まで、シリーズ全般の攻略記事を執筆。現在は最新作『ダービースタリオンマスターズ』をプレイし、本サイトで攻略コラムを公開中。

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2016年12月26日(月) 16:40 横井顕
【徹底攻略17】非凡な才能「封殺」について
閲覧 19,060ビュー コメント 0 ナイス 2



メジロマックイーン1992の持つ非凡な才能「封殺」。

これはイベント「決戦! トウカイテイオー」にてトウカイテイオーの豪脚を封じる対処法として登場しました。メジロマックイーン1992で配合をすると、産駒に必ずこの「封殺」が受け継がれます。





ところがなかなか思ったように発動せず、使い方がよくわからないという部分もあるかと思います。そこでこの「封殺」について、少し調べてみました。



発動するレース

説明文に「大舞台で」とあるだけに、GⅠやブリーダーズカップが対象になるのは間違いなさそうです。今のところブリーダーズカップ(中山芝2500m)で発動を確認しているほか、育成中に皐月賞でも発動しました。

ただ、NHKマイルCや日本ダービー宝塚記念に出走したところ、これらのレースでは発動しませんでした。



脚質による違い

逃げと先行でそれぞれBC登録して、ブリーダーズカップで走らせてみました。すると先行だとちょくちょく発動するのですが、逃げだと今のところまったく発動していません。

単に位置取りの問題なのかもしれませんが、先行脚質で挑んだほうが少なくとも有利と思われます。



条件判定のタイミング

発動するのは、いつも決まって残り200m付近でした。この地点での位置取りや通過順位などが、発動条件になっている可能性が高そうです。





相手との位置関係

「決戦! トウカイテイオー」のレースではまだ発動できていないのですが、「ひとりでレース」のときは大概発動します。

残り200mの地点で自分が相手より前にいないと発動しないのかもしれません。トウカイテイオーの前を行くにはかなりの能力が必要になりそうですが、条件さえ満たせば「ひとりでレース」のときのようにしっかりと発動してくれるのではないでしょうか。

うちの「封殺」持ちは以下のような能力でした。とりあえず牧場にいた牝馬にメジロマックイーン1992を配合しただけなので、大した能力でもなく……。ちょっともったいなかったですね。





イベント終了後も「封殺」は有効な才能だと思いますので、この才能を持ちつつできるだけ強い馬の生産を目指したいところです。



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○執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
 ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後ゲーム攻略記事に携わる。『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)、『ダービースタリオン96全書』(アスペクト)など90年代の作品から、最近の『ダービースタリオンGOLD全書』(KADOKAWA)まで、シリーズ全般の攻略記事を執筆。現在は最新作『ダービースタリオンマスターズ』をプレイし、本サイトで攻略コラムを公開中。

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2016年12月25日() 23:17 横井顕
【ダビマスプレイ日記】2016年12月25日(日)
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「決戦! トウカイテイオー」の報酬。
金メダルじゃなくても、銀や銅から
トウカイテイオー1993が出るらしい。

うちは……一向に出ないけど。

トウカイテイオーを負かしたときの
銀や銅じゃないとダメなのかな。


まああと2日間挑んでみます。




翌日の日記へ


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トウカイテイオーの口コミ


口コミ一覧
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ウマ娘2期(再)
22:00→12話『ふたり』
22:30→13話『ゆめをかける』

 藤沢雄二 2023年4月30日() 11:15
2023年天皇賞・春展望
閲覧 335ビュー コメント 2 ナイス 9

唐突ですが天皇賞をどう呼んでいますか?

すなわち「はるてん」と言うか「てんはる」というかということです。
まあ秋でも同様なんですけど、季節が先か後かの問題ですね。
個人的には前者以外にあり得ないぐらいに思っています。

もちろん競馬新聞などの表記では『天皇賞・春』ですから「てんはる」という理屈もわかります。
でもどこかのラーメン屋じゃあるまいし…。

もっとも「はるてん」の方が言葉の“すわり”がいいんですよ。
春の天皇賞、すなわちは「はるてん」の方が口語としての柔らかさがあって、自分はこの方が好きなんですけどね。

