2022年3月22日(火) 10:00
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~ダイオライト記念2022~
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ダートグレードでは名古屋グランプリに次ぐ、長距離2400mで行われるダイオライト記念は、主に川崎記念の上位馬やフェブラリーSでは距離不足の実績馬が集う。また、地方で行われるダートグレードは、人気サイドで決着することがほとんどだが、ダイオライト記念は、昨年のマスターフェンサーを始め、過去10年で1番人気が4度も馬券圏外に敗れており、荒れやすい傾向だ。
これまでにどのような馬が1番人気、それも単勝オッズ1.0秒台クラスの1番人気に支持され、人気を裏切ってきたのか? 傾向はいたってワンパターン。過去10年で1番人気で敗れたのは、2012年のワンダーアキュート、2014年のムスカテール、2015年のサミットストーン、2022年のマスターフェンサーの4頭。このうちマスターフェンサーを除く3着が、前走のG1・川崎記念やフェブラリーSで2着、3着と好走していた共通項があった。
2012年には3連単13万5060円の特大万馬券が飛び出したこともあったが、これも前走のフェブラリーSで3着だった1番人気馬ワンダーアキュートと前走の川崎記念で3着馬だったフリーオーソともに馬券圏外に敗れただけのこと。ダイオライト記念はGⅡでも前走のGⅠ・川崎記念やフェブラリーSを大目標として結果を出し、余力のない状態で通用するほど、相手が楽ではないということだろう。2番人気ではあったが、2019年の川崎記念の覇者ミツバもこのレースで4着に敗れている。
しかし、これまでの実績なくして通用しないのも競馬。過去1年以内にダ2000m以上のGⅠで連対実績があった馬で、前走の川崎記念かフェブラリーSで3着以内だった馬を除けば、過去10年で【4・0・0・0】と勝率100%を誇る。該当馬は、2014年のニホンピロアワーズ、2015年のクリソライト、2018年のケイティブレイブだ。遡れば、2011年のスマートファルコンもそれに該当する。
さらに前年の名古屋グランプリ3着以内馬も有力。名古屋グランプリからの直行馬ではないこと、前走でダートグレードに出走していることが条件で、過去10年のこのレースでの成績は、【3・1・0・1】。1着の該当馬は、2013年のオースミイチバン、2019年のチュウワウィザード、2020年のアナザートゥルース。2着の該当馬は、2014年のトウショウフリーク。唯一の4着以下は、2019年のミツバ。この年は前記のチュウワウィザードが出走していた影響もあるが、同馬のみが前走でGⅠ(川崎記念)を優勝していた。
名古屋グランプリ3着以内馬から直行だった2015年のシビルウォー、2021年のマスターフェンサーはともに5着に敗れている。また、前走でオープン特別に出走していた2013年のクラシカルノヴァ、2014年はナイスミーチューもともに4着に敗れているので、ご注意を!!
穴馬はやはり、地方馬の一発。このレースは過去10年で、地方馬が6頭も3着以内に好走している。該当馬は、2012年のトーセンルーチェ(3着)、2014年のサミットストーン(2着)、2016年のユーロビート(3着)、2017年のユーロビート(2着)、ウマノジョー(3着)、2020年のサウンドトゥルー(3着)。
では、それらの共通項はというと、過去半年以内に地元のダ2100m以上の重賞で3着以内の実績があることだ。特に2016年以降に地方馬が3度も馬券に絡んでいるのは、2015年より毎年2月に行われる大井の金盃が距離2600mで行われるようになったことが大きく、2015年以降に3着以内に好走している馬は、全て金盃で連対している共通項がある。2014年まではダイオライト記念の直前で長距離重賞が用意されていなかったが、金盃が長距離で行われるようになったことで、以前よりも地方馬が活躍しやすくなったのは間違いない。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・過去1年以内のダ2000m以上のGⅠで連対実績がある馬。
(前走の川崎記念やフェブラリーSで3着以内だった馬を除く)
・前年の名古屋グランプリ3着以内馬。
(名古屋グランプリからの直行馬と前走でダートグレード以外に出走していた馬を除く)
●穴馬候補
・半年以内にダ2100m以上の重賞で3着以内の実績がある地方馬。
(特に、大井の金盃の連対馬が活躍) |
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2021年7月19日(月) 21:18
