ナミュール(競走馬)

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写真一覧
現役 牝5 鹿毛 2019年3月2日生
調教師高野友和(栗東)
馬主有限会社 キャロットファーム
生産者ノーザンファーム
生産地安平町
戦績17戦[5-4-2-6]
総賞金50,963万円
収得賞金29,120万円
英字表記Namur
血統 ハービンジャー
血統 ][ 産駒 ]
Dansili
Penang Pearl
サンブルエミューズ
血統 ][ 産駒 ]
ダイワメジャー
ヴィートマルシェ
兄弟 ヴェスターヴァルトラヴェル
市場価格
前走 2024/06/02 安田記念 G1
次走予定 2024/11/17 マイルチャンピオンS G1

ナミュールの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
24/06/02 東京 11 安田記念 G1 芝1600 183510.042** 牝5 56.0 武豊高野友和 450
(-2)
1.32.4 0.132.9⑬⑬ロマンチックウォリ
24/05/12 東京 11 ヴィクトリア G1 芝1600 156102.528** 牝5 56.0 武豊高野友和 452
(--)
1.32.3 0.533.8⑬⑬テンハッピーローズ
24/03/30 アラ 7 ドバイターフ G1 芝1800 16--------2** 牝5 55.0 C.デムー高野友和 --1.45.9 0.0----ファクトゥールシュヴァル
23/12/10 香港 7 香港マイル G1 芝1600 14--------3** 牝4 55.5 W.ビュイ高野友和 450
(--)
1.34.5 0.4----ゴールデンシックスティ
23/11/19 京都 11 マイルCS G1 芝1600 1681617.351** 牝4 56.0 藤岡康太高野友和 454
(0)
1.32.5 -0.033.0⑭⑮ソウルラッシュ
23/10/21 東京 11 富士S G2 芝1600 12563.811** 牝4 55.0 J.モレイ高野友和 454
(+6)
1.31.4 -0.233.8⑧⑧レッドモンレーヴ
23/06/04 東京 11 安田記念 G1 芝1600 1861229.9916** 牝4 56.0 横山武史高野友和 448
(-4)
1.33.3 1.934.5⑮⑮ソングライン
23/05/14 東京 11 ヴィクトリア G1 芝1600 166114.227** 牝4 56.0 横山武史高野友和 452
(+4)
1.32.8 0.633.5⑩⑨ソングライン
23/02/05 東京 11 東京新聞杯 G3 芝1600 168153.722** 牝4 56.0 横山武史高野友和 448
(0)
1.31.8 0.034.0⑤⑤ウインカーネリアン
22/11/13 阪神 11 エリザベス杯 G1 芝2200 186117.335** 牝3 54.0 横山武史高野友和 448
(+2)
2.13.7 0.736.1⑧⑩⑧⑪ジェラルディーナ
22/10/16 阪神 11 秋華賞 G1 芝2000 16483.322** 牝3 55.0 横山武史高野友和 446
(+20)
1.58.7 0.134.0⑨⑨⑩⑨スタニングローズ
22/05/22 東京 11 優駿牝馬 G1 芝2400 18487.143** 牝3 55.0 横山武史高野友和 426
(0)
2.24.3 0.434.0⑧⑨⑨⑨スターズオンアース
22/04/10 阪神 11 桜花賞 G1 芝1600 188183.2110** 牝3 55.0 横山武史高野友和 426
(-4)
1.33.2 0.333.7⑬⑫スターズオンアース
22/03/05 阪神 11 チューリップ G2 芝1600 15462.211** 牝3 54.0 横山武史高野友和 430
(0)
1.33.2 -0.233.9⑦⑧ピンハイ
21/12/12 阪神 11 阪神JF G1 芝1600 188172.914** 牝2 54.0 C.デムー高野友和 430
(-10)
1.34.0 0.233.6⑬⑰サークルオブライフ
21/11/21 東京 9 赤松賞 1勝クラス 芝1600 9778.041** 牝2 54.0 三浦皇成高野友和 440
(+2)
1.33.8 -0.333.0⑤⑤パーソナルハイ
21/09/11 中京 4 2歳新馬 芝1600 10443.021** 牝2 54.0 川田将雅高野友和 438
(--)
1.39.0 -0.333.3スコールユニバンス

ナミュールの関連ニュース

クリスチャン・デムーロ(32歳)=イタリア出身、フランス拠点=騎乗で3番人気のスタニングローズが、早め先頭からそのまま押し切りGⅠ2勝目をゲット。一昨年の秋華賞以来となる白星を飾り、完全復活を遂げた。鞍上も、JRA・GⅠは一昨年のこのレース(ジェラルディーナ)以来のV。2着に12番人気ラヴェル、3着に2番人気ホールネスが入り、1番人気レガレイラは5着だった。



季節外れのばらが淀のターフに咲き誇った。一昨年の秋華賞馬スタニングローズが、復活を告げる勝利を2分11秒1のレースレコードで飾った。自身、2年ぶりのJRAGⅠ制覇となったC・デムーロ騎手は左手でガッツポーズを決めた。

「今回の来日は、GⅠを勝つという目標がありました。(今年は海外GⅠで)2着が多くてふがいない気持ちでしたが、勝ててすごくうれしいです。逃げた馬の後ろで手応え良く運べて、いい脚を直線で使ってくれました」

好スタートを決めると、スッと好位4番手を確保。リズムよく道中を運んで4コーナー手前からスパートを開始して、直線入り口では先頭に立った。強気の立ち回りも「後ろから人気馬がくるのもわかっていましたし、逃げ馬が手応えがなくなっているのもわかったので、これなら、とロングスパートしました」と鞍上の好判断が光った。後続を一気に突き放すと、最後まで脚色は鈍ることなく力強く押し切った。

見事にエスコートした32歳は騎乗停止の影響やコロナ禍もあり、2022年以来の来日。今年3月のドバイ国際競走ではゴールデンシャヒーン、ターフ、シーマクラシックでいずれも2着など大舞台で歯がゆい結果が続いていた。JRA・GⅠ制覇は同年のエリザベス女王杯をジェラルディーナで制して以来。17日のマイルCSでは同じ高野厩舎のナミュールに騎乗する。「(短期免許で)有馬記念まで乗るので、多くの勝ち星を挙げられるよう頑張ります」と意気込んだ。

スタニングローズも約2年ぶりの勝利がGⅠという大仕事。高野調教師は海外出張で不在だったが、小川陽助手は「不安なく送りだせました。調教通りのパフォーマンスがやっと出せました」と胸をなでおろした。

