2021年9月21日(火) 00:00
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~白山大賞典2021年~
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本州日本海側および北陸地方唯一の競馬場、金沢で行われる白山大賞典。このレースは、ブリーダーズゴールドカップが牡馬混合のGⅡで行われていた頃は、同レースの3着以内馬が活躍していた。2008年-2013年までの5年間を見ても【2・2・4・0】という成績。2009年のアドマイヤスバル、2011年のシビルウォーなどの優勝馬を始め、2008年にヤマトマリオン、2013年にハタノヴァンクールが2着に好走するなどとにかく活躍が目立ち、その次走のJBC本番で穴を開けたこともあった。
しかし、ブリーダーズゴールドカップが牝馬限定GⅢになってからは、以前ほど実績馬が集わなくなり、交流重賞に新規参戦の新興勢力が活躍している。近3走でJRAの距離1700m以上のダートグレードで連対していた馬の過去10年の成績は、【6・2・0・0】と連対率100%もある。
1着の該当馬は、2012年のニホンピロアワーズ、2013年のエーシンモアオバー、2016年のケイティブレイブ、2017年のインカンテーション、2018年-2019年のグリム。2着の該当馬は、2018年のセンチュリオン、2019年のデルマルーヴルだ。出走してくれば信頼できる。
また、前記のレースにはレパードSも含まれているが、同じ3歳重賞のジャパンダートダービー2着馬(1着馬は未出走)も活躍しており、過去10年の成績は【1・0・1・0】だ。1着の該当馬は2016年のケイティブレイブ、3着の該当馬は2010年のコスモファントムで、3歳馬は斤量52Kgで出走できる優位性がある。
さらに近年の白山大賞典は、JBC本番よりもこの先の浦和記念、名古屋グランプリへと繋がることが多く、過去10年の傾向としては、前年の名古屋グランプリで3着以内馬が活躍している。過去10年の成績は【2・3・2・0】。このうち3度はエーシンモアオバーの活躍によるものだが、それ以外でも2011年のシビルウォーが1着、2016年のアムールブリエが2着、2017年-2018年のカツゲキキトキトは2着、3着と活躍している。
他では前走で大井の東京記念を3コーナー先頭だった馬も、過去10年で【0・2・0・0】と活躍。2014年のサミットストーン、2017年のカツゲキキトキトが連対している。他地区の地方馬が出走してくることはそう多くもないが、該当馬が出走していれば有力ということになる。
さて、今度は穴馬を紹介。ダートグレードでの穴馬といえば地方馬だが、このレースで連対した地方馬は、地元のトップクラスが集う同年の百万石賞(ダ2300m)か東京記念(ダ2400m)で連対しているという共通項があった。2013年のナムラダイキチ、2014年のサミットストーン、2017年-2018年のカツゲキキトキト、さらに遡って2010年のジャングルスマイル、2006年のビッグドンが前記に該当する。
ナムラダイキチ、ジャングルスマイル、ビッグドンは金沢のトップクラスが集う百万石賞の連対馬。サミットストーンやカツゲキキトキトは地方のトップクラスが集う東京記念の連対馬だ。ナムラダイキチのように何度も大差勝ちで連勝を重ねていたり、サミットストーンのようにダートグレードでの実績があると、このレースでも上位人気に支持される。
しかし、前記条件を満たしながらも、勝ち方が地味だったり、ダートグレードの実績がないと人気になりにくい。カツゲキキトキトの過去2年ともに5番人気。ジャングルスマイルは5番人気、ビッグドンは7番人気だ。ただし、百万石賞は2016年より、距離2100mに変更。金沢は長距離番組が多いことが魅力だったが、それが少なくなったことで、ステイヤーが育たなくなってきているのも事実。近年、金沢勢の活躍が見られないのは、その影響もありそうだ。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・近3走でJRAの1700m以上のダートグレードで連対していた馬。
・同年のジャパンダートダービーの連対馬。
・前年の名古屋グランプリで3着以内馬。
・前走東京記念に出走し、3コーナー先頭だった馬。
●穴馬候補
