まだウマニティ会員ではない方へ
会員登録(無料)するだけで、予想的中に役立つさまざまなサービスを無料で利用できます。

収支100万円超えの猛者がズラリ
全国トップ予想家たちの予想閲覧

予想に必携の高精度スピード指数
「U指数」を重賞で全頭公開

勝率40%超えを誇る堅軸候補
「凄馬」をメールでお知らせ

TVでも紹介!設定は10万通り以上
あなただけの予想ロボが作れる
この他にも20以上のサービスを無料で提供!
着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手 | 調教師 | 馬体重 | B | タイム | 着差 | オッズ | 人気 | 上がり 3F |
通過順 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | 9 | 牡5 | 58.0 | 武豊 | 栗 藤岡健一 | 512(+11) | 1.57.4 | 3.6 | 2 | 35.3 | ①①①① | |||
2 | 6 | 11 | 牝4 | 56.0 | C.ルメー | 美 高柳瑞樹 | 484(+12) | 1.57.4 | ハナ | 3.4 | 1 | 34.4 | ⑫⑫⑪⑨ | ||
3 | 7 | 13 | 牡5 | 58.0 | 横山和生 | 栗 安田隆行 | 530(+6) | 1.57.4 | クビ | 32.8 | 10 | 35.0 | ④④④③ | ||
4 | 4 | 7 | 牡4 | 58.0 | 横山典弘 | 栗 昆貢 | 476(0) | 1.57.8 | 2 | 31.4 | 8 | 35.4 | ③③③③ | ||
5 | 1 | 2 | 牝5 | 56.0 | 浜中俊 | 栗 吉田直弘 | 428(+4) | 1.57.9 | 3/4 | 12.2 | 6 | 35.0 | ⑩⑩⑧⑨ | ||
6 | 1 | 1 | 牝5 | 56.0 | 岩田望来 | 栗 斉藤崇史 | 472(+2) | 1.58.0 | 1/2 | 8.5 | 5 | 34.9 | ⑬⑫⑪⑪ | ||
7 | 7 | 14 | 牡7 | 58.0 | 松山弘平 | 美 堀宣行 | 486(-18) | 1.58.0 | 1/2 | 8.1 | 4 | 35.4 | ⑤⑤⑤⑤ | ||
8 | 2 | 4 | 牡5 | 58.0 | 岩田康誠 | 美 奥村武 | 488(-8) | 1.58.1 | クビ | 15.8 | 7 | 35.5 | ⑦⑤⑤⑤ | ||
9 | 3 | 6 | 牡6 | 58.0 | 川田将雅 | 栗 池江泰寿 | 498(-2) | 1.58.1 | クビ | 6.6 | 3 | 35.3 | ⑦⑧⑧⑧ | ||
10 | 5 | 10 | 牡6 | 58.0 | 坂井瑠星 | 栗 友道康夫 | 472(-6) | 1.58.1 | ハナ | 48.5 | 12 | 35.5 | ⑤⑤⑤⑤ | ||
11 | 4 | 8 | 牡4 | 58.0 | 戸崎圭太 | 美 宗像義忠 | 494(-10) | 1.58.2 | 1/2 | 31.6 | 9 | 34.9 | ⑭⑭⑭⑭ | ||
12 | 2 | 3 | 牡7 | 58.0 | 西村淳也 | 栗 森田直行 | 498(+10) | 1.58.2 | ハナ | 370.1 | 16 | 34.9 | ⑮⑮⑭⑭ | ||
13 | 6 | 12 | 牡4 | 58.0 | 団野大成 | 栗 斉藤崇史 | 474(0) | 1.58.3 | クビ | 41.1 | 11 | 35.2 | ⑩⑪⑪⑪ | ||
14 | 3 | 5 | 牡5 | 58.0 | 和田竜二 | 栗 高橋義忠 | 472(-2) | 1.58.9 | 4 | 326.2 | 15 | 35.4 | ⑯⑯⑯⑭ | ||
15 | 8 | 16 | 牡5 | 58.0 | 北村友一 | 栗 大久保龍 | 478(0) | 1.59.3 | 2 1/2 | 166.2 | 14 | 37.0 | ②②②② | ||
16 | 8 | 15 | セ7 | 58.0 | 池添謙一 | 栗 斉藤崇史 | 466(-2) | 1.59.5 | 1 1/4 | 150.9 | 13 | 36.6 | ⑦⑧⑧⑪ |
ラップタイム | 12.4 - 10.9 - 12.2 - 12.0 - 11.4 - 11.7 - 11.5 - 11.4 - 11.4 - 12.5 |
---|---|
前半 | 12.4 - 23.3 - 35.5 - 47.5 - 58.9 |
後半 | 58.5 - 46.8 - 35.3 - 23.9 - 12.5 |
