エイシンプレストン(競走馬)

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写真一覧
抹消  鹿毛 1997年4月9日生
調教師北橋修二(栗東)
馬主平井 豊光
生産者Joseph E. Gehl
生産地
戦績32戦[10-5-2-15]
総賞金49,106万円
収得賞金19,540万円
英字表記Eishin Preston
血統 Green Dancer
血統 ][ 産駒 ]
Nijinsky
Green Valley
Warranty Applied
血統 ][ 産駒 ]
Monteverdi
Implied Warranty
兄弟
市場価格
前走 2003/12/14 香港カップ G1
次走予定

エイシンプレストンの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
03/12/14 香港 8 香港カップ G1 芝2000 14--------7** 牡6 57.1 福永祐一北橋修二 480
(--)
2.02.2 0.0----FALBRAV
03/11/02 東京 11 天皇賞(秋) G1 芝2000 18127.534** 牡6 58.0 福永祐一北橋修二 480
(-6)
1.58.5 0.534.4⑤⑤④シンボリクリスエス
03/10/12 東京 11 毎日王冠 G2 芝1800 11559.733** 牡6 59.0 福永祐一北橋修二 486
(+16)
1.46.2 0.534.9⑤⑤⑤バランスオブゲーム
03/04/27 香港 8 クイーンEC G1 芝2000 12--------1** 牡6 57.1 福永祐一北橋修二 470
(--)
2.03.8 -0.0----ELEGANT FASHION
03/02/23 中山 11 フェブラリー G1 ダ1800 1671418.5616** 牡6 57.0 福永祐一北橋修二 472
(-3)
1.57.1 6.241.9⑩⑬⑯⑯ゴールドアリュール
02/12/15 香港   香港カップ G1 芝2000 12--------5** 牡5 57.1 福永祐一北橋修二 475
(--)
2.07.2 0.0----PRECISION
02/11/17 京都 11 マイルCS G1 芝1600 18369.632** 牡5 57.0 福永祐一北橋修二 478
(+2)
1.32.8 0.034.2⑬⑪トウカイポイント
02/10/27 中山 11 天皇賞(秋) G1 芝2000 18367.658** 牡5 58.0 福永祐一北橋修二 476
(+2)
1.59.2 0.735.0⑧⑥⑧⑨シンボリクリスエス
02/10/06 中山 11 毎日王冠 G2 芝1800 9224.232** 牡5 59.0 福永祐一北橋修二 474
(+4)
1.46.4 0.334.2マグナーテン
02/06/02 東京 11 安田記念 G1 芝1600 187132.915** 牡5 58.0 福永祐一北橋修二 470
(+2)
1.33.6 0.334.7⑮⑮アドマイヤコジーン
02/04/21 香港 8 クイーンEC G1 芝2000 14--------1** 牡5 57.1 福永祐一北橋修二 468
(--)
2.02.5 -0.0----アグネスデジタル
02/02/24 中山 11 中山記念 G2 芝1800 14692.915** 牡5 60.0 福永祐一北橋修二 476
(+13)
1.45.9 0.534.9⑦⑥⑥トウカイポイント
01/12/16 香港 7 香港マイル G1 芝1600 14--------1** 牡4 57.1 福永祐一北橋修二 463
(--)
1.34.8 -0.0----ELECTRONIC UNICORN
01/11/18 京都 11 マイルCS G1 芝1600 18596.522** 牡4 57.0 福永祐一北橋修二 476
(+2)
1.33.3 0.133.7⑧⑨ゼンノエルシド
01/10/07 東京 11 毎日王冠 G2 芝1800 128128.851** 牡4 58.0 福永祐一北橋修二 474
(-4)
1.45.3 -0.135.0⑤④④ロサード
01/08/05 新潟 11 関屋記念 G3 芝1600 9663.613** 牡4 58.0 福永祐一北橋修二 478
(+2)
1.32.2 0.432.6⑥⑥マグナーテン
01/07/15 小倉 11 北九州記念 G3 芝1800 9224.621** 牡4 57.0 福永祐一北橋修二 476
(+4)
1.48.3 -0.335.1ロサード
01/06/23 阪神 11 米子S OP 芝1600 12223.521** 牡4 57.0 福永祐一北橋修二 472
(0)
1.34.8 -0.235.1⑨⑦⑦トッププロテクター
01/06/03 東京 11 安田記念 G1 芝1600 184722.91010** 牡4 58.0 福永祐一北橋修二 472
(+4)
1.34.1 1.136.0⑪⑭ブラックホーク
01/05/13 東京 11 京王杯SC G2 芝1400 18366.536** 牡4 58.0 福永祐一北橋修二 468
(0)
1.20.4 0.333.7⑮⑰スティンガー

