2021年10月3日()パリロンシャン競馬場 芝2400m

レース結果 ~凱旋門賞 2021~

  • 出走予定馬
  • 出馬表
  • レース結果



馬名 性齢 負担重量
(kg)
騎手 調教師 オッズ 人気
1 1 12    トルカータータッソ 牡4 59.5 R.ピーヒュレク M.ヴァイス 110.5 13
2 4 3    タルナワ 牝5 58.0 C.スミヨン D.ウェルド 4.6 2
3 11 2    ハリケーンレーン 牡3 56.5 J.ドイル C.アップルビー 4.5 1
4 10 11    アダイヤー 牡3 56.5 W.ビュイック C.アップルビー 5.0 5
5 12 10    シリウェイ 牡3 56.5 F.ブロンデル C.ロッシ 93.7 12
6 15 9    スノーフォール 牝3 55.0 R.ムーア A.オブライエン 4.9 4
7 7 14    クロノジェネシス 牝5 58.0 O.マーフィー 斉藤崇史 4.8 3
8 14 6    バブルギフト 牡3 56.5 G.モッセ M.デルザングル 93.0 11
9 13 8    アレンカー 牡3 56.5 T.マーカンド W.ハガス 41.8 8
10 8 1    モジョスター 牡3 56.5 R.ライアン R.ハノン 65.4 10
11 3 7    ブルーム 牡5 59.5 武豊 A.オブライエン 34.1 7
12 6 15    ラービアー 牝4 58.0 C.デムーロ JC.ルジェ 42.0 9
13 9 13    ベイビーライダー 牡3 56.5 I.メンディザバル P.バリー 202.1 14
14 2 5    ディープボンド 牡4 59.5 M.バルザローナ 大久保龍志 12.8 6
取消 5 4    ラブ 牝4 58.0 L.デットーリ A.オブライエン

■払戻金

単勝1 11,050円
複勝1 1,360円
4 160円
11 170円
馬連1-4 20,960円
ワイド1-4 4,090円
1-11 4,250円
4-11 350円
馬単1-4 72,510円
3連複1-4-11 16,780円
3連単1-4-11 246,370円

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※レース結果・払戻金・オッズなどのデータは、必ず主催者(JRA)発行のものと照合してください。

最新出走予定馬情報 ~凱旋門賞 2021~

 12月26日の中山11Rで行われた第66回有馬記念(3歳以上オープン、GI、芝2500メートル、定量、16頭立て、1着賞金=3億円)は、横山武史騎手の1番人気エフフォーリア(牡3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)が直線で力強く抜け出しGI3勝目を挙げた。タイムは2分32秒0(良)。

 凱旋門賞帰りのディープボンドは、和田竜二騎手との再コンビで2着。好スタートから無理なく好位を追走。4コーナーでグッと馬群が詰まる中、内をロスなく回り直線抜け出しを図る。エフフォーリアとの一騎打ちになるも、最後は競り負けて2着に終わった。

 ◆和田竜二騎手「理想的な感じでペースが流れて、内にこだわって競馬して手応えも十分だった。ただ、相手が強かった。海外遠征帰りでこれだけのパフォーマンスをしてくれたし、さらに良くなりそうなので今後が楽しみですね」

★【有馬記念】払い戻し確定!! 全着順も掲載

【みやこS】クリンチャーは武豊と凱旋門賞以来のコンビも6着「直線では意外と伸びなかったです」11月07日() 19:04

 11月7日の阪神11Rで行われた第11回みやこステークス(3歳以上オープン、別定、GIII、ダート・右1800メートル、16頭立て、1着賞金=3800万円)は、浜中俊騎手の5番人気メイショウハリオ(牡4歳、栗東・岡田稲男厩舎)が直線でロードブレスとの接戦をハナ差制し、重賞初挑戦でタイトルを奪取した。タイムは1分50秒8(良)。

 昨年の覇者クリンチャーは、2018年の凱旋門賞以来となる武豊騎手とのコンビ。好位からレースを進めると手応えよく直線を迎え、一気に抜け出しを図るも、残り200メートルあたりで脚色が鈍ってしまい6着に敗れた。

