ファントムシーフ(競走馬)

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ファントムシーフ
ファントムシーフ
ファントムシーフ
ファントムシーフ
写真一覧
現役 牡3 鹿毛 2020年2月22日生
調教師西村真幸(栗東)
馬主有限会社 ターフ・スポート
生産者谷川牧場
生産地浦河町
戦績 4戦[3-0-0-1]
総賞金7,457万円
収得賞金3,000万円
英字表記Phantom Thief
血統 ハービンジャー
血統 ][ 産駒 ]
Dansili
Penang Pearl
ルパン2
血統 ][ 産駒 ]
Medaglia d'Oro
Promising Lead
兄弟 ルピナスリード
市場価格
前走 2023/02/12 共同通信杯 G3
次走予定

ファントムシーフの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
23/02/12 東京 11 共同通信杯 G3 芝1800 12684.131** 牡3 56.0 C.ルメー西村真幸 502
(0)
1.47.0 -0.234.0タッチウッド
22/12/28 中山 11 ホープフルS G1 芝2000 18115.124** 牡2 55.0 福永祐一西村真幸 502
(+10)
2.01.7 0.234.6⑦⑦⑦⑥ドゥラエレーデ
22/09/24 中京 9 野路菊S OP 芝2000 7113.721** 牡2 54.0 福永祐一西村真幸 492
(+8)
2.00.2 -0.333.5アリスヴェリテ
22/06/18 阪神 5 2歳新馬 芝1600 128123.211** 牡2 54.0 和田竜二西村真幸 484
(--)
1.36.8 -0.233.9ピヌスアモリス

ファントムシーフの関連ニュース


当企画のコンセプトにつきましては、コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2020年以降の結果をもとに集計


編集部(以下、編) 土曜日に続き、日曜日も2つの重賞が行われます。

新良(以下、新) 豪華な一方、重賞の予想は力が入るので負担は大きいですよね(苦笑)。

編 そのぶん、やりがいがあるということで!

新 はい。先週のように重賞がポンポン当たると心が満たされますので、ここも気合いを入れていきたいです。

編 よろしくお願いします。阪神大賞典とスプリングS、候補は2つありますが、どちらで勝負しましょう?

新 スプリングSのほうを取り上げます。人気的に面白い狙い目がありますので。

編 それは楽しみです。ズバリ、結論をお願いします!

新 幸英明騎手から西村淳也騎手に乗り替わる⑨アイスグリーンに注目しました。

編 堅実なベテランと、そつなく乗れる若手。リーディング順位的にも近いので、戦力的には同じくらいの印象があります。まずは西村淳騎手の推奨根拠をお聞きしたいです。

新 なにより、西村淳騎手は近況好調ですよね。まだ今年は2カ月半しか経過していませんが、リーディング順位は昨年の14位から今年は9位と、上昇させています。

編 ゴール前の上位争いでも、名前を呼ばれるシーンが増えてきた気がします。

新 今年は小倉リーディングを獲得し、とくにローカルでの存在感が際立っていますよね。頼れる若手というイメージが多くのファンに定着したのではないでしょうか。

編 確かに、ローカルでの勢いはすさまじいものがありますね。

新 それだけでなく、ダイヤモンドSで重賞勝ちを達成するなど、競馬場を問わず活躍しています。騎手としてワンランク上のレベルになったことは間違いないでしょう。個人的には、今年いちばん注目している騎手です。

編 ひと皮むければ、さらに上に行きそうな感じがします。

新 先週までに挙げた18勝のうち、1番人気では2勝のみ。馬の力に頼るだけでなく、自身の腕で勝利をつかみ取っている印象ですしね。

編 中山芝1800mという舞台はいかがでしょう?

新 騎乗機会が少ないため目立った成績は残していませんが、まったくダメということはありません。実はこのコースでは、スプリングSで上位人気が予想されるセブンマジシャンの新馬戦出走時にコンビを組んでいて、キッチリ勝利に導いているんですよ。だから心配する必要はないと思います。

編 それは心強いです。続いて、馬の評価をお聞かせください。

新 新馬戦はのちに重賞勝ち馬となるファントムシーフの5着に敗れましたが、2戦目の未勝利をしっかり勝ち上がりました。そして、新潟2歳S5着のあと、間隔をあけて1勝クラスのあすなろ賞を勝利。まだ掲示板を外していませんし、ポテンシャルは高いと思います。

編 能力的には十分に足りると?

新 私はそうみています。あと、展開が向きそうですよね。グラニットオールパルフェホウオウビスケッツといった、是が非でも逃げたい馬が揃って、ハイペースは必至。前には厳しい流れになりそうです。でも、だからといってコース形態的に後方一気は難しいので、攻略するには3コーナーから動いていく必要があります。

編 アイスグリーンならそういう競馬ができるということですね。

新 その通りです。この馬は道中後方に控えて、まくり気味に動いていけるタイプ。内すぎず、外すぎず、いい枠を引けましたので、理想的なポジションから勝負どころで上がっていってくれると思います。

編 西村淳騎手もこの馬の長所をしっかり押さえているでしょうし、積極的なプレーに期待したいですね。

新 今週は土日ともに中山で騎乗しますので、相当気合いが入っているはず。できれば、アタマまで突き抜けてもらいましょう!


