ダイワメジャー(競走馬)

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ダイワメジャー
ダイワメジャー
写真一覧
抹消  栗毛 2001年4月8日生
調教師上原博之(美浦)
馬主大城 敬三
生産者社台ファーム
生産地千歳市
戦績28戦[9-4-5-10]
総賞金100,223万円
収得賞金32,000万円
英字表記Daiwa Major
血統 サンデーサイレンス
血統 ][ 産駒 ]
Halo
Wishing Well
スカーレットブーケ
血統 ][ 産駒 ]
ノーザンテースト
スカーレツトインク
兄弟 ダイワスカーレットグロリアスサンデー
市場価格
前走 2007/12/23 有馬記念 G1
次走予定

ダイワメジャーの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
07/12/23 中山 9 有馬記念 G1 芝2500 162415.263** 牡6 57.0 M.デムー上原博之 538
(+10)
2.34.2 0.636.4⑧⑦⑧④マツリダゴッホ
07/11/18 京都 11 マイルCS G1 芝1600 18483.811** 牡6 57.0 安藤勝己上原博之 528
(-2)
1.32.7 -0.034.5スーパーホーネット
07/10/28 東京 11 天皇賞(秋) G1 芝2000 167145.639** 牡6 58.0 安藤勝己上原博之 530
(+2)
1.59.3 0.935.4⑤⑥⑥メイショウサムソン
07/10/07 東京 11 毎日王冠 G2 芝1800 14111.813** 牡6 59.0 安藤勝己上原博之 528
(+12)
1.44.5 0.334.8チョウサン
07/06/24 阪神 11 宝塚記念 G1 芝2200 186117.0512** 牡6 58.0 安藤勝己上原博之 516
(-16)
2.15.8 3.439.8⑦⑥⑦⑥アドマイヤムーン
07/06/03 東京 11 安田記念 G1 芝1600 18124.421** 牡6 58.0 安藤勝己上原博之 532
(--)
1.32.3 -0.034.4④④コンゴウリキシオー
07/03/31 アラ 6 ドバイDF G1 芝1777 16--------3** 牡6 57.0 安藤勝己上原博之 --0000 ------アドマイヤムーン
06/12/24 中山 9 有馬記念 G1 芝2500 144515.133** 牡5 57.0 安藤勝己上原博之 532
(+6)
2.32.5 0.635.3ディープインパクト
06/11/19 京都 11 マイルCS G1 芝1600 185102.311** 牡5 57.0 安藤勝己上原博之 526
(-2)
1.32.7 -0.135.1ダンスインザムード
06/10/29 東京 11 天皇賞(秋) G1 芝2000 177147.041** 牡5 58.0 安藤勝己上原博之 528
(+2)
1.58.8 -0.135.2スウィフトカレント
06/10/08 東京 11 毎日王冠 G2 芝1800 168166.431** 牡5 58.0 安藤勝己上原博之 526
(-6)
1.45.5 -0.034.5ダンスインザムード
06/06/25 京都 11 宝塚記念 G1 芝2200 134425.644** 牡5 58.0 四位洋文上原博之 532
(-2)
2.14.1 1.136.7ディープインパクト
06/06/04 東京 11 安田記念 G1 芝1600 18115.824** 牡5 58.0 安藤勝己上原博之 534
(+4)
1.33.1 0.534.8ブリッシュラック
06/04/15 阪神 11 マイラーズC G2 芝1600 118111.811** 牡5 58.0 安藤勝己上原博之 530
(-4)
1.36.2 -0.134.7ダンスインザムード
06/02/26 中山 11 中山記念 G2 芝1800 12112.112** 牡5 58.0 M.デムー上原博之 534
(+10)
1.49.7 0.836.3バランスオブゲーム
05/11/20 京都 11 マイルCS G1 芝1600 1861213.042** 牡4 57.0 C.ルメー上原博之 524
(+4)
1.32.1 0.034.9ハットトリック
05/10/09 東京 11 毎日王冠 G2 芝1800 17234.615** 牡4 58.0 横山典弘上原博之 520
(-8)
1.47.0 0.533.8サンライズペガサス
05/07/31 新潟 11 関屋記念 G3 芝1600 186112.712** 牡4 57.0 横山典弘上原博之 528
(0)
1.32.4 0.133.6④⑤サイドワインダー
05/06/05 東京 11 安田記念 G1 芝1600 18236.828** 牡4 58.0 柴田善臣上原博之 528
(+8)
1.32.8 0.535.0⑥⑤アサクサデンエン
05/04/03 中山 11 ダービー卿T G3 芝1600 16355.831** 牡4 57.5 柴田善臣上原博之 520
(0)
1.32.3 -0.334.5チアズメッセージ

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国際G2に格付けされた2007年以降、種牡馬として最多の3勝を記録するのがサクラバクシンオーアドマイヤムーンの2頭。とくにアドマイヤムーン産駒は2013年にハクサンムーンが単勝1.4倍の大本命ロードカナロア(父キングカメハメハ)を打ち負かし、2017&2018年とファインニードルがレース史上2頭目となる2連覇を飾るなど異彩を放つ。

なお、今年は阪神競馬場改修工事の影響にともない中京芝1200mで開催されるが、当該コースで施行された2020~2022年はロードカナロア(20年1着ダノンスマッシュ、22年2着ファストフォース)とダイワメジャー(21年1着レシステンシア、22年3着サンライズオネスト)の2頭が種牡馬として複数頭の3着以内好走馬を出していた。

キミワクイーンは、父ロードカナロア×母チェリーペトルズ(母の父ダイワメジャー)。まず、父ロードカナロア、母の父に配されたダイワメジャー、どちらも中京芝1200mで開催されたセントウルSで好相性を示す血脈であることを評価しやすい。また、2代母の父がサクラバクシンオーであることから、22年2着ファストフォースを意識できる配合ともいえるだろう。今年は連続開催の中京が舞台なので、持ち前のタフさも存分に活かせそうだ。

ダノンスコーピオンは、父ロードカナロア×母レキシールー(母の父Sligo Bay)。父は中京芝1200mで他種牡馬と一線を画す成績を残しており、勝利数や好走率、重賞実績はもちろんのこと、単勝・複勝のベタ買いでもプラス収支を記録。本馬は長らく馬券に絡む好走ができていないものの、22年NHKマイルカップを勝った実績は申し分なく、同産駒が5歳時にV字回復する傾向にあることを鑑みれば、初の1200mで一変があっても驚けない。

グレイトゲイナーは、父キンシャサノキセキ×母キャニオンリリー(母の父エルハーブ)。20年ダノンスマッシュ、21年レシステンシア、22年メイケイエール、と現在の中京芝1200mで開催されたセントウルSの勝ち馬は、「母の父がDanzig系種牡馬」という共通点を持つ。そのため、今年のメンバーで唯一該当する本馬の動向は人気不問で注視したい。前走CBC賞も着順ほど内容は悪くなく、コース実績からも巻き返す余地はありそうだ。


【血統予想からの注目馬】
キミワクイーン ⑭ダノンスコーピオン ③グレイトゲイナー


【沢田康文の欧州競馬リポート】ダイワメジャー産駒ダブルメジャーが仏GIIを大勝 2024年9月5日(木) 04:48

フランスではドーヴィルの夏開催が8月25日に終了した。同競馬場は今年160周年の節目を迎え、開催16日間で過去最高となる累計6万8600人の観衆が詰めかけた。

PMU(フランス馬券発売公社)での馬券売り上げは前年比5.5%減の1億6360万ユーロ(約265億320万円)。パリ五輪の影響が大きく、その期間中の賭け金は同10・5%も減少したが、それでも五輪終了後の8月12日から25日までは同1.8%増加したという。

開催のリーディングジョッキーは、日本でもおなじみのM・バルザローナ騎手が獲得。M・ギュイヨン騎手が2位で、3位に今年フランスのGⅠをすでに5勝するなど売り出し中のA・プーシャン騎手が続いた。

日本のファンにうれしかったのは、8月18日のGIIケルゴルレイ賞(芝3000メートル)でダイワメジャー産駒のダブルメジャー(愛国産、仏=C・フェルラン、騸4)が7馬身差で大勝したこと。昨秋のロワイヤルオーク賞(芝3100メートル)でGⅠ初制覇を飾っており、この秋も再び大舞台で活躍が見られそうだ。

さて、先週からパリロンシャンの秋季開催が始まり、10月5、6日にGⅠレースを集中開催する凱旋門賞ウイークエンドに向けてカウントダウンに入った。来週15日にはニエル賞、フォワ賞、ヴェルメイユ賞と、凱旋門賞と同舞台で一連の前哨戦が行われる。(在仏競馬記者)




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【新潟2歳S2024】血統アナリシス 直近3年でダイワメジャー産駒が2勝、ノーザンテースト内包馬は人気薄の激走に注意 2024年8月24日() 12:00

芝1600m戦となった2002年以降、種牡馬として最多タイの3勝を記録するのが、ダイワメジャー(2017年フロンティア、2021年セリフォス、2023年アスコリピチェーノ)とフジキセキ(2002年ワナ、2007年エフティマイア、2009年シンメイフジ)。とくに前者は晩年の産駒が新潟2歳ステークスで活躍し、勝ち馬3頭のうち2頭はのちにG1タイトルまで手中に収めている。

ほか、ノーザンテースト内包馬も毎年上位を賑わせており、2006年2着マイネルーチェ(11番人気)、2009年2着フローライゼ(15番人気)、2015年2着ウインファビラス(12番人気)、2018年3着スティルネス(8番人気)、2019年3着ビッククインバイオ(8番人気)、2023年2着ショウナンマヌエラ(10番人気)など、人気薄で馬券圏内に激走した馬の多くが該当。前述したダイワメジャーにおいても、母の父がノーザンテーストであることはポイントといえるだろう。

スリールミニョンは、父ミスターメロディ×母ルミノハレブタイ(母の父クロフネ)。父は新種牡馬となるため産駒出走は初となるが、父系曽祖父ヨハネスブルグからは17年3着テンクウが出た。本馬は3代母スカーレットローズを介してノーザンテーストの血を引くことを評価しやすく、2代母スカーレットミカがダイワメジャーの従妹であることも特筆できる。なお、昨年は同一族のショウナンマヌエラが10番人気ながら2着と健闘していた。

キタノクニカラは、父ダノンバラード×母キタノリツメイ(母の父アイルハヴアナザー)。全姉に22年新潟2歳Sなど重賞2勝のキタウイングがいる血統。父は本競走で種牡馬としての重賞初制覇を飾ることになったが、もとより近親Glorious Song(2代母Angelic Songの全姉)が好相性を示しており、RahyやSingspielを介して多くの勝ち馬の血統表に名を刻んでいた。全姉の実績を鑑みても、血統注目馬という意味では軽視できない存在だろう。


