2024年11月3日()デルマー競馬場 ダート2000m

レース結果 ~BCクラシック 2024~

  • 出走予定馬
  • 出馬表
  • レース結果



馬名 性齢 負担重量
(kg)
騎手 調教師 オッズ 人気
1 11 11    シエラレオーネ 牡3 55.5 F.プラ C.ブラウン 10.2 5
2 9 9    フィアースネス 牡3 55.5 J.ヴェラスケス T.プレッチャー 3.7 2
3 1 1    フォーエバーヤング 牡3 55.5 坂井瑠星 矢作芳人 3.6 1
4 13 13    ニューゲート 牡4 57.0 L.デットーリ B.バファート 46.3 10
5 5 5    セニョールバスカドール 牡6 57.0 J.ロザリオ T.フィンチャー 62.5 11
6 10 10    タピットトライス 牡4 57.0 I.オルティスJr. T.プレッチャー 74.0 12
7 8 8    ピレニーズ 牡4 57.0 B.ヘルナンデスJr. C.ドゥヴォー 126.7 14
8 3 3    シティオブトロイ 牡3 55.5 R.ムーア A.オブライエン 4.6 3
9 2 2    ハイランドフォールズ 牡4 57.0 L.サエス B.コックス 13.5 6
10 7 7    ウシュバテソーロ 牡7 57.0 川田将雅 高木登 8.6 4
11 4 4    ミクスト 牡4 57.0 K.フレイ D.オニール 95.0 13
12 12 12    アーサーズライド 牡4 57.0 J.アルバラード W.モット 24.8 9
13 6 6    デルマソトガケ 牡4 57.0 C.ルメール 音無秀孝 22.5 8
14 14 14    ネクスト セ6 57.0 L.マチャド W.コーワンズ 21.4 7
取消 15 15    ラトルンロール 牡5 57.0 J.オルティス K.マクピーク

■払戻金

単勝11 1,020円
複勝11 200円
9 130円
1 140円
馬連9-11 1,120円
ワイド9-11 410円
1-11 580円
1-9 330円
馬単11-9 3,130円
3連複1-9-11 1,680円
3連単11-9-1 11,340円

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※レース結果・払戻金・オッズなどのデータは、必ず主催者(JRA)発行のものと照合してください。

最新出走予定馬情報 ~BCクラシック 2024~

BCクラシックでGⅠ2勝目を挙げたシエラレオーネ(米=C・ブラウン、牡3)は来年も現役を続行することが8日、分かった。同馬のオーナーグループであるクールモアアメリカが公式SNSで発表した。種牡馬入りの可能性も取りざたされていたが、「(放牧で)元気を取り戻してから競馬場に戻る」としている。現段階で「まだレースの計画は決まっていない」ものの、これまで2度対戦してきた、いとこのフォーエバーヤング(栗・矢作、牡3)と再び激突する可能性は十分にありそうだ。

【JBCクラシック】レースを終えて…関係者談話11月05日(火) 08:30

第24回JBCクラシック(4日、佐賀11R、指定交流、JpnⅠ、サラ3歳上、選定馬、定量、ダ右2000m、1着賞金1億円、晴れ、良)

◆浜中騎手(メイショウハリオ2着)「今回は調教から気配が良かったので、久々にいい手応えをつかめて競馬に行けました。結果は負けましたが、よく頑張って走ってくれました」

◆笹川翼騎手(キリンジ3着)「長くいい脚を使う感じだったので、リズムを整えてロングスパートをかけた。この相手でもやれたのは大きい」

◆石川倭騎手(シルトプレ4着)「ある程度イメージ通りで、リズム良く走れたことがしまいの脚につながった。でも3着は欲しかった」

◆武豊騎手(ノットゥルノ5着)「流れとしては悪くなかったし、形も悪くなかったです。勝つときと負けるときの差が激しいですね。3コーナーから行きっぷりが悪くなった。勝つときはあそこからグンと行くんですけどね」

