2018年10月7日()パリロンシャン競馬場 芝2400m

最新出走予定馬情報 ~凱旋門賞 2018~

 仏GI・凱旋門賞(10月7日、パリロンシャン、芝2400メートル)に挑むクリンチャー(栗・宮本、牡4)について19日、宮本調教師が近況を語った。

 「きょう(19日)から乗り出しています。中2週なので、疲れを残さないようにしたい。一回叩いた方がいいタイプだし、今度は走ってくれると思うよ」と期待する。前哨戦のフォワ賞では最下位の6着に敗れたが「馬場は合っていたからね」と前向きに話した。

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【凱旋門賞】エネイブル中心に激戦09月18日(火) 05:08

 仏GI凱旋門賞(10月7日、パリロンシャン、芝2400メートル)の主な前哨戦が16日までに終わり、勢力図が徐々に固まってきた。連覇を狙うエネイブルを中心に、激戦が予想される。日本から挑戦するクリンチャーは16日の仏GIIフォワ賞で6着に敗れたものの、陣営に悲観の色は見られない。

 主要な前哨戦が終わったことで英国のブックメーカー各社は凱旋門賞のオッズを修正。膝の故障で上半期を棒に振りながら復帰戦の英GIIIセプテンバーSを快勝したエネイブル(英=J・ゴスデン、牝4)が、2~2・25倍で頭ひとつ抜けた人気を集めている。

 愛オークス、ヨークシャーオークスを連勝中のシーオブクラス(英=W・ハガス、牝3)が6~7倍で2番人気。エネイブルの僚馬でGI3勝の実績馬クラックスマン(牡4)はレース間隔があいているものの、依然3番手に推されている。

 ここに来て評価が急上昇しているのが、16日のフォワ賞を2馬身半差で快勝したヴァルトガイスト(仏=A・ファーブル、牡4)。重賞4連勝で本格化ムードを漂わせており、ブックメーカーは大きくオッズを上方修正している。

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【凱旋門賞】クリンチャー、フォア賞6着も…武「使って良くなる」09月18日(火) 05:07

 16日のGIIフォワ賞に挑んだクリンチャーは、果敢に逃げたものの直線で失速。勝ち馬から約8馬身差の最下位6着だった。ブックメーカー各社は凱旋門賞のオッズを51~67倍としており、本番では伏兵の域を出ない評価だ。それでも宮本調教師は「時計が速く、メンバーも強かった。レース後も脚元は異常ありません。しっかり準備していきたいと思います」と前向きで、武豊騎手も「使っていって良くなるタイプ。次に頑張ってほしいですね」と悲観の色はない。これまでにも12着→1着、9着→2着と叩いて大きく良化するタイプなのは明らか。得意な力の要る馬場になれば、本番はあっと驚く大変身が見られるかもしれない。

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【ニエル賞&ヴェルメイユ賞】3歳&牝馬の凱旋門賞TRの結果09月17日(月) 01:05

 パリロンシャン競馬場では9月16日、凱旋門賞と同距離のトライアルレースがフォワ賞のほかに2レース行われた。

 ニエル賞(GII、3歳牡・牝、芝・右2400メートル、1着賞金7万4100ユーロ=約948万円)=6頭立て=を勝ったのはJ.ドイル騎手騎乗のバウントランド(牡3歳、イギリス・C.アップルビー厩舎、父ドバウィ)。逃げて、直線は外ハンティングホーンとの激しい叩き合いをしのいで初重賞制覇。タイムは2分31秒55(良)。通算成績は3戦3勝。

 ヴェルメイユ賞(GI、3歳以上牝馬、芝・右2400メートル、1着賞金34万2840ユーロ=約4388万円)=8頭立て=はM.バルザローナ騎手騎乗のカイトサーフ(牝4歳、フランス・A.ファーブル厩舎、父ドバウィ)が最後方追走から直線大外一気の追い込みを決めた。重賞4勝目で、GIは初優勝。タイムは2分26秒39(良)。通算成績は13戦5勝。

