2022年11月22日(火) 10:00
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~浦和記念2022~
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暮れの大一番、東京大賞典へ向けての前哨戦となる浦和記念。この時期は中央ではGⅠチャンピオンズカップが行われ、トップクラスはそちらに出走するため、JpnⅡとしては中央勢が手薄。このため南関東のトップクラスが、ここを狙って出走してくることが多い。
実際に過去10年で2014年のサミットストーン、2015年のハッピースプリントと地方勢が2勝、2着が2回、3着が2回。2014年には地方勢が1~3着を独占したこともあった。少し前まで地方馬がJpnⅠを勝つことは稀で、JpnⅡのここを勝てば年度代表馬に選出される可能性が高まることから、地方最強クラスの馬たちがここに集った。
しかし、近年は地方馬がJpnⅠを優勝することも少なくなく、以前ほどメンバーが集わなくなってはいる。ただ今年は現時点でJpnⅡ勝ちの馬はノーヴァレンダ、サルサディオーネ、フィールドセンスと3頭いるが、JpnⅠ勝ちの馬はゼロ。このことから今回の浦和記念は地方最強クラスの馬が出走してくることが予想される。
それでは中央馬も含め、どのような馬が有力かを見ていくと、同年の古馬混合GⅠ、JpnⅠで3着以内の実績があった実績馬がとにかく活躍している。ただし、前走のJBCクラシックで1.8秒差の大敗を喫していたアポロケンタッキーが4着に敗れていることから、前走であまりに大敗しているような馬は除外したい。
前走で着差1.7秒以内の同年の古馬混合GⅠ、JpnⅠで3着以内の実績馬の過去10年のこのレースでの成績は【3・0・2・0】。1着の該当馬は、2015年のハッピースプリント、2019年のケイティブレイブ、2018年のオールブラッシュ。3着の該当馬は、2012年のランフォルセ、2017年のオールブラッシュだ。遡れば2011年の優勝馬ボランタスも前記に該当していた。
また同年の白山大賞典の優勝馬も有力。ただし、白山大賞典が同年のダートグレード初制覇だった2013年のエーシンモアオバーは3着、2014年も9着に敗れていることから、白山大賞典を含めて同年のダートグレードで2勝以上していることを、本命候補の条件としたい。
それらの過去10年のこのレースでの成績は【2・1・0・0】と、連対率100%である。1着の該当馬は、2016年のケイティブレイブ、2021年のメイショウカズサ。2着の該当馬は、2018年のグリム。遡れば前記に該当していた2011年のシビルウォーが2着と好走していることからも、該当馬が出走していれば信頼できる。
さらに同年のジャパンダートダービーの連対馬も、過去10年のこのレースでの成績は【2・1・0・0】と大活躍。1着の該当馬は、2016年のケイティブレイブ、2020年のダノンファラオ。2着の該当馬は、2017年のヒガシウィルウィン。遡れば2011年の3着馬ボレアスも前記に該当していたことから、これらも大いに信頼できる。
その他、同年のハンデ戦を除く、ダ1800m以上の地方のjpnⅡ以上、中央のGⅢ以上を優勝している馬も、過去10年の成績は【0・5・3・0】と有力。2着の該当馬は、2016年のクリソライト、2017年のヒガシウィルウィン、2018年のグリム、2019年のアナザートゥルース、2020年のロードブレス。3着の該当馬は、2012年のランフォルセ、2017年のオールブラッシュ、2020年のウェスタールンド
あとは同年の南関東のSⅠ重賞、大井記念か東京記念で3着以内だった馬も有力。過去10年では前走でJBCクラシックに出走していた馬は、2015年のユーロビートが9着、2019年のセンチュリオンが5着と崩れているが、JBCクラシックに出走していなかった馬に限れば【1・1・0・1】。1着の該当馬は2014年サミットストーン、2着の該当馬は2021年はタービュランス。
唯一の4着馬以下馬は、2020年のタービュランスで4着だが、8番人気ながら勝ち馬と0.1秒差に善戦している。遡れば2011年にボランタスが4番人気で1着、2009年にはルースリンドが5番人気で2着と人気以上の好走を見せている。配当妙味も含めて、本命候補とするのもアリだろう。