・距離2300m~2400mの同年の地方馬限定の古馬重賞の連対馬。
(現在は、東京記念が該当) |
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2021年3月10日(水) 10:00
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~名古屋大賞典2021~
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名古屋大賞典の前後(今年は後)にJRAではハンデ戦のマーチSが行われるが、実績馬はハンデを背負わされることを嫌って、ここへ出走してくることも少なくない。2011年度の佐賀記念の覇者エスポワールシチーも、前年のGⅠで5勝を挙げた実績馬だったが、その年はここから始動して、再びGⅠ戦線に挑んだこともあった。
このように主な対戦図式は、休養明けの実績馬vs佐賀記念の上位馬となる。佐賀記念の上位馬のこのレースでの成績も悪くはないが、相手がG1馬となるとさすがに分が悪い。2017年の川崎記念の優勝馬オールブラッシュこそ、このレースで人気を背負って馬群に沈んだが、その年はドバイワールドカップを目指す馬が多く、川崎記念のレベルがあまりに低かった年。また、川崎記念は直後にフェブラリーSが控えていることもあって、他のG1と比べるとメンバーが手薄になる傾向がある。
このことから川崎記念の3着以内馬に関しては過信禁物だが、その他の牡馬混合の古馬GⅠで3着以内の実績があれば、ここで通用している。実際に過去1年以内に、川崎記念以外の牡馬混合の古馬G1で3着以内だった馬のこのレースでの過去10年の成績は、【2・3・0・0】。1着の該当馬は、2011年のエスポワールシチー、2014年のダノンカモン。2着の該当馬は、2014年のソリタリーキング、2018年のミツバ。さらに遡れば、2009年にはスマートファルコンが1着、メイショウトウコンが3着に好走。2010年のアドマイヤズバルも2着に好走している。
他では前年のジャパンダートダービーやレパードSの連対馬の成績もとても優秀。前年のジャパンダートダービー連対馬のこのレースでの過去10年の成績は、【2・0・0・1】。1着の該当馬は、2017年のケイティブレイブ、2018年のサンライズソア。レパードS連対馬のこのレースでの過去10年の成績は、【3・1・0・1】。1着の該当馬は、2013年のホッコータルマエ、2017年のケイティブレイブ、2019年のグリム。2着の該当馬は、2015年のアジアエクスプレス。
前年のジャパンダートダービーとレパードSでともに連対しながらもこのレースで4着以下だったのは、2012年のボレアス(4着)で、同馬は前走・前走の名古屋グランプリで3.7秒差の6着と大敗していた。このレースで連対したジャパンダートダービーやレパードSの連対馬は、前走でダートグレード3着以内か、フェブラリーSで善戦(0.5秒差・6着)の条件を満たしていた。競走馬の4歳時は成長期だが、勢いを失っている馬は狙い下げたほうがいいだろう。
また、前走の佐賀記念で連対していた馬も、このレースでの過去10年の成績は、【2・1・2・1】と、相手次第にはなるが悪くない。1着の該当馬は、2013年のホッコータルマエ、2019年のヒラボクラターシュ。2009年にはスマートファルコンが優勝しており、1着馬となると4歳馬なのがポイント。2着の該当馬は、2014年のソリタリーキング、3着の該当馬は、2020年のナムラカメタロー。
唯一の着外は、2014年ランフォルセ(4着)だが、この年は前年のJBCクラシックの3着馬ソリタリーキングなど、強豪が出走していた。前記した牡馬混合の古馬G1で3着以内の実績がある馬や勢いある4歳馬が不在ならば、佐賀記念の連対馬の信頼度が増すだろう。
最後に穴パターン。このレースは過去10年で1番人気が6勝8連対と、あまり荒れない傾向だが、近走成績の悪い休養明けの馬が何度か穴を開けている。ダイシンオレンジが2012年、2013年と4番人気以下で2度馬券に絡んでいるが、同馬は佐賀記念が休養明けで、前走では1.0秒以上大敗していた。このように休養させたことで復活することもあるもの。ただし、このパターンは調教施設が充実しているJRA所属馬に限っての傾向なのでご注意を!!
まとめるとこうなる!