今後は未定だが、「5歳でもフィジカルのコンディションがよく、(今後も)いいレースができる状態だと思います」とジョッキーは太鼓判を押す。ようやくつかんだ復活星。満開を迎えたばらの花は気高く咲き続ける。(山口大輝)

スタニングローズ 父キングカメハメハ、母ローザブランカ、母の父クロフネ。鹿毛の牝5歳。栗東・高野友和厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は㈲サンデーレーシング。戦績17戦6勝。獲得賞金4億2621万6000円。重賞は2022年GⅢフラワーC、GⅢ紫苑S、GI秋華賞に次いで4勝目。エリザベス女王杯はクリスチャン・デムーロ騎手が22年ジェラルディーナに次いで2勝目、高野友和調教師は初勝利。馬名は「魅力的な薔薇」。

★アラカルト

◆C.デムーロ騎手 2022年(ジェラルディーナ)以来の2年ぶり2勝目。JRA・GⅠは22年の同レース以来で今年初勝利。通算5勝目。

◆高野調教師 管理馬延べ7頭の出走で初勝利。これまでの最高は19年(センテリュオ)の4着。JRA・GⅠはNHKマイルC(ジャンタルマンタル)以来で今年2勝目、通算8勝目。

◆優勝タイム 2分11秒1は01年にトゥザヴィクトリーが記録した2分11秒2を上回るレースレコード。

キングカメハメハ産駒 今年出走の2頭含む延べ18頭の出走で初勝利。

◆馬主…㈲サンデーレーシング 22年ジェラルディーナで制して以降、3年連続5勝目。なお、この勝利で同馬主の持つ歴代最多勝利記録を更新した。

◆生産者…ノーザンファーム 22年ジェラルディーナで制して以降、3年連続12勝目。JRA・GⅠは10月27日の天皇賞・秋ドウデュースで制したのに続く、今年7勝目で通算209勝目(ほかJ・GⅠを3勝)。

◆単勝3番人気馬の勝利 19年ラッキーライラック以来、5年ぶり9回目。

◆関西馬の勝利 22年ジェラルディーナ以来、2年ぶり32回目。通算成績は、関西馬32勝、関東馬15勝、外国馬2勝。

◆5歳馬の勝利 古馬との混合戦となった1996年以降、20年ラッキーライラック以来、4年ぶり7回目。

★売り上げ、入場者数

エリザベス女王杯の売り上げは169億314万8200円で前年比99.4%。入場者数は3万2574人で同99.0%だった。

【マイルCS】1週前 関係者談話 NEW!2024年11月11日(月) 04:52

アルナシーム・橋口師「前走は休み明けで得意とはいえない左回り。今回は勝っている京都で状態も良くなっている。楽しみです」

ウインマーベル・深山師「スプリント戦は思い通りの競馬ができず、馬に戸惑いが見られた。ペースが落ち着くマイルなら前々で持ち味を生かせる」

エルトンバローズ・杉山晴師「春先はモサモサしたところがあったが、秋になってようやく良さが出てきた」

オオバンブルマイ・吉村師「馬体の厚みが増して、体つきが良くなってきた。いろんなコースで走ってくれているので条件は気にならない」

コムストックロード・宗像師「前走もうまくコントロールできていたし、あの感じならマイルも十分に対応できそう」

ジュンブロッサム・友道師「順調に調整できている。切れ味が持ち味の馬なので、馬場はいいに越したことはない」

セリフォス・福永助手「前走は休み明けで力みの強い走りになった。一度使って体調は上向いている」

ソウルラッシュ・池江師「1週前は理想的な感じの追い切りができた。前回も休み明けとしてはしっかり仕上がっていたけど、一回使った上積みはあります。東京よりも直線が平坦な京都の方がいいですね」

タイムトゥヘヴン・斎藤助手「前走が不完全燃焼だったのでケロッとしていたし、状態は変わりない。スムーズな競馬で力を出してくれれば」

◆チャリン・マクゴワン助手「厩務員の指示に適切に反応していますし、フィジカル面だけでなく、メンタル面もいい状態なのだと思います」

ナミュール・小川陽助手「昨年の秋頃から高いレベルで状態が安定している。久々でもポン駆けが利く馬なので問題ない」

ニホンピロキーフ・田口騎手「体調自体は引き続きいいです。力はあるので、うまく流れに乗って運びたい。このメンバーを相手にどこまでやれるか楽しみです」

バルサムノート・小川陽助手「使ってきているので1週前はそこまでやっていませんが、しまいは11秒台ですからね。成長もしているのかなと思います」

フィアスプライド・国枝師「動きが安定してきたし、条件はマイルの方がいい。今回の方が使った上積みがある」

ブレイディヴェーグ・宮田師「1回使ったことで楽に動けるようになってきた。甘い戦いではないので、どこまで自分の走りができるか」

マテンロウスカイ・松永幹師「前回はいい内容でした。使ってきているので1週前追い切りは息を整える程度でしたが、順調です。ここに入ってどこまでやれるかですね」

レイベリング・鹿戸師「前回はペースが流れて折り合いがついた。1600メートルに延びるけど、折り合いさえつけば最後はいい脚を使う」

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【マイルCSの注目点】多士済々なメンバー揃う! 秋のマイル王に輝くのは 2024年11月10日() 17:01

★一昨年は4着、昨年は2着 3年連続出走となるソウルラッシュ

ソウルラッシュ(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、2022年(4着)、昨年(2着)に続く3年連続のマイルCS出走となる。同馬は21年12月から芝1600メートル戦に出走を続けており、同距離で通算15戦6勝、2着3回、3着2回という成績を挙げている。ソウルラッシュは秋初戦となった富士Sで2着に入っており、同レースに続いて団野大成騎手とのコンビで出走する予定だが、今年こそマイルCSを制することができるだろうか。

★前走の富士Sで重賞初制覇 ジュンブロッサムがGⅠ初挑戦

前走の富士Sで重賞初制覇を遂げたジュンブロッサム(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)は、今回がGⅠ初挑戦となる。マイルCSでは2022年のセリフォス、23年のナミュールと前走で富士Sを制した馬が2年連続で勝っているが、今年のジュンブロッサムも勝利を挙げることができるだろうか。同馬にはマイルCS初勝利を目指す戸崎圭太騎手が騎乗する予定だ。なお、「友道康夫調教師&戸崎圭太騎手」のコンビは今年のJRA重賞で7戦4勝、2着1回、3着1回と好成績を挙げており、ジャスティンミラノ皐月賞を制している。

