2022年12月27日(火) 13:00
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~東京大賞典2022~
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地方競馬もクライマックス。いよいよ年の瀬恒例の一年の総決算、東京大賞典が行われる。ダートの王道路線は、秋は10月のJBCクラシックから始まり、続いてチャンピオンズカップ、そして最終戦がこのレースとなる。例年、JBCクラシックやチャンピオンズカップの上位馬が集うため、年によってはチャンピオンズカップ以上の上位ハイレベルな戦いになることもある。
本来は秋のG1戦ではもっとも賞金が高い中央のチャンピオンズカップを大目標とし、東京大賞典は消化レースでもいいはずだが、東京大賞典のほうがハイレベルになることもある理由は大きく2つ。有終の美を飾るのが好きな日本人の国民性と、大井ダ2000mのほうが中京ダ1800mと比べて癖のないコースだからだろう。
実際に東京大賞典よりも少しだけ賞金が高いチャンピオンズカップを目標に仕上げて、スタートの坂で出遅れた、外枠で外々を回った…などの理由で取りこぼすよりも、紛れが生じることが少ないこの舞台で、順当に勝ち上がりたい、賞金を加算して来年度に繋げたいと考えている陣営も少なくないようだ。
最有力は同年のJBCクラシックの連対馬だが、前走のチャンピオンズカップに出走し、負け過ぎているような馬は狙えない。JBCクラシックの連対馬である2014年のクリソライトがと2015年のコパノリッキーが、前走のチャンピオンズカップで7着以下に敗れていることから、前走でチャンピオンズカップに出走している場合は、それを目安に狙いたい。
同年のJBCクラシック連対からの直行か、前走でチャンピオンズカップに出走して6着以内だった馬の過去10年の成績は、【6・4・1・0】である。1着の該当馬は、2013年、2016年のホッコータルマエ、2015年のサウンドトゥルー、2018年、2019年、2020年のオメガパフューム。2着の該当馬は、2013年のワンダーアキュート、2015年のホッコータルマエ、2016年のアウォーディー、2017年のサウンドトゥルー。3着の該当馬は、2017年のケイティブレイブ。遡れば2011年の覇者スマートファルコンも、前記に該当していた。
またチャンピオンズカップの前哨戦である、同年のみやこSの勝ち馬も有力。出走頭数こそ少ないが、過去10年の成績は【2・0・0・0】と勝率100%である。該当馬は2012年のローマンレジェンドと2016年のアポロケンタッキー。ともにチャンピオンズカップで5着以内だったことが共通項である。GⅠ、JpnⅠ勝ちの実績があると人気になるが、みやこSの勝ち馬はそういう実績がない馬が大半のはず。穴メーカーにもなるので、覚えておきたい。前記のアポロケンタッキーは5番人気での優勝だった。
さらに近3走以内にダ1700m以上のオープン、リステッドかダートグレードを2勝した、前走ダ1800m以上戦に出走の中央も有力。ただ前走のチャンピオンズCで1.8秒差に敗れていたロンドンタウンがこのレースで5着に敗れていることから、前走で着差1.7秒までとしたい。この条件を加えると、過去10年のこのレースでの成績は【1・1・1・0】となる。1着の該当馬は2012年ローマンレジェンド、2着の該当馬は2016年のアウォーディー、3着の該当馬は、2017年のケイティブレイブだ。遡れば2010年と2011年の優勝馬スマートファルコン、2010年の2着馬フリオーソも前記に該当していた。
その他、同年のチャンピオンズカップの連対馬もなかなか活躍しており、それらの成績は過去10年で【1・2・3・1】。1着の該当馬は、2014年のホッコータルマエ。2着の該当馬は、2013年のワンダーアキュート、2016年のアウォーディー。3着の該当馬は、2010年のシルクメビウス、2012年のワンダーアキュート、2016年のサウンドトゥルーだ。遡れば2011年の2着馬ワンダーアキュートも、前記に該当していた。
唯一の4着以下は、2019年のゴールドドリームで4着だったが、当時は地方勢の層が厚く、南関東のノンコノユメとモジアナフレイバーに先着を許す形となった。これはJRAの降級制度が廃止されたことで地方に移籍する馬が多くなった影響だろう。地方競馬全体が底上げしているだけに、今後は東京大賞典の前哨戦である南関東の重賞、勝島王冠組にも注意したい。ノンコノユメとモジアナフレイバーも勝島王冠の連対馬だった。また2020年のこのレースの2着馬も、前走の勝島王冠勝ちのカジノフォンテンである。同馬は9番人気での好走だった。