■払戻金
単勝 | 9 | 360円 | 2番人気 |
---|---|---|---|
複勝 | 9 | 150円 | 2番人気 |
11 | 150円 | 1番人気 | |
13 | 510円 | 8番人気 | |
枠連 | 5-6 | 740円 | 1番人気 |
馬連 | 9-11 | 830円 | 1番人気 |
ワイド | 9-11 | 370円 | 1番人気 |
---|---|---|---|
9-13 | 1,760円 | 20番人気 | |
11-13 | 1,900円 | 22番人気 | |
馬単 | 9-11 | 1,580円 | 1番人気 |
3連複 | 9-11-13 | 8,980円 | 26番人気 |
3連単 | 9-11-13 | 31,240円 | 94番人気 |
ウマニティに会員登録(無料)すれば、高精度スピード指数・U指数を重賞全レースでチェックできるほか、全国トップランカー予想家たちの予想閲覧、あなただけの予想ロボット作成機能など、予想的中・予想力アップに役立つ20以上のサービスを無料で利用することができます。
土曜日の阪神芝のレース結果、近年の大阪杯の結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
阪神競馬場はAコース開催の8週目。この中間、雨量計で観測された降水はゼロ。土曜日も好天に恵まれ、芝コースは終日良馬場(JRA発表)で施行された。土曜日朝のJRA測定クッション値は9.7のやや硬めに近い標準。前年の大阪杯前日より若干緩めではあるが、まずまずの状態をキープしているようだ。
土曜日施行の芝平地競走4鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は12、1、3、1番手。字面だけで見ると、前めに位置した馬が優勢の状況となっている。だが、展開負けの後方待機勢を除けば、全体的に脚質の有利不利は少なかったようにも思えた。
事実、上がり3ハロン最速をマークした馬(タイを含む)は【3.1.3.1】と堅調。加えて、隊列の中~外めからスムーズに進出した馬、あるいは内から中~外めへスイッチした馬の上位入線が増えてきている。そのことは頭に入れておいたほうがいい。
枠順は真ん中より外が優勢。12頭立て以下のレースが3鞍あったとはいえ、3着以内馬12頭中8頭が5~8枠という、偏り気味の結果が出ている。馬場の3分どころの伸びが増しつつあることも手伝ってか、次第に内寄りの利が薄くなってきている印象。気に留めておきたい傾向である。
日曜日の予報は曇り時々晴れで、降水確率は20%前後(2日7時の時点)。はっきりしない空模様だが、いずれにせよ内柵沿いの傷みが徐々に進んでいるのは確か。それゆえ、包まれない位置からスムーズに進出、なおかつ辛抱強く脚を伸ばせそうな馬を上手に狙いたいところだ。
枠順については判断するに悩ましいが、馬場の3分付近の伸びが増しつつあるという状況を踏まえると、引き続き真ん中より外めの枠が優位に働くことも考えられる。よって、5~8枠に対する意識を強めたほうがいいかもしれない。
視点を血統面に移し、大阪杯がG1に昇格した2017年以降の配合を確認すると、父サンデーサイレンス系が全勝。勝ち馬6頭はみな母の父もしくは2代母の父がナスルーラ系の種牡馬という、いささか極端な偏りが発生している。
舞台は阪神の内回り2000m。外回りコースのような瞬発力勝負にはなりづらく、向正面の終わりあたりからペースアップする傾向が強い。ゆえに、スピードの持続力を強調した血統馬が力を発揮しやすい様子。今年も先述した配合に合致する馬には要注目だろう。
今回の出走メンバーで、血統面と先述した馬場傾向(5~8枠)の要点をともに満たしているのは、⑩ポタジェ、⑫キラーアビリティ、⑭ヒシイグアス。従って当欄では、これら3頭を注目株として推奨する。
毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬を紹介する新連載「プロ予想家最速予想」。第9回は大阪杯について山口吉野プロ・スガダイプロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。
【山口吉野】―数字が証明する驚異の◎精度!レースV回顧を軸に展開する総合予想
パトロールビデオのレース回顧により、着順や着差から判断できない、競走馬一頭ごとの能力や適性を徹底分析。ウマニティでも安定した回収率を計上する山口吉野プロに大阪杯の予想をお聞きしました。
―競馬に興味をもったきっかけを教えてください。
家族や友人が競馬ファンで、トウカイテイオーやナリタブライアンの走りに魅了されことです。