【血統予想からの注目馬】
スリールミニョン ⑪キタノクニカラ

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【沢田康文の欧州競馬リポート】ダイワメジャー産駒ダブルメジャーが芝2800メートルの仏GⅡ制覇 2024年7月18日(木) 04:48

パリロンシャン競馬場で13日、第159回パリ大賞(GⅠ、3歳=騸馬除く)が行われた。1863年にフランス初の国際競走として創設された由緒ある一戦。3000メートル、3100メートル、2000メートルと距離が変わってきたが、2005年以降は凱旋門賞と同じ芝2400メートルで開催されており、06年の優勝馬レイルリンクは秋の大一番でディープインパクトなどを破っている。

今年は8頭で争われ、M・ギュイヨン騎乗のソジー(愛国産、仏=A・ファーブル、牡、父シーザスターズ)が中団から抜け出して優勝した。勝ちタイムは2分31秒02(重)。通算5戦3勝で重賞初勝利となった。仏ダービー3着からの挑戦で、陣営は秋の最大目標に10月6日の凱旋門賞を掲げた。

その1レース前に5頭立てで行われたGⅡモーリスドニュイユ賞(4歳上、芝2800メートル)では、ダイワメジャー産駒のダブルメジャー(愛国産、仏=C・フェルラン、騸4)が3分9秒86(重)で逃げ切った。昨年のGⅠロワイヤルオーク賞を制している注目のステイヤーで、今季はGⅢ3着→GⅡ3着を経て3戦目での初勝利となった。通算成績は12戦5勝。次走はGⅠ2勝目を目指し、英国のグッドウッドC(30日、グッドウッド、芝3200メートル)が候補に挙がっている。(在仏競馬記者)




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【安田記念】復権確信!昨年の2着馬セリフォスが中内田師を背に軽やか登坂「GⅠに手が届く」 2024年5月30日(木) 09:16

東京GⅠ5連戦のラストを飾る安田記念の追い切りが29日、滋賀県の栗東トレーニングセンターで行われた。昨年の2着馬セリフォス(栗東・中内田充正厩舎、牡5歳)は、坂路単走で軽快なフットワークを披露。1週前にCWコースで6ハロン78秒9の一番時計をたたき出すなど臨戦過程は万全で、一昨年のマイルCS以来となるGⅠ2勝目を誓う。



〝三度目の正直〟だ。一昨年のマイルCS以来となる白星を目指すセリフォスが、栗東坂路を軽やかに駆け上がった。自ら手綱を取った中内田調教師は、満足げな表情を浮かべた。

「先週の追い切りがメインと考えていたので、今週は調整程度。競馬をフレッシュな感じで迎えられるような感じで終えました。(動きや雰囲気は)非常にいいですね」

前日の雨の影響で渋った馬場を苦にすることなく、一頭で軽快なリズムを刻んでいく。最後まで余力を残したまま、4ハロン56秒9-12秒7でフィニッシュした。控えめなタイムだが、1週前の23日には主戦の川田騎手が騎乗し、CWコースで6ハロン78秒9─11秒2の一番時計をマーク。大一番に向けて、負荷を十分にかけられている。指揮官も「(23日は)時計もしっかり出して、たれることなくしまいまで動けていたので、十分な内容」とうなずいた。

今年初戦のマイラーズCは、中団からよく伸びて2着。トレーナーは「古馬になって上昇度が思っていたよりゆっくりだったかなと。良くなる途上で馬場(稍重)も得意でない中、頑張ってくれた」と振り返る。ひと叩きしたことで、状態は着実にアップ。昨秋の2戦は夏負けが尾を引いたことでひと息の結果に終わったが、「今回は非常にいい状態で出走できると言い切れる感じです」と胸を張った。

安田記念には3年連続での挑戦。3歳時の一昨年は最大目標だったNHKマイルC(4着)後の参戦で4着、昨年はドバイターフ(5着)からの帰国初戦で2着だった。過去2回も決して悪い状態ではなかったが、国内の前哨戦を使って順調に上向き、本番を迎えるのは初めてだ。「3歳以来、勝利から遠のいているが、セリフォスのいい走りをしてくれれば、GⅠに手が届くところにいるのではないかなと思います」と、中内田師は2つ目のタイトル獲得に意欲を示した。

ライバルは昨年12月に実力を肌で感じた香港勢だ。香港マイルで世界の賞金王ゴールデンシックスティに0秒2差の2着と健闘したヴォイッジバブルに対し、後方から差を詰め切れず7着に終わった。

「本当に強敵。ホームのアドバンテージがあると思って強気でいきたいです」

一昨年に行われた同じ東京マイルの富士Sではソウルラッシュを力強く差し切って優勝した。舞台に不足なし。リベンジを果たした先に、2度目のマイル王の勲章が待っている。(北池良輔)

川田将雅騎手TALK

──前走を振り返って

「使って良くなるだろうという状態でしたが、それでも十分、内容のある競馬をしてくれたなと思います」

──1週前追い切りに騎乗

「全体時計は速くなりましたが、しっかりやろうということだったので、いい調教ができたと思っています」

──上積みは感じるか

「一度、使ったことで体に張りが出て、動きも良くなりました。気持ちもとても前向きで、十分な雰囲気でこられていると思います」

──改めてこの馬の持ち味は

「新馬のときからポテンシャルは高かった。性格に難しいところはありましたが、それに見合う結果を出してくれていると思います」

──今回の舞台は

「昨年もしっかり走れていますので、特にいうことはありません」

──香港馬が2頭参戦

「もちろん、すごく強いと思っています」

──セリフォスにとって久々のGⅠ制覇がかかる

「もちろん、いい結果を出せるように準備していきたいと思います」

★父ダイワメジャーに続け

セリフォスは今年で3年連続の安田記念参戦。2022年は0秒1差4着、23年は0秒2差2着だった。このレースに3回目の挑戦で勝った馬はグレード制導入の1984年以降では3頭いて、セリフォスの父ダイワメジャーは2007年に〝三度目の正直〟を果たしている。息子も続き、父子制覇を果たせるか。




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【NHKマイルC2024】血統アナリシス 種牡馬として最多勝を誇るダイワメジャー、Storm Cat内包馬は2桁人気に要注意 2024年5月4日() 12:00

これまでに種牡馬として複数回勝利実績のある馬は、ダイワメジャー(3勝)、ディープインパクト(2勝)、クロフネ(2勝)、アグネスタキオン(2勝)、フレンチデピュティ(2勝)、Kingmambo(2勝)の6頭。フレンチデピュティ~クロフネ父仔が種牡馬として存在感を示しているが、ディープインパクトも直仔リアルインパクトが2020年1着ラウダシオンを、Kingmamboも直系曾孫世代にあたる2022年1着ダノンスコーピオン(父ロードカナロア)や2023年1着シャンパンカラー(父ドゥラメンテ)を出している。

ほか、2014年2着タガノブルグ(17番人気)、2017年2着リエノテソーロ(13番人気)、2019年2着ケイデンスコール(14番人気)、2022年3着カワキタレブリー(18番人気)と近年はStorm Catの血脈を持つ人気薄の激走が目立つことを覚えておきたい。

アスコリピチェーノは、父ダイワメジャー×母アスコルティ(母の父Danehill Dancer)。これまでに同産駒からは3頭の勝ち馬が出ているが、母系5代以内でSadler's WellsやDanzigの血を引く配合は16年1着メジャーエンブレムを想起させるものであり、阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬であることにも共通点を見いだせる。ほか、桜花賞を1番人気で惜敗、鞍上のルメール騎手など通ずる部分が多いだけに、同等の評価が必要だろう。

ゴンバデカーブースは、父ブリックスアンドモルタル×母アッフィラート(母の父ディープインパクト)。Storm Catの直系は勝ち馬こそ出せていないものの、14年タガノブルグは17番人気で2着、22年カワキタレブリーは18番人気で3着と波乱を演出。また、同系統かつ「母の父ディープインパクト」の配合が目下2年連続で3着内に好走中でもある。ノドの手術や挫跖で頓挫はあったが、東京マイルで2戦2勝の実績はぞんざいに扱えない。

ウォーターリヒトは、父ドレフォン×母ウォーターピオニー(母の父ヴィクトワールピサ)。同産駒からは最低人気で3着に激走した22年カワキタレブリーが出た。また、23年3着オオバンブルマイ含め、母系にサクラユタカオーの血を引くStorm Cat直系の上位入線が続いていることからも評価しやすい。父系にDeputy Minister、母系にネオユニヴァースを持つ配合も17年1着アエロリットを想起させるだけに、穴馬としての資質は充分にある。


【血統予想からの注目馬】
アスコリピチェーノ ⑫ゴンバデカーブース ⑩ウォーターリヒト

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ダイワメジャーの関連コラム

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 先週からJRAは夏季競馬に突入し、新シーズン「ウマニティPOG 2023」も本格始動。開幕週の新馬を制したのは、テラメリタテラノヴァの2021)・シュトラウスブルーメンブラットの2021)・アトロルーベンス(キングスローズの2021)・ボンドガール(コーステッドの2021)・バスターコール(デグラーティアの2021)でした。獲得していた仮想オーナーの皆様、おめでとうございます。
 ちなみに、この5頭はいずれも単勝2番人気以内・単勝オッズ4倍未満の支持を集めていた馬。東京競馬場で施行された3レースすべてをD.レーン騎手の騎乗馬が勝ち切っている点も興味深いところです。

 今回は、進行中の第2回入札や来週以降の入札に向けた指針とすべく、第1回入札の結果やその周辺情報を分析してみました。
 本稿の末尾には、注目POG馬ランキング(「2023/06/07 00:00更新」分)トップ100にランクインした馬と、該当馬の性・種牡馬・生産者・調教師をまとめてあります。なお、種牡馬別・生産者別・調教師別の頭数ランキング上位は下記の通りです。

【種牡馬別頭数ランキング】
ドゥラメンテ 11頭
ハーツクライ 9頭
レイデオロ 9頭
ブリックスアンドモルタル 8頭
モーリス 8頭
キズナ 6頭
キタサンブラック 5頭
ルーラーシップ 5頭
エピファネイア 4頭
サトノダイヤモンド 4頭
スワーヴリチャード 4頭
ロードカナロア 4頭
Frankel 3頭
オルフェーヴル 3頭
ハービンジャー 3頭
リアルスティール 3頭

【生産者別頭数ランキング】
ノーザンファーム 78頭
社台ファーム 5頭
社台C白老ファーム 4頭
下河辺牧場 3頭

【調教師別頭数ランキング】
木村哲也 7頭
矢作芳人 6頭
手塚貴久 5頭
須貝尚介 5頭
中内田充正 5頭
堀宣行 4頭
宮田敬介 3頭
高野友和 3頭
国枝栄 3頭
友道康夫 3頭

