今年の桜花賞は、奇跡が起きるか? 想定外の結末になるのか?
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今週は牝馬クラシック第1弾「桜花賞」が行われます。
昨年は無敗三冠牝馬が誕生し、また先週は、影(鹿毛)の無敗牝馬が6連勝でG1を制するなど、何かと牝馬が話題になりました。
昨年の『桜花賞』発送時には、まだ『三冠』が意識されることはなかっただろうと思います。しかし、デアリングタクトやレイパパレの活躍もあり、無敗のソダシが出走するということで、2年連続で『三冠牝馬(無敗三冠牝馬)』が誕生するか、に関心が向けられている今年のクラシック第1戦『桜花賞』です。
そこで、今回はソダシとデアリングタクト、レイパパレの徹底比較を行ってから、次に『阪神JF』との関係に焦点を当てながら出走馬に関する10年間のデータを分析して予想を進めたいと思います。
【ソダシとデアリングタクト、レイパパレの比較】
① 新馬戦の成績
ソダシ 函館1800m 1分50秒4(35.3) 先行 着差0.4 2着馬ギャランドウォリ 2歳新馬2歳4カ月
デアリングタクト 京都1600m 1分37秒7(34.8) 先行 着差0.3 2着馬ノーセキュリティ 2歳新馬2歳7カ月
レイパパレ 京都1600m 1分37秒5(35.6) 先行 着差0.3 2着馬ホワイトロッジ 3歳新馬2歳11カ月
② 新馬戦のレース展開(ラップタイム)
ソダシ 37.5 → 35.3 -2.2秒(後傾ラップ) 1800m平均ラップ12.26秒(36.80)
デアリングタクト 36.8 → 35.2 -1.6秒(後傾ラップ) 1600m平均ラップ12.21秒(36.63)
レイパパレ 35.8 → 35.8 ±0.0秒(イーブンラップ) 1600m平均ラップ12.18秒(36.56)
③ 阪神JFの成績
ソダシ 1着 1分33秒1(34.2) 好位 着差0.0 2着馬サトノレイナス
デアリングタクト 不出走
レイパパレ 不出走
④ 芝1600mの最高タイム(桜花賞前まで)
ソダシ 阪神 G1 1分33秒1(34.2) 好位 着差0.0 2着馬サトノレイナス
デアリングタクト 京都 OP(L) 1分33秒6(34.0) 後方 着差0.7 2着馬ライティア
レイパパレ 阪神1勝クラス 1分33秒9(34.6) 後方 着差0.2 2着馬オーマイダーリン
⑤ 芝1600mの最高タイム(桜花賞前まで)レースの展開(ラップタイム)
ソダシ G1 34.9 → 34.4 -0.5秒(後傾ラップ) 1600m平均ラップ11.63秒(34.91)
新馬戦 37.5 → 35.3 -2.2秒(後傾ラップ) 1800m平均ラップ12.26秒(36.80)
デアリングタクト 34.7 → 35.1 +0.4秒(前傾ラップ) 1600m平均ラップ11.70秒(35.10)
新馬戦 36.8 → 35.2 -1.6秒(後傾ラップ) 1600m平均ラップ12.21秒(36.63)
レイパパレ1勝 35.1 → 35.1 ±0.0秒(イーブンラップ) 1600m平均ラップ11.73秒(35.21)
新馬戦 35.8 → 35.8 ±0.0秒(イーブンラップ) 1600m平均ラップ12.18秒(36.56)
①~⑤の視点で比較してみましたが、ソダシはデアリングタクトとレイパパレに遜色がないように思います。
レースの格の違いがあって単純に比較できませんが、デアリングタクトはOPでの持ちタイムであり、レイパパレは1勝クラスでのもの、ソダシはG1ということもあり、むしろソダシの方が1600mでの持ちタイムが上回っているなど優れているように感じられます。また、3頭の中で唯一の2歳牝馬チャンピオンのタイトルを手に入れているのも事実です。
しかし、『阪神JF』が『桜花賞』で勝つための必要条件になっているわけでないことも、然りです。そもそも、2歳牝馬のタイトルを狙う馬たちはどんなタイプなのかを押さえておくことも大切なのかもしれません。
タイプその1 早熟で2歳時ならG1でも勝ち負けできるタイプ
タイプその2 目イチに仕上げさえすれば勝てる能力を持ち、目標を定めて必勝を期すタイプ
タイプその3 能力があり、まだまだ成長する余地を残している晩成タイプ(現状の力を試したい馬)
タイプその4 かなりの能力を秘めていて成長途上でも余力で勝ち負けできる大物タイプ
4戦目で『阪神JF』勝ちを収めたソダシはどのタイプなのでしょう。過去10年間のデータからソダシのタイプとその勝敗の行方を推測しながら予想したいと思います。
