2019年10月6日()パリロンシャン競馬場 芝2400m

レース結果 ~凱旋門賞 2019~

  • 出走予定馬
  • 出馬表
  • レース結果



馬名 性齢 負担重量
(kg)
騎手 調教師 オッズ 人気
1 2 3    ヴァルトガイスト 牡5 59.5 P.ブドー A.ファーブル 34.4 9
2 8 9    エネイブル 牝5 58.0 L.デットーリ J.ゴスデン 1.5 1
3 12 1    ソットサス 牡3 56.5 C.デムーロ JC.ルジェ 8.4 3
4 10 10    ジャパン 牡3 56.5 R.ムーア A.オブライエン 7.4 2
5 9 8    マジカル 牝4 58.0 D.オブライエン A.オブライエン 21.0 8
6 11 6    ソフトライト 牡3 56.5 武豊 JC.ルジェ 108.9 10
7 4 7    キセキ 牡5 59.5 C.スミヨン 角居勝彦 19.4 6
8 7 11    ナガノゴールド 牡5 59.5 M.バルザローナ V.ルカ 249.1 12
9 1 5    フレンチキング 牡4 59.5 O.ペリエ H.パンタル 156.1 11
10 3 12    ガイヤース 牡4 59.5 W.ビュイック C.アップルビー 19.4 6
11 5 4    ブラストワンピース 牡4 59.5 川田将雅 大竹正博 18.1 5
12 6 2    フィエールマン 牡4 59.5 C.ルメール 手塚貴久 11.1 4

■払戻金

単勝2 3,440円
複勝2 310円
8 110円
12 200円
馬連2-8 1,560円
ワイド2-8 470円
2-12 1,430円
8-12 290円
馬単2-8 6,570円
3連複2-8-12 2,490円
3連単2-8-12 32,990円

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※レース結果・払戻金・オッズなどのデータは、必ず主催者(JRA)発行のものと照合してください。

最新出走予定馬情報 ~凱旋門賞 2019~

 南米の芝最大のレース、カルロスペレグリーニ国際大賞(GI、3歳上、芝・左2400メートル、創設1887年)が14日(日本時間15日)、アルゼンチン・ブエノスアイレスのサンイシドロ競馬場で23頭によって争われ、C・ラヴォル騎乗のナオダメイ(ブラジル産、ブラジル=A・バルボサ、牡3、父ティーエイチアプルーヴァル)が2分24秒96(良)で逃げ切った。優勝賞金750万亜ペソ(約1373万円)。9戦5勝で、GIは前走のダービーパウリスタなどに次ぐ4勝目となった。

【沢田康文の欧州リポート】凱旋門賞連覇の女傑トレヴ“長男”仏で脚光12月12日(木) 05:02

 2013、14年の凱旋門賞を連覇したトレヴの初子が競走年齢に達し、フランスで注目されている。2年前の17年2月1日に生まれた父ドバウィの2歳牡馬がシャンティイのA・ファーブル厩舎で調教を受けており、先週、馬名もQousと正式登録された。Qousはトレヴを3歳夏から所有したアルシャカブレーシングの自家生産馬。馬名はアラビア語でArcを意味する単語ということで、凱旋門賞(Prix de l’Arc de Triomphe)を意識した命名となっている。

 アルシャカブレーシングのジョアン殿下がノルマンディーに構えるブクト牧場で繁殖生活を送るトレヴは、9歳になった。これまでに3頭の産駒を出産。ブクト牧場の場長を務めるジェフロワ・ブノワ氏は、「引退後も元気いっぱいに過ごしています。これまで毎年出産していて子出しが良く、すでに牡、牝を共に出産してくれました」と目を細める。2番子の父シャラーは牝馬で、パリ(Paris)という馬名でデビュー予定。父シユーニの当歳が2頭目の牝馬。現在は父シーザスターズの子供を受胎中だ。

 現役時代は通算13戦9勝。凱旋門賞は3歳時にオルフェーヴルを退けて初制覇。古馬となった翌年は、年内未勝利と本調子を欠いた状態で単勝7番人気まで評価を下げていたが、復活劇を演じて連覇を成し遂げた。 (在仏競馬記者)

