【TAROの競馬研究室】存在感増す岩田康誠騎手/チューリップ賞展望
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阪急杯は、岩田康誠騎手騎乗のダイアトニックがインを捌いて抜け出し久々の重賞制覇を飾った。ダイアトニックは前走の京都金杯から岩田康誠騎手が手綱を取っており、今回は2度目の騎乗で見事に結果を出した。
2着にはそのダイアトニックの影を追うように内から伸びて来たトゥラヴェスーラが入り、3着にはサンライズオネスト。今年はメンバーレベル自体があまり高くない印象があり、本番の高松宮記念に繋がるかは微妙なところ。ただ、勝ったダイアトニックは掛かるくらいのスピードを見せており、既に高松宮記念でも実績のある馬。本番でも怖い存在になりそうだ。
~存在感増す大ベテラン岩田康誠騎手
それにしても最近、岩田康誠騎手の存在感が増している。今年最初のG1・フェブラリーSでもテイエムサウスダンに騎乗し2着。根岸Sからの距離延長を不安視されながらも持ち味を引き出したように、随所でベテランの腕が冴え渡っている。
その他にも、昨年の京都2歳S、そして今年の共同通信杯で穴をあけたビーアストニッシド、再三に渡り先行策で穴をあけているショウナンバルディなど、重賞に限っても穴馬例は多数。これらに全て共通するのは、継続騎乗であるということだ。
なんでもテイエムサウスダンには毎日のように騎乗し、馬とのコンタクトを確かめていたとのこと。岩田騎手自身、かつてのようなメインストリームからは撤退した分、一頭の馬をコツコツと育てながら騎乗することにやりがいを感じているように、今後の岩田騎手は継続騎乗での連続穴パターンが増えそう。元々腕があるのは間違いなく、今後はベテランの職人騎手としてジェンティルドンナの頃とは違った活躍が見られそうだ。
もちろん、かつて見せていたインを捌く技術であったり、思い切った先行策などは今でも健在。以前より人気にならなくなっている分、馬券的な妙味も上がって狙いどころは多々ありそうだ。
【次走狙い馬】ミニョンルミエール(土曜中山2レース2着)
中山ダート1200mに照準を合わせて使われており、この条件なら戦績通り崩れない。エイシンヒカリ産駒は自信の得意条件なら安定して走るタイプが多く、軸なら信頼度は高い。次走引き続き柴田大知騎手でもこの舞台なら信頼。
~チューリップ賞展望
さて、今週末はクラシックに向けてのトライアルがスタート。土曜日は桜花賞トライアル・チューリップ賞が行われる。最後はいつも通り、今週末の注目馬で締めたい。今回はチューリップ賞からこの馬。
・アンジェリーナ(横山典騎手)
注目はアンジェリーナ&横山典騎手。勝ち上がりには7戦を要したが、一戦ごとに内容良化。前走は好位から楽々差し切り、ゴール前はまだまだ余力もあった。小柄ながらパワーもあるので急坂コースも問題なく、レースセンスの高さを生かせればクラスの壁はない。恐らく人気はないだろうが、穴馬として一枚相手には加えておきたい。
最後に新刊発売のお知らせです。
新刊『キムラ&TAROが教える馬券の授業』(ガイドワークス)が発売されました。ウマニティ動画でもおなじみのキムラさんとともに、1番人気との向き合い方や、外が伸びる馬場への対応方法などについてお話しする、実践的な内容になっております。是非お買い求めください。
※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。
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【TAROの競馬研究室】開幕週の東京芝は2年連続で人気馬が安定/東京新聞杯展望
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根岸ステークスはテイエムサウスダンが外から伸びて勝利。逃げ先行のイメージから一転した見事な差し切り勝ちだった。
鞍上の岩田康誠騎手はこの勝利が通算1700勝のメモリアル。かつてのように年間100勝するようなことはなくなっているが、その分穴での活躍が目立つようになってきた。昨年は11番人気のケイデンスコールで京都金杯を、8番人気のショウナンバルディで中日新聞杯を制し重賞2勝。今回のテイエムサウスダンも6番人気。以前のような岩田ブランドがなくなっている分、馬券的には妙味が増えているので、今後も重賞戦線での一発に注意したい。
~開幕週の東京芝は人気馬が順当に走った
さて、先週末からスタートした東京芝だが、好天に恵まれ高速上がり連発。基本的には人気馬が強く。1番人気馬が芝10レース中9レースで馬券に絡む安定感を見せた。上位3番人気まで広げても(8-5-4-3)とかなり堅実で、単複を買い続けてもプラス。無茶な穴狙いは禁物という状況だった。
これは偶然ではなく、昨年の冬の東京開幕週も芝10レースのうち1番人気馬が9レースで連対、同様の傾向を示していた。今週末も予報通り好天が続くようなら、無茶な穴狙いは禁物かもしれない。
というわけで、恒例の(と言いつつ先週は書き忘れてしまった)次走狙い馬を一頭。
・セイゲン(土曜東京3レース3着)
除外明けで久々の一戦となった今回も果敢に先手を奪ったが最後は捕まって3着。それでも展開を考えればよく粘っていた。所属する中川公厩舎は叩き良化型の傾向が強く、次走の上積みは必至。順調に詰めて使えるようなら、さらなるパフォーマンスアップ(=勝ち負け)濃厚だろう。
~東京新聞杯の注目馬
最後はいつも通り今週末の注目馬で締めたい。
今回は東京新聞杯からこの馬を。
・ワールドバローズ(和田竜二騎手)
デビュー以来とにかく安定しており、唯一馬券圏外に崩れたのは重賞のアーリントンカップのみ(5着)。スタート、追っての良さ、しぶとさともに水準以上で崩れないタイプ。人気馬が強いと書いた東京芝だがココは混戦模様なので、上手く立ち回れれば一発があってもおかしくない。
