【七夕賞】血統考察 byうまカレ
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学生団体うまカレ副代表の金沢ユウダイです。
先週のラジオNIKKEI賞は、ディープ産駒のゼーヴィントが優勝。鞍上的にもファイナルフォームのリプレイを見ているようでしたが、血統的に気になった点は2つ。
1点目は、パシフィカス(ナリタブライアン、ビワハヤヒデの母)、キャットクイル(キズナ、ファレノプシスの母)などを送り出すPacific Princess牝系とディープインパクトの組み合わせが、先述のキズナ以外にも、ラストインパクト、モンドインテロ、そしてゼーヴィントと違う母から活躍馬が続出するニックスであるということ。
2点目は、ディープインパクトとRoberto血の相性は決して良いとはいえず、ディープインパクト×ブライアンズタイムの重賞ウイナーは昨年まで出ていなかったのですが、今年ディーマジェスティが出現、さらにゼーヴィントまでもが重賞を制しました。ここまで様々なタイプから活躍馬を輩出する種牡馬ディープインパクトは、とんでもないスーパーサイアーです。
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『日本サラブレッド配合史』の著者で血統研究家の笠雄二郎さんの言葉に、「血統と馬体と走りの考察の一致した点で馬を語らなければならない」というものがあります。
たとえば、名繁殖牝馬レーヴドスカーの産駒たちの多くがレーヴディソールやレーヴミストラルのようにストライド走法で外回り向きの末脚で走っていますが、ゼンノロブロイを父に持つレーヴデトワールだけは、父からもLa Troienneの血を引くからか肩が立っていて前脚が伸びきらないのでほかの兄弟ほど追ってから味がないーというように「この母は」、「この父は」、「この系統は」と、表面的に語ることも重要なときもありますが、それだけでは気付かない部分があります。だから「一致した点」で語らなければならないし、その方が圧倒的に面白いということなのだろうと解釈しています。
なぜこんなことを書いたのかというと、たとえば七夕賞で「ハーツクライ産駒を買え」ということがいわれているとき、そしてその年の出走馬の中のハーツクライ産駒がメイショウナルトとレコンダイトの2頭だった場合、前者は(Bold Reason≒Never Bend3×3のカーネギーを母父に持ち、マルゼンスキーも引くからLa Troienneパワーが強く肩が立っていて前脚が伸びきらないのでコーナリングが巧く、かつこういうパワーが発現している馬は気温が高い夏場の方が硬質な筋肉がほぐれて調子が上がりやすいから)福島向きだけれど、後者は(母がMill Reel3×3で、ダラーンとした斬れ方をするから)福島向きではないだろう、というようなことを言うことが血統・配合予想の面白いところなのだろうと思ったからです。
上記のことに関連して、ぼくは競走馬は、
A:可動域やアクションが大きくて体型骨格のわりに完歩が大きい=いわゆる大跳びの馬
Ex)タッチングスピーチ
B:長手の体格のために他馬と比較してコーナーより直線のほうが加速がスムーズな馬
Ex)ドゥラメンテ
C:肩が立ち気味で、小刻みなピッチを刻む馬=いわゆるピッチ走法
Ex)ラブリーデイ
D:ストライドは伸びないが一歩が大きく、地面を叩きつけるような走法
Ex)グラスワンダー
というような4パターンに大別できると思っていて、ペースによって変わりますが、基本的にはAとBが外回り向き、CとDが内回り向きです。
七夕賞が福島2週目に施行時期が変わってから、ぼくの見立てでAまたはBで馬券圏内に好走したのは昨年のグランデッツァとトーセンラーだけ(ニューダイナスティーも若干Bのくらいがある)。今年は特にこの2頭のようにGIで好勝負出来るような馬は見当たりませんし、やはりC、D型を狙わなければなりません。
●もちろん福島適性は高い
