スペシャルウィーク(競走馬)

注目ホース
会員登録(無料)して注目ホースに登録すると、出走情報やレース結果がメールで届きます。
今すぐ会員登録
写真一覧
抹消  黒鹿毛 1995年5月2日生
調教師白井寿昭(栗東)
馬主臼田 浩義
生産者日高大洋牧場
生産地門別町
戦績17戦[10-4-2-1]
総賞金109,262万円
収得賞金24,125万円
英字表記Special Week
血統 サンデーサイレンス
血統 ][ 産駒 ]
Halo
Wishing Well
キャンペンガール
血統 ][ 産駒 ]
マルゼンスキー
レデイーシラオキ
兄弟 オースミキャンデイリネンタイヨー
市場価格
前走 1999/12/26 有馬記念 G1
次走予定

スペシャルウィークの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
マークが付いたメニューはウマニティ会員専用のコンテンツになります。メールアドレスがあれば登録は簡単!今すぐ会員登録(無料)しよう!
成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
99/12/26 中山 9 有馬記念 G1 芝2500 15233.022** 牡4 57.0 武豊白井寿昭 464
(-4)
2.37.2 0.034.5⑭⑭⑪⑤グラスワンダー
99/11/28 東京 10 ジャパンC G1 芝2400 157133.421** 牡4 57.0 武豊白井寿昭 468
(-2)
2.25.5 -0.235.9⑨⑩⑨⑥インディジェナス
99/10/31 東京 11 天皇賞(秋) G1 芝2000 17596.841** 牡4 58.0 武豊白井寿昭 470
(-16)
1.58.0 -0.134.5⑭⑭⑫ステイゴールド
99/10/10 京都 11 京都大賞典 G2 芝2400 10771.817** 牡4 59.0 武豊白井寿昭 486
(+6)
2.25.1 0.835.2ツルマルツヨシ
99/07/11 阪神 11 宝塚記念 G1 芝2200 12791.512** 牡4 58.0 武豊白井寿昭 480
(+4)
2.12.6 0.535.9④④グラスワンダー
99/05/02 京都 11 天皇賞(春) G1 芝3200 12332.311** 牡4 58.0 武豊白井寿昭 476
(0)
3.15.3 -0.134.2メジロブライト
99/03/21 阪神 11 阪神大賞典 G2 芝3000 9552.121** 牡4 58.0 武豊白井寿昭 476
(+10)
3.13.4 -0.137.5メジロブライト
99/01/24 中山 11 AJCC G2 芝2200 11442.011** 牡4 58.0 O.ペリエ白井寿昭 466
(-4)
2.16.8 -0.535.0④④サイレントハンター
98/11/29 東京 10 ジャパンC G1 芝2400 15593.313** 牡3 55.0 岡部幸雄白井寿昭 470
(-6)
2.26.4 0.535.3④④⑤④エルコンドルパサー
98/11/08 京都 11 菊花賞 G1 芝3000 188171.512** 牡3 57.0 武豊白井寿昭 476
(-2)
3.03.8 0.634.1⑩⑩⑨⑧セイウンスカイ
98/10/18 京都 11 京都新聞杯 G2 芝2200 165101.211** 牡3 57.0 武豊白井寿昭 478
(+10)
2.15.0 -0.136.4⑪⑪⑧キングヘイロー
98/06/07 東京 9 東京優駿 G1 芝2400 18352.011** 牡3 57.0 武豊白井寿昭 468
(-8)
2.25.8 -0.935.3⑩⑩⑩⑧ボールドエンペラー
98/04/19 中山 11 皐月賞 G1 芝2000 188181.813** 牡3 57.0 武豊白井寿昭 476
(+10)
2.01.6 0.336.1⑮⑮⑬⑧セイウンスカイ
98/03/08 中山 11 報知杯弥生賞 G2 芝2000 138132.821** 牡3 55.0 武豊白井寿昭 466
(0)
2.01.8 -0.135.4⑩⑧⑦⑥セイウンスカイ
98/02/08 京都 11 きさらぎ賞 G3 芝1800 16111.711** 牡3 55.0 武豊白井寿昭 466
(-6)
1.51.3 -0.635.7⑨⑨ボールドエンペラー
98/01/06 京都 9 白梅賞 500万下 芝1600 16231.312** 牡3 55.0 武豊白井寿昭 472
(+8)
1.36.0 0.036.7⑧⑦アサヒクリーク
97/11/29 阪神 7 2歳新馬 芝1600 148141.411** 牡2 54.0 武豊白井寿昭 464
(--)
1.36.9 -0.334.8レガシーハンター

スペシャルウィークの関連ニュース

今週の「GⅠ見どころ解説」は天皇賞・春。1999年のこのレースを制したスペシャルウィークを管理した元JRA調教師、白井寿昭氏(80)がポイントや見どころを語った。長距離戦とあって、豊富なスタミナと騎手の駆け引きが重要と強調。注目馬には、前哨戦を制したサンライズアースヘデントールを挙げた。



クラシックは若駒による戦いでしたが、今週は伝統の一戦、春の天皇賞が行われます。こちらは経験豊富な年長ステイヤー同士の争い。見応えのあるレースになることでしょう。

鍵はなんといっても、京都芝3200メートルという舞台です。JRAのGⅠでは最長の距離であるだけでなく2度の上り坂、下り坂をクリアしなければならない、非常にスタミナを問われる舞台です。距離があるぶん、騎手の駆け引きも見もの。我慢するべきところで我慢し、仕掛けるべきところで仕掛ける。道中でペースが緩む区間もあるため、折り合いにも気を付けなければいけません。馬自身の舞台適性に加えて、騎手の腕も問われるレースといえます。

そういった意味では1999年のこのレースをスペシャルウィークで勝たせてもらったときは武豊騎手とのコンビでしたし、特に指示を出すこともなく、安心して見ていられました。終始、好位置で折り合って、直線で抜け出す王道の競馬。レースに向けて、コースで長めに乗り込むなど長距離戦を意識した調教も功を奏しました。

現在は2年連続で阪神大賞典の勝ち馬がこのレースを制しており、今年も素直にサンライズアースを評価していいと思っています。6馬身差の圧勝劇には驚かされました。前々で運んで上がり3ハロンも最速。最後まで余力が残っていたということで、スタミナは相当なものがあるでしょう。

昨年の菊花賞で2着だったヘデントールも、前走のダイヤモンドSが楽勝。こちらも3400メートルのレースで余力十分の勝ちっぷりを見せたように、スタミナは信頼していいでしょう。日経賞で重賞初制覇を飾ったマイネルエンペラーを含め、有力なステップレースをしっかりと制して臨む馬には注目したいですね。

今年のメンバーを見渡すとサンライズアースこそ先行タイプですが、決め手のある馬が多い印象です。ペースは緩みそうで、道中で動いていく馬も出てくるかもしれません。そのあたりを含め、騎手がどこで仕掛けるのかなど、その手綱さばきに注目するのも面白いかもしれません。

■白井寿昭(しらい・としあき) 1945(昭和20)年1月13日生まれ、80歳。大阪府出身。立命大を卒業後、68年に京都・上田武司厩舎で厩務員となる。調教助手を経て78年に調教師免許を取得。翌79年に栗東で開業。95年オークスダンスパートナー)でGI初勝利。98年にスペシャルウィーク日本ダービーを制覇。芝&ダートでGIを勝ったアグネスデジタルなど数多くの活躍馬を手掛けた。99年最多賞金獲得調教師。2015年に定年引退。JRA通算6933戦775勝(うち重賞はGI12勝を含む42勝)。

★天皇賞・春

1905(明治38)年に横浜の日本レースクラブが、明治天皇から菊花御紋付銀製花盛器を下賜されたことにより創設したエンペラーズカップが前身。36年に日本競馬会が設立され、翌37年に各競馬倶楽部が統合されたのを機に帝室御賞典競走という名称になり、春が阪神、秋は東京で開催される現在のスタイルとなった。38年秋から芝3200メートルになり、47年から春は京都で開催。同年秋から現在の名称。4歳以上のステイヤー日本一を決める伝統の一戦として知られている。





【フラワーC2025】血統アナリシス 昨年はキングカメハメハ系のワンツー決着、スペシャルウィーク内包馬も上位を賑わす 2025年3月21日(金) 12:00

大まかな種牡馬傾向としてはディープインパクト系とキングカメハメハ系の二極化状態にあり、2016~2022年はその2系統に属する馬たちで7連勝を飾っている。なお、2020年アブレイズ(父キズナ)、2021年ホウオウイクセル(父ルーラーシップ)、2024年ミアネーロ(父ドゥラメンテ)とそれぞれの後継種牡馬の産駒からも勝ち馬が出た。

ほか、古くからNijinskyの血を引く馬も存在感を放ち、2020年3着シーズンズギフト、2021年1着ホウオウイクセル、2022年2着ニシノラブウインク、2023年1着エミュー、2024年3着カンティアーモなど、近年はスペシャルウィークを介して同血脈を保持する馬が上位を賑わせている。