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凱旋門賞7着のキセキは状態次第で有馬記念へ 10月11日(金) 11:40

 凱旋門賞挑戦が7着に終わったキセキ(栗・角居、牡5)が、状態をみて問題なければ有馬記念(12月22日、中山、GI、芝2500メートル)に向かうことが11日、わかった。角居調教師が明らかにしたもので、「オーナーとも話して、(状態をみて)使えるなら有馬記念ということになりました」と説明。騎手などは未定となっている。

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【沢田康文の欧州リポート】武豊、凱旋門賞「いつか必ず勝ちたい」10月10日(木) 05:05

 大一番の日の朝、パリは10月の雨に煙っていた。今年も凱旋門賞が幕を閉じた。当日のGI5鞍に騎乗した武豊騎手は、地元のソフトライト(J=C・ルジェ、牡3)で挑戦。2007年の仏ダービー馬ローマンなどを所有したイタリア人オーナーのC・マルゾッコ氏からの騎乗依頼を当該週に受け、追加登録で自身8度目の参戦を果たした。

 実績では見劣り、単勝人気86倍(現地)の最低人気だったが、「勝つつもりで一生懸命乗りました」。上位陣は強かったが、ずっしりと水分を含んだ馬場のレースで大外から6着まで追い込んだ。レース後、陣営からは今後についてジャパンCを含めた相談があったが、武豊騎手は適性のありそうな国際レースとして、来春のドバイゴールドCを進言した。

 遠征が実現するかはまだ分からないが、いずれにせよ4歳以降が楽しみな馬で、来年もどこかで再びコンビが実現することを期待したい。

 「凱旋門賞は夢のレース。毎年乗りたいと思いますし、いつか必ず勝ちたいです。パドックの雰囲気、出走馬パレード、馬車の表彰式。全てが別格と改めて感じました」

 武豊騎手の凱旋門賞制覇は日本中の夢でもある。いつか運命が栄光を与えてくれるに違いなく、来年も騎乗馬と巡り合うことを楽しみに待ちたい。 (在仏競馬記者)

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【凱旋門賞】なぜ!?日本馬3頭惨敗に迫った10月08日(火) 05:03

 【パリ7日=内海裕介、斉藤弘樹】6日にパリロンシャン競馬場でGI凱旋門賞(芝2400メートル)が行われ、フランスのヴァルトガイストが優勝。日本から挑んだキセキ(栗・角居、牡5)は7着、ブラストワンピース(美・大竹、牡4)は11着、フィエールマン(美・手塚、牡4)は12着と惨敗した。その理由は、どこにあったのか。関係者の言葉を踏まえ検証した。

 1969年スピードシンボリ(着外)の初挑戦から50年。日本馬に厳しい結果が待っていた。

 馬場状態が極端に悪化したことが、日本馬に大きなハンディとなった。ブラストワンピースの川田騎手は「日本と全く馬場が違いました。ハープスター(2014年6着)の時とは条件が違い過ぎました」と唇をかみしめ、フィエールマンのルメール騎手は「馬場がとても重たかった。日本の馬はこういう馬場を走っていないから、トップスピードへ加速できませんでした」と話した。

 欧州の芝は重い。分かっていることではあるとはいえ、キセキのスミヨン騎手は「パリロンシャンの馬場は特別。雨が降ると一気に粘りの強い馬場になる」と、その特殊性を訴えた。3連覇を逃した2着エネイブルの陣営も、敗因を馬場悪化に求めているほどだ。

 フォワ賞で3着だったキセキ以外の2頭は、初めての欧州での競馬。過去の凱旋門賞で2着だったエルコンドルパサーナカヤマフェスタオルフェーヴルは、全て前哨戦を使っていた。欧州の芝への適応力。日本の夢をかなえるには、今後も最大の課題となる。

 あと気になったのは例年より、日本馬の報道が極端に少なかったこと。

 一時期、日本のサラブレッドは世界で脅威の存在となっていた。しかし今は違う。欧州からみると再び“ガラパゴス化”が進んでいるのか、高額賞金レースであるジャパンC(1着賞金3億円)は、強豪に見向きもされない。軽い芝でスピード化が加速する日本とは、競馬の質が違うと思われているかもしれない。