最後に穴馬候補を紹介しよう。このレースは前走で南関東のSⅡ重賞、マイルグランプリに出走していた馬が穴を開けている。2014年の2着馬グランディオーソ(5番人気)、2016年の3着馬ハッピースプリント(5番人気)ともに前記の条件を満たしていた。南関東はマイルのSⅠがないため、マイルグランプリはSⅡながら、地方の強豪が集うのが理由だろう。
グランディオーソはそれまでダートグレードで連対実績がなかったが、同年の南関東重賞で2着以内の実績があり、前走のマイルグランプリでも連対していた。ハッピースプリントは前走のマイルグランプリで7着に敗れていたが、前年のかしわ記念と帝王賞3着馬であり、浦和記念も優勝していた。このことから前走のマイルグランプリで連対しているか、GⅠ、JpnⅠで3着以内もしくは、GⅡ、JpnⅡ勝ちが実績があることを条件で狙いたい。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・同年の古馬混合GⅠ、JpnⅠで3着以内の実績馬(前走着差1.7秒以内が条件)。
・同年の白山大賞典勝ちの実績を含めて、同年のダートグレードで2勝以上馬。
・同年のジャパンダートダービーの連対馬。
・同年のハンデ戦を除く、ダ1800m以上の地方のjpnⅡ以上、中央のjpnⅢ以上を優勝している馬。
・同年の南関東のSⅠ重賞、大井記念か東京記念で3着以内だった馬(前走でJBCクラシックに出走していないことが条件)。
●穴馬候補
・前走で同年のSⅡ・マイルグランプリに出走し、連対した馬。
・GⅠ、JpnⅠで3着以内もしくはGⅡ、JpnⅡ勝ちの実績がある前走、同年のマイルグランプリ出走馬。 |
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2022年9月27日(火) 15:25
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~日本テレビ盃2022年~
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日本テレビ盃は2003年~2019年までの16年間も1~4番人気馬が3着以内を独占し、全て馬複3桁配当で決着。1番人気馬が一昨年まで12年連続で3着以内というクソ堅いレースだったが、近2年は1番人気馬が馬群に沈んでいる。これは同年の中央の帝王賞の上位馬など、古馬実績馬の不出走がもたらした影響が大きい。
日本テレビ盃はJBCクラシックのステップレースで、実績馬はJBCクラシック→チャンピオンズカップ→東京大賞典へと続く始動戦になる。つまり、実績馬にとってこのレースの位置付けは叩き台。このため夏場に順調にレースを使われている馬が配当妙味も含めて支持されがちだが、何だかんだGⅠ馬が活躍してしまうのがこのレースである。
実際に同年の帝王賞で4着以内だった馬で、前年以降にGⅠかGⅡを優勝していた馬の過去10年のこのレースでの成績は【2・2・4・0】。1着の該当馬は、2013年のワンダーアキュート、2018年のケイティブレイブ。2着の該当馬は、2015年のクリソライト、2017年のサウンドトゥルー。3着馬の該当馬は、2016年と2018年のサウンドトゥルー、2017年のケイティブレイブ、2019年のノンコノユメだ。また、3着以内だった全ての馬は、帝王賞で4着番人気以内に支持されていたという共通項もあった。
さらに同年の帝王賞で3角3番手以内で4着以内だった馬に限れば、過去10年の成績は【2・1・0・0】と連対圏内まで期待できる。2013年のワンダーアキュート(1着)、2015年のクリソライト(2着)、2018年のケイティブレイブ(1着)。遡れば2011年のスマートファルコンも2010年のフリオーソも1着と前記に該当している。
しかし、夏場に順調にレースを使われている馬も全く通用しないわけではない。2014年に当時GⅡのブリーダーズゴールドカップが牝馬限定戦へと様変わりして以降、このレースに中央の地方経由馬が出走することが少なくなったのは事実だが、そのぶん7月末に行われるマーキュリーカップのレベルが向上し、同レースの連対馬がこのレースで活躍を見せるようになった。