インヴォーグは、父ロードカナロア×母トレンドハンター(母の父マンハッタンカフェ)。父はキングカメハメハの直仔で、同産駒には22年3着シンティレーションが挙げられる。近年は「父キングカメハメハ系×母サンデーサイレンス系」の配合が上位を賑わせており、21年1着ホウオウイクセルや24年2着ホーエリートが該当。本馬においては母が11年フラワーカップの勝ち馬でもあるので、母仔制覇のかかった一戦としても要注目だろう。

ジョスランは、父エピファネイア×母ケイティーズハート(母の父ハーツクライ)。同産駒は【0.1.2.9】と勝ち馬は出ていないが、昨年は3着にカンティアーモが好走するほか、着外9頭のうち3頭も4~5着と毎年のように上位入線するケースが目立つ。また、エピファネイアスペシャルウィークを内包する種牡馬としても、動向を注視していきたい存在だ。本馬はエフフォーリアの全妹であり、キャリアが浅くても秘めたる資質は侮れない。

エナジーショットは、父サンダースノー×母スペシャルピース(母の父スペシャルウィーク)。父はHelmet~Exceed And Excel~デインヒルと遡る父系。同産駒は初出走となるものの、デインヒル直系からは23年1着エミューなどが出ている。なお、そのエミューとは「母の父スペシャルウィーク」も共通するが、同じ母の父となる馬が【2.1.0.3】と存在感を放つ。戦歴からも典型的な穴馬タイプといえるので、人気薄のときほど留意したい。


【血統予想からの注目馬】
インヴォーグ ⑦ジョスラン ⑯エナジーショット


[もっと見る]

【AJCC】ダノンデサイルが力強く伸びて差し切る!スペシャルウィーク以来26年ぶりダービー馬V 2025年1月26日() 16:43

1月26日の中山11Rで行われた第66回アメリカジョッキークラブカップ(4歳以上オープン、別定、GⅡ、芝2200メートル、18頭立て、1着賞金=6200万円)は、戸崎圭太騎手の1番人気ダノンデサイル(牡4歳、栗東・安田翔伍厩舎)がレーベンスティール(2番人気)と並ぶように中団馬群を追走。3~4コーナーで外々を回って上がっていくと、直線では力強く伸びて前を差し切りV。1999年スペシャルウィーク以来、26年ぶり4頭目のダービー馬Vを果たし、古馬中距離戦線の主役へ好発進を決めた。タイムは2分12秒1(良)。

3/4馬身差の2着にはマテンロウレオ(6番人気)、さらにハナ差遅れた3着にコスモキュランダ(3番人気)が入り、2番人気のレーベンスティールは12着に敗れた。

AJCCを勝ったダノンデサイルは、父エピファネイア、母トップデサイル、母の父Congratsという血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、馬主は(株)ダノックス。通算成績は8戦4勝。重賞は2024年京成杯(GⅢ)、日本ダービー(GI)に次いで3勝目。安田翔伍調教師は22年キングオブコージに次いでAJCC2勝目、戸崎圭太騎手は初勝利。

戸崎圭太騎手(1着 ダノンデサイル)「初めて追い切りでまたがって、レベルの高い馬だと感じましたし、返し馬に来てまたさらに良さを感じました。スタートが上手ですし、前めにつけられる馬なのでスタートだけ出てくれれば、あとはリズム良く、あまり内に囲まれないように、と考えていました。ポジション的にもリズム的にもすごく良かったです。まだ道中、遊び遊び走っているような雰囲気も感じましたけど、追ってからしっかり伸びてくれました。まだまだ(奥が)ありそうな感じで、子供っぽさも感じたところはあります。それでこのパフォーマンスですし、今後が期待されますね。ダービー馬ですから、さらに活躍してほしいなと思います」

[もっと見る]

【AJCC2025】キーホース診断 好相性の舞台で反撃なるか?コスモキュランダの可能性を考える 2025年1月22日(水) 15:00

コスモキュランダ

ダービー馬ダノンデサイルの参戦に沸く今年のAJCC

前年のダービー馬がここに出走してくるのは、1999年のスペシャルウィーク以来。スペシャルウィークジャパンカップからの参戦だったが、ダノンデサイルは先日有馬記念において激闘を繰り広げたばかり。相当に異例なローテーションがどのような結果をもたらすのか、能力だけでなく話題性の面でも主役級の扱いとなるのは仕方のないところだろう。


そんなダノンデサイルの陰に隠れてしまっているが、このレースにはもう一頭の前年クラシック好走馬が出走を予定している。皐月賞で僅差の2着だったコスモキュランダだ。

ダービー、菊花賞と結果は伴わなかったものの、セントライト記念ではアーバンシックの2着を確保。やや地味ながら世代上位の力があるというのは多くの人が認めるところだろう。

好相性の中山で同期のダービー馬にどこまで迫れるのか、いつも通りに各要素から考えていきたい。


まず指数面だが、皐月賞以降で大きく数字を落としているのは菊花賞のみ。

この時は序盤からかなり力んだ上に、動きのある展開の中で大きく外を回る形になったもの。あらゆる面で噛み合わなかったレースなだけに、ここは度外視できる。

それ以外のダービー、セントライト記念、中日新聞杯はいずれも内有利な傾向の中で外を回す形になりながら大きくは崩れず、指数もそう悪くはないので、道中や勝負所のロスが抑えられれば上位進出は可能と思われる。


だが、ここで問題となるのが出遅れ率の高さだ。本馬はここまで12戦のキャリアがあるが、五分のスタートを切れたのは未勝利勝ちと皐月賞の時だけ。この癖が序盤のロスや勝負所の外回しという強引な競馬に繋がっている印象が強い。この部分さえクリアできれば好走確率はぐっと上がりそうだが、現状はポンとゲートを出るのを祈ることしかできないのが難点だ。


血統を見ていくと、今回と同じ舞台のレースであるセントライト記念、オールカマーで連対を果たしたアルアインが父。本馬自身もセントライト記念で好走しているし、ハイレベルだった皐月賞の内容からも、中山コース、2200mという両方の要素と好相性。

父の産駒は東京や中京だと絶望的に走れていないので、実績ある舞台に戻るのは大きなプラスだ。

母のサザンスピードは豪州のG1ホースで、中1週や連闘が当たり前のローテの中で実績を積み重ねた馬。コンスタントに使われてもへこたれないタフさは本馬にも受け継がれていそう。


それを示すように、調教の動きは軽快。

目立つ時計を出す厩舎ではないが、馬なりでもしっかり終いをまとめており、近走よりも印象点は高い。

状態は問題ないと思えるだけに、あとは枠や展開、そして何よりもゲート。これらが打倒ダノンデサイルに繋がるピースと言えそうだ。


本馬とダノンデサイルはそれぞれ弥生賞と京成杯、同じ中山2000mで重賞勝ちを決めているが、指数的には本馬の勝った弥生賞のほうがレベルは高かった。

ダノンデサイルは前走の有馬記念で自らペースを刻みながらダービーよりも大きく指数を落としただけに、中山に対する適性差も突破口となるかもしれない。

横山武史騎手とのコンビも2戦目で、前走の反省を踏まえた騎乗をしてくるはず。ここで好結果を残して春のG1戦線に乗り込むことができるか、その走りに大いに注目しておきたい。

[もっと見る]

【みやこS2024】血統アナリシス 施行場を問わずA.P. Indy系が好相性を示す、スペシャルウィークの動向にも注目 2024年11月2日() 12:00

阪神競馬場で施行された2020~2022年を含め、A.P. Indyの直系が4勝、2着3回、3着1回と幅をきかせている。内訳を見るとシニスターミニスター、カジノドライヴ、パイロ、マジェスティックウォリアーとなり、いずれも別種牡馬で1勝ずつを挙げていることも特徴といえるだろう。そのなかでシニスターミニスター産駒の好走は複数回にわたり、インカンテーション(2013年2着、2014年1着)、キングズガード(2017年3着、2019年2着)とリピーターが出ていることも覚えておきたい。

いまだ2連覇を達成した馬や2勝以上を挙げた種牡馬はいないものの、「母の父」としてはブライアンズタイム(2011年エスポワールシチー、2020年クリンチャー)とスペシャルウィーク(2019年ヴェンジェンス、2022年サンライズホープ)、マンハッタンカフェ(2021年メイショウハリオ、2023年セラフィックコール)が各2勝。スペシャルウィークにおいては種牡馬としても2012年1着、2013年3着、2015年3着と3度好走したローマンレジェンドを出しているため、今後も血統表内で主要血脈となっていく可能性が高そうだ。

アウトレンジは、父レガーロ×母クイーンパイレーツ(母の父キングカメハメハ)。Bernardini~A.P. Indyと遡る父系で、父は現役時にダート1800mで2勝を挙げるほか、15年全日本2歳優駿で2着の実績を持つ。マイナー種牡馬ではあるものの、異なる種牡馬で勝ち馬を出すA.P. Indy直系のジンクスは追い風となりそうだ。本馬はSeattle SlewやA.P. Indyを強調した配合なので、戦歴どおりに前でしぶとく立ち回ってこそのタイプだろう。