 ◆武豊騎手「形は悪くなかったし、4コーナーでは形ができていたけど、直線では意外と伸びなかったです」

★7日阪神11R「みやこS」の着順&払戻金はこちら

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【沢田康文の欧州競馬リポート】34歳のピーヒュレク騎手が凱旋門賞V10月07日(木) 04:35

 重馬場で開催された凱旋門賞は人気薄のトルカータータッソが勝利を収めた。ドイツ調教馬の優勝は単勝120・7倍での出走だった1975年スターアピール、レースレコードをマークした2011年デインドリームに次ぐ10年ぶり3頭目となった。

 コンビを組んだのは東ドイツ生まれで34歳のレネ・ピーヒュレク騎手。国際的には無名ながら、第100回の歴史的大一番を初騎乗で制した。良馬場では内が有利な凱旋門賞も重馬場だとそれまでのレースで2~3頭分が掘れるので、外を伸び伸びと走らせるアドバンテージは大きいと騎手たちは話す。ピーヒュレク騎手はその理想を体現したような騎乗だった。

 JRAの売り上げは16年に海外レースの馬券発売が始まって以来、最高となる53億8803万5100円を記録。フランスのPMU(パリミューチュエルアーバン=馬券発売公社)の売り上げは、当日のパリロンシャン全9レースで3260万ユーロ(約42億3800万円)だから日本での売り上げには驚かされる。

 通常は3万人を超える入場者もコロナ禍と悪天候で約1万5000人にとどまった。勝ち時計2分37秒62は2000年以降で最も遅かった昨年よりは1秒68速かったが、今年も日本では見られない過酷なレースだった。(在仏競馬記者)

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【凱旋門賞】トルカータータッソ優勝!JC参戦を視野10月05日(火) 04:57

 【パリ3日】パリロンシャン競馬場で行われた第100回凱旋門賞(GI、芝・右2400メートル)は産地、所属ともにドイツの伏兵トルカータータッソ(M・ヴァイス、牡4、父アドラーフルク)が優勝。今後はジャパンC(11月28日、東京、GI、芝2400メートル)に参戦するプランがある。クロノジェネシス(栗・斉藤崇、牝5)は7着、ディープボンド(栗・大久保、牡4)は最下位14着に敗れた。

 ◇

 トルカータータッソは日本では単勝13番人気110・5倍、フランスでも13番人気69倍という低い評価を覆しての優勝だった。開業2年目のM・ヴァイス調教師(44)は凱旋門賞初参戦での優勝。R・ピーヒュレク騎手(34)は初騎乗だった。

 今後のプランが注目されるが、同馬は前走のバーデン大賞でGI2勝目をマークした後からジャパンCが視野に入っていた。バーデン大賞も凱旋門賞ジャパンCの褒賞金対象レース。どちらも制覇しているトルカータータッソは有資格馬で、ジャパンCを勝てば3億円の本賞金に加え、300万ドル(約3億3000万円)、負けても20~120万ドルのボーナスが贈られる。この制度も後押しして、来日の可能性が出ている。

 凱旋門賞は勝ちタイム2分37秒62(重)と21世紀に入ってから3番目に遅いタフなレースになっただけに、陣営は状態を見極めてから判断したいとしている。ドイツ調教馬の優勝は1975年スターアピール、11年デインドリームに次ぐ3頭目で、後者は同年のジャパンCに出走(6着)している。



凱旋門賞の売り上げ…インターネット投票およびUMACA投票で発売(日本国内独自オッズ)された凱旋門賞の売り上げは53億8803万5100円。海外競馬の馬券発売が始まった2016年の凱旋門賞以降、過去最高の売り上げとなった。



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【凱旋門賞】スノーフォール6着…次走BCターフも10月05日(火) 04:56

 日本生まれのディープインパクト産駒スノーフォールは6着。日本産馬の初優勝もならなかった。道中はディープボンドの内で追走。直線では勝ち馬の内から一緒に伸びてきたが、残り200メートルで脚いろが悪くなってしまった。今後については明らかではないが、タフに出走し続ける馬が多いA・オブライエン厩舎だけに、米GIブリーダーズCターフ(11月6日、デルマー、芝2400メートル)あたりに出走する可能性がありそうだ。



