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【山崎エリカのダートグレード攻略】~名古屋グランプリ2020~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~名古屋グランプリ2020~ | コラム | ウマニティ

 名古屋グランプリは、芝よりも持久力が必要なダートレースで有馬記念と同距離2500mを走るステイヤー決定戦。ダートグレード最長距離のこのレースは、2016年、2017年は地元のカツゲキキトキトが2007年のチャンストウライ以来の3着入線を果たし、レースを盛り上げてくれたものの、ほぼ中央勢の独壇場。地方馬の連対は13年前のレッドストーンまで遡らなくてはならない。

 最長距離のレースだけに、長距離適性がとても重要。過去1年以内、近5走でダ2000m以上のグレードレースを2度以上、連対している馬が最有力。過去10年の成績は【4・2・1・0】で、1着の該当馬は、2013年のシビルウォー、2015年、2016年のアムールブリエ、2019年のデルマルーヴル。2着の該当馬は、2016年のケイティブレイブ、3着の該当馬は、2018年のグリム。昨年のデルマルーヴルのように、近走は善戦止まりでも、長距離戦のここで優勝するパターンも少なくない。

 また、JBCクラシックチャンピオンズカップ東京大賞典路線を表路線とするならば、白山大賞典浦和記念名古屋グランプリは裏路線。よって、白山大賞典浦和記念を経由した馬が多く出走して来る。GⅡの浦和記念組が有力だが、それ以上に表路線の脱落組の活躍が目立つ。表路線の脱落組というのは、前走チャンピオンズカップで凡退して、東京大賞典への出走権が得られずに、ここへ出走してくる馬たちだ。

 同年のチャンピオンズカップ(旧ジャパンCダート)に出走していた馬のこのレースでの成績は、過去10年で【2・4・1・1】。1着の該当馬は、2011年のニホンピロアワーズ、2018年のメイショウスミトモ。2着の該当馬は、2010年のマカニビスティー、2014年、2015年のニホンピロアワーズ、2018年のミツバ。3着の該当馬は、2013年のナイスミーチュー。唯一の4着以下は、2018年のセンチュリオン(4着)。遡れば2009年もチャンピオンズカップマコトスパルビエロワンダースピードが、ワン、ツーを決めている。

 しかし、センチュリオンチャンピオンズカップで1.6秒差(12着)と大敗していた馬。あまりに負け過ぎていると巻き返せないが、そうでなければ連下として信頼できる。また、マカニビスティー以外の馬には、ダ2000m以上のグレードレースで連対実績があったのもポイント。ちなみにマカニビスティーは同年の東京ダービー馬だったが、競馬法の問題で同年のジャパンCに出走できずに未経験だった。前走チャンピオンズカップ凡退馬は、2000m以上のダートグレードで連対実績があれば、より信頼できるでしょう。

 次いで有力なのは、同年の浦和記念で連対した馬。浦和記念で連対した馬のこのレースでの成績は、過去10年で【2・1・3・1】。1着の該当馬は、2012年のエーシンモアオバー、2013年のシビルウォー。2着の該当馬は、2017年のケイティブレイブ。3着の該当馬は、2018年のグリム、2019年のアナザートゥルース。唯一の4着以下は、2014年のランフォルセで4着だった。特に、近年は同年の浦和記念の連対馬の活躍が目立つレースけに、それらも信用に足るだろう。

 他では前走の浦和記念で逃げた馬。その成績は、過去10年で【2・1・0・0】だ。該当馬は、全てエーシンモアオバーだが、浦和記念は例年ハイペースになるだけに、そこで逃げた馬を、長距離戦でペースに緩みが生じるこの舞台で狙うというのは有効策のはず。

 さらに2013年に前走のJRAオープンのBSN賞を逃げて1着のトウショウフリークがこのレースで5番人気で2着、遡れば2006年に前走の東海菊花賞で逃げて2着のレッドストーンがこのレースで6番人気で優勝と、とにかく人気薄での好走が目立つのは、前走でも逃げて、今回でも逃げることに成功した馬たちだ。前走がダートグレードでない場合は人気にならないので、穴馬候補としてお勧めしたい。

 また、勝ち切るまでは難しいにせよ、同年の東海菊花賞の連対馬が穴を開けている。2016年、2017年のこのレースで3着だったカツゲキキトキトも、2007年に5番人気で2着入線したチャンストウライも、11年前に優勝したレッドストーンも同年の東海菊花賞の連対馬だ。東海菊花賞は地方馬に用意された名古屋グランプリの前哨戦。地方馬は東海菊花賞組しか通用していないので、人気がないようであれば、ヒモ穴に加えても損はない。


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・過去1年以内、近5走でダ2000m以上のグレードレースを2度以上、連対している馬。
 ・同年のチャンピオンズカップに出走していた馬。
  ※前走着差1.6秒差以内が条件で2000m以上のダートグレード勝ちの実績があれば理想
 ・同年の浦和記念の連対馬
 ・同年の浦和記念で逃げた馬。

 ●穴馬候補
 ・前走、格下のレースで逃げて、今回も逃げられる馬。
 ・同年の東海菊花賞の連対馬。

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