 調教師別頭数ランキングはJRA所属馬として登録済みの馬のみを対象としておりますのでご了承ください。

 種牡馬別頭数ランキングはドゥラメンテが単独トップ。キングカメハメハディープインパクトの直仔が完全にいなくなったこの世代のPOGでかなりの支持を集めた点は高く評価するべきでしょう。評判の良い産駒はもちろん、現時点ではあまり話題になっていない、手頃な価格で落札できそうな産駒にも注目しておいた方が良いかもしれません。
 あとはブリックスアンドモルタルやレイデオロといった新種牡馬の産駒が人気を集めている点も見逃せないポイント。2023年の日本ダービーを制したタスティエーラサトノクラウンの初年度産駒でしたし、キャリアの浅い種牡馬に対する期待が高まっているように思います。
 生産者別頭数ランキングはノーザンファームの“一強”状態でした。種牡馬の勢力図がどう変わっていくか不透明な分、実績あるブリーダー=ノーザンファームの生産馬が例年以上に信頼されている印象。ここまで人気が集中するなら、過小評価されている他のブリーダーを狙ってみるのもひとつの手ですね。
 調教師別頭数ランキングで首位に立っていたのは木村哲也調教師。第1回で指摘した通り、POG期間の序盤~中盤における勝ち馬率の高さは頭ひとつ抜けていますから、管理予定馬はひと通りチェックしておいた方が良いかもしれません。あとは須貝尚介調教師・手塚貴久調教師・中内田充正調教師・堀宣行調教師・矢作芳人調教師あたりも、重視しているプレイヤーはかなり多い模様。意外な管理予定馬が争奪戦になる可能性もありますので、注意しましょう。

 注目POG馬ランキング(「2023/06/07 00:00更新」分)でトップに君臨しているアイムユアーズの2021は、矢作芳人調教師が管理するノーザンファーム生産馬で、レイデオロ産駒の牡馬。スペシャルワールドで獲得に成功したのはヤクルト一筋さんですが、落札価格は1億0100万PPと、案外お手頃な水準でした。他のワールドも似たような状況でしたから、たとえ予算が心許なくても、入札に参加するだけの価値はあると思います。
 注目POG馬ランキング(「2023/06/07 00:00更新」分)2位はフォースタークルックの2021、3位はドバイマジェスティの2021です。この2頭はいずれもノーザンファーム生産馬のドゥラメンテ産駒。スペシャルワールドにおいては、どちらも昨年のスペシャルワールドで2位となった実績のある四白流星タイテエムさんが落札していました。どのワールドもアイムユアーズの2021よりハイレベルな入札合戦となっていましたし、ノーザンファーム生産馬やドゥラメンテ産駒の注目度を考えても、おそらく実質的な“一番人気”はこの2頭のどちらか。これから獲得を目指すのであれば、入札の金額やタイミングをひと工夫するべきでしょう。

【注目POG馬ランキング(「2023/06/07 00:00更新」分)トップ100】
●順位 馬(性/種牡馬/生産者/調教師)
●1位 アイムユアーズの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/矢作芳人
●2位 フォースタークルックの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/矢作芳人
●3位 ドバイマジェスティの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/※未登録)
●4位 サロミナの2021(牝/ハーツクライ/ノーザンファーム/池添学
●5位 リスグラシューの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/※未登録)
●6位 ヤンキーローズの2021(牡/ロードカナロア/ノーザンファーム/※未登録)
●7位 ルールブリタニアの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/中内田充正
●8位 イスパニダの2021(牝/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/杉山晴紀
●9位 アエロリットの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/菊沢隆徳
●10位 チェッキーノの2021(牝/ハービンジャー/ノーザンファーム/木村哲也
●11位 シャトーブランシュの2021(牝/キズナ/ノーザンファーム/木村哲也
●12位 ラルケットの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/須貝尚介
●13位 マニーズオンシャーロットの2021(牝/キタサンブラック/ノーザンファーム/武幸四郎
●14位 モシーンの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/堀宣行
●15位 サンクボヌールの2021(牡/キタサンブラック/社台C白老ファーム/須貝尚介
●16位 コーステッドの2021(牝/ダイワメジャー/ノーザンファーム/手塚貴久
●17位 ブルーメンブラットの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/武井亮
●18位 ヒストリックスターの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/友道康夫
●19位 セルキスの2021(牡/キズナ/ノーザンファーム/※未登録)
●20位 ウェイヴェルアベニューの2021(牝/キズナ/ノーザンファーム/中内田充正
●21位 サンブルエミューズの2021(牝/エピファネイア/ノーザンファーム/※未登録)
●22位 ジンジャーパンチの2021(牡/スワーヴリチャード/ノーザンファーム/萩原清
●23位 ロカの2021(牝/スワーヴリチャード/ノーザンファーム/木村哲也
●24位 アウェイクの2021(牡/エピファネイア/ノーザンファーム/池江泰寿
●25位 ブリッツフィナーレの2021(牝/ブリックスアンドモルタル/下河辺牧場/中内田充正
●26位 プリンセスロックの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/斉藤崇史
●27位 テラノヴァの2021(牝/ブリックスアンドモルタル/社台ファーム/須貝尚介
●28位 スキアの2021(牡/キズナ/社台ファーム/※未登録)
●29位 ソウルスターリングの2021(牝/ブリックスアンドモルタル/社台ファーム/※未登録)
●30位 エスキモーキセスの2021(牡/ハーツクライ/社台ファーム/※未登録)
●31位 フォエヴァーダーリングの2021(牡/リアルスティール/ノーザンファーム/矢作芳人
●32位 ローザブランカの2021(牡/ルーラーシップ/ノーザンファーム/高野友和
●33位 ユードントラヴミーの2021(牡/オルフェーヴル/ノーザンファーム/杉山晴紀
●34位 ブチコの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/須貝尚介
●35位 コールバックの2021(牡/Frankel/ノーザンファーム/※未登録)
●36位 ラヴズオンリーミーの2021(牡/ハーツクライ/ノーザンファーム/矢作芳人
●37位 シーズアタイガーの2021(牝/ハーツクライ/ノーザンファーム/※未登録)
●38位 ジェンティルドンナの2021(牝/モーリス/ノーザンファーム/※未登録)
●39位 ルミナスパレードの2021(牡/リアルインパクト/ノーザンファーム/木村哲也
●40位 ハルーワスウィートの2021(牝/スワーヴリチャード/ノーザンファーム/友道康夫
●41位 インクルードベティの2021(牡/ハーツクライ/ノーザンファーム/※未登録)
●42位 カーミングエフェクトの2021(牡/Frankel/ノーザンファーム/木村哲也
●43位 メチャコルタの2021(牝/モーリス/ノーザンファーム/宮田敬介
●44位 セリエンホルデの2021(牝/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/※未登録)
●45位 デグラーティアの2021(牡/ルーラーシップ/ノーザンファーム/田村康仁
●46位 キューティゴールドの2021(牡/サトノダイヤモンド/社台C白老ファーム/※未登録)
●47位 アッフィラートの2021(牡/ブリックスアンドモルタル/社台C白老ファーム/堀宣行
●48位 ウィキッドリーパーフェクトの2021(牡/サトノダイヤモンド/ノーザンファーム/池江泰寿
●49位 リッスンの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/※未登録)
●50位 サマーハの2021(牡/リアルスティール/ノーザンファーム/※未登録)
●51位 カンデラの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/手塚貴久
●52位 Starlet's Sisterの2021(牡/Siyouni/※外国産馬/矢作芳人
●53位 Waldjagdの2021(牡/Kingman/※外国産馬/矢作芳人
●54位 Stacelitaの2021(牡/Frankel/※外国産馬/※未登録)
●55位 マウレアの2021(牡/レイデオロ/下河辺牧場/手塚貴久
●56位 アールブリュットの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/※未登録)
●57位 シーウィルレインの2021(牝/サトノダイヤモンド/ノーザンファーム/※未登録)
●58位 ナスノシベリウスの2021(牡/ブリックスアンドモルタル/ハシモトフアーム/武井亮
●59位 シャンブルドットの2021(牝/スワーヴリチャード/ノーザンファーム/庄野靖志
●60位 ユキチャンの2021(牡/ヘニーヒューズ/ノーザンファーム/宮田敬介
●61位 トータルヒートの2021(牡/ハーツクライ/社台C白老ファーム/※未登録)
●62位 キングスローズの2021(牝/リアルスティール/ノーザンファーム/高野友和
●63位 Impedeの2021(牡/Kingman/※外国産馬/※未登録)
●64位 ロベルタの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/寺島良
●65位 シャルマントの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/※未登録)
●66位 シュガーハートの2021(牡/ドゥラメンテ/ヤナガワ牧場/※未登録)
●67位 アロマドゥルセの2021(牡/ハービンジャー/ノーザンファーム/渡辺薫彦
●68位 レキシールーの2021(牡/ロードカナロア/ケイアイファーム/中内田充正
●69位 リビアーモの2021(牝/エピファネイア/ノーザンファーム/木村哲也
●70位 クロノロジストの2021(牝/レイデオロ/ノーザンファーム/※未登録)
●71位 ミスエーニョの2021(牝/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/※未登録)
●72位 グリューネワルトの2021(牝/ロードカナロア/ノーザンファーム/※未登録)
●73位 ボンジュールココロの2021(牡/ルーラーシップ/ノーザンファーム/高柳大輔
●74位 クリスプの2021(牡/ハーツクライ/ノーザンファーム/※未登録)
●75位 アパパネの2021(牡/ブラックタイド/ノーザンファーム/※未登録)
●76位 ウイングステルスの2021(牡/サトノダイヤモンド/ノーザンファーム/※未登録)
●77位 レッドラヴィータの2021(牡/ブリックスアンドモルタル/ノーザンファーム/手塚貴久
●78位 ベルダムの2021(牡/エピファネイア/ノーザンファーム/音無秀孝
●79位 アニメイトバイオの2021(牝/ブリックスアンドモルタル/ノーザンファーム/須貝尚介
●80位 サトノジュピターの2021(牝/ブリックスアンドモルタル/ノーザンファーム/堀宣行
●81位 チェリーコレクトの2021(牝/キズナ/ノーザンファーム/中内田充正
●82位 デルフィニア2の2021(牝/No Nay Never/ノーザンファーム/国枝栄
●83位 コスモアクセスの2021(牡/キタサンブラック/コスモヴューファーム/畠山吉宏
●84位 スピードリッパーの2021(牡/ルーラーシップ/ノーザンファーム/堀宣行
●85位 カリンバの2021(牝/ハービンジャー/ノーザンファーム/松下武士
●86位 ヴィルジニアの2021(牡/キタサンブラック/ノーザンファーム/※未登録)
●87位 リュズキナの2021(牝/ハーツクライ/ノーザンファーム/国枝栄
●88位 シェリールの2021(牡/ルーラーシップ/ノーザンファーム/稲垣幸雄
●89位 シャンパンルームの2021(牡/キズナ/ノーザンファーム/武幸四郎
●90位 リリサイドの2021(牡/ハーツクライ/ノーザンファーム/※未登録)
●91位 タイキオードリーの2021(牡/キタサンブラック/下河辺牧場/清水久詞
●92位 マイミスリリーの2021(牝/ロードカナロア/レイクヴィラファーム/手塚貴久
●93位 ハニージェイドの2021(牝/ダイワメジャー/追分ファーム/斎藤誠
●94位 ミセスワタナベの2021(牡/オルフェーヴル/ノーザンファーム/木村哲也
●95位 リンフォルツァンドの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/松下武士
●96位 ケイティーズハートの2021(牝/サトノクラウン/ノーザンファーム/※未登録)
●97位 ヴァシリカの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/国枝栄
●98位 キャレモンショコラの2021(牝/ミッキーアイル/ノーザンファーム/宮田敬介
●99位 オータムフラワーの2021(牡/オルフェーヴル/社台ファーム/友道康夫
●100位 アドマイヤローザの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/高野友和