同年のマーキュリーカップの連対馬の過去10年の成績は【1・2・0・1】。1着の該当馬は、2014年のクリソライト。2着の該当馬は、2013年のソリタリーキング、2020年のデルマルーヴル。唯一の4着以下は、2016年のタイムズアロー(5着)だが、同馬はマーキュリーカップまでダートグレードで連対したことがなかった。一方、連対した前記3頭にはダートグレードで優勝した実績があり、そのタイプのマーキュリーカップの同年の連対馬なら中心視もできる。
その他、滅多に出走してこないが、前走で中央のダートグレードを優勝している馬も有力で、過去10年の成績は【2・0・1・0】。1着の該当馬は、2012年のソリタリーキング、2016年のアウォーディー。3着の該当馬は2015年のコパノリッキーだ。コパノリッキーは前走から距離延長、ソリタリーキングとアウォーディーは前走で1800m以上を使われていたことから、前走で1800m以上のレースに出走している馬のほうがより信頼できるだろう。
さらに2019年にジャパンダートダービーを勝った3歳馬クリソベリルがこのレースを優勝して以来、ジャパンダートダービー上位の3歳馬が出走してくるケースが目立っている。一昨年のジャパンダートダービーを制したダノンファラオはこのレースに出走して7着に敗れているが、遡れば2004年にジャパンダートダービーで4着だったアジュディミツオーがこのレースで2着に好走している。しかし2008年にはジャパンダートダービーで5着だったナンヨーリバーが6着に敗れていることから、同年のジャパンダートダービーで4着以内だった馬は注意したい。
さて、最後にこのレースの穴馬を紹介しよう。4番人気以下で3着以内だった馬たちを見ていくと、「逃げ馬」という共通項があった。2012年のマグニフィカ(3着)、2014年のグラッツィア(3着)、2019年のロンドンタウン(2着)は、このレースで逃げた馬だ。また前記3頭には、それまでにダートグレード勝ちの実績があったのが共通項。昨年も2番人気ではあったが、サルサディオーネが逃げ切りVを決めているだけに、人気薄の逃げ馬には注意したい。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・同年の帝王賞で4着以内かつ、前年以降にGⅠかGⅡを優勝していた馬。
・同年の帝王賞で3角3番手以内で4着以内だった馬。
・同年のマーキュリーカップ連対馬。
(それまでにダートグレードで優勝した実績があることが条件)
・前走で中央のダートグレードに出走し、優勝した馬。
・同年のジャパンダートダービーで4着以内の馬。
●穴馬候補
・今回逃げる可能性が高い馬。
(ダートグレード勝ちの実績があることが条件) |
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2022年7月12日(火) 10:00
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~ジャパンダートダービー2022~
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3歳ダートチャンピオン決定戦のジャパンダートダービー。このレースは南関東馬にとっては羽田盃、東京ダービーから続く、3歳クラシックの最終関門。東京ダービーと同距離コースの大井2000mが舞台となることや中央の実績馬の中には8月のレパードSを目標としている馬も少なくないため、意外と南関東馬が活躍しているのがポイント。
実際に過去10年で南関東馬が優勝したのは、昨年に12番人気で大金星を挙げたキャッスルトップと2017年のヒガシウィルウィンの2頭。2014年にはハッピースプリントが2着。遡れば2010年にマグニフィカが優勝しており、2007年には中央の強豪を抑えて、南関東のフリオーソ、アンパサンドがワン、ツーを決めている。