 再び遠のいた舞台。しかし、今回の日本の3陣営が相当なリスクを背負いながら挑んだことは、取材者として肌身に感じた。「この結果は日本のホースマンとしてショック。だけどトライして全力を尽くすのは最低限のこと」。そんな武豊騎手の言葉こそ、半世紀の総括にふさわしいと思う。

★フィエール&ブラスト、8日帰国へ

 フィエールマンブラストワンピースは8日、ドイツのフランクフルト空港から航空機で帰国する。今後のローテーションは未定。7日、フィエールマンの手塚調教師は「さすがにいつもより息の入りは悪いが、馬体に問題はない。よく頑張ってくれた」、ブラストワンピースの大竹調教師は「かなりタフな競馬だったので、それなりに疲れはある様子ですが、特に問題はありません」と話した。

 キセキは、9日、オランダのアムステルダム空港から航空機で帰国。清山助手は「タフな馬場でレースをしたが、普段と変わらない感じですね」と語った。次走は未定だ。

★エネイブル 馬場合わず…

 多くのファンが、エネイブルの3連覇を期待していたが、ゴール寸前で悲鳴に変わった。

 デットーリ騎手は現地のメディアに「残り300メートルでスパートしたが、馬場がたいへん重く彼女のいつものパフォーマンスではなく、勝ち馬の素晴らしいに脚に屈してしまった」と振り返った。勝ったヴァルトガイストのP・ブドー騎手は「最後の直線が勝負だと思い、脚をため一気にエネイブルを差し切る思い通りのレースができ、最高の気分だ」と喜びを語っていた。

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【凱旋門賞】日本馬3頭、馬場合わず夢散…悲願持ち越し10月07日(月) 05:12

 【パリ6日=内海裕介、斉藤弘樹】今年も日本競馬界の夢はかなわなかった。世界最高峰のレース、第98回凱旋門賞(GI)が、パリロンシャン競馬場で12頭によって争われ、日本馬はキセキ(栗・角居、牡5)の7着が最高着順。ブラストワンピース(美・大竹、牡4)は11着、フィエールマン(美・手塚、牡4)は12着と惨敗だった。勝ったのはヴァルトガイストで、史上初の3連覇を狙ったエネイブルは2着に終わった。

 惨敗だった。日本馬3頭は、7、11、12着。世界の強豪に力の差を見せつけられた。

 日本馬の最先着は、キセキの7着。(7)番枠からスタートし、中団からリズム良く進めたが、直線は伸び切れなかった。

 「重い馬場でスピードを生かすまでに時間がかかった。馬場が合わなかった」。スミヨン騎手が悔しさをにじませた。

 2021年2月に勇退することを決めている角居調教師が、残り少ないトレーナー人生をかけて挑んだ一戦。「キセキはスピードもパワーもある」とフランス競馬への適性を見込み、現地では日本にいるときよりも調教を強化。“欧州仕様”の「シャープな体」(角居調教師)に仕上げたが好結果は出なかった。

 また、凱旋門賞に挑む日本調教馬としては初めて、英国のニューマーケットで調整された関東馬も大敗。昨年の有馬記念優勝馬ブラストワンピースは、直線で全く伸びず11着。川田騎手は「あまりにも馬場が緩かったです。日本とは全く馬場が違って、向こう正面くらいから進んでいきませんでした」と振り返った。

 2006年、父のディープインパクトが3位入線→禁止薬物検出で失格となった世界最高峰の舞台で、リベンジを誓ったフィエールマンは、最下位の12着。3番手の内を進んだが直線は馬群に飲み込まれた。ルメール騎手は「残念です。馬場がとても重たかった。日本の馬はこういう馬場を走っていないから、トップスピードへ加速できませんでした」と話した。

 関東馬2頭はともに、レースの翌日に帰国。フィエールマンのローテーションは未定。ブラストワンピースは、今後は有馬記念(12月22日、中山、GI、芝2500メートル)連覇などを視野にローテーションが組まれる。