◆坂井騎手(ウィリアムバローズ6着)「自分のペースでリズム良く運べました。雰囲気も良かったですし、最後までしっかり頑張ってくれたと思います」

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【JBCクラシック】ウィルソンテソーロが4馬身差でJpnⅠ初制覇 川田将雅騎手「地元でGⅠを勝つというのはこんなに感極まるんだな」11月05日(火) 08:06

ダート競馬の祭典・JBC4競走が4日、佐賀と門別の両競馬場で開催された。佐賀で行われたクラシックは川田騎乗の1番人気ウィルソンテソーロが4馬身差で圧勝し、JpnⅠ初制覇を飾った。スプリントは4番人気のタガノビューティーが重賞初制覇をJpnⅠの大舞台で達成し、レディスクラシックは3歳馬アンモシエラが快勝した。門別の2歳優駿は地元・ホッカイドウ所属馬のソルジャーフィルドが勝利した。



わずかに届かなかった頂きに上り詰めた。GⅠ級2着3回のウィルソンテソーロがJpnⅠ初制覇。地元・佐賀のファンの〝カワダコール〟に応えるように川田騎手が馬上でヘルメットを脱ぎ、深々と一礼。インタビューでは涙を浮かべて万感の思いを伝えた。

「これだけ温かい声援をいただけるということが騎手冥利に尽きるな、と。地元でGⅠを勝つというのはこんなに感極まるんだな、と本当にうれしく思っています」

スタート直後は先行集団の直後で流れに乗ると、馬群の間を割ってポジションを押し上げ、2周目の3コーナーで早くも先頭へ。鞍上の大きなアクションに応え、後続を突き放して4馬身差のVを決めた。

川田騎手は父・孝好さんが佐賀競馬の元騎手で現調教師。子供のころから佐賀競馬場で生まれ育った。「ゲート裏を回っているときにあそこで僕はちびっこずもうの練習とかをしていましたから(笑)」。故郷に錦を飾り、ウイニングランで馬場を1周した。

小手川調教師にとってもうれしいGⅠ級初制覇だ。「あれだけの馬を勝たせられず情けなかった」と悔しさを乗り越えつかんだ初タイトル。今年はドバイに遠征(ワールドC4着)し、前走は韓国(コリアC2着)にも渡った。「精神的にたくましくなってきました」と目を細めた。

「同じオーナーのウシュバテソーロに追いつけるように、これからもウィルソンとともに精進していきたいと思っています」と川田騎手。今後は馬の様子をみて決められるが、その先には輝かしい未来が待っているはずだ。(山口大輝)

■ウィルソンテソーロ 父キタサンブラック、母チェストケローズ、母の父アンクルモー。鹿毛の牡5歳。美浦・小手川準厩舎所属。北海道日高町・リョーケンファーム株式会社の生産馬で、馬主は了徳寺健二ホールディングス(株)。戦績19戦8勝(うち地方7戦4勝、海外2戦0勝)。獲得賞金4億6466万9800円(うち地方2億5100万円、海外1億1984万1800円)。重賞は2023年JpnⅢかきつばた記念、JpnⅢマーキュリーC、JpnⅢ白山大賞典に次ぐ4勝目。JBCクラシックは小手川準調教師が初勝利、川田将雅騎手は19年チュウワウィザード、20年クリソベリルに次ぐ3勝目。馬名の意味は「人名より+冠名」。

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【佐賀・JBCクラシック2024】1番人気ウィルソンテソーロが早め先頭から4馬身差完勝で念願のJpn1初制覇11月04日(月) 18:53

4日の佐賀11R・JBCクラシック(Jpn1)(サラブレッド系3歳以上定量、ダート2000m)は、川田将雅騎手騎乗の1番人気ウィルソンテソーロが勝利。

JBCデー・大一番として迎えた頂上決戦は、ウィリアムバローズの逃げで幕開け。1番人気ウィルソンテソーロは徐々に好位へと取りついていき、ノットゥルノ、メイショウハリオらも含め先団6~7頭の隊列で2周目の向こう正面を通過。ここで、徐々に置かれ始める各馬を尻目に、ウィリアムバローズが強気の仕掛けで一気に先頭へ。3コーナーを通過して、みるみるその差を広げにかかると、最後は4馬身差の独走で、Jpn1初制覇のゴールを駆け抜けた。