【過去10年間の上位入賞(1~3着)馬と『阪神JF』との関係について】
2020年
1着 デアリングタクト 新馬戦① 阪神JF不出走 エルフィンS 1着→ 当該レース ※桜花賞は3戦目
2着 レシステンシア 新馬戦① 阪神JF 1着 チューリップ賞3着→ 当該レース ※阪神JFは3戦目
3着 スマイルカナ 新馬戦① 阪神JF不出走 チューリップ賞7着→ 当該レース ※桜花賞は6戦目
阪神JF 1着 → チューリップ賞 0-1-0-0 レシステンシア
〃 2着 → 〃 0-0-0-0
〃 3着 → 〃 0-0-0-1
〃 4~5着 → 〃 0-0-0-2
〃 6~9着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-0)
〃 10着~ → 〃 0-0-0-0
〃 不出走 → チューリップ賞 0-0-1-1 スマイルカナ
〃 不出走 → 〃 以外 1-0-0-10 デアリングタクト
阪神JF → 桜花賞に直行 0-0-0-1 リアアメリア⑥→⑩
2019年
1着 グランアレグリア 新馬戦① 阪神JFなし 朝日FS 3着→ 当該レース ※桜花賞は4戦目
2着 シゲルピンクダイヤ 新馬戦③ 阪神JFなし チューリップ賞2着→ 当該レース ※桜花賞は4戦目
3着 クロノジェネシス 新馬戦① 阪神JF2着 クイーンC 1着→ 当該レース ※阪神JFは3戦目
阪神JF 1着 → チューリップ賞 0-0-0-1
〃 2着 → 〃 0-0-1-0 クロノジェネシス
〃 3着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1)
〃 4~5着 → 〃 0-0-0-1 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1)
〃 6~9着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-0)
〃 10着~ → 〃 0-0-0-0
〃 不出走 → チューリップ賞 0-1-0-1 シゲルピンクダイヤ
〃 不出走 → 〃 以外 1-0-0-10 グランアレグリア
阪神JF → 桜花賞に直行 0-0-0-0
2018年
1着 アーモンドアイ 新馬戦② 阪神JFなし シンザン記念 1着→ 当該レース ※桜花賞は4戦目
2着 ラッキーライラック 新馬戦① 阪神JF1着 チューリップ賞1着→ 当該レース ※阪神JFは3戦目
3着 リリーノーブル 新馬戦① 阪神JF2着 チューリップ賞3着→ 当該レース ※阪神JFは3戦目
阪神JF 1着 → チューリップ賞 0-1-0-0 ラッキーライラック
〃 2着 → 〃 0-0-1-0 リリーノーブル
〃 3着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1)
〃 4~5着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1)
〃 6~9着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-0)
〃 10着~ → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1)
〃 不出走 → チューリップ賞 0-0-0-1
〃 不出走 → 〃 以外 1-0-0-11 アーモンドアイ
阪神JF → 桜花賞に直行 0-0-0-0
2017年
1着 レーヌミノル 新馬戦① 阪神JF3着 Fレビュー 2着→ 当該レース ※阪神JFは4戦目
2着 リスグラシュー 新馬戦② 阪神JF2着 チューリップ賞3着→ 当該レース ※阪神JFは4戦目
3着 ソウルスターリング 新馬戦① 阪神JF1着 チューリップ賞1着→ 当該レース ※阪神JFは3戦目
阪神JF 1着 → チューリップ賞 0-0-1-0 ソウルスターリング
〃 2着 → 〃 0-1-0-0 リスグラシュー
〃 3着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(1-0-0-0)レーヌミノル
〃 4~5着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1)
〃 6~9着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1)
〃 10着~ → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-2)
