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ダートグレードでは名古屋グランプリに次ぐ、長距離2400mで行われるダイオライト記念は、主に川崎記念の上位馬やフェブラリーSでは距離不足の実績馬が集う。また、地方で行われるダートグレードは、人気サイドで決着することがほとんどだが、ダイオライト記念は、昨年のマスターフェンサーを始め、過去10年で1番人気が4度も馬券圏外に敗れており、荒れやすい傾向だ。
これまでにどのような馬が1番人気、それも単勝オッズ1.0秒台クラスの1番人気に支持され、人気を裏切ってきたのか? 傾向はいたってワンパターン。過去10年で1番人気で敗れたのは、2012年のワンダーアキュート、2014年のムスカテール、2015年のサミットストーン、2022年のマスターフェンサーの4頭。このうちマスターフェンサーを除く3着が、前走のG1・川崎記念やフェブラリーSで2着、3着と好走していた共通項があった。
2012年には3連単13万5060円の特大万馬券が飛び出したこともあったが、これも前走のフェブラリーSで3着だった1番人気馬ワンダーアキュートと前走の川崎記念で3着馬だったフリーオーソともに馬券圏外に敗れただけのこと。ダイオライト記念はGⅡでも前走のGⅠ・川崎記念やフェブラリーSを大目標として結果を出し、余力のない状態で通用するほど、相手が楽ではないということだろう。2番人気ではあったが、2019年の川崎記念の覇者ミツバもこのレースで4着に敗れている。
しかし、これまでの実績なくして通用しないのも競馬。過去1年以内にダ2000m以上のGⅠで連対実績があった馬で、前走の川崎記念かフェブラリーSで3着以内だった馬を除けば、過去10年で【4・0・0・0】と勝率100%を誇る。該当馬は、2014年のニホンピロアワーズ、2015年のクリソライト、2018年のケイティブレイブだ。遡れば、2011年のスマートファルコンもそれに該当する。
さらに前年の名古屋グランプリ3着以内馬も有力。名古屋グランプリからの直行馬ではないこと、前走でダートグレードに出走していることが条件で、過去10年のこのレースでの成績は、【3・1・0・1】。1着の該当馬は、2013年のオースミイチバン、2019年のチュウワウィザード、2020年のアナザートゥルース。2着の該当馬は、2014年のトウショウフリーク。唯一の4着以下は、2019年のミツバ。この年は前記のチュウワウィザードが出走していた影響もあるが、同馬のみが前走でGⅠ(川崎記念)を優勝していた。
名古屋グランプリ3着以内馬から直行だった2015年のシビルウォー、2021年のマスターフェンサーはともに5着に敗れている。また、前走でオープン特別に出走していた2013年のクラシカルノヴァ、2014年はナイスミーチューもともに4着に敗れているので、ご注意を!!
穴馬はやはり、地方馬の一発。このレースは過去10年で、地方馬が6頭も3着以内に好走している。該当馬は、2012年のトーセンルーチェ(3着)、2014年のサミットストーン(2着)、2016年のユーロビート(3着)、2017年のユーロビート(2着)、ウマノジョー(3着)、2020年のサウンドトゥルー(3着)。
では、それらの共通項はというと、過去半年以内に地元のダ2100m以上の重賞で3着以内の実績があることだ。特に2016年以降に地方馬が3度も馬券に絡んでいるのは、2015年より毎年2月に行われる大井の金盃が距離2600mで行われるようになったことが大きく、2015年以降に3着以内に好走している馬は、全て金盃で連対している共通項がある。2014年まではダイオライト記念の直前で長距離重賞が用意されていなかったが、金盃が長距離で行われるようになったことで、以前よりも地方馬が活躍しやすくなったのは間違いない。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・過去1年以内のダ2000m以上のGⅠで連対実績がある馬。
(前走の川崎記念やフェブラリーSで3着以内だった馬を除く)
・前年の名古屋グランプリ3着以内馬。
(名古屋グランプリからの直行馬と前走でダートグレード以外に出走していた馬を除く)
●穴馬候補
・半年以内にダ2100m以上の重賞で3着以内の実績がある地方馬。
(特に、大井の金盃の連対馬が活躍)
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