過去の七夕賞での好走馬2頭、一昨年の勝ち馬メイショウナルトは先述した通り、前走の鳴尾記念も0.5秒差の8着と悪くない内容でしたし、人気次第では馬券に組み込みたい1頭。昨年2着のステラウインドは、母父スピニングワールドがパワー型のスプリンターで、その母Imperfect CircleはLa Troienne6×7、ここがゼンノロブロイの母父マイニングの母I Pass(La Troienne4×5)と脈絡しますから、硬質な筋肉で前脚が伸びないC型で機動力に富んでいます。2走前のブリリアントSはダート、3走前の大阪城Sは10着ながら0.4秒差、今年も蛯名騎手の好騎乗があれば好走しても何ら驚くことはありませんが、厳しい枠に入ってしまいました。
●ジャスタウェイ的成長の可能性を秘める
ディープ産駒×戸崎騎手、先週のゼーヴィントと被るアルバートドックはディープ産駒でも母がHyperionが濃い馬で、瞬発力よりも持続力に富んだ馬。だからある程度の位置から粘り込む競馬が出来れば、さらに持ち味が活きるはずで、同じくHyperion的なスタミナに富んだハーツクライもジャスタウェイもワンアンドオンリーもリトルアマポーラも前で受けれるようになって大成しました。前走エプソムCも18頭中11番手からの競馬、以前よりは前目で競馬が出来るようになってきていますし、厩舎の先輩ジャスタウェイ的な大成をする馬かもしれません。
●福島は合っているが
シャイニープリンスは、キングヘイロー産駒で母系にPrincely Giftが入るが、Alydarの影響かさほどストライドは伸びる走りではない。母母スイートラブはテスコボーイ×ネヴァービートというNasrullah系同士の組み合わせで北九州短距離Sなどを制したスプリンターだったが、Nasrullah的な軟質なスピードは怠慢さ(≒軟質で燃費の良い筋肉)として伝わることが多いし、テスコボーイもネヴァービートも母系は欧血でNasrullah系としてはスタミナも兼備していたタイプだったから、このあたりのスタミナも上手く伝わっているのだろう。レース巧者でPrincely Giftが入るから福島の4角での下り坂からの平坦な直線もプラスだと思いますが、大外枠だとさすがに狙いにくいです。
●軽いスピードで平坦が合う
ダコールは母アジアンミーティアが種牡馬Unbridled’s Songの全妹で、アジアンミーティアは父Unbridledと母Trolley Song(Caro×ナスキロ)の柔らかさを併せ持った馬。とはいえ、軽いスピードが出た走りで平坦コースは合っています。この枠なら・・・あとは斤量との戦い。
●粘着力に富んでいる
初重賞制覇を目指すヤマニンボワラクテは、母ヤマニンカルフールがエリシオ×Danzigで、その奥の3代母父がハイインロー(HyperionとSon-in-Low)血脈だから、粘着力に富み、先述した系統だとDに属するタイプ。2走前の福島民報賞は大外枠を考えれば強い内容で、55キロのここは期待できそう。
●新潟記念の方が狙いやすい
2連勝と勢いに乗るルミナスウォリアーは、メイショウサムソン産駒。メイショウサムソンはその父オペラハウスの硬さがなくマイヴィヴィアンの柔らかさで走っていました。その特徴は産駒にも受け継がれているようで、デンコウアンジュ、フロンテアクイーン、トーセナルニカ、サムソンズプライド、レッドソロモンなど活躍馬の多くは芝馬。ルミナスウォリアーもDrone≒Halo≒Boldnesian5×4・5と芝向きの軽いスピードを増幅させた配合をしており、ここまで出世したのも納得がいく。ただ、スラッとした脚長の馬体で、外回り向きにうつるからここは軽視で、新潟記念の方が狙いやすい。
●3歳時以来の福島で期待
クリールカイザーはシャイニープリンスと同じキングヘイロー産駒で、母系にPrincely Giftを引くという点も共通です。本馬の母父サッカーボーイや、ステイゴールドに代表されるサッカーボーイはPrincely Giftの柔らかさとノーザンテーストの頑強さのバランスが絶妙に現れていたといいますが、クリールカイザーにも同じようなものを感じます。メトロポリタンSは11か月の休み明け、前走目黒記念はゲート入りの際に後脚を外傷とのことで参考外、4角下りの福島コースは合っていると思いますし、巻き返しに期待できそうです。
●復活の条件は整った