前記の馬たちの共通項は、キャッスルトップとマグニフィカ以外は前走の東京ダービーで2着以内ということ。また、キャッスルトップとマグニフィカが優勝した年は、東京ダービーの2着以内馬が不出走という共通項もあった。他にこのレースで3着と好走した2015年のラッキープリンスや2019年のミューチャリーも、前走の東京ダービーで2着以内だったことから、南関東馬の取捨選択は東京ダービー2着以内が対象となってくる。
逆に中央馬で有力なのは、当たり前と言われそうだが、ダートでは無敗の馬。その中でも中央のダ1800mのオープンか、ダートグレード勝ちの実績があることを条件に加えると、過去10年で【2・1・0・0】と連対率100%だ。1着の該当馬は、2012年のハタノヴァンクールと2018年のクリソべリル。2着の該当馬は、2015年のハッピースプリントだ。
他では前走の兵庫チャンピオンシップで0.9秒差以上の圧勝を収めた馬も有力で、過去10年の成績は【1・2・0・0】。1着の該当馬は、2019年のクリソベリル。2着の該当馬は、2015年のクロスクリーガーと2016年のケイティブレイブである。兵庫チャンピオンシップは消耗度の高いレースになりやすいせいか、前記3頭の中でもっとも着差が小さかったクリソベリルのみが優勝している。しかし、連対率が100%なのは明確な強調材料である。
さらにデビューからダートの連対率が100%の馬も有力。しかし、地方馬よりもキャリアが浅い中央馬は、そのタイプが何頭も出走していることが多い。しかし、「ダートの連対率100%で、一度は中央のダ1800mのオープン勝ちの実績のある馬」という条件を加えると、対象馬はかなり絞れる。
前記の該当馬の過去10年のこのレースでの成績は【3・0・0・2】。優勝馬は2012年のハタノヴァンクール、2013年のクリソライト、2018年のルヴァンスレーヴ。遡れば2011年のグレープブランデー、2008年の優勝馬サクセスブロッケン、2006年の優勝馬フレンドシップもそのタイプだ。
4着以下に敗れた馬は、2016年のストロングバローズ(7着)と2017年のドンフォルティス(6着)の2頭だが、勝ち馬の3頭が前走も今走も1番人気に支持されていたのに対し、ストロングバローズとドンフォルティスは前走、今走ともに1番人気ではなかった。前走も今走も1番人気に支持されるような馬であれば、本命候補となるだろう。
あとはチャンピオンシップで3~4角先頭だった馬も有力。その成績は過去10年で、【1・3・0・2】。1着の該当馬は、2020年のダノンファラオ。2着の該当馬は、2015年のクロスクリーガー、2016年のケイティブレイブ、2021年のゴッドセレクション。2014年に兵庫チャンピオンシップで逃げて3着だったエスメラルディーナも、次走の関東オークスを制している。遡れば2010年のバーディバーディ、2009年のゴールデンチケットも兵庫チャンピオンシップを逃げ切り勝ちし、このレースでも3着に好走している。
4着以下だったのは、2011年のエーシンブラン(9着)と、2017年のノーブルサターン(5着)だが、前記2頭は良馬場のこのレースで、5F通過62秒0以下の速いタイムで逃げた馬。過去10年でここまで5F通過タイムが速くなったことが3度あるが、そのうち2度が前記の馬が逃げたレースである。
唯一、5F通過61秒8で逃げて2着に粘ったのが、2016年の2着馬ケイティブレイブだが、同馬は後に帝王賞やJBCクラシックを制するほどの実力馬であり、それでもこのレースで勝ち馬キョウエイギアに4馬身もちぎられている。つまり、あまりに同型揃いでペースが上がると見ている場合には狙いにくいが、そこまで速くないと推測しているのであれば、狙いが立つことになる。あわよくば6番人気で優勝した、2020年のダノンファラオのような馬にぶち当たるかもしれないので、少々リスクを背負ってみるのも悪くない。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・ダートでは無敗の馬。
(中央のダ1800mのオープンか、ダートグレード勝ちの実績があることが条件)
・前走の兵庫チャンピオンシップで0.9秒差以上の圧勝馬。
・ダートの連対率100%で、一度は中央のダ1800mのオープン勝ちの実績のある馬。