またアポロケンタッキーもそうだが、全体の傾向として前走のチャンピオンズカップで3~6着だった馬は、このレースで人気が落ちる傾向がある。2015年の3着馬ワンダーキュートは、同年のかしわ記念勝ちの実績があったが、それ以降のGⅠ、jpnⅠで連対実績がなかったことが嫌われたようで、前走のチャンピオンズカップで6着ながら、6番人気でこのレースでは3着と巻き返している。
このようにこのレースは、チャンピオンズカップの3~6着から巻き返して来ることがままある。GⅠ、jpnⅠ勝ちの実績がなかったり、その手前の成績がひと息だったりすると一気に人気が落ちるので、それらをヒモに加えると、高配当をGETできるかもしれない。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・同年のJBCクラシックの連対馬(前走でチャンピオンズCに出走している場合は6着以内が条件)。
・前々走で同年のみやこSを勝利した、前走チャンピオンズC出走馬。
・近3走以内にダ1700m以上のオープン、リステッドかダートグレードで2勝以上した、前走ダ1800m以上戦に出走の中央馬(前走で着差1.7秒差以内が条件)。
・前走のチャンピオンズカップで連対している馬。
●穴馬候補
・前走の勝島王冠で連対していた馬。
・前走のチャンピオンズカップで3~6着だった馬。 |
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【山崎エリカのダートグレード攻略】~川崎記念2022~
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ダートのGⅠでは、最長距離の2100mで行われる川崎記念。このレースの位置付けは、フェブラリーSの前哨戦であり、ドバイワールドカップの前哨戦。しかし、フェブラリーSを目指す馬は、長距離のこのレースよりも、1800mの東海Sに出走することが大半。また、前年のチャンピオンズカップの上位馬は、2020年より創設された世界最高賞金額のサウジカップに出走する場合もあるため、川崎記念はトップクラスとそうではない馬の力量差が大きくなることが多い。
力量差が大きくなるために、過去10年で1番人気馬が【6・4・0・0】と全て連対している。その内訳は、前走の東京大賞典3着以内馬だった馬が9頭。前走のチャンピオンズカップで4着以内だった馬が1頭。もちろん、東京大賞典で3着以内だった馬には、チャンピオンズカップで4着以内だった馬も含まれ、基本的に前年の東京大賞典3着以内馬と、チャンピオンズカップの4着以内馬が有力と見ていいだろう。
まず、前年の東京大賞典の3着以内馬だった馬を見ていくと、過去10年のこのレースでの成績は【6・6・1・1】。1着の該当馬は、2012年のスマートファルコン、2013年のハタノヴァンクール、2014年、2015年、2016年のホッコータルマエ、2018年のケイティブレイブ。2着の該当馬は、2013年のワンダーアキュート、2016年、2017年のサウンドトゥルー、2019年のケイティブレイブ、2021年のオメガパフューム。3着の該当馬は、2015年のサミットストーンだ。
唯一の4着以下は、2018年のサウンドトゥルー(5着)で、同馬は前々走のチャンピオンズカップで11着に凡退していた。競走馬は近2走の成績で今回も走るところがあるので、前々走で2桁着順に敗れているような馬は過信しないほうがいいだろう。前走の東京大賞典で2着だった2009年の川崎記念の覇者ヴァーミリアンが前々走のジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ)で8着だったことから、前々走で8着以内が前年の東京大賞典で3着以内馬を狙うにあたっての目安となりそうだ。
次に前年のチャンピオンズカップの4着以内だった馬を見ていくと、過去10年のこのレースでの成績は【5・2・0・0】。1着の該当馬は、2013年のワンダーアキュート、2014年、2015年のホッコータルマエ、2018年のケイティブレイブ、2021年のチューワウィザード。2着の該当馬は、2016年、2017年のサウンドトゥルーである。また、前年のチャンピオンズカップで5着だったアウォーディーが、このレースで3着に好走していることから、3連系の馬券で狙うのであれば5着まで視野に入る。