―競馬ファンから、どのような経緯でプロ予想家になったのでしょうか。
12年間の通算回収率が100%を超えていたのでプロ予想家を目指し、プロテストのオーディション枠に合格して、ウマニティ公認のプロ予想家になりました。
―予想の際、レース回顧を最も重視しているようですが、特にどのような点に注意してパトロールビデオを見ているのでしょうか。
特に重視しているのは、折り合い、芝の荒れている部分の判断、砂被りへの対応です。向こう正面の折り合いは、パトロール映像じゃないと確認できない場面が多いので、壁を作れない状態での折り合い、壁を作れている状態での折り合いを見極めるために重視しています。また、芝の馬場が荒れている部分の判別は、向こう正面もスタンド前もパトロール映像がないと判別できず、砂被りヘの対応に関しても、砂を被っているかどうかはパトロール映像じゃないと判断できません。ダートで特にキャリアが浅い馬は、砂を被ると大敗するケースがあるので、砂被りへの対応を見極めることで、敗因を明確にしやすくなります。
―パトロール映像じゃないと、確認できない部分を重視しているんですね。では、大阪杯の予想の移ります。予想の核になるポイントはどのあたりでしょうか。
多頭数の阪神2000mは内有利、外不利の状況になることが多いので、枠順が大きなポイントになります。枠順が出ていない段階では、どの馬を軸するべきか、穴として狙うべきかを判断できません。ただ、内有利の馬場の内枠で、ある程度前に行ける馬が面白い穴になるかなと思います。
―ありがとうございます。阪神芝2000mという条件が追い風になる馬がいましたらお願いします。
阪神2000mは内回りで直線があまり長くなく、急坂もあるので上がりが速くなり過ぎないコースです。直線が長く上がりが速くなる2000mより、阪神2000mの方が合うと思う馬は、アラタ、ノースブリッジ、ヒシイグアス、ヒンドゥタイムズ、ポタジェ、マテンロウレオ、マリアエレーナ、モズベッロ、ワンダフルタウンです。
―名前の挙がらなかったジェラルディーナについてお聞きます。2、3走前は枠の利があり、前走は展開利があったように思います。近走の評価と、今回のメンバーでの能力的位置づけを教えてください。
オールカマーは能力上位で、内有利の枠順にも恵まれました。エリザベス女王杯も能力上位で、枠に恵まれたというより、本来不利になる大外枠が内荒れ馬場により不利にはならなかったという判断です。有馬記念は、前不利、後方有利の展開に恵まれましたよね。大きく出遅れたので、もし前が有利な展開だったら上位争いは難しかったと思います。今回のメンバーに入っても能力は上位だと思います。
―能力上位の評価なんですね。同じく牝馬のスターズオンアースですが、この世代の牝馬三冠のレベルをどう見ていますか。
近5年を対象にすると、桜花賞はダントツで最低レベル、オークスは中間レベル、秋華賞はデアリングタクトの年と同程度で、それ以外の年よりは低レベルと判断しています。同世代の牝馬同士ならトップですが、このメンバーに入ると能力上位ではないという判断です。―こちらは上位評価ではないと。人気の一角、ジャックドールですが、この馬は今回逃げると見ていますか、控えると見ていますか?
昨年は内枠で逃げましたが、外枠なら逃げなかったと思います。今年も内枠なら主張する可能性が高いとみています。外枠なら無理をして逃げないと思いますが、控えて外を回る形だと距離ロスが生じるので、スタートが決まれば出脚の速さで逃げようとする可能性が高いです。
―最後に、危険な人気馬と考える馬がいましたらお願いします。
距離延長ローテ向きで、パフォーマンスを下げる可能性が高いジェラルディーナ、能力以上に人気になる可能性が高く、多頭数の阪神2000mが向くタイプではないスターズオンアース。あと、ヴェルトライゼンデも皐月賞と神戸新聞杯以外は得意の内枠なので、外枠だとパフォーマンスを下げる可能性が高いです。
【取材後記】
パトロール映像での回顧では、全馬の折り合いやコース取りを確認するとのこと。うーん、私にもそれだけの気力があれば…。
【スガダイ】全開催プラス収支を可能にする“予想神”
群雄割拠のウマニティプロ予想MAXで13年連続ランキングトップに君臨。他の追随を許さない、競馬予想界のキング・オブ・キングス、スガダイプロに大阪杯についてお聞きしました。
―ソーヴァリアント、プログノーシスの回避は残念でしたが、なかなか好メンバーが揃った印象です。特に注目している馬を教えてください。
ジャックドールですね。
―5連勝して臨んだ昨年の大阪杯を2番人気5着、その後は札幌記念を勝ち、天皇賞秋では4着、香港はC7着。今年は期待できるでしょうか?