〃 不出走 → チューリップ賞 0-0-0-3
〃 不出走 → 〃 以外 0-0-0-8
阪神JF → 桜花賞に直行 0-0-0-0
2016年
1着 ジュエラー 新馬戦① 阪神JFなし チューリップ賞2着→ 当該レース ※桜花賞は4戦目
2着 シンハライト 新馬戦① 阪神JFなし チューリップ賞1着→ 当該レース ※桜花賞は4戦目
3着 アットザシーサイド 新馬戦① 阪神JF5着 Fレビュー 2着→ 当該レース ※阪神JFは3戦目
阪神JF 1着 → チューリップ賞 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1) 阪神JFは4戦目
〃 2着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1) 阪神JFは5戦目
〃 3着 → 〃 0-0-0-1
〃 4~5着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-1-0)アットザシーサイド
〃 6~9着 → 〃 0-0-0-2 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1) 阪神JFは4戦目
〃 10着~ → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-3)
〃 不出走 → チューリップ賞 1-1-0-2 ジュエラー、シンハライト
〃 不出走 → 〃 以外 0-0-0-6
阪神JF → 桜花賞に直行 0-0-0-0
2015年
1着 レッゴードンキ 新馬戦① 阪神JF2着 チューリップ賞3着→ 当該レース ※阪神JFは4戦目
2着 クルミナル 新馬戦① 阪神JFなし チューリップ賞11着→ 当該レース ※桜花賞は4戦目
3着 コンテッサトゥーレ新馬戦① 阪神JFなし チューリップ賞6着→ 当該レース ※桜花賞は4戦目
阪神JF 1着 → チューリップ賞 0-0-0-0
〃 2着 → 〃 1-0-0-0 レッツゴードンキ
〃 3着 → 〃 0-0-0-1
〃 4~5着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1)
〃 6~9着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1)
〃 10着~ → 〃 0-0-0-0
〃 不出走 → チューリップ賞 0-1-1-1 クルミナル、コンテッサトゥーレ
〃 不出走 → 〃 以外 0-0-0-9
阪神JF → 桜花賞に直行 0-0-0-0
2014年
1着 ハープスター 新馬戦① 阪神JF2着 チューリップ賞1着→ 当該レース ※阪神JFは3戦目
2着 レッドリヴェール 新馬戦① 阪神JF1着 3連勝で直行 → 当該レース ※桜花賞は4戦目
3着 ヌーヴォレコルト 新馬戦④ 阪神JFなし チューリップ賞2着→ 当該レース ※桜花賞は5戦目
阪神JF 1着 → チューリップ賞 0-0-0-0
〃 2着 → 〃 1-0-0-0 ハープスター
〃 3着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1)
〃 4~5着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1)
〃 6~9着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-2)
〃 10着~ → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1)
〃 不出走 → チューリップ賞 0-0-1-2 ヌーヴォレコルト
〃 不出走 → 〃 以外 0-0-0-7
阪神JF → 桜花賞に直行 0-1-0-1 レッドリヴェール①→②、モズハツコイ⑧→⑭
2013年
1着 アユサン 新馬戦① 阪神JF7着 チューリップ賞3着→ 当該レース ※阪神JFは3戦目
2着 レッドオーヴァル 新馬戦② 阪神JFなし チューリップ賞7着→ 当該レース ※桜花賞は5戦目
3着 プリンセスジャック新馬戦① 阪神JF6着 チューリップ賞8着→ 当該レース ※阪神JFは4戦目
阪神JF 1着 → チューリップ賞 0-0-0-1
〃 2着 → 〃 0-0-0-1
〃 3着 → 〃 0-0-0-0
〃 4~5着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1)