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【フォワ賞】クリンチャー、凱旋門賞前哨戦は強敵ぞろい!09月11日(火) 05:00

 昨年の菊花賞2着馬クリンチャーが仏GI凱旋門賞(10月7日)のステップレースに選択したフォワ賞が16日、本番と同じパリロンシャン競馬場の芝2400メートルで争われる。

 第1回登録馬は13頭。このうち、英チャンピオンSなどGI3勝のクラックスマンは15日の愛チャンピオンS(GI、レパーズタウン、芝2000メートル)に回る予定で、“キングジョージ”2着のクリスタルオーシャンは8日の英GIIIセプテンバーSに出走(2着)したばかり。

 出走頭数は少なくなりそうだが、昨年の米GIブリーダーズCターフ優勝馬タリスマニック、昨年の愛ダービー馬カプリなどは出走が見込まれており、クリンチャーにとって強敵となる。

 発走は日本時間16日夜(時刻未定)。日本での馬券発売はないが、グリーンチャンネル(有料)、ラジオNIKKEI第1が放送する。



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エネイブル、凱旋門賞へ復帰戦の英GIII戦を勝利!09月09日() 09:09

 【ロンドン8日】昨年の仏GI凱旋門賞勝ち馬エネイブル(英=J・ゴスデン、牝4)が英GIIIセプテンバーS(ケンプトン、オールウエザー2400メートル、4頭立て)で今年の初戦を迎え、見事に復帰戦を勝利で飾った。タイム2分30秒57。

 GI5連勝で欧州の頂点に立ったエネイブルだが、今年は膝の故障で上半期を棒に振り、ここまで復帰がずれ込んだ。主戦、L・デットーリ騎手を背に先手を取っての逃げ切り。2着クリスタルオーシャンに3馬身1/2差をつけてのVだった。通算9戦8勝。次走は連覇がかかる凱旋門賞(10月7日、パリロンシャン、GI、芝2400メートル)に向かう。

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凱旋門賞連覇へ!エネイブル8日復帰09月08日() 05:00

 昨年の凱旋門賞馬で、今年の上半期を膝の故障で棒に振ったエネイブル(英=J・ゴスデン、牝4)が8日、英国・ケンプトン競馬場1RのGIIIセプテンバーS(オールウエザー・右2400メートル、発走=日本時間22時5分)で復帰する。5頭立ての(1)番枠で、主戦のL・デットーリ騎手とのコンビ。脚元に負担の少ないオールウエザーコースの実戦をステップに、凱旋門賞(10月7日、仏パリロンシャン、GI、芝2400メートル)へ向かう見込みだ。5頭立てながら、重賞4勝馬でGIでも2着が2度あるクリスタルオーシャンとのマッチレースが予想されている。

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【沢田康文の欧州リポート】“新装”パリロンシャン、凱旋門賞は絶好馬場09月05日(水) 05:01

 パリロンシャン競馬場の秋開催が2日に始まった。GI7レースが組まれている今年の凱旋門賞ウイークエンドは10月6、7日に開催される。

 大規模なスタンド改修工事を経て、名称も新たに今年4月8日にリニューアルオープンしたパリロンシャン。ところが、春の開催ではジョッキーたちから馬場状態への苦情が相次ぎ、仏1000ギニーのコースが中回りから外回りに直前に変更されるなどのトラブルがあった。

 主催者のフランスギャロは夏の期間、芝コースのメンテナンスに力を注いだ。その結果、2日のレース後には各ジョッキーから好意的な声が聞かれ、馬場状態は改善されたようだ。

 直線で馬群が横に広がって出走各馬の進路をフェアにする目的で春から導入されたオープンストレッチについては、馬場を保護するため、設置しない日も発表されたが、凱旋門賞がメインの10月7日は設けられる。当日は仮柵なし、オープンストレッチは内から6メートルの位置で施行し、フォワ賞など一連の前哨戦が行われる今月16日も同様となる。