昨年は人気を裏切る走りになりましたが、落鉄がひとつ大きな敗因だったのかなと思います。あと、良馬場発表だったんですけど、観測されない程度の雨がパラパラあったりして、レース中にもカメラに水滴がつくような感じでした。そういった緩い馬場というのも影響したかなと。
―凡走の要因は、落鉄と馬場ですか。ペースもちょっと速かったような気がします。
そうですね。去年は序盤にわりと競られるような形になっていたと思います。アフリカンゴールドとか、レイパパレなども積極的に運んだので、ペース的にもいくらかきついものがあったのかなと。去年の大阪杯が、ジャックドールのフルパワーではないと思うんですよね。金鯱賞のレコード勝ちは馬場を考慮しても優秀だったと思いますし、札幌記念でも逃げられずともパンサラッサを競り落とし、G1でもやれる能力っていうのも示してきていると考えています。天皇賞秋も4着にしても、もう少し積極的に、実質ハナを切っているようなハナ離れた番手くらいから運べば、この馬が押し切っていたかもしれないんでね。
―あのメンバーでも、乗り方ひとつでチャンスがあったと。前走香港C7着はどうでしょう。
あれは出遅れが最大の敗因ですよね。滅多に出遅れる馬じゃないんで、それほど気にしなくていいと思います。まあ、そういうことも含め、これまでは色々運もなかったのかなと。
―スタートさえ決まればというところですね。人気を背負いそうなスターズオンアースの評価をお聞かせください。
抑えの評価ですね。もちろん、強い馬だと思うんですけど、前有利の展開になると考えてるんで…ルメールさんなら前に行く可能性もなくはないですが。ただ、まあ2走連続出遅れてるわけなんでね。能力は認めつつも、馬券的妙味と展開の読みで評価を少し落としたという感じです。
―なるほど、絶対的とまではいかないと。穴っぽいところで考えている馬はいるでしょうか。
ノースブリッジですね。
―前走AJCCを勝ちました。阪神初めてであまり遠征していませんが、このメンバーでも期待できるでしょうか。
関西初登場ということで、輸送等々、やってみなければわからないこともありますが、展開のことを考えれば、穴候補にはなりえるかなと。おそらく前につける可能性が高いですし、ジャックドールがまた出遅れなんてことになれば、ハナにいくかもしれません。AJJCはわりと強い競馬だったと思うんですよね。やや出負けしながら好位を確保し、内を巧くすくえたのはありますけど、坂下でほぼ勝負を決めたような勢いがありました。最終的には2着エヒトに詰め寄られてましたが、楽勝に近い印象を受けましたから。速い上がりを使えないので、速い上がりになる展開を避ける乗り方さえしてくれれば、面白い馬かなと。
―前走色々巧くいった印象でしたが、言われてみると今回も展開が向きそうです。
そうなんですよね、反対に前走の金鯱賞でかわいそうな競馬だったのがマリアエレーナ。まったく行き場がなくなってどうしようもないという感じでした。道中どんどん位置取りを悪くしましたし、開幕週でしたが、異常に散水をしていて緩めの馬場だったのもこの馬にとってはよくなかったと思います。4走前に小倉記念をぶっちぎって勝ちましたけど、ああいう軽い馬場が合うタイプなんで。軽い馬場で、スムーズな競馬さえできれば、十分上位を狙えるだけの力はあるだろうと。
―前走の不利で人気落ちするならおいしいですね。最後に、人気サイドから前走中山記念を勝ったヒシイグアスの評価をお願いします。
王道の予想をするなら、本命打つのがスタンダードかなと思います。まあ、一番強いんじゃないかな。中山記念のとき、この馬が一番強いと思ってましたけど、勝ってしまったんで、そうなると人気しちゃいますから。去年より状態はいいんでしょうし、スムーズに走られると勝たれちゃうかなと。ただ、強いから勝てるといったレースではないですし、どう乗れば勝ち切れるかイメージをしづらい馬なんですよね。
取材後記:個人的にノースブリッジは足りないイメージだったのですが、これを聞くと悩まされます。まあ、買いますけどね。
以上、プロ予想家2名の大阪杯への見解と注目馬を紹介しました。両者ともスターズオンアースを絶対視していないようです。
(文・垣本大樹)
ウマニティに会員登録(無料)すれば、高精度スピード指数・U指数を重賞全レースでチェックできるほか、全国トップランカー予想家たちの予想閲覧、あなただけの予想ロボット作成機能など、予想的中・予想力アップに役立つ20以上のサービスを無料で利用することができます。