重賞2勝のマーティンボロは、フレールジャックの全妹でディープインパクト×ハルーワソングという世界的な良血馬。ヴィルシーと3/4同血でもあり、今春マカヒキやロゴタイプやストレイトガールでGIを席巻したHalo3×4(Halo≒Red God3×4・4)らしい加速力もあるので、内回り2000mの内枠という条件は魅力的です。復帰後も悪くない競馬が続いていますし、ここは久しぶりに力を見せてくそうです。
●鞍上魅力で
マジェスティハーツはSeattle Slewが入るからか胴長で、外回り向きの差し馬なのですが、母がパワーの型のスプリンターなので、ハーツクライ産駒らしくない反応の速さがあります。だから内回りでも鳴尾記念2着のように好走することもでき、何といっても今回は鞍上(横山典弘騎手)が魅力、この枠でどういう競馬をしてくるか楽しみです。
●内回りでどんな走りをみせるか
芝に転じて再上昇してきたバーディーイーグルは、ブライアンズタイム産駒でBramalea≒Gold Digger3×4、Graustark=His Majesty3×4、Hasty Road4×5という父母相似配合馬。Graustark=His MajestyのようなRibotのクロスは、最近だとラジオNIKKEI賞のアーバンキッドや、マーメイドSのヒルノマテーラなど内回りで結果を残すことが多いです。ここは外を回すことの多い鞍上が不安ですが、人気次第では馬券に組み込んでも面白いかもしれません。
【まとめ】
・人気どころでは、ダコール、ヤマニンボワラクテ、アルバートドックを推したい。
・逆にルミナスウォリアー、シャイニープリンスは割り引きたい。
・穴目ではクリールカイザー、マーティンボロに特に注目
・余裕があればメイショウナルト、マジェスティハーツも加えたい
特にクリールカイザーに期待しています。
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【参考】
『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)
「うまカレ」とは、競馬の魅力を同世代を中心に発信していこう、競馬界を若い力で持ち上げようと、関東の競馬を愛する大学生が集まり6年前に結成された学生団体です。テレビ出演や、フリーペーパー制作など様々な活動をしています。詳しくは以下のブログやSNSをご覧ください。
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執筆者:うまカレ(MYコロシアム>最新予想にリンク)
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▼2016年05月22日(日) 東京11R オークス
【血統別成績(2012年以降)】
●父がディープインパクト [2-3-2-6](複勝率53.8%)
●父がハーツクライ [1-0-0-4](複勝率20.0%)
●父がスズカマンボ [1-0-0-0](複勝率100.0%)
●父がマンハッタンカフェ [0-1-0-3](複勝率25.0%)
●父がゼンノロブロイ [0-0-1-3](複勝率25.0%)
●父がステイゴールド [0-0-1-3](複勝率25.0%)
●父がその他の種牡馬 [0-0-0-40](複勝率0.0%)
→2012年以降のオークスで3着以内となったのは、スズカマンボ、ステイゴールド、ゼンノロブロイ、ディープインパクト、ハーツクライ、マンハッタンカフェの産駒だけ。なお、この6頭はいずれもサンデーサイレンス系種牡馬で、現役時代に芝2400m以上のGⅠを勝っている点も共通しています。
▼2016年05月21日(土) 京都11R 平安ステークス
【前年か同年、かつ京都、かつダートのレースにおいて3着以内となった経験の有無別成績(2013年以降)】
●あり [3-3-2-17](複勝率32.0%)
●なし [0-0-1-22](複勝率4.3%)
→京都ダートのレースに対する適性がポイント。コース替わりがプラスに働きそうな馬を重視すべきでしょう。
▼2016年05月21日(土) 東京11R メイステークス
【前走の条件別成績(2012~2014年のメイステークス、2015年のモンゴル大統領賞)】
●JRAの重賞 [1-0-1-23](複勝率8.0%)