 1969年にスピードシンボリが、日本馬として初めて凱旋門賞に挑戦してから半世紀。日本競馬の悲願はまた持ち越されることになったが、経験と努力が実を結ぶ時は来るはずだ。

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【凱旋門賞】エネイブル2着…ヴァルトガイスト初制覇10月07日(月) 05:11

 エネイブル3連覇の夢を打ち砕いたのは、ピエール・シャルル・ブドー騎乗の地元馬ヴァルトガイスト(A・ファーブル、牡5)。中団追走から直線で先に抜け出したエネイブルを差し切り、昨年4着の雪辱を果たした。フランス調教馬の優勝は2014年のトレヴ以来。フォワ賞勝ち馬のVは1984年のサガス以来35年ぶりとなった。

 ヴァルトガイストは父ガリレオ、母ヴァルトレルヒェ、母の父モンズンの英国産馬。通算21戦9勝でGI4勝目。ブドー騎手は凱旋門賞初制覇で、アンドレ・ファーブル調教師は史上最多の凱旋門賞8勝目となった。

 世界最強牝馬が、まさかの敗退だ。デットーリ騎乗で1番人気のエネイブルは、好位追走から直線で一旦先頭に出たがゴール前で差されて2着。レース史上初の3連覇はならなかった。デビュー3戦目からの連勝は「12」でストップ。GIもこれまで10戦無敗だったが、初めて敗れた。

 ゴスデン師は「レースはいい内容だった。馬場が予想より悪くて、そのぶん最後に差された。ベストは尽くしてくれたし、私はハッピーだよ」と話した。通算成績は15戦13勝。これで引退となるとの見方が強い。

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【凱旋門賞】武豊、8度目挑戦も…ソフトライト6着10月07日(月) 05:11

 フランス馬のソフトライトで8度目の挑戦となった武豊騎手は6着。「彼なりによく頑張って6着まできてくれた。上位が強すぎました」と話した。他にも同競馬場でGIに騎乗し、1R・マルセルブーサック賞はサヴァランで7着、2R・ジャンリュックラガルデール賞はヘルタースケルターで5着、5Rオペラ賞はコムで4着だった。

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【凱旋門賞】ヴァルトガイストV!日本馬はキセキが最先着の7着10月06日() 23:30

 芝の世界最高峰レース、凱旋門賞(3歳以上、GI、芝2400メートル、牡・牝、定量、1着賞金3億3713万円=285万7000ユーロ)が日本時間6日深夜、フランスのパリロンシャン競馬場で12頭によって争われ、P・ブドー騎乗で9番人気のヴァルトガイスト(仏=A・ファーブル厩舎、牡5歳)が優勝。昨年4着からの雪辱を果たした。タイムは2分31秒97(重)。A・ファーブル調教師は同レース8勝目で自身の持つ歴代最多勝を更新した。

 史上初の凱旋門賞3連覇を狙ったランフランコ・デットーリ騎乗で1番人気のエネイブル(英=J・ゴスデン厩舎、牝5歳)はゴール前で差し切られ、1馬身3/4差の2着だった。

 日本から参戦した3頭は、C・スミヨン騎乗の6番人気キセキ(栗東・角居勝彦厩舎、牡5歳)の7着が最先着で、川田将雅騎乗の5番人気ブラストワンピース(美浦・大竹正博厩舎、牡4歳)、C・ルメール騎乗の4番人気フィエールマン(美浦・手塚貴久厩舎、牡4歳)はそれぞれ11、12着だった。武豊騎手が騎乗した地元フランスの10番人気ソフトライト(JC・ルジェ、牡3歳)は6着。

 なお、インターネット投票、およびUMACA投票で発売(日本国内独自オッズ)された凱旋門賞の売り上げは41億5597万9700円だった。



 ◆C・スミヨン騎手(キセキ7着)「重い馬場で、スピードを生かすまでに時間がかかった。馬場が合わなかった」

 ◆川田将雅騎手(ブラストワンピース11着)「あまりにも馬場が緩かったです。雰囲気も良く、状態はとても良かったと思います。日本とは全く馬場が違って、向こう正面くらいから進んでいきませんでした。ハープスターのときとは圧倒的に馬場が違いました。日本馬にはとてつもなく厳しく、消耗が激しく、レースのあとは歩くのがやっとでした。結果を出せずに申し訳ありません」