日曜日に行われる大阪杯の出走馬の追い切りについて、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
※評価は上からA~D、F(判定不能)の5段階
①ジェラルディーナ【B】
栗東CW併走(29日)。ここ最近の最終追いと同様、前受けする形。落ち着いて走れているし、1週前に見られた首の硬さが薄れ、体の使い方は随分と良くなった。抜群だったエリザベス女王杯当時の中間に比べると、動きの質は若干劣るが、大きく減点するほどでもない。この1本で仕上げは間に合いそうだ。
②マリアエレーナ【A】
栗東CW単走(28日)。背中の安定性が高く、首の使い方も上手。この馬とすれば完歩も大きい。ジョッキーが跨った前回の当該週も良かったが、ラストの反応および躍動感という面では、助手騎乗の今回のほうが上に見える。上位争いに割って入るシーンがあっても不思議はない。
③モズベッロ【C】
栗東坂路併走(29日)。直線半ばあたりまでは、口向きの悪い面を見せる。鞍上のゲキに応えるべく、ラストはそれなりの踏ん張りを示したものの、内容的に高評価はしづらい。この馬なりに順調なのかもしれないが、上位争いに加わるには、展開や馬場など何らかの恩恵が欲しいところだ。
④ノースブリッジ【B】
美浦南W併走(29日)。直線に入ってからゴールするまで、手前が安定しなかった点はいただけないが、それによる大きな減速は窺えず、僚馬を突き放す際の反応と加速も良かった。ひと頃見られた、後肢の甘さが解消されつつあることも評価できる。手前がまともであれば、優にA判定の内容だった。
⑤ワンダフルタウン【C】
栗東坂路単走(29日)。直線を向いて間もなく、馬が手前変換に戸惑ったのか、バランスを崩してしまい、その後ラチを頼っていた点は感心しない。回転力の高いフットワークをみるに、状態面が上がってきているのは確かだが、好調時の走りに比べると物足りなさを覚えてしまう。
⑥ヴェルトライゼンデ【B】
栗東坂路併走(29日)。首をしっかり使って、四肢のさばきは実にパワフル。フォームも安定している。惜しむらくは右手前主体の登坂だったこと。右→左の手前変換に課題を抱える馬だけに、適度なところできっちり決めて欲しかったような気も。今回はB判定にとどめておきたい。
⑦マテンロウレオ【B】
栗東CW単走(29日)。この馬としては我慢がきいて、ゆったりと運べていたし、脚元の動きも悪くない。手前をコロコロ替えて安定感を欠いた1週前と比べれば、多少なりとも操縦性が良くなったように思える。現状の力を出せる仕上がりと判断したい。
⑧ラーグルフ【B】
美浦南W併走(29日)。首高めのフォームはいつものこと。発汗が多い点は気になるものの、脚さばきはパワフル。前進気勢が強いなかでも折り合いはついており、手前変換もスムーズだった。満点には至らないかもしれないが、稽古の動き自体は決して悪くない。
⑨ジャックドール【A】
栗東CW併走(29日)。ハードな攻めを1週前に施した効果もあってか、当時の鈍さが大分解消されている。四肢のさばきが素軽くなり、身のこなしも柔らかくなった。課題である右→左の手前変換をこなしていたし、その後の反応もいい。このひと追いでさらに上向く可能性もある。高く評価したい1頭だ。
⑩ポタジェ【B】
栗東CW単走(29日)。トビ低めの走りは相変わらずだが、リラックスしているし、鞍上の指示に対しても比較的従順。厳しく見れば、もう少し鋭さが欲しいが、この馬とすればキビキビと動けている部類。それなりに順調と捉えてもいいのではないか。
⑪スターズオンアース【A】
美浦南W併走(29日)。繋靭帯炎明けだが、ひと追いごとに四肢のさばきが素軽くなり、体の使い方も良くなっている印象。整ったフォームで余裕を持って走れているし、手前の切り替えも実にスムーズ。鞍上の指示にも従順で、制御がしっかりときいている。仕上がりの良さが伝わってくる好稽古だった。
⑫キラーアビリティ【B】
栗東CW単走(29日)。舌を出しながらの走りで見映えはよくないが、鞍上と息を合わせて折り合いはスムーズ。ひと頃の硬さが薄れ、そのぶん完歩が大きくなっている点も評価できる。デキ落ちはなさそうなので、あとは実戦に行っての集中力次第。それが焦点となろう。
⑬ダノンザキッド【F】
栗東E単走(29日・映像なし)。29日に発走調教再審査を受けて合格。26日の坂路(映像なし)が実質的な最終追い。1週前(映像あり)の動きは良かったが、これだけでは判断材料に乏しく、明確な判定は難しい。いずれにせよ、テンションが好凡走の鍵を握る馬。当日の気配はしっかり確認しておいたほうがいいだろう。