★その他の注目乗り替わり★
阪神8R ⑩ワセダタンク福永祐一川田将雅
阪神11R ⑬ディープボンド川田将雅和田竜二
中京12R ⑯アスクドンキバック浜中俊横山典弘


【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。

共同通信杯を勝ったファントムシーフがルメール騎手とのコンビ継続で皐月賞へ 2023年3月11日() 11:38

共同通信杯を勝ったファントムシーフ(栗・西村、牡3)が、ルメール騎手とのコンビ継続で皐月賞(4月16日、中山、GⅠ、芝2000メートル)に向かうことが11日、明らかになった。

西村調教師は「雰囲気はいいですよ。タイミングを合わせて、どこかで(追い切りに)乗ってもらう予定です」と語った。

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【3歳次走報】ファントムシーフは皐月賞に直行 2023年2月15日(水) 15:55

共同通信杯を制したファントムシーフ(栗・西村、牡)は、皐月賞(4月16日、中山、GⅠ、芝2000メートル)に直行する。

★5日東京の新馬戦(芝1600メートル)を勝ったナヴォーナ(栗・矢作、牡)は、アーリントンC(4月15日、阪神、GⅢ、芝1600メートル)を視野。

★11日阪神の未勝利戦(芝1600メートル)1着カフジキアッキエレ(栗・森田、牝)は、チューリップ賞(3月4日、阪神、GⅡ、芝1600メートル)へ。

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【フェブラリーS プレビュートーク】東京7勝レモンポップか 逆転十分ドライスタウトか 2023年2月14日(火) 11:45

村瀬 先週はお見事でした。土日3重賞完全的中はなかなかできないですよ。

南 ◉ドウデュースは強かったし、◎ファントムシーフも頑張った。GⅠ直前やし、勢いがついて何よりや。

村瀬 ボクも食らいついていかないと。さ、そういうわけで今年最初のJRA・GⅠです。馬券プレゼントも始まるし、気合入れなきゃな。

南 そやけどギルデッドミラーの引退は残念。元気やったら頭は堅かったんちゃうか。

村瀬 あの切れ味ですからね。マイルなら最有力だったかな。ま、仕方ない。仕切り直して◎はレモンポップ

南 前走はようしのぎ切った。東京【7・1・0・0】は驚異的やな。

村瀬 根岸S当時の振り返りにも書いたんですけど、マイルだと位置取りに関係なく自分でレースを組み立てられるかがポイント。武蔵野Sでは逃げたバスラットレオンの手応えが良すぎて自ら捕らえに行かざるを得なかった。そこをギルデッドに差されたわけです。

南 前走は違った。

村瀬 そう。自分の動きたいときに動いて後続を完封。〝動かされる〟のと〝動く〟のとでは大違い。7ハロンでは後者のパターンに持ち込みやすいけど、マイルだと難しいんですよね。

南 今回も先行勢の出方がポイントゆうことやな。

村瀬 前の手応えを見ながら自分のタイミングで追い出せるかどうか。ずっと手綱を取ってきた戸崎Jなら安心感は増しますけど、肝の据わった坂井Jなら変に慌てることはないと思います。

南 その戸崎Jとコンビを組むのが◎ドライスタウト。これも7ハロンとはいえ東京2戦2勝やな。逆転があればこの馬ちゃうか?

村瀬 根岸Sの1馬身1/4差3着がバトルクライ。ドライはすばるSでそのバトルとクビ差の2着でした。ただ、直線でバトルとセキフウに続けて蓋をされながらも際どいところまで迫ったんです。あの脚いろならマイルまではもちそう。

南 1週前は戸崎Jを背にCWで6ハロン80秒0、ラスト1ハロン12秒2。牧浦師は「動きは良かったし、騎手も『硬さがなくていい状態』と言ってくれた。リズム良く行ければ」ゆうて上々の手応えやった。

村瀬 レモンポップのことを知り尽くすジョッキーがどう乗ってくるか。それにしてもサウジやドバイに一線級が目を向けたせいで、相当な混沌状態。そこを突く形でカナダのシャールズスパイトが来日しました。

南 芝馬やないの。

村瀬 ダートではGⅢ3着があるくらいで、BCマイル2着が看板ですね。当時のV馬モダンゲームズはサセックスSであのバーイードに迫って2着した英国のトップマイラーです。日本でも走らせているカナダ人オーナーのC・フィプケ氏の決断で、モレイラJが鞍上。JCと違って招待レースでもないし、本気度はMAXでしょう。

南 ▲くらいで警戒しとこか。あとは高柳大師が「まだ若い。マイルはベストだし、もうひと花を」と手応え十分のソリストサンダー、JRA・GⅠラスト騎乗の福永Jが「左回りはいいし、馬場が渋れば」ゆうオーヴェルニュ、岡田師が「放牧明けでもいい感じ」と巻き返しを狙うメイショウハリオやろか。

村瀬 はまれば切れるセキフウ、かしわ記念勝ちのショウナンナデシコに、ルメールJ2度目のテイエムサウスダンも。浦和の4歳牝馬スピーディキックの挑戦も話題になりますね。

南 ホンマ、大混戦。馬券プレも大変やな。

村瀬 ええ。大事な初戦だし、何とか仕留めたいですね。(夕刊フジ)

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【共同通信杯】出世レース〝盗った〟ファントムシーフ いざGI戦線へ! 2023年2月13日(月) 04:50

2月12日の東京11Rで行われた共同通信杯(GⅢ、芝1800メートル)は、2番手を進んだ3番人気のファントムシーフがゴール前で抜け出して快勝。ホープフルS4着から巻き返して重賞初制覇を果たした。クリストフ・ルメール騎手(43)=栗東・フリー=は今年のJRA重賞初勝利。今後のローテーションは未定ながら、クラシックへの登竜門を制して今春の活躍が期待される。



大舞台が待つ春へ向け、大きな1勝をつかんだ。ホープフルS4着から挑んだファントムシーフが、過去にナリタブライアンゴールドシップなどの名馬が制した登竜門レースを完勝。初コンビで鮮やかに今年の重賞初勝利を挙げたルメール騎手が満面の笑みを浮かべた。

「重賞レベルで走った経験がある馬なので自信を持って乗った。手応えが良かったし、長くいい脚を使ってくれました。スタミナがある馬なので最後まで止まらなかった」

前走で出負けして苦しい競馬になった経緯もあり、スタートに全集中。好ダッシュからそつなく2番手のポジションを確保した。中盤でグッとペースが緩んでも冷静な立ち回り。最後は3ハロン34秒0の脚を繰り出して、逃げ粘るタッチウッドをきっちり捕らえた。