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★今年3度目の海外GI制覇狙うラヴズオンリーユー ヒシイグアスレイパパレは初の海外遠征/香港カップ

 香港カップに出走予定の日本馬はヒシイグアス(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)、ラヴズオンリーユー(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)、レイパパレ(牝4歳、栗東・高野友和厩舎)の3頭。このうち、ラヴズオンリーユーは今年、クイーンエリザベスII世C、ブリーダーズCフィリー&メアターフと海外で2つのGIを制している。クイーンエリザベスII世CがGIに昇格した2001年以降、同レースと香港カップの同一年制覇は2005年ヴェンジャンスオブレイン(香港)、2014年デザインズオンローム(香港)、2019年ウインブライトの3頭が成し遂げているが、ラヴズオンリーユーは今年3度目の海外GI制覇を遂げることができるだろうか。なお、海外GI3勝は過去にエイシンプレストンモーリスの2頭が達成しているが、年間3勝となれば日本調教馬では初めてのこととなる。

 また、ヒシイグアスレイパパレは今回が初の海外遠征となる。ヒシイグアスは芝2000メートル戦で4戦3勝、レイパパレは芝2000メートル戦で2戦2勝だが、好成績を挙げている距離で争われる香港カップで好走することができるだろうか。

★香港勢はジョッキークラブカップ2、3着馬などが参戦 11年ぶりの勝利がかかる欧州勢にも注目/香港カップ

 過去10年の香港カップ勝ち馬を見ると、香港馬が6勝、日本馬が4勝となっており、地元・香港勢と日本馬の対決が近年の見どころのひとつとなっている。今年の香港勢は、前哨戦のジョッキークラブカップで2着のカーインスター(セン6歳、A・クルーズ厩舎)、同3着のグロリアスドラゴン(セン6歳、K・ルイ厩舎)などが出走を予定している。また、欧州勢は英チャンピオンSで2着のドバイオナー(セン3歳、英.W・ハガス厩舎)、同3着のマックスウィニー(牡3歳、愛.J・ボルジャー厩舎)、A・オブライエン厩舎(愛)のボリショイバレエ(牡3歳)が参戦する予定。香港馬が勝てば2018年グロリアスフォーエバー以来3年ぶり、欧州からの遠征馬が勝てば、2010年スノーフェアリー(英)以来11年ぶりだが、今年の香港カップを制すのはどの馬だろうか。

インディチャンプら4頭の日本馬が参戦 15連勝中ゴールデンシックスティとの対決に注目/香港マイル

 香港マイルには、日本からインディチャンプ(牡6歳、栗東・音無秀孝厩舎)、サリオス(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)、ダノンキングリー(牡5歳、美浦・萩原清厩舎)と芝1600メートルのGIで勝利経験のある3頭と、今年のドバイターフで2着に入ったヴァンドギャルド(牡5歳、栗東・藤原英昭厩舎)が参戦を予定している。香港マイルには昨年の同レース勝ち馬で、目下15連勝中と圧倒的な成績を収めている地元・香港のゴールデンシックスティ(セン6歳、K・ルイ厩舎)が出走を予定しているが、今年の日本勢は地元の強豪を破って、2019年アドマイヤマーズ以来2年ぶりの勝利を挙げることができるだろうか。

★海外GIで6勝を挙げる堀宣行調教師 福永祐一騎手は7年ぶりの香港国際競走参戦/香港マイル

 サリオス(牡4歳)を管理する堀宣行調教師(美浦)は、JRAの調教師では歴代最多の海外GI6勝を挙げており、香港国際競走では香港スプリントを除く3競走を制している。同調教師の香港国際競走への参戦は2017年(香港カップ・3着)以来4年ぶりで、今回はサリオスの他に、ヒシイグアス(牡5歳)を香港カップに出走させる予定だが、海外GI7勝目を挙げることができるだろうか。

