当企画のコンセプトにつきましては、
コチラにてご確認ください。今週も“勝ち逃げ馬券師”新良武志氏に、注目の乗り替わりをピックアップしてもらいます。
※データは2018年以降の結果をもとに集計
編集部(以下、編) 先週の紫苑Sは
スルーセブンシーズが2着に好走してくれましたね。
新良(以下、新) はい。内枠だったこともあり、窮屈な競馬を強いられましたが、最後はしっかりと2着を確保してくれました。乗り替わった大野騎手だからこその結果だったと思います。
編 日曜の京成杯オータムH、セントウルSは推奨馬がともに4着でした。
新 こちらは悔しかったですね。推奨した馬は、いずれも人気薄でしたが、馬券に絡まなければ話になりません。切り替えていきたいと思います。
編 今週は3日間開催ですから、チャンスは十分にあります。期待していますよ。
新 はい。頑張ります。
編 それでは早速ですが、土曜日の注目レースから教えてください。
新 土曜日は重賞が組まれていませんが、中京メインのケフェウスSが面白そうです。
編 注目はどの馬でしょうか?
新 吉田隼騎手から松山騎手に乗り替わる⑩
レクセランスに注目しています。
編 昨年はクラシック戦線を完走した馬ですね。どのあたりが推奨ポイントになりますか?
新 18年以降の当該コースにおける松山騎手の成績は、勝率18.6%で単回率が174%となっており、勝利数でもメンバー中トップとなっています。他の乗り替わりだと、福永騎手が勝率14.3%、
武豊騎手は13.5%。いずれも単回率は100%を下回りますから、この舞台で狙うなら断然、松山騎手ということになります。
編 そこまでの成績を残しているとは!意外でした。
新 そうですよね。そういった松山騎手に対するイメージが、配当妙味を生み出しているんです。あとは、松山騎手が
レクセランスに騎乗することとなった流れも重要ですよ。
編 それはどういったことでしょうか?
新 このレースには、前走で松山騎手が騎乗していた馬が2頭います。②
ウインイクシードと⑤
マリアエレーナです。
編 本当ですね。
ウインイクシードは関越Sで2着、
マリアエレーナは松山騎手とのコンビで連勝中です。
新 そうなんですよ。どちらの馬も、乗り替わる理由がありません。いっぽうの
レクセランスは、ここ2戦で騎乗していなかった馬。しかもこの日は、川田騎手もルメール騎手も空いている状況なのに、松山騎手とのコンビが実現しました。前走で好走した
ウインイクシードや
マリアエレーナよりも乗りたい馬ということでしょう。
編 松山騎手も、川田騎手やルメール騎手でなく、自分が選ばれたとなると、頑張ってくれそうですね。
新 そうですよね。気持ちの入った騎乗を見せてくれるはずです。それともうひとつ、
レクセランスを推奨できるポイントがあります。
編 他にもあるのですか!いったい何でしょう?
新
レクセランスの血統ですね。
ディープインパクト産駒と中京芝2000mは相性が抜群なんです。
編 芝中距離戦の
ディープインパクト産駒は、どの舞台でも強いイメージですが……。
新 確かにそうですが、実際の数値を見てもらえば印象が変わると思います。18年以降の当該コースにおける
ディープインパクト産駒の成績は、勝率が17.3%、勝利数35となっており、いずれもトップの成績です。2位の
ハーツクライ産駒が勝率10.5%で勝利数は17ですから、倍以上の差がついています。
編 これは大きな差がついていますね!
新 しかも、
ディープインパクト産駒のほうが配当面でも優秀なんです。単回率は218%をマークしており、
ハーツクライ産駒は60%しかありません。黙って
ディープインパクト産駒を狙う舞台なんですよ。
編 これは買わない理由が見当たらなくなってきました。
新 松山騎手が以前に騎乗した時とは違い、今回は条件が整っていますからね。期待していいと思いますよ。
★その他の注目乗り替わり★
中山8R ⑩
コスモコラッジョ (
丹内祐次→
M.デムーロ)
中山11R ①
ヒルノサルバドール (
富田暁→
横山典弘)
中京12R ①
セカンドエフォート (
鮫島克駿→
浜中俊)
【プロフィール】
新良武志(しんら・たけし)
かつてはどこにでもいる競馬ファンの1人だったが、データベースソフト【TARGET】との出合いを経て、眠っていた馬券師としての素質が開花。騎手・種牡馬にウマニティU指数を組み合わせた独自のデータ活用術を考案し、常勝スタイルを確立させる。2015年秋にメディアデビュー。雑誌、WEBを中心に精力的に予想家活動を行っている。著書に『毎日コツコツ勝ち逃げリーマン馬券術』(ベストセラーズ)、『ジョッキー未来予測2019』(秀和システム)。
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