だからどうした?と言われればそれまでですがw


さて本題。
17頭立ての今年の春の天皇賞は前日締切で③タイトルホルダーが単勝1.6倍の支持を集めております。
昨年の覇者が文字通りの防衛戦に堂々の主役というのは頷ける。
ただ引っかかるのはその人気の面で、これまでの重賞6勝の内、1番人気で勝ったのは去年の日経賞だけ。
2番人気で3勝、4番人気で2勝とそもそもこれまでは不思議とあまり人気になっていなかったわけですね。
今回のメンバーの中で通算7勝の実績は一枚も二枚も上ではあるのだけど、これだけの馬にしては「受けて立つ」という経験が少ないのは気になる点である。

加えて、春の天皇賞を「単勝1倍台で」連覇した馬はいないというのも気になるところ。
あのメジロマックイーンは4歳時は単勝1.7倍で勝っているけど、連覇の懸かった5歳時はトウカイテイオーとの一騎打ちムードの中で単勝2.2倍の2番人気(なおトウカイテイオーが単勝1.5倍)で、3連覇の懸かった6歳時は単勝1.6倍でライスシャワーの2着だった。
ちなみに連覇を果たしたテイエムオペラオーとフェノーメノ、そしてフィエールマンの単勝オッズは2.0倍以上だった。
そこまで絶対的な強さを感じさせていなかったフェノーメノはともかく、テイエムオペラオーとフィエールマンが1倍台ではなかったことを思うと、今回のタイトルホルダーの前日締切1.6倍というのは売れすぎな感はある。
(追記:キタサンブラックを忘れていましたね)

もちろん馬券の軸としては信頼できそうではあるものの、そこまで頭鉄板とまでは言えないのではないかと。


じゃあ何かに食われるとして、逆転候補を挙げるのも微妙ではあるのだが。
それでも逆転があるのなら、やはり①ジャスティンパレスなのだとは思う。
ダービー9着、有馬記念7着とGⅠ実績に乏しいぐらいしかマイナス材料はないと思います。
単純にルメールの単勝が6倍前後なら美味しいとも思えるわけで、単勝の魅力はコレでしょうね。

⑬ボルトグフーシュは重賞でも大崩れしていないけど、勝ち鞍が3勝クラスまでしかないのを考えるとここで大物食いの大仕事を果たせるとは思いにくい。

⑥アスクビクターモアは、前走の日経賞は出遅れて競馬にならなかったと敗因が明確だからノーカウントという意見はさもありなんですけど、有馬記念は体調が整わないので春に万全を期す為に見送ったという経緯を考えるとさすがに日経賞9着は負けすぎだろう。
何かで、競馬ブックの吉岡氏が「出遅れるのは何かコンディションが良くない証拠」ということを言っていた記憶があるので、日経賞で出遅れたという事実は無視できないとは思います。

⑦ディープボンドに上積みを望むのは酷だと思うんですよね。
ベストパフォーマンスは4歳時の阪神大賞典で、その4歳時から比べると今はその8割の力を出せれば御の字ではないかと。

昨年の落馬競走中止の悔しさを晴らしたい⑯シルヴァーソニックはステイヤーズS→サウジアラビアのレッドシーターフハンデを連勝して実績を積み上げて天皇賞の舞台に戻ってきたわけですが、そのサウジアラビアはレース名の通りハンデ戦なんですよね。
アウェイの勝利は立派ですけど、日本のGⅠにハンデ戦のGⅠがないことを思うと定量戦で勝ち負けまでは…。

ヒモ穴で一考の余地がありそうなのは⑫ブレークアップと⑭マテンロウレオ。
オッズを考えると特に後者に食指が動く。
なんといってもハーツクライ産駒は今回はこの馬1頭しかいなくて、加えて母の父がブライアンズタイムなら血統のは字面だけなら通用してなんの不思議もない。
大阪杯は4着と、京都記念2着から着順は落としたものの勝ち馬からの差は京都記念の0.6秒差から大阪杯では0.4秒差と詰まっているので内容は決して悪くない。
一昔前は産経大阪杯から天皇賞というローテーションの馬は普通にいたわけで、2000mからの臨戦を割り引くこともなかろう。

前者は有馬記念のシンガリ負けがGⅠの壁を感じさせなくもないが、出世レースのアルゼンチン共和国杯の勝ち馬だし穴ということであれば有資格者にはなりそうだ。

◎①ジャスティンパレス
〇③タイトルホルダー
☆⑬ボルトグフーシュ
△⑭マテンロウレオ
△⑫ブレークアップ

欲張りなので◎は①ジャスティンパレスにしました。
ただ一つ気になるのは、馬主の三木氏が今日は京都にいるのかそれとも香港にいるのかという点。
香港は香港で海外の遠征レースに馬主不在はマズイだろ、ではあるのだけど、京都も京都でやはり天皇賞の格式を思うと馬主不在はマズイだろというわけで。
いくら馬主歴が浅いといってもGⅠ未勝利の馬主さんがそれなりのチャンスの時に臨場しないのは…………とは思いますよ。
京都にいるのがわかればもっと自信はあるのだけどw