★父子制覇がかかるモーリス産駒は3頭登録 アルナシーム、バルサムート、マテンロウスカイ

今年のマイルCSには、アルナシーム(牡5歳、栗東・橋口慎介厩舎)、バルサムノート(牡4歳、栗東・高野友和厩舎)、マテンロウスカイ(牡5歳、栗東・松永幹夫厩舎)の3頭のモーリス産駒が登録している。モーリスは2015年にマイルCSを制しており、産駒には同レース父子制覇と曾祖父グラスワンダーから父子4代のJRA・GⅠ制覇がかかっている。モーリス産駒がマイルCSに出走するのは今回が初めてだが、父に続いて同レースを制することができるだろうか。アルナシームには藤岡佑介騎手、バルサムノートには北村友一騎手、マテンロウスカイには横山典弘騎手が騎乗する予定だ。

なお、マイルCSの父子制覇は「父ダイワメジャー(06・07年)=セリフォス(22年)」の一例だけで、セリフォス(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)は今年のマイルCSにも出走する予定だ。

★スプリンターズS組は2頭が出走予定 ウインマーベル&オオバンブルマイ

スプリンターズSは、2000年から9・10月に実施されるようになったが、同レースからマイルCSに直行した馬は5勝、2着1回、3着1回(勝率.217、3着以内率.304)という成績を残している。過去10年では16年のミッキーアイル、20年のグランアレグリアが優勝している。今年はスプリンターズS5着のウインマーベル(牡5歳、美浦・深山雅史厩舎)、11着のオオバンブルマイ(牡4歳、栗東・吉村圭司厩舎)がマイルCSに出走する予定だが、好走することができるだろうか。

ウインマーベルオオバンブルマイはどちらもこれまでに5回GⅠに出走しており(※オオバンブルマイは海外レース含む)、ウインマーベルは2着、オオバンブルマイは3着が最高成績だが、6度目の挑戦でGⅠ初制覇を遂げることができるだろうか。なお、ウインマーベルには松山弘平騎手、オオバンブルマイには武豊騎手が騎乗する予定だ。

★昨年4着のエルトンバローズが今年も参戦 レイベリングは2歳時以来のGⅠ挑戦

エルトンバローズ(牡4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)は、2年連続のマイルCS参戦となる。同馬は昨年、ラジオNIKKEI賞、毎日王冠を含む4連勝でマイルCSに臨み4着に入った。今年も秋初戦に毎日王冠を選択し、3着に入っているが、前年以上の走りを見せることができるだろうか。なお、エルトンバローズを管理する杉山晴紀調教師は昨年のJRAリーディングトレーナーで、今年も8月31日からの10週連続勝利(継続中)を含む47勝を挙げ、JRA調教師リーディング3位となっている(※11月10日現在)。

また、信越Sを制したレイベリング(牡4歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)は、2022年の朝日杯FS3着以来2回目のGⅠ挑戦となる。同馬はFrankel産駒の英国産馬で、11年のエイシンアポロン以来13年ぶり7頭目(8例目)の外国産馬によるマイルCS制覇がかかるが、久々の大舞台でどのような走りを見せるだろうか。なお、レイベリングには津村明秀騎手が騎乗する予定だ。

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【マイルCSの注目点】日本のGⅠ馬が強さ見せるか、欧州の最強マイラーか? 2024年11月10日() 17:00

安田記念2着以来の出走となるナミュール 史上7頭目の連覇なるか

昨年のマイルCS勝ち馬ナミュール(牝5歳、栗東・高野友和厩舎)が、史上7頭目の同レース連覇を狙う。同馬は昨年のマイルCSを勝った後は4戦0勝という成績だが、前走の安田記念では2着に入り、今回は同レース以来5カ月半ぶりの出走となる。今回、ナミュールはC・デムーロ騎手とのコンビで出走する予定だが、昨年に続いてマイルCSを制することができるだろうか。

★芝1600メートル戦で重賞4勝をマーク 2年ぶりの勝利を目指すセリフォス

2年前のマイルCS以来2年ぶりの勝利を目指すセリフォス(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)は今年、マイラーズC2着、安田記念5着、富士S4着という成績を残している。同馬にはマイルCS初制覇がかかる川田将雅騎手が騎乗する予定だが、久々の勝利を挙げることができるだろうか。なお、セリフォスは芝1600メートル戦で重賞4勝を含む通算14戦5勝、2着3回という成績を挙げており、今年のマイルCSを勝てば史上5頭目のJRA芝1600メートル重賞5勝馬となる。

★昨年のエリザベス女王杯勝ち馬が参戦 芝1600メートル戦初挑戦のブレイディヴェーグ

昨年のエリザベス女王杯勝ち馬で、今年初戦となった前走の府中牝馬Sを制したブレイディヴェーグ(牝4歳、美浦・宮田敬介厩舎)は、マイルCSが芝1600メートル戦初出走となる。芝1600メートル戦初出走でマイルCSを勝てば2013年のトーセンラー以来11年ぶり2頭目となるが、初のマイル戦で勝利を挙げることができるだろうか。なお、ウインマーベル(牡5歳、美浦・深山雅史厩舎)もマイルCSが芝1600メートル戦初出走となる。

★外国馬の参戦は13年ぶり イギリスから今年GⅠ3勝のチャリンが参戦

今年のマイルCSには、イギリスからチャリン(牡4歳、R・ヴェリアン厩舎)が参戦する。同馬はDark Angel産駒の愛国産馬で、昨年までは11戦2勝、2着2回という成績だったが、4歳となった今年は7戦5勝、2着2回という成績でクイーンアンS(英)、ジャックルマロワ賞(仏)、クイーンエリザベスⅡ世S(英)と芝1600メートルのGⅠを3勝している。チャリンには外国馬初のマイルCS制覇がかかるが、欧州トップマイラーの実力を示すことができるだろうか。同馬にはR・ムーア騎手が騎乗する予定だ。なお、Dark Angelの産駒はJRAでの出走も多く、今年の高松宮記念を制したマッドクールなど現役では6頭がJRAに所属している(※11月4日現在)。

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【マイルCS2024】伊吹雅也のピックアップ競馬データ~特選重賞データ分析編 2024年11月10日() 16:30




<次週の特選重賞>
G1 マイルチャンピオンシップ 2024年11月17日(日) 京都芝1600m外


<ピックアップデータ>

【生産者別成績(2018年以降)】
○Northern Farm・ノーザンファーム [5-3-4-26](3着内率31.6%)
○追分ファーム [1-1-1-3](3着内率50.0%)
×Northern Farm・ノーザンファーム・追分ファーム以外 [0-2-1-54](3着内率5.3%)