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【凱旋門賞】クロノジェネシス7着…あす帰国予定10月05日(火) 04:55

 7着に終わったクロノジェネシスは、5日に滞在先のフランス・シャンティイを出発し、ドイツのフランクフルト経由で帰国することが決まった。6日に関西国際空港に到着する予定だ。

 レースは2番手で進んだが、直線の残り200メートル付近で力尽きた。道悪には実績があるが、初めてコンビを組んだO・マーフィー騎手は「ペースが速くなりそうだったので、馬群の外から時間をかけてポジションを取りにいきました。日本の重馬場とは違いました」と馬場状態を敗因に挙げ、斉藤崇調教師も「直線を向いてからもいい手応えでしたが、重い馬場にノメッて最後は疲れてしまいました」とコメントした。次走は未定だが、レース後の様子に変わりはないとのことで、巻き返しに期待がかかる。



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【凱旋門賞】武豊無念…ブルーム直線で伸びず11着10月05日(火) 04:54

 武豊騎手はキーファーズの松島正昭代表が共同所有するブルームで9度目の夢舞台に挑んだが、好位追走も直線で伸びがなく11着。「いいポジションで進めましたが、直線に入ってからあまり手応えがなくなってしまいました」と振り返り、「また来年も来て、そして勝ちたいです」と前向きに話していた。



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【凱旋門賞】ディープボンド14着大敗…馬体異常なし10月05日(火) 04:53

 最下位14着と大敗したディープボンドは、7日に帰国し、検疫を経て鳥取・大山ヒルズに放牧に出る。レースは後方から残り600メートルあたりで追い上げにかかったが、加速できずに早々と後退してしまった。「この馬にはタフ過ぎるレースになりました」と話したM・バルザローナ騎手は最後は流してゴール。故障も心配されたが馬体に異常はなく、「未知の経験といえるほどの重い馬場となってしまいました。これから立て直していきたい」と大久保調教師は馬場を敗因に挙げていた。



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凱旋門賞で日本馬Vならず クロノ7着、ディープボンド14着10月03日() 23:32

 【パリ3日】仏GI・凱旋門賞がパリロンシャン競馬場で14頭によって行われ、トルカータータッソ(独=M・ヴァイス厩舎、牡4)が直線で外から鋭く伸び、同レース初制覇。ドイツ調教馬として2011年のデインドリーム以来、10年ぶりの優勝を飾った。2着は昨年のBCターフ勝ち馬タルナワ(愛=D・ウェルド厩舎、牝5)、3着には愛ダービー馬ハリケーンレーン(英=C・アップルビー厩舎、牡3)が入った。

 日本馬クロノジェネシス(栗・斉藤崇厩舎、牝5)は2、3番手で進めたが伸びを欠いて7着、ディープボンド(栗・大久保厩舎、牡4)は最下位の14着だった。節目の100回目を迎えた世界最高峰のレースでも、日本馬初制覇はならなかった。また、ブルーム(愛=A・オブライエン厩舎、牡5)に騎乗し、自身9度目の参戦となった武豊騎手(52)=栗・フリー=は11着に終わった。

 日本国内でも馬券が発売され、トルカータータッソはブービー13番人気でのVで単勝払い戻し1万1050円の万馬券。3連単も24万6370円という大波乱となった。(レース結果、払い戻し結果などはJRAホームページでご確認ください)



 ◆クロノジェネシスに騎乗したO・マーフィー騎手「直線を迎えていい感じだと思ったけど、そこからの加速がなかった。(重馬場発表でも)日本の重馬場とは違いますね。馬の状態は、本当に良かった」 ◆ディープボンドを管理する大久保調教師「スタートして、すぐに(脚元の)グリップが利かなかったみたい。そのまま流れていって、グリップできなくて馬が疲れてしまった。“たられば”ですけど、このあいだ(1着だった)のフォワ賞ぐらいの馬場なら違ったと思いますけどね。立て直して、いい走りができるディープボンドをお見せしたいです」 ◆ブルームに騎乗した武豊騎手「スタートは遅かったのですが、前に行かないとチャンスはないかなと。ポジションはいいところを取れたと思う。直線に入ったとき、手応えはあまり残っていなかったです。結果は残念でしたけど、非常に有意義でした。来年も絶対に乗りたいですね」