⑭ヒシイグアス【B】
美浦南W単走(30日)。微調整程度の内容。派手さはないが、直線を向くとジワジワと脚勢を上げ、鞍上の軽い促しにもきちんと対応していた。この馬とすれば、身体も比較的柔らかく使えている。それなりに態勢を整えてきた印象を持つ。
⑮ヒンドゥタイムズ【B】
栗東CW併走(29日)。顔を左に向けるなど、やや集中力を欠く場面も。手前変換に手間取った点もいただけない。ただ、脚さばきは力強く、しまいの伸びも悪くなかった。判断に悩ましいが、素晴らしい動きを披露した1週前追い切りを加味しての、B判定としておきたい。
⑯ノースザワールド【C】
栗東坂路単走(29日)。中1週の間隔を考慮して軽めの内容。折り合いはついているし、四肢のさばきにも力感がある。気合乗りも悪くない。ただ、緩めの稽古にせよ、全体的に走りがこぢんまりと映るのは気になるところ。前回よりも相手関係が一気に強化される、G1では厳しいか。
◆ヴェルトライゼンデ・池江師「ペースが速ければもう少し後ろから、遅ければ好位から競馬はできます」
◆キラーアビリティ・斉藤崇師「折り合いが成長しています。阪神の2000メートルはいい」
◆ジェラルディーナ・斉藤崇師「2000メートルだと前半の流れが速いので、対応できるかどうかですね」
◆ジャックドール・藤岡師「舞台設定としては申し分ない。速い時計にも対応できる」
◆スターズオンアース・高柳瑞師「広いコースではないので上手に立ち回らないと。力関係はやってみないと分からないが、ものすごい能力を持っている」
◆ダノンザキッド・安田隆師「順調です。いい結果を出してほしい」
◆ノースザワールド・大久保師「GⅠのメンバーなので、どのくらい頑張ってくれるか」
◆ノースブリッジ・奥村武師「得意の右回りで直線が短い阪神の内回りは合いそう。稽古の良さが出せればGⅠでも」
◆ヒンドゥタイムズ・斉藤崇師「思い切ったレースをしてほしい」
◆ポタジェ・友道師「ジャックドールが引っ張って前々の競馬ができれば」
◆マテンロウレオ・丸山助手「切れ味があるし、根性もある。阪神2000メートルはいい」
◆マリアエレーナ・高島助手「器用さがあって、先行力もある。阪神は大丈夫だと思う」
◆モズベッロ・森田師「いいときの迫力と比べると…。相手も強いからね」
◆ラーグルフ・池田厩務員「今は蹄の不安が全くないし、カイバ食いもいいので、以前より体重が増えて力をつけている」
◆ワンダフルタウン・高橋忠師「前走は不利がありました。状態の良さでどこまで」
大阪杯がG1に昇格した、2017年以降(過去6年)の1~3着馬延べ18頭の馬齢を検証すると、4歳から6歳の範囲で収まっている。ただし、6歳の好走(3着以内)は当該距離のG1で2着以内の連対経験を有していた馬のみ。6歳馬を狙う場合は、過去の戦績をしっかり確認しておきたい。
(減点対象馬)
③モズベッロ ⑭ヒシイグアス ⑮ヒンドゥタイムズ
2017年以降の所属別成績は、栗東【6.6.5.46】、美浦【0.0.1.21】。後者の連対(2着以内)はなく、3着も2020年のダノンキングリー(1番人気)だけと低調な結果に終わっている。
(減点対象馬)
④ノースブリッジ ⑧ラーグルフ ⑪スターズオンアース ⑭ヒシイグアス
2017年以降の1~3着馬延べ18頭の前走をクラス(レース格)で分けると、JRA・G1、JRA・G2、JRA・G3の3パターンに集約される。これ以外のステップで臨んだ馬は、複勝圏に届いていない。
(減点対象馬)
⑨ジャックドール ⑯ノースザワールド
2017年以降の3着以内馬延べ18頭の前走着順を検証すると、いずれも8着以内。前走で9着以下に敗れていた馬は、分が悪いとみて間違いないだろう。
(減点対象馬)
③モズベッロ ⑤ワンダフルタウン ⑬ダノンザキッド
2017年以降の1~3着全馬が、前走で単勝5番人気以内の支持を集めていた。前走で低評価を受けていた馬の上位好走は、見込みづらい傾向にあるようだ。
(減点対象馬)
③モズベッロ ⑤ワンダフルタウン ⑦マテンロウレオ ⑧ラーグルフ ⑩ポタジェ
ウマニティに会員登録(無料)すれば、高精度スピード指数・U指数を重賞全レースでチェックできるほか、全国トップランカー予想家たちの予想閲覧、あなただけの予想ロボット作成機能など、予想的中・予想力アップに役立つ20以上のサービスを無料で利用することができます。
U指数は、ウマニティが独自に開発した競走馬の能力値「スピード指数」で、その精度の高さから多くのユーザーに支持されています。ウマニティに会員登録(無料)すると重賞レースの出走予定馬全頭のU指数をご覧いただけますので、是非お試しください。