勝ちタイムは2分08秒0(良)。
2着に4番人気メイショウハリオ、3着に7番人気キリンジ
なお、2番人気ウィリアムバローズは6着に、3番人気ノットゥルノは5着にそれぞれ敗れた。

勝ったウィルソンテソーロは、父キタサンブラック、母チェストケローズ、母父UncleMoという血統の5歳牡馬。JRA・小手川準厩舎の管理馬で、生産者はリョーケンファーム株式会社。馬主は了徳寺健二ホールディングス株式会社。通算成績19戦8勝(うち地方7戦4勝)。重賞は、23年の白山大賞典以来の4勝目。小手川準調教師はJBCクラシック初勝利、川田将雅騎手は3勝目。

■払戻金
単勝 :10   210円(1番人気)
複勝 :10   120円(1番人気)
    3   170円(4番人気)
    2   510円(7番人気)
枠連複:3-8  730円(4番人気)
馬連複:3-10  730円(4番人気)
馬連単:10-3  1,240円(7番人気)
ワイド:3-10  270円(3番人気)
    2-10  1,370円(15番人気)
    2-3  2,360円(18番人気)
3連複:2-3-10 8,130円(21番人気)
3連単:10-3-2 24,510円(57番人気)

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【JBCクラシック】陣営の思惑11月04日(月) 16:20

ガルボマンボ=高知ではトップクラスの実力馬だが、一線級のメンバーが相手では荷が重い。

キリンジ=ダートグレードで3度の馬券圏があるが、近2走は地元の重賞で勝ち切れない近況。展開の助けがほしい。

❸メイショウハリオ=JpnI3勝の実績馬。前走で3着と巻き返し、一時の不振は脱した印象がある。軽くは扱えない。

ヒロイックテイル=名古屋グランプリは離された2着で、帝王賞は11着と完敗。器用さを生かしてどこまで粘れるか。

❺ノットゥルノ=右回りで重賞3勝を含む全9連対をマーク。前走の帝王賞7着だけでは見限れない。

アンブロジオ=JRAでの4勝は芝と障害レース。転入後は⑩⑩着でダート適性に疑問が残る。

シルトプレ・米川昇師「長距離輸送の影響を考慮して早めに佐賀入り。JRAの一線級との力関係が鍵だが、雨で軽い馬場になるのは歓迎だと思う」

ダイモーン=地元の条件戦を勝ち切れないようでは厳しい。

❾ウィリアムバローズ・上村洋師「今回は初めての2000メートルになるが、小回りのぶん対応できれば。デキは変わらずキープできている」

❿ウィルソンテソーロ・小手川準師「ジョッキーに聞いたところ『体調だけキープしてくれれば』と。あれだけのジョッキーだし、佐賀出身でもあるので勝つためのイメージはできているのでは」

シンコーマーチャン=前哨戦の日本テレビ盃で10着。10歳馬で上積みも見込めない。

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【佐賀・JBCクラシック2024】地方競馬重賞展望 前走で大金星のウィリアムバローズが頂点を極める11月04日(月) 10:00

JBCクラシック・レース概要】
1着賞金1億円は、東京大賞典と並び、地方競馬では最高峰となる。格付けはJpn1。2001年に大井競馬場のダート2000m戦で創設。JBCスプリントJBCレディスクラシックと同様、全国の競馬場で持ち回りのかたちで実施される。今年は佐賀競馬場の2000m戦が舞台となっている。

JBCクラシック・検討のポイント】
日本テレビ盃でウシュバテソーロを破る大金星を挙げたウィリアムバローズに、Jpn1初制覇のチャンスが巡ってきた。ライバルもJRA勢となりそうで、その比較が大きなポイントとなりそうだ。