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【有名人の予想に乗ろう!】凱旋門賞2021 記念すべき100回目を迎える最高峰の一戦!あの人の見解は!?10月03日() 13:00


※当欄では凱旋門賞について、競馬好きとして知られる芸能人、著名人の皆さんの予想を紹介していきます。迷ったときは彼らの予想に乗るのも手。参考になさってください。



【斉藤慎二(ジャングル ポケット)】
◎②ディープボンド
単勝


【キャプテン渡辺】
◎⑪ハリケーンレーン
単勝

馬連・ワイド
⑪-④タルナワ

【大久保洋吉(元JRA調教師)】
◎②ディープボンド
○⑦クロノジェネシス
▲⑮スノーフォール
△⑤ラブ

※⑤ラブは出走取消

【DAIGO】
注目馬
クロノジェネシス
ディープボンド
⑮スノーフォール
③ブルーム

【佐々木主浩(大魔神)】
注目馬
クロノジェネシス
⑩アダイヤー
⑮スノーフォール

【ゴルゴ松本(TIM)】
◎②ディープボンド

【レッド吉田(TIM)】
◎⑪ハリケーンレーン

【林修】
注目馬
⑮スノーフォール

【細江純子(元JRA騎手)】
注目馬
クロノジェネシス
④タルナワ
⑮スノーフォール

【橋本マナミ】
注目馬
ディープボンド
⑪ハリケーンレーン
⑩アダイヤー

【神部美咲】
注目馬
ディープボンド
④タルナワ

【天童なこ】
◎⑪ハリケーンレーン
○④タルナワ
▲②ディープボンド
△③ブルーム
△⑤ラブ
△⑦クロノジェネシス
△⑩アダイヤー
△⑮スノーフォール

※⑤ラブは出走取消



ウマニティ重賞攻略チーム

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過去10年の結果 ~凱旋門賞 2021~

開催日 勝ち馬 性齢 調教国 タイム 騎手 調教師
2020/10/04 ソットサス 牡4 フランス 02:39.30 C.デムーロ JC.ルジェ
2019/10/06 ヴァルトガイスト 牡5 フランス 02:31.97 P.ブドー A.ファーブル
2018/10/07 エネイブル 牝4 イギリス 02:29.24 L.デットーリ J.ゴスデン
2017/10/01 エネイブル 牝3 イギリス 02:28.69 L.デットーリ J.ゴスデン
2016/10/02 ファウンド 牝4 アイルランド 02:23.6 R.ムーア A.オブライエン
2015/10/04 ゴールデンホーン 牡3 イギリス 02:27.2 L.デットーリ J.ゴスデン
2014/10/05 トレヴ 牝4 フランス 02:26.1 T.ジャルネ C.ヘッド
2013/10/06 トレヴ 牝3 フランス 02:32.0 T.ジャルネ C.ヘッド
2012/10/07 ソレミア 牝4 フランス 02:37.7 O.ペリエ C.ラフォンパリアス
2011/10/02 デインドリーム 牝3 ドイツ 02:24.5 A.シュタルケ P.シールゲン

歴史・概要 ~凱旋門賞 2021~

凱旋門賞は、1920年にパリ大賞典に匹敵する大レース創設を目指し、欧州一、世界一を目標として誕生した国際競走。ヨーロッパのみならず世界中のホースマンがダービーステークスやケンタッキーダービーと並び憧れ、凱旋門賞での勝利を目標とする世界最高峰の競走の1つとして名を馳せている。

日本でも抜群に知名度や人気の高い競走で日本の馬が海外遠征をする場合も凱旋門賞を目指す場合が多く、日本国内で最上級の活躍をした競走馬が1960年代後半からしばしば参戦している。
なお、欧州以外の国で調教を受けた馬が優勝したことはない(欧州調教師の管理下でのUAE調教馬の優勝例はある)。欧州馬以外の最高着順は日本から出走したエルコンドルパサーナカヤマフェスタオルフェーヴルとニュージーランドから出走したBalmerino(バルメリーノ)の2着である。