次走は明言されなかったが、クラシックが当然視野に入ってくるはず。西村真幸調教師は「前回が10キロ増の馬体で成長を感じたし、今回もいい感じでこられた。ジョッキーは『広いコースがいい』と。ダービーの舞台は合いそう」と手応えを明かす。馬名の意味は神出鬼没の『怪盗』だが、初の重賞タイトルを胸に、堂々とGⅠ戦線へ乗り込んでいく。(板津雄志)

ファントムシーフ 父ハービンジャー、母ルパンⅡ、母の父メダーリアドーロ。鹿毛の牡3歳。栗東・西村真幸厩舎所属。北海道浦河町・谷川牧場の生産馬。馬主は(有)ターフ・スポート。戦績4戦3勝。獲得賞金7457万4000円。重賞は初勝利。共同通信杯西村真幸調教師が初勝利。クリストフ・ルメール騎手は2020年ダーリントンホールに次いで2勝目。馬名は「怪盗。母名より連想」。



◆出世レース…このレースを制してクラシックホースに輝いたのはカブラヤオー、サクラショウリ、ミスターシービーダイナガリバーアイネスフウジンナリタブライアンジャングルポケットゴールドシップイスラボニータディーマジェスティエフフォーリアの11頭。

◆関西馬…2017年のスワーヴリチャード以来、6年ぶりのV。

◆ルメール騎手…JRA重賞は通算130勝目。2011年から13年連続のJRA重賞Vとなった。

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【共同通信杯】タッチウッドが逃げ粘って2着 バシュロ「しっかりとしてくればいい馬になりますよ」 2023年2月12日() 19:11

2月12日の東京11Rで行われた「第57回共同通信杯」(3歳オープン、GⅢ、芝1800メートル、別定、12頭立て、1着賞金=4000万円)は、クリストフ・ルメール騎手の3番人気ファントムシーフ(牡、栗東・西村真幸厩舎)が2番手追走から抜け出してV。重賞初勝利をマークした。タイムは1分47秒0(良)。

1戦1勝で重賞に挑戦したタッチウッド(5番人気)が1馬身1/4差の2着に入った。スタートで出遅れたが掛かり気味に巻き返しハナを奪うと、直線を向いてもしぶとい粘り込みを見せた。

◆テオ・バシュロ騎手「ゲートの中でバタついて遅れた。気分良く行かせようと思って、途中からハナへ行く形になった。まだ幼くて物見をしながらの走りでしたが、しっかりとしてくればいい馬になりますよ」

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先週末の弥生賞はタスティエーラが力強く抜け出し勝利。新馬勝ちの後に挑んだ共同通信杯では4着に敗れたが、中2週で挑んだ弥生賞で見事にクラシックの切符を手にした。今回勝ち切れたことはクラシックへ向けてのローテーションを考えると極めて大きく、今後は目標のレースに向けて調整していくことになりそうだ。

人気のトップナイフは2着。最後は内に突っ込む形になったが、逃げ差し自在なレースぶりは鞍上の横山典騎手が手の内に入れている証拠だろう。昆厩舎との信頼のタッグで、こちらもクラシックに挑むことになる。スケールという点では一枚落ちるが、レースを使いつつ力をつけて行くのは厩舎力の賜物といえる。

牡馬戦線も徐々にクラシックの輪郭がうっすらと見えつつあるが、今年に関していえばやはり共同通信杯組のレベルが高いように思える。今回同4着のタスティエーラが弥生賞を制したことで、改めてそのことを再確認した。

共同通信杯上位馬の今後

1着 ファントムシーフ →皐月賞へ直行
2着 タッチウッド →皐月賞へ直行
3着 ダノンザタイガー →若葉Sへ
4着 タスティエーラ →弥生賞制覇からクラシックへ

クラシック(および3歳路線)においては一つのレースが「基幹レース」としてその後に大きな影響を与えることがある。例えば2年前のクラシック戦線においてもそれは共同通信杯だった。

2021年の共同通信杯上位馬とその後

1着 エフフォーリア →皐月賞天皇賞(秋)有馬記念制覇
2着 ヴィクティファルス →スプリングS制覇
3着 シャフリヤール →日本ダービー制覇
4着 ステラヴェローチェ →皐月賞日本ダービーともに3着

2022年の3歳世代でいえば朝日杯FSだろうか。

2021年朝日杯FSの上位馬とその後

1着 ドウデュース →日本ダービー制覇
2着 セリフォス →マイルCS制覇
3着 ダノンスコーピオン →NHKマイルC制覇
5着 ジオグリフ →皐月賞制覇

古くは1998年の弥生賞(スペシャルウィークセイウンスカイキングヘイロー)や、2000年のラジオたんぱ杯3歳S(アグネスタキオンジャングルポケットクロフネ)がそうだったかもしれない。例が古くて申し訳ないが…。

いずれにしても、2023年のクラシック戦線は、

共同通信杯組がハイレベル」

ということで、シンプルに考えていきたい。

~今週末の注目馬~

今週末から再び中京開催がスタートする。ココでは金鯱賞を取り上げることにする。現時点での注目馬はコチラ。

ルビーカサブランカ西村淳也騎手)

馬群を捌ける差し馬、ルビーカサブランカ。中京芝の金鯱賞は逃げ馬の活躍が多く、立ち回りも要求される舞台。本馬にはピタリと合いそうだ。鞍上西村淳騎手は先週の大阪城Sでスカーフェイスで勝利。抜群のコース取りが光った。小倉リーディングも獲得し、腕を上げてきている。人馬ともども期待したい。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

栃木県出身、競馬予想家。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)など著書多数。最新刊は『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)。


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2023年2月17日(金) 14:00 TARO
【TAROの競馬研究室】共同通信杯はクラシックに繋がる/フェブラリーS展望
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先週は東西重賞に豪華メンバーが集った。京都記念ではドウデュースが復帰戦を堂々の勝利、それも後続を3馬身半突き放す完勝劇だった。一方、東の共同通信杯もなかなかの豪華メンバー。当コラムでも推奨した◎シュタールヴィントはまったく見せ場なく終わってしまったが、上位勢はなかなかのハイレベル。先週の当コラムできさらぎ賞がやや低調だったことを書いたが、共同通信杯は文句なしに好メンバーだったといって良い。

