トランセンドとホッコータルマエに学ぶチャンピオンズカップ...
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ダートの頂上決戦、チャンピオンズカップ。ジャパンカップダートと呼ばれ、距離も開催競馬場も異なるレースとして実施されてきた10年間で、はっきり言える傾向があります。
ジャパンカップ以上に連覇が少ない、ということです。連覇したのは、10年間でトランセンド唯1頭。
リピーターに至っても僅か4頭に過ぎません。
トランセンド 1→1 連覇
ワンダーアキュート2→2→2
ホッコータルマエ 3→3→1
サウンドトゥルー 3→1
ダートG1の主戦場が地方競馬場の交流重賞であり、中央ダートG1レースは、この時期は1レースのみであるという特殊性から.読み解くことが大切であると考えます。
まず、トランセンド(型)の場合、新馬戦は芝を使われ、京都新聞杯G3にも出走していることから、中央志向が強いことが窺われます。
芝からダート路線に転向したのであれば、中央ダートの速い馬場が適していると予想されます。
その予想通り、トランセンドはジャパンカップダート2連覇を始めみやこステークス1着、フェブラリーS1着など中央のダートで実績を出しています。
また、地方競馬場の中でタイムが出やすい盛岡競馬場の南部杯G1で優勝していることも、この仮説を裏付けるものと言えるでしょう。
中央ダートでは、こんなに強い反面、日本テレビ杯2着やJBCクラシック2着・3着のように、時計がかる地方競馬場で実施されるレースでは勝ち切れない・・・つまり、底力が必要な地方交流G1・G2では惜敗する脆弱性を持っていたようです。
一方、ホッコータルマエ(型)の場合は、新馬戦からダート専門に使われ、地方交流G1を9勝する底力を持ったダート界のレジェンド的存在となりました。
かしわ記念G1 1着
帝王賞 1着(2勝)
JBCクラシック 1着
東京大賞典 1着(2勝)
川崎記念G1 1着(2勝)
チャンピオンズカップ1着(ジャパンカップダートは3着2回)
その反面、中央G1では第1回チャンピオンズカップ1着を例外に、ジャパンカップダート3着・3着やフェブラリーS2着・・・とスピード勝負になる中央では、トランセンドとは真逆に勝てない馬なのです。
面白いことに、南部杯G1でも2着に惜敗するところまで、トランセンドと比較すればする程、強さを発揮できるレースの特徴が対象的で、活躍する場が違っていることが分かります。
さて、クリソベルリは一体どちらのタイプなのでしょうか?(-_-;)
そして、クリソベルリは昨年の1着馬ですが、このレースのリピーター(連覇)になる資格(データの裏付け)があるのでしょうか・・・
リピーターになったのは、10年間で延べ30頭中、4頭しかいないと冒頭でお知らせしましたが、リピーターとして優勝したのは、ワンダーアキュートを除く3頭。
その3頭とクリソベルリの能力を比較してみると、サウンドトゥルーの実績がやや足りないように思われます。
その根拠は、中央G1の実績ではトランセンドに、地方交流G1の実績ではホッコータルマエに敵わない、一枚下の存在と見られるからに他なりません。
そこで、サウンドトゥルーを2番目に除外して、残った「トランセンド」と「ホッコータルマエ」の2頭との比較から「クリソベルリ」がリピーターとなり得るか、予想することにしたいと思います。
ダート路線に於いても、G1レースで3歳または4歳までに上位争いできる素質がなければ大成できません。
その点、トランセンドは4歳でジャパンカップダートを制し、ホッコータルマエも3歳でジャパンカップダート3着を手始めに、4歳になると本格化して、かしわ記念・帝王賞・JBCクラシックと続けざまにG1を3連勝して、ジャパンカップダート3着で締めくくりました。
表題にあるように「トランセンド」と「ホッコータルマエ」から学ぶというのは、この2頭の共通点と違いを分析し、「クリソベルリ」がリピーターとして連覇が可能か否かの取捨選択を明確にすることです。
最初は、共通点。(3・4歳からG1実績があることの中身を深掘り)
1.新馬戦は敗退
トランセンド 1800m芝 2着
ホッコータルマエ 1400mダート 11着
2.初重賞勝ち
トランセンド レパードS
ホッコータルマエ レパードS
相違点については、これまで累々述べてきましたので、総括的にまとめると・・・
1.トランセンド
中央ダートに強い、スピードに対応できる実績馬
スタミナ勝負に?やや不安
2.ホッコータルマエ
地方ダートに強い、底力勝負に対応できる実力馬
早い時計勝負に?やや不安
クリソベルリは、この2頭のどちらのタイプなのでしょうか?(-_-;)
1.新馬戦で初勝利を収めている。
クリソベルリ 1800mダート 1着(新馬戦から国内6連勝)
2.初重賞勝ち
クリソベルリ 兵庫チャンピオンS(3戦目)
※4戦目にホッコータルマエが勝てなかったJDD G1 優勝
トランセンド型と比較しても、ホッコータルマエ型と比較しても、クリソベルリは、この時点ですでに2頭と同等以上の実力を示しています。
3歳で、日本テレビ杯G2とチャンピオンズカップまで連勝して、無敗の6連勝達成で締めくくり、地方交流でも中央でもG1レース負け無しという圧巻の離れ業 !! をやってのけました。
海外G1(サウジアラビアC)では7着に敗れたものの、4歳になって帝王賞・JBCクラシックと連勝して、G1を4勝まで伸ばすことで早熟説が入り込む隙もなく、比較してきた2頭に遜色ない、いや!2頭以上の大物になることも予感させる実績馬になったと思います。
結論として、クリソベルリは、リピーターとして連覇の可能性が高いとみて本命は
◎クリソベルリ ほぼ確定
対抗◯は、次の3頭から選びたいと考えています。
3歳 カフェファラオ
4歳 ?
5歳 ?
6歳 クリンチャー
7歳 ゴールドドリーム
今回も数日悩んで変わる可能性大です m(_ _)m |
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