2018年以降の3着以内馬18頭中14頭は、追分ファームとノーザンファームの生産馬。さらに、2021年2着の外国産馬シュネルマイスターも、生産者名義はNorthern Farmです。他のブリーダーによって生産された馬は、疑ってかかった方が良いかもしれません。

主な「○」該当馬→アルナシームナミュールブレイディヴェーグ
主な「×」該当馬→エルトンバローズソウルラッシュ・チャリン


<他にも気になる! 追い風データ/向かい風データ>

【追い風データ】

○「出走数が16戦以内」の馬は2018年以降[6-6-5-50](3着内率25.4%)
主な該当馬→エルトンバローズブレイディヴェーグ

○「前走の距離が1600m超」だった馬は2018年以降[3-3-4-20](3着内率33.3%)
主な該当馬→エルトンバローズブレイディヴェーグ

【向かい風データ】

×「出走数が17戦以上」の馬は2018年以降[0-0-1-33](3着内率2.9%)
主な該当馬→アルナシームソウルラッシュ・チャリン・ナミュール

×「前走の距離が1600m以下、かつ“前年以降の、JRAの、今回と同じ距離の、G1・G2のレース”において1着となった経験がない」馬は2018年以降[0-0-1-47](3着内率2.1%)
主な該当馬→アルナシーム・チャリン


<注目馬チェック>

アルナシーム
向かい風データの「出走数が17戦以上」「前走の距離が1600m以下、かつ“前年以降の、JRAの、今回と同じ距離の、G1・G2のレース”において1着となった経験がない」に該当。格の高いレースにも十分な実績があるトップマイラーでない限り、前走が1マイル以下のレースだった馬は過信禁物と見るべきでしょう。2走前が好内容だったとはいえ、今回は評価を下げるべきだと思います。

エルトンバローズ
追い風データの「出走数が16戦以内」「前走の距離が1600m超」に該当。ただし、ピックアップデータの項で挙げた条件に引っ掛かっている点は気掛かりです。穴人気してしまうようであれば、扱いに注意するべきかもしれません。

ソウルラッシュ
向かい風データの「出走数が17戦以上」に該当。ちなみに、2着となった昨年のマイルチャンピオンシップに出走した当時は、まだ出走数が16戦でした。ピックアップデータの項で挙げた傾向からも、上位に食い込む可能性はそれほど高くないと見ておいた方が良いのではないでしょうか。


※「該当馬」「注目馬」は前週時点の情報に基づいて選出しており、特別登録や出馬投票を行わない可能性があります。

次回、【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】メイン「1点」分析編は11/13公開予定です。

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【マイルCS】1週前追い ナミュールは坂路で力強い脚さばき 小川陽助手「高いレベルで安定しています」 2024年11月6日(水) 16:00

《栗東》昨年覇者のナミュール(高野、牝5)は坂路で単走。加速ラップを刻んで力強く駆け上がり、4ハロン56秒1-12秒1をマークした。小川陽助手は「やり過ぎないように気をつけながらやりました。去年の秋頃から高いレベルで状態が安定しています」と目を細めた。安田記念2着以来の実戦になるが「ポン駆けも利くので気にしていません。心配するところはありません」と胸を張った。

富士S1着ジュンブロッサム(友道、牡5)はCWコースで単走。柔らかな脚さばきで駆け抜けて、6ハロン81秒5-11秒7を計時した。友道調教師は「しまいはしっかりとやりました。引き続きいい動きだったと思います。反応も良かったです」と語った。

毎日王冠3着エルトンバローズ(杉山晴、牡4)は西村淳騎手が騎乗して、CWコースで3頭併せ。一杯に追われ、6ハロン80秒3-11秒4で中ヤングスカーレット(2勝)に半馬身遅れ、外カズゴルティス(3勝)に1秒先着した。杉山晴調教師は「道中で今までになくガツンと行くところがあった。いいのか悪いのかで言うと、いいことだと思う。『状態は今までで一番』と西村淳騎手も言っていました」と好ムードを伝えた。

一昨年の優勝馬セリフォス(中内田、牡5)はCWコースで単走。直線で仕掛けられると鋭く反応し、ラスト1ハロン11秒4(6ハロン79秒5)をマークした。福永助手は「予定より時計は速くなりましたが、いい動きを見せていました。体調自体は上向いているので、使った効果で前半から落ち着いて走れるようになれば」と語った。

スプリンターズS11着オオバンブルマイ(吉村、牡4)は武豊騎手を背にCWコースで3頭併せ。直線で仕掛けられると鋭い末脚を繰り出し、ラスト1ハロン11秒2(6ハロン79秒8)で中ライジングショット(新馬)に4馬身半、外パープルクラウド(2勝)に1秒5先着した。鞍上は「めちゃくちゃよかった。力強くなって、体を使えるようになっている。メンバーは強いけど、楽しみ」と好感触だ。

富士S6着アルナシーム(橋口、牡5)は新コンビの藤岡騎手を背に、CWコースを馬なりで6ハロン83秒4-11秒9。橋口調教師は「いい動きでした。今までで一番いいんじゃないですかね。ジョッキーとも手が合いますね。いい感触をつかんでくれましたし、楽しみです」と胸を躍らせた。

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香港マイル(シャティン芝1600m)
世界のマイル王、ゴールデンシックスティの動向に世界中の注目が集まっています。明けて8歳(南半球生産馬は8月1日に加齢)の老雄は昨季4月30日チャンピオンズマイルを圧勝後に休養。今季は一度も使われることなく、香港マイルにぶっつけという異例のローテーションとなりました。このローテーションを敢えて執ったのか、取らざるを得なかったのか。

今季節開幕直後、ゴールデンのC.ホー調教師にローテーションを確認したところ、自信なさげに語っていたことを今更ながら思い出します。
「明けて8歳、人間でいえば自分と同じくらいの年寄りなんでエンジンのかかりが遅いのは仕方ない。ゆっくり仕上げていってこれまでと同じようにトライアルのジョッキークラブ・マイルから本番に迎えればいいんだけど……」