勝ったファントムシーフは、さすがルメール騎手というリズムを重視した騎乗。同騎手は中山より東京向きで、ダートより芝向き、そして短距離より中長距離向き。これだけ押さえておけばルメール騎手のポイントは掴んだも同然で、東京芝中長距離では圧倒的な強さを誇る同騎手らしさが溢れた好騎乗だった。

2着タッチウッドも好内容。新馬勝ち直後のキャリア一戦で臨んだレースでしかも出遅れと普通であれば万事休す…となりそうなものだが、そこから巻き返して先手を取り粘り込んだ。成長力もありそうなタイプで、賞金を積めたことも大きい。

また4着タスティエーラも将来性を感じる走り。レースぶりを見ていると外国人騎手でより持ち味を発揮しそうなタイプ。父サトノクラウン自身も全7勝のうち5勝が外国人騎手騎乗時だった馬で、その血を受け継いでいるように思える。多少ズブさがあるものの、追われてからの伸びには見どころがある。皐月賞~ダービー路線で注目したいが、まずはどこかで賞金を積む必要も出てくるか。

ちなみにサトノクラウン産駒は、先週終了時点で芝1800mで2勝、芝2000mで4勝。回収率を見ても芝1800mでは単勝24%、複勝31%と低調なのに対し、芝2000mでは単複回収率ともに100%超。父の傾向や適性をよく受け継いでおり、今後キャリアを重ね距離を延ばすごとに成績を上げる産駒が出てくるはずだ。

混戦模様の今年の牡馬クラシック路線だが、クラシックを見据える上では、昨年の朝日杯FSやホープフルS、また今年のきさらぎ賞よりも、共同通信杯組に注目。敗戦組も含めて、今後も覚えておきたい。

~今週末の注目馬~

というわけで、今週末はいよいよ今年最初のJRA・G1フェブラリーS。早速現時点での注目馬を挙げておきたい。

ドライスタウト戸崎圭太騎手)

前走のすばるSでは最後差し遅れ脚を余したが、負けて強しといえる内容。負かされたバトルクライも次走の根岸Sで3着と好走しており、相手関係にも不足はなかった。今年は有力馬の回避で上位勢が手薄で、それならば新興勢力の本馬に出番があるはず。引き続き戸崎騎手が乗れるのも心強く、好勝負になるだろう。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

栃木県出身、競馬予想家。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)など著書多数。最新刊は『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)。

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2022年12月27日(火) 10:00 くりーく
くりーくの中間調教チェック ホープフルステークス2022+『第7回ウマニティ杯くりーく賞』(特別編)
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こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
今回も前走からの中間の調整内容(評価はA~F)を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。


12月28日(水)中山11R 第39回ホープフルステークス(2歳G1・芝2000m)

【登録頭数:19頭】(フルゲート:18頭)


<前走:東京スポーツ杯2歳S出走馬>(中4週)

ガストリック(1着、510kg(-6kg))<B>
大きな馬だが前走時のパドックではスッキリしていて好仕上りだった。この中間も南Wで長めから好時計が出ており、乗り込みも入念。右回りの動きに多少気になる点はあるが、終いの伸び脚は良く出来も引き続き良さそう。

ハーツコンチェルト(3着、498kg(+6kg))<B>
前走時のパドックではスッキリしていたが、トモの踏み込みが緩いところもあった。この中間も坂路南Wで乗り込まれていて順調な調整だが、21日の追い切りでは手応えの割に伸びきれておらず、右回りだと硬さあり。

ドゥラエレーデ(4着、504kg(-4kg))<C>
前走のパドックでは大きな馬のわりにトモが甘い感じがした。この中間の追い切りでは、時計平凡で走りに力強さがない。

フェイト(5着、486kg(+8kg))<C>
前走のパドックでは明らかに緩い馬体だった。この中間も好時計こそ出てはいるが、終いの伸びが甘く、力強さとバネの効いた伸び脚が見られず。




<前走:京都2歳S出走馬>(中3週)

グリューネグリーン(1着、476kg(-2kg))<B>
この中間も2週連続強めに追われて好時計。ただ、追われて首が高くなるところがあり、追い比べよりも先行しての粘り強さを活かせるような走りができればといった具合。

トップナイフ(2着、490kg(+6kg))<C>
力強い走りをする馬だが、併せ馬では遅れが多く突き放せない。相手に合わせるようなところが窺え、実戦でも勝ち切れないが大崩れもなくという感じでなだれ込むタイプだろう。

ヴェルテンベルク(3着、484kg(+4kg))<D>
休み明けの前走時は乗り込み量も豊富で時計も優秀だった。この中間は、時計平凡で終いの伸びが甘い。




<前走:その他のレース出走馬>

シーウィザード(芙蓉S:1着、468kg(+10kg)3ヶ月)<B>
休み明けで乗り込み豊富。追い切りでは先行して手応えに余裕が感じられ、一度ビシッと追われれば仕上がりそうな動きをアピールしている。

ファントムシーフ(野路菊S:1着、492kg(+8kg)3ヶ月)<A>
デビュー前からかなり速い時計が出ていた馬。休み明けのこの中間は、時計としてはこの馬からすればまだ物足りなさが残るものだが、21日の追い切りを見るに終いの伸びは抜群。好仕上がりだろう。

キングズレイン(百日草特別:1着、480kg(±0kg)中6週)<A>
14日の追い切りでは力強い走りで抜群の伸びを見せていて、ここに向けて仕上り良し。

セブンマジシャン(黄菊賞:1着、476kg(+2kg)中5週)<B>
前2走は中間強めに追われていたが、この中間は馬なりでの調整。かなりテンションが高めで追えば暴走しそうな感じもある。素軽くかなり切れ味のありそうな走りをしていて、素質は高そうに映る馬だが。要は落ち着いてレースができればというところ。

ミッキーカプチーノ(葉牡丹賞:1着、522kg(+2kg)中2週)<C>
この中間もCWでの調整。時計は出ているがまだ硬い走りで、バネの効いた伸び脚は見られず。そしてジョッキー騎乗なので、もっと時計が詰まってきてもよかったはずで。

