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海の日の前後に行われる、岩手競馬の夏の風物詩マーキュリーカップ。今年はJpnI・JBCクラシックと同じ舞台で行われるため、好メンバーが集うことが予想されるが、例年は上半期のダートグレードで賞金を加算しきれなかった馬や、上がり馬がRoad to JBCを目指して出走してくることが多い。
とにかく多様な路線からの参戦が目立つレースだが、最有力候補を紹介すると、前走の平安Sに出走していた馬だ。平安Sが5月に行われるようになった2013年度以降の、前走平安S出走馬の成績は【5・1・1・1】。1着の該当馬は、2013年のソリタリーキング、2014年のナイスミーチュー、2016年のストロングサウザー、2018年のミツバ、2021年のマスターフェンサー。2着の該当馬は、2015年のソリタリーキング。3着の該当馬は、2017年のクリノスターオー。
唯一の4着以下は2020年のヒストリーメイカー(4着)だが、3着以内馬は過去1年以内にダートグレードで連対実績があるのに対し、同馬はそれに該当しなかった。過去1年以内にダートグレードで連対実績がある、前走平安Sに出走していた馬ならば、本命視できるだろう。2021年のこのレースの覇者マスターフェンサーのように、前走の平安Sで11着に大敗していた馬でも過去1年以内のダートグレードで連対実績があれば巻き返している。
次いで有力なのは、同年のJRAオープンのブリリアントSの上位馬だ。同年のブリリアントSで4着以内だった馬のこのレースでの成績は、過去10年で【3・3・1・1】。1着の該当馬は、2017年のミツバ、2020年のマスターフェンサー。2着の該当馬は2012年のグランドシチー、2014年のクリソライト、2015年のソリタリーキング、2021年のバンクオブクラウズ。3着の該当馬は、2018年のフェニックスマーク。唯一の4着以下は、2018年のザイディックメアで6着だったが、基本的には信頼できる。
また、2019年から降級廃止に伴って、ブリリアントSと同じ東京ダ2100mのリステッド競走、スレイプニルSが創設され、そこで4着以内だった馬も活躍している。それらの過去3年の成績は【1・1・1・0】である。1着の該当馬は2020年の優勝馬マスターフェンサー、2着の該当馬はバンクオブクラウズ、3着の該当馬は2019年のテルペリオン。ブリリアントS→スレイプニルSと両レースに出走している場合も多いが、データー上はどちらかに出走して4着以内ならオーケーとしたい。
最後に穴パターンを紹介しよう。このレースの過去10年で4番人気以下で3着以内に好走した2013年のソリタリーキング(4番人気/1着)、2014年のシビルウォー(6番人気/3着)、2015年のユーロビート(6番人気/1着)、2021年のマスターフェンサー(4番人気/1着)の4頭には、近3走以内のダートグレードで3着以内かつ、前走でダートグレードに出走し、1.2秒差以上大敗している共通項があった。
このように実績馬が前走のダートグレードで大敗から巻き返している一方で、2018年のヨシオ(4番人気/2着)、2019年のノーブルサターン(4番人気/2着)など、上がり馬も穴を開けている。前記2頭は近2走のJRAのオープンで3着以内の実績があることが共通項。ブリリアントSやスレイプニルSの上位馬が上位人気に支持されるのとは対照的に人気にならないので、前記に該当する馬が出走していた場合には警戒したい。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・着順に関係なく、前走で平安Sに出走していた馬。
(過去1年以内にダートグレードで連対していることが条件)
・同年のブリリアントSかスレイプニルSで4着以内の馬。
●穴馬候補
・前走でダートグレードに出走し、1.2秒差以上大敗した馬。
(近3走以内にダートグレードで3着以内の実績が条件)
・近2走以内にJRAのオープンで3着以内の実績がある馬。
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