 ◆C・ルメール騎手(フィエールマン12着)「残念です。もっといい結果を期待していたんですが、馬場がとても重たかった。日本の馬はこういう馬場を走っていないから、トップスピードへ加速できませんでした。コンディションはとても良くて、いいスタート、いいポジションだったけれど、最後は疲れてしまいました」

 ◆武豊騎手(ソフトライト6着)「前半はついていけなかったけど、最後は彼なりによく頑張って6着まで来てくれた。上位(の馬)が強すぎました。こういう馬場も大丈夫だった」

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【有名人の予想に乗ろう!】凱旋門賞 未踏の三連覇に挑む女傑!日本調教のG1馬も3頭エントリー!あの人の◎は!?10月06日() 11:00

※当欄では凱旋門賞について、競馬好きとして知られる芸能人、著名人の皆さんの予想を紹介していきます。迷ったときは彼らの予想に乗るのも手。参考になさってください。




【小嶋陽菜(こじはる)】
◎⑧エネイブル

【DAIGO】
◎⑧エネイブル

【林修】
注目馬
⑩ジャパン

【さゆりんご(松村沙友理・乃木坂46)】
◎⑥フィエールマン

【大久保洋吉(元JRA調教師)】
◎④キセキ

【立川志らく】
◎②ヴァルトガイスト

【横山ルリカ】
◎⑧エネイブル

【高田翔】
◎⑥フィエールマン

【蛍原徹(雨上がり決死隊)】
◎⑤ブラストワンピース

【斉藤慎二(ジャングル ポケット)】
◎⑧エネイブル
馬単
⑧→④キセキ

【キャプテン渡辺】
◎②ヴァルトガイスト
ワイド・馬連
②-⑧エネイブル

【船山陽司】
◎⑩ジャパン



ウマニティ重賞攻略チーム

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過去10年の結果 ~凱旋門賞 2019~

開催日 勝ち馬 性齢 調教国 タイム 騎手 調教師
2018/10/07 エネイブル 牝4 イギリス 02:29.24 L.デットーリ J.ゴスデン
2017/10/01 エネイブル 牝3 イギリス 02:28.69 L.デットーリ J.ゴスデン
2016/10/02 ファウンド 牝4 アイルランド 02:23.6 R.ムーア A.オブライエン
2015/10/04 ゴールデンホーン 牡3 イギリス 02:27.2 L.デットーリ J.ゴスデン
2014/10/05 トレヴ 牝4 フランス 02:26.1 T.ジャルネ C.ヘッド
2013/10/06 トレヴ 牝3 フランス 02:32.0 T.ジャルネ C.ヘッド
2012/10/07 ソレミア 牝4 フランス 02:37.7 O.ペリエ C.ラフォンパリアス
2011/10/02 デインドリーム 牝3 ドイツ 02:24.5 A.シュタルケ P.シールゲン
2010/10/03 ワークフォース 牡3 イギリス 02:35.3 R.ムーア M.スタウト
2009/10/04 シーザスターズ 牡3 アイルランド 02:26.3 M.キネーン J.オックス

歴史・概要 ~凱旋門賞 2019~

凱旋門賞は、1920年にパリ大賞典に匹敵する大レース創設を目指し、欧州一、世界一を目標として誕生した国際競走。ヨーロッパのみならず世界中のホースマンがダービーステークスやケンタッキーダービーと並び憧れ、凱旋門賞での勝利を目標とする世界最高峰の競走の1つとして名を馳せている。

日本でも抜群に知名度や人気の高い競走で日本の馬が海外遠征をする場合も凱旋門賞を目指す場合が多く、日本国内で最上級の活躍をした競走馬が1960年代後半からしばしば参戦している。
なお、欧州以外の国で調教を受けた馬が優勝したことはない(欧州調教師の管理下でのUAE調教馬の優勝例はある)。欧州馬以外の最高着順は日本から出走したエルコンドルパサーナカヤマフェスタオルフェーヴルとニュージーランドから出走したBalmerino(バルメリーノ)の2着である。