 また、インディチャンプ(牡6歳、栗東・音無秀孝厩舎)に騎乗予定の福永祐一騎手は、2014年(香港マイル・6着)以来7年ぶりの香港国際競走参戦となる。同騎手はエイシンプレストンとのコンビで香港のGIレースを3勝しており、今回は2003年クイーンエリザベスII世C以来18年ぶりの香港でのGI制覇がかかる。なお、サリオスインディチャンプはいずれも前走でマイルCSに出走しており、インディチャンプが4着、サリオスが6着だった。ちなみに、これまでに香港マイルを制した日本馬4頭のうち3頭は同年のマイルCSに出走していた。

★父子二代の連覇を狙うダノンスマッシュ 今年のスプリンターズS1、2着馬も出走予定/香港スプリント

 香港スプリントに出走予定の日本馬は、ダノンスマッシュ(牡6歳、栗東・安田隆行厩舎)、ピクシーナイト(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)、レシステンシア(牝4歳、栗東・松下武士厩舎)のGI馬3頭。ダノンスマッシュは昨年の香港スプリント覇者で、2012、13年の同レースを制した父ロードカナロアに続く父子二代での香港スプリント連覇がかかる。また、ピクシーナイトは10月のスプリンターズSで1着、レシステンシアは2着に入っており、いずれも今回が初の海外遠征。なお、ピクシーナイトが勝てば、3歳馬初の香港スプリント制覇、レシステンシアが勝てば、牝馬初の香港スプリント制覇となる。

★前哨戦を制して臨むラッキーパッチ チェアマンズスプリントプライズ1、2着馬にも注目/香港スプリント

 今年の香港スプリントに出走予定の香港馬はすべて前哨戦のジョッキークラブスプリントに出走している。同レースではラッキーパッチ(セン5歳、K・ルイ厩舎)が1着、ナブーアタック(セン5歳、D・ヘイズ厩舎)が2着となったが、1着から最下位までが0・83秒差という接戦だった。4月のチェアマンズスプリントプライズの勝ち馬ウェリントン(セン5歳、R・ギブソン厩舎)、2着馬コンピューターパッチ(セン5歳、A・クルーズ厩舎)はジョッキークラブスプリントではそれぞれ7着、4着に敗れているが、本番の香港スプリントで巻き返しを見せることができるだろうか。

★2019年の再現を狙うグローリーヴェイズ 昨年Vのモーグルも出走予定/香港ヴァーズ

 香港ヴァーズには、日本からグローリーヴェイズ(牡6歳、美浦・尾関知人厩舎)、ステイフーリッシュ(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)の2頭が出走予定。グローリーヴェイズは、2019年の香港ヴァーズでレース史上最速タイム(2分24秒77)を記録して勝利を挙げており、同レースの隔年制覇がかかる。グローリーヴェイズには、2019年の香港ヴァーズで手綱をとったJ・モレイラ騎手が騎乗する予定だが、2年前を再現するような走りを見せることができるだろうか。香港ヴァーズがGIに昇格した2000年以降、同レース2勝目を挙げれば2007、08年のドクターディノ(仏)、2015、17年のハイランドリール(愛)に続く3頭目となる。なお、今年の香港ヴァーズには、昨年の勝ち馬で連覇を狙うモーグル(牡4歳、愛.A・オブライエン厩舎)も出走を予定している。

★父子制覇を狙うステイフーリッシュ 最多勝のA・オブライエン調教師は今年も勝利なるか/香港ヴァーズ

 ステイフーリッシュ(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)が、香港ヴァーズ父子制覇を狙う。同馬の父ステイゴールドは2001年の引退レースとなった香港ヴァーズを制し、通算50戦目にして悲願のGI初制覇を海外のGIレースで遂げた。ステイフーリッシュは今回が初の海外遠征となるが、父に続いて香港ヴァーズを制すことができるだろうか。同馬には地元・香港のC・ホー騎手が騎乗する予定。なお、ステイフーリッシュを管理する矢作芳人調教師は今年の海外GIで3勝を挙げている。

 また、過去10年の香港ヴァーズで最多の3勝を挙げているアイルランド勢はモーグル(牡4歳)が出走予定。同馬はGIに昇格した2000年以降の香港ヴァーズで3勝を挙げて最多勝調教師となっているA・オブライエン調教師の管理馬だが、オブライエン調教師は同レース4勝目を挙げることができるだろうか。