●本命候補
・過去1年以内に、川崎記念を除く牡馬混合の古馬GⅠで3着以内の実績がある馬。
・前年のジャパンダートダービーか、レパードSで連対していた馬。(前走で秒単位で負けている馬を除く)
・上記の該当馬が不在の場合は、前走の佐賀記念で連対していた馬も有力。
●穴馬候補
・前走で1.0秒以上大敗の休養明けのJRA所属馬。
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2020年12月9日(水) 13:56
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~名古屋グランプリ2020~
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名古屋グランプリは、芝よりも持久力が必要なダートレースで有馬記念と同距離2500mを走るステイヤー決定戦。ダートグレード最長距離のこのレースは、2016年、2017年は地元のカツゲキキトキトが2007年のチャンストウライ以来の3着入線を果たし、レースを盛り上げてくれたものの、ほぼ中央勢の独壇場。地方馬の連対は13年前のレッドストーンまで遡らなくてはならない。
最長距離のレースだけに、長距離適性がとても重要。過去1年以内、近5走でダ2000m以上のグレードレースを2度以上、連対している馬が最有力。過去10年の成績は【4・2・1・0】で、1着の該当馬は、2013年のシビルウォー、2015年、2016年のアムールブリエ、2019年のデルマルーヴル。2着の該当馬は、2016年のケイティブレイブ、3着の該当馬は、2018年のグリム。昨年のデルマルーヴルのように、近走は善戦止まりでも、長距離戦のここで優勝するパターンも少なくない。
また、JBCクラシック→チャンピオンズカップ→東京大賞典路線を表路線とするならば、白山大賞典→浦和記念→名古屋グランプリは裏路線。よって、白山大賞典や浦和記念を経由した馬が多く出走して来る。GⅡの浦和記念組が有力だが、それ以上に表路線の脱落組の活躍が目立つ。表路線の脱落組というのは、前走チャンピオンズカップで凡退して、東京大賞典への出走権が得られずに、ここへ出走してくる馬たちだ。
同年のチャンピオンズカップ(旧ジャパンCダート)に出走していた馬のこのレースでの成績は、過去10年で【2・4・1・1】。1着の該当馬は、2011年のニホンピロアワーズ、2018年のメイショウスミトモ。2着の該当馬は、2010年のマカニビスティー、2014年、2015年のニホンピロアワーズ、2018年のミツバ。3着の該当馬は、2013年のナイスミーチュー。唯一の4着以下は、2018年のセンチュリオン(4着)。遡れば2009年もチャンピオンズカップのマコトスパルビエロとワンダースピードが、ワン、ツーを決めている。
しかし、センチュリオンはチャンピオンズカップで1.6秒差(12着)と大敗していた馬。あまりに負け過ぎていると巻き返せないが、そうでなければ連下として信頼できる。また、マカニビスティー以外の馬には、ダ2000m以上のグレードレースで連対実績があったのもポイント。ちなみにマカニビスティーは同年の東京ダービー馬だったが、競馬法の問題で同年のジャパンCに出走できずに未経験だった。前走チャンピオンズカップ凡退馬は、2000m以上のダートグレードで連対実績があれば、より信頼できるでしょう。
次いで有力なのは、同年の浦和記念で連対した馬。浦和記念で連対した馬のこのレースでの成績は、過去10年で【2・1・3・1】。1着の該当馬は、2012年のエーシンモアオバー、2013年のシビルウォー。2着の該当馬は、2017年のケイティブレイブ。3着の該当馬は、2018年のグリム、2019年のアナザートゥルース。唯一の4着以下は、2014年のランフォルセで4着だった。特に、近年は同年の浦和記念の連対馬の活躍が目立つレースけに、それらも信用に足るだろう。
他では前走の浦和記念で逃げた馬。その成績は、過去10年で【2・1・0・0】だ。該当馬は、全てエーシンモアオバーだが、浦和記念は例年ハイペースになるだけに、そこで逃げた馬を、長距離戦でペースに緩みが生じるこの舞台で狙うというのは有効策のはず。
さらに2013年に前走のJRAオープンのBSN賞を逃げて1着のトウショウフリークがこのレースで5番人気で2着、遡れば2006年に前走の東海菊花賞で逃げて2着のレッドストーンがこのレースで6番人気で優勝と、とにかく人気薄での好走が目立つのは、前走でも逃げて、今回でも逃げることに成功した馬たちだ。前走がダートグレードでない場合は人気にならないので、穴馬候補としてお勧めしたい。
また、勝ち切るまでは難しいにせよ、同年の東海菊花賞の連対馬が穴を開けている。2016年、2017年のこのレースで3着だったカツゲキキトキトも、2007年に5番人気で2着入線したチャンストウライも、11年前に優勝したレッドストーンも同年の東海菊花賞の連対馬だ。東海菊花賞は地方馬に用意された名古屋グランプリの前哨戦。地方馬は東海菊花賞組しか通用していないので、人気がないようであれば、ヒモ穴に加えても損はない。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・過去1年以内、近5走でダ2000m以上のグレードレースを2度以上、連対している馬。