プロミストウォリアは、父マジェスティックウォリアー×母プロミストパーク(母の父フジキセキ)。同産駒からは22年の勝ち馬サンライズホープが出ているが、阪神ダート1800mでの施行ながら11番人気の下馬評を覆す大駆けであったことに留意したい。一方、同じ母の父には17年2着ルールソヴァールや21年3着アナザートゥルースが挙げられる。実績面からも主役を担える存在なので、長期休養明け2戦目でレース勘が戻っていれば。

リプレーザは、父リオンディーズ×母サウスエンピリカル(母の父マンハッタンカフェ)。同じ母の父となる馬が、21年メイショウハリオ、23年セラフィックコールと出走機会2連勝中で、昨年は4着にも該当するペプチドナイルが入線していた。一方、本馬は父系にスペシャルウィークの血を保持することも興味深く、その動向を注視してみたいところがある。近走も京都での差し脚は悪くないだけに、距離延長と外枠替わりで前進があっていい。


【血統予想からの注目馬】
アウトレンジ ①プロミストウォリア ⑭リプレーザ


[もっと見る]

【シリウスS2024】血統アナリシス 中京開催時は「母の父スペシャルウィーク」が躍進、Nureyevの底力にも注目 2024年9月27日(金) 12:00


今年は阪神競馬場のスタンドリフレッシュ工事にともない中京ダート1900mで施行。2020~2022年も京都競馬場整備工事の際にも当該コースにて施行されたため、その3年間に重きを置いて血統傾向を探ってみたい。

まず目に留まるのが、2021年サンライズホープ、2022年ジュンライトボルトと2頭の勝ち馬に共通する「母の父スペシャルウィーク」の配列。ほか、7番人気以下の人気薄で馬券圏内に好走した2020年2着サクラアリュール(7番人気)&3着エイコーン(9番人気)、2022年3着オーヴェルニュ(7番人気)の3頭はNureyevの血を引いており、同血脈は前述した勝ち馬2頭も保持していたことを念頭に置くべきだろう。中京競馬場のホームストレッチは長く、ダート1900mは急坂を2度も駆け上がらなければならないコースであることから、総じてパワーと持久力に優れた血筋が活きている印象だ。

カフジオクタゴンは、父モーリス×母メジロマリアン(母の父メジロベイリー)。注目したいのは「サンデーサイレンス×マルゼンスキー」という母の父の血統構成で、これは中京ダート1900m開催時に異彩を放つスペシャルウィークと同じ組み合わせとなる。また、本馬はNureyevの血脈こそ持たないものの、その甥のSadler’s Wellsを父系と母系で持つ配合が特徴的で、メジロ牧場所縁の血筋であることを考えても底力勝負は望むところだろう。

ハピは、父キズナ×母クイーンパイレーツ(母の父キングカメハメハ)。本来の阪神ダート2000mでの施行ながら、同産駒からは昨年の勝ち馬ハギノアレグリアスが出た。一方、本馬は母の父に配されたキングカメハメハを介してNureyevの血脈を持つが、同馬は種牡馬としても22年1着ジュンライトボルトなどを出した実績を持つ。本馬自身、その22年シリウスSで2着に好走しており、中京で【2.1.2.0】という成績を残す巧者としても注目だ。

オメガギネスは、父ロゴタイプ×母スタートアップ(母の父ハービンジャー)。父は父系でSadler’s Wells、母系でNureyev(=Sadler’s Wellsの叔父)の血を引く底力に秀でた配合で、同時にHaloやBold Rulerも強調していることから立ち回りの巧さにも定評があった。そういった特徴は本馬にもよく表れており、ツーターンの1周コースでは【3.2.0.0】と連対を外していない。近親にG1馬が多い血統背景を鑑みても重賞制覇は時間の問題だろう。


【血統予想からの注目馬】
カフジオクタゴン ⑮ハピ ②オメガギネス

[もっと見る]

⇒もっと見る

スペシャルウィークの関連コラム

閲覧 1,630ビュー コメント 0 ナイス 4


東京新聞杯は内枠からスンナリ先手を取ったウインカーネリアンがそのまま押し切り勝ち。関屋記念以来の重賞2勝目を飾った。ウインカーネリアンは三浦騎手とのコンビで8勝目。好位から抜け出す正攻法スタイルが三浦騎手とは非常に合っているようだ。もっとも正攻法過ぎるがゆえに、大一番になるともうワンパンチ足りない印象もある。そこをどう補うのか…というのが人馬ともに課題になりそうだ。鞍上の三浦騎手は悲願のJRA・G1制覇を期して臨む予定だったフェブラリーSのお手馬ギルデッドミラーが残念ながら故障で回避→引退。この春はウインカーネリアンとのコンビで改めてG1初制覇に挑むことになるかもしれない。

ちなみに当コラムで期待したピンハイはいい位置を取ったが伸び切れず。久々のマイルの流れに戸惑ったのかもしれない。また最終的に本命にしたサクラトゥジュールは脚を使えず大敗。ピントハズレな予想になってしまった。

一方中京で行われたきさらぎ賞は今年も少頭数のスローとなり、直線は人気2頭の叩き合い。最後はフリームファクシが追いすがるオープンファイアを退けた。ただ、このレースが今後に繋がるかどうかはかなり微妙かもしれない。

かつてはスペシャルウィークナリタトップロードネオユニヴァースがこのレースをキッカケにダービーを制するなど出世レースとして知られたきさらぎ賞だが、近年は2016年のサトノダイヤモンド以降、下記の通り目立った活躍馬が出ていない。

【近年のきさらぎ賞勝ち馬】

2017年 アメリカズカップ
2018年 サトノフェイバー
2019年 ダノンチェイサー
2020年 コルテジア
2021年 ラーゴム
2022年 マテンロウレオ

その要因のひとつは、少頭数のスローになりやすいことだろう。上記の6年+今年のきさらぎ賞を含めた過去7年はいずれも少頭数で、最大でも2021年の11頭立て。スローが多いのも必然で、経験値として蓄積されにくい面がある。いわずもがなクラシックは基本的にフルゲートになる。少頭数のスローの経験しかない馬が、いきなり18頭立ての厳しい流れに放り込まれては、対応しきれないのも無理はない。

サトノダイヤモンドが勝った年も9頭立てじゃないかといわれるかもしれないが、だからこそ同馬くらいの圧倒的なパフォーマンス(楽々と3馬身半突き抜け無敗で制覇)を見せないとクラシックでは厳しいのだろう。もっとも、サトノダイヤモンドも2戦目で15頭立ての経験があった。

ちなみにスペシャルウィークが勝った1998年は16頭立て、ナリタトップロードが勝った1999年は15頭立て、ネオユニヴァースが勝った2003年は14頭立てだった。有力馬ほど直行ローテを選ぶケースが増え、総じて前哨戦の頭数が減る傾向にあり、その中で凋落著しいのがきさらぎ賞でもある。川田騎手騎乗でノーザンファーム生産、金子真人オーナーの重賞勝ち馬としてクラシックに出走してくれば当然注目を集めそうだが、相手関係や内容からはそれほど強調できるものではなかったことを覚えておきたい。

~今週末の注目馬~

というわけで、最後は週末の注目馬で締めたい。今回は共同通信杯を取り上げる。現時点での狙いはコチラ。

シュタールヴィント戸崎圭太騎手)

素質馬が揃い相手関係は楽ではないが、穴で面白そうなのはシュタールヴィント。前走は勝ちに行ったことと急坂二千が少し長かったことでラスト失速。2戦目の勝ちっぷりは上々で、その時の舞台が今回と同じ東京芝1800m。好位から立ち回れるので、前々で勝負できれば今回の相手でも好勝負になって良い。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

栃木県出身、競馬予想家。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)など著書多数。最新刊は『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)。


登録済みの方はこちらからログイン

2021年12月3日(金) 14:00 TARO
【TAROの競馬研究室】賞金と波乱度の関係性/チャンピオンズカップ展望
閲覧 2,314ビュー コメント 0 ナイス 3



ジャパンカップコントレイルが勝利。なんだかんだこの馬の器用さと確実性は群を抜いているとみて、ダービー以降は前走天皇賞(秋)以外はずっと本命。今回も本命にしてはいたが、できれば相手が少しズレてくれないかとアリストテレスサンレイポケットあたりの突っ込みに期待した。だが、終わってみればただの悪あがきだった。

昨年に続き、今年も1~3着までほぼ人気通りの決着となった。

~一流馬がG2を使うメリットが薄れている→G1が荒れない

ジャパンカップはこれで5年連続で3着までを5番人気以内の馬が占める決着となった。

ジャパンカップの1着賞金は現在3億円。来年からは4億円となる。賞金と配当に関係があるのかと思われるかもしれないが…恐らく、ある。競馬はスポーツでありロマンでもあるが、ビジネスでもある。3億や4億の賞金が懸かっていれば、それだけ一流馬が本気で目指すことになる。一流の馬や一流の陣営が本気で取りに来るのだから、そこを能力の少し足りない馬が適性その他で覆すのはなかなか難しい。

