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大阪杯 G1

日程:2024年3月31日()15:40 阪神/芝2000m

大阪杯データ分析

コース図阪神芝2000m

G1に昇格した2017年以降の年齢別では、1~3着馬延べ21頭中20頭を占める4~5歳が中心的な存在。6歳以上の好走(3着以内)は、今のところ2017年2着のステファノスが最初で最後だ。G1昇格後は馬齢面のハードルが高くなってきており、脂が乗った4歳と5歳の主力世代が活力で勝る結果となっている。また、2017年以降の所属別では、栗東所属馬が7勝、2着6回、3着6回と圧倒。美浦所属馬は2着1回、3着1回と苦戦を強いられている。しかも後者で複勝圏を死守した2頭はともに1番人気であり、2番人気以下は壊滅状態。相当の実力や実績、高評価なくして、栗東勢の厚い壁は突破できないということだろう。舞台となる阪神芝2000mは、正面スタンド前、直線に設けられた急坂の手前がスタート地点。最初のコーナー進入までは約320mと、それなりに距離があるものの、さすがにGIともなれば緩みのないペースで流れることが多く、パワーとスピードの持続力が必須といえる。(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)

【人気】
2017年以降、1番人気は【2.1.2.2】とそれなりに安定。2番人気も【2.1.1.3】と及第点の成績を残している。G1昇格後、1、2番人気がともに複勝圏を外したのは2022年の一度のみ。対照的に超人気薄の台頭は少なく、10番人気以下の馬券絡みは一例だけとなっている。その一方、1~3番人気の上位独占は皆無。単勝オッズ10倍未満の馬たちが3着以下に敗れた2021年や、1~2番人気が崩れた2022年のように波乱決着となることもある。人気サイドのみに偏らず、伏兵も絡めて妙味のある配当を狙っていきたい。

◆人気別成績(過去20年)

人気着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1番人気 8-4-4-4 40.0% 60.0% 80.0% 98.0% 98.0%
2番人気 4-3-2-11 20.0% 35.0% 45.0% 70.0% 68.0%
3番人気 2-1-1-16 10.0% 15.0% 20.0% 73.0% 53.0%
4番人気 2-2-5-11 10.0% 20.0% 45.0% 121.0% 106.5%
5番人気 0-1-3-16 0.0% 5.0% 20.0% 0.0% 50.0%
6~9番人気 4-9-4-62 5.1% 16.5% 21.5% 141.0% 113.2%
10番人気以下 0-0-1-73 0.0% 0.0% 1.4% 0.0% 6.9%

◆単勝オッズ別成績(過去20年)

単勝オッズ着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1.9倍以下 3-2-3-1 33.3% 55.6% 88.9% 54.4% 98.9%
2.0~2.9倍 3-1-0-2 50.0% 66.7% 66.7% 113.3% 76.7%
3.0~4.9倍 6-3-4-11 25.0% 37.5% 54.2% 91.3% 83.8%
5.0~7.9倍 2-3-1-19 8.0% 20.0% 24.0% 58.4% 46.8%
8.0~14.9倍 3-2-7-25 8.1% 13.5% 32.4% 89.7% 86.5%
15.0~19.9倍 0-3-2-9 0.0% 21.4% 35.7% 0.0% 127.9%
20.0~49.9倍 2-3-3-37 4.4% 11.1% 17.8% 97.1% 108.9%
50.0倍以上 1-3-0-89 1.1% 4.3% 4.3% 63.1% 27.3%

◆配当(過去10年)

馬券種最高配当最低配当平均配当
単勝 5,870円 240円 1,250円
複勝 1,240円 110円 294円
枠連 16,360円 400円 3,358円
馬連 19,080円 830円 5,026円
ワイド 7,110円 120円 1,205円
馬単 39,630円 1,580円 11,341円
3連複 50,990円 1,350円 9,305円
3連単 537,590円 7,810円 86,725円

【脚質】
2017年以降における優勝馬の最終4角通過順は、2、1、4、5、1、4、1番手。4角10番手以下通過馬の複勝圏入りはなく、近年の結果から前主導の強い傾向がみてとれる。上がり3ハロンタイム最速馬も【1.3.1.5】と、複勝率こそ50%をキープしているが、突き抜けまでには至らないケースがほとんどだ。メンバー構成や馬場コンディション、展開などを分析する必要はあるが、基本的にウイニングポジションは、中団よりも前と認識しておきたい。