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○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。
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【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2022年01月10日号】特選重賞データ分析編(288)~2022年日経新春杯
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次週の注目重賞を、伊吹雅也プロが様々なデータを駆使していち早く分析! もっとも重要と思われる<ピックアップデータ>に加え、<追い風データ/向かい風データ>や<注目馬チェック>など、貴重な情報が満載なウマニティ会員専用コラムとなっております。ぜひ皆様の予想にお役立て下さい。
■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
⇒https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321
<次週の特選重賞>
G2 日経新春杯 2022年01月16日(日) 中京芝2200m
<ピックアップデータ>
【前走の条件がオープンクラスだった馬の、前走の上がり3ハロンタイム順位別成績(2016年以降)】
○4位以内 [3-1-3-15](3着内率31.8%)
×5位以下 [0-1-0-43](3着内率2.3%)
前走の条件が3勝クラス以下だった馬は2016年以降[3-4-3-8](3着内率55.6%)。負担重量に恵まれることもあってか、非常に堅実でした。一方、前走の条件がオープンクラス、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が5位以下だった馬は不振。先行力の高さを活かしたいタイプは過信禁物と見るべきでしょう。
主な「○」該当馬→ステラヴェローチェ・プレシャスブルー・ヤシャマル
主な「×」該当馬→アフリカンゴールド・ショウナンバルディ・パンサラッサ
<他にも気になる! 追い風データ/向かい風データ>
【追い風データ】
○「前走の着順が5着以内」だった馬は2016年以降[4-6-6-16](3着内率50.0%)
主な該当馬→アフリカンゴールド・ショウナンバルディ・ステラヴェローチェ
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【TAROの競馬研究室】上手いけどなぜか地味な松山騎手/シンザン記念展望
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東西の金杯で今年もスタートした中央競馬。西の京都金杯は、松山騎手騎乗のザダルが制した。
道中は後方からの競馬となったザダル。もともと中距離路線を歩んでいた馬だから、やはりテンのスピードという点ではマイルだとやや劣るのは仕方ない。だが、そこからのリカバリーが上手かった。4コーナーでは外に出さず馬群で我慢させると、直線は抜けて来たダイワキャグニーの作った進路を突いてスムーズに脚を伸ばし、最後は1馬身抜け出した。
マイルでの勝利は新馬戦以来。松山騎手の好騎乗も光った。
~なぜか地味な松山騎手の買い条件とは?
松山騎手は直前の万葉ステークスでもマカオンドールとのコンビで勝利。直線は進路を最内枠に切り替えて抜け出して来た。恐らくこの時の感覚で、中京芝の内が悪くないことを確認していたのだろう。直前のレースでの予習を生かした京都金杯だった。
松山騎手と言えば昨年は130勝を挙げるなど、リーディング上位の常連。だが、なぜか川田騎手や福永騎手と比較すると地味な印象がある(あくまでも個人の感想)。
その是非はさておき、馬券的にはその”地味さ”こそが武器になる。なぜかというと、松山騎手はその技術の割に、特に重賞で人気になりづらいのだ。
昨年は重賞6勝を挙げ、年間を通して重賞で3回に1回以上馬券に絡んでいるが、それでいて複勝を買い続けたら楽にプラスになるなど妙味もある。秋のG1戦線でもテーオーケインズでチャンピオンズカップを制した他、ステラリアやダノンスコーピオンでも好走しているが、その割に派手な活躍をした印象はない。
その理由を考えると長くなりそうなので割愛するが、馬券を買う上では”地味”は”買い”である。走っても人気にならない馬がいるように、上手くてもあまり人気になりづらい騎手もいるということ。松山騎手の腕は間違いないレベルなので、今年も特に騎手人気が強く人気に反映されやすい重賞戦線では警戒したい。
~シンザン記念の注目馬
最後はいつも通り今週末の注目馬で締めたい。今回はシンザン記念からこの馬を。
・ビーアストニッシド(岩田康誠騎手)
未勝利勝ち直後の重賞挑戦だった前走はまったくの人気薄ながら逃げ粘り、最後は勝ち馬に食い下がった。もちろん展開恩恵があったことは間違いないが、先行して直線はとにかくしぶといので相手なりに走れるのが強み。岩田康誠騎手は昨年ショウナンバルディで穴をあけるなど思い切った逃げ先行での一発が目立つようになってきており、本馬とのコンビでも上手く自分のペースに持ち込めれば侮れないのでは。キャリアの浅い良血馬に注目が集まるレースだからこそ、やや地味な印象を持つ本馬のようなタイプの一発に警戒したい。
※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。
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先週の回顧~(12/11~12/12) スガダイプロが日曜中山2R 2,009%回収など好調予想連発! 霧プロは回収率首位、豚ミンCプロは5週連続プラスを達成!
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