過去の優勝馬にはトニービン、ダンシングブレーヴ、ラムタラ、エリシオ、モンジュー、バゴ、ディラントーマス、ザルカヴァ、シーザスターズ、ワークフォース、デインドリーム、ソレミア、エネイブルなどが名を連ねる。

挑戦した日本馬 ~凱旋門賞 2019~

スピードシンボリ 着外(11着以下)/1970年
血統
父:ロイヤルチャレンヂャー
母:スイートイン(ライジングライト)
成績
43戦17勝
1億6320万円+5000ドル
主な勝ち鞍
有馬記念GI(69、70年)
天皇賞春GI
宝塚記念GI
日本調教馬として初めて凱旋門賞に挑戦した老雄

 天皇賞(春)、宝塚記念、有馬記念(2回)を優勝した昭和を代表するアイアンホース、スピードシンボリ。1967年・1970年に啓衆社賞年度代表馬および最優秀5歳以上牡馬に選出され、当時の最高齢記録である8歳で有馬記念を制覇した老雄である。3回の海外遠征を含む全43戦を常に一線級で活躍し、「無事是名馬」 を体現したその戦績、雄姿から多くの競馬ファンから愛されている。また、同馬は当時としてはめずらしい長期海外遠征を行い、日本の競走馬として初めてキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスと凱旋門賞に出走したことでも有名である。
 日本馬初挑戦となった凱旋門賞では、前哨戦の結果から先行策では通用しないと踏んだ陣営が同馬にとって初めてとなる後方待機策をとり、直線勝負に賭けたが、24頭立ての着外に敗れた。凱旋門賞後は遠征疲れで疲労困憊となり、引退も囁かれたが、放牧先で立て直されると即座に有馬記念へ出走。疲労を懸念されて6番人気の低評価となったが、これを覆し、見事快勝。8歳馬で初となる8大競走優勝となった。
 ヨーロッパ長期遠征、アメリカの国際招待競走ワシ ントンD.C.インターナショナルへの出走など海外競馬への積極的な参戦が日本競馬に残した功績は非常に大きく、1990年にJRA顕彰馬に選出され、晴れて殿堂入りとなった。

エルコンドルパサー 2着/1999年
血統
父:Kingmambo
母:マンファス(ラストタイクーン)
成績
11戦8勝
3億7607万円+380万フラン
主な勝ち鞍
ジャパンカップGI
NHKマイルカップGI
サンクルー大賞GI
フォワ賞GII
国内外から賞賛を浴びる怪物

 芝・ダート・距離問わず国内外で実績を残し、1998年JRA賞最優秀4歳牡馬、1999年年度代表馬、JRA賞最優秀5歳以上牡馬に輝いた日本競馬史指折りのスーパーホース。本当に強い馬は条件を問わないことを証明したその戦績は実に輝かしく、ダートの新馬戦を7馬身差の圧勝で飾ると5連勝でNHKマイルカップを制覇。同馬にとって初の2400m戦で距離不安が囁かれたジャパンカップも他馬を寄せ付けず、横綱競馬で完勝した(当時初となる4歳(現3歳)による優勝)。レース直後、陣営は国内に敵なしと判断し、長期海外遠征プランを発表。
 海外初戦となったイスパーン賞こそ2着に敗れたが、続くサンクルー大賞では前年度の凱旋門賞馬、サガミックスを下し、日本調教馬による初のヨーロッパのチャンピオンディスタンスのG1制覇を飾った。本番の凱旋門賞では当日の重たい馬場状態を考慮し、果敢に先手を奪う積極策を選択。直線では競馬史に残るモンジューとの激しい叩き合いとなったが、惜しくも2着に敗れた。しかし、モンジューと3.5キロ差の斤量、後続に6馬身の差を付けたことから現地メディアからも「2頭のチャンピオンが存在した」と評価された。
 遠征中、エルコンドルパサーの走法がヨーロッパ特有の重たい馬場に合わせた走法に変化したという話は有名で、その適応力の高さこそ生涯連対を外さなかったエルコンドルパサーの神髄と言えよう。