■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

 埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』において「データ分析」のコーナーを担当しているほか、JRAのレーシングプログラム、TCKホームページ、グリーンチャンネル、ニコニコチャンネルなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『ウルトラ回収率 2023-2024』(ガイドワークス)、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)など。2023年03月28日には最新刊『血統&ジョッキー偏差値2023-2024 ~儲かる種牡馬・騎手ランキング~』(ガイドワークス)をリリース。


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2022年6月2日(木) 10:22 伊吹雅也
伊吹雅也のPOG分析室 (2022) ~第2回ワールド上位者レビュー~
閲覧 3,457ビュー コメント 0 ナイス 6

 先週5月29日のダービーデイをもって、丸一年間に渡る「ウマニティPOG 2021」が終了。各ワールドの最終順位が確定しました。今回は、前シーズンの結果や上位に食い込んだプレイヤーの指名馬をご紹介します。

 ちなみに、現3歳世代の各馬がJRAのレースにおいて獲得した本賞金額ランキングは下記の通りです。

ドウデュース(牡 父ハーツクライ/母ダストアンドダイヤモンズ 友道康夫厩舎) 35400万円
スターズオンアース(牝 父ドゥラメンテ/母サザンスターズ 高柳瑞樹厩舎) 31040万円
ダノンスコーピオン(牡 父ロードカナロア/母レキシールー 安田隆行厩舎) 21200万円
ジオグリフ(牡 父ドレフォン/母アロマティコ 木村哲也厩舎) 21100万円
イクイノックス(牡 父キタサンブラック/母シャトーブランシュ 木村哲也厩舎) 18500万円
アスクビクターモア(牡 父ディープインパクト/母カルティカ 田村康仁厩舎) 13770万円
サークルオブライフ(牝 父エピファネイア/母シーブリーズライフ 国枝栄厩舎) 13390万円
マテンロウオリオン(牡 父ダイワメジャー/母パルテノン 昆貢厩舎) 12690万円
スタニングローズ(牝 父キングカメハメハ/母ローザブランカ 高野友和厩舎) 12640万円
セリフォス(牡 父ダイワメジャー/母シーフロント 中内田充正厩舎) 12400万円
ナムラクレア(牝 父ミッキーアイル/母サンクイーン2 長谷川浩大厩舎) 12130万円
ウォーターナビレラ(牝 父シルバーステート/母シャイニングサヤカ 武幸四郎厩舎) 11930万円
ナミュール(牝 父ハービンジャー/母サンブルエミューズ 高野友和厩舎) 11390万円
ジャングロ(牡 父More Than Ready/母Goodbye Stranger 森秀行厩舎) 10090万円
ダノンベルーガ(牡 父ハーツクライ/母コーステッド 堀宣行厩舎) 10000万円

 複数の産駒が1億円以上の本賞金を獲得した種牡馬は、ダイワメジャーハーツクライだけ。一方、実質的なラストクロップとして注目を集めたディープインパクトは、1億円以上の本賞金を獲得した産駒がアスクビクターモアのみでした。勝ち馬率や1頭あたり賞金は相変わらず優秀だったのですが、優勝を目指して“ディープインパクト産駒固め”を敢行したプレイヤーにとっては、やや物足りない成績だったかもしれません。2歳新馬が始まるくらいの時期にドラフトを行う一般的なPOGと違い、この「ウマニティPOG」は既にデビューした馬の追加指名も可能なルール。こうした展開を読めたかどうか、そしてそれに応じた入札戦略を立てられたかどうかが、最終的な明暗を分けたシーズンと言えるのではないでしょうか。

 こんな状況の中、最高位クラスのスペシャルワールドで優勝を果たしたのはバンコクの夜は熱い、昼も暑いさん。総獲得賞金は全ワールドを通じてトップの11億4798万円でした。
 ご存じの方も多いと思いますが、スペシャルワールドは1頭1オーナー制。仮想オーナー募集枠が順次解放され、1頭の馬を最大12~37名が獲得できる他のワールドと違い、他のプレイヤーが獲得した馬にはもう入札できないのです。これほど大きなハンデキャップを背負ったうえで他ワールドのチャンピオンを上回ったわけですから、少なくとも前シーズンにおいては、アタマひとつ抜けた相馬眼の持ち主であったと言えます。ウマニティユーザーだけでも数十万人はいるわけですし、対象を“日本全国のPOGプレイヤー”まで広げても、まず間違いなく五指には入ってくるレベルの驚異的な成績と言って良いでしょう。
 バンコクの夜は熱い、昼も暑いさんは、G1を2勝したドウデュースや、5月8日のNHKマイルカップを制したダノンスコーピオンを指名していました。特筆しておきたいのは、この2頭を含む指名馬20頭すべてをデビュー前の入札で獲得している点。実際のレースぶりを見てから追加指名した馬は一頭もいません。これなら、仮に一般的なルールのPOGであってもドウデュースダノンスコーピオンを指名できていたはず。今週末以降にプライベートのドラフトを控えていらっしゃる方は、ぜひバンコクの夜は熱い、昼も暑いさんの第1回入札をチェックしてみてください。

 G1ワールドを制したのは一粒万倍さん。オークス週の終了時点ではよ~じさんに次ぐ2番手でしたが、ドウデュース日本ダービー制覇により突き抜けました。
 最大の勝因はスターズオンアースの筆頭仮想オーナーとなっていた点。各ワールドで優勝を果たしたプレイヤーのうち、もっとも多くのポイントを獲得している「主な仮想オーナー馬」がスターズオンアースだったのは、一粒万倍さんだけです。筆頭仮想オーナーは獲得賞金が1.5倍になるルールとなっており、ランキング上位の争いにはこのボーナスポイントが大きく影響してきます。ちなみに、筆頭仮想オーナーとなれるのは各馬を最初に落札したプレイヤーで、複数いる場合は「①落札額が高い順②入札時間が早い順」で決定。可能な状況であれば、積極的に筆頭仮想オーナーの座を狙っていきましょう。

 G2ワールドを制したのはロシアン@さん。もっとも多くのポイントを獲得している「主な仮想オーナー馬」は、筆頭仮想オーナーでもあったダノンスコーピオンでした。ただし、ロシアン@さんは朝日杯FSが終わった直後の第30回入札でドウデュースを獲得しており、これが決め手となってチャンピオンの座を射止めています。たとえG1ウイナーであっても、まだまだ稼いでくれる余地があると判断したならば、注目度の高さに臆することなく追加指名を検討したいところです。

 G3ワールドを制したのはKarpinさん。2位のほあかPさんに3億ポイント近い差をつけていましたから、完勝と言って良いでしょう。Karpinさんはドウデュースの筆頭仮想オーナーで、ダノンスコーピオンもデビュー戦後に獲得。「ドウデュースダノンスコーピオンを両方とも指名し、なおかつどちらかの筆頭仮想オーナーになる」というのが、前シーズンの“正解”だったのだと思います。優勝を狙うのであれば、こういった“正解”の存在もイメージしながら指名戦略を立てたいところです。

 オープンワールドを制したのは数馬三択さん。オークス週の終了時点で断然のトップに立っており、そのまま逃げ切り勝ちを果たしました。改めて指名馬を拝見してみると、デビュー前に獲得していたセリフォスダノンスコーピオンだけでなく、他にも4頭の指名馬が獲得後の重賞を勝っているという非常に層の厚いラインナップ。相馬眼はもちろん、入札の巧みさも一枚上だったということでしょう。

■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

 埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを、TCKホームページ内『データ&コラム』で「分析レポート」を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『コース別 本当に儲かる血統大全 2019-2020』(ガイドワークス)、『ウルトラ回収率 2019-2020』(ガイドワークス)、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)、『コース別 本当に儲かる騎手大全2018秋~2019』(ガイドワークス)など。POG関連メディアの制作にもさまざまな形で携わっており、「ウマニティPOG 2014」では最高位クラスのスペシャルワールドにおいて優勝を果たした。

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2021年5月26日(水) 11:57 伊吹雅也
伊吹雅也のPOG分析室 (2021) ~第1回 POG的データ分析~
閲覧 5,323ビュー コメント 0 ナイス 7

 丸一年間に渡って開催されてきた「ウマニティPOG 2020」もいよいよラストウィーク。日本ダービー当日の5月31日をもって各ワールドのチャンピオンが確定します。来週公開予定の「伊吹雅也のPOG分析室」第2回では、最終結果を詳しくお伝えする予定です。

 来週からは通算9シーズン目の「ウマニティPOG 2021」がスタート。第1回の入札に向け、指名候補選びも最終段階に入っているところでしょう。

 例年通り、第1回の本稿では、指名馬の選択や絞り込みに活用できる各種データを紹介したいと思います。
 以下の表組で紹介しているのは、現3~5歳の過去3世代における主要な種牡馬・生産者・調教師の勝ち馬率ならびに1頭あたり賞金です。今年も集計対象は「JRA、かつ2歳・3歳、かつ例年の2回中山・1回阪神閉幕週まで(変則的な開催スケジュールとなった2021年も2回中山・1回阪神閉幕週まで)のレースのみ」としました。