★海外の大型馬柱を公開!12・12香港国際諸競走4レース

【香港国際競走】日本馬3勝!マーズ、香港マイルで復活V 2019年12月9日(月) 05:05

 【香港8日=山口大輝】香港国際競走がシャティン競馬場で行われ、香港マイルに出走したアドマイヤマーズ(栗・友道、牡3)が快勝。11月17日に亡くなった馬主の近藤利一氏に捧げる弔いVとなった。香港カップウインブライト(美・畠山、牡5)、香港ヴァーズグローリーヴェイズ(美・尾関、牡4)が制覇。同競走で日本馬が3勝するのは2001年以来の快挙となった。

 異国の地で、弔いVだ。3歳馬アドマイヤマーズが、海外初挑戦で快勝。先月17日に亡くなった近藤利一オーナーに、勝利を届けた。

 「ひと言でうれしいです。オーナーがこのレースのために新調していたスーツを仕立て直して着ていたので。一緒に見ている感覚で、ゴール前は興奮していました」

 レース直後は大号泣。マーズが朝日杯FSを制したときに近藤オーナーが使用したネクタイも着用した友道調教師は、真っ赤に目を腫らしながら喜びをかみしめた。

 道中は中団でリズムよく追走。直線はスミヨン騎手のアクションに応えるように末脚を伸ばし、2着馬ワイククに半馬身差をつけた。スミヨン騎手は「ワイククに迫られたときにもうひと頑張りしてくれました、本当によくはしってくれたね」と笑みを浮かべた。

 これで、GI3勝目をマーク。「来年以降も良くなると思います。これからも世界を目指していきたい」と指揮官は力を込めた。世界一のマイラーへ。天国のオーナーとともに、さらなる高みを目指していく。

★18年ぶり2度目

 日本馬が香港国際競走を3勝したのは、2001年以来2度目。当時は、引退レースのステイゴールド香港ヴァーズエイシンプレストン香港マイルアグネスデジタル香港カップを優勝した。エイシンプレストンは02、03年も香港のクイーンエリザベスIICを連覇した。

★売り上げ

 香港4レースの日本国内での馬券売り上げの合計は、30億5679万5500円だった。

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閲覧 4,075ビュー コメント 0 ナイス 4

香港競馬春の祭典チャンピオンズデーのメインレースは、言わずと知れたクイーンエリザベス2世カップです。このレースはイギリス植民地時代の1975年に創設。1995年に国際競走となり、1997年から現在の2000mとなりました。日本勢得意の中距離戦とあって日本馬の挑戦は1995年フジヤマケンザンに始まります。日本馬が長く海外で活躍できなかった時代のことです。そして日本勢海外飛躍の跳躍台となります。香港返還を目前に控えた1997年にはオークス馬、ダンスパートナーも遠征。2002年には香港横綱エイシンプレストン、芝砂兼用のアグネスデジタルが日本勢初のワン・ツー・フィニッシュと決め、エイシンプレストンは翌2003年も連覇を成し遂げました。この両レースとも香港で観戦、大いに盛り上がり大いに儲けたものでした。
その後も日本馬の活躍は続き、2012年ルーラーシップ、2017年ネオリアリズム、2019年ウインブライトが勝利を挙げています。日本馬が海外で最も多く出走し、最も多くの勝ち星を挙げているレースで日本勢の金城湯池とも言えます。

さて、今年QEIIカップには昨年の三冠牝馬デアリングタクトオークスラヴズオンリーユー菊花賞キセキ、昨年の香港ヴァーズ覇者グローリーヴェイズのG1ホース4頭が轡を並べて香港へと渡りました。これまでの遠征日本馬でレベル、層の厚さとも屈指といえます。日本馬同様に中距離を得意とする欧州勢はコロナ禍もあって今年は姿を見せず、迎え撃つ香港勢は年度代表馬エグザルタントら3頭だけ。一昨年の幻の三冠馬フローレも直前に回避して出走馬の数でも日本勢が上回り、日本勢上位独占の可能性が極めて濃厚になっています。