ディープインパクト 失格(3位入線)/2006年
血統
父:サンデーサイレンス
母:ウインドインハーヘア(Alzao)
成績
14戦12勝
14億5455万円
主な勝ち鞍
牡馬クラシック三冠
天皇賞春GI
宝塚記念GI
ジャパンカップGI
有馬記念GI
日本競馬史に刻んだ「衝撃」

 史上6頭目のクラシック三冠馬(史上2頭目の無敗での三冠馬)で、2005年、2006年JRA賞年度代表馬、2005年JRA賞最優秀3歳牡馬、2006年JRA賞最優秀4歳以上牡馬に輝き、社会現象を巻き起こした近代競馬を代表する名馬、ディープインパクト。
 主戦の武豊騎手が「走るというより飛んでいる」と表現するその独特の走法で無敗のクラシック三冠をはじめ、国内GIを総舐めにすると凱旋門賞へ挑戦した。レース当日は日本馬にとって初となる凱旋門賞制覇を信じて疑わないファンたちがロンシャン競馬場に集結、国内でも緊急特番が組まれ、日本中の注目を集めた。
 レースでは好スタートを切り、道中2~3番手でレースを進めると、残り300メートル地点でいったん先頭に立ったものの突き放すことはできず、残り100 メートル地点でレイルリンクに、さらにゴール直前でプライドにも交わされて3位入線となった。(レース後の検査でディープインパクトの体内から禁止薬物が検出され、失格)。レース後、鞍上の武豊騎手は「直線を向いてからハミを取らなかった。ギアが一段上がらなかった」と語った。日本中が勝利を期待したディープインパクトの敗戦だけにその余波は大きく、斤量、重たい馬場、先行馬総崩れの厳しいレース展開、薬物投与による調整失敗などファンの間で激しい論争が巻き起こった。
 しかし、帰国後はそんな論争を吹き飛ばすようにジャパンカップ、有馬記念を圧勝。特に鞍上の武豊が「過去最高の走り」と語った有馬記念でのパフォーマンス は別次元であり、まさに「衝撃」のラストランであった。

ナカヤマフェスタ 2着/2010年
血統
父:ステイゴールド
母:ディアウィンク(タイトスポット)
成績
15戦5勝
2億9324万円+91万4400ユーロ
主な勝ち鞍
宝塚記念GI
セントライト記念GII
東京スポーツ杯2歳ステークスGIII
記憶に残るワークフォースとの壮絶な叩き合い

 JRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞したステイゴールド代表産駒の1頭。新馬、東京スポーツ杯2歳ステークスと連勝し、クラシック戦線を歩むものの皐月賞8着、日本ダービー4着、菊花賞12着とGIでは今一歩の成績であった。しかし、不良馬場で行われた日本ダービーでは不利があった中で唯一後方から豪脚で追い込み、力のいる馬場への適性を感じさせていた。その後、休養を挟んで出走したメトロポリタンステークスでは別馬のようなレースぶりで圧勝。続く宝塚記念では8番人気の低評価を覆し、ブエナビスタら強豪をまとめて差し切って初GI制覇を飾った。レース後、エルコンドルパサーでヨーロッパ遠征のノウハウを熟知している二ノ宮調教師は、凱旋門賞挑戦を即座に表明した。
 前哨戦のフォワ賞で2着した後、調子を上げて臨んだ凱旋門賞当日、人気は9番人気と伏兵扱いであった。レースでは中団外目を追走し、勝負所の4コーナーでは鞍上の蛯名騎手が立ち上がるほどの不利を受けたものの追い出されると力強い末脚で一旦先頭に。直線半ばでは内から差し込んできたワークフォースと2頭が抜け出す形となり、壮絶な叩き合いとなったが、アタマ差及ばず2着。レース後、鞍上の蛯名騎手は「悔しい。何とかしたかったけれど。でも、これで終わりじゃない。」と悔しさを滲ませた。しかし、凱旋門賞連対はエルコンドルパサー以来、実に11年ぶりの快挙であり、日本のファンに大きな希望を与えた。