モンドプリューム(1勝クラス:1着、486kg(+2kg)中1週)<C>
間隔が詰まっていてこの中間は軽めの調整。22日の追い切りではジョッキー騎乗も、伸び脚平凡。

ジェイパームス(新馬:1着、490kg、中6週)<A>
前走の新馬戦でも好調教で◎で1着。この中間も15日、22日と南Wで併せて好時計。22日の追い切りでは、外の古馬と2頭で抜群の伸び脚も見せていて、右回りでの走りも特に気になるところはない。

ボーンイングランデ(新馬:1着、468kg、中5週)<A>
火曜と土曜に速い時計を出す吉田直厩舎の馬で、この中間も13日、17日の火曜、土曜と馬なりで好時計をマークしてきた。今回は変則開催になるため、22日(金)に強めに追われているが、こちらも好時計と前走以上の出来で出走できそう。

ワンダイレクト(新馬:1着、444kg、中2週)<D>
この中間は坂路での調整も目立つ時計なし。出走回避の予定。

ジュンツバメガエシ(未勝利:1着、498kg(-6kg)中4週)<B>
この中間22日の追い切りでは、CWを3頭併せで追われて仕掛けられると一気に前に出て先着を果たし、引き続き出来は良さそう。

セレンディピティ(未勝利:1着、480kg(±0kg)中5週)<D>
この中間も坂路で乗り込まれているが、終いの時計が甘く伸びきれない。

スカパラダイス(エリカ賞:11着、462kg(+12kg)中1週)<C>
前走から間隔が詰まっていて、22日はジョッキー騎乗で馬なりでの調整。元気はあるが全体的に重心が高い走りでぎこちなさが残る。


※今回このコラムでの中間の状態からの推奨馬は、ジェイパームスボーンイングランデファントムシーフキングズレインの4頭をあげておきます。



◇今回は、ホープフルS編でした。
ホープフルSについては、G1に昇格後5年間の連対馬がどのような調教内容で出走していたかを調べてみました。
G1昇格後は28日開催が多くなり、変則での調整が求められるレースとなっており最終追い切りは馬なりでの調整が半分以上。強めに追われている馬でも、終い仕掛けられる程度、もしくは終いのみ強めだったりと、一杯に追われて連対した馬は1頭のみの状況となっています。逆に、1週前に強め、一杯に追われたいた馬が10頭中8頭と、このレースに関しては1週前の追い日に仕上げられている馬が多かったことが読み取れます。距離も2000mですし、早い段階でここを目標に調整されてきた馬が多いからか、前走が12月のレースだった馬は過去5年連対例はなく(もともと出走してくる馬が少ない)、このレースの狙いとしては、「前走が11月以前で、1週前の段階で仕上がっている馬」というのが良さそうです。

※ホープフルS出走各馬の最終追い切り評価については、最終予想内でコメントする予定です。
※最終結論は、レース当日のくりーくプロページでチェックしてください。


話は変わって、今年も来る12月30日に笠松競馬場で第7回ウマニティ杯くりーく賞(笠松4R)と第5回河内一秀記念(笠松3R)を開催させていただく運びとなりました。
雪の降る季節で毎年天候を気にしながらの開催になりますが、天に守られているのか運が良いのか、これまで予定通り無事に開催することができ今年で早7回目(“W開催”では5回目)を数えます。今年も、河内さんのことを思い出して仲間と語りあってもらえたら河内さんも喜んでくれると思いますし、皆さんの心の中でずっと生き続けることができます。もし時間がありましたら、競馬場や場外馬券売り場、インターネット投票で馬券を買ってレースを楽しんで頂けたらと思います。笠松競馬場に来場可能な方は、ぜひ生で河内一秀記念とくりーく賞を味わって下さい。来場をお待ちしております。
もちろん、恒例のウマニティ杯くりーく賞開催を記念したプレゼント企画も実施しようと思っています。昨年行われた『第6回ウマニティ杯くりーく賞』の優勝騎手(東川慎騎手)のサイン入り記念ゼッケンを1名にプレゼントさせていただきますので、予想して馬券を買って楽しみつつ、プレゼント企画にも応募してみて下さい(※応募方法詳細は下記)。
今年も、1年間ありがとうございました。

<応募方法>
『第7回ウマニティ杯くりーく賞』のプレゼント企画応募には、まずウマニティの地方競馬予想コロシアムに「予想を登録」(12/30笠松第4Rです)して頂くようお願いいたします。
そのうえで、メッセージにて直接『くりーく』まで、『第7回ウマニティ杯くりーく賞』プレゼント希望の旨お書き添えいただき、送って下さい。
その際ご意見、ご感想、苦情、馬券自慢などなど、何でも良いのでコメントを入れて頂けたらうれしいです。
締め切りは1/10着信分までとさせて頂きます。たくさんのご応募をお持ちしています。また、皆さんから頂いたコメントや感想は、今後の予想、コラムの参考とさせて頂きます。

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2022年12月25日() 15:00 伊吹雅也
【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2022年12月25日号】特選重賞データ分析編(338)~2022年ホープフルステークス
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次週の注目重賞を、伊吹雅也プロが様々なデータを駆使していち早く分析! もっとも重要と思われる<ピックアップデータ>に加え、<追い風データ/向かい風データ>や<注目馬チェック>など、貴重な情報が満載なウマニティ会員専用コラムとなっております。ぜひ皆様の予想にお役立て下さい。

■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321


<次週の特選重賞>

G1 ホープフルステークス 2022年12月28日(水) 中山芝2000m内


<ピックアップデータ>

【前走との間隔別成績(2017年以降)】
×中3週以内 [0-0-1-21](3着内率4.5%)
○中4週以上 [5-5-4-37](3着内率27.5%)

 臨戦過程に余裕がない馬は不振。2017年以降の3着以内馬15頭中14頭は、前走との間隔が中4週以上でした。今年11月26日以降のレースを使っている馬は過信禁物と見るべきでしょう。