過去の優勝馬にはトニービン、ダンシングブレーヴ、ラムタラ、エリシオ、モンジュー、バゴ、ディラントーマス、ザルカヴァ、シーザスターズ、ワークフォース、デインドリーム、ソレミア、エネイブルなどが名を連ねる。

挑戦した日本馬 ~凱旋門賞 2021~

スピードシンボリ 着外(11着以下)/1970年
血統
父:ロイヤルチャレンヂャー
母:スイートイン(ライジングライト)
成績
43戦17勝
1億6320万円+5000ドル
主な勝ち鞍
有馬記念GI(69、70年)
天皇賞春GI
宝塚記念GI
日本調教馬として初めて凱旋門賞に挑戦した老雄

 天皇賞(春)、宝塚記念、有馬記念(2回)を優勝した昭和を代表するアイアンホース、スピードシンボリ。1967年・1970年に啓衆社賞年度代表馬および最優秀5歳以上牡馬に選出され、当時の最高齢記録である8歳で有馬記念を制覇した老雄である。3回の海外遠征を含む全43戦を常に一線級で活躍し、「無事是名馬」 を体現したその戦績、雄姿から多くの競馬ファンから愛されている。また、同馬は当時としてはめずらしい長期海外遠征を行い、日本の競走馬として初めてキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスと凱旋門賞に出走したことでも有名である。
 日本馬初挑戦となった凱旋門賞では、前哨戦の結果から先行策では通用しないと踏んだ陣営が同馬にとって初めてとなる後方待機策をとり、直線勝負に賭けたが、24頭立ての着外に敗れた。凱旋門賞後は遠征疲れで疲労困憊となり、引退も囁かれたが、放牧先で立て直されると即座に有馬記念へ出走。疲労を懸念されて6番人気の低評価となったが、これを覆し、見事快勝。8歳馬で初となる8大競走優勝となった。
 ヨーロッパ長期遠征、アメリカの国際招待競走ワシ ントンD.C.インターナショナルへの出走など海外競馬への積極的な参戦が日本競馬に残した功績は非常に大きく、1990年にJRA顕彰馬に選出され、晴れて殿堂入りとなった。

エルコンドルパサー 2着/1999年
血統
父:Kingmambo
母:マンファス(ラストタイクーン)
成績
11戦8勝
3億7607万円+380万フラン
主な勝ち鞍
ジャパンカップGI
NHKマイルカップGI
サンクルー大賞GI
フォワ賞GII
国内外から賞賛を浴びる怪物

 芝・ダート・距離問わず国内外で実績を残し、1998年JRA賞最優秀4歳牡馬、1999年年度代表馬、JRA賞最優秀5歳以上牡馬に輝いた日本競馬史指折りのスーパーホース。本当に強い馬は条件を問わないことを証明したその戦績は実に輝かしく、ダートの新馬戦を7馬身差の圧勝で飾ると5連勝でNHKマイルカップを制覇。同馬にとって初の2400m戦で距離不安が囁かれたジャパンカップも他馬を寄せ付けず、横綱競馬で完勝した(当時初となる4歳(現3歳)による優勝)。レース直後、陣営は国内に敵なしと判断し、長期海外遠征プランを発表。
 海外初戦となったイスパーン賞こそ2着に敗れたが、続くサンクルー大賞では前年度の凱旋門賞馬、サガミックスを下し、日本調教馬による初のヨーロッパのチャンピオンディスタンスのG1制覇を飾った。本番の凱旋門賞では当日の重たい馬場状態を考慮し、果敢に先手を奪う積極策を選択。直線では競馬史に残るモンジューとの激しい叩き合いとなったが、惜しくも2着に敗れた。しかし、モンジューと3.5キロ差の斤量、後続に6馬身の差を付けたことから現地メディアからも「2頭のチャンピオンが存在した」と評価された。
 遠征中、エルコンドルパサーの走法がヨーロッパ特有の重たい馬場に合わせた走法に変化したという話は有名で、その適応力の高さこそ生涯連対を外さなかったエルコンドルパサーの神髄と言えよう。