オルフェーヴル 2着/2012年・2013年
血統
父:ステイゴールド
母:オリエンタルアート(メジロマックイーン)
成績
21戦12勝
13億4408万円+215万ユーロ
主な勝ち鞍
牡馬クラシック三冠
有馬記念GI(11、13年)
宝塚記念GI
規格外の能力を秘めたスーパーホース

 中央競馬史上7頭目のクラシック三冠馬であり、2011年の年度代表馬、最優秀3歳牡馬、2012・2013年の最優秀4歳以上牡馬を受賞したオルフェーヴル。管理する池江寿調教師が「イレ込みがきつく競走馬になれないかと思った」と語るほどやんちゃな性格で、3歳春まで陣営は勝つことよりも馬に競馬を教えることに専念していたという逸話がある。素質開花した3歳春以後は皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念を含む6連勝で国内最強を証明。しかし、2012年の阪神大賞典では3コーナーで曲がろうとせずに外ラチギリギリの所まで真っ直ぐに走り、他の馬より数百メートル多く走ったが、2着に食い込み、「歴史的逸走」としてその怪物ぶりを再認識させた。
 宝塚記念、フォワ賞と連勝で臨んだ2012年の凱旋門賞では後方で折り合いに専念し、脚をためる競馬。最後の直線でエンジンがかかると1頭次元の違う末脚で一気に先頭に立ち、日本中が勝利を確信したが、抜け出した直後に内ラチに寄れるとゴール前で伏兵ソレミアに差され、日本調教馬初の凱旋門賞制覇はお預けとなった。「先頭に立ったときは勝ったと思った」というスミヨン騎手の言葉通り、圧巻のパフォーマンスであった。
 2度目の挑戦となった2013年は、前哨戦のフォワ賞をムチなしで楽勝。日本中の期待を背に挑んだが、怪物牝馬トレヴに屈し2着となった。

施行年馬名性齢騎手調教師着順
1969年スピードシンボリ牡6野平祐二野平省三着外※(11着以下)
1972年メジロムサシ牡5野平祐二大久保末吉18着
1986年シリウスシンボリ牡4M.フィリッペロン二本柳俊夫14着
1999年エルコンドルパサー牡4蛯名正義二ノ宮敬宇2着
2002年マンハッタンカフェ牡4蛯名正義小島太13着
2004年タップダンスシチー牡7佐藤哲三佐々木晶三17着
2006年ディープインパクト牡4武豊池江泰郎失格※(3位入線)
2008年メイショウサムソン牡5武豊高橋成忠10着
2010年ナカヤマフェスタ牡4蛯名正義二ノ宮敬宇2着
ヴィクトワールピサ牡3武豊角居勝彦7着※(8位入線)
2011年ヒルノダムール牡4藤田伸二昆貢10着
ナカヤマフェスタ牡5蛯名正義二ノ宮敬宇11着
2012年オルフェーヴル牡4C.スミヨン池江泰寿2着
アヴェンティーノ牡8A.クラストゥス池江泰寿17着
2013年オルフェーヴル牡5C.スミヨン池江泰寿2着
キズナ牡3武豊佐々木晶4着
2014年ハープスター牝3川田将雅松田博資6着
ジャスタウェイ牡5福永祐一須貝尚介8着
ゴールドシップ牡5横山典弘須貝尚介14着
2016年マカヒキ牡3C.ルメール友道康夫14着
2017年サトノダイヤモンド牡4C.ルメール池江泰寿15着
サトノノブレス牡7川田将雅池江泰寿16着
2018年クリンチャー牡4武豊宮本博17着
2019年キセキ牡5C.スミヨン角居勝彦7着
ブラストワンピース牡4川田将雅大竹正博11着
フィエールマン牡4C.ルメール手塚貴久12着
2020年ディアドラ牝6J.スペンサー橋田満8着
2021年クロノジェネシス牝5O.マーフィー斉藤崇史7着
ディープボンド牡4M.バルザローナ大久保龍志14着
2022年タイトルホルダー牡4横山和生栗田徹11着
ステイフーリッシュ牡7C.ルメール矢作芳人14着
ディープボンド牡5川田将雅大久保龍志18着
ドウデュース牡3武豊友道康夫19着