JBCクラシック・出走馬概要】
ウィリアムバローズ
前走の日本テレビ盃の他、今年1月の東海Sも勝利している。G2・Jpn2のタイトルを手にした今、次に目指すのは当然G1・Jpn1タイトルということに。前述した通り、ウシュバテソーロに先着できたのだから、その資格はじゅうぶんに備わっていると言っていいだろう。米国BCから帰国直後の坂井瑠星騎手が、引き続き手綱を取る。

ノットゥルノ
2022年に大井・ジャパンダートダービーを優勝しており、こちらはすでにJpn1馬の座についている。佐賀競馬場のダート2000m戦は、今年2月に佐賀記念を制した舞台でもある。コース経験を考えると、ウィリアムバローズにとって最も怖い存在はこの馬かもしれない。本馬の鞍上も、米国BCから帰国したばかりの武豊騎手が務める。

ウィルソンテソーロ
この馬の鞍上もアメリカから帰ってきたばかりの川田将雅騎手だが、このコンビでは5戦5連対。加えて、今回の佐賀競馬場は川田将雅騎手と縁の深い場所だけに、特別な想いで挑むレースとなりそうだ。G1・Jpn1では、昨年末の東京大賞典で2着、今年6月の帝王賞で2着と、あと一歩で手が届くところまで来ているだけに、佐賀で何とか頂点に立ちたいところだろう。

ヒロイックテイル
地方所属馬では、高知所属のこの馬に注目したい。元JRAオープンクラスから移籍して3戦目の前走、イヌワシ賞で地方初勝利を挙げたが、2着以下に2秒9差をつけて圧勝している。最近、地方全国交流競走でトレンドとなっている高知所属馬の代表格として、Jpn1でも波乱の主役となるべく牙を研ぐ。高知所属馬だが、金沢の吉原寛人騎手騎乗となる点にも注目したい。

上記4頭以外では、Jpn1・3勝のJRA所属馬メイショウハリオも警戒が必要な一頭。3着に敗れた前走・日本テレビ盃はあくまで叩き台で、本番となる今回は面白い存在となりそうだ。

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【JBCクラシック】内海裕介&斉藤弘樹 JRA東西本紙予想の◎11月04日(月) 09:35

ダートの祭典、JBC4競走が4日、佐賀、門別の2競馬場で行われる。中央競馬の東京本紙予想担当の内海裕介記者は、メインのクラシックで日本テレビ盃を快勝したウィリアムバローズを本命にした。小回りコースを味方に逃げ切るとみた。一方、大阪本紙予想担当の斉藤弘樹記者はウィルソンテソーロに◎。自在性を生かして最後に差し切るとみた。

「♪知~らない街を~」と言えばジェリー藤尾さんの名曲『遠くへ行きたい』だが、記者だってこの3連休は佐賀にも、米国・デルマー競馬場にも行きたかったのが本音だ。もちろん、現実は茨城の美浦トレセンでお留守番。仕方ない。こうなったら住めば都ならぬ、もうかれば都、の意気込みで遠方から大的中を目指すとしよう。

JBCクラシック。◎はウィリアムバローズ。

本場の米・ブリーダーズカップでのフォーエバーヤング以下の奮闘の熱気も覚めやらぬ中、本日は九州で初めて、砂の祭典が開催される。知らない街を味方につけられるニュースターを見いだすことこそ、競馬場持ち回り制GⅠの醍醐味(だいごみ)だ。

ウィリアムバローズは佐賀競馬に初見参。細かい適性うんぬんは未知数になってしまうが、逃げ馬ながら決してゲートを出てからのダッシュ力が鋭いタイプではないだけに、外からかぶされずに進出可能な外めの⑨番枠は悪くないはずだ。直線の短さを味方にウシュバテソーロの追い上げを封じ込めた前走(船橋・日本テレビ盃)は、3着メイショウハリオにちゃっかり1秒1もの差をつけており、小回りを舞台にしたひとり旅なら、相当うるさい存在となっていい。

