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【山崎エリカのダートグレード攻略】~川崎記念2023~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~川崎記念2023~ | コラム | ウマニティ

 川崎記念フェブラリーSの前哨戦であり、ドバイワールドカップの前哨戦。しかし、フェブラリーSを目指す馬は、長距離のこのレースよりも、1800mの東海Sに出走することが大半。また前年のチャンピオンズカップの上位馬は近年、サウジカップに出走することも多く、川崎記念はトップクラスとそうではない馬の力量差が生じることが多い。

 力量差が大きいこともあり、過去10年で1番人気馬が【6・4・0・0】と全て連対している。その内訳は、前走の東京大賞典3着以内馬だった馬が8頭。前走のチャンピオンズカップで4着以内だった馬が2頭。もちろん、東京大賞典で3着以内だった馬には、チャンピオンズカップで4着以内だった馬も含まれ、基本的に前年の東京大賞典3着以内馬と、チャンピオンズカップの4着以内馬が有力と見ていいだろう。

 まず、前年の東京大賞典の3着以内馬だった馬を見ていくと、過去10年のこのレースでの成績は【5・6・1・1】。1着の該当馬は、2013年のハタノヴァンクール、2014年、2015年、2016年のホッコータルマエ、2018年のケイティブレイブ。2着の該当馬は、2013年のワンダーアキュート、2016年、2017年のサウンドトゥルー、2019年のケイティブレイブ、2021年のオメガパフューム。3着の該当馬は、2015年のサミットストーンだ。

 唯一の4着以下は、2018年のサウンドトゥルー(5着)で、同馬は前々走のチャンピオンズカップで11着に凡退していた。競走馬は近2走の成績が今回の成績を形成する傾向があり、前々走で2桁着順に敗れているような馬は過信禁物。前走の東京大賞典で2着だった2009年の川崎記念の覇者ヴァーミリアンが前々走のジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ)で8着だったことから、前々走で8着以内が前年の東京大賞典で3着以内馬を狙うにあたっての目安となりそうだ。

 次に前年のチャンピオンズカップの4着以内だった馬を見ていくと、過去10年のこのレースでの成績は【6・2・0・0】。1着の該当馬は、2013年のワンダーアキュート、2014年、2015年のホッコータルマエ、2018年のケイティブレイブ、2021年、2022年のチューワウィザード。2着の該当馬は、2016年、2017年のサウンドトゥルーである。また前年のチャンピオンズカップで5着だったアウォーディーが、このレースで3着に好走していることから、複勝圏内を狙うのであれば5着まで視野に入る。

 今度はこのレースで穴を開けるタイプを紹介しよう。一番は前走の名古屋グランプリで3着以内だった馬だ。該当馬は2014年の3着馬トウショウフリーク、2016年の3着馬アムールブリエ、2018年のミツバ、2020年の3着馬デルマルーヴル、2022年の3着馬ヴェルテックス。過去10年は3着ばかりだが、2008年のフィールドルージュ、2007年のヴァーミリアン名古屋グランプリを勝って、このレースも優勝している。

 さらに大穴を狙うのであれば、コーナーがきつくてペースが上がりにくい川崎らしく、逃げ馬の一発だろう。ダートの逃げ馬はシンプルに強いこともあり、2018年のケイティブレイブなどの1番人気馬も優勝しているが、2017年には中央の準オープンを勝ち上がったばかりの5番人気馬オールブラッシュが逃げ切り勝ちを決めている。

 他に逃げて3着以内だった馬を挙げると、2013年のグラッツィア(4番人気・3着)、2014年のトウショウフリーク(2番人気・3着)、2015年のサミットストーン(6番人気・3着)、2019年のオールブラッシュ(2番人気・3着)、2021年のカジノフォンテン(4番人気・1着)。過去10年で逃げ馬が何と7頭も馬券に絡んでいる。

 またコーナーがきついコースは内枠有利になるので、1番枠も穴メーカーとなる。実際に2013年のグラッツィア(3番人気・3着)、2021年にカジノフォンテン(4番人気・1着)、2022年のエルデュクラージュ(9番人気・2着)。遡れば2012年にランフォルセも5番人気で2着に好走している。昨年のように本命候補の該当馬が1頭のみの年は、1番枠の馬が活躍しているので要注意だ。


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・前走の東京大賞典3着以内か、前走のチャンピオンズカップで4着以内の1番人気馬。
 ・前年の東京大賞典で3着以内馬(前々走で8着以内が条件)。
 ・前年のチャンピオンズカップで5着以内の馬。
  (2着以内を狙うのであればチャンピオンズカップ4着以内が対象)

 ●穴馬候補
 ・前走の名古屋グランプリで3着以内の馬。
 ・逃げ馬。
 ・1番枠の馬。

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