ちなみに1999年、あのスペシャルウィークが勝ったジャパンカップの1着賞金は1億3,200万円、今の3分の1以下なのである。当時引退を間近に控えたスペシャルウィークだったが、年明けのAJCCから始動し、阪神大賞典天皇賞(春)宝塚記念京都大賞典天皇賞(秋)ジャパンカップ有馬記念と合計8走。もちろん時代背景や個性の違いもあるが、当時はAJCCと阪神大賞典を勝利すると、合計約1億2,800万円。ほぼ当時のジャパンカップと同額となる。今は仮に両レースを制しても、合計約1億2,900万。G2の賞金はほぼ変わっていないので、ジャパンカップの3億円には到底及ばない計算になる。

それが良いか悪いかの話ではない。だが、G1でも勝ち負けできるトップホースにとっては、この程度の賞金のG2など、使うだけリスクを背負うだけというのが今の競馬だと理解できる。言葉は悪いが、大してお金にもならないG2を必死に使う必要はない。むしろ一発で大金を稼げるジャパンカップ有馬記念を本気で目指し、そこに向けて仕上げるのは当然のことだろう。

とりわけ有馬記念と異なりジャパンカップは東京2400mで紛れも少ない。来年も無茶な穴狙いは禁物ということを忘れずにいたい。

チャンピオンズカップの注目馬

今週末はチャンピオンズカップ。今年のダート路線は3歳馬が手薄で、クリソベリルも引退。全体としてレベルは高くない。

というわけで、今週も推奨馬を一頭挙げておく。

チュウワウィザード戸崎圭太騎手)

昨年の覇者チュウワウィザードが今年も期待大。前走のJBCクラシックは最内枠に加えて前半掛かり気味で苦しい競馬となったが、それでも3着確保は地力の証だろう。中京ダート1800m適性の高さは今さら説明するまでもないし、今年は相手関係も比較的楽。馬群も捌けるので多頭数でも不利の心配は少なく、今年も有力とみている。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。

[もっと見る]

2018年5月4日(金) 11:00
【濃霧注意報DX】~NHKマイルC(2018年)展望~
閲覧 2,343ビュー コメント 0 ナイス 7



 先日、1998年のダービーを制したスペシャルウィークが亡くなりました。
 1998年と言えば私はまだ高校生で、競馬に関してもまだまだビギナーだった時期。
 それだけに、この辺りの世代の馬というのはどれも印象的で、スペシャルウィークの走りも鮮明な記憶として残っています。本当に強い馬だったなぁ……。
 そして同時に思い出すのが、彼と同期の濃い面々。
 クラシックで3強として並び立ったセイウンスカイキングヘイローは勿論ですが、エルコンドルパサーグラスワンダーといった外国産馬……所謂マル外の超一流馬がいたというのが印象的。今週のメインであるNHKマイルCは、こうした外国産馬達の最大目標としての性格が強いレースでした。マル外ダービーなんて呼び名もありましたね。


■2018春シーズン 『競馬プロ予想MAX』presents連載コラムについて詳しくはこちら
https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=10147


 それが今や、外国産馬の出走は極めて少数。一貫してマイル路線を歩んできた馬は勿論、短距離路線やクラシック路線からの転戦組も当然のように参戦する”ごった煮”感のあるレースへと変貌を遂げました。時代は変わるものですねぇ。
 そんな様々な路線の馬が集うものですから、当然馬券妙味はかなりのもの。過去5年の内実に4年で二桁人気馬が圏内に飛び込むなど、予想する側としてはこれ以上なく力の入るレースと言えるでしょう。
 今年も実力拮抗のメンバーが揃い、的中へのハードルはかなり高そうですが、こうして文章を綴っていく内に自分の予想も固まっていくはず。それが正解であることを祈りつつ……NHKマイルC展望、まいります。



 近3年の勝ち馬は、それぞれアエロリットメジャーエンブレムクラリティスカイ
 この3頭に共通するのはいずれも桜花賞皐月賞……クラシックの最初の一冠を走り、尚且つそれなりに上位に食い込んでいるということ。こうした、明らかに世代上位の力を持つ馬がいれば少しは予想も楽になりそうなのですが、今年の出走予定馬の中で”一冠目”を走っているのは桜花賞10着のプリモシーンと同11着のアンコールプリュだけ。その他の馬は本当に様々なステップを経由して臨んできており、例年よりも力関係の把握が難しいという印象があります。

 そんな中で頭一つ抜けた人気を集めそうなのが、アーリントンCを快勝したタワーオブロンドン
 2歳時の朝日杯FSでは道中でやや行きたがる格好で最後甘くなり、主戦のルメール騎手も早い時期から「1200~1400mがいい」と語っていたように、マイルというよりは短距離のイメージが強い馬でしたが、アーリントンCでは驚くほどスムーズに折り合い、直線に入っても余力十分。追い出されてからも弾けるように伸び、一皮剥けた姿を見せつけました。
血統を見ると欧州色の濃いスタミナ寄りの母系を持ち、父系の距離適性も短距離から中距離まで幅広いもの。こうした構成からマイルがギリギリという印象はなく、折り合いさえスムーズなら……

[もっと見る]

2017年2月24日(金) 20:51 横井顕
【徹底攻略39】完璧な配合に速力・長距離型クロス ~ スペシャルウィーク編
閲覧 91,094ビュー コメント 0 ナイス 3



完璧な配合からさらに上を狙うための配合検証です。

速力と長距離型のクロスも加え、スピードとスタミナの強化を図ってみました。



まず種牡馬選びから。速力と長距離型のクロスを同時に使える種牡馬を選びます。たとえばスペシャルウィーク。速力のサンデーサイレンス、長距離型のNijinskyを血統表内に持っています。



この馬自身は完璧な配合が至難なので、例によってこの馬から自家製種牡馬を生産して、そこから配合をします。スペシャルウィークは実績Aで、産駒は実績B以上が期待できる点もいいですね。



配合相手となる母側に、さきほどのサンデーサイレンスとNijinskyの血を用意し、クロスを発生させます。



母父にゼンノエルシドを使う方法などがあります。母の能力を高めるためにも、★3ながらパラメータのなかなかいいゼンノエルシドは母父としておすすめです。

サンデーサイレンスの血は、母母母母にサンデーサイレンス直仔の繁殖牝馬を使う方法が簡単です。この位置は完璧な配合の判定に影響がないので、繁殖牝馬選びが自由にできますね。



完璧な配合の条件を満たすように血統構築します。スペシャルウィークの見事系統2つを母側の面白系統に入れて……





ゼンノエルシドの面白系統を父側の見事系統に入れる。





あとは「系統1」と「系統2」に、これまでに使った系統と被らない系統を入れれば完璧な配合が成立します。





以下は、実際に配合を行なった結果です。

母は下記の6頭です。母父のゼンノエルシドはやや短距離寄りですが、どちらかというとスタミナ型の牝馬が多く生まれました。
(馬体解析での能力 / コメント)

繁殖牝馬A:D C D B C / スタミナ型・将来はGⅠ
繁殖牝馬B:D C D C C / 万能型  ・将来はGⅠ
繁殖牝馬C:D C C B C / 万能型  ・将来は重賞
繁殖牝馬D:D C C C C / 万能型  ・将来は重賞
繁殖牝馬E:D C C C C / 万能型  ・将来は重賞
繁殖牝馬F:D C D C C / 万能型  ・将来は重賞



自家製種牡馬は以下の馬たちを含めた7頭を用意しました。スペシャルウィークの実績Aをそのまま受け継いだ馬も2頭出ました。





そして、上記の自家製種牡馬と牝馬を掛け合わせて完璧な配合! 速力と長距離型のクロスも発生します。

全部で34頭生産した産駒の能力は以下のとおりです。


※コメント1
凄い  :これはすごい素質の馬ですね
スピード:スピードタイプの馬ですね

※コメント2
海外  :将来は海外も視野に入れたほうが良いでしょう
タイトル:将来はいくつかのタイトルも狙えるでしょうね
GⅠ   :将来はGⅠも狙えるでしょう



長距離型クロスの恩恵か、スタミナAやBの仔が何頭か生まれました。スタミナのある仔は「将来は海外も」のコメントを言われやすいですね。

スピードのほうは、母のスピードが足りなかったためか、残念ながらAは出ませんでした。速力クロス1本だけだと、能力アップ効果はそこまで期待できないのかもしれません。



母のスピードを高めること、速力クロスを増やすこと……このあたりを考えて、さらなる配合を追及してみたいと思います。



○執筆者プロフィール
横井 顕(よこい・けん)
 ゲームが趣味かつ仕事のフリーライター。1994年に『ダービースタリオンⅡ』の公式全国大会で優勝し、以後ゲーム攻略記事に携わる。『ダービースタリオンⅢ全書』(アスキー出版)、『ダービースタリオン96全書』(アスペクト)など90年代の作品から、最近の『ダービースタリオンGOLD全書』(KADOKAWA)まで、シリーズ全般の攻略記事を執筆。現在は最新作『ダービースタリオンマスターズ』をプレイし、本サイトで攻略コラムを公開中。

[もっと見る]