しかし、11月19日のトライアルにゴールデンの姿はありませんでした。香港ジョッキークラブは陸続きの広東省広州市郊外に、放牧用の外厩として従化トレーニングセンターを持っています。しかしゴールデンは従化に放牧されることもなく、シャティン競馬場内厩で舎飼い。夏のシーズンオフを過ごし仕上げを急いできました。香港には騎手が勝負服を着て行われる実戦形式の調教、バリヤトライアルがあり、出走直前に本追い切りとして使われています。ゴールデンはこのバリヤトライアルを開幕から3本を消化しただけ。仕上がりが万全とはとても、とても考えられません。ゴールデンには大きな死角あり、と見ています。

昨年のこのレースで4歳ながらゴールデンを破ったカリフォルニアスパングルですが、その後はゴールデンに2戦2敗。ゴールデン不在の今季こそ世代交代の狼煙を上げるものと期待されながら、今季開幕早々に鞍上をめぐって大騒動が勃発しました。今季初戦のシャティントロフィーを前に主戦だったZ.パートンがカリフォルニアを捨てて、ビューティーエターナルを選んだのです。エターナルは昨季、Z.パートンが鞭を執って10戦7勝、クラス4からプレミアカップで重賞ウィナーの上り詰めた上り馬です。Z.パートンはこの馬の将来性にかけて、実績上位のカリフォルニアを捨てたのです。

カリフォルニアのA.クルーズ調教師はこれに激怒、公然とZ.パートンは誤った選択をしたと非難し、気の強いZ.パートンも猛烈に反論。A.クルーズ調教師はカリフォルニアにH.ボウマンを迎え、因縁のシャティントロフィーを軽快に逃げ切って大いに面目を施しました。しかし、そのH.ボウマンが落馬負傷のため、遺恨レース第2幕のジョッキークラブ・マイルでは愛弟子、M.チャドウィックが騎乗。逃げながらエターナルに差されて5頭立ての4着と逆襲に遭ってしまいます。
ここ香港マイルで復讐を果たさんとA.クルーズ調教師は欧州からあのC.スミヨンを招きました。この遺恨対決第3幕はゴールデン復活なるかどうか、が今年の香港マイルの大きな焦点となっています。

さて、日本からはダノンザキッドセリフォスソウルラッシュナミュールディヴィーナの5頭が名乗りを上げました。これまで最多の出走頭数です。しかし、香港マイラー陣はスプリンター以上のレベルを誇り、10年で8勝。その厚い壁を破ったのは2015年モーリスと2019年アドマイヤマーズの2頭だけです。今年の5頭からモーリスアドマイヤマーズに比肩しうる馬はどうやら見当たりません。この中では4歳秋にしてようやく本格化、マイルチャンピオンシップでは並みいる牡馬を一蹴して悲願のG1ウィナーとなったナミュールが香港3騎に最も肉薄できると見ています。

明日はラストの香港カップの展望。乞う、ご期待!

(写真提供:HKJC)


★”日本と香港を股にかけて活躍する”海外プロ甘粕代三プロが、海外馬券販売レースの香港国際競走4レースの予想提供をいたします。当日の予想にご期待ください。


甘粕代三(あまかす・だいぞう)プロフィール
1960年、東京生まれ。高校時代から競馬にのめりこむ。
早稲田大学第一文学部卒。在学中に中国政府官費留学生。卒業後、東京新聞記者、テレビ朝日記者、同ディレクター、同台北開設支局長などを務める。
中国留学中に香港競馬を初観戦、94年ミッドナイトベット香港カップ制覇に立ち会ったことから香港の競馬にものめりこみ、2010年、売文業に転じた後は軸足を日本から香港に。
香港の競馬新聞『新報馬簿』『新報馬経』に執筆、テレビの競馬番組にも出演。現在、香港アップルデイリー日本特約記者、北京市馬術運動協会高級顧問を務める。


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2023年11月24日(金) 14:00 TARO
【TAROの競馬研究室】今年は東スポ杯以上に京都2歳Sに注目!/ジャパンカップ展望
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マイルCSは最終的に本命にしたナミュールが勝利。当日乗り替わりで一瞬不安になったが、改めてレースを見直すと2戦目の赤松賞では溜めるレースをして強烈な末脚を繰り出していた。藤岡康太騎手ならこれまでと異なる面を出してくれるかも…と期待を持ちつつ、人気がみるみる落ちて行くのを眺めていた。

結果としては展開や馬場を考えると、むしろ乗り替わりがプラスに働いた面もあった。ムーア騎手だったならば、恐らく早めに動いてしまい、勝ち切ることはなかっただろう。展開や馬場、そして当日のジョッキー変更など、様々な巡り合わせによって成し遂げられた、待望のG1制覇だった。

先週はもうひとつ、出世レースとして注目された東京スポーツ杯2歳ステークスが行われたが、こちらは平凡な内容。近年と比べるとメンバーレベルも低く、今年は出世レースにはならないかもしれない。むしろ今週末の京都2歳ステークスの方に素質馬が揃った。

オールナットシンエンペラーなどのキャリア1戦組に加えて、パワーホールホウオウプロサンゲなどキャリア2戦以上の組も充実している。今年の2歳世代の出世レースは、京都2歳ステークスになるかもしれない。

それでは今週末の注目馬を。

~今週末の注目馬~

今週末はもちろんジャパンカップから。

ダノンベルーガ(モレイラ騎手)

注目はダノンベルーガ&モレイラ騎手。
天皇賞(秋)は伸びあぐねたが、結果的には溜める競馬で距離延長に向けて…と考えれば悪い内容ではなかった。モレイラ騎手はとにかく芝の中長距離に強く、レーベンスティールセントライト記念を勝利し、ゼッフィーロアルゼンチン共和国杯を勝利、菊花賞でもタスティエーラを2着に持ってきている。もともとダノンベルーガは世代屈指の能力上位馬。陣営も当初からジャパンカップを目標にしてきたフシがある。ハーツクライ産駒が強いレースでもあり、そろそろ巻き返しが怖い。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

栃木県出身、競馬予想家。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)など著書多数。最新刊は『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)。

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2023年5月28日() 15:00 伊吹雅也
【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2023年05月28日号】特選重賞データ分析編(360)~2023年安田記念
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次週の注目重賞を、伊吹雅也プロが様々なデータを駆使していち早く分析! もっとも重要と思われる<ピックアップデータ>に加え、<追い風データ/向かい風データ>や<注目馬チェック>など、貴重な情報が満載なウマニティ会員専用コラムとなっております。ぜひ皆様の予想にお役立て下さい。

