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【NHKマイルC2024】直撃取材!プロ予想家最速予想 「夢月」「伊吹雅也」の狙いは!? 注目馬&妙味ある穴馬候補に迫る!

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伊吹雅也―本質を見抜く的確なデータ分析


ウマニティ、JRA公式HPをはじめ、多数の媒体で鋭い見解を披露。独自、かつ的確なデータ分析で目から鱗の穴馬を推奨する伊吹雅也プロにNHKマイルCの予想についてお聞きしました。

―予想のポイントをお願いいたします。

近年のNHKマイルCは、父か母の父にノーザンダンサー系種牡馬を持つ馬が優勢です。父も母の父もノーザンダンサー系以外の種牡馬だった馬は2021年以降[0-2-0-28](3着内率6.7%)とあまり上位に食い込めていないんですよ。


―ノーザンダンサー系優勢は意外ですね。

現在の日本競馬界における主流の父系とは言い難いのですが、このレースに関しては重要度が増すので、見逃せないポイントのひとつと言えるでしょう。ちなみに、特別登録を行った27頭のうち、父か母の父にノーザンダンサー系種牡馬を持っている馬は9頭だけです。

―3分の1だけですか。内包馬には注目が必要ですね。2歳G1馬のジャンタルマンタルアスコリピチェーノが人気を集めそうですが、この2頭は抜けている印象でしょうか。

私は2頭とも抜けた存在だと思っています。母の父にノーザンダンサー系種牡馬のDanehill Dancerを持っている分、アスコリピチェーノのほうをより高く評価しようと考えていますが、ジャンタルマンタルも血統だけを理由に軽視して良い馬ではありませんよね。無理に嫌うことなく、それなりに重いシルシを打つつもりです。

―となると、軸はアスコリピチェーノになりますかね。

そうですね。素直に中心視して良さそうです。父にダイワメジャーを持つ馬は2016年以降[2-2-1-4](3着内率55.6%)ですし、これといった不安要素が見当たりませんから。

―ありがとうございます。ほかの馬に付け入る隙があるなら、間隔の短いローテかと思うのですが、このあたりはいかかがでしょう。

前走のレースが桜花賞、かつ前走の着順が5着以内だった馬は2016年以降[2-1-0-2](3着内率60.0%)、前走のレースが皐月賞、かつ前走の着順が6着以内だった馬は2002年以降[2-3-3-3](3着内率72.7%)。マイナスに捉える必要はないと思います。


―そうなると、なおさら無理にきらう必要はなさそうですね。ほかの有力馬をお聞きすると、ニュージーランドTで連対したボンドガールはここでもチャンスはありそうでしょうか。

十分にチャンスはあると思います。近年のNHKマイルCは格の高いレースで上位に食い込んだことのある馬が中心です。“JRAの、G1・G2のレース”において“着順が3着以内、かつ4コーナー通過順が2番手以下”となった経験がない馬は2021年以降[0-1-0-31](3着内率3.1%)でした。

―このデータはかなり強力ですね。

そもそも、ボンドガールは半兄にダノンベルーガがいる良血馬。大舞台だからこそ積極的に狙っていきたいタイプです。

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―血統的な裏付けもあるわけですね。一方、波乱のイメージが強いG1ですが、過去の穴馬に共通するデータなどあればお願いします。

近年のNHKマイルCは、基本的に大敗直後の馬が強調できないレースです。前走の着順が4着以下、かつ前走の馬番が1~14番だった馬は2021年以降[0-0-0-21](3着内率0.0%)でした。伏兵を狙うにしても、前走好走馬の中から人気の盲点になっている馬を探すような形で検討するべきだと思います。

―先ほどのデータに続き、傾向がはっきりしていますね。そのうえで、穴っぽいところで狙えそうな馬はいますか。

強いて挙げるならばディスペランツァでしょうか。G1・G2のレースで上位に食い込んだ経験こそないものの、前走のアーリントンCは高く評価して良い内容だったと思いますし、1マイルのレースではまだ底を見せていません。半兄ファントムシーフは2023年皐月賞で3着に食い込んだ実績のある馬ですし、思ったよりも注目が集まっていない印象なので、非常に楽しみです。



取材後記:波乱度の高いレースですが、今年は人気馬にマイナス要素が少なそうですね。明確な傾向もあり、ぜひ参考にしたいです。


夢月ー高精度の数値化が生み出す至高のデジタル予想


競馬を含むあらゆるギャンブルでプラス収支を達成。圧倒的博才の裏にある非の打ち所のないロジック。出走各馬の的確な能力比較と希少なデータで回収率を向上させる夢月プロにNHKマイルCについてお聞きしました。