 さらに10月6日は仮柵16メートル、オープンストレッチが内から22メートルのところに設置。これによって凱旋門賞当日は例年通り、内から16メートルという広いグリーンベルトが出現し、絶好の馬場でレースが行われそうだ。 (在仏競馬記者)

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【沢田康文の欧州リポート】シーオブクラス、凱旋門賞出走に前向き08月29日(水) 05:01

 英国のヨーク競馬場では22日から25日までの4日間、イボアフェスティバルが開催された。ヨークはロンドンから高速鉄道で北に約2時間半。左回りの芝コースは英国では珍しく起伏が少ないが、直線は約900メートルと長く、迫力あるレースが繰り広げられる。

 初日のGIインターナショナルSの結果はサンケイスポーツで報じられたので、他の話題を紹介すると、23日のGIヨークシャーオークス(3歳上牝馬、2370メートル)は愛オークス馬シーオブクラス(愛国産、英=W・ハガス、牝3、父シーザスターズ)が快勝した。

 英ブックメーカーは凱旋門賞(10月7日、仏パリロンシャン、GI、芝2400メートル)で1~2番人気にしている。登録がないため、出走には12万ユーロ(約1560万円)の追加登録料が必要だが、アーバンシー、その子シーザスターズで知られる馬主のツイ家は挑戦に前向きだ。

 また、この日の3Rハンデ戦では、M・ジョンストン調教師が英国の新記録の4194勝をマークした。

 24日のGIIロンズデールC(3歳上、3300メートル)では英国の現役最強ステイヤー・ストラディバリウス(愛国産、J・ゴスデン、牡4、父シーザスターズ)が優勝。GIIヨークシャーC、GIゴールドC、GIグッドウッドCとロンズデールCの計4レースを同一年に制した馬には100万ポンド(約1億4300万円)が贈られる制度があり、同馬は“ステイヤーズミリオン”を初めて獲得する快挙を遂げた。 (在仏競馬記者)

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凱旋門賞参戦のクリンチャーがフランスに到着08月26日() 13:03

 凱旋門賞(10月7日、仏GI、パリロンシャン競馬場、芝2400メートル)参戦のため、8月24日に関西国際空港から空路、出国したクリンチャー(牡4歳、栗東・宮本博厩舎)が、ドイツ・フランクフルト国際空港を経由して25日、フランス・シャンティイのパスカル・バリー厩舎に到着した。僚馬ゲネラルプローベ(牡6歳)が帯同している。

 ◆宮本博調教師「台風の影響もあって(1日遅れでの出国ともなり)、心配しましたが、無事に着いてホッとしています。長距離での輸送でしたが、異常はなく、食欲もあるようで安心しました。厩舎スタッフと輸送会社に感謝しています」

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出馬表 ~凱旋門賞 2018~

  • 出走予定馬
  • 出馬表
  • レース結果
馬名 性齢 負担重量
(kg)
調教師 戦績 予想オッズ
人気
エネイブル 牝4 58.0 J.ゴスデン 8-0-1-0 2.2倍
シーオブクラス 牝3 55.0 W.ハガス 4-1-0-0 5.5倍
クラックスマン 牡4 59.5 J.ゴスデン 7-2-1-0 8.0倍
ヴァルトガイスト 牡4 59.5 A.ファーブル 5-3-1-3 9.0倍
クリスタルオーシャン 牡4 59.5 M.スタウト 5-4-2-0 13.0倍
キューガーデン 牡3 56.5 A.P.オブライエン 4-2-2-3 13.0倍
フォーエバートゥギャザー 牝3 55.0 A.P.オブライエン 1-3-1-1 17.0倍
ラーティダー 牝3 55.0 J.ゴスデン 3-0-0-0 21.0倍
ロアリングライオン 牡3 56.5 J.ゴスデン 6-1-2-1 21.0倍
カイトサーフ 牡4 59.5 A.ファーブル 5-1-2-5 21.0倍
スタディオブマン 牝3 56.5 P.バリー 3-1-1-1 26.0倍
カプリ 牡4 59.5 A.P.オブライエン 6-1-2-3 26.0倍
シャナザ 牡3 56.5 A.デュプレ 2-1-1-1 26.0倍
デフォー 牡4 59.5 R.ヴァリアン 7-2-1-2 34.0倍
クリンチャー 牡4 59.5 宮本博 3-1-2-4 51.0倍