(前走、今走ともに1番人気に支持されていることが条件)
・兵庫チャンピオンシップで3~4角先頭だった馬。
(ジャパンダートダービーが5F通過62秒1以上の遅いペースが理想)
●穴馬候補
・東京ダービーの連対馬。
(東京ダービーの連対馬が出走していない場合は、3着馬が視野に入る) |
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【山崎エリカのダートグレード攻略】~兵庫チャンピオンシップ2022~
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兵庫チャンピオンシップは、菊水賞に始まって園田ダービーで終わる兵庫三冠の二冠目であるが、過去21回の歴史の中で、地方馬が優勝したのは第1回のミツアキサイレンス(笠松)と第2回のロードバクシン(兵庫)のみ。過去10年でも3着以内だったのは、2019年のバンローズキングス(兵庫)の3着のみ。南関東などの他地区もこの時期がクラシックシーズンにあたり、他地区からの参戦がないこともあり、中央馬の独壇場となっている。
その中央馬の中でも断然有力なのは、1勝クラス以上で2着馬に0.5秒差以上着差をつけて勝利している馬だ。それらの過去10年のこのレースでの成績は、【4・3・1・1】。1着の該当馬は、2012年のオースミイチバン、2017年のタガノディグオ、2018年のテーオーエナジー、2019年のクリソベリル。2着の該当馬は、2019年のヴァイトブリック、2020年のダノンファラオ、2021年のゴッドセレクション。3着の該当馬は、2017年のクイーンマンボ。唯一の4着馬は、リゾネーターで4着だが、これについては後で述べる。
さらに伏流Sで連対馬も有力でこのレースでの成績は、【2・3・0・1】と優秀だ。1着の該当馬は、2013年のコパノリッキー、2015年のクロスクリーガー。2着の該当馬は、2014年のランウェイワルツ、2015年のリアファル、2021年のゴッドセレクション。唯一、4着以下だったのは、2017年のリゾネーターで4着。同馬は過去10年で唯一、1番人気馬でありながら馬券圏外に敗れているのだが、前走の伏竜Sが1月5日以来の約3ヵ月の休養明けの出走だったことから、休養明け好走の反動が出たものと推測される。
また、同年のヒヤシンスSの連対馬も有力。過去10年のこのレースでの成績は、【1・2・2・0】。1着の該当馬は、2014年のエキマエ。2着の該当馬は、2014年のランウェイワルツ、2016年のゴールドドリーム、2019年のヴァイトブリック。3着該当馬は、2011年のラヴィアンクレール、2013年のソロル。ヒヤシンスSの優勝馬は2015年のゴールデンバローズ、2017年のエポカリス、今年の優勝馬コンバスチョンのように、UAEダービーに向かうこともあるが、出走してくるようであれば、伏竜Sの連対馬同様に信頼できる。
逆に、穴馬はわりとパターン化しており、伏竜Sで3着以下だった馬の巻き返し。その中でも伏竜Sで4角5番手以内だった馬がよく巻き返している、該当馬は、2012年のプーラヴィーダ(5番人気・3着)、2013年のソロル(2番人気・3着)、2016年のケイティブレイブ(2番人気・1着)、2017年のノーブルサターン(5番人気・2着)、2020年のダノンファラオ(2番人気・2着)。これは伏竜Sが短距離路線馬の出走により、前が苦しい流れになりやすいことが影響している。伏竜Sで3着以内だと人気になるが、敗退すると人気を落とすので、ヒモ穴に一考の価値はある。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・中央の1勝クラス以上で0.5秒差以上圧勝した実績のある馬。
・前走の伏竜Sで連対した馬。
(伏竜Sが3ヵ月以上の休養明けだった場合を除く)
・同年のヒヤシンスSの連対馬。
●穴馬候補
・前走の伏竜Sで4角5番手以内でレースをした馬。 |
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2021年11月22日(月) 12:50
山崎エリカ
【山崎エリカのダートグレード攻略】~浦和記念2021~