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 覆面ドクター・英 2023年3月23日(木) 21:41
覆面ドクター・英の 高松宮記念 2023
閲覧 797ビュー コメント 0 ナイス 16

WBC面白かったですねえ。結果も最高でしたけど、全試合、というかワンプレーワンプレー全部面白かったです。40年前に少年野球チームで一生懸命練習していたころを思い出します。最近は人気落ちてますが、野球は観るのも、大人になってあまり動けなくなっても、楽しいスポーツだと思います。コロナ前は毎年元旦に娘二人と室内バッティングセンターに行くのが恒例行事でしたが(競馬も無いし)、来年は行けるのでは、と思っています。先月くらいからティーバッティングスタンドのSAKUGOEでの練習再開しましたが、根鈴塾(オリックスの杉本選手の師匠)のバレルスイング試したりしてますが、難しいです。昔は、前後動で上から下スイングと言ってたのですが、最近はゴルフのスイングみたいなスイングだったり、回転系のスイングだったり時代が変わった感じしますが、元々、守備は最悪でしたが、打撃は得意なので、50歳からでもうまくなれるんじゃないかと思っています。大好きな中日と日ハムも今年は結構やれるんじゃないかと楽しみにしています。

しばらくぶりに先週WIN5大爆発で235万ゲットしました。2月になってからは、土日72レースを基本数百円の少額単勝でガマン(メインや本命が2.7倍を切る際は三連単)してWIN5に資金を集中する作戦が良いようです。はずれると気持ち的にも滅入りますが、チマチマ全レースやるよりは、大きく勝ちやすいのではないかと思います。WIN5はネットでしか買えないので足がつきやすいので、来年度の確定申告ではきっちり税金払う予定です(笑)税金がっつり払わされるんだし、あとは大きいのガンガン当てたいと思っています。

それでは恒例の全頭診断へ。

<全頭診断>
1番人気想定 ナムラクレア:父ミッキーアイルらしく、豊かなスピードでデビュー当初からスプリンター色が強く、使った最長距離が桜花賞の1600Mという馬で、前走シルクロードSでも今回と同じコースで、ズバっと差し切った。ただ昨秋のスプリンターズSでは53kgという恵量ながら2番人気5着と不発。今回も1番人気で、ドンと来いという横綱タイプでなく、微妙か。正直頭では買いたくないタイプ。

2番人気想定 メイケイエール:これまたミッキーアイル産駒で、気難しさ全開のタイプ。昨年のこのレースは2番人気5着、昨秋のスプリンターズSは1番人気14着と、G2までなら強いのに、G1本番ではダメな状況。香港での不発はノーカウントとしても、人気ほどはアテにならないタイプで微妙。若い頃ほどはやんちゃでなく、能力確かではあるので好走しても全然おかしくないが・・。

3番人気想定 アグリ:ここ4連勝で前走阪急杯でG3制覇までは来た。1400Mの方が良さそうなタイプで速い脚は無いが粘り強いタイプで、前残りの展開なら好走あるか。スプリンター育成得意な安田隆調教師も、今回が高松宮記念がラストなのは時代の流れを感じます。私が競馬はじめた頃は、トウカイテイオーをダービーで東京の直線で斜めに走らせて、坂は真っ直ぐより斜めの方が楽、みたいなコメントもしてましたが。もう調教師定年せまっているんですね・・。内枠有利な今の中京の馬場だけに、最内枠とか引ければ頭まであっていいのでは。

4番人気想定 ピクシーナイト:香港での落馬故障以来の15か月ぶりとなるが、音無厩舎らしく、乗り込んでいて、栗東坂路で50秒台出ているように、仕上がりは、それなりで、あとは気持ちの部分か。ただ前走は、一頓挫あり、出走とりやめての本番ぶっつけなのはマイナスか。はっきり負けたのは距離が長かったマイルの2戦で、スプリント戦では勝つか惜敗というG1馬だけに、トウカイテイオー以上の長期休養明けぶっつけ本番G1勝ちをするかもしれないが、本命にはしにくい状況。