※予想オッズはブックメーカーのオッズを表示しています。
最終更新日時:9月21日 17:54

過去10年の結果 ~凱旋門賞 2018~

開催日 勝ち馬 性齢 調教国 タイム 騎手 調教師
2017/10/01 エネイブル 牝3 イギリス 2:28.69 L.デットーリ J.ゴスデン
2016/10/02 ファウンド 牝4 アイルランド 2:23.6 R.ムーア A.オブライエン
2015/10/04 ゴールデンホーン 牡3 イギリス 02:27.2 L.デットーリ J.ゴスデン
2014/10/05 トレヴ 牝4 フランス 02:26.1 T.ジャルネ C.ヘッド
2013/10/06 トレヴ 牝3 フランス 02:32.0 T.ジャルネ C.ヘッド
2012/10/07 ソレミア 牝4 フランス 02:37.7 O.ペリエ C.ラフォンパリアス
2011/10/02 デインドリーム 牝3 ドイツ 02:24.5 A.シュタルケ P.シールゲン
2010/10/03 ワークフォース 牡3 イギリス 02:35.3 R.ムーア M.スタウト
2009/10/04 シーザスターズ 牡3 アイルランド 02:26.3 M.キネーン J.オックス
2008/10/05 ザルカヴァ 牝3 フランス 02:28.8 C.スミヨン A.ロワイエ=デュプレ

歴史・概要 ~凱旋門賞 2018~

凱旋門賞は、1920年にパリ大賞典に匹敵する大レース創設を目指し、欧州一、世界一を目標として誕生した国際競走。ヨーロッパのみならず世界中のホースマンがダービーステークスやケンタッキーダービーと並び憧れ、凱旋門賞での勝利を目標とする世界最高峰の競走の1つとして名を馳せている。
凱旋門賞は、ヨーロッパでの競馬シーズンの終盤に開催されることから、その年のヨーロッパ各地の活躍馬が一堂に会するヨーロッパチャンピオン決定戦として長い間その地位を保っている。同じような位置づけの競走であるイギリスのキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスはヨーロッパ上半期のチャンピオン決定戦となっているが、凱旋門賞のほうは各国のダービーなどを勝ってきた3歳馬が参加することでより高い価値を有している。
日本でも抜群に知名度や人気の高い競走で日本の馬が海外遠征をする場合も凱旋門賞を目指す場合が多く、日本国内で最上級の活躍をした競走馬が1960年代後半からしばしば参戦している。
なお、欧州以外の国で調教を受けた馬が優勝したことはない(欧州調教師の管理下でのUAE調教馬の優勝例はある)。欧州馬以外の最高着順は日本から出走したエルコンドルパサーナカヤマフェスタオルフェーヴルとニュージーランドから出走したBalmerino(バルメリーノ)の2着である。
過去の優勝馬にはトニービン、ダンシングブレーヴ、ラムタラ、エリシオ、モンジュー、バゴ、ディラントーマス、ザルカヴァ、シーザスターズ、ワークフォース、デインドリーム、ソレミアなどが名を連ねる。
日本馬の挑戦は、スピードシンボリ(1969年着外)、メジロムサシ(1972年18着)、シリウスシンボリ(1986年14着)、エルコンドルパサー(1999年2着)、マンハッタンカフェ(2002年13着)、ディープインパクト(2006年3位入線失格)、メイショウサムソン(2008年10着)、ナカヤマフェスタヴィクトワールピサ(2010年2・7着)、ヒルノダムールナカヤマフェスタ(2011年10・11着)・オルフェーヴルアヴェンティーノ(2012年2・17着)、オルフェーヴルキズナ(2013年2着・4着)、ハープスタージャスタウェイゴールドシップ(2014年6着・8着・14着)、マカヒキ(2016年・14着)という結果となっている。
前哨戦には、仏・ニエル賞、フォワ賞、ヴェルメイユ賞、愛・アイリッシュチャンピオンS、英・キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、独・バーデン大賞などが挙げられる。
レースレコードは2011年のデインドリームが記録した2分24秒49という時計。