中でも最も注目しなくてはならないのが一昨日もお伝えしましたが、ラヴズオンリーユーです。香港競馬史上最強馬の呼び声も高いゴールデンシックスティーズを昨年の4歳クラシック三冠馬に導いた売り出し中の香港若手騎手の星、ヴィンセント・ホーが手綱を取ることになったのです。

彼の騎乗に当たっては香港ジョッキークラブで日本人唯一のエクスパートライダー、亀田一洋さんが馬主サイドからの問い合わせを受け、ヴィンセントを推薦したことがきっかけでした。日本馬は既に香港に到着し順調に調教をこなしていますが、亀田さんによれば、連日デアリングタクトを従えて馬場入りするラヴズオンリーユーの姿は余裕綽々、ドバイ遠征の経験もある彼女が初の海外遠征の妹分を先導しているようにしか見えないといいます。どの馬に騎乗したいか問われれば、あんな素直な馬は見たことがない、間違いなくラヴズオンリーユー以外にないとまで惚れ込んでいました。

妹分の三冠牝馬デアリングタクトですが、昨年のジャパンカップアーモンドアイコントレイルに後れを取ったものの堂々の3着。香港への送別レースとなった金鯱賞では圧倒的1番人気に押されながら道悪を逃げ切ったギベオンに勝たれてしまいましたが、実力は十分に見せつけました。金鯱賞を叩いて状態は万全とみていいようです。ラヴズオンリーユーとの比較では、いずれ菖蒲か杜若。鞍上も松山弘平とヴィンセント・ホー、日本と香港売り出し中の若手騎手競演です。現時点では海外遠征経験、亀田さんの観察から現時点ではラヴズオンリーユーを上に見ていますが、どちらを上位に取るべきか最後の最後まで迷わざるを得ません。

グローリーヴェイズは一昨年の香港ヴァーズで悲願のG1タイトルを手にしました。帰国後も京都大賞典優勝、ジャパンカップでも早めに仕掛けて勝ちに出て僅差の5着。壮行レースの金鯱賞は得意距離よりも若干短い2000mながら0.1秒差の4着。デアリングタクト同様、ここを叩いてさらに上昇、万全で本番に臨むことができました。敵は一昨年の香港ヴァーズよりも400m短くなった距離だけです。2017年の菊花賞キセキはG1戦線で力を見せつけながら勝ち星から見放されて既に3年半。名伯楽角居勝彦調教師の引退で3月には新生辻野泰之厩舎に転籍。今回は香港所属のC.スコフィールド騎手に手変わりします。この馬の問題は気性難とゲート、新たな調教師、騎手のコンビがキセキの2つの問題を克服し新たな一面を引き出してくれることに期待が高まります。

さて、迎え撃つ香港勢ですが、年度代表馬エグザルタントが総大将です。確勝を期して出走した一昨年の香港ヴァーズではグローリーヴェイズに名を成さしめられ、その雪辱の一戦となります。しかし、今季は4走連続2着と勝ち星に見放され、昨年12月、得意の2400m戦の香港ヴァーズではホームの利がありながらモーグルの2着と敗れています。前走の2000m戦、香港ゴールドカップではゴールデンシックスティーズと対決。ともに得意距離から400m異なる舞台で、ゴールデンに敗れたばかりか同厩のフローレにも1馬身1/4後れを取ってしまいました。騙馬ですので7歳とはいえ年齢的な衰えを云々する段階ではありませんが、一時期の力と勢いにないことが危惧されます。しかしながら香港年度代表馬、恥ずかしい競馬をすることは想像できず、馬券圏内から消し去ることは無謀といえましょう。

エグザルタントと同厩のタイムワープは香港のエリモジョージ、気まぐれな逃げ馬ですが、年齢的な衰えもあって昨今は直線で足を失うばかり。こちらよりはゴールデンシックスティーズを要するK.ルイ厩舎の新星、グロリアスドラゴンに魅力を感じます。今季、1800m戦のセンテナリーヴァーズでエグザルタントを2着に下し、4/5のクラスⅠの2000m戦でもトップハンデで快勝。クラスⅠは日本で言えばリステッド競走、昔のいい方なら平場のオープンです。日本ではかつて大本番の前に前哨戦の重賞ではなく平場のオープンから大本番で飛躍する名馬が数多く見られましたが、そんな匂いを感じるローテーション。当日の様子次第ですが、エグザルタントよりも上位に考える必要も出てくるかもしれません。

7頭の少頭数、上位人気は日本勢4頭に集まることは間違いなく、ラヴズオンリーユーデアリングタクトの日本牝馬2頭を軸に3連単、そして4連単馬券で勝負しなければなりません。明日日曜には渾身の予想をお届けします。お楽しみに!