主な「○」該当馬→セブンマジシャンファントムシーフフェイト
主な「×」該当馬→ヴェルテンベルクグリューネグリーンミッキーカプチーノ


<他にも気になる! 追い風データ/向かい風データ>

【追い風データ】

○「生産者がノーザンファーム」の馬は2017年以降[3-4-2-12](3着内率42.9%)
主な該当馬→セブンマジシャンフェイト

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2022年7月14日(木) 10:00 くりーく
くりーくの中間調教チェック 函館2歳S2022
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こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
今回も前走からの中間の調整内容(評価はA~F)を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。


7月16日(土)函館11R 第54回函館2歳ステークス(2歳G3・芝1200m)


【登録頭数:14頭】(フルゲート:16頭)


<前走:6/11、12>(中4週)
ロッソランパンテ(450kg初、芝⑭上り34.1、先行)<C>※新馬勝ち
前走新馬戦の追い切りでは、3週連続南Wで外めを走って好時計が出ていて好内容。パドックでは太め感はなく仕上り良し。この中間も、1週前に南Wで3頭併せ(外)で追い切られていて時計は優秀だが、内めを走っての併せ馬によるものであり、右回りで終いの時計もやや甘い。

ニーナブランド(420kg初、芝⑩上り33.9、逃げ)<B>※新馬勝ち
前走新馬戦の追い切りでは、美浦で乗り込まれて併せ馬での遅れも多かった馬。ただ、南Wでは5週連続好時計を出していて、パドックでも少し大人しく感じたが小柄な馬で仕上がりは良かった。この中間は、1週前に函館Wで速い時計が出ていて疲れはなさそう。スピードのある馬で、1ハロン延長で踏ん張りが利くかどうか。

クリダーム(468kg初、芝⑫上り35.2、先行)<B>※新馬勝ち
前走新馬戦の追い切りでは栗東の坂路、CWで好時計が出ていて、レース前の最終追い切りでは武豊騎手が騎乗して芝コースで好時計が出ていた。パドックでは多少お腹のあたりに余裕はあったものの、キビキビとした動きで力強い動き。この中間は乗り込み量は豊富で、1週前には函館Wで終い好時計で先着と状態は引き続き良く、上積みも期待できそう。



<前走:6/18、19>(中3週)
ゴキゲンサン(488kg初、芝⑫上り35.5、先行)<B>※新馬勝ち
前走新馬戦の追い切りでは美浦の坂路、南Wで好時計を連発していてレース直前の追い切りも函館芝コースで終い好時計で先着と好内容だった。パドックではまだ絞れそうな馬体も気合は乗って仕上がりは上々。この中間は、1週前に函館Wコースで併せ馬。時計は特に良くも悪くもないといったところだが、前走時まだ余裕がある馬体だったので調子が良ければ直前はビッシリ追ってくるだろう。

オマツリオトコ(484kg初、ダ⑩上り35.3、先行)<C>※新馬勝ち
前走新馬戦時は、美浦で乗り込まれて1週前に函館に移動してレース直前は、ダート戦に出走も函館芝コースで追い切られていた。併走相手よりもかなり内を回っていたが、手応えに余裕はなかった。この中間も一旦美浦に戻っての調整で、1週前は美浦南Wでの3頭併せの内に併せるメニュー。外の馬には先着を果たすも時計は終いやや掛かり気味という過程で、函館への輸送を控える。前走時の芝での追い切りの動きを見ると、ダートのほうが向いていそうな感じはする。

スプレモフレイバー(470kg初、芝⑫上り34.5、逃げ)<A>※新馬勝ち
前走新馬戦の追い切りでは、美浦の坂路、南Wで終い好時計、函館移動後も芝コース、Wコースで好時計をマークしスピード感ある走りを見せてていた。パドックでは、無駄肉がなく柔らかみのある馬体で気合も乗って仕上りは良かった。この中間も1週前に併せ馬で先着していて終いの時計も良く、引き続き好状態で出走できそう。



<前走:6/25、26>(中2週)
ミシェラドラータ(478kg±0、芝⑫上り35.7、先行)<A>※未勝利勝ち
新馬戦の追い切りでは、栗東の坂路、CWで好時計が出ていたが、函館移動後のWコースでは時計平凡。強めに追われてのもので、パドックでも馬体に緩さが窺えた。その後中1週で出走した前走の未勝利戦でのパドックでも、増減なくまだ馬体に余裕を残していた印象。この中間は、1週前の金曜日に函館Wで一杯に追われて終い好時計が出ていて、馬体が締まってくれば更なる上積みにも期待できる。

オボロヅキヨ(422kg初、芝⑫上り35.3、先行)<E>※未勝利馬
中間目立つ時計もそれほどなく併走遅れも多かった前走時。パドックでは小柄な馬の割に緩さがあり、まだ仕上り途上という印象を受けた。この中間は、日曜日に馬なりで追われた時計が平凡、未勝利戦に出走しても勝ち負けになるかどうかというくらいで目立つところはない。



<前走:7/2、3>(中1週)
ブトンドール(486kg初、芝⑫上り35.6、先行)<C>※新馬勝ち
新馬戦時は、函館で調整されていたが乗り込み量も少なく、直前の芝での追い切りも時計は悪くなかったが硬さがあり、伸び脚も目立たないものだった。パドックでは大きめの馬の割には太め感はなく、動きは素軽かった。この中間は日曜日に軽めの調整。最終追い切りで強めに追えるようなら上積みが期待できそうだが、軽めで流すようだったら反動が出てしまっている可能性がある。

ニシノシークレット(472kg初、ダ⑩上り35.1、逃げ)<C>※新馬勝ち
美浦の坂路で好時計が出ていて、函館移動後も芝、Wと力強さのある走りで仕上り好印象だった前走時。パドックではガッチリした馬体で、まだ多少余裕があるようにも見えた。中1週となり時計は出ていないので、状態面は最終追い切りでの内容次第になるが、かき込む力が強い馬なので、ダートのほうが向いている感じがする。