―予想のポイントをお願いいたします。

基本的にはNHKマイルCより皐月賞桜花賞のほうがレースレベルが高いので、そこで好走した馬は単純な力では上位の存在だと思ったほうがいいですね。

―やはりクラシック組は強いですか。

2015年にクラリティスカイ皐月賞5着からNHKマイルCで1着、2019年のアドマイヤマーズ皐月賞4着からNHKマイルC 1着ときっちり決めていますし、桜花賞組も好走した馬は上位に来ることが多いですよね。

―となると、ジャンタルマンタルアスコリピチェーノは妥当に評価すべきでしょうか。

この2頭を中心に、割って入る馬を探していくことになりそうですね。


―2頭だと、どちらを上にみていますか。

力はジャンタルマンタルが一番ではないでしょうか。皐月賞は時計が出やすい馬場だったとはいえ、これまでのレースレコードより速い時計で走破するというのは相当力がないと出来ない芸当で、このメンバーに入れば地力は上の存在だと思います。

―では、馬券的にはジャンタルマンタルが軸という感じでしょうか。

そうですね。共同通信杯では超スローペースからの瞬発力勝負を経験し、皐月賞では厳しい流れで崩れずの競馬で安定感も魅力ですね。かかりやすいタイプでマイルのほうがより走れそうですし、距離を戻してさらにという期待感があります。

―崩れるシーンは考えにくそうですね。アスコリピチェーノの前走桜花賞2着をどう見ましたか。

4コーナーで外に振られたのが痛かったですが、それでも脚は鈍らず瞬発力はかなりのものがありましたよね。調教内容が良く成長がうかがえるので、やはり怖い一頭です。

―2頭に対抗できそうな馬をお聞きしていきたいと思います。まず、サウジアラビアRC以来のゴンバデカーブースはいかかがでしょう。

素質は見劣りしないと考えますが、難しいかもしれません。喉の手術後に放牧に出されて、その後挫跖で調教を積めておらず、成長力で他の馬に離されている可能性があります。目立った追い切りをしていればいいんですけど、調教からはあまり成長している感じがないので……。素質に期待して押さえるかどうかという感じですね。


―順調さを欠いたのは痛いですね。アーリントンCを勝ったディスペランツァは通用しそうでしょうか。

アーリントンCは末脚が強烈でしたね。ペースが遅くて大分厳しい位置だと思いましたが、馬群を捌きながらよく差し切りました。トップスピードに乗るのが遅いので直線が長いのは歓迎でしょうから、さらにパフォーマンスを上げて好走しても不思議ではありません。

―人気的にも楽しみな1頭になりますね。

ただ、鞍上が決まっていないのは心配です。一応前走はモレイラ騎手なので、乗り替わりならマイナスではあると思います。

―鞍上にも気を配りたいです。ほかに穴っぽいところで気になる馬はいますか。

イフェイオンですかね。桜花賞は他馬と接触してからとんでもない掛かりっぷりで最後まであまり折り合えていませんでしたが、それでも直線は残り150mあたりまで頑張っていました。

―11着を鵜呑みにできない内容なんですね。

デビュー戦のようにプレッシャ―なしで立ち回ることができれば、内でも我慢できそうですけど、現状繊細なところがあり外を回す競馬のほうがしっかり脚を使えている印象です。気分良く運べれば変わり身があるはずです。


―フェアリーS1着も外枠でしたよね。この馬にとっての好枠を引いてほしいです。人気サイドに戻り、毎日杯2着から臨戦のノーブルロジャーはいかがでしょう。

シンザン記念は外を回しながらもスムーズに押し上げることができず、直線だけで突き放したような競馬で強い内容でしたし、長く脚を使える脚を活かすには長い直線の東京マイルは歓迎だと思います。

―最後にワケありの凡走から、巻き返しを期待できそうな馬がいればお願いします。

おそらく除外ですが、スパークリシャールはいいかもしれません。ニュージーランドTはスムーズに先行できず、終始外を回す競馬となり厳しいロスでした。最後はそこそこ伸びていましたし、自分の競馬ができればもっと上を目指せそうですよ。


取材後記:ディスペランツァイフェイオンが絡むと高配当を期待できそうですね。なるべく絞りつつ、上手く穴馬を拾いたいです。


以上、プロ予想家2名のNHKマイルCの見解と注目馬を紹介しました。お二方ともマイルG1馬の2頭を順当に評価されていますね。どちらを上に取るか、週末までもうひと悩みです。それでは、また来週お会いしましょう。



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