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【山崎エリカのダートグレード攻略】~東京大賞典2021~

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【山崎エリカのダートグレード攻略】~東京大賞典2021~ | コラム | ウマニティ

 地方競馬もクライマックス。いよいよ年の瀬恒例の一年の総決算、東京大賞典が行われる。ダートの王道路線は、秋は10月のJBCクラシックから始まり、続いてチャンピオンズカップ、そして最終戦がこのレースとなる。例年、JBCクラシックチャンピオンズカップの上位馬が集うため、年によってはチャンピオンズカップ以上のハイレベルな戦いになることも少なくない。

 本来は秋のG1戦ではもっとも賞金が高い中央のチャンピオンズカップを大目標とし、東京大賞典は消化レースでもいいはずだが、東京大賞典のほうがハイレベルになることもある理由は大きく2つ。有終の美を飾りたがる日本人の国民性と、大井ダ2000mのほうが中京ダ2000mと比べて癖のないコースだからだろう。

 実際に東京大賞典よりも少しだけ賞金が高いチャンピオンズカップを目標に仕上げて、スタートの坂で出遅れた、外枠で外々を回った…などの理由で取りこぼすよりも、紛れが生じることが少ないこの舞台で、順当に勝ち上がりたい、賞金を加算して来年度に繋げたいと考えている陣営も少なくないようだ。

 最有力は同年のJBCクラシックの連対馬で、それらの過去10年の成績は【6・5・2・2】。1着の該当馬は、2011年のスマートファルコン、2013年のホッコータルマエ、2015年のサウンドトゥルー、2018年、2019年と2020年のオメガパフューム。2着の該当馬は、2013年のワンダーアキュート、2014年のコパノリッキー、2015年のホッコータルマエ、2016年のアウォーディー、2017年のサウンドトゥルー。3着の該当馬は、2017年、2018年のケイティブレイブ

 4着以下だったのは、2014年のクリソライト(8着)と2015年のコパノリッキー(4着)で前走のチャンピオンズカップで7着以下(着差0.8秒差以上)に敗れているという共通項があった。つまり、JBCクラシックから直行か、前走のチャンピオンズカップで0.7秒差以内の着差なら通用していることになる。

 また、同年のチャンピオンズカップの連対馬も有力で、その成績は過去10年で【1・3・3・1】。1着の該当馬は、2014年のホッコータルマエ。2着の該当馬は、2011年と2013年のワンダーアキュート、2016年のアウォーディー。3着の該当馬は、2010年のシルクメビウス、2012年のワンダーアキュート、2016年のサウンドトゥルーだ。

 唯一の4着以下は、2019年のゴールドドリームで4着だったが、当時は地方勢の層が厚く、南関東のノンコノユメとモジアナフレイバーに先着を許す形となった。これはJRAの降級制度が廃止されたことで地方に移籍する馬が多くなった影響だろう。地方競馬全体が底上げしているだけに、今後は東京大賞典の前哨戦である南関東の重賞、勝島王冠組にも注意したい。前記の南関東の2頭とも、勝島王冠の連対馬だった。また、昨年の東京大賞典の2着馬も、前走の勝島王冠勝ちのカジノフォンテンだった。

 逆に穴メーカーは、前走のチャンピオンズカップの3~6着からの巻き返しが大半。G1勝ちの実績があると、2017年のケイティブレイブのように前走のチャンピオンズカップで4着でも1番人気に支持される場合もある。しかし、GⅠ勝ちの実績がないと3年前のアポロケンタッキーのようにあまり人気がない。アポロケンタッキーチャンピオンズカップで4着だったが、このレースでは5番人気で優勝した。

 また、2015年のワンダーキュートは同年のかしわ記念勝ちの実績があったが、それ以降のGⅠで連対実績がなかったことが嫌われたようで、前走のチャンピオンズカップで6着ながら、6番人気という低評価。しかし、このレースでは3着と巻き返した。このようにこのレースは、チャンピオンズカップの3~6着から巻き返して来ることがしばしば。G1勝ちの実績がなかったり、その手前の成績がひと息だったりすると一気に人気を落とす傾向があるが、それらをヒモ穴に加えると、高配当をGETできるかもしれない。


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・同年のJBCクラシックの連対馬。
  (前走でチャンピオンズカップに出走している場合は、6着以内、0.7秒差以内が条件)
 ・前走のチャンピオンズカップで連対している馬。

 ●穴馬候補
 ・前走のチャンピオンズカップで3~6着(着差0.7秒差以内)だった馬。
 ・前走の勝島王冠で連対していた馬。

このコラムへのコメント

TERAMAGAZINE|2021年12月30日 0:42 ナイス! (1)

◎ (8)ノンコノユメ

 4歳時に去勢手術をして競走族として生き抜く方針を決めた馬。それが功を奏して9歳馬となった今でも、大きな衰えを見せていません。前々走の帝王賞でも、JBCクラシック時のミューチャリーと同等の指数で2着。前々走はカジノフォンテンとダノンファラオが競り合ってペースを引き上げたことで、中団内々で脚をタメた同馬は展開に恵まれたもの。

 前走はサルサディオーネの骨を切らせて肉を断つ逃げで超絶ハイペース。サルサディオーネを射程圏に入れて、スタミナが不足する休養明けながら5番手と勝ちに行く競馬をしたために、最後伸びあぐねての5着でしたが、帝王賞同様に中団内々で脚をタメれば巻き返せるでしょう。

 ここも逃げてこそのキャッスルトップがペースを引き上げ、揉まれ弱いアナザートゥルースも積極的に出して行くはず。ここも帝王賞同様にある程度はペースが速くなると見ているだけに、同馬を本命としました。

https://nar.umanity.jp/professional/coliseum_view.php?user_id=3100000007&race_id=2021122920150409

TERAMAGAZINE|2021年12月28日 21:06 ナイス! (1)

有終の美を飾りたがる日本人の国民性

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