〃 6~9着 → 〃 1-0-1-0 アユサン、プリンセスジャック ※(0-0-0-1)
〃 10着~ → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-3)
〃 不出走 → チューリップ賞 0-1-0-1 レッドオーヴァル
〃 不出走 → 〃 以外 0-0-0-7
阪神JF → 桜花賞に直行 0-0-0-0
2012年
1着 ジェンティルドンナ 新馬戦① 阪神JFなし チューリップ賞4着→ 当該レース ※桜花賞は5戦目
2着 ヴィルシーナ 新馬戦① 阪神JFなし クイーンC 1着→ 当該レース ※桜花賞は5戦目
3着 アイムユアーズ 新馬戦③ 阪神JF2着 Fレビュー 1着→ 当該レース ※阪神JFは5戦目
阪神JF 1着 → チューリップ賞 0-0-0-1
〃 2着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-1-0)アイムユアーズ
〃 3着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1)
〃 4~5着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1)
〃 6~9着 → 〃 0-0-0-1 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1)
〃 10着~ → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-4)
〃 不出走 → チューリップ賞 1-0-0-0 ジェンティルドンナ
〃 不出走 → 〃 以外 0-1-0-6 ヴィルシーナ
阪神JF → 桜花賞に直行 0-0-0-0
2011年
1着 マルセリーナ 新馬戦① 阪神JFなし エルフィンS1着→ 当該レース ※桜花賞は5戦目
2着 ホエールキャプチャ 新馬戦② 阪神JF2着 クイーンC 1着→ 当該レース ※阪神JFは5戦目
3着 トレンドハンター 新馬戦② 阪神JFなし フラワーC 1着→ 当該レース ※桜花賞は5戦目
阪神JF 1着 → チューリップ賞 0-0-0-0
〃 2着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-1-0-0)
〃 3着 → 〃 0-0-0-1
〃 4~5着 → 〃 0-0-0-0
〃 6~9着 → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-2)
〃 10着~ → 〃 0-0-0-0
〃 不出走 → チューリップ賞 0-0-0-1
〃 不出走 → 〃 以外 1-0-1-10
阪神JF → 桜花賞に直行 0-0-0-1 マルモセーラ⑫→⑰
以上、10年間の『桜花賞』について、『阪神JF』と関連付けながらデータをまとめてみると
阪神JF 1着 → チューリップ賞 0-2-1-3 ※チューリップ賞以外(0-0-0-1)
〃 2着 → 〃 2-1-2-1 ※チューリップ賞以外(0-1-1-1)
〃 3着 → 〃 0-0-0-4 ※チューリップ賞以外(1-0-0-4)
〃 4~5着 → 〃 0-0-0-3 ※チューリップ賞以外(0-0-1-7)
〃 6~9着 → 〃 1-0-1-3 ※チューリップ賞以外(0-0-0-9)
〃 10着~ → 〃 0-0-0-0 ※チューリップ賞以外(0-0-0-14)
〃 不出走 → チューリップ賞 2-4-3-13
〃 不出走 → 〃 以外 4-1-1-84
阪神JF → 桜花賞に直行 0-1-0-3
【阪神JFから桜花賞に直行した馬の成績】
2020年 リアアメリア 6着→桜花賞10着 4戦目
2014年 レッドリヴェール 1着→桜花賞2着 4戦目
2014年 モズハツコイ 8着→桜花賞14着 8戦目
2011年 マルモセーラ 12着→桜花賞17着 5戦目
【阪神JF経験の有無と前走別の成績】
パターン1 阪神JFからチューリップ賞
3-3-4-14 1着レッツゴードンキ、ハープスター、アユサン
2着レシステンシア、ラッキーライラック、リスグラシュー
3着リリーノーブル、ソウルスターリング、プリンセスジャック、アイムユアーズ
パターン2 阪神JFからチューリップ賞以外のレース
1-1-2-36 1着レーヌミノル、
2着ホエールキャプチャ
3着クロノジェネシス、アットザシーサイド
パターン3 阪神JFから桜花賞に直行
0-1-0-3 1着(該当馬なし)
2着レッドリヴェール
3着(該当馬なし)