2016年8月26日(金) 18:40 みんなの競馬コラム
【新潟2歳ステークス】血統考察 byうまカレ
閲覧 2,759ビュー コメント 0 ナイス 4

学生団体うまカレ副代表の金沢ユウダイです。
今週は新潟2歳ステークス。キャリアの少ない2歳戦、しかもクラシックに繋がるレースだけあり、血統派としては気合が入ります。

内枠から考察していきます。

●前走はフロックではない
チシャーキャットメイショウボーラー産駒で母母がCaerleon産駒だからメイショウボーラーの配合のキーを継続してCaerleon≒Storm Cat4・3×3となる。母父クロフネ、母系にRobertoも入りダート馬に出てもおかしくない(将来はダートで結果を残す可能性もある)血統だが、自身には先述したCaerleon≒Storm Catや、3代母MamalunaのRoyal Cherger≒Nasrullah4・4・4・4による柔らかさも発現しているようで芝結果を残しました。新馬戦は単勝万馬券だったが決してフロックではなく、ハイペースではあったが勝ち時計はダリア賞より0.7秒も速い。新潟2歳はこれくらい軽さのあるタイプの方が合うし、穴の筆頭はこの馬だとみています。

●素質は高いが新潟マイルでは?
モーヴサファイアは、ブラックスピネルの妹でクリソプレーズ(マリアライトリアファルクリソライトの母)によって急速に発展している3代母キャサリーンパー牝系。クリソプレーズ=アロンダイトのパワーは、エルコンドルパサーの影響も大きいですが、キャサリーンパーはNever bend×Ribotなので、パワーを伝える牝系。モーヴサファイアはShareef Dancer≒Chief’s Crown4×4だけでもなかなかの配合といえますが、母モルガナイトは、デインヒルの重要血脈、Danzig、Ribot、Tudor Minstrel、La Troiennneを持っているのでハービンジャー産駒の配合としてはかなりの好配合で、将来性は非常に高いとみています。ただ、まだまだ動きは緩いので平坦の新潟マイルの瞬発力勝負では厳しい気が。素質の高さでどこまで走ってくるかでしょう。内枠というのも圧倒的にマイナスです。

●新潟マイルだと詰めの甘さが出そう
イブキルーラーシップ産駒らしいストライドで走るので如何にも大箱向きの中距離馬で、大箱でもマイルで坂のない新潟では詰めの甘さが出るでしょう。

ラブリーデイのような馬
アピールバイオは、母ビクトリアスバイオがキングカメハメハ×ブライアンズタイムという配合で、Graustark6×4、Raise a NativeとNashuaもクロスするからパワー型でラブリーデイに似たピッチ走法で走る。キンカメにRobertoという点でもラブリーデイと同じ。だからベストは内回りの中距離だと思うが、スローになれば脚質は違えどハープスターシンメイフジのようなピッチ走法の加速力が活きるレースではあるから好走しても驚けません。

オメガヴェンデッタのようなタイプ
サンライズソアは、エピファネイアユールシンギングらが出たシンボリクリスエス×スペシャルウィークで、母母がビハインドザマスクだから叔父にオメガヴェンデッタマスクトヒーローがいる血統。ビハインドザマスクの母ヴァインゴールドはMr.Prospector×Bold Reason×ヒッティングアウェーだから米血パワーが豊富。サンライズソアの面白いところは、ビハインドザマスクスペシャルウィークシンボリクリスエスと名牝La Troiennneの血を多く配されているところで、パワーに寄っている走法からもやはり同牝系のオメガヴェンデッタと同じような1400型の馬になっていくのでしょう。このメンバーでは素質上位だから好走しても驚けないが、追って味のある馬ではないので重賞の外回りのマイルで積極的に買いたいかというと違う。

●器用さと奥深さがある
ヴゼットジョリーベルルミエールの妹でローエングリン×サンデーサイレンス、母系にSaumarezを持つからHalo≒Red God4×3・6で、「ストライド走法ではないけれど、柔らかみのある走り」には、ロゴタイプサトノダイヤモンドのようなHaloらしさを感じます。血統表の1/4に当たる母母フェンジーは、Saumarez×LyphardというNasrullahとHyperionとFair Trialをクロスしてある重厚な血で、奥があるのも魅力。Haloらしく何でも出来るタイプだろうから、桜花賞でバッキューンと弾けるかどうかはともかく、2歳のこの時期の重賞ならば競馬の巧さで好走しそうです。

●ディープ×Storm Catのニックスだが…
キャスパリーグは、ディープインパクト×Storm Catのニックスで、Nijinskyを持つのはサトノアラジンラキシスらと同じ。1/4にあたる母母Que BelleがPokerやSpectacular Bidを持つから全体でSir Gaylord≒Secretariat≒Poker≒Bold Bidderとナスキロが豊富だし、Promised Landのクロスもあるから柔らかい体質を持ちます。ただ、兄リアルキングと同じように、Que BelleはStriking≒Blue Eyed Momo5×5というパワーに秀でたニアリークロスも持つからストライド走法には出ないよう。キャスパリーグもこの走法で外回りマイルのGIで弾けきるにはハープスターほどの抜けた運動神経を持っていなければ難しいですが、新潟2歳なら好走しておかしくないはずです。

●加速力≒ギアチェンジ勝負なら
オーバースペックの父プリサイスエンドは母母がSecretariat≒Bold Bidder2×3(Bold RulerとPrincequillo)、さらに母系にCount Fleetを持ち、Mr.Prospector系の中でもアドマイヤムーンスイープトウショウラインクラフトなど芝の一流馬を多く輩出したエンドスウィープの仔ということもあり、プラチナティアラ(函館2歳S2着)やセレスロンディーシンザン記念3着)など同世代相手であれば芝の重賞で勝ち負けする馬を出せる種牡馬ではあります。母父キャプテンスティーヴはBold Ruler5×4ですし、追込みで結果を残していますが、小回り福島での未勝利戦の加速などは、ストライド走法のそれではなく、Bold Ruler的なものだと解釈することはできないでしょうか。新潟2歳はスローの瞬発力勝負というよりは、加速力≒ギアチェンジ勝負になることが多いですから、この馬にはもって来いだと思います。

●内1400m→外1600m替わりは歓迎
マイネルバールマンは、Nijinskyが出た牝系で、Nijinsky≒Midsummer Magic5×3、Nijinsky≒Midsummer Magic+ナスキロという点では、Caerleon≒プレイリースカイ4×2ともいっても良い配合で、それらしいストライドで走るので前走の新潟内1400mよりは、今回の新潟外マイル向き。前走は適性の差と流れで負けただけで、外回りでやればリンクスゼロを差し切っていたと思います。今年の岡田繁幸氏系なら断然この馬でしょう。


【まとめ】
・人気どころで推したいのは、キャスパリーグヴゼットジョリー
・人気ほど信頼が置けないのは、モーヴサファイアサンライズソア
・人気薄で注目したいのは、チシャーキャットマイネルバールマン
アピールバイオオーバースペックは可も不可もない
6枠2頭(キャスパリーグヴゼットジョリー)から、チシャーキャットマイネルバールマンへのワイドや、枠連の6枠流しで買ってみたいです。

---------


【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)


「うまカレ」とは、競馬の魅力を同世代を中心に発信していこう、競馬界を若い力で持ち上げようと、関東の競馬を愛する大学生が集まり6年前に結成された学生団体です。テレビ出演や、フリーペーパー制作など様々な活動をしています。詳しくは以下のブログやSNSをご覧ください。

【うまカレBlog】http://umacollege.blog.fc2.com
【Twitter】https://twitter.com/umacolle
【Facebook】https://ja-jp.facebook.com/umacolle

金沢ユウダイ
【Twitter】https://twitter.com/derby6_1
【ブログ】http://derby6-1.hatenablog.com/


執筆者:うまカレ(MYコロシアム>最新予想にリンク)

------------------------------------------------
あなたも「みんなの競馬コラム」コーナーでコラムニストデビューしてみませんか!
>>応募方法など詳しくはこちら<<
------------------------------------------------

[もっと見る]

2016年7月23日() 09:10 みんなの競馬コラム
【中京記念】血統考察 byうまカレ
閲覧 3,077ビュー コメント 0 ナイス 7

学生団体うまカレ副代表の金沢ユウダイです。

今週は中京記念
このレースは重賞の中でもトップクラスに難しいなと毎年感じます。
所謂「リピーターレース」で、フラガラッハの連覇がよく語られますが、個人的にはミッキードリームの方が印象深いです(^^;)

ミッキードリームは2012年が7番人気4着、2013年が2着、2014年が3着でした。血統的に注目すべきことは「キングカメハメハ×トニービン持ちの母」という配合であるということ。
東京のGIを勝ちまくったトニービン直仔の斬れは、母父Hornbeam(Nasrullah×Hyperion)の、Nasrullahの広いコース向きの柔らかい体質と、Hyerionの持続力に起因します。トニービンはHyperion5×3・5でもあるので、母系に入ると粘着力を伝え、切れ味が削がれる馬もいます。
しかし、キングカメハメハの母母父Blakeneyの母父がHornbeamなので、トニービン持ちの牝馬と交配すると、Hornbeamのクロスができ、トニービン直仔らしい馬(長い直線で持続性ある末脚が武器な馬)が生まれやすいのです。
その最たる例が、ドゥラメンテルーラーシップであり、彼らの場合はHornbeamのクロスのほかに、エアグルーヴの牝祖パロクサイドもNasrullahとHyperionを持っているというのがポイントでした…というのが望田先生に教わった最初のこと。
話を戻しますが、ミッキードリームは、パロクサイド牝系でこそないものの、キングカメハメハ×サンデーサイレンス×トニービン×ノーザンテーストと、ドゥラメンテと15/16同血。トニービンを増幅した配合で、外差し馬場になり易い最終週の中京は持ってこいだったのですね。(「終わりそうで終わらないノーザンテースト」ともいえる)