また、前年のGⅡ・日本テレビ盃の優勝馬も案外と活躍しており、過去10年でのこのレースでの成績は【1・3・0・0】。こちらも連対率100%を誇る。1着の該当馬は、2012年のスマートファルコン。2着の該当馬は、2016年のサウンドトゥルー、2018年のアポロケンタッキー、2019年のケイティブレイブだ。遡れば2011年に川崎記念を優勝したフリオーソも、前年の日本テレビ盃の1着馬である。
日本テレビ盃はJBCクラシックの前哨戦。そこでの激走疲れが祟って本番に繋がらないこともあるが、新興勢力と休養明けの実績馬がぶつかり合うレースで案外とハイレベルになることが多いからだろう。アポロケンタッキーがJBCクラシック8着、東京大賞典で4着からこのレースで2着に巻き返したように、前走で多少負けていても守備範囲だ。
今度はこのレースで穴を開けるタイプを紹介しよう。一番は前走の名古屋グランプリで3着以内だった馬だ。該当馬は2014年の3着馬トウショウフリーク、2016年の3着馬アムールブリエ、2018年のミツバ、2020年の3着馬デルマルーヴル。もう少し遡れば、2008年の優勝馬フィールドルージュ、2007年の優勝馬ヴァーミリアンや3着馬のドンクールもそう。ただし、東京大賞典の3着以内馬が出走していた年は3着までで終わることが多い。
さらに大穴を狙うのであれば、コーナーがきつくてペースが上がりにくい川崎らしく、逃げ馬の一発だろう。ダートの逃げ馬はシンプルに強いこともあり、2012年のスマートファルコン、2018年の ケイティブレイブなどの1番人気馬も優勝しているが、2017年には中央の準オープンを勝ち上がったばかりの5番人気馬オールブラッシュが逃げ切勝ちを決めている。
他に逃げて3着以内だった馬を上げると、2013年のグラッツィア(4番人気・3着)、2014年のトウショウフリーク(2番人気・3着)、2015年のサミットストーン(6番人気・3着)、2019年のオールブラッシュ(2番人気・3着)、2021年のカジノフォンテン(4番人気・1着)。過去10年で逃げ馬が8度も馬券に絡んでいるのだから、狙わない手はないだろう。
また、コーナーがきついコースは内枠有利になるので、1番枠も穴メーカーとなる。実際に2012年にランフォルセ(5番人気・2着)、2013年のグラッツィア(3番人気・3着)、2021年にカジノフォンテン(4番人気・1着)。特に馬場が軽いとその傾向が顕著で、前記の3頭の好走時は全て稍重~不良馬場だった。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・前走の東京大賞典3着以内か、前走のチャンピオンズカップで4着以内の1番人気馬。
・前年の東京大賞典で3着以内馬。
(前々走で8着以内が条件)。
・前年のチャンピオンズカップで5着以内の馬。
(2着以内を狙うのであれば、チャンピオンズカップ4着以内が対象)
・前年の日本テレビ盃の優勝馬。
●穴馬候補
・前走の名古屋グランプリで3着以内の馬。
・逃げ馬。
・稍重~不良馬場だった場合の1番枠の馬。 |
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2021年12月27日(月) 22:00
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~東京大賞典2021~
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2021年1月26日(火) 18:00
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~川崎記念2021~
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ダートのG1では、最長距離の2100mで行われる川崎記念。このレースの位置付けは、フェブラリーSの前哨戦であり、ドバイワールドカップの前哨戦。しかし、フェブラリーSを目指す馬は、長距離のこのレースよりも、1800mの東海Sに出走することが大半。また、前年のチャンピオンズカップの上位馬は、昨年より創設された世界最高賞金額のサウジカップに出走する場合もあるため、川崎記念はGⅠでありながら、帝王賞や東京大賞典と比較をすると、メンバーが手薄になることが多い。