 まずは種牡馬別成績をご覧ください。



 トップはやはりディープインパクト。勝ち馬率、1頭あたり賞金とも現4~6歳世代の数字よりはやや下がっているのですが、それでも2番手グループ以下に大きな差をつけています。
 ただ、皆さんもご存知の通り、ディープインパクトは現2歳世代が実質的なラストクロップ。来シーズンからはもう“ディープインパクト固め”ができなくなるので、今のうちに2番手グループ以下の勢力図をより強く意識しておくべきかもしれません。
 ディープインパクトと同様に現2歳世代がラストクロップとなるキングカメハメハを除くと、集計期間中の出走頭数が60頭以上、かつ1頭あたり賞金が五百万円台だったのはキズナダイワメジャーハーツクライモーリスの4種牡馬。なお、比較的若い世代のキズナモーリスは、それぞれ勝ち馬率がキングカメハメハダイワメジャーハーツクライの数字をわずかに上回っていました。ディープインパクトキングカメハメハを種付けされていた繁殖牝馬が回ってくれば、今後は勝ち馬率や1頭あたり賞金の数字がさらに上向くんじゃないでしょうか。

 続いてご覧いただくのは、生産者別成績です。



 毎年のことながら、このカテゴリはノーザンファームが断然のトップ。賞金合計は105億円超で、他のトップブリーダーとは桁がふたつ違います。選択肢が豊富なうえ、勝ち馬率や1頭あたり賞金の数字もこれだけ飛び抜けているのですから、限られた時間を使って効率的に指名候補を選ぶなら「まずノーザンファーム生産馬を徹底的にチェックする」「余裕があれば他のブリーダーにも目を向けてみる」くらいの方針で臨むべきかもしれません。
 なお、集計期間中の出走頭数が60頭以上だった生産者のうち、他に勝ち馬率が40%を超えていたのはレイクヴィラファームだけでした。ご存知の方も多いと思いますが、このレイクヴィラファームはノーザンファームと技術提携を行っているブリーダーです。グローリーヴェイズなど、近年は重賞で活躍する生産馬も増えてきましたし、ノーザンファームと同等に評価しても良いでしょう。
 あとはノースヒルズも見逃せない存在。コントレイルが1頭あたり賞金を引き上げたとはいえ、もともと勝ち馬率は優秀でしたから、引き続きマークしておくべきだと思います。
 一方、やや心配なのは社台ファーム。ノーザンファームとの差が開いてしまったのは仕方ないにしても、今回の集計では1頭あたり賞金が同じ“社台グループ”の追分ファームや社台C白老ファームよりも下の水準まで落ち込んでしまいました。魅力的な生産馬はたくさんいるのですが、扱いに注意すべきかもしれません。

 最後に、調教師別成績をご覧いただきましょう。



 集計期間中の出走頭数が60頭以上だった調教師に限定すると、勝ち馬率、1頭あたり賞金ともに友道康夫調教師がトップ。コンスタントに活躍馬を輩出していますし、今年も素直に信頼して良さそうです。
 あとは中内田充正調教師、藤沢和雄調教師あたりも同等の存在と見て良さそう。ただし、藤沢和雄調教師は来年2月いっぱいで定年となりますから、これまでと同じように頼ることはできません。
 来シーズン以降にも目を向けるならば、池添学調教師・斉藤崇史調教師・西村真幸調教師といった、比較的若い世代のトップトレーナーをチェックしておくべきだと思います。

■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

 埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを、TCKホームページ内『データ&コラム』で「分析レポート」を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『コース別 本当に儲かる血統大全 2019-2020』(ガイドワークス)、『ウルトラ回収率 2019-2020』(ガイドワークス)、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)、『コース別 本当に儲かる騎手大全2018秋~2019』(ガイドワークス)など。POG関連メディアの制作にもさまざまな形で携わっており、「ウマニティPOG 2014」では最高位クラスのスペシャルワールドにおいて優勝を果たした。

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2020年6月1日(月) 10:33 伊吹雅也
伊吹雅也のPOG分析室 (2020) ~第1回 POG的データ分析~
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 日本ダービー当日の5月31日をもって「ウマニティPOG 2019」が終了。丸一年間に渡って繰り広げられた各ワールドのチャンピオン争いに終止符が打たれました。各ワールドの最終結果やその分析は「伊吹雅也のPOG分析室」第2回で詳しくお伝えする予定です。

 今週からは通算8シーズン目の「ウマニティPOG 2020」がスタートします。ルールやスケジュールは基本的に昨年と同様で、現在は第1回の入札を受け付け中。皆さんの指名候補選びも最終段階に入っているところでしょう。

 例年と同じく、第1回の本稿では、指名馬の選択や絞り込みに活用できる各種データを紹介することにしました。
 以下の表組で紹介しているのは、現3~5歳の過去3世代における主要な種牡馬・生産者・調教師の勝ち馬率ならびに1頭あたり本賞金です。昨今はPOG期間の中盤までに大勢が決しがちなので、今年も集計対象は「JRA、かつ2歳・3歳、かつ新馬が施行されている週(例年の2回中山・1回阪神閉幕週)までのレースのみ」としています。

 まずは種牡馬別成績をご覧ください。



 毎年同じことを書いているような気もしますが、このカテゴリーにおいてはディープインパクトが頭ひとつ抜けた存在。他のトップサイアーと比較すれば、勝ち馬率50%超、1頭あたり賞金1000万円超という数字の凄さがおわかりいただけるでしょう。少なくとも「大負けを避ける」「上位進出の足掛かりにする」という意味では、ディープインパクト産駒を片っ端から指名していくのが最適解なのかもしれません。
 2番手グループを引っ張っているのはダイワメジャー。実績のわりに注目度が低く、個人的にも以前から良くお世話になっている種牡馬です。そして、このダイワメジャーに肉薄したのが昨年の新種牡馬だったキズナ。多少の波はあるかと思いますが、今後もしっかり注目しておくべきだと思います。
 ちなみに、ハーツクライは現3歳世代に限ると勝ち馬率が35%、1頭あたり賞金が886万円。近年はディープインパクトと同格扱いされることも多く、扱いが難しい存在ではあるものの、人気に実績が追い付きつつあるような印象を受けました。

 続いて、生産者別成績をご覧いただきましょう。



 こちらもノーザンファームの“一強”状態。物足りない成績だったとされている現3歳世代ですらサリオスレシステンシアがいるわけで、もう次元が違うとしか言い様がありません。この「ウマニティPOG」はデビュー後に追加指名することも可能なルールですから、「序盤の入札でノーザンファーム生産馬の手駒を揃える」「他ブリーダーの生産馬はデビュー戦のパフォーマンスを見て判断する」といった作戦で臨むのも良さそうです。
 2番手グループを形成しているのはノースヒルズ・ケイアイファームあたり。もっとも、現3歳世代に限定した数字を見ると、ノースヒルズは勝ち馬率が44%、1頭あたり賞金が1121万円、ケイアイファームは勝ち馬率が21%、1頭あたり賞金が293万円となっています。頭数の差を考えると仕方がないこととはいえ、ノーザンファームに比べると安定感を欠いていますから、扱いに注意すべきでしょう。
 なお、社台ファームは勝ち馬率が25%、1頭あたり賞金が378万円どまり。コスモヴューファームやビッグレッドファームといった、いわゆる“マイネル勢”はさらに低水準でした。ノーザンファームの対抗格とされることも多い大手ブリーダーですが、これだけ成績差が開いてしまうとあまり強調できません。

 最後にご覧いただくのは調教師別成績です。



 集計期間中の出走頭数は60頭に満たなかったものの、藤沢和雄(勝ち馬率67%、1頭あたり賞金1310万円)、堀宣行(勝ち馬率62%、1頭あたり賞金1037万円)あたりも優秀な成績を収めています。リーディング上位クラスとそれ以外の差が大きいファクターですし、トップトレーナーが管理する予定の馬は、たとえ前評判が低くてもひと通りチェックしておきましょう。
 ひとつ補足しておくと、現3歳世代に限定した成績がそれ以前よりも良かったのは手塚貴久(勝ち馬率44%、1頭あたり賞金1202万円)、西村真幸(勝ち馬率61%、1頭あたり賞金1201万円)あたり。開業7年目でまだ評価が上がり切っていない西村真幸は絶好の狙い目かもしれませんね。

■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

 埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを、TCKホームページ内『データ&コラム』で「分析レポート」を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『コース別 本当に儲かる血統大全 2019-2020』(ガイドワークス)、『ウルトラ回収率 2019-2020』(ガイドワークス)、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)、『コース別 本当に儲かる騎手大全2018秋~2019』(ガイドワークス)など。POG関連メディアの制作にもさまざまな形で携わっており、「ウマニティPOG 2014」では最高位クラスのスペシャルワールドにおいて優勝を果たした。

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2019年7月3日(水) 11:00 伊吹雅也
伊吹雅也のPOG分析室 (2019) ~第6回早期デビューの未出走馬~
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 早くも開幕から1か月が経過した「ウマニティPOG 2019」。JRAでは先週までに362頭の馬がデビューを果たし、32頭が新馬を、7頭が未勝利を勝ち上がりました。今後は7月20日の中京2歳ステークス(2歳オープン・中京芝1600m)、7月21日の函館2歳ステークス(2歳G3・函館芝1200m)を皮切りに、重賞やオープン特別のレースも施行されるようになります。

 もちろん、まだゲームとしては序盤の段階ですし、最終的な順位を左右するようなビッグレースが施行されるのはだいぶ先。いまからエントリーする方でも優勝を狙えるのが「ウマニティPOG」ならではの醍醐味です。ただ、既にクラシック戦線での活躍を期待されるような評判馬が勝ち上がっているうえ、2勝目を目指す馬が増えてくる今後は、入札の状況にもいろいろな変化があるはず。相応の対策を踏まえたうえで戦略を練るべきでしょう。

 入札の参考にしていただくべく、今回はデビュー間近と思われる馬、すなわち現時点で未出走、かつ東西のトレーニングセンターに入厩している馬の中から、有力と思しき馬をまとめてみました。

 本稿を制作するにあたり、私はまずJRA-VANのデータから「7月1日の時点で入厩している未出走の2歳馬」「東西のトレーニングセンターで6月1日から7月1日までの期間中に坂路調教を行った未出走の2歳馬(競走馬として未登録の馬を含む)」を抽出。今回はその中から注目すべきファクターごとに該当馬をご紹介します。それぞれの一覧には重複もありますがご了承ください。

 まずは「注目POG馬ランキング(2019/07/02 00:00更新)」で100位以内に入っていた該当馬をご覧いただきましょう。末尾に付記したのは「注目POG馬ランキング(2019/07/02 00:00更新)」の順位、並び順は父名順→母名順です。