ミスヨコハマ(460kg±0、芝⑫上り36.8、逃げ)<B>※未勝利勝ち
新馬戦時は、函館で調整され追われるごと時計を詰め好仕上がり、パドックでもキビキビした動きで出来も良く見せての出走だったので、勝ち馬が強かったということになりそう。前走時のパドックでも、馬体を大きく見せて柔らかみのある動きで出来は引き続き良さそうだった。この中間も中1週となり軽めの調整だが、前走が前に行って厳しいレースだったので疲れが取れているかどうか。

シンゼンイズモ(492kg+2、芝⑫上り36.0、差し)<C>※未勝利勝ち
初戦は、栗東で乗り込まれて函館移動後も時計こそ平凡だったものの併せ馬では2週連続先着と悪くない内容を見せていた馬。パドックでは大人し過ぎる感じで馬体も緩さがあった。それが、前走のパドックでは馬体が締まり、動きもゆったりからスタスタぐらいに変わり良くなっていた。この中間は軽めの調整。大きな馬なのでまだ馬体は絞れそうなところもあり、上積みがあっても良さそう。



<前走:7/9>(連闘)
イコサン(460kg+4、芝⑫上り35.2、逃げ)<A>※未勝利勝ち
新馬戦の追い切りでは、栗東の坂路で好時計が出ていて、直前函館芝での追い切りも手応え抜群で伸び脚も良かった。パドックではゴツゴツした感じは見せていたが、力強く出来も良かった。前走時は追い切りでは併せて先着。パドックでは捌きが良くなり、動きが軽くなった印象を覗かせ上積みが感じられた。この中間は軽めの調整だが、使われて良くなっていたので連闘で出走してくる場合にはプラスに考えて良さそう。

アスクドリームモア(482kg初、芝⑫上り35.3、先行)<B>※新馬勝ち
先週の新馬戦に出走。追い切りでは函館芝コースで2週連続併せて好時計をマークし動きも良く、パドックでは馬体を大きく見せていたがまだ絞れそうな感じもあった。出走してくれば連闘となるが、先週のレースを芝でビッシリ追った追い切りと考えれば、相手は強くなるが好状態で出走してくる可能性は十分。




※今回このコラムでの中間の状態からの推奨馬は、スプレモフレイバーミシェラドラータイコサンの3頭をあげておきます。


◇今回は、函館2歳ステークス 編でした。
早いもので函館開催も今週が最終週となります。6週間と昔に比べれば開催日も少なくなっていますが、毎週使われていれば芝が傷むことはもちろん、函館や札幌の場合滞在している馬が追い切りで使うことも多く、今年は開幕週と比較すると先週時点で2秒ほど要していたのではないかと思います。
函館2歳Sに関しても、開幕週の良い馬場を勝って余裕をもって参戦してくる馬が良いのか? 連闘でも今週の馬場に近い状態を経験している馬が良いのか? それとも新馬、未勝利とレースを多く経験している馬が良いのか? データが少ない分、ある意味では新馬戦や経験の少ない馬同士の未勝利戦のような感覚に近いところがあり、2歳重賞で最も難解なレースと言っても良いのかもしれません(そんなこともあって、売り上げ的には期待できないため、近年は土曜日にまわされてしまっているのかとも思いますが)。
ただこういう時(レース)こそ、想像力を膨らませて臨機応変に頭を柔らかく望むことが不可欠で、私にとってはウズウズというかワクワクして予想するのが楽しいレースでもあります。競馬は何が起こるか分かりませんし、そんな予測不能かつ不思議な事態を想像できてしまうことも人間にはたまにあったりします。そして、それも競馬の面白さの一つだと思っています。




今年は暑い日が多いですが、馬も騎手もその中で頑張って競馬を盛り上げてくれているので予想するほうも暑さに負けないようにしたいものです。皆様もコロナと熱中症には十分注意して、夏競馬を楽しんで下さい。


※函館2歳S出走各馬の最終追い切り評価については、最終予想内でコメントする予定です。
※最終結論は、レース当日のくりーくプロページでチェックしてください。

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2022年6月22日(水) 14:17 伊吹雅也
伊吹雅也のPOG分析室 (2022) ~第5回新馬勝ち馬レビューPart2~
閲覧 1,871ビュー コメント 0 ナイス 4

 前回に引き続き、2022年夏季競馬の1~3週目にJRAの新馬で優勝を果たした馬のプロフィールをご紹介します。今回ご覧いただくのは、6月12日(日)、6月18日(土)、6月19日(日)の勝ち馬です。

■2022年06月12日 函館05R 芝1200m
【優勝馬】クリダーム(U指数78.4)
牡 父ハーツクライ/母ブーケトウショウ 須貝尚介厩舎
→インゼルレーシングの所属馬で、募集価格は2300万円。4代母のソシアルトウシヨウは有馬記念などを制したトウシヨウボーイの半姉で、自身も3歳時のオークスで2着に食い込みました。日本競馬界を代表する名牝系の出身ですし、レースぶりにも余裕がありましたから、更なる上積みがあるかもしれません。

■2022年06月12日 中京05R 芝1200m
【優勝馬】プロトポロス(U指数82.8)
牡 父War Front/母キャヴァルドレ 西村真幸厩舎
→キャロットファームの所属馬で、募集価格は5000万円。母のキャヴァルドレは現役時代にカルヴァドス賞(仏G3)を勝っています。2着馬に0.6秒差、4着馬には2.1秒の差をつけた堂々たる勝ちっぷりからも、引き続き注目しておきたい一頭です。

■2022年06月12日 東京05R 芝1800m
【優勝馬】オンザブロッサム(U指数76.4)
牝 父ラブリーデイ/母スターズバース 大和田成厩舎
→2021年の北海道オータムセールで購買されており、価格は1320万円。近親のプロヴィナージュは3歳時の秋華賞で3着に健闘しました。単勝オッズ131.9倍(11番人気)の低評価を覆しての勝利でしたが、デビュー戦としては上々の内容でしたし、過小評価されるようであれば面白い存在と言えるのではないでしょうか。