ダート界は冬場がオンシーズン。それだけに主力級はこの時期に始動するシナリオも描けるのだが、こちらはしっかりと前哨戦を使われているのも好感が持てるところ。知らない街をぶらりと逃げ切り-、そんな決着を描いてみたい。

○は韓国遠征帰りながら気配良好なウィルソンテソーロ。勝ち切るのは難しそうな印象だが、安定感は屈指。

▲は佐賀記念が強かったノットゥルノ。こちらは使われてよくなる傾向で、休み明けがどうかだけ。(内海裕介)

きょうは佐賀のJBC競走を現地で取材する。好メンバーがつどったJpnⅠの3レース連続開催、そして自身初となる佐賀競馬場に胸を躍らせて、九州に向かいたい。

メインのクラシックは◎ウィルソンテソーロのJpnⅠ初制覇を目に焼き付ける。3連勝の勢い十分で挑んだ昨年は5着とGⅠの壁にはね返されたが、一線級にもまれた経験がその後の飛躍につながった。続くチャンピオンズCでは後方から鋭く脚を伸ばしてレモンポップの2着。東京大賞典では一転、ハナを切ってウシュバテソーロの半馬身差2着に踏ん張った。

今年は勝ち星こそ挙げられていないが、初の海外遠征となったドバイワールドCで4着に奮闘。帝王賞、コリアCでともに2着とトップレベルの舞台で好走を続けており、地力強化は明白だ。

何と言っても最大の武器は自在な脚質。展開に左右されることなく自分のリズムに合わせたポジション取りから、ラストはしっかりと脚を使うことができる。ここは先手が濃厚なウィリアムバローズを目標に置き、レースも進めやすい。1年間の成長を見せつけ、悲願のタイトルを奪取する。(斉藤弘樹)

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【JBCクラシック】コスダコレダ~乗り込み入念⑤ノットゥルノ反撃開始11月04日(月) 09:26

(佐賀11R)ノットゥルノを信頼する。左回りダート【0・0・0・6】に対し、右回りダートは【5・4・0・4】。佐賀は4走前の佐賀記念で圧勝劇を演じている。3走前は苦手な左回り戦。前走は1コーナー手前で窮屈になり頭を上げる場面があり、3、4コーナーも外々を回らされるロスが響いた。休み明けでも乗り込みは入念。スムーズなら反撃が可能だ。3連単⑤→⑨⑩→⑨⑩③④⑦。

(門別11R)JBC2歳優駿は毎年ハイペースになり、追い込み馬の台頭が目立つレース。グランジョルノは新馬戦を出遅れながら楽にまくって快勝した。展開が味方するはずで、キャリア2戦目の重賞挑戦でも勝機は十分ある。馬連複&3連複⑧流し。

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【BCクラシック】フォーエバーヤング猛追も3着 坂井瑠星騎手「ベストは出してくれた」11月04日(月) 08:48

サンディエゴ(米カリフォルニア州)2日(日本時間3日)=山口遥暉】ブリーダーズC2日目の諸競走がデルマー競馬場で行われた。日本から12頭が出走したものの勝てなかった。メインのクラシックに出走したフォーエバーヤング(栗・矢作、牡3)は好位から差を詰めたが3着。5月のケンタッキーダービーに続く銅メダルで頂点には届かなかった。ほかではターフのローシャムパーク(美・田中博、牡5)が2着と好走した。



持てる力は全て出した。それでも最高峰の頂には届かなかった。世界中の注目を集めたフォーエバーヤングは、3着まで追い上げるのが精いっぱい。坂井騎手は努めて冷静に振り返った。

「勝てなかったことは非常に残念ですが、ベストは出してくれたんじゃないかなと思います。上位2頭が強かったです」

スタートを決めると、鞍上は最内から積極的に促し勝負に出た。地元ファンもどよめく半マイル通過44秒96のハイペースを好位のインでじっとこらえた。勝負どころで内から進出を図り、直線では先行各馬の外へ。ラストはさすがの伸び脚を見せたが、前を行く2頭の姿は遠いままだった。