とにかく難解なので内枠から気になる馬、有力馬について書いていきます。

●「中京マイル」という独特の舞台が合っているのではないか
カオスモスは、Buckpasser、母系に入るMy Chermer(Seattle Slewの母)Bug Hurry(Caerleonの5代母)、Never BendのLa Troienneパワー(特に母はBold Reason≒Never Bendのきょうだいクロス4×6)も豊富ですが、母母がナスキロ血脈のサンデーピクニック(サンデー×Caerleon×Shirley Heights)なので、ここが父のSecretariatと脈絡しますから、パワーと斬れ、どちらも兼備しているというイメージがあります。だからというべきなのか、東京で斬れまくるわけでもないので、ちょっとタフな外回りである中京は合っているのではないかと思うのです。実際に昨年は0.2秒差5着でした。完璧に乗っても勝ち切ることはないと思いますが、前走パラダイスSも0.3秒差6着と悪くない内容、昨年(18.0倍8番人気)から人気暴落の予感なので気に掛けておきたい1頭です。

●母母のパワーで
マイネルアウラートは昨年暮れの1000万→1600万連勝から、年明けの東京新聞杯3着、前走パラダイスSでオープン特別優勝と、まさにステイゴールド産駒(というよりノーザンテースト4×4)らしい成長をみせています。とはいえ、母母セーヌフロウはティンパーカントリー産駒(母プレイメイトがBusanda≒Striking2×3)で、母系にヒッティングアウェー(母Striking)を持つのでBusanda≒Striking5・6×4というパワーの塊。外回りのマイルで斬れるタイプではないのですが、こういうパワーが優ったタイプが怖いのが中京記念です。

●≒ミッキードリーム
タガノエトワールキングカメハメハ×サンデーサイレンス×トニービン×ノーザンテーストで、ミッキードリームともドゥラメンテとも15/16同血。牝馬だから一瞬の切れもありますが、本質的には外回り向きと踏んでいます。前走は途中で競馬をやめてしまっている感じでしたし、ここまでミッキードリームと酷似の血統ですから、血統派としては是が非でも抑えます(^^;)

●あり余るパワーと底力
トウショウドラフタアンライバルド×ジェイドロバリー、母母がサマンサトウショウですから、Sadler’s Wells≒Number3×3のパワー+Hyperionというイメージでいます。前向きな気性はSpecial(Sadler’s Wellsの母母、Numberの母)らしいものです。気性的に後ろからの競馬にならざるを得ないのが難点ですが、それでも抑え込めているのは名手(田辺騎手)の力でしょう。ここはファルコンSほどタフな馬場になりそうにない中、古馬相手にどこまでやれるか。ただやっぱりこの鞍上ですから、「えっそんな位置でも競馬出来るんだ」な~んてことが起こりかねないので怖いです。この牝系なので成長力は◎です。

●母は名繁殖、気性が課題
ピークトラムは、母タッチザピークがマルゼンスキー≒Passing Mood3×3(Northern DancerとBuckpasserとBull Dog=Sir Gallahadなど)というニアリークロスを持っているので、名繁殖の道を駆け上がっています(兄タッチザターゲット2勝、弟セネッティ2勝)。チチカステナンゴ×スペシャルウィークでも、母系のパワーが強くストライドは伸びませんが、中京は合いそうです。難点は、望田先生が良く指摘されるチチカステナンゴのVaguely Nobleと、スペシャルウィークのセントクレスピンを通じるAureoleのクロスで馬群を嫌う気性があること。中山の500万も、前走の谷川岳Sも外目をスムーズに追走していました。小牧騎手がこの枠からどう乗りこなすかでしょう。僕は軽視します。

●舞台はベスト!
ダッシングブレイズは、母Blazing BlissがGonfalon≒Hopespringseternal3×3というナスキロ+War Admiral+La Troienneのニアリークロスで、ナスキロ+Tom FoolでみればLady Capuletとも脈絡します。サトノクラウンと同じような所謂「ナスキロ柔らかい」体質で外回りのマイルがベスト。ここは条件が揃いました。

●柔らか体質で外回り向き
カレンケカリーナの母父Unbridled’s Songは母Trolley SongがCaro×ナスキロなので柔らかい体質を伝えやすく、この血を持つ馬は外回り向きになりやすいです。直近の例では、トーホウジャッカル(母父)、東京で良く走るレッドルーファス(父))などがいます。カレンケカリーナの場合は3代母父がRound Table×Fleet Nasrullahで、ナスキロとCount Fleetと、Unbridled’s Songの血を増幅しているのがオッと思わせますし、ハーツクライ産駒でPromised Landのクロスを持つのはウインバリアシオンと同じで、これも外回り向きの斬れを引き出すクロスです。前走の福島牝馬(福島芝1800m)や、前々走のターコイズS(中山1600m)はこの馬にとって完全に不向きな条件。府中牝馬Sは0.4秒差ですし、ここは注目してみたいです。

●タフ馬場と夏がイイ
アルマディヴァンは父メジロベイリーの母父マルゼンスキーの母父Buckpasser、母母父Rivermanの父Never Bend、3代母父父Better SelfがLa Troienneを持っていて、特にBuckpasserの母BusandaとBetter SelfはWar AdmiralとLa Troienneを併せ持つのでニアリークロスとなります。こういうタイプは、器用に立ち回ることができるので内枠だったというのも昨年は良かったのでしょう。今年は巧く立ち回った中山牝馬Sで4着、これくらい走れていれば、真ん中くらいの枠なので再度警戒したいです。

●舞台は合いそうだが未知数な面も
ダノンリバティは名繁殖スカーレットレディにエリシオ→キングカメハメハと配されたのでNureyev≒Fairy King4×3、イメージ通りパワーがあります。だからもちろん芝であれば東京・京都<阪神・中京なのでしょうし、マイラーズカップの12着は伸びない外を回しての者だから参考外としても、全世代相手の芝のマイル重賞でやれるかどうかは疑問が残ります。人気先行ならちょっと怖い1頭ですね。

●マイラーズCの内容からここでも通用
ケントオーはLa Troienne→Baby Leagueの牝系で、母系のパワーが強く、ダンスインザダークも母系は米血パワーがすごいので道悪の前走が圧巻の内容(ダンスインザダークの8代母父High TimeはDomino3・3×2、ケントオーの5代母父母Beaming Beautyという馬はDomino3×4・4、こんなあたりも無関係ではないと思うんです)。重賞がどうかというところですが、高速馬場のマイラーズCで外目4番手を追走しながら0.5秒差8着なら上出来でしょう。当然中京なら大崩れはなさそうです。

●Hyperionらしくこれから成長
タガノエスプレッソの母タガノレヴェントンは、タガノトネールも産んでいる名繁殖。キングカメハメハ×トニービン(Hyperion5×3・5)×Nureyev(Hyperion4×4)でNureyev4×3、さらに3代母Likely ExchangeまでもがHyperion5・5×4・4というHyperion凝縮っぷり。だからタガノエスプレッソが2歳時にデイリー杯を勝ったことは少しぶっくりで、さすがにクラシックでは厳しい競馬が続いていたけれども、これから5歳、6歳とどんどん成長していく馬で、もう1つ2つ重賞は獲るはずです。今回は、さすがに前走は流れに恵まれた感があるし、本格化はまだ先だと思っているので厳しいとみます。
でもよく考えてみれば、中京記念を連覇したフラガラッハの母スキッフルはトニービン×Nureyevで、Hyperion凝縮型としては屈指の名繁殖。確かに血統だけみれば面白いっちゃ面白い。

●本来はしぶとい中距離馬
ダローネガは今年で7歳、まだ中山で行われていた朝日杯で3番人気だったのが懐かしいです。母カメリアローズはHyperionとDonatelloとFair Trialという主要血脈を豊富に含んでおり、これはスカーレットインク的(Alibhai的)、ノーザンテースト的(Lady Angela的)粘着力を増幅するので、ダローネガはマイルで差す競馬ばかりやっていますが、本当は1800-2000ベストのしぶとい中距離馬なのだと思います…。それでも能力があるから、タフ馬場の中京記念では3着まで走ります(でも水分を含む馬場は苦手)。デキは良さそうですし、鞍上も強気の騎乗をする藤岡康騎手、ここは買いでしょう。