・同年のチャンピオンズカップに出走していた馬。
※前走着差1.6秒差以内が条件で2000m以上のダートグレード勝ちの実績があれば理想
・同年の浦和記念の連対馬
・同年の浦和記念で逃げた馬。
●穴馬候補
・前走、格下のレースで逃げて、今回も逃げられる馬。
・同年の東海菊花賞の連対馬。
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2020年9月28日(月) 11:08
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~白山大賞典2020年~
閲覧 1,517ビュー コメント 0 ナイス 5
本州日本海側および北陸地方唯一の競馬場、金沢で行われる白山大賞典。このレースは、ブリーダーズゴールドカップが牡馬混合のG2で行われていた頃、、同年の同レースの3着以内馬が活躍していました。2008年-2013年までの5年間を見ても【2・2・4・0】という成績。2009年のアドマイヤスバル、2011年シビルウォーなどの優勝馬を始め、2008年にヤマトマリオン、2013年にハタノヴァンクールが2着入線するなど、とにかく活躍が目立ち、その次走のJBCクラシックでは穴を開けることもあったほど。
しかし、ブリーダーズゴールドカップが牝馬限定G3になってからは、レベル低下が顕著。このレースの賞金が安くなったこともあいまって、JBCに繋がるというよりは、この先の浦和記念、名古屋グランプリへと繋がるレースとなりました。このレースが2100mということもあり、長距離志向が強く、過去1年以内にダ2000m以上のダートグレード勝ちのある馬が活躍しています。
その中でも最有力は前年の名古屋グランプリで3着以内馬で、過去10年の成績は【2・3・2・ 0】。このうち3度はエーシンモアオバーの活躍によるものですが、それ以外でも、2011年のシビルウォー・1着、2016年のアムールブリエ・2着、2017年-2018年のカツゲキキトキトは2着、3着と活躍しています。
また、このレースは別定戦だけあって3歳馬に斤量の優位性があり、ジャパンダートダービーやレパードSの連対馬も活躍。ジャパンダートダービーの優勝馬はJBCクラシックを目指し、JBC指定競走の日本テレビ盃に出走することが多いですが、ジャパンダートダービーの2着馬やレパードSの連対馬は、しばしばここに出走してきます。
同年のジャパンダートダービー2着馬のこのレースでの成績は、過去10年で【1・0・1・0】。1着の該当馬は、2016年のケイティブレイブ。3着の該当馬は、2010年のコスモファントムです。また、レパードSの連対馬の成績は、過去10年で【2・1・0・0】。1着の該当馬は、2016年のケイティブレイブと2019年のグリム。2着の該当馬はデルマルーヴルです。
さらにこのレースは前からの押し切りが決まることが多く、前走で逃げていた馬が活躍。その中でも、前走のダートグレードに出走し、3コーナー先頭だった馬は【3・2・2・1】。1着の該当馬は、2018年のグリム、2016年のケイティブレイブ、2013-2014年のエーシンモアオバー。2着の該当馬は、2015年のエーシンモアオバー、2016年のアムールブリエ。3着の該当馬は、2012年のエーシンモアオバー、2014年のグラッツィアです。唯一の4着は、2016年のモンドクラッセですが、この年は前記のケイティブレイブ、アムールブリエが出走しており、悲運だったと言えるでしょう。
また、前走・大井2400mの東京記念を3コーナー先頭だった馬も【0・2・0・0】と活躍。2014年のサミットストーン、2017年のカツゲキキトキトが連対しています。該当馬が出走していれば、有力でしょう。
さて、今度は穴馬を紹介。ダートグレードでの穴馬といえば地方馬ですが、このレースで連対した2010年のジャングルスマイル、2013年のナムラダイキチ、2014年のサミットストーン、2017年-2018年のカツゲキキトキト、さらに遡って2006年のビッグドンは共通項があります。その共通項は、地元トップクラスが集う同年の百万石賞(ダ2300m)か東京記念(ダ2400m)で連対していること。
ジャングルスマイル、ナムラダイキチ、ビッグドンは金沢のトップクラスが集う百万石賞の連対馬。サミットストーンやカツゲキキトキトは地方のトップクラスが集う東京記念の連対馬です。ナムラダイキチのように何度も大差勝ちで連勝を重ねていたり、サミットストーンのようにダートグレードでの実績があると、このレースでも上位人気に支持されます。
しかし、前記条件を満たしながらも、勝ち方が地味だったり、ダートグレードの実績がないとほとんど人気がありません。ジャングルスマイルは5番人気、ビッグドンは7番人気、カツゲキキトキトの過去2年ともに5番人気でした。ただし…百万石賞は2016年より、距離2100mに変更。金沢は長距離番組が多いことが魅力でしたが、少なくなったことでステイヤーが育たなくなってきているのも確か。近年、金沢勢の活躍が見られないのは、その影響もありそうです。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前年の名古屋グランプリで3着以内馬。