「力を出し切ったレースだったので、残念ではありますが、すがすがしい気持ちというか、やり切ったなという気持ちです」。白の帽子で祭典へ挑んだ矢作調教師もうなずいた。今春のケンタッキーダービーに続く3着。それでも、当時培った精神力は確実に生きていた。日本よりも間近に感じるファンの熱気に気押されることもなく、「ケンタッキーダービーと比べるとだいぶ落ち着きもありましたし、本当に堂々としていました」と鞍上は実感を込めた。

今回は夢破れたが、まだ伸びしろ十分の3歳馬。トレーナーは「晩成だったリアルスティールの産駒ですし、古馬になってもっとよくなる。非常に強い世代ですが、そのトップに立ちたい」と前を向く。

来春はサウジCやドバイワールドCなど世界のビッグレースを視野に入れる。主戦を務める27歳は「何とかまた戦っていけるように、一緒に成長できたらと思います」と決意した。フォーエバーヤングとチーム矢作の挑戦は、まだ始まったばかりだ。

フォーエバーヤングのいとこシエラレオーネがV

クラシックを制したのはF・プラ騎乗のシエラレオーネ(米=C・ブラウン、牡3、父ガンランナー)。ケンタッキーダービー(2着)に続き、フォーエバーヤングとのいとこ対決を制し、父子制覇を飾った。道中は後方の位置取り。3コーナーで仕掛けて外から勢い良く進出すると、直線では同世代のライバル・フィアースネスを競り落とした。C・ブラウン調教師はBCクラシック初勝利を挙げた。通算9戦4勝、GⅠはブルーグラスSに次ぐ2勝目。

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【JBCクラシック】内海裕介&斉藤弘樹 JRA東西本紙予想の◎11月04日(月) 08:33

ダートの祭典、JBC4競走が4日、佐賀、門別の2競馬場で行われる。中央競馬の東京本紙予想担当の内海裕介記者は、メインのクラシックで日本テレビ盃を快勝したウィリアムバローズを本命にした。小回りコースを味方に逃げ切るとみた。一方、大阪本紙予想担当の斉藤弘樹記者はウィルソンテソーロに◎。自在性を生かして最後に差し切るとみた。

「♪知~らない街を~」と言えばジェリー藤尾さんの名曲『遠くへ行きたい』だが、記者だってこの3連休は佐賀にも、米国・デルマー競馬場にも行きたかったのが本音だ。もちろん、現実は茨城の美浦トレセンでお留守番。仕方ない。こうなったら住めば都ならぬ、もうかれば都、の意気込みで遠方から大的中を目指すとしよう。

JBCクラシック。◎はウィリアムバローズ。

本場の米・ブリーダーズカップでのフォーエバーヤング以下の奮闘の熱気も覚めやらぬ中、本日は九州で初めて、砂の祭典が開催される。知らない街を味方につけられるニュースターを見いだすことこそ、競馬場持ち回り制GⅠの醍醐味(だいごみ)だ。

ウィリアムバローズは佐賀競馬に初見参。細かい適性うんぬんは未知数になってしまうが、逃げ馬ながら決してゲートを出てからのダッシュ力が鋭いタイプではないだけに、外からかぶされずに進出可能な外めの⑨番枠は悪くないはずだ。直線の短さを味方にウシュバテソーロの追い上げを封じ込めた前走(船橋・日本テレビ盃)は、3着メイショウハリオにちゃっかり1秒1もの差をつけており、小回りを舞台にしたひとり旅なら、相当うるさい存在となっていい。

ダート界は冬場がオンシーズン。それだけに主力級はこの時期に始動するシナリオも描けるのだが、こちらはしっかりと前哨戦を使われているのも好感が持てるところ。知らない街をぶらりと逃げ切り-、そんな決着を描いてみたい。