◆脚質別成績(過去20年)

脚質着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
逃げ 4-3-3-11 19.0% 33.3% 47.6% 101.4% 104.8%
先行 8-8-7-50 11.0% 21.9% 31.5% 158.2% 92.2%
差し 5-5-8-70 5.7% 11.4% 20.5% 26.8% 61.6%
追込 3-4-2-62 4.2% 9.9% 12.7% 33.0% 36.8%

【枠順】
2017年以降の結果を検証すると、1~4枠が3勝、2着4回、3着2回。5~8枠が4勝、2着3回、3着5回。後者がリードしているものの、大きな差が出ているわけではなく、過度に高い評価はできない。極端なバイアスでも出現しない限りは、柔軟なスタンスで臨むのが正解のように思える。なお、馬番別で見ると、最内の1番が【0.1.0.6】、大外の馬番も【0.1.0.6】と低調な成績。両端の馬番はバイアスがどうあれ、あまり歓迎材料ではないことを頭に入れておきたい。

◆枠順別成績(過去20年)

枠順着別度数勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
1枠 0-1-0-22 0.0% 4.3% 4.3% 0.0% 18.3%
2枠 0-0-3-21 0.0% 0.0% 12.5% 0.0% 29.6%
3枠 3-6-1-18 10.7% 32.1% 35.7% 128.9% 118.9%
4枠 3-1-3-22 10.3% 13.8% 24.1% 214.8% 69.0%
5枠 6-3-3-22 17.6% 26.5% 35.3% 70.6% 97.4%
6枠 2-2-4-30 5.3% 10.5% 21.1% 50.3% 47.4%
7枠 3-3-2-30 7.9% 15.8% 21.1% 21.8% 76.3%
8枠 3-4-4-28 7.7% 17.9% 28.2% 87.2% 63.8%

【血統】
G1に昇格した2017年以降、種牡馬として異彩を放つのがディープインパクト。同種牡馬の産駒は2017~22年まで少なからず1頭以上が3着以内に好走し、2022年には8番人気ポタジェと3番人気レイパパレでワンツー決着を果たしている。なお、G2産経大阪杯として施行された2014~16年にも、2014年キズナ、2015年ラキシス、2016年アンビシャスと同種牡馬の産駒が3連覇を飾っていた。今後もディープインパクト系として後継種牡馬等の動向を注視すべきだろう。ほか、総じてスピードの持続力を問われる傾向にあり、スパッと切れる脚はないけれども淡々と同じペースを刻み続けられるアメリカンなタイプが狙い目。代表的な血脈としてSeattle SlewやUnbridled's Songを評価しやすく、2018年1着スワーヴリチャード、2023年1着ジャックドールなど、後者を母の父に配された馬は【2.0.1.1】と優秀な成績を残している(阪神芝2000mのコース全般における種牡馬別成績は下記のとおり)。

◆同コース種牡馬別成績(阪神競馬場/芝/2000m/過去5年)集計期間:2019/03/24~2024/03/24

種牡馬着別度数勝率連対率複勝率単勝
回収率
複勝
回収率
1 ディープインパクト 31-26-29-142 13.6% 25.0% 37.7% 91.8% 76.4%
2 キズナ 17-20-13-93 11.9% 25.9% 35.0% 214.1% 109.7%
3 ルーラーシップ 17-13-16-89 12.6% 22.2% 34.1% 116.5% 100.7%
4 ドゥラメンテ 17-12-9-63 16.8% 28.7% 37.6% 67.2% 94.0%
5 ハーツクライ 16-15-19-139 8.5% 16.4% 26.5% 83.2% 69.7%
6 キングカメハメハ 15-14-6-49 17.9% 34.5% 41.7% 109.4% 124.4%
7 エピファネイア 9-13-10-88 7.5% 18.3% 26.7% 72.3% 89.5%
8 ハービンジャー 9-9-22-115 5.8% 11.6% 25.8% 62.0% 78.8%
9 オルフェーヴル 9-5-12-71 9.3% 14.4% 26.8% 56.0% 70.8%
10 ロードカナロア 8-7-8-53 10.5% 19.7% 30.3% 49.7% 67.8%

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