■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321


<次週の特選重賞>

G1 競馬法100周年記念 農林水産省賞典 安田記念 2023年06月04日(日) 東京芝1600m


<ピックアップデータ>

【“前年以降の、JRAの、G1のレース”において“着順が5着以内、かつ4コーナー通過順が9番手以内”となった経験の有無別成績(2017年以降)】
○あり [4-6-6-30](3着内率34.8%)
×なし [2-0-0-48](3着内率4.0%)

 ビッグレースを主戦場としてきた馬が中心。2017年以降の3着以内馬18頭中16頭は、前年以降のJRAG1で“着順が5着以内、かつ4コーナー通過順が9番手以内”となった実績のある馬でした。G2・G3や重賞以外のレースにおけるパフォーマンスを高く評価されている馬は強調できません。

主な「○」該当馬→ジャックドールセリフォスソダシナミュール
主な「×」該当馬→ガイアフォースレッドモンレーヴ


<他にも気になる! 追い風データ/向かい風データ>

【追い風データ】

○「“東京の、重賞のレース”において“着順が1着、かつ上がり3ハロンタイム順位が5位以内”となった経験がある」馬は2017年以降[5-6-6-24](3着内率41.5%)
主な該当馬→セリフォスソダシレッドモンレーヴ

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2023年1月29日() 15:00 伊吹雅也
【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2023年01月29日号】特選重賞データ分析編(343)~2023年東京新聞杯
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次週の注目重賞を、伊吹雅也プロが様々なデータを駆使していち早く分析! もっとも重要と思われる<ピックアップデータ>に加え、<追い風データ/向かい風データ>や<注目馬チェック>など、貴重な情報が満載なウマニティ会員専用コラムとなっております。ぜひ皆様の予想にお役立て下さい。

■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321


<次週の特選重賞>

G3 東京新聞杯 2023年02月05日(日) 東京芝1600m


<ピックアップデータ>

【血統別成績(2017年以降)】
○父がヘイルトゥリーズン系種牡馬 [5-6-3-35](3着内率28.6%)
○父がキングカメハメハ系種牡馬 [1-0-3-14](3着内率22.2%)
×父がキングカメハメハ系・ヘイルトゥリーズン系以外の種牡馬 [0-0-0-21](3着内率0.0%)

 血統に注目したい一戦。2017年以降の3着以内馬18頭は、いずれも父にキングカメハメハ系種牡馬かヘイルトゥリーズン系種牡馬を持つ馬でした。主要な父系に属する種牡馬の産駒を重視するべきでしょう。

主な「○」該当馬→シュリファルコニアマテンロウオリオン
主な「×」該当馬→ナミュールピースワンパラディプレサージュリフト


<他にも気になる! 追い風データ/向かい風データ>

【追い風データ】

○「前走のコースが国内、かつ前走の着順が1着・前走の1位入線馬とのタイム差が0.4秒以内」だった馬は2017年以降[5-4-3-22](3着内率35.3%)
主な該当馬→ピースワンパラディプレサージュリフト

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2022年11月18日(金) 14:00 TARO
【TAROの競馬研究室】キャリアを重ねながら一気に本格化するモーリス産駒/マイルCS展望
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エリザベス女王杯は大外枠のジェラルディーナが突き抜けて完勝。連続開催のAコースに加えて雨が降ったことで一気にタフ化&外伸び化した馬場を利して、勝ち馬以下、外を回した組が上位を独占した。

2着ライラック、同着のウインマリリン、4着アカイイト、5着ナミュールまでいずれも2ケタ馬番&外を回したことが好走に繋がった。逆に外枠から内にこだわったルビーカサブランカは実にもったいなかった。残念ながら6着に敗れたデアリングタクトはむしろ健闘といっていい内容で、次走以降に希望を持たせた。

勝ったジェラルディーナは父モーリス、そして母はジェンティルドンナ。血統背景からもデビュー時から注目を集めていたが、4歳秋を迎えてようやく本格化。前走のオールカマーで待望の重賞初制覇を果たすと、一気にG1も射止めてみせた。

考えてみればモーリス自身も早期から期待を集め2歳重賞でも1番人気に支持されるほどだったが、結局3歳シーズンは目立った活躍をできず、本格化は4歳になってから。怒涛の7連勝で春秋のマイルG1に加えて香港マイル、さらにはチャンピオンズマイルを制し、5歳秋には天皇賞(秋)香港カップと中距離G1タイトルを獲得した。

産駒も父に近い成長曲線をたどることが多く、ピクシーナイトは3歳春から活躍したものの、NHKマイルCでは見せ場なく敗れ、G1を制したのはやはり秋になってから。ジャックドールもクラシックには間に合わなかったものの、怒涛の5連勝で金鯱賞を制し、今後のさらなる活躍が期待されている。

これから…という意味ではラーグルフも注目の存在。ホープフルS3着と2歳時から素質の一端を見せたものの、クラシックでは出番がなく、ココからが本番といったところだろう。来年の今ごろは中距離重賞、あるいはG1戦線に再度乗ってきているかもしれない。

最近は休養を挟み目標へ向けて調整するパターンが主流になっているが、使いつつ力をつけて行く「反主流のモーリス産駒」の活躍には今後も期待したい。

~マイルCS展望

では、いつも通り最後は週末の注目馬で締めたい。今週末はマイルチャンピオンシップ。注目馬はコチラ。

ソウルラッシュ松山弘平騎手)

注目はソウルラッシュ&松山騎手。
春の安田記念では13着と大敗を喫しているが、有利な外枠から内に入れてしまい、3コーナー、さらに直線で再三の不利を受けてのもので度外視OK。もともと急坂コース向きのパワータイプで、重賞を制している阪神芝1600mはベスト条件だろう。荒れ馬場も向いており、前走から騎乗する松山騎手もソツがなく、外国人騎手相手でも互角の戦いを挑める。人気は中穴程度に留まりそうだが、好勝負になる。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。

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2022年11月10日(木) 10:00 くりーく
くりーくの中間調教チェック エリザベス女王杯2022
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こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
今回も前走からの中間の調整内容(評価はA~F)を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。



11月13日(日)阪神11R 第47回エリザベス女王杯(3歳以上G1・牝・芝2200m)

【登録頭数:23頭】(フルゲート:18頭)


<前走:秋華賞出走馬>(中3週)

スタニングローズ(1着、488kg(±0kg))<C>
この中間も坂路での調整。走りやすそうな馬場で行われた1週前追い切りでは、硬さが見られ前走時ほどの迫力がなく、上積みまではどうか。

ナミュール(2着、446kg(+20kg))<A>
前走は+20キロと馬体が増えていて、坂路での動きもやや重かった。この中間も坂路で追い切られているが、1週前追い切りでは迫力満点で力強く坂路を駆け上がる姿をアピール。前走からの上積みはかなり大きい。