●その他のレース [3-4-3-30](複勝率25.0%)
→好走馬の大半は前走がオープン特別や条件クラスのレースだった馬。一方、前走が重賞だった馬は人気を裏切りがちでした。
▼2016年05月22日(日) 京都10R 鳳雛ステークス
【前走の着順別成績(2014年以降)】
●2着以内 [1-2-2-4](複勝率55.6%)
●3着以下 [1-0-0-11](複勝率8.3%)
→2014年から施行されているレースですが、現在のところ前走好走馬が優勢。たとえ前走が格の高いレースだったとしても、大敗からの一変はあまり期待できません。
▼2016年05月22日(日) 新潟11R 韋駄天ステークス
【JRA、かつ芝1400m以上のレースにおける優勝経験の有無別成績(2014年以降)】
●あり [2-1-2-4](複勝率55.6%)
●なし [0-1-0-20](複勝率4.8%)
→こちらも2014年から施行されているレースで、現在のところダートや芝1200m以下のレースにしか実績がない馬は不振。特別登録を行った馬のうち、JRA、かつ芝1400m以上のレースにおいて優勝経験があるのは、オースミイージー、スカイキューティー、セイコーライコウ、フレイムヘイロー、ヘニーハウンド、ホウライアキコ、ヤサカオディールの7頭だけです。
■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)
埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『コース別 本当に儲かる騎手大全』(ガイドワークス)、『一口馬主の愉しみ(競馬道OnLine新書)』(スタンダードマガジン)、『門外不出! 投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方』(東邦出版)、『WIN5(五重勝)ほど儲かる馬券はない!! 少点数で驚愕配当をモノにする絶対的セオリー(競馬王新書)』(白夜書房)。2016年4月13日に最新刊『コース別 本当に儲かる血統大全』(ガイドワークス)が発売された。 |
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ウマニティ編集長「岡田大がそっと教える“プロ予想家の表と裏” 」~スガダイプロ(オモテ編)~
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「目標にしている人はいません。自分の敵は自分ですから」(byスガダイ)
今月より新たにスタートした「岡田大がそっと教える“プロ予想家の表と裏”」がなかなかご好評をいただいていると、ウマニティ運営局から報告がありました。
押された【ナイス】の数も見た目にけっこう伸びており、書き手としては嬉しい限り。
もちろん、プロ予想家の皆さんあっての企画ですが、このまま人気コーナーに成長していくよう僕なりに頑張っていきたいですね。
トップバッターの河内さんに続き、2人目に登場してもらうのは、いまやウマニティを代表する人気予想家の座を不動のものにしたスガダイさんです。
2009年度全開催プラス収支の実績を引っさげ、2010年2月に堂々プロデビュー。
常勝予想家としてのその後の活躍ぶりは、皆さんご存じの通りです。
前半戦(今週分)は“予想神”スガダイ誕生の過程と、彼の予想に対する姿勢にズバッと迫ります。ハイレベルな予想を維持し続けるトッププロの本音にご注目ください!
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競馬を始めたキッカケは?
「大学卒業後、知人に勧められたのがキッカケですね。ただ、ギャンブルで負けたくない、お金を失いたくないという思いが強かったので、すぐには馬券を買いませんでした。その知人にルールやシステムを教わったり、競馬関連書を読みあさったり、一定レベルの競馬知識を頭に入れ込んでから初めて馬券を買ったんです。よくわからないけどとりあえず買ってみる、という人も多いみたいですが、僕は違いましたね。自分で納得してから一歩目を踏み出す。そういう性格なんです」
記念すべき最初のレースの結果は?