甘粕代三(あまかす・だいぞう)プロフィール
1960年、東京生まれ。高校時代から競馬にのめりこむ。
早稲田大学第一文学部卒。在学中に中国政府官費留学生。卒業後、東京新聞記者、テレビ朝日記者、同ディレクター、同台北開設支局長などを務める。
中国留学中に香港競馬を初観戦、94年ミッドナイトベット香港カップ制覇に立ち会ったことから香港の競馬にものめりこみ、2010年、売文業に転じた後は軸足を日本から香港に。
香港の競馬新聞『新報馬簿』『新報馬経』に執筆、テレビの競馬番組にも出演。現在、香港アップルデイリー日本特約記者、北京市馬術運動協会高級顧問を務める。


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2020年12月10日(木) 12:00 甘粕代三
【香港国際競走2020】レース展望③<香港カップ>エイシンプレストンを彷彿とさせるウインブライト連覇なるか!?
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香港カップ(シャティン芝2000m)
さて、香港国際競走のメーンレース、香港カップには連覇と同一年のクイーンエリザベス2世カップとの連覇を目指す我らが日本のウインブライト(牡6・畠山吉宏厩舎)以下、3頭が出走します。ウインブライト香港カップがラストラン。父ステイゴールドも2001年香港ヴァーズで普段のジリ脚がどこにいったのかと思わせる鬼の末脚を繰り出し、有終の美を飾りました。そのまま種牡馬入りして三冠馬オルフェーブルをはじめとする良駒を輩出。ウインブライトステイゴールド晩年の最高傑作と言っても過言ではありません。
またウインブライトは今世紀初頭、香港横綱と異名をとったエイシンプレストンを想起させます。エイシンプレストンは古馬になってから超高速馬場の日本では時計一つ足りず、善戦マンに留まっていましたが、シャティンの馬場と香港の風土が余程合っていたようです。春のクイーンエリザベス2世カップ(QE2)でも暮れの香港国際競走でも、香港に到着すると毛艶が見る見るうちによくなり、調教やパドックスクーリングでは香港馬や他の遠征馬を睥睨するような横綱の風格を漂わせていたものです。

そして、忘れられないのが2003年のQE2です。あの年は今と同じようにSARSという疫病の下、国際競走が行われ、日本から香港へは渡航が制限され、日本の記者、カメラマンメディアはたった7人。私もそのうちの一人でした。エイシンプレストンはSARS禍にもかかわらず香港遠征を敢行、レースでは香港競馬史上唯一の牝馬香港ダービーウィナー、エレガントファッションを1馬身3/4ちぎってQE2連覇を成し遂げたのです。ウィナーズサークルから観客もまばらなスタンドに向けて故平井豊光オーナーはインタビューにこう答えたのです。
「プレストンは香港に育ててもらった馬です。香港がSARSで苦しんでいるときに香港の皆さんに頑張ってもらいたい。だから遠征を決めました。香港の皆さん、SARSに負けずに頑張ってください」
平井オーナーのこのメッセージには香港競馬ファンも目頭を熱くしていました。
あれから17年、コロナ禍はSARSとは違って全世界に蔓延。日本も香港も感染爆発に近い拡大を見せている中、エイシンプレストンと同じように香港で国際G1ウィナーとなって大きく飛躍したウインブライトエイシンプレストンに重なって見えて仕方ないのです。

松岡正海騎手は8日朝、日本の調教師、騎手ではただ一人勇躍香港に向かいました。出発直前の松岡騎手に連絡したところ、既に香港入りしている畠山厩舎のスタッフから香港到着後は空輸の疲れがないどころか、状態が急速に上向いてきたという連絡が入っているとのこと。松岡騎手を背に調教に臨めば状態は更に少々することでしょう。松岡騎手とは直前に連絡を取り合う約束をしましたから、レース前日までには松岡騎手からのリポートをウマニティ会員の皆さんに直前情報としてお届けする予定です。