【まとめ】
難解すぎて1頭に絞れないが、やっぱり最有力はダッシングブレイズとみる。
カオスモスは昨年の内容が悪くなく、当該舞台に相当な適性を感じる。
タガノエトワールミッキードリームと酷似の血統で、大箱のマイルコースはベストの可能性がある。
カレンケカリーナは柔らかい体質で大箱向き、近2走は小回りだったが府中牝馬では勝ち馬から0.4秒差だった。
アルマディヴァンは夏場が良いタイプで、今年もここまで人気薄なら拾っておきたい。
ダローネガは本来しぶとい中距離馬だが、マイルならここだろう。
うーん、タガノエトワールカレンケカリーナかなぁ。

トウショウドラフタ折り合い難から位置取りが後方になるので、古馬相手にまとめて面倒をみれるとは思わないが、ルメール騎手、横山典騎手のように気性難の馬を絶妙なタッチで操る田辺騎手が怖いので切れない。
ピークトラムは馬群を嫌がる気性があるので、真ん中の枠は割り引き。
ダノンリバティは、たしかに芝なら中京が良いだろうが、全世代相手の芝の重賞で勝負になるかはまだ未知数なので過剰人気しているならば切ってみたい。
タガノエスプレッソは母がHyperion豊富な名繁殖だから、これから重賞をもう1つ2つ撮るだろうが、前走はさすがにペースに恵まれ過ぎて、今回デムーロ騎手で過剰人気するならば切りたい。

----------


【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

【うまカレBlog】http://umacollege.blog.fc2.com
【Twitter】https://twitter.com/umacolle
【Facebook】https://ja-jp.facebook.com/umacolle

金沢ユウダイ
【Twitter】https://twitter.com/derby6_1
【ブログ】http://derby6-1.hatenablog.com/


執筆者:うまカレ(MYコロシアム>最新予想にリンク)

------------------------------------------------
あなたも「みんなの競馬コラム」コーナーでコラムニストデビューしてみませんか!
>>応募方法など詳しくはこちら<<
------------------------------------------------

[もっと見る]

⇒もっと見る

スペシャルウィークの口コミ


口コミ一覧
閲覧 534ビュー コメント 2 ナイス 6

【2022年度版】最強牝馬ランキングが発表されました!
2022年2月12日
ロージーライフのイラスト
こんにちはロージーライフ(@rosylife_uma)です。

最近は牝馬でもバンバン古馬混合戦を勝つような、ひと昔前からすると考えられへん時代なってきたねぇ。
てなことで、ここではそんな牡馬顔負けの最強牝馬ランキングを紹介していくで!
条件はロージーライフの作者がリアルタイムでレースを見た馬に限るので、つまりヒシアマゾンより以前の馬はランキングに入らないよ。リアルタイムで見てないのに強さを語るのは出来ないと思っているからね。
どういう基準でランキングをつけるかと言うと、大阪杯→ヴィクトリアマイル→宝塚記念→天皇賞秋→ジャパンカップ→有馬記念を戦ってどれだけ上位に来れるかというイメージでつけてみたで。
それではさっそくどんぞ!

1位 リスグラシュー
リスグラシューのイラスト
父ハーツクライ
母リリサイド 母父American Post
22戦7勝
有馬記念、宝塚記念、コックスプレート、エリザベス女王杯

スピード (4)
スタミナ (4)
スパート (4.5)
パワー (5)
突如として覚醒し、宝塚記念→コックスプレート→有馬記念の3連勝。
しかもそのどれもが圧倒的な力を見せつけるという離れ業をやってのけた。
父のハーツクライはもちろん、母系にはシーバード、サドラーズウェルズ、ミルリーフなどの欧州の名馬が名を連ねるように、覚醒後に見せたそのパワーはまさに世界トップクラスの規格外のものだった。

2位 アーモンドアイ
アーモンドアイのイラスト
父ロードカナロア
母フサイチパンドラ 母父サンデーサイレンス
15戦11勝
牝馬3冠、JC2勝、ドバイターフ、天皇賞秋2勝、ヴィクトリアマイル

スピード (5)
スタミナ (3.5)
スパート (4.5)
パワー (4)
平成の最後に現れた絶対女王。
JRAのGⅠ9勝は歴代最高記録。
直線で一気に加速するスピードと、押し切る持久力を合わせもち、東京の2000~2400では無類の力を発揮する。
その走りの源は、「ゴール後フラフラになる」というほど常に全力を出しきるという真面目な性格にある。

3位 ダイワスカーレット
ダイワスカーレットのイラスト
父アグネスタキオン

母スカーレットブーケ 母父ノーザンテースト
12戦8勝

桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯、有馬記念

スピード (4.5)
スタミナ (4)
スパート (3)
パワー (4.5)
逃げという戦法で3着以下なしという絶対的な安定感で最強牝馬との呼び声高い。
休み明けの天皇賞秋でかかりっぱなしでもウオッカの2着に来たときは、負けたダイワスカーレットの強さのほうが目立った。
この時に安藤勝己騎手も「ウオッカより力は上だと感じた」とコメントしている。
有馬記念ではついていった先行馬はすべて潰れるほどの厳しいラップを刻んで逃げ切り、大阪杯ではエイシンデピュティを撃破。(エイシンデピュティはその後、宝塚記念を勝利)
フェブラリーSへの挑戦、ヨーロッパ遠征などの展望が発表された矢先に残念ながら故障してしまい引退。

4位 シーザリオ

父スペシャルウィーク
母キロフプリミエール 母父Sadlers Wells
6戦5勝
オークス、アメリカンオークス

スピード (4.5)
スタミナ (4)
スパート (4)
パワー (4)
3歳で故障して引退してしまったが、その能力はエピファネイア、サートゥルナーリア、リオンディーズに受け継がれ、日本史に残る名牝となっている。
桜花賞では乗り代わりによって力を発揮できず2着だったが、オークスでは絶望的な位置からの差し切り勝ちを収めるなど、圧倒的な力を持っていた。無事なら最強牝馬ランキングの1位に君臨していたかもしれない。

5位 ブエナビスタ

父スペシャルウィーク
母ビワハイジ 母父Caerleon
23戦9勝
オークス、天皇賞秋、JC、桜花賞、阪神JF、ヴィクトリアマイル

スピード (4)
スタミナ (4)
スパート (4)
パワー (4)
桜花賞までの圧倒的な勝ち方は僕が見てきた中で牝馬ナンバーワン。それもあって僕も大好きな馬だ。
レースでは決め手や持久力に突き抜けた馬に負けてしまったり、運が悪くて勝ち切れないことも多かった。
ジャパンカップでは1着で入選したものの2着に降着、ドバイシーマクラシックではペリエ騎手の体重超過で54.5kgのところを55kgで出走して2着。他にも展開が不利に働いたレースも多い。
総合能力、ポテンシャルでは間違いなく歴代牝馬トップクラスだ。

6位 ジェンティルドンナ

父ディープインパクト
母ドナブリーニ 母父Beltorini
19戦10勝

牝馬3冠 JC2勝、ドバイCS、有馬記念

スピード (4.5)
スタミナ (4)
スパート (4)
パワー (3.5)
スッと先行できる競馬センスと抜け出す加速力を武器に多くのG1勝利を飾ってきた名牝。
高速馬場では圧倒的な強さを見せるもタフな馬場だと苦戦する。
だが最後の有馬記念では改修後の中山でスピードの生かせる馬場でラストランを飾った。
スーパースターは運をも味方にするのだ。

7位 エアグルーヴ

父トニービン
母ダイナカール 母父ノーザンテースト
19戦9勝
天皇賞秋、オークス

スピード (4)
スタミナ (4)
スパート (3.5)
パワー (4)
17年ぶりの牝馬による天皇賞制覇を成し遂げた女帝。
この時まで、牝馬が天皇賞のような大レースを勝ち切るなんてことは考えられない世界で、実況も「恐ろしい馬です!」と絶叫。僕もテレビの前で「ほんま恐ろしいで・・・」と震えていたのを覚えている。
繁殖牝馬としても一族から数々の名馬が誕生していて「近代競馬の母」と呼ばれている。
いや、呼ばれてないので、呼ぶようにしよう。

8位 ウオッカ

父タニノギムレット
母タニノシスター 母父ルション
26戦10勝

ダービー、JC、天皇賞秋、安田記念2勝、ヴィクトリアマイル、阪神JF

スピード (4.5)
スタミナ (3.5)
スパート (4)
パワー (3)
零細牧場出身で牝馬のダービー馬、強さと脆さを持ち多くの人を魅了したアイドルホース。
「あれ?」という負けもあったウオッカだけど、実は好走する条件があった。それはハイペースであること。
瞬発力が最大の武器と思われているが、1番の武器はその根性なのだ。
世界的な種牡馬との間に生まれた子どもたちは期待ほどの活躍はできていないが、代を重ねて必ず名馬が誕生するだろう。

9位 クロノジェネシス 

父バゴ
母クロノロジスト 母父クロフネ
17戦8勝
有馬記念、宝塚記念、秋華賞

スピード (3.5)
スタミナ (4)
スパート (3.5)
パワー (4.5)
牡馬顔負けのパワーを受け継ぎながらも、東京の高速馬場も対応する力があり、色んな距離や馬場を走りながらも馬券内を外したのはわずかに1回という絶対的な安定感を誇る。