「負けました(笑)。ただ自分の予想は当たっていたんですよ。2004年の天皇賞(秋)だったんですが、僕は武豊(アドマイヤグルーヴ)と外国人騎手(ペリエ騎乗のゼンノロブロイ&ルメール騎乗のダンスインザムード)の組み合わせでいいと思っていました。ところが、僕を競馬の道に引き込んだその知人が『牝馬は来ない』と言うんですよ。当時、彼は僕の競馬の先生でしたから、言われるがままに牝馬を切っちゃったんです。そうしたらあの結果(ゼンノロブロイが勝ち、ダンスインザムードが13番人気2着、アドマイヤグルーヴが9番人気3着)ですよ。3連単なら20万馬券、牝馬2頭のワイドでも5000円以上つきましたからね……。これにはかなりガックリしました。悔しくて悔しくて仕方がなかった。以来、この負けを取り返そうと、競馬研究に没頭するようになりました。あと、他人の言うことを鵜呑みにしちゃいけない、自分の信じた通りに買わないと後悔するということを、この知人から学びました(笑)」
当時はどんな予想スタイルだったんでしょう?
「最初は一般的なスピード指数に頼って予想していました。でも、それだけだと勝負できるレースが限られるので、血統や調教などいろいろなファクターを取り入れていくようになりましたね。性格的に凝り性なので、あれも気になる、これも気になる、とやっているうちに、オカルト以外のすべてのファクターをチェックする現在のスタイルが出来上がったという感じです。指数に関しても、自分が完全に納得するようにオリジナルのものを開発しました」
数ある予想ファクターのなかで最も重視しているのは?
「予想のスタート地点は今も変わらず指数ですが、その次は臨機応変というか、重視する予想ファクターがあまり偏らないように意識しています。レースの条件によって重要になるファクターも変わってきますしね」
転機になった出来事やレースはありますか?
「競馬を始めた翌年、自宅にグリーンチャンネルを導入したことです。レース映像には新聞などには載らない、いろいろな情報が隠れていることに気付きました。それからは毎週レース映像のチェックを怠らないようにし、馬券の成績も確実に伸びていきました」
現在の1週間の過ごし方は?
「月曜から水曜のあいだに前の週の復習をします。1日で終わるときもあれば、2日かかるときもありますが、最低1日は競馬から離れる日をつくるようにしています。競馬漬けの生活を送るよりも、適度に息抜きや気分転換をはかったほうが、いい結果に結びつくという実感がありますので。そして、木曜の夕方に出走メンバーが確定してから、本格的な予想をスタートさせます」
目標にしている予想家や競馬著名人、ライバルはいますか?
「とくにいません。自分の敵は自分ですからね。尊敬している人はたくさんいますが」
理想のプロ予想家像・ウマニティのプロ予想家としての目標は?
「頼れる予想家になりたいですね。レースに参加したいけど自信がないときや、予想する時間がないときなどに、とりあえずスガダイの予想に乗ってみるかと思ってもらえるような……。そのためには、的中率と回収率のバランスのとれた安定した予想を提供していかなければならないと考えています」
では最後に、ユーザーさんに向けて自己PRを。
「今年はあまりいい結果を残せていませんが、まだ終わったわけではありません。あと2週ベストを尽くしますので期待してください」
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とくに変わったことをしてきたわけではないという調子で、自らについてたんたんと語るスガダイさんですが、発せられた言葉を冷静に振り返ると、やっぱりこの人はただ者ではないという部分が随所にうかがえます。
「競馬関連書を読みあさって、一定レベルの競馬知識を得てから馬券を買った」とか、
「自分が完全に納得するようにオリジナルの指数を開発した」とか、
フツーの人はやりませんよね(笑)。
負けず嫌いの努力家であることは十分にわかりますが、それに加え、無意識のうちに他人がやらないことをやってしまうその性格が、常勝馬券師誕生を強力に後押ししたことは間違いないでしょう。
努力する天才の進化は止まらない―――。
今回話を聞いて、改めてそう実感しました。この先もスガダイという予想家は、万人を納得させる予想を提供し、多くのファンから支持を得るカリスマとして、存在感を放ち続けるんだろうなぁと思います。皆さんもスガダイさんの予想に、これまで以上に注目してください!
さて、前半戦は“優等生”スガダイの一面をお伝えしましたが、果たして彼はこんな感じで四六時中マジメキャラなんでしょうか?
アハハ、まさか!
詳しくはまた来週に。
楽しみは後半戦の“ウラ”の回までとっておきましょう(笑)。
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