・同年のジャパンダートダービーの連対馬。
・同年のレパードSの連対馬。
・前走ダートグレードの出走し、3コーナー先頭だった馬。
・前走東京記念に出走し、3コーナー先頭だった馬。
●穴馬候補
・距離2300m~2400mの同年の地方馬限定の古馬重賞の連対馬
(現在は、東京記念が該当)
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2020年7月20日(月) 14:48
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~マーキュリーカップ2020~
閲覧 2,220ビュー コメント 0 ナイス 14
海の日の前後に恒例となった、岩手競馬の夏の風物詩マーキュリーカップ。このレースは、実績馬が秋の大一番に備えて休養することが多いため、上半期で結果を出せなかった馬が、賞金加算を狙って出走してくることが多いです。また、JRAのオープン馬が新規参戦してくるケースもけっこうあります。
とにかく様々な路線からの参戦が目立つレースですが、意外と前走・帝王賞上位馬の取りこぼしが見られます。2010年にこのレースを制したカネヒキリのように、帝王賞の連対馬ならば、当然、高い信頼度がありますが、そのような実績馬がこのレースに出走してくることは、滅多にありません。
2014年にこのレースで単勝オッズ1.0倍台の大本命に支持されたソリタリーキングのように、帝王賞の3~4着馬がこのレースで上位人気に支持されて、4着という中途半端な着順で終わることがしばしば。2012年に帝王賞の4着馬シビルウォーがこのレースで1番人気に支持されて勝利したこともありますが、帝王賞の上位馬は人気ほど信頼できないことは覚えておいたほうがいいでしょう。
では、最有力はどのようなタイプかというと、前走で平安Sに出走していた馬です。前走で平安Sに出走していた馬のこのレースでの成績は、平安Sが5月に行われるようになった2013年度以降【4・1・1・0】。1着の該当馬は、2013年のソリタリーキング、2014年のナイスミーチュー、2016年のストロングサウザー、2018年のミツバ。2着の該当馬は、2015年のソリタリーキング。3着の該当馬は、2017年のクリノスターオーです。
また、前走で平安Sに出走していた馬は、2015年の2着馬ソリタリーキングのように、2桁着順大敗からでも巻き返しているのがポイント。ただし、どの馬にも過去1年以内にダートグレードで連対実績がありました。過去1年以内にダートグレードで連対実績があれば、本命視できるでしょう。
次いで有力なのは、同年のJRAオープンのブリリアントSの上位馬です。同年のブリリアントSで4着以内だった馬のこのレースでの成績は、過去10年で【1・3・1・1】。1着の該当馬は、2017年のミツバ。2着の該当馬は2012年のグランドシチー、2014年のクリソライト、2015年のソリタリーキング。3着の該当馬は、2018年のフェニックスマーク。遡れば2007年のこのレースで9馬身差の圧勝を飾ったシャーベットトーンも、2009年の勝ち馬マコトスパルビエロもプリリアントSの連対馬でした。
唯一の4着以下は、2010年のマチカネニホンバレですが、この年は珍しくG1馬カネヒキリが出走していた年。先行するカネヒキリを追い駆ける形となって8着と大失速しました。ブリリアントSの上位馬は、G1馬が不在ならば信頼度が上がります。
また、昨年から降級廃止に伴って、ブリリアントSと同条件(東京ダ2100m)のスレイプニルSが創設されました。今後はブリリアントSと同様に、有力になってくるでしょう。実際に昨年はこのブリリアントSの勝ち馬テルペリオンが3着を死守しました。
逆によく穴を開けるのは、上半期に結果を出した馬が不在という状況もあり、ダートのG1やG2で連対か、G3勝ちの実績がある3ヵ月以上の休養明けの馬です。2011年・メイショウタメトモ(2着)、2012年・グランドシチー(2着)、2013年・シビルウォー(2着)、2019年・グリム(1着)がそれに該当。遡れば2008年の優勝馬サカラ―トも前記に該当していました。
特に3着馬は休養明けのダートグレードの連対馬が多く、5番人気以下では2016年のマイネルバイカ、2015年トウショウフリーク、遡れば2009年のサカラ―トも前記に該当。過去にG1やG2で連対か、G3勝ちの実績がある馬は、配当次第で積極的に狙いましょう。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・着順に関係なく、前走で平安Sに出走していた馬。
(過去1年以内にダートグレードで連対実績があれば理想)
・同年のブリリアントS、スレイプニルSで4着以内の馬。
(G1馬不在の年限定)
●穴馬候補
・ダートのG1、G2で連対かG3勝ちのある、3ヵ月以上の休養明けの馬。
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