しかし、前年の東京大賞典の3着以内馬がここへ出走してきた場合は、当然有力で、過去10年での成績は【7・4・1・1】。1着の該当馬は、2011年のフリオーソ、2012年のスマートファルコン、2013年のハタノヴァンクール、2014年、2015年、2016年のホッコータルマエ、2018年のケイティブレイブ。2着の該当馬は、2013年のワンダーアキュート、2016年、2017年のサウンドトゥルー、2019年のケイティブレイブ。3着の該当馬は、2015年のサミットストーンだ。
唯一の4着以下は、2018年のサウンドトゥルー(5着)で、同馬は前々走のチャンピオンズカップで11着に凡退していた。競走馬は近2走の成績で今回も走るところがあるので、前々走で2桁着順に敗れているような馬は過信しないほうがいいだろう。2009年のヴァーミリアンがジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ)で8着、東京大賞典で2着から、このレースで1着と好走していることから、前々走でチャンピオンズカップに出走していた場合は、8着以内が前年の東京大賞典で3着以内馬を狙うにあたっての目安となりそうだ。
つまり、川崎記念は、東京大賞典の3着以内馬が馬券の中心。特に1番人気に支持された東京大賞典の3着以内馬は、過去10年で【6・3・0・0】と、連対率100%を誇る。素直にそれらを軸馬とし、ヒモ穴を狙うという戦法でもいいかもしれない。
しかし、案外と活躍を見せているのは、前年のGⅡ・日本テレビ盃の優勝馬である。過去10年でのこのレースでの活躍は、【2・3・0・0】と、こちらも連対率100%を誇る。1着の該当馬は、2011年のフリオーソ、2012年のスマートファルコン。2着の該当馬は、2016年のサウンドトゥルー、2018年のアポロケンタッキー、2019年のケイティブレイブだ。日本テレビ盃は、JBCクラシックの前哨戦だが、新興勢力と休養明けの実績馬がぶつかり合うレースで案外とハイレベルになることが多い。アポロケンタッキーが前走の東京大賞典で4着から巻き返したように、前走で多少負けていも巻き返せている。
今度はこのレースで穴を開けるタイプを紹介しよう。一番は前走の名古屋グランプリで3着以内だった馬だ。該当馬は2014年の3着馬トウショウフリーク、2016年の3着馬アムールブリエ、2018年のミツバ、2020年の3着馬デルマルーヴル。もう少し遡れば、2008年の優勝馬フィールドルージュ、2007年の優勝馬ヴァーミリアンや3着馬のドンクールもそう。ただし、東京大賞典の3着以内馬が出走していた年は3着までで終わることが多い。
さらに大穴一発を狙うのであれば、コーナーがきつい川崎らしく、内枠の先行馬の一発だろう。これはダートが水を含んで軽くなり、好時計決着になるほど顕著。不良馬場で2分10秒7の決着となった2012年の川崎記念では5番人気のランフォルセが、1番枠から距離損のない立ち回りで2着と好走している。
同馬は前走で距離が短いマイルCS南部杯を使われて6着だったことや休養明けで馬体重20㎏増が人気の盲点となった嫌いはあるが、速い時計が求められた中で、レースをロスなく運べたのも大きかったのも確か。過去10年の川崎記念で東京大賞典の連対馬が不出走だった2017年次ぐ2番目に荒れたのが2012年だ。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前年の東京大賞典で3着以内の1番人気馬。
・前年の東京大賞典で3着以内馬。
(前々走でチャンピオンズカップに出走していた場合、8着以内が条件)
・前年の日本テレビ盃の優勝馬。
●穴馬候補
・前走の名古屋グランプリで3着以内だった馬。
・軽いダートになった場合の内枠、先行馬。
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2020年12月28日(月) 17:54
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~東京大賞典2020~
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