■2022年06月18日 函館05R 芝1200m
【優勝馬】ゴキゲンサン(U指数76.6)
牝 父リアルインパクト/母マチャプチャレ 伊藤大士厩舎
→2021年の北海道サマーセールで購買されており、価格は2640万円。現3歳の半兄ベルウッドブラボーは2歳時にダリア賞を制したほか、年明け初戦のジュニアカップでも2着に食い込んでいます。現時点における完成度は高そうですから、次走以降も侮れません。

■2022年06月18日 阪神05R 芝1600m
【優勝馬】ファントムシーフ(U指数78.9)
牡 父ハービンジャー/母ルパン2 西村真幸厩舎
→ターフ・スポートの所属馬で、募集価格は2500万円。半姉ルピナスリードはデビュー2戦目で勝ち上がりを果たしました。ハービンジャー産駒はPOG期間中の勝ち馬率や一頭あたり賞金が上向いているので、今後も楽しみです。

■2022年06月18日 東京05R 芝1400m
【優勝馬】ウンブライル(U指数82.7)
牝 父ロードカナロア/母ラルケット 木村哲也厩舎
→サンデーレーシングの所属馬で、募集価格は5000万円。全兄ステルヴィオは3歳時にマイルチャンピオンシップを勝ったうえ、2歳時の朝日杯フューチュリティステークスでも2着となっています。相応の注目を集めそうですが、争奪戦に参加する価値は十分にあるのではないでしょうか。

■2022年06月18日 函館06R ダ1000m
【優勝馬】オマツリオトコ(U指数78.6)
牡 父ヴィットリオドーロ/母マツリバヤシ 伊藤圭三厩舎
→2021年の北海道サマーセールで購買されており、価格は1430万円。父のヴィットリオドーロは浦和記念などを制したプリエミネンスの仔で、自身も現役時代にJRAで4勝をマークしました。ダートが主戦場となりそうな血統ではあるものの、手堅くポイントを稼いでくれるかもしれません。

■2022年06月19日 函館05R 芝1200m
【優勝馬】スプレモフレイバー(U指数78.6)
牡 父ダイワメジャー/母キャレモンショコラ 久保田貴士厩舎
→2020年のセレクトセールで購買されており、価格は4180万円。母のキャレモンショコラと半兄サイクロトロンは、それぞれJRAで4勝しています。短距離向きの血統で、持ち味が活きるレースを使っていければ面白そうです。

■2022年06月19日 阪神05R ダ1200m
【優勝馬】ナイトキャッスル(U指数78.8)
牡 父シルバーステート/母サダムグランジュテ 音無秀孝厩舎
→シルクレーシングの所属馬で、募集価格は2400万円。母のサダムグランジュテは現役時代にJRAで5勝をマークし、オープン入りを果たしました。母もダート短距離を得意としていましたが、兄姉の中には芝をこなしている馬もいますし、条件替わりのタイミングで安易に軽視してしまわないよう注意しましょう。

■2022年06月19日 東京05R 芝1600m
【優勝馬】マイネルケレリウス(U指数74.8)
牡 父ルーラーシップ/母マイネカンナ 奥村武厩舎
→サラブレッドクラブ・ラフィアンの所属馬で、募集価格は2000万円。母のマイネカンナは現役時代に福島牝馬ステークスを勝っており、半兄にはJRA4勝のマイネルズイーガーがいます。デビュー戦の馬体重は410kgだったものの、母も小柄な馬でしたから、馬格を不安視する必要はないはずです。

■2022年06月19日 東京06R ダ1400m
【優勝馬】モルチャン(U指数79.1)
牝 父ヘニーヒューズ/母ヒアーズトウショウ 武井亮厩舎
→2021年のセレクトセールで購買されており、価格は1980万円。デビューした兄姉3頭はいずれもJRAで勝ち上がりを果たしました。この馬自身は坂東牧場の生産馬ですが、母はもともとノーザンファームに繋養されていた馬。さほど注目度が上がらないようであれば狙い目かもしれません。

■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

 埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを、TCKホームページ内『データ&コラム』で「分析レポート」を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『コース別 本当に儲かる血統大全 2019-2020』(ガイドワークス)、『ウルトラ回収率 2019-2020』(ガイドワークス)、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)、『コース別 本当に儲かる騎手大全2018秋~2019』(ガイドワークス)など。POG関連メディアの制作にもさまざまな形で携わっており、「ウマニティPOG 2014」では最高位クラスのスペシャルワールドにおいて優勝を果たした。

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ファントムシーフの口コミ


口コミ一覧
閲覧 125ビュー コメント 0 ナイス 11

この馬は!
スパッと切れる差し脚がなく!
先行してチョイ差しぐらい!
に見える!
と わたしの!
ノートには 書かれている!


ルメール騎手はこの馬には!

皐月賞では乗らないと思う!
(乗る馬がいなければ別ですが)

その理由とは!

基本的に!
見て!
馬主との関係!
ルメール騎手は!
ノーザンとの厚い信頼関係にある!

 LS指数🖍️ 2023年2月22日(水) 06:11
弥生賞!
閲覧 81ビュー コメント 0 ナイス 12

ホープフルでは逃げたトップナイフが2着!
勝ったのはドゥラエレーデ!
3番手にいたミッキーカプチーノは5着!
3着4着に差して!
きたのは!

キングズレイン!
と!
共同通信杯を勝った!
ファントムシーフ!

これをどう見るか!

レベル?

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 Haya 2023年2月16日(木) 07:00
【~術はあるⅡ~その先へ】2023.02.16. 
閲覧 202ビュー コメント 0 ナイス 5

おはようございます!(=^・^=)
いつも訪問される方々、ありがとうございます。

まだまだ寒さが厳しいですが、
このところ日が長くなったような?

春の訪れも待ち遠しいです。

我が懐には、いまだに大寒波が停滞中?(>_

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コメント一覧
1:
  HELPRO   フォロワー:0人 2022年6月19日() 07:04:04
同馬が強い馬である事を望む。人気に応えられたから。

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2023年2月12日共同通信杯 G31着
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