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~マーキュリーカップ2021~
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海の日の前後に行われる、岩手競馬の夏の風物詩マーキュリーカップ。夏場は実績馬が秋の大一番に備えて休養することが多いものため、このレースは上半期で結果を出せなかった馬が、賞金加算を狙って出走してくることが多い。また、昨年のこのレースの覇者、マスターフェンサーは交流重賞初出走だったように、JRAのオープン馬が新規参戦してくることもけっこうある。
とにかく多様な路線からの参戦が目立つレースだが、意外と同年の帝王賞に出走し、そこで上位だった馬の取りこぼしが見受けられる。2010年にこのレースを制したカネヒキリのように、帝王賞の連対馬ならば、当然、高い信頼度があるが、そのような実績馬がこのレースに出走してくることは稀なこと。
2014年にこのレースで単勝オッズ1.0倍台の大本命に支持されたソリタリーキングのように、帝王賞の3~4着馬がこのレースで上位人気に支持されて、4着という中途半端な着順で終わることがしばしば。2012年に帝王賞の4着馬シビルウォーがこのレースで1番人気に支持されて勝利したこともあるが、帝王賞の上位馬は人気ほど信頼できないことは覚えておいたほうがいいだろう。
では、最有力はどのようなタイプかというと、前走で平安Sに出走していた馬だ。前走で平安Sに出走していた馬のこのレースでの成績は、平安Sが5月に行われるようになった2013年度以降【4・1・1・1】。1着の該当馬は、2013年のソリタリーキング、2014年のナイスミーチュー、2016年のストロングサウザー、2018年のミツバ。2着の該当馬は、2015年のソリタリーキング。3着の該当馬は、2017年のクリノスターオー。
唯一の4着以下は2020年のヒストリーメイカー(4着)だが、3着以内馬は過去1年以内にダートグレードで連対実績があるのに対し、同馬はそれに該当しなかった。過去1年以内にダートグレードで連対実績がある、前走で平安Sに出走していた馬ならば、本命視できるだろう。2015年の2着馬ソリタリーキングのように、平安Sで9着に敗れた馬でも過去1年以内にダートグレードで連対実績があれば巻き返している。
次いで有力なのは、同年のJRAオープンのブリリアントSの上位馬です。同年のブリリアントSで4着以内だった馬のこのレースでの成績は、過去10年で【2・3・1・1】。1着の該当馬は、2017年のミツバ、2020年のマスターフェンサー。2着の該当馬は2012年のグランドシチー、2014年のクリソライト、2015年のソリタリーキング。3着の該当馬は、2018年のフェニックスマーク。唯一の4着以下は、2018年のザイディックメアで6着だったが、基本的に信頼してもいいだろう。
また、一昨年から降級廃止に伴って、ブリリアントSと同じ東京ダ2100mのリステッド競走、スレイプニルSが創設されている。今後はブリリアントSと同様に、有力になってくるはず。実際に2019年のこのレースの3着馬テルペリオンは、スレイプニルSの勝ち馬だし、2020年の優勝馬マスターフェンサーも、ブリリアントS、スレイプニルSを連戦し、ともに2着だった。
逆に穴パターンは、上半期に結果を出した馬が不在という状況もあり、休養明けの実績馬が多い。2011年メイショウタメトモ、2012年グランドシチー、2013年シビルウォーは、3ヵ月以上の休養明けでこのレースを連対した馬だ。遡れば2008年の優勝馬サカラートもそれに該当する。
特に3着馬は休養明けの実績馬が多く、5番人気以下では2015年トウショウフリーク、2016年のマイネルバイカ、遡って2009年サカラートが活躍を見せている、過去にGⅠやGⅡで連対か、GⅢ勝ちの実績がある馬は、馬券に加えることをお勧めする。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・着順に関係なく、前走で平安Sに出走していた馬。
(過去1年以内にダートグレードで連対実績があることが条件)
・同年のブリリアントS、スレイプニルSで4着以内だった馬。
●穴馬候補
・休養明けの実績馬。
(過去にGI、GⅡで連対かGⅢ勝ちの実績があることが条件) |
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2020年12月9日(水) 13:56
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~名古屋グランプリ2020~