ライラック(10着、432kg(-2kg))<B>
休み明け3戦目で今回も輸送が控えるが、この中間も長めから3本好タイムを計時、1週前には強めに追われて好時計をマークした。小柄な馬でこれだけ追えているだけでも、出来が良い証。




<前走:府中牝馬S出走馬>(中3週)

イズジョーノキセキ(1着、466kg(+6kg))<A>【優先出走馬】
追い切りではやや重さが残る動きだった前走を勝利。この中間、1週前追い切りでは初コンビを組むルメール騎手が騎乗して追われることはなかったが騎乗で追われたが、持ったままで楽に先着と出来は前走以上。

アンドヴァラナウト(3着、448kg(+14kg))<C>
馬体重の増減が大きい馬で、前走+14キロも馬体が戻っただけで、パドックではトモが寂しく細く映った。この中間は、1週前追い切りはCWで強めに追われて好時計をマークしている。ただ、日曜日の坂路での追い切りがいつもよりも軽めになっているあたりからすると、ちょっと強くやり過ぎたか。

クリノプレミアム(8着、496kg(+12kg))<C>
1週前は単走で動きは悪くなかったが、ここ2戦と比べると追い切りの時計が控えめ。あまり経験のない関西への輸送があるので、いつも通りではない点がマイナスになりそう。

アカイイト(10着、528kg(+16kg))<E>
昨年の勝ち馬で府中牝馬Sからのローテーションも一緒。相当大柄な馬で、昨年も今年も府中牝馬Sではかなり太く余裕がある馬体だった。昨年と違う点は、前走後の追い切り内容。府中牝馬S後に坂路でビシビシと強めに追われて好時計を連発していた昨年に対し、今年は馬なりでの調整のみとなっている。時計も平凡な内容のみで、明らかに昨年とは調整過程が異なっている。

ローザノワール(15着、476kg(+2kg))<C>
もともと追い切りでは速い時計の出る馬だが、1週前追い切りでは坂路で一杯に追われて好時計。ただ動きのほうに目を向けると、スピードが勝ったタイプとの印象はぬぐえず、初距離の2200mは長い感じがする。




<前走:オールカマー出走馬>(中6週)

ジェラルディーナ(1着、464kg(+6kg))<B>
この中間もCWで好時計が出ていて出来は変わりなく良さそう。ただ首が高めの走りで時計ほど終いの伸びはない感じ。

ウインキートス(3着、476kg(+2kg))<D>
昨年と同じオールカマーからの参戦も、1週前追い切りではいつもは使わないPコースでの追い切り。ここにきて、いつもと違う調整過程での仕上げはプラスにならない。

デアリングタクト(6着、484kg(+4kg))<A>
休み明けの前走時は単走での調整ばかりだったが、この中間は1週前に3頭併せで追い切られ、終い抜かせない勝負根性を示して良い動きを披露していた。前走を叩いての上積みが感じられる。




<前走:クイーンS出走馬>(3ヶ月半)

テルツェット(1着、436kg(+4kg))<C>
昨年同様クイーンSを勝っての参戦。1週前追い切りでは南Wで併せ馬で追われたが、終い伸びきれておらず、物足りない動きに感じられた。

ルビーカサブランカ(4着、474kg(-2kg))<D>
追い切りでは好時計が出て、併せ馬で先着することも多い馬だが、この中間は併せ馬での遅れが多い。1週前追い切りでも、軽量の見習い騎手が騎乗しているにもかかわらず、動きが重くモタモタした感じで、良い時の状態にはなさそう。




<前走:その他のレース出走馬>

ウインマリリン札幌記念:3着、488kg(+12kg)3ヶ月)<B>
札幌記念からの参戦で、この中間はかなり乗り込まれている。時計も優秀で出来は良さそう。ただ、関西圏での競馬は実績がなく割引。

フィオリキアリ札幌記念:8着、458kg(+8kg)3ヶ月)<D>【除外対象馬】
除外対象で、間隔が空いている割に乗り込み量が少なすぎる。

ウインマイティー京都大賞典:3着、486kg(+2kg)中4週)<B>
この中間もDPコースでいつも通りの調整。叩き2戦目での上積みも期待できそう。

ピンハイ(西宮S:1着、414kg(+12kg)中3週)<C>
前走では馬体が増えていたがそれでも小柄な馬で、この中間も坂路での時計は物足りない。上積みはあまり期待できそうにない。

マジカルラグーン(ヨークシャーオークス:5着、3ヶ月)<C>【外国馬】
外国馬でこの中間は速い時計は出していない。最終追い切りを芝コースで追われ、そこで良い動きを見せてくるようなら押さえたいところだが。

ホウオウエミーズ(新潟牝馬S:1着、448kg(±0kg)中2週)<A>
関東馬で、南Wコースで追われた1週前には、大外を手応え抜群に通って、併走相手を楽に突き放してみせた。前走勝ちの勢いそのままに、ここも出来良く迎えられそう。

ソフトフルート(新潟牝馬S:7着、502kg(+18kg)中2週)<D>【除外対象馬】
前走時馬体が大きく増えていた割に、この中間は金曜に馬なりでの追い切り1本。上積みは感じられない。

シャムロックヒル(新潟牝馬S:9着、510kg(+4kg)中2週)<C>【除外対象馬】
休み明け2戦目で、1週前追い切りでは好時計マークも、追われてからの反応がまだ鈍い。

サンテローズ(関ケ原S:1着、510kg(+10kg)中5週)<B>【除外対象馬】
この中間も坂路で好時計。速い時計を出す厩舎だが、動きも力強く出来は引き続き良さそう。

コトブキテティスアルゼンチン共和国杯:12着、444kg(±0kg)連闘)<D>【除外対象馬】
先週出走で、パドックでは好馬体を見せていた。ただ軽ハンデであの結果では、ここに入っても厳しい。