ディープインパクト 失格(3位入線)/2006年
血統
父:サンデーサイレンス
母:ウインドインハーヘア(Alzao)
成績
14戦12勝
14億5455万円
主な勝ち鞍
牡馬クラシック三冠
天皇賞春GI
宝塚記念GI
ジャパンカップGI
有馬記念GI
日本競馬史に刻んだ「衝撃」

 史上6頭目のクラシック三冠馬(史上2頭目の無敗での三冠馬)で、2005年、2006年JRA賞年度代表馬、2005年JRA賞最優秀3歳牡馬、2006年JRA賞最優秀4歳以上牡馬に輝き、社会現象を巻き起こした近代競馬を代表する名馬、ディープインパクト。
 主戦の武豊騎手が「走るというより飛んでいる」と表現するその独特の走法で無敗のクラシック三冠をはじめ、国内GIを総舐めにすると凱旋門賞へ挑戦した。レース当日は日本馬にとって初となる凱旋門賞制覇を信じて疑わないファンたちがロンシャン競馬場に集結、国内でも緊急特番が組まれ、日本中の注目を集めた。
 レースでは好スタートを切り、道中2~3番手でレースを進めると、残り300メートル地点でいったん先頭に立ったものの突き放すことはできず、残り100 メートル地点でレイルリンクに、さらにゴール直前でプライドにも交わされて3位入線となった。(レース後の検査でディープインパクトの体内から禁止薬物が検出され、失格)。レース後、鞍上の武豊騎手は「直線を向いてからハミを取らなかった。ギアが一段上がらなかった」と語った。日本中が勝利を期待したディープインパクトの敗戦だけにその余波は大きく、斤量、重たい馬場、先行馬総崩れの厳しいレース展開、薬物投与による調整失敗などファンの間で激しい論争が巻き起こった。
 しかし、帰国後はそんな論争を吹き飛ばすようにジャパンカップ、有馬記念を圧勝。特に鞍上の武豊が「過去最高の走り」と語った有馬記念でのパフォーマンス は別次元であり、まさに「衝撃」のラストランであった。

ナカヤマフェスタ 2着/2010年
血統
父:ステイゴールド
母:ディアウィンク(タイトスポット)
成績
15戦5勝
2億9324万円+91万4400ユーロ
主な勝ち鞍
宝塚記念GI
セントライト記念GII
東京スポーツ杯2歳ステークスGIII
記憶に残るワークフォースとの壮絶な叩き合い

 JRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞したステイゴールド代表産駒の1頭。新馬、東京スポーツ杯2歳ステークスと連勝し、クラシック戦線を歩むものの皐月賞8着、日本ダービー4着、菊花賞12着とGIでは今一歩の成績であった。しかし、不良馬場で行われた日本ダービーでは不利があった中で唯一後方から豪脚で追い込み、力のいる馬場への適性を感じさせていた。その後、休養を挟んで出走したメトロポリタンステークスでは別馬のようなレースぶりで圧勝。続く宝塚記念では8番人気の低評価を覆し、ブエナビスタら強豪をまとめて差し切って初GI制覇を飾った。レース後、エルコンドルパサーでヨーロッパ遠征のノウハウを熟知している二ノ宮調教師は、凱旋門賞挑戦を即座に表明した。
 前哨戦のフォワ賞で2着した後、調子を上げて臨んだ凱旋門賞当日、人気は9番人気と伏兵扱いであった。レースでは中団外目を追走し、勝負所の4コーナーでは鞍上の蛯名騎手が立ち上がるほどの不利を受けたものの追い出されると力強い末脚で一旦先頭に。直線半ばでは内から差し込んできたワークフォースと2頭が抜け出す形となり、壮絶な叩き合いとなったが、アタマ差及ばず2着。レース後、鞍上の蛯名騎手は「悔しい。何とかしたかったけれど。でも、これで終わりじゃない。」と悔しさを滲ませた。しかし、凱旋門賞連対はエルコンドルパサー以来、実に11年ぶりの快挙であり、日本のファンに大きな希望を与えた。

