【TAROの競馬研究室】晴れればルメ馬場、雨降れば危ルメ馬場の東京芝/みやこステークス展望
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注目された天皇賞(秋)はイクイノックスが圧勝。ジャックドールのハイペース逃げにも動じることなく、スッと手応え良く3番手につけ、直線は悠々と抜け出すだけ。ゲートで遅れた後方待機組が2~3着に突っ込んできたのをみても展開は厳しかったが、ただ一頭レベルが違った。これで昨年の天皇賞(秋)から、海外を含めてG1・5連勝。まさに向かうところ敵なし。
もっとも、2着以下も注目馬多数。2着ジャスティンパレスはスピード競馬にも対応。展開が向いたにしても中身の濃い競馬だった。距離が延びるジャパンカップではさらに差が詰まる可能性もある。
3着プログノーシスは位置取りこそハマったが少し仕掛けが早かった。タイプ的にはマイルCSで見たいが、連戦で使えるタイプの厩舎ではないだけにどうだろうか。距離は2000mが限界か。逆に有馬記念あたりも良さそうだが、そうなると騎手を選ぶことにもなる。現実的ではないか。
5着ガイアフォースも強気に攻めていって能力を証明した。こちらはマイルCSなら有力。京都外回りは合う。
惨敗組の中ではドウデュース。良くも悪くもマッチョになってきており、3歳時のような溜めて鋭く伸びるタイプではなくなっている。ジャパンカップで期待したいところだが、今回の内容を見る限り、仮に武豊騎手に手綱が戻ってもどうかなというのが正直なところ。有馬記念、あるいはマイルで再び見たい気もする。
ジャックドールはレースを盛り上げる逃げを打ったが、一度でいいから外国人騎手で見てみたい。香港カップなら有力では。
ちなみにルメール騎手は今年の秋開催の東京芝で12勝。複勝率は73%と、いい馬に乗っているにしても、それを上回る圧倒ぶりだ。
今の東京芝はルメール騎手のスタイルに極めて合っていることも大きい。乾いて差しが届く「ルメ馬場」が続くならば、人気でも嫌ってはいけないか。
ちなみに秋の東京開催、唯一良馬場ではなかった10/9(月)は、ルメール騎手(0-1-1-3)と不発。雨が降ってタフな馬場になると切れ味をそがれるので、一転して「危ルメ馬場」にになる。ルメール騎手の人気馬を素直に信じるかどうかは、空模様次第ということになる。
それでは最後に今週末の注目馬を。
~今週末の注目馬~
今週はみやこステークスから。
・ワールドタキオン(斎藤新騎手)
注目はワールドタキオン&斎藤新騎手。
前走のエルムSは、好スタートから好位追走、逃げ馬が早々にバテたことで早めに動かされる形で厳しい流れだったが、それでも最後は地力で2着に粘り通す強い内容。出戻り後はずっと好内容を続けており、重賞でも安定して走れそうだ。
※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。
○TARO プロフィール
栃木県出身、競馬予想家。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)など著書多数。最新刊は『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)。 |
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【TAROの競馬研究室】スルーセブンシーズは凱旋門賞で観たい/ラジオNIKKEI賞展望
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春のグランプリ、宝塚記念はイクイノックスが大外から豪快に差し切って勝利。単勝1.3倍の断然の支持に応えた。
正直なところ人気を見たときにはさすがに少々被りすぎだなと感じたが、終わってみれば期待に違わぬ貫禄の勝利。広い東京コースの決め手比べでも、2500mや2200mのロングスパートでもキッチリと差し切るのだから真のチャンピオンといって間違いない。
惜しかったのは2着スルーセブンシーズ。完璧な運びで直線に向いたが、最後切り替えたところが惜しかった。それでも好騎乗があってこその2着。池添騎手は阪神芝2200mの仕掛けどころを心得ている。3着ジャスティンパレスは少しズブさを見せたあたり久々の中距離のペースに戸惑った印象もあったが、底力で伸びて来た。4着のジェラルディーナは早仕掛けでラストは脚が上がったが、それでも地力の高さを見せた。
上位勢はそれぞれ能力の高さを示した好レースだった。
イクイノックスは恐らく国内専念となりジャパンカップが大目標になりそう。一方、タフな馬場も馬群も苦にせず、精神力も強いスルーセブンシーズには、是非凱旋門賞を目指してほしい。エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルが掴み損ねた栄光を、今度こそ手にするチャンスがあるかもしれない。
それでは最後に先週からの狙い馬と、今週末の注目馬を。
【次走狙い馬】ジューンオレンジ 6/25(日)函館10R 1番人気5着
完全な先行イン有利競馬の立ち回り戦になってしまい道中外を回した組や外枠勢には出番がなかった。その中でもラストはよく伸びて地力の高さは示した。順調なら次走はさらに開催が進んだ函館か、あるいはコーナーをゆったり回れる札幌になる可能性が高く条件好転、巻き返し濃厚。
~今週末の注目馬~
今週はラジオNIKKEI賞から。
・グラニット(嶋田純次騎手)
注目はグラニット&嶋田純次騎手。
基本的には小回り向きのスピードと立ち回りが生きるレースで、過去5年のうち4年で逃げた伏兵馬が馬券圏内に好走中。となれば、やはり狙いはグラニット。同じ小回り1800mのスプリングS4着の実績は上位。最終週で距離も長かった皐月賞は度外視し、巻き返しを狙いたい。
※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。
○TARO プロフィール
栃木県出身、競馬予想家。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)など著書多数。最新刊は『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)。 |
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