挑戦した日本馬 ~凱旋門賞 2018~

スピードシンボリ 着外(11着以下)/1970年
血統
父:ロイヤルチャレンヂャー
母:スイートイン(ライジングライト)
成績
43戦17勝
1億6320万円+5000ドル
主な勝ち鞍
有馬記念GI(69、70年)
天皇賞春GI
宝塚記念GI
日本調教馬として初めて凱旋門賞に挑戦した老雄

 天皇賞(春)、宝塚記念、有馬記念(2回)を優勝した昭和を代表するアイアンホース、スピードシンボリ。1967年・1970年に啓衆社賞年度代表馬および最優秀5歳以上牡馬に選出され、当時の最高齢記録である8歳で有馬記念を制覇した老雄である。3回の海外遠征を含む全43戦を常に一線級で活躍し、「無事是名馬」 を体現したその戦績、雄姿から多くの競馬ファンから愛されている。また、同馬は当時としてはめずらしい長期海外遠征を行い、日本の競走馬として初めてキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスと凱旋門賞に出走したことでも有名である。
 日本馬初挑戦となった凱旋門賞では、前哨戦の結果から先行策では通用しないと踏んだ陣営が同馬にとって初めてとなる後方待機策をとり、直線勝負に賭けたが、24頭立ての着外に敗れた。凱旋門賞後は遠征疲れで疲労困憊となり、引退も囁かれたが、放牧先で立て直されると即座に有馬記念へ出走。疲労を懸念されて6番人気の低評価となったが、これを覆し、見事快勝。8歳馬で初となる8大競走優勝となった。
 ヨーロッパ長期遠征、アメリカの国際招待競走ワシ ントンD.C.インターナショナルへの出走など海外競馬への積極的な参戦が日本競馬に残した功績は非常に大きく、1990年にJRA顕彰馬に選出され、晴れて殿堂入りとなった。

エルコンドルパサー 2着/1999年
血統
父:Kingmambo
母:マンファス(ラストタイクーン)
成績
11戦8勝
3億7607万円+380万フラン
主な勝ち鞍
ジャパンカップGI
NHKマイルカップGI
サンクルー大賞GI
フォワ賞GII
国内外から賞賛を浴びる怪物

 芝・ダート・距離問わず国内外で実績を残し、1998年JRA賞最優秀4歳牡馬、1999年年度代表馬、JRA賞最優秀5歳以上牡馬に輝いた日本競馬史指折りのスーパーホース。本当に強い馬は条件を問わないことを証明したその戦績は実に輝かしく、ダートの新馬戦を7馬身差の圧勝で飾ると5連勝でNHKマイルカップを制覇。同馬にとって初の2400m戦で距離不安が囁かれたジャパンカップも他馬を寄せ付けず、横綱競馬で完勝した(当時初となる4歳(現3歳)による優勝)。レース直後、陣営は国内に敵なしと判断し、長期海外遠征プランを発表。
 海外初戦となったイスパーン賞こそ2着に敗れたが、続くサンクルー大賞では前年度の凱旋門賞馬、サガミックスを下し、日本調教馬による初のヨーロッパのチャンピオンディスタンスのG1制覇を飾った。本番の凱旋門賞では当日の重たい馬場状態を考慮し、果敢に先手を奪う積極策を選択。直線では競馬史に残るモンジューとの激しい叩き合いとなったが、惜しくも2着に敗れた。しかし、モンジューと3.5キロ差の斤量、後続に6馬身の差を付けたことから現地メディアからも「2頭のチャンピオンが存在した」と評価された。
 遠征中、エルコンドルパサーの走法がヨーロッパ特有の重たい馬場に合わせた走法に変化したという話は有名で、その適応力の高さこそ生涯連対を外さなかったエルコンドルパサーの神髄と言えよう。