オルフェーヴル 2着/2012年・2013年
血統
父:ステイゴールド
母:オリエンタルアート(メジロマックイーン)
成績
21戦12勝
13億4408万円+215万ユーロ
主な勝ち鞍
牡馬クラシック三冠
有馬記念GI(11、13年)
宝塚記念GI
規格外の能力を秘めたスーパーホース

 中央競馬史上7頭目のクラシック三冠馬であり、2011年の年度代表馬、最優秀3歳牡馬、2012・2013年の最優秀4歳以上牡馬を受賞したオルフェーヴル。管理する池江寿調教師が「イレ込みがきつく競走馬になれないかと思った」と語るほどやんちゃな性格で、3歳春まで陣営は勝つことよりも馬に競馬を教えることに専念していたという逸話がある。素質開花した3歳春以後は皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念を含む6連勝で国内最強を証明。しかし、2012年の阪神大賞典では3コーナーで曲がろうとせずに外ラチギリギリの所まで真っ直ぐに走り、他の馬より数百メートル多く走ったが、2着に食い込み、「歴史的逸走」としてその怪物ぶりを再認識させた。
 宝塚記念、フォワ賞と連勝で臨んだ2012年の凱旋門賞では後方で折り合いに専念し、脚をためる競馬。最後の直線でエンジンがかかると1頭次元の違う末脚で一気に先頭に立ち、日本中が勝利を確信したが、抜け出した直後に内ラチに寄れるとゴール前で伏兵ソレミアに差され、日本調教馬初の凱旋門賞制覇はお預けとなった。「先頭に立ったときは勝ったと思った」というスミヨン騎手の言葉通り、圧巻のパフォーマンスであった。
 2度目の挑戦となった2013年は、前哨戦のフォワ賞をムチなしで楽勝。日本中の期待を背に挑んだが、怪物牝馬トレヴに屈し2着となった。

施行年馬名性齢騎手調教師着順
1969年スピードシンボリ牡6野平祐二野平省三着外※(11着以下)
1972年メジロムサシ牡5野平祐二大久保末吉18着
1986年シリウスシンボリ牡4M.フィリッペロン二本柳俊夫14着
1999年エルコンドルパサー牡4蛯名正義二ノ宮敬宇2着
2002年マンハッタンカフェ牡4蛯名正義小島太13着
2004年タップダンスシチー牡7佐藤哲三佐々木晶三17着
2006年ディープインパクト牡4武豊池江泰郎失格※(3位入線)
2008年メイショウサムソン牡5武豊高橋成忠10着
2010年ナカヤマフェスタ牡4蛯名正義二ノ宮敬宇2着
ヴィクトワールピサ牡3武豊角居勝彦7着※(8位入線)
2011年ヒルノダムール牡4藤田伸二昆貢10着
ナカヤマフェスタ牡5蛯名正義二ノ宮敬宇11着
2012年オルフェーヴル牡4C.スミヨン池江泰寿2着
アヴェンティーノ牡8A.クラストゥス池江泰寿17着
2013年オルフェーヴル牡5C.スミヨン池江泰寿2着
キズナ牡3武豊佐々木晶4着
2014年ハープスター牝3川田将雅松田博資6着
ジャスタウェイ牡5福永祐一須貝尚介8着
ゴールドシップ牡5横山典弘須貝尚介14着
2016年マカヒキ牡3C.ルメール友道康夫14着
2017年サトノダイヤモンド牡4C.ルメール池江泰寿15着
サトノノブレス牡7川田将雅池江泰寿16着
2018年クリンチャー牡4武豊宮本博17着
2019年キセキ牡5C.スミヨン角居勝彦7着
ブラストワンピース牡4川田将雅大竹正博11着
フィエールマン牡4C.ルメール手塚貴久12着
2020年ディアドラ牝6J.スペンサー橋田満8着
2021年クロノジェネシス牝5O.マーフィー斉藤崇史7着
ディープボンド牡4M.バルザローナ大久保龍志14着
2022年タイトルホルダー牡4横山和生栗田徹11着
ステイフーリッシュ牡7C.ルメール矢作芳人14着
ディープボンド牡5川田将雅大久保龍志18着
ドウデュース牡3武豊友道康夫19着