ギルデッドミラー(牝 父オルフェーヴル/母タイタンクイーン 松永幹夫厩舎) ※35位
オーソリティ(牡 父オルフェーヴル/母ロザリンド 木村哲也厩舎) ※83位
ルリアン(牡 父キズナ/母フレンチバレリーナ 佐々木晶三厩舎) ※56位
ジュンライトボルト(牡 父キングカメハメハ/母スペシャルグルーヴ 友道康夫厩舎) ※20位
ゴールドティア(牝 父キングカメハメハ/母ヒストリックスター 池添学厩舎) ※39位
ヒートオンビート(牡 父キングカメハメハ/母マルセリーナ 松田国英厩舎) ※72位
レーヴドゥロワ(牡 父キングカメハメハ/母レーヴディソール 池江泰寿厩舎) ※22位
サトノゴールド(牡 父ゴールドシップ/母マイジェン 須貝尚介厩舎) ※73位
ヴェルテックス(牡 父ジャスタウェイ/母シーイズトウショウ 厩舎未登録) ※47位
ヴァーダイト(牡 父ディープインパクト/母クリソプレーズ 音無秀孝厩舎) ※58位
スパングルドスター(牝 父ディープインパクト/母スタセリタ 藤沢和雄厩舎) ※42位
リズムオブラヴ(牝 父ディープインパクト/母ミュージカルウェイ 藤原英昭厩舎) ※18位
タイミングハート(牡 父ディープインパクト/母リッスン 武幸四郎厩舎) ※85位
ダノングロワール(牡 父ハーツクライ/母ソーメニーウェイズ 国枝栄厩舎) ※70位
マイラプソディ(牡 父ハーツクライ/母テディーズプロミス 友道康夫厩舎) ※32位
ヴァンタブラック(牡 父ブラックタイド/母プチノワール 須貝尚介厩舎) ※25位
エレガントチャーム(牝 父ルーラーシップ/母オリエントチャーム 菊沢隆徳厩舎) ※65位
ヴィクターバローズ(牡 父ロードカナロア/母モスカートローザ 堀宣行厩舎) ※53位

 ほぼ同様の方法でピックアップした昨年の一覧には、カテドラルクラージュゲリエコントラチェックシェーングランツダノンチェイサーあたりがいました。3回東京や3回阪神でデビューする評判馬はどうしても注目を集めてしまいますが、現5歳世代のソウルスターリング、現4歳世代のワグネリアンなど、この時期にデビューした活躍馬もたくさんいます。
 なお、ヴェルテックスシーイズトウショウの2017)はまだJRAに登録されていないものの、この馬はシルクレーシングの所属馬で、池江泰寿厩舎に入厩予定とのこと。6月末から栗東の坂路に入っていますので、近いうちに登録されるでしょう。血統からも非常に楽しみな一頭です。

 ここから先は、当コラムの今シーズン第1回「POG的データ分析」を参考に、有力と思われる馬をピックアップしてみました。
 気になるディープインパクト産駒は下記の通り。

レイドバックライフ(牝 父ディープインパクト/母アルーリングライフ 矢作芳人厩舎)
オムニプレゼンス(牝 父ディープインパクト/母ヴァレリカ 国枝栄厩舎)
スマイルカナ(牝 父ディープインパクト/母エーシンクールディ 高橋祥泰厩舎)
サマービート(牡 父ディープインパクト/母オータムメロディー 藤原英昭厩舎)
サトノパシュート(牡 父ディープインパクト/母キャンディネバダ 厩舎未登録)
ヴァーダイト(牡 父ディープインパクト/母クリソプレーズ 音無秀孝厩舎) ※58位
スパングルドスター(牝 父ディープインパクト/母スタセリタ 藤沢和雄厩舎) ※42位
サクラジマテソーロ(牡 父ディープインパクト/母ステラマドレード 田中博康厩舎)
ソフトフルート(牝 父ディープインパクト/母ストロベリーフェア 厩舎未登録)
マジックキャッスル(牝 父ディープインパクト/母ソーマジック 国枝栄厩舎)
ディープキング(牡 父ディープインパクト/母ダリシア 藤原英昭厩舎)
ゴールデンレシオ(牡 父ディープインパクト/母ディヴィナプレシオーサ 国枝栄厩舎)
ブラックマジック(牡 父ディープインパクト/母ナイトマジック 戸田博文厩舎)
シャドウブロッサム(牝 父ディープインパクト/母ヒアトゥウィン 厩舎未登録)
ジュヌヴィエーブ(牝 父ディープインパクト/母プラスヴァンドーム 中内田充正厩舎)
アトリビュート(牝 父ディープインパクト/母ブラックエンブレム 高野友和厩舎)
イースセティクス(牝 父ディープインパクト/母プリティカリーナ 萩原清厩舎)
ブルーミングスカイ(牡 父ディープインパクト/母ブルーミンバー 角居勝彦厩舎)
サンデーミラージュ(牡 父ディープインパクト/母ミセスリンゼイ 宮本博厩舎)
リズムオブラヴ(牝 父ディープインパクト/母ミュージカルウェイ 藤原英昭厩舎) ※18位
マテンロウディーバ(牝 父ディープインパクト/母ライトニングパール 厩舎未登録)
タイミングハート(牡 父ディープインパクト/母リッスン 武幸四郎厩舎) ※85位
リリーピュアハート(牝 父ディープインパクト/母リリーオブザヴァレー 藤原英昭厩舎)
ランクリッツ(牝 父ディープインパクト/母レインボーダリア 浅見秀一厩舎)
マンドゥ(牡 父ディープインパクト/母レディジョアン 加藤征弘厩舎)

 現在の日本競馬界を代表する種牡馬ということもあり、当然ながら入厩先もなかなか豪華なラインナップになっています。いわゆる“POG本”などで大きく取り上げられた馬もいますが、この中から穴っぽいところを狙ってみても面白そうです。

 ノーザンファームの生産馬はかなり多かったので、ディープインパクト以外の有力種牡馬、すなわちキングカメハメハダイワメジャーロードカナロアの産駒のみをご覧いただきましょう。

ジュンライトボルト(牡 父キングカメハメハ/母スペシャルグルーヴ 友道康夫厩舎) ※20位
ゴールドティア(牝 父キングカメハメハ/母ヒストリックスター 池添学厩舎) ※39位
コスミックエナジー(牝 父キングカメハメハ/母ミクロコスモス 高野友和厩舎)
ミアマンテ(牝 父キングカメハメハ/母ミスエーニョ 木村哲也厩舎)
レーヴドゥロワ(牡 父キングカメハメハ/母レーヴディソール 池江泰寿厩舎) ※22位
ペールエール(牡 父ダイワメジャー/母アピール2 安田隆行厩舎)
シャレード(牝 父ダイワメジャー/母ヴィヤダーナ 藤原英昭厩舎)
ショコラブリアン(牝 父ダイワメジャー/母カトマンドゥ 尾関知人厩舎)
ミュアウッズ(牝 父ダイワメジャー/母カリフォルニアネクター 尾関知人厩舎)
キャルハーフムーン(牡 父ダイワメジャー/母フィエラメンテ 萩原清厩舎)
フォーテ(牡 父ロードカナロア/母エノラ 藤原英昭厩舎)
サトノヴィーナス(牝 父ロードカナロア/母サトノユリア 平田修厩舎)
ビオグラフィー(牝 父ロードカナロア/母チアズメッセージ 藤岡健一厩舎)
ラフマニノフ(牡 父ロードカナロア/母ハッピーテレサ 石坂正厩舎)
ヴィクターバローズ(牡 父ロードカナロア/母モスカートローザ 堀宣行厩舎) ※53位
エルサフィーロ(牡 父ロードカナロア/母ローガンサファイア 厩舎未登録)

 調教師別成績の上位組を見ると、下記の馬たちが入厩済みでした。

池江泰寿調教師>
レザネフォール(牡 父キングカメハメハ/母ラナンキュラス 池江泰寿厩舎)
レーヴドゥロワ(牡 父キングカメハメハ/母レーヴディソール 池江泰寿厩舎) ※22位

藤沢和雄調教師>
スパングルドスター(牝 父ディープインパクト/母スタセリタ 藤沢和雄厩舎) ※42位

中内田充正調教師>
ノクターンノーツ(牝 父Medaglia d'Oro/母サマーソワレ 中内田充正厩舎)
フリークアウト(牝 父キンシャサノキセキ/母ラスティックフレイム 中内田充正厩舎)
ジュヌヴィエーブ(牝 父ディープインパクト/母プラスヴァンドーム 中内田充正厩舎)
クラヴァシュドール(牝 父ハーツクライ/母パスオブドリームズ 中内田充正厩舎)
ヴァリッドブラック(牡 父ブラックタイド/母ヴァリディオル 中内田充正厩舎)

友道康夫調教師>
ジュンライトボルト(牡 父キングカメハメハ/母スペシャルグルーヴ 友道康夫厩舎) ※20位
マイラプソディ(牡 父ハーツクライ/母テディーズプロミス 友道康夫厩舎) ※32位
アドマイヤリゲル(牡 父ハービンジャー/母アドマイヤキュート 友道康夫厩舎)

角居勝彦調教師>
ヴェニュセマース(牝 父Siyouni/母スターズアンドクラウズ 角居勝彦厩舎)
ブルーミングスカイ(牡 父ディープインパクト/母ブルーミンバー 角居勝彦厩舎)

堀宣行調教師>
ヒシエレガンス(牡 父ハービンジャー/母ヴェルザンディ 堀宣行厩舎)
ヴィクターバローズ(牡 父ロードカナロア/母モスカートローザ 堀宣行厩舎) ※53位

 中内田充正厩舎はまだJRAの2歳戦を1回しか使っていませんが、ここからデビューラッシュとなりそう。しっかり注目しておきたいところです。

■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

 埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを、TCKホームページ内『データ&コラム』で「分析レポート」を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『コース別 本当に儲かる血統大全 2019-2020』(ガイドワークス)、『ウルトラ回収率 2019-2020』(ガイドワークス)、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)、『コース別 本当に儲かる騎手大全2018秋~2019』(ガイドワークス)など。POG関連メディアの制作にもさまざまな形で携わっており、「ウマニティPOG 2014」では最高位クラスのスペシャルワールドにおいて優勝を果たした。

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2019年6月12日(水) 13:26 伊吹雅也
伊吹雅也のPOG分析室 (2019) ~第4回新馬戦勝ち馬レビュー~
閲覧 3,241ビュー コメント 0 ナイス 6

今回を含む3週は、「POG分析室」の番外編として、JRAの新馬で優勝を果たした馬たちのプロフィールを紹介していきます。まずは6月1日(土)、6月2日(日)、6月8日(土)、6月9日(日)の勝ち馬からご覧いただきましょう。