10位 ヒシアマゾン

父Theatrical
母Katies 母父ノノアルコ
20戦10勝
エリザベス女王杯 阪神3歳牝馬S

スピード (4)
スタミナ (3.5)
スパート (4)
パワー (3.5)
まだ牡馬と牝馬の壁があまりにも高かった時代に、当たり前のように3冠馬ナリタブライアンと真っ向勝負し、ジャパンカップでは日本の牝馬で初めて2着に入るなど、当時の常識を覆すような走りを披露し世間を驚かせた。
距離適性も広く3歳時には1200mのクリスタルCで後に伝説とも呼ばれる切れ味を見せて勝利。
1200mと2400mの混合重賞を勝つ牝馬なんて今ではなかなか出てこないだろう。
当時はまだNHKマイルC、ヴィクトリアマイル、秋華賞はなく、外国産馬で桜花賞やオークスの出走も出来ない時代だったけど、圧倒的な存在感で多くの人の記憶に焼き付いて離れない元祖女傑である。

11位 ファインモーション

父デインヒル
母Cocotte  母父Troy
15戦8勝
エリザベス女王杯、秋華賞

スピード (4)
スタミナ (3)
スパート (3.5)
パワー (3.5)
賛否両論あるだろう。
でも「あの時」のファインモーションを考えてほしい。
秋華賞、エリザベス女王杯の勝ち方はまぎれもなく歴代牝馬最強のパフォーマンスだった。
その後に現れた牝馬3冠馬たちの勝ち方もファインモーションと比べるとかすんでしまうほどに。
残念ながら子どもを産めない体質でその能力を次代に残すことはできず、さらにジャパンカップやBCターフなどを制した半兄のピルサドスキーも日本で種牡馬入りしたがまったく活躍馬を出すことが出来なかった。。
その血も、その記録も歴史に埋もれてしまうかもしれない。
でも「あの時」たしかに彼女は最強だったんだ。

12位 デアリングタクト 現役

父エピファネイア
母デアリングバード 母父キングカメハメハ
8戦5勝
牝馬3冠

スピード (4)
スタミナ (3.5)
スパート (4)
パワー (3.5)
3冠達成後の3連敗で「あれ?」という感じの人も多いかもしれないけど、よく頑張っていると思う。近年リスグラシューやアーモンドアイ、クロノジェネシスといった強い牝馬が誕生しているのでハードルが上がりすぎてしまったかな。
スピードと切れ味の生かせる舞台でまた強いところを見せてくれるはず。
12位からのランクアップを期待したい。

最後にひとこと
それにしても、ここ数年は牝馬の活躍が目立つねぇ。。

リスグラシュー、アーモンドアイ、グランアレグリアなど歴代最強クラスが立て続けに現れるなんて、何か理由があるんやろか。

さてさて。

ぜひあなたもこのランキングを見て「いや、この馬よりこっちが上やで!」みたいにあーだこーだ言って楽しんでくださいませ。

そのあーだこーだこそ、競馬の醍醐味なのです。

Twitterでもブログの更新情報や競馬のことをつぶやいたりしてるので良かったらフォローしてね。

@rosylife_uma

ほっこりする競馬漫画も見てっておくれ。

 はたと止まる 2021年5月16日() 04:22
西山興業 
閲覧 957ビュー コメント 0 ナイス 4

 本社が赤坂という、メリットも大で
このように取り揃えてる。

 しかし、阿見(茨城)か、鵡川(北海道)に、ウデのいい奴を迎え入れたいようだ。

 よくぎりちょんで3着に来る馬が多い「ニシノ」「セイウン」
 セイウンスカイの皐月賞ではキングヘイローがスペシャルウィークより皐月賞に限り、前に来るとみて
ディヴァインライト岡部幸雄の同居した2枠からキンゲヘイローの6枠への枠連で2-6を1万円。
 スペシャルウィークの武豊は、どうも躊躇したポジション取りでやはり3着と、2連馬券から外れた・・。
 配当は10倍少しだったが、何に使ったかは全く覚えてない(^£)

 保田隆芳という人は、8大競走を制した人だったようだが、どこへ消えたかなぁ。
 美浦も栗東も、そういうかつてにぎわせた人らの行方は知れないのが多いね。

 安田の康彦(メイショウドトウの)は、栗東内のファミマで万引きして、、、、。
 岸滋彦は、これもわからんねぇ。
 岡潤一郎(ユートジョージ、リンデンリリー、ノーザンドライバーなど)は北海道の墓に眠る・・・。

 まだ田原成貴には表へ出てきてほしいなぁ。東スポか。
 東スポの虎石さんは相当一口をやってそうで。
 そーんな月給いいの?東スポ。
 井崎さんを使うくらいだから、それなりに部数は売れてるんだろうね。アンカツもいるか。
 越中島駅そばらしい。

 専門紙は500→380=触って、くらいに値下げー!
 そうじゃないと、経営的に部数がさばけずに、駅売店で売れ残りをアルバイトがいやいやひもでくくって返却する悪循環は終わんないっていうの。
 値下げして部数を売りさばく。TOTALでそうするのが経営維持の唯一。
 ヒロシさんには言ったんだけどなぁ。

[もっと見る]

 ちゃんこ 2020年4月16日(木) 23:46
期待値だけが競馬ならば~皐月賞展望
閲覧 639ビュー コメント 3 ナイス 11

期待値だけが競馬ならば…

98年毎日王冠から競馬を観始めて、初めの頃は強い馬同士がしのぎを削る毎週のGⅠにとにかく夢中で、スペシャルウィーク、グラスワンダー、セイウンスカイ、エルコンドルパサー、タイキシャトル、サイレンススズカ…どんな競馬を見せてくれるのか、それだけが楽しみで毎日競馬のことを考えては週末を楽しみにしていました(その頃のGⅠであれば今でも3着まで馬名と血統をソラで言えるくらいです笑)。

それが今は昨年の皐月賞馬すら思い出せません(苦笑)。

馬券にのめりこむうちに、GⅠも未勝利戦も同じ、出走馬は期待値に置き換えられて、強いかどうかではなくそのとき儲かるかどうかでしか見ていないので、レースが終わればレースのことも馬のことも忘れてしまいます。

誰が見ても強い馬というのは、期待値の観点からは絶対に買ってはいけないわけです。馬券で儲けるというのは、簡潔に言ってしまえば「強さと人気のギャップを利用する」ということに尽きるわけで、ギャップが生じない馬は買えないのです。だから、もし当時の自分が今と同じように期待値だけで競馬を観ていたら、きっとスペシャルウィークにここまで思い入れを持つことはなかっただろうと思います。

今年の皐月賞は、コントレイル、サリオス、サトノフラッグの3強対決。20年前の自分だったらきっとワクワクできたんだろうなと出馬表を観ながら感じてしまいました。3強と言われたら3強以外から馬券を組み立てるのが正解という思考がまず先に働いてしまいます。

◎はヴェルトライゼンテで考えています。

トライアルをスローペースの決め手比べで2着に敗れている点が人気を落とす材料として好感が持てます。無敗馬に買いが入る分、ホープフルS・スプリングSと続けて敗れている点は配当妙味の点からは高評価です。今の中山は内馬場が大分痛んでいるので、この外枠も○。前日の雨予報で、速い上がりを求められないタフなレース展開・馬場状態も前走の敗戦とハイレベルなホープフルSの好走を見ればプラス材料。2歳で東京1800を1.44.5でまとめあげたコントレイルの衝撃的な完成度の高さを考えればホープフルSのあの着差はよく頑張っていると思います。馬場の悪化と一度使っている強みでの逆転を狙うのが、期待値的には正解とみます。

相手も、ダーリントンホール、キメラヴェリテ、アメリカンシードといった過少評価を受けやすい敗戦組、非主流派血統組を評価します。逃げ宣言のキメラヴェリテは前走好時計で決してフロックという感じはなく、馬場が悪化しても単騎でいけるメンバー構成でどんな競馬をするのか注目です。各馬が外を回すなかで1頭だけ内を通って違う競馬をしてくるような展開も波乱の要素のひとつになりえます。

逆に、開催最終週の最内枠、重馬場、勝ちにいかなければいけない立場、無敗で集まる人気…コントレイルを積極的に買う材料は期待値的にはひとつもないですが、だからこそ、ここを押し切って、20年前のようにワクワクさせてほしいという願望が密かにあります。久しぶりに馬券を好きな自分と競馬を好きな自分が葛藤しているのを感じます。20年後も覚えているようなレースが観てみたい。

期待値だけが競馬ならば、競馬なんかいりません。

[もっと見る]

⇒もっと見る

スペシャルウィークの掲示板

コメント投稿
コメントの投稿は会員登録(無料)が必要です。

コメント一覧
1:
  スペシャル王   フォロワー:1人 2010年5月19日(水) 23:02:20
最高の競走馬

スペシャルウィークの写真

投稿写真はありません。

スペシャルウィークの厩舎情報 VIP

厩舎情報はありません。

スペシャルウィークの取材メモ VIP

取材メモはありません。


レース結果・払戻金・オッズなどのデータは、必ず主催者(JRA)発行のものと照合してください。