---------------------
高いU指数を持っていないと、確実に上位着に来ることはできない。それがハッキリと結果に表れているレースである。直近5年の結果を見ていくと、1着馬はすべてU指数4位以内、2~3着馬は10頭中7頭が一桁順位、というように好走のハードルはかなり高くなっている。2019年1着のアルアイン(3位、9番人気)や2022年1着のポタジェ(3位、8番人気)のような妙味のある馬を探しつつ、指数上位馬を中心に馬券を組み立てるのが最善策になることは論をまたない。
直近5年で二桁人気の馬券絡みが一度もなく、基本的に堅い傾向にあるということも念頭に置く必要があるだろう。生粋の穴党の方は、馬券購入を控えたほうがいいかもしれない一戦だ。
そういった傾向を受け、馬券購入必須と評価できるのは、昨年の4着馬で宝塚記念2着などG1実績も十分の1位⑭ヒシイグアス(100.4)、2000mのスペシャリストで昨年2番人気5着からの挽回を期す2位⑨ジャックドール(100.2)、昨秋に完全覚醒した良血牝馬の3位タイ①ジェラルディーナ(99.8)の上位3頭。指数・人気の両面から、この3頭は支持せざるを得ない。
最後に1頭、近走不振もハマれば怖い前年覇者の6位⑩ポタジェ(99.1)の名前を挙げておく。
G1に昇格した2017年以降、種牡馬として異彩を放つのがディープインパクト。同種牡馬の産駒は毎年少なからず1頭以上が3着以内に好走しており、昨年も8番人気ポタジェと3番人気レイパパレでワンツー決着を果たしている。なお、G2産経大阪杯として施行された2014~2016年にも、14年キズナ、15年ラキシス、16年アンビシャスと同種牡馬の産駒が3連覇を飾っていた。
ほか、総じてスピードの持続力に長けたタイプが好走しやすく、Seattle Slewを筆頭に、勝ち馬の多くがBold Rulerの血脈を持つことにも頷ける。スパッと切れる脚はないけれども淡々と同じペースを刻み続けられる、いかにもアメリカンなタイプが狙い目といえるだろう。
ポタジェは、父ディープインパクト×母ジンジャーパンチ(母の父Awesome Again)。昨年の大阪杯では単勝58.7倍という人気薄で重賞およびG1初制覇を飾ったが、過去にも母の父にDeputy Minister系種牡馬を配されたディープインパクト産駒は、17年2着ステファノス、21年1着レイパパレが馬券に絡むほか、19年マカヒキが10番人気4着、20年カデナが11番人気4着と健闘。レイパパレ同様に本馬もリピート好走に気を配るべきだろう。
キラーアビリティは、父ディープインパクト×母キラーグレイシス(母の父Congaree)。同産駒が人気不問で上位を賑わすことからも軽視できない存在となるが、本馬は母系にA.P. Indyの血を引く配合が18年3着&19年1着アルアインを想起させるだけでなく、中山芝2000mでG1勝ちしている実績にも共通点を見出せる。その芝2000mは4戦3勝と得意にしている距離でもあり、敗れた一戦も不利の重なった皐月賞とあれば底は知れていない。
マリアエレーナは、父クロフネ×母テンダリーヴォイス(母の父ディープインパクト)。Deputy Minister直系の出走例自体が08年2着エイシンデピュティまで遡ることになるが、本馬の父と母の父を入れ替えた配合からは17年2着ステファノス、21年1着&22年2着レイパパレが出ているだけに侮れない。前走金鯱賞は後手に回ってしまい、立ち回りの巧さを活かせない消化不良の一戦。今回も内枠からの出走となるだけに同じ轍を踏まなければ。
編集部(以下、編) 高松宮記念は12番人気のファストフォースが勝利するという大荒れの結果に。春のG1シリーズは波乱の幕開けとなりました。
新良(以下、新) 上位2頭は継続騎乗でしたが、それを考慮しなくてもお手上げでしたね。1番人気12着のメイケイエールを推奨していた自分が恥ずかしいです。
編 的中させた人のほうが圧倒的に少ないわけですから、悲観することはないですよ。気持ちを切り替えていきましょう。
新 もちろん、そのつもりです。なかったことにはできませんが、引きずる必要もありませんからね。
編 さあ、今週は大阪杯です。トップホースの一部がドバイに遠征したことを考えれば、なかなかの好メンバーが集まったと思います。
新 実力拮抗ですし、乗り替わりも多いので予想のしがいがあります。
編 まさに新良さんの腕の見せどころ。早速、結論をお聞かせいただけますか?