■2019年06月01日 阪神05R 芝1600m外
【優勝馬】リアアメリア(U指数79.1)
牝 父ディープインパクト/母リアアントニア 中内田充正厩舎
→シルクレーシングの所属馬で、募集価格は7000万円。母のリアアントニアは現役時代にBCジュヴェナイルフィリーズ(米G1)などを制しています。もともと前評判の高い馬でしたが、デビュー戦後はさらに評価が上がった印象。今後の入札でも激しい争奪戦が繰り広げられそうです。

■2019年06月01日 東京05R 芝1400m
【優勝馬】カイトレッド(U指数73.0)
牝 父ゴールドヘイロー/母ニシノマドカ 和田雄二厩舎
→2018年の北海道サマーセールで購買されており、価格は378万円。半兄に2018年札幌2歳ステークス2着のナイママがいます。SANSPO.COMによれば、この後は7月21日(日)の函館2歳ステークス(2歳G3・函館芝1200m)か8月3日(土)のダリア賞(2歳オープン・新潟芝1400m内)を目指す模様。引き続き目が離せません。

■2019年06月02日 阪神05R 芝1400m内
【優勝馬】タイセイビジョン(U指数83.7)
牡 父タートルボウル/母ソムニア 西村真幸厩舎
→2017年のセレクトセールで購買されており、価格は1944万円。半兄に2018年毎日杯4着のノストラダムスがいます。ちなみに、母のソムニアも2009年函館2歳ステークスで3着に健闘した実績馬。U指数の高さだけでなく、血統背景からも注目に値する一頭と言えるでしょう。

■2019年06月02日 東京05R 芝1600m
【優勝馬】サリオス(U指数75.4)
牡 父ハーツクライ/母サロミナ 堀宣行厩舎
→シルクレーシングの所属馬で、募集価格は7000万円。半姉に2017年エルフィンステークス1着のサロニカ、2018年ローズステークス2着のサラキアがいます。また、母のサロミナは現役時代にドイツオークス(独G1)を制している馬。クラシック戦線でも活躍を期待できそうです。

■2019年06月02日 東京06R 芝1600m
【優勝馬】モーベット(U指数70.9)
牝 父オルフェーヴル/母アイムユアーズ 藤沢和雄厩舎
→シルクレーシングの所属馬で、募集価格は3500万円。母のアイムユアーズは現役時代に2012年フィリーズレビューなどを制しています。全体的にやや晩成なオルフェーヴル産駒とはいえ、この母の仔なら完成は早いはず。なお、SANSPO.COMによれば、この後はノーザンファーム天栄に移動する予定とのことでした。

■2019年06月08日 阪神05R 芝1200m内
【優勝馬】トリプルエース(U指数74.6)
牡 父Shamardal/母Triple Pirouette 斉藤崇史厩舎
→外国産馬ですが、母のTriple Pirouette(トリプルピルエット)は日本で現役生活を送った馬。アイルランドに移動してからは2頭目の産駒となります。現3歳の半兄Isosceles(父ルーラーシップ)はアイルランドで勝ち上がりを果たした模様。国内供用時の半兄にもJRAで4勝をマークしたクワドループルなどがいますし、将来が楽しみです。

■2019年06月08日 東京05R 芝1400m
【優勝馬】グランチェイサー(U指数77.2)
牡 父ダイワメジャー/母キャッスルブラウン 矢野英一厩舎
→母のキャッスルブラウンは現役時代にJRAで3勝をマーク。半兄に2015年クロッカスステークスなどを制したニシノラッシュがいます。POG期間中の勝ち馬率や一頭あたり賞金が高いダイワメジャー産駒ですから、大きな舞台でも活躍を期待して良いんじゃないでしょうか。

■2019年06月09日 阪神05R 芝1600m外
【優勝馬】ルーチェデラヴィタ(U指数77.9)
牝 父キズナ/母トウカイライフ 西村真幸厩舎
→2018年のJRAブリーズアップセールで購買されており、価格は1512万円。半姉にJRA1勝のサーチュインがいます。この馬が早々に勝ち上がったことで、新種牡馬のキズナはさらに注目度がアップしそう。今後の入札に影響があるかもしれません。

■2019年06月09日 東京05R 芝1800m
【優勝馬】ワーケア(U指数78.1)
牡 父ハーツクライ/母チェリーコレクト 手塚貴久厩舎
→2017年のセレクトセールで購買されており、価格は12420万円。半姉にJRA4勝の現役馬ダノングレースがいます。母のチェリーコレクトは現役時代にイタリアオークス(伊G2)などを制している馬。もともと注目を集めていた評判馬だけに、今後も入札が集中しそうです。

■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

 埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを、TCKホームページ内『データ&コラム』で「分析レポート」を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『コース別 本当に儲かる血統大全 2019-2020』(ガイドワークス)、『ウルトラ回収率 2019-2020』(ガイドワークス)、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)、『コース別 本当に儲かる騎手大全2018秋~2019』(ガイドワークス)など。POG関連メディアの制作にもさまざまな形で携わっており、「ウマニティPOG 2014」では最高位クラスのスペシャルワールドにおいて優勝を果たした。

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ダイワメジャーの口コミ


口コミ一覧
閲覧 114ビュー コメント 0 ナイス 1

まだまだ暑いですがようやく秋競馬って感じですね

京成杯AHは荒れる事も多いレースですね


中山マイルはスタートから3コーナー半ばまでひたすら下りで、最後の直線でまた下り、最後の最後に急坂を上ってゴールと言うトリッキーなコースです。

開幕週のダウンヒルコースなので途中でラップが緩む事はほぼないレースです。
速いラップを淡々と刻むレースなので米国タイプが強いかと思ったのですが、意外に米国タイプは苦戦傾向です。
下りが続くコース形態の為ラップ自体は速いのですが最後の直線で切れる欧州要素を持った馬が優勢です。

ただ父方か母方にはサンデーサイレンスの血が必須と言っていいほどサンデー内包馬が優秀です。


予想
◎ ④ ディオ
3月のダービーCTでは大敗していますがこの時はレース間隔が短すぎた為で余裕あるローテの今回なら馬券圏内は十分かと思います。


○ ⑧ サンライズロナウド
前走のように後方からの競馬にならなければ距離的にもマイルぐらいがベストだと思います。


▲ ⑫ オーキッドロマンス
父はサンデー系、母父はダンチヒ系なのですが母父のスニッツェルはオーストラリア血統でどうか?母母の血統も米国要素が強く血統的には合わない感もあります。


△ ③ キャットファイト
血統的には父がストームキャット系、母父APインディ系とゴリゴリの米国型ですが、内枠で先行力が有りハンデも軽い今回は面白い存在かと思います。


× ⑥ エエヤン
中山マイルは3-1-0-0と得意な舞台
シルバーステートの産駒は中山を得意とする種牡馬でエエヤンも中山が得意と言うか中山でしか連対した事が無い馬です。


× ⑪ ジューンオレンジ
父はサンデー系ジャスタウェイ母父はロベルト系シンボリクリスエス
でリファールの4×5のクロスを持っている点など血統的にはかなり理想に近いかと思います。
あとは53キロのハンデで何処まで頑張れるか?


× ⑩ アスコリピチェーノ
阪神JF、桜花賞は本命にした馬で好きな馬ですが、父サンデー系ダイワメジャー、母父ダンチヒ系デインヒルダンサー、母母父サドラーと血統構成は一見良いと思うのですが、ダイワメジャー産駒はマイル戦は得意ですが、このレースはあまり得意ではなく、人気を裏切るケースも多いです。理由として最後の切れが無い点かと思います。
また別角度から見ると早熟血統であることも懸念点です。
母母のリッスン、母のアスコルティどちらの産駒も早熟馬がほとんどで、父のダイワメジャー産駒も早くから結果を出した馬は早熟馬がほとんどです。
春までの完成度の高さで55.5キロを背負って何処までやれるかと言う見解で、馬群に沈んでも不思議ない血統です。


買い目は3連複フォーメーション

④⑧ー③④⑧⑫ー③⑥⑩⑪⑫

 覆面ドクター・英 2024年5月30日(木) 21:12
覆面ドクター英の 安田記念 2024
閲覧 748ビュー コメント 4 ナイス 16

まずは先週の回顧から。ジャスティンミラノが2着に負けてWIN5を逃して、あ~あ・・・、と思ってたら、今回は3連単マルチ100円買ってたんだ、と22万馬券をうまいこと引っ掛けることができ、毎年この時期やってくる固定資産税の支払いに貢献してくれました。相変わらず本命が勝ち切ってくれないもどかしさがありましたが(ジャスティンミラノが前に出てればもう3倍くらいの払い戻しだったのですが、接戦じゃなかったのでしょうがないです)、ここでそれほど強調しなかったシンエンペラー(調教の動きはかなり良化)、ダノンデサイルも皐月賞は重い印打つ予定も順調さ欠き、ちょっぴり買う程度。ジャスティンからの人気サイドとの三連単があまりにもつかないので、少しヒモ増やして正解でした。横山典騎手おみごとでした。ただまだ56歳で自分より4つしか上じゃないのか、と不思議に思いました。私が競馬はじめた頃の24年前とかは、横山典騎手まだ22歳くらいなのに確固たる地位を築いている貫禄十分の一流ジョッキーだったので(ライバルは岡部騎手とか柴田政騎手とかかなりベテラン)、今の若手騎手もサッカーとかによくある下から勝ち抜いてきたシステムなだけに技術的には上手ですが、22歳といえば永野騎手や松本騎手や永島騎手や小沢騎手あたりの世代なので、横山典騎手の22歳時のあのふてぶてしさは、ゼロですね(笑)「オレが一番追える」と豪語して、敢えて後方一気の競馬を今よりずっとたくさんしていたように思います。馬のリズム重視なのかもしれませんが、派手な勝ち方をよくしていました。今だと大きい事言うと発言切り取られて批判されて干されるリスクありますが、そういう個性派も少しは居てもいいかもしれません(笑)ただビッグマウスと言わせないだけ、確かに若いのに上手かったです。若い頃はちょっと前の川田騎手みたいに、とっつきづらい感じあったかもしれませんが、今回のコメントのように本当に馬も競馬も愛しているホースマンなんだと思います。

次に安田記念の話題へ。今年は強い香港馬が2頭やってきて、かつ日本馬がちょっと層が薄めでもあり、香港馬にあっさりやられるのか、日本の高速馬場への対応力含め、アウェイの香港馬をどうにかやっつけるのかという香港対日本の図式で馬券的にも面白そうではあります。ちなみに私は香港馬が強いと思っています。