5番人気想定 トウシンマカオ:昨秋の京阪杯勝ちでは強い馬に思わせたが、前走シルクロードSは物足りない4着。中京あまり向いてない可能性も、ありそうだが。調教の動きは絶好で、今の時期くらいがピークの可能性もあり、頭から狙ってみてもよいのかもしれない。もっともスプリンターという感じの馬ではある。

6番人気想定 ウインマーベル:昨秋のスプリンターズS2着と激走したように着実に実力つけてきている。自分と馬券的に相性の非常に悪いウインの馬で、父がアイルハヴアナザーとスプリントG1ではピンと来ないスピード不足なダート種牡馬だが、消すのは危険か。

7番人気想定 ナランフレグ:昨年のこのレースの勝ち馬で、昨秋はスプリンターズSでも3着と好走した。香港への海外遠征は不発だったが、前走のオーシャンS9着は海外遠征帰りの休み明けとしてノーカウントという手もありそう。ただ極端な追い込み馬で、今年はメンバー的にも展開の利が無さそうで、厳しいのでは。

8番人気想定 ロータスランド:昨年のこのレース2着馬だが、昨年ほどの勢いは無く、1400Mの方が良い印象。前走は本命打ったが出遅れ気味で後方から猛然と追い込んできたが、1400Mだけに3着まで来れたが1200Mで出遅れると厳しいか。ただ普段は先行できる馬で、あっさりスタート決めての先行好走も十分あるだけの実力者でもある。

9番人気想定 ヴェントヴォーチェ:前走オーシャンS勝ち、前々走は夏の札幌でキーンランドC勝ちとスプリント路線で頑張っている。ただ、父がタートルボウルで瞬発力イマイチなだけに、直線短いところ向きな感じで、ここは厳しいのでは。

10番人気以下想定
グレナディアガーズ:最終的にはもっと人気になると思われるが、フランケル産駒だけに能力高いが気分次第の馬。昨年は、このレースで3番人気12着と凡走。気分が乗れば大仕事もある。調教の動きは抜群で、激走十分期待できる。

ファストフォース:前走のシルクロードSで10番人気2着と激走した。昨秋にもセントウルS2着と中京コース合うのか好走しており、G1でそう都合よく好走は難しいのだろう少額ヒモには良いのでは。

ダディーズビビッド:前走の阪急杯で2着といいレースをしており、惜敗多いタイプだが力をつけてきており、1200~1400Mでは相手強めでも堅実なタイプで、ヒモには加えたい。

トゥラヴェスーラ:父父ステイゴールドがタフに高齢でも活躍する馬を出したように8歳でもまだ元気で、母はG1馬のアストンマーチャンの全妹という配合。昨年も一昨年もこのレースで4着に来ており、今年も人気にならないだろうが、ヒモ穴には良いか。

ウォーターナビレラ:デビューから3連勝して阪神JF3着や桜花賞2着と頑張ったがここ4戦は二桁着順で、完成が早かったタイプで、もう引退して繁殖入りでいいのでは。完成早い仔を出してくれるのでは。

キルロード:一昨年夏に3連勝した頃がピークなのだろうがセン馬だけあり、11月の京阪杯で10番人気ながら2着し、前走のシルクロードSでは12着だったが、まだ終わっていない可能性ありそうな馬でヒモ穴に少額加えておくのも良いのでは。

ボンボヤージ:昨年夏の北九州記念を16番人気勝ちしたのが唯一のオープン実績で、ここ2走は二桁着順なように6歳牝馬に更なる上積みは難しいのでは。

ディヴィナシオン:前走オーシャンSでは15番人気ながら2着と激走しての参戦だが、オープン実績はそれだけで、ここ9戦で5回の出遅れと、当てにならない感じでは。

オパールシャルム:昨年夏の福島テレビOPでオープン勝ち以降は馬券にならず、ここ3戦は二桁着順なように、G1では厳しい。ローカルでのオープン特別が好走の場では。

<まとめ>
有力:アグリ、トウシンマカオ、ナムラクレア

ヒモに:グレナディアガーズ、ロータスランド、ピクシーナイト、メイケイエール

穴で:ファストフォース、ダディーズビビッド、トゥラヴェスーラ、キルロード

随分と頭数多くなりましたが、それだけ激戦で差が少ない印象で、少額で手広く行って、うまく大きい馬券をひっかけたいと思っています。

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