ディープインパクト 失格(3位入線)/2006年
血統
父:サンデーサイレンス
母:ウインドインハーヘア(Alzao)
成績
14戦12勝
14億5455万円
主な勝ち鞍
牡馬クラシック三冠
天皇賞春GI
宝塚記念GI
ジャパンカップGI
有馬記念GI
日本競馬史に刻んだ「衝撃」

 史上6頭目のクラシック三冠馬(史上2頭目の無敗での三冠馬)で、2005年、2006年JRA賞年度代表馬、2005年JRA賞最優秀3歳牡馬、2006年JRA賞最優秀4歳以上牡馬に輝き、社会現象を巻き起こした近代競馬を代表する名馬、ディープインパクト。
 主戦の武豊騎手が「走るというより飛んでいる」と表現するその独特の走法で無敗のクラシック三冠をはじめ、国内GIを総舐めにすると凱旋門賞へ挑戦した。レース当日は日本馬にとって初となる凱旋門賞制覇を信じて疑わないファンたちがロンシャン競馬場に集結、国内でも緊急特番が組まれ、日本中の注目を集めた。
 レースでは好スタートを切り、道中2~3番手でレースを進めると、残り300メートル地点でいったん先頭に立ったものの突き放すことはできず、残り100 メートル地点でレイルリンクに、さらにゴール直前でプライドにも交わされて3位入線となった。(レース後の検査でディープインパクトの体内から禁止薬物が検出され、失格)。レース後、鞍上の武豊騎手は「直線を向いてからハミを取らなかった。ギアが一段上がらなかった」と語った。日本中が勝利を期待したディープインパクトの敗戦だけにその余波は大きく、斤量、重たい馬場、先行馬総崩れの厳しいレース展開、薬物投与による調整失敗などファンの間で激しい論争が巻き起こった。
 しかし、帰国後はそんな論争を吹き飛ばすようにジャパンカップ、有馬記念を圧勝。特に鞍上の武豊が「過去最高の走り」と語った有馬記念でのパフォーマンス は別次元であり、まさに「衝撃」のラストランであった。

ナカヤマフェスタ 2着/2010年
血統
父:ステイゴールド
母:ディアウィンク(タイトスポット)
成績
15戦5勝
2億9324万円+91万4400ユーロ
主な勝ち鞍
宝塚記念GI
セントライト記念GII
東京スポーツ杯2歳ステークスGIII
記憶に残るワークフォースとの壮絶な叩き合い

 JRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞したステイゴールド代表産駒の1頭。新馬、東京スポーツ杯2歳ステークスと連勝し、クラシック戦線を歩むものの皐月賞8着、日本ダービー4着、菊花賞12着とGIでは今一歩の成績であった。しかし、不良馬場で行われた日本ダービーでは不利があった中で唯一後方から豪脚で追い込み、力のいる馬場への適性を感じさせていた。その後、休養を挟んで出走したメトロポリタンステークスでは別馬のようなレースぶりで圧勝。続く宝塚記念では8番人気の低評価を覆し、ブエナビスタら強豪をまとめて差し切って初GI制覇を飾った。レース後、エルコンドルパサーでヨーロッパ遠征のノウハウを熟知している二ノ宮調教師は、凱旋門賞挑戦を即座に表明した。
 前哨戦のフォワ賞で2着した後、調子を上げて臨んだ凱旋門賞当日、人気は9番人気と伏兵扱いであった。レースでは中団外目を追走し、勝負所の4コーナーでは鞍上の蛯名騎手が立ち上がるほどの不利を受けたものの追い出されると力強い末脚で一旦先頭に。直線半ばでは内から差し込んできたワークフォースと2頭が抜け出す形となり、壮絶な叩き合いとなったが、アタマ差及ばず2着。レース後、鞍上の蛯名騎手は「悔しい。何とかしたかったけれど。でも、これで終わりじゃない。」と悔しさを滲ませた。しかし、凱旋門賞連対はエルコンドルパサー以来、実に11年ぶりの快挙であり、日本のファンに大きな希望を与えた。