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名古屋グランプリは、芝よりも持久力が必要なダートレースで有馬記念と同距離2500mを走るステイヤー決定戦。ダートグレード最長距離のこのレースは、2016年、2017年は地元のカツゲキキトキトが2007年のチャンストウライ以来の3着入線を果たし、レースを盛り上げてくれたものの、ほぼ中央勢の独壇場。地方馬の連対は13年前のレッドストーンまで遡らなくてはならない。
最長距離のレースだけに、長距離適性がとても重要。過去1年以内、近5走でダ2000m以上のグレードレースを2度以上、連対している馬が最有力。過去10年の成績は【4・2・1・0】で、1着の該当馬は、2013年のシビルウォー、2015年、2016年のアムールブリエ、2019年のデルマルーヴル。2着の該当馬は、2016年のケイティブレイブ、3着の該当馬は、2018年のグリム。昨年のデルマルーヴルのように、近走は善戦止まりでも、長距離戦のここで優勝するパターンも少なくない。
また、JBCクラシック→チャンピオンズカップ→東京大賞典路線を表路線とするならば、白山大賞典→浦和記念→名古屋グランプリは裏路線。よって、白山大賞典や浦和記念を経由した馬が多く出走して来る。GⅡの浦和記念組が有力だが、それ以上に表路線の脱落組の活躍が目立つ。表路線の脱落組というのは、前走チャンピオンズカップで凡退して、東京大賞典への出走権が得られずに、ここへ出走してくる馬たちだ。
同年のチャンピオンズカップ(旧ジャパンCダート)に出走していた馬のこのレースでの成績は、過去10年で【2・4・1・1】。1着の該当馬は、2011年のニホンピロアワーズ、2018年のメイショウスミトモ。2着の該当馬は、2010年のマカニビスティー、2014年、2015年のニホンピロアワーズ、2018年のミツバ。3着の該当馬は、2013年のナイスミーチュー。唯一の4着以下は、2018年のセンチュリオン(4着)。遡れば2009年もチャンピオンズカップのマコトスパルビエロとワンダースピードが、ワン、ツーを決めている。
しかし、センチュリオンはチャンピオンズカップで1.6秒差(12着)と大敗していた馬。あまりに負け過ぎていると巻き返せないが、そうでなければ連下として信頼できる。また、マカニビスティー以外の馬には、ダ2000m以上のグレードレースで連対実績があったのもポイント。ちなみにマカニビスティーは同年の東京ダービー馬だったが、競馬法の問題で同年のジャパンCに出走できずに未経験だった。前走チャンピオンズカップ凡退馬は、2000m以上のダートグレードで連対実績があれば、より信頼できるでしょう。
次いで有力なのは、同年の浦和記念で連対した馬。浦和記念で連対した馬のこのレースでの成績は、過去10年で【2・1・3・1】。1着の該当馬は、2012年のエーシンモアオバー、2013年のシビルウォー。2着の該当馬は、2017年のケイティブレイブ。3着の該当馬は、2018年のグリム、2019年のアナザートゥルース。唯一の4着以下は、2014年のランフォルセで4着だった。特に、近年は同年の浦和記念の連対馬の活躍が目立つレースけに、それらも信用に足るだろう。
他では前走の浦和記念で逃げた馬。その成績は、過去10年で【2・1・0・0】だ。該当馬は、全てエーシンモアオバーだが、浦和記念は例年ハイペースになるだけに、そこで逃げた馬を、長距離戦でペースに緩みが生じるこの舞台で狙うというのは有効策のはず。
さらに2013年に前走のJRAオープンのBSN賞を逃げて1着のトウショウフリークがこのレースで5番人気で2着、遡れば2006年に前走の東海菊花賞で逃げて2着のレッドストーンがこのレースで6番人気で優勝と、とにかく人気薄での好走が目立つのは、前走でも逃げて、今回でも逃げることに成功した馬たちだ。前走がダートグレードでない場合は人気にならないので、穴馬候補としてお勧めしたい。
また、勝ち切るまでは難しいにせよ、同年の東海菊花賞の連対馬が穴を開けている。2016年、2017年のこのレースで3着だったカツゲキキトキトも、2007年に5番人気で2着入線したチャンストウライも、11年前に優勝したレッドストーンも同年の東海菊花賞の連対馬だ。東海菊花賞は地方馬に用意された名古屋グランプリの前哨戦。地方馬は東海菊花賞組しか通用していないので、人気がないようであれば、ヒモ穴に加えても損はない。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・過去1年以内、近5走でダ2000m以上のグレードレースを2度以上、連対している馬。
・同年のチャンピオンズカップに出走していた馬。
※前走着差1.6秒差以内が条件で2000m以上のダートグレード勝ちの実績があれば理想
・同年の浦和記念の連対馬
・同年の浦和記念で逃げた馬。