新 イーガン騎手から川田将雅騎手に乗り替わる⑥ヴェルトライゼンデを狙います。
編 きましたね、川田騎手。世界のトップジョッキーのなかでも、今いちばん乗りに乗っていると言ってもいいかもしれません。
新 3月は本当にすごかったですよね。JRAのレースを勝ちまくり、交流重賞で3日連続勝利を達成し、ドバイワールドカップまで勝っちゃいましたから。
編 この勢いは止まりませんね。イーガン騎手も良いジョッキーですが、日本国内で川田騎手が乗るとなれば、信頼度が違います。この乗り替わり相当強力ですね。
新 ヴェルトライゼンデはこれ以上ないという相棒を得たと考えていいでしょう。JRAにおける今年の川田騎手は、騎乗馬を選んでいるとはいえ、「異常」とも言えるほどの好成績を記録しています。なんと今年のベタ買い回収率が104%に達するんです。特別戦に限定すれば138%!
編 神様、仏様、川田様ですね。これは逆らってはいけない(笑)。
新 阪神芝2000mの勝率は32.3%と超優秀で、勝利数も断然トップ。2位以下との差は圧倒的で、一人だけ別次元の騎乗を続けています。
編 しかも大阪杯は、近年ほぼ毎年馬券になっていますもんね。
新 得意コースにして、得意レース。みなさんそれがわかっていて、過剰に売れてしまうかもしれませんが、それでも買う価値があります。
編 ヴェルトライゼンデにも一度跨って、しっかり勝利!
新 このコンビで新馬勝ちを収めています。一度乗って、しかも勝っているというアドバンテージは大きいでしょう。
編 この強力な鞍上を迎える馬のほうも、実力が伴っていますしね。屈腱炎による長期離脱はありましたが、復帰後は重賞戦線で大活躍しています。
新 なかでもジャパンCで3着に入った内容が優秀でした。先行馬が総崩れになる展開を、ただ1頭3着に粘りましたから。
編 コントレイル世代のダービー3着馬ですから、G1が壁になるということはなさそうですね。
新 巡り合わせの問題だけで、能力的にいつ勝っても不思議はないでしょう。
編 そのタイミングが、今回になるかもしれないと?
新 可能性はじゅうぶんにあると思います。好走歴が左回りに偏っているのでサウスポーと見る向きも多いようですが、右回りもしっかり走れていますから、なんの心配も要りません。兄のワールドエースもワールドプレミアも、5歳で重賞を勝っているように、晩成傾向にある血統も魅力です。もう一段階上があっても不思議ではないでしょう。
編 川田騎手とのコンビで過剰に売れたとしても、ほかにも有力馬がひしめていますので、1番人気になることはなさそうです。妙味アリと考えていいのではないでしょうか。
新 オッズは割れるはずなので、狙いをこの馬に絞れば、オイシイ配当を手にできるでしょう。1着を意識した馬券を組み立ていたいですね。
ウマニティに会員登録(無料)すれば、高精度スピード指数・U指数を重賞全レースでチェックできるほか、全国トップランカー予想家たちの予想閲覧、あなただけの予想ロボット作成機能など、予想的中・予想力アップに役立つ20以上のサービスを無料で利用することができます。
関西圏で親しまれていた歴史ある中距離重賞の「産経大阪杯」が2017年にリニューアル。G1昇格を果たし、春の中距離王決定戦の役割を担う「大阪杯」に生まれ変わった。第1回(2017年)は前年の年度代表馬にして、この年も連続してそのタイトルを獲得することになるキタサンブラックが1番人気に応えて初代王者を襲名。G1としてのレース史に、新たな1ページを刻んだ。G2時代から大物の参戦が多いレースとしても知られており、歴代勝ち馬の欄には、第30回(1986年)のサクラユタカオー、第36回(1992年)のトウカイテイオー、第27回(1993年)のメジロマックイーン、第42回(1998年)のエアグルーヴ、第51回(2007年)のメイショウサムソン、第52回(2008年)のダイワスカーレット、第57回(2013年)のオルフェーヴルなど、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。その一方、第45回(2001年)は当時の絶対王者テイエムオペラオーが馬券圏外の4着に敗れ、第54回(2010年)は単勝1.3倍の支持を集めたドリームジャーニーが3着に取りこぼすなど、時に大番狂わせが発生することもある。