オルフェーヴル 2着/2012年・2013年
血統
父:ステイゴールド
母:オリエンタルアート(メジロマックイーン)
成績
21戦12勝
13億4408万円+215万ユーロ
主な勝ち鞍
牡馬クラシック三冠
有馬記念GI(11、13年)
宝塚記念GI
規格外の能力を秘めたスーパーホース

 中央競馬史上7頭目のクラシック三冠馬であり、2011年の年度代表馬、最優秀3歳牡馬、2012・2013年の最優秀4歳以上牡馬を受賞したオルフェーヴル。管理する池江寿調教師が「イレ込みがきつく競走馬になれないかと思った」と語るほどやんちゃな性格で、3歳春まで陣営は勝つことよりも馬に競馬を教えることに専念していたという逸話がある。素質開花した3歳春以後は皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念を含む6連勝で国内最強を証明。しかし、2012年の阪神大賞典では3コーナーで曲がろうとせずに外ラチギリギリの所まで真っ直ぐに走り、他の馬より数百メートル多く走ったが、2着に食い込み、「歴史的逸走」としてその怪物ぶりを再認識させた。
 宝塚記念、フォワ賞と連勝で臨んだ2012年の凱旋門賞では後方で折り合いに専念し、脚をためる競馬。最後の直線でエンジンがかかると1頭次元の違う末脚で一気に先頭に立ち、日本中が勝利を確信したが、抜け出した直後に内ラチに寄れるとゴール前で伏兵ソレミアに差され、日本調教馬初の凱旋門賞制覇はお預けとなった。「先頭に立ったときは勝ったと思った」というスミヨン騎手の言葉通り、圧巻のパフォーマンスであった。
 2度目の挑戦となった2013年は、前哨戦のフォワ賞をムチなしで楽勝。日本中の期待を背に挑んだが、怪物牝馬トレヴに屈し2着となった。

施行年馬名性齢騎手調教師着順
1969年スピードシンボリ牡6野平祐二野平省三着外※(11着以下)
1972年メジロムサシ牡5野平祐二大久保末吉18着
1986年シリウスシンボリ牡4M.フィリッペロン二本柳俊夫14着
1999年エルコンドルパサー牡4蛯名正義二ノ宮敬宇2着
2002年マンハッタンカフェ牡4蛯名正義小島太13着
2004年タップダンスシチー牡7佐藤哲三佐々木晶三17着
2006年ディープインパクト牡4武豊池江泰郎失格※(3位入線)
2008年メイショウサムソン牡5武豊高橋成忠10着
2010年ナカヤマフェスタ牡4蛯名正義二ノ宮敬宇2着
ヴィクトワールピサ牡3武豊角居勝彦7着※(8位入線)
2011年ヒルノダムール牡4藤田伸二昆貢10着
ナカヤマフェスタ牡5蛯名正義二ノ宮敬宇11着
2012年オルフェーヴル牡4C.スミヨン池江泰寿2着
アヴェンティーノ牡8A.クラストゥス池江泰寿17着
2013年オルフェーヴル牡5C.スミヨン池江泰寿2着
キズナ牡3武豊佐々木晶4着
2014年ハープスター牝3川田将雅松田博資6着
ジャスタウェイ牡5福永祐一須貝尚介8着
ゴールドシップ牡5横山典弘須貝尚介14着
2016年マカヒキ牡3C.ルメール友道康夫14着
2017年サトノダイヤモンド牡4C.ルメール池江泰寿15着
サトノノブレス牡7川田将雅池江泰寿16着