●穴馬候補
・前走、格下のレースで逃げて、今回も逃げられる馬。
・同年の東海菊花賞の連対馬。
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2020年7月20日(月) 14:48
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~マーキュリーカップ2020~
閲覧 2,014ビュー コメント 0 ナイス 14
海の日の前後に恒例となった、岩手競馬の夏の風物詩マーキュリーカップ。このレースは、実績馬が秋の大一番に備えて休養することが多いため、上半期で結果を出せなかった馬が、賞金加算を狙って出走してくることが多いです。また、JRAのオープン馬が新規参戦してくるケースもけっこうあります。
とにかく様々な路線からの参戦が目立つレースですが、意外と前走・帝王賞上位馬の取りこぼしが見られます。2010年にこのレースを制したカネヒキリのように、帝王賞の連対馬ならば、当然、高い信頼度がありますが、そのような実績馬がこのレースに出走してくることは、滅多にありません。
2014年にこのレースで単勝オッズ1.0倍台の大本命に支持されたソリタリーキングのように、帝王賞の3~4着馬がこのレースで上位人気に支持されて、4着という中途半端な着順で終わることがしばしば。2012年に帝王賞の4着馬シビルウォーがこのレースで1番人気に支持されて勝利したこともありますが、帝王賞の上位馬は人気ほど信頼できないことは覚えておいたほうがいいでしょう。
では、最有力はどのようなタイプかというと、前走で平安Sに出走していた馬です。前走で平安Sに出走していた馬のこのレースでの成績は、平安Sが5月に行われるようになった2013年度以降【4・1・1・0】。1着の該当馬は、2013年のソリタリーキング、2014年のナイスミーチュー、2016年のストロングサウザー、2018年のミツバ。2着の該当馬は、2015年のソリタリーキング。3着の該当馬は、2017年のクリノスターオーです。
また、前走で平安Sに出走していた馬は、2015年の2着馬ソリタリーキングのように、2桁着順大敗からでも巻き返しているのがポイント。ただし、どの馬にも過去1年以内にダートグレードで連対実績がありました。過去1年以内にダートグレードで連対実績があれば、本命視できるでしょう。
次いで有力なのは、同年のJRAオープンのブリリアントSの上位馬です。同年のブリリアントSで4着以内だった馬のこのレースでの成績は、過去10年で【1・3・1・1】。1着の該当馬は、2017年のミツバ。2着の該当馬は2012年のグランドシチー、2014年のクリソライト、2015年のソリタリーキング。3着の該当馬は、2018年のフェニックスマーク。遡れば2007年のこのレースで9馬身差の圧勝を飾ったシャーベットトーンも、2009年の勝ち馬マコトスパルビエロもプリリアントSの連対馬でした。
唯一の4着以下は、2010年のマチカネニホンバレですが、この年は珍しくG1馬カネヒキリが出走していた年。先行するカネヒキリを追い駆ける形となって8着と大失速しました。ブリリアントSの上位馬は、G1馬が不在ならば信頼度が上がります。
また、昨年から降級廃止に伴って、ブリリアントSと同条件(東京ダ2100m)のスレイプニルSが創設されました。今後はブリリアントSと同様に、有力になってくるでしょう。実際に昨年はこのブリリアントSの勝ち馬テルペリオンが3着を死守しました。
逆によく穴を開けるのは、上半期に結果を出した馬が不在という状況もあり、ダートのG1やG2で連対か、G3勝ちの実績がある3ヵ月以上の休養明けの馬です。2011年・メイショウタメトモ(2着)、2012年・グランドシチー(2着)、2013年・シビルウォー(2着)、2019年・グリム(1着)がそれに該当。遡れば2008年の優勝馬サカラ―トも前記に該当していました。
特に3着馬は休養明けのダートグレードの連対馬が多く、5番人気以下では2016年のマイネルバイカ、2015年トウショウフリーク、遡れば2009年のサカラ―トも前記に該当。過去にG1やG2で連対か、G3勝ちの実績がある馬は、配当次第で積極的に狙いましょう。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・着順に関係なく、前走で平安Sに出走していた馬。
(過去1年以内にダートグレードで連対実績があれば理想)
・同年のブリリアントS、スレイプニルSで4着以内の馬。
(G1馬不在の年限定)
●穴馬候補
・ダートのG1、G2で連対かG3勝ちのある、3ヵ月以上の休養明けの馬。
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2020年1月28日(火) 15:20