ウインブライトのことばかり書きすぎてしまいました。コロナ禍の下、今春のオーストラリア、クイーンエリザベスS(G1・ランズウィック芝2000m)に遠征し3着と健闘したダノンプレミアム(牡5・中内田充正厩舎)が今年2回目の海外遠征を敢行しました。厩舎担当者のご苦労は如何ばかりかと心配になってしまいますが、香港ではW.ビュイック騎手を鞍上に迎えました。
イギリスを中心に活躍する彼、実は北欧ノルウェイ出身で、お父様はリーディング8回という北欧の名騎手。お母さまは馬術の名手という馬の名門家庭に生まれています。日本には2012年、ワールドスーパージョッキーズシリーズで初騎乗。2013年には短期免許を取得して1月5日から3月4日まで騎乗。クイーンカップをウキヨノカゼで勝ち、日本での重賞初勝利を挙げています。その後、ゴドルフィンの主戦騎手となり、世界各地で大活躍を見せ、2018年には再び来日、短期免許来日初週にマイルチャンピオンシップステルヴィオで制し、日本のG1初制覇を果たしていますので日本の競馬ファンの皆さんも覚えていらっしゃるかと思います。
日本の騎手には失礼かもしれませんが、W.ビュイックの起用は明らかに鞍上強化。このプラスと今年2度目の海外遠征をどう天秤にかけるか、この馬の取捨のポイントです。

昨年のヴィクトリアマイル勝ち馬、ノームコア(牝5・萩原清厩舎)は香港マイルではなく香港カップを選択しました。いずれもこなせる距離ではありますが、今年の札幌記念を快勝した2000m洋芝とシャティンの芝は酷似していますので、これが選択のポイントになったものと思われます。こちらもダノンプレミアム同様、外人騎手を鞍上に迎えました。なんと香港の雷神、J.モレイラです。
彼の技量は皆さんご存じの通りですが、実は昨馬季までは絶不調のどん底にあったのです。モレイラは2018年、日本での長期免許を目指して来日しました。香港では毎朝の調教の後、彼と雑談していましたが、その香港を卒業してJRAの通年免許に挑戦する決意を聞かされた時には、思わず早まるなと忠告しました。誰に言われたのか知らないが、日本語の拙いジョアンが合格する可能性は皆無。暫く待った方がいい、と。しかし、ジョアンは私の言うことに全く聞く耳を持たず、試験に落とされて号泣したのです。

香港ジョッキークラブは一度後ろ足で砂をかけたジョアンには冷淡で、18/19馬季はジョッキークラブお抱えのクラブジョッキーではなく、J.サイズ厩舎専属騎手とライセンスもワンランク下のものしか与えられませんでした。不合格のショックから後頭部は円形脱毛症になり、彼の指定席だったリーディングもライバルのザック・パートンに2馬季続けて奪われてしまいます。
しかし、不合格ショックから立ち直った今馬季は開幕から飛ばしてリーディングトップを独走中。シャティンコースの隅から隅までご存じの雷神さまですから、W.ビュイック以上の鞍上強化。彼が日本で短期騎乗していた際にモレイラ5馬身と私はよく書きましたが、復調したモレイラなら5馬身どころではありません。
今年の香港カップ日本代表3頭はいずれも勝負になるだけの条件を揃えています。地元香港勢、コロナ禍の中遠征してきた欧州勢の分析は明日に譲ります。お楽しみに!

★”日本と香港を股にかけて活躍する”海外プロ甘粕代三プロが、海外馬券販売レースの香港国際競走3レースの予想提供をいたします。当日の予想にご期待ください。


甘粕代三(あまかす・だいぞう)プロフィール
1960年、東京生まれ。高校時代から競馬にのめりこむ。
早稲田大学第一文学部卒。在学中に中国政府官費留学生。卒業後、東京新聞記者、テレビ朝日記者、同ディレクター、同台北開設支局長などを務める。
中国留学中に香港競馬を初観戦、94年ミッドナイトベット香港カップ制覇に立ち会ったことから香港の競馬にものめりこみ、2010年、売文業に転じた後は軸足を日本から香港に。
香港の競馬新聞『新報馬簿』『新報馬経』に執筆、テレビの競馬番組にも出演。現在、香港アップルデイリー日本特約記者、北京市馬術運動協会高級顧問を務める。

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