○は韓国遠征帰りながら気配良好なウィルソンテソーロ。勝ち切るのは難しそうな印象だが、安定感は屈指。

▲は佐賀記念が強かったノットゥルノ。こちらは使われてよくなる傾向で、休み明けがどうかだけ。(内海裕介)

きょうは佐賀のJBC競走を現地で取材する。好メンバーがつどったJpnⅠの3レース連続開催、そして自身初となる佐賀競馬場に胸を躍らせて、九州に向かいたい。

メインのクラシックは◎ウィルソンテソーロのJpnⅠ初制覇を目に焼き付ける。3連勝の勢い十分で挑んだ昨年は5着とGⅠの壁にはね返されたが、一線級にもまれた経験がその後の飛躍につながった。続くチャンピオンズCでは後方から鋭く脚を伸ばしてレモンポップの2着。東京大賞典では一転、ハナを切ってウシュバテソーロの半馬身差2着に踏ん張った。

今年は勝ち星こそ挙げられていないが、初の海外遠征となったドバイワールドCで4着に奮闘。帝王賞、コリアCでともに2着とトップレベルの舞台で好走を続けており、地力強化は明白だ。

何と言っても最大の武器は自在な脚質。展開に左右されることなく自分のリズムに合わせたポジション取りから、ラストはしっかりと脚を使うことができる。ここは先手が濃厚なウィリアムバローズを目標に置き、レースも進めやすい。1年間の成長を見せつけ、悲願のタイトルを奪取する。(斉藤弘樹)

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過去10年の結果 ~BCクラシック 2024~

開催日 勝ち馬 性齢 調教国 タイム 騎手 調教師
2023/11/04 ホワイトアバリオ 牡4 アメリカ 2.02.87 I.オルティスJr. R.ダトローJr.
2022/11/05 フライトライン 牡4 アメリカ 2.00.05 F.プラ J.サドラー
2021/11/06 ニックスゴー 牡5 アメリカ 1.59.57 J.ロサリオ B.コックス
2020/11/07 オーセンティック 牡3 アメリカ 1.59.60 J.ヴェラスケス B.バファート
2019/11/02 ヴィーノロッソ 牡4 アメリカ 2.02.80 I.オルティス Jr. T.プレッチャー
2018/11/03 アクセラレート 牡5 アメリカ 2.02.93 J.ロサリオ J.サドラー
2017/11/04 ガンランナー 牡4 アメリカ 2.01.29 F.ジェルー S.アスムッセン
2016/11/05 アロゲート 牡3 アメリカ 2.00.11 M.スミス B.バファート
2015/10/31 アメリカンファラオ 牡3 アメリカ 2.00.07 V.エスピノーザ B.バファート
2014/11/01 バイエルン 牡3 アメリカ 1.59.88 M.ガルシア B.バファート

歴史・概要 ~BCクラシック 2024~

ブリーダーズカップ・クラシックはアメリカ競馬の祭典であるブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップで行われる3歳以上のダート2000mの競走。1984年に創設され、アメリカ競馬のみならず世界のダート中距離路線の1年を締め括る最高峰の競走として位置付けられる。
日本馬では過去にタイキブリザード(1996年・13着、1997年・6着)、パーソナルラッシュ(2004年・6着)、カジノドライヴ(2008年・12着)、エスポワールシチー(2010年・10着)、デルマソトガケ(2023年・2着)、ウシュバテソーロ(2023年・5着)が出走している。

挑戦した日本馬 ~BCクラシック 2024~

施行年馬名性齢騎手調教師着順
1996年タイキブリザード牡5岡部幸雄藤沢和雄13着
1997年タイキブリザード牡6岡部幸雄藤沢和雄6着
2004年パーソナルラッシュ牡3L.デットーリ山内研二6着
2008年カジノドライヴ牡3V.エスピノーザ藤沢和雄12着
2010年エスポワールシチー牡5佐藤哲三安達昭夫10着
2023年デルマソトガケ牡3C.ルメール音無秀孝2着
ウシュバテソーロ牡6川田将雅高木登5着