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~川崎記念2020~
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ダートのG1では、最長距離の2100mで行われる川崎記念。このレースの位置付けは、フェブラリーSの前哨戦であり、ドバイワールドカップの前哨戦。しかし、フェブラリーSを目指す馬は、長距離のこのレースよりも、1800mの東海Sに出走することがほとんど。
また、ドバイワールドカップを本気で目指す馬ほど、前年の東京大賞典からドバイワールドカップへ直行する傾向があり、その年は極端にメンバーが手薄となり、やや荒れる傾向があります。準オープンを勝ったばかりのオールブラッシュ(5番人気)がこのレースを優勝した2017年も、東京大賞典の連対馬アポロケンタッキー、アウォーディーともにドバイワールドカップへ直行で不在でした。
しかし、前年の東京大賞典の上位馬が、ここへ出走してきた場合は、当然有力。前年の東京大賞典で連対した馬の過去10年のこのレースでの成績は、【7・2・0・1】と優秀。唯一の4着以下は、昨年のサウンドトゥルー(5着)ですが、同馬は前々走のチャンピオンズカップで11着に凡退していました。
競走馬は近2走の成績で今回も走るところがあるので、前々走で2桁着順に敗れているような馬は過信しないほうがいいでしょう。2009年のヴァーミリアンがジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ)・8着、東京大賞典・2着から、このレースで1着と巻き返していることから、前々走のチャンピオンズカップで8着以内というのが、前年の東京大賞典で連対した馬を狙うにあたっての目安になりそうです。
さらに前年の東京大賞典の3着馬の成績も、過去10年で【1・3・2・0】と上々の成績が収められています。前年の東京大賞典の3着馬でこのレースで連対したのは、2013年のワンダーアキュート、2017年のサウンドトゥルー、2018年、2019年のケイティブレイブ(2018年は1着)ですが、2013年と2018年は東京大賞典の優勝馬が不在、2017年と2019年は、東京大賞典の連対馬が不在でした。このことからも、東京大賞典の連対馬の不在によって、同レースの3着馬か活躍しているのがおわかり頂けるでしょう。
つまり、川崎記念は、東京大賞典の3着以内馬が馬券の中心。特に1番人気の支持された東京大賞典の3着以内馬は、過去10年で【7・3・0・0】と、連対率100%を誇ります。素直にそれらを軸馬とし、ヒモ穴を狙うという戦法でもいいかもしれません(笑)。
それでは、このレースで穴を開けるタイプはどのような馬かを説明します。一番は前走の名古屋グランプリで3着以内だった馬です。該当馬は2014年の3着馬トウショウフリーク、2016年の3着馬アムールブリエ、2018年のミツバ。もう少し遡れば、2008年の優勝馬フィールドルージュ、2007年の優勝馬ヴァーミリアンや3着馬のドンクールもそう。名古屋グランプリの優勝馬は、当然、ここでも人気になりますが、2着、3着馬となるとそれほど人気がありません。
前記のドンクールはそれまでにG1で連対実績がなく、一年前の名古屋大賞典以降は勝ち星がなかったために、このレースでは6番人気でした。しかし、この年は、東京大賞典の連対馬が不在だったために3着入線することができました。
さらに大穴一発を狙うのであれば、コーナーがきつい川崎らしく、内枠の先行馬の一発でしょう。これはダートが水を含んで軽くなり、好時計決着になるほど顕著。不良馬場で2分10秒7の決着となった2012年の川崎記念では5番人気のランフォルセが、1番枠から距離損のない立ち回りで2着入線しています。
同馬は前走で距離が短い南部杯を使われて6着だったことや休養明けで馬体重20㎏増が人気の盲点となった嫌いはありますが、速い時計が求められた中で、レースをロスなく運べたのも大きかったでしょう。過去10年の川崎記念で2017年次ぐ2番目に荒れたのが2012年です。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前年の東京大賞典で3着以内の1番人気馬。
・前年の東京大賞典で連対した馬・
(前々走のチャンピオンズカップで8着以内が条件)
・前走の東京大賞典も3連複の軸馬ならば有力。
(東京大賞典の連対馬が不在ならば、連対も可能)
●穴馬候補
・前走の名古屋グランプリで2着、3着だった馬。
・軽いダートになった場合の内枠、先行馬。
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