※今回このコラムでの中間の状態からの推奨馬は、ナミュールイズジョーノキセキデアリングタクトホウオウエミーズの4頭をあげておきます。



◇今回は、エリザベス女王杯編でした。
エリザベス女王杯過去10年の連対馬を、ローテーションから見てみると最も間隔が空いていた馬が2020年勝ち馬のラッキーライラックで3ヶ月。その他の馬たちは、中6週以内にレースを使われていて、古馬は府中牝馬S勢が中心(10頭)、オールカマーが3頭の状況。3歳馬に関しては、秋華賞経由がほとんどで5頭、鳴滝特別からが1頭という結果になっていました。春からの休み明けで使ってくる馬が多くいる天皇賞(秋)秋華賞とは違い、前哨戦を一度使われて本番に臨んでくる馬が多い菊花賞に似た感じの傾向があるレースという印象です。
調教に関しては、連対馬20頭のうち、1週前に強めに追われていた馬は11頭、馬なりでの調整は9頭。そして最終追い切りに関しては、強めに追われていた馬が6頭、馬なりでの調整が14頭という内訳に。さらに過去10年の勝ち馬のみに絞って見てみると、1週前に強めに追われていた馬5頭、馬なり5頭、最終追い切りを強めに追われていた馬2頭、馬なり8頭となっています。
この結果から見えてくる、勝ち馬に向いている理想的な調整は、1週前に強めに追われて直前は馬なりで余裕を持たせた内容、ということになりそうです。なお、過去10年の勝ち馬の中で、最終追い切りで強めに追われていたクイーンズリングアカイイトに関しては、1週前、最終追い切りともに前走時から時計がガラリと良化し、明らかに変わり身が感じられるデキとなっていました。直前で強めに追われてきている馬に関しては、前走時の調教内容を上回っていることが条件となりそうです。
そして今年は、海外調教馬が1頭出走予定ですので、過去の外国馬の調教内容に関しても少し触れておきます。調べてみるとこのレースを連覇したスノーフェアリーは、2年連続京都の芝コースで追い切られていました。ダートコースで追い切られていたその他の外国馬は見せ場なく敗れていますので、外国馬に関してはレースと同コースで好内容の調教が行われていた場合に好走可能性ありとみて良いのかもしれません。
最後に今年の出走予定馬を見てみても、過去10年同様に秋華賞、府中牝馬S、オールカマーといった前哨戦を使われて本番に臨む馬が半分以上を占めており、上記ローテーション・データに当てはまる馬の好走が期待できそうです。予想の参考の一つにしていただければと思います。

👑今年のエリザベス女王杯は、競馬を最後まで愛されていたエリザベス女王陛下も日本の空の上から楽しんで頂ける、そんなレースになるのではないかと思っています。



エリザベス女王杯出走各馬の最終追い切り評価については、最終予想内でコメントする予定です。
※最終結論は、レース当日のくりーくプロページでチェックしてください。

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ナミュールの口コミ


口コミ一覧
閲覧 24ビュー コメント 0 ナイス 1

マイルチャンピオンS G1
11月17日(日) 京都/芝1600m 17頭
1位   ソウルラッシュ   101.6
2位   セリフォス   99.8😀
3位   ナミュール   99.2
4位   ウインマーベル   99.0
5位   マテンロウスカイ   98.8

2年前のマイルCS以来2年ぶりの勝利を目指す😀セリフォス(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)は今年、マイラーズC2着、安田記念5着、富士S4着という成績を残している。同馬にはマイルCS初制覇がかかる😀川田将雅騎手が騎乗する予定だが、久々の勝利を挙げることができるだろうか。なお、😀セリフォスは芝1600メートル戦で重賞4勝を含む通算14戦5勝、2着3回という成績を挙げており、今年のマイルCSを勝てば史上5頭目のJRA芝1600メートル重賞5勝馬となる

 ヨソミワンコ 2024年11月10日() 17:45
マイルチャンピオンシップのサイン【103万円の😂壁?】
閲覧 176ビュー コメント 0 ナイス 2

マイルチャンピオンS G1
11月17日(日) 京都/芝1600m 17頭
1位   ソウルラッシュ   101.6😂
2位   セリフォス   99.8
3位   ナミュール   99.2😂
4位   ウインマーベル   99.0
5位   マテンロウスカイ   98.8

【向かい風データ】😂壁?
×「出走数が17戦以上」の馬は2018年以降[0-0-1-33](3着内率2.9%)
00 00 01 33

主な該当馬→😂アルナシーム・😂ソウルラッシュ・😂チャリン・😂ナミュール

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 YASUの小心馬券 2024年10月18日(金) 22:52
【最終予想】富士S 2024 YASUの小心馬券
閲覧 111ビュー コメント 0 ナイス 4

【展望】

GⅠ馬二頭の地力が抜けている一戦も、共に目標は次走だけに

ここを狙いすましてきた馬の台頭もあってしかるべき、展開的には先行馬少なく、スローの前残りを狙いたくなるが、スローでも瞬発力に秀でた東京巧者を狙っていきたい。



【危険視して妙味】

危:ジェイパームス セ4 57 鮫島駿

休み明けとなるが春には東京コースで三連勝と東京巧者ぶりを発揮も、GⅡ戦でいきなり通用できるかは微妙に思える、去勢明けの一戦、初めてとなるマイル戦というのも懸念材料、当日オッズがこのままいくとは思えないが、想定③人気とは過剰に映るのは私だけか・・、喜んで危険視して妙味としたい。



【最終予想】

◎ソウルラッシュ 牡6 58 団野

目標は次走だけにメイチ仕上げではないだろうが、昨年の京成杯AH以降は能力が更に一段UPした印象があり、この相手なら八割の状態でも馬券内は外さないとみて連軸としての本命視。



〇レッドモンレーヴ 牡5 57 横山和

当日に馬場悪化となると評価を下げざるを得ないが、良馬場を見込んでの評価。

京王杯SCを勝利しているように、ベストは1400Mだとは思うが、昨年の同レースをナミュール相手に0.2差の②着と東京ならマイルも守備範囲、右回りのマイルCSより、左回りの今回が本馬のメイチ、GⅠ馬2頭が前哨戦仕上げなら勝ち負けまである。



▲ゴンバデカーブース 牡3 55 松山

再三のスクミから順調さを欠いたとの堀先生のコメントを聞くと弱気になってしまうが、サウジアラビアCでボンドガールを撃破した強さや、完調とは言えない状態で差し込んで来たNHKマイルの内容から東京マイルは絶好の舞台、初めての古馬相手となるが、一発の可能性を感じる好素材。



△セリフォス 牡5 58 藤岡祐

三歳でマイルCSを勝利した逸材も、近走のレース振りからは成長が止まった印象、もうソウルラッシュには勝てないイメージを持っています。

鞍上も川田騎手から藤岡祐騎手とお世辞にも鞍上強化とはいえず、目標も次なら今回は連対候補の一角までとしたい。



※:三連系の紐には、ジュンブロッサム、アルナシーム、ロジリオンを抑えて置く。

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