それでは恒例の全頭診断へ。
<全頭診断>
1番人気想定 ソウルラッシュ:ソングラインも引退したし、日本のエース格の馬。調教の動きも素晴らしく、まさに今がピーク。モレイラ騎手が乗ってくるのもあり人気になりそうで悲願のG1制覇間近なのだろうが、今年は厄介な香港馬が2頭やってきた。6歳で最後のピークと思われ、ここで勝てるかで種牡馬としてやっていけるか、功労馬止まりか決まってくるのでは。このレースは一昨年13着、昨年9着と、あんまり向いている舞台とは言えなさそう。秋のマイルCSに期待か。


2番人気想定 ロマンチックウォリアー:香港では2000M中心に使われているが、東京のマイル戦ならむしろ歓迎のタイプでは。香港馬らしいセン馬でマッチョなデカイ馬で、先行からジリジリ伸びて勝っちゃうのでは。血統的にも父父父にワージブが居て日本ではそう成功しなかったが、少し馬場渋る予報もプラスで、イメージ的にはダイワメジャーみたいな感じか。速い脚を使うというよりジリジリ伸びて来て、競り勝つ感じな競争心強いタイプ。

3番人気想定 セリフォス:ダイワメジャー産駒らしからぬ鋭い末脚の持ち主なのだが川田騎手が好位置につけると、意外に終い伸びない馬でもあり、もう一度藤岡佑騎手に戻してみてもいいのになあ、とも思いますが、中内田厩舎だけに戻さないでしょうね(笑)末脚凄味なくなり、ヒモまでか。調教の動きは良い。

4番人気想定 ナミュール:前走のヴィクトリアマイルは出遅れて、直線も微妙に前があかない感じで、あまり追われることなく流した感じで終わってしまった。海外遠征帰りの疲れあったよう。ただここもそれほどは上向いておらず、巻き返してくるかといえば、そうでもなさそう。調教の動きは普通。結果論になるが。日程的に厳しい前走は敢えて使わず、ここ一本だった方が、良かったのかも。

5番人気想定 パラレルヴィジョン:キズナ産駒でここ2連勝しており充実期にある。前走のダービー卿CTも安田記念と直結しないと言われてはいるが、着差小さいがなかなかいい競馬で、ここも楽しみ。ルメール騎手が乗ってくるのも当然良い。調教の動きは引き続き良い。あとはルメール騎手が乗ると余分に人気になりすぎるところだけか。

6番人気想定 フィアスプライド:6歳牝馬だがヴィクトリアマイルで2着したように今がピークなのだろう。ただ、相手や展開に恵まれての好走な面も強く、ここで再度の好走は厳しいのでは。調教の動きは普通。前走かなりうまくいって、それなりに人気しそうだけに、どちらかというと評価下げたいタイプ。

7番人気想定 ガイアフォース:芝でもダートでも距離も幅広くどこ使っても対応する一方勝ち切れない感じだが、昨年のこのレースで4着だったように、この条件近辺がもっともよいのでは。長岡騎手もかなり地味だがいい仕事するので、同期の悲願のG1制覇の波にのって好走期待できそう。調教の動きは良く、そろそろ人気も落ちて来て、こちらは積極的に狙っていきたい(ヒモだが)タイプ。

8番人気想定 ヴォイッジバブル:香港遠征馬のもう一頭の方で、こちらはマイル中心で戦ってきた。ただ戦績見てもわかるように香港での圧倒的マイルチャンピオンではなく、やれて良い能力あるのだろうが、マイル適性あるにしてもロマンチックウォリアーよりはだいぶ格的に落ちるのでは。血統表みてもおなじみの血統があちこちにいて日本の馬場対応も大丈夫そうだし、Zパートン騎手も良い。

9番人気想定 ステラヴェローチェ:めったに見なくなったバゴ産駒で、長期休養明けから復活してきたのだが、やはり往年の力は無くG1では要らないのでは。ただ調教の動きはかなり良く、ヒモには入れておいた方が無難か。

10番人気以下想定
ウインカーネリアン:逃げてそれなりに結果出してきた馬だが、当たりの硬さなのか、三浦騎手の逃げは最後ほぼ必ず止まるだけに、「G1での三浦騎手」でもあり、G1勝つまでは、引き続き消しが正解だろう。調教の動きは良い。

エルトンバローズ:昨年は春から秋まで充実期で4連勝して毎日王冠まで制したが、その後はイマイチな感じ。ディープブリランテ産駒だけに大物感足りず、G1では厳しいのでは。調教の動きは普通で、昨秋の勢いは無い感じ。

レッドモンレーヴ:前哨戦は強くて、本番のG1で負ける、というところもあり、また1600Mよりは1400M向きかなというところもあるが、展開次第であと1Fくらいはどうにかもったりは、ありそうで、人気無い中では期待できる一頭では。調教の動きはまあまあか。

ジオグリフ:一昨年の皐月賞でイクイノックスやドウデュースに勝ってしまったのだが、以降トンネルに入ってしまった。前々走の中山記念で約2年ぶりに馬券になったが、上りの速い競馬は向かなそう。調教の動きは良いが。

ダノンスコーピオン:一昨年のNHKマイルC勝ち馬なのだが最後に馬券になってから1年半が経過しており、前走久々に二桁着順でなかったのだが、G1でどうこういう感じではない。調教の動き自体は良いが。

ドーブネ:千葉サラブレッドセールで約5.2億した超高額馬。オープンまで上がってきて重賞でも2回馬券になっているように頑張っている方なのだろうが、すんなり先行しての馬だけあり、ここは向かない。そもそも重賞勝ち無い時点でG1では厳しい。調教の動きは良い。

コレペティトール:今年の京都金杯を8番人気で勝ったのだが、つづくマイラーズCが8着だったように金杯は色々うまく行き過ぎた感ある激走だったよう。4歳で強くなる時期なんだろうがジャスタウェイ産駒だけにいかにもあてにならない。調教の動きは良い。

エアロロノア:昨年の京都金杯で2着したのが最後に馬券になったという7歳セン馬だが、あまり衰え感じないが、そもそも重賞勝ちが無いように何もここ使わなくても、という馬。調教の動きは良い。

カテドラル:8歳になっても割と元気ではあるが、1年3か月馬券になっていないように、G1でどうこういうレベルにない。調教の動きは普通。

<まとめ>
有力:ロマンチックウォリアー

ヒモに:ソウルラッシュ、パラレルヴィジョン、ヴォイッジバブル、セリフォス、ガイアフォース、ナミュール

穴で:レッドモンレーヴ、ステラヴェローチェ

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 エスプレッソ 2024年5月5日() 04:53
NHKマイルカップ 予想
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今年のNHKはいいメンバーが集まりましたね
いい意味で混戦になり楽しみです


まずNHKマイルの傾向
血統についてはある程度前回、前々回に書いたので詳しいことは省きます

過去10年の連対馬の全てが父、母父共にサンデー系、ミスプロ系、ノーザンダンサー系この3系統しか連対していません
ナスルーラ系やその他の系統が父か母父の場合割引が必要だと思います

父も母父もマイル型がベスト
父か母父のどちらかが中距離型、もう一方がマイル型がベター
どちらも中距離型は割引が必要だと思います

父が日本のマイルで活躍したもしくは産駒にマイル実績がある種牡馬に母方は欧州型がベストです
米国型の父にはサンデー系の母がベターだと思います


穴馬のタイプは
鋭い差し脚は持っているがイマイチ差し届かないタイプ
ここまで緩いペースで差し届かなかったが、G1でペースが速くなりこれまで不発だった末脚が爆発するタイプ

距離不安だと思われているタイプ

東京巧者の3タイプがほとんどです
稀に謎の激走タイプもいますが…


予想
◎ ⑭ アスコリピチェーノ
血統的にはマイル戦NHKでも実績充分のダイワメジャーが父で母父は欧州型ノーザンダンサー系のデインヒルダンサーで理想的な血統です
鞍上もルメール騎手に戻り、実績を考えてもマイナス要素がありません


○ ⑤ ボンドガール
血統的には父がダイワメジャーでいいのですが、母父がインテント系?インリアリティーの系統のティズウェイなのが不安材料です
ティズウェイは早熟傾向で完成度の高さはあるのかと思います
前走はエコロブルームが内を突こうとしたが進路がなくブレーキをかけて外に持ち出すと言うかなりのロスがあったにもかかわらず差し切られた内容で数字以上に完敗だったと思います


▲ ⑫ ゴンバデカーブース
▲と言うより?が妥当かと思います。仕上がり具合と成長度次第だと思います
前走のサウジRCは最後の直線ボンドガールと並んだところで2頭の叩き合いになるかと思った瞬間、一気に加速してボンドガールを置き去りにしました
血統的には米国型ノーザンダンサー系のブリックスアンドモルタルが父、母父はディープインパクトとベターなタイプだと思います
パドックとかを見て考えたいと思います


△ ⑨ キャプテンシー
前前走は中山マイルでは珍しく2ハロン目3ハロン目を速いラップで逃げて全体時計も1分32秒5と優秀です。全体のラップは2016年のメジャーエンブレムがNHKマイルを逃げて勝った時のラップによく似た逃げ方です
前走はデムーロ騎手が逃げずに大敗だったので、今回は逃げるのではと思っています。そして前前走の様なラップで逃げれば面白いと思います
土曜日の結果は中段より前の馬が掲示板独占でした
母がヴィクトリアマイルの勝ち馬アドマイヤリードも魅力です

△ ② ノーブルロジャー
内枠で馬の並びを見るといい位置を取れるかと思います
血統的には米国型×米国型で一定の速いラップで淡々とした流れになると強いのかも知れません


× ⑥ ロジリオン
千四をメインに使われてきた馬で距離不安もありますが末脚はしっかりしたタイプです。無難な乗り方は上手い戸崎騎手に戻るのも合うと思います
母父が米国型ナスルーラ系で血統的には合わない印象ですが穴馬にはデータ不要だと思っています


× ⑮ マスクオールウィン
血統は時々激走するノーザンダンサー系のストームキャットの系統の父に母方はサンデー系ハーツクライでそこそこやれてもいい感じかと思います
末脚はしっかりしたタイプで岩田騎手(父)が上手く経済コースに潜り込ませてくれれば面白い穴馬だと思います


× ⑯ ジャンタルマンタル
母父は米国型ナスルーラ系で、前々回の日記に書いたのですが、血統的には消したいところです
ただこれまでの実績を考えると一応押さえます
前走は小回りコースにしては持続ラップでこの馬には合っていたと思いますが、ゴール前で後ろの馬にも詰められていた事、共同通信杯でも伸びきれなかった事を考えると東京は向かないような気もします
それに中2週で再度の輸送はかなりハードです
外枠もこの馬には割引材料かと思います


アスコリは不動の本命で、あとはパドックを見て決めたいと思います

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