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暮れの大一番、東京大賞典へ向けての前哨戦となる浦和記念。この時期は、中央ではGⅠチャンピオンズカップが行われ、トップクラスはそちらに出走するため、GⅡとしては中央勢が手薄。このため南関東のトップクラスが、ここを狙って出走してくることが多い。
過去10年の優勝馬を見ても、2011年のボランタス、2014年のサミットストーン、2015年のハッピースプリントと地方勢が3勝。2着も2017年のヒガシウィルウィンを始め、4頭が入線している。今年はカジノフォンテンやミューチャリーなど、南関東勢の大舞台での活躍が目立つが、中央勢が席巻した時期からの地方馬のこの活躍は驚異的なレベルと言える。
中央馬も含め、どのような馬がこのレースで勝ち負けしているのかを見ていくと、過去1年以内の古馬混合GⅠで3着以内の実績があった馬がとにかく活躍している。その成績は過去10年で【4・0・2・1】。1着の該当馬は2011年のボランタス、2015年のハッピースプリント、2019年のケイティブレイブ、2018年のオールブラッシュ。3着の該当馬は、2012年のランフォルセ、2017年のオールブラッシュだ。
唯一の4着以下馬は2018年のアポロケンタッキー(4着)だが、同馬は前走のJBCクラシックで1.8秒差の大敗を喫していた馬。前走であまりに大敗しているようなことがなければ、本命馬として信頼できるだろう。
さらに同年のジャパンダートダービーの連対馬も、過去10年で【2・1・1・0】と大活躍。1着の該当馬は、2016年ケイティブレイブ、2020年のダノンファラオ。2着の該当馬は、2017年のヒガシウィルウィン。3着の該当馬は、2011年のボレアスである。これらも大いに信頼したいものだ。
その他、JBCクラシックのステップレースである同年の日本テレビ盃の3着以内馬も有力。前走でJBCクラシックに出走していた馬は、ここを目標に持って来れずに苦戦しているが、直行馬か、その他のレースを経由している馬に限れば、過去10年の成績は【1・1・0・0】と活躍している。1着の該当馬は2013年のランフォルセ、2着の該当馬は2020年のロードブレスだ。
また、過去1年以内(前年の浦和記念以降)のGⅡの連対馬も活躍。それらの成績は過去10年で【2・5・1・3】と、これだけ見るとそこまででもないが、特に過去1年以内のGⅠで3着以内の実績馬が不在の年ほど、このタイプが活躍している。ダイオライト記念の2着馬ピイラニハイウェイと前年の名古屋グランプリの2着馬エイシンモアオバーがワン、ツーを決めた2012年も、ブリーダーズゴールドCの2着馬シビルウォーが2着、前年の名古屋グランプリの優勝馬エイシンモアオバーが3着だった2013年も、過去1年以内のGⅠで3着以内の実績馬が不在だった。
最後にこのレースで穴を開ける地方馬を紹介しよう。最有力は2月に行われる金盃に次ぐ、長距離2400mで行われる同年の東京記念の3着以内馬だ。同レースは南関東では数少ない長距離重賞だけあって、地方のトップクラスが出走する。つまり、その中で3着以内の実績があることは、地方の超一流を示す。
実際に2011年に4番人気で優勝したボランタスは、同年の東京記念の3着馬。2014年に3番人気で優勝したサミットストーンも、同年の東京記念の2着馬だった。遡れば2009年に5番人気で2着したルーズリンドも、同年の東京記念の勝ち馬だけに、東京記念で3着以内だった馬はとにかく注意したほうがいいだろう。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・過去1年以内のG Iで3着以内の実績がある馬(前走で1.8秒以上大敗していた馬を除く)。
・同年のジャパンダートダービーの連対馬。
・前走でJBCクラシックに出走していない、同年の日本テレビ盃の3着以内馬。
・過去1年以内のG1で3着以内の実績馬が不在の場合、過去1年以内のGⅡで連対した馬。
●穴馬候補
・同年の東京記念で3着以内の馬。 |
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