パターン4 阪神JF経験なしでチューリップ賞経由
2-4-3-13 1着ジュエラー、ジェンティルドンナ
2着シゲルピンクダイヤ、シンハライト、クルミナル、レッドオーヴァル
3着スマイルカナ、コンテッサトゥーレ、ヌーヴォレコルト
パターン5 阪神JF経験なしでチューリップ賞以外のレース
4-1-1-84 1着デアリングタクト、グランアレグリア、アーモンドアイ、マルセリーナ
2着ヴィルシーナ
3着マルセリーナ
過去10年間のデータの範囲で分析すると、桜花賞で優勝する可能性が高くなる必要条件がいくつか見えてきます。
【阪神JFを経験したなら桜花賞に直行よりも、1戦使った方がベター】
①阪神JF後に1戦以上使った場合 4-4-6-50 勝率 6.3% 連対率12.5% 複勝率21.9%
②阪神JFから桜花賞直行の場合 0-1-0-3 勝率 0.0% 連対率25.0% 複勝率25.0%
直行した方が確率は高いように思われますが、前走をチューリップ賞に限れば、
③阪神JFからチューリップ賞経由 3-3-4-14 勝率12.5% 連対率25.0% 複勝率41.7%
チューリップ賞以外のレースを使った場合は2戦以上の馬も含まれるので、確率が極端に低くなります。
④阪神JFから他のレースを経由 1-1-2-36 勝率 2.5% 連対率 5.0% 複勝率10.0%
【阪神JFに出走していない場合もチューリップ賞を経由した方がベター】
⑤阪神JF以外からチューリップ賞経由2-4-3-13 勝率 9.1% 連対率28.6% 複勝率42.9%
チューリップ賞を経由した場合の③と⑤を合わせた確率でみると10年間で5勝となり、チューリップ賞を経由した出走馬を吟味することがキーポイントになると考えます
⑥チューリップ賞を経由した場合③+⑤5-7-7-27 勝率10.9% 連対率26.1% 複勝率41.3%
チューリップ賞経由の成績について視点を変えて(10年間の着順別の頭数で)みると
1着 5頭(50%) 2着 7頭(70%) 3着 7頭(70%)
【阪神JFに出走せず、チューリップ賞にも出走していない場合】
出走したレース数から潜在能力の大きさを推測し、有力馬を見分けることが2番目のキーポイントになると考えます。
⑦チューリップ賞を経由しない場合 5-3-3-120 勝率 3.9% 連対率 6.1% 複勝率 8.4%
勝利数の5を除き、かなり低い確率に感じられます。これを阪神JFの出走の有無で分けてみると
(1)阪神JFに出走経験あり 1-1-2-36 勝率 2.5% 連対率 5.0% 複勝率10.0%
(2)阪神JFに出走経験なし 4-1-1-84 勝率 4.4% 連対率 5.6% 複勝率 6.7%
これだけをみると、阪神JFに出走せず、チューリップ賞にも出走していない場合は複勝率が1番低く感じます。ところが、勝利した4頭を挙げてみると
2020年 デアリングタクト ※桜花賞は3戦目
2019年 グランアレグリア ※桜花賞は4戦目
2018年 アーモンドアイ ※桜花賞は4戦目
2011年 マルセリーナ ※桜花賞は5戦目
桜花賞までに出走したレース数が3戦または4戦と少ない馬に歴史的名牝が並んでいます。5戦目で優勝したマルセリーナはむしろ例外で、阪神JFとチューリップ賞のどちらにも出走していない、桜花賞が3戦目から4戦目の未来の歴史的名牝を見つけられれば・・・と思います。
さて、これまでの分析からソダシの本命度を推測すると、4連勝で、桜花賞が5戦目になるということで、この観点から推測すると「歴史的名牝」になれるか微妙なレース経験数という見立てになります。
『阪神JF』までに3戦していることも少々懸念されます。前述した阪神JF出走馬のタイプでは
タイプその1 早熟で2歳時ならG1でも勝ち負けできるタイプ
タイプその2 目イチに仕上げさえすれば勝てる能力を持ち、目標を定めて必勝を期すタイプ
タイプその3 能力があり、まだまだ成長する余地を残している晩成タイプ(現状の力を試したい馬)
タイプその4 かなりの能力を秘めていて成長途上でも余力で勝ち負けできる大物タイプ
「タイプその1」か「タイプその2」に当てはまるのではないかと思います。無敗であることから「タイプその4」の可能性も捨てきれないのですが、『阪神JF』から桜花賞に直行というのも、過去10年間のデータから複勝率25%で、2014年のレッドリヴェールが阪神JF1着から2着したのが最上位で、この記録を上回ることが果たしてできるのか。ちなみに、レッドリヴェールは3戦目での挑戦でした。
次いで、2017年のソウルスターリングが4戦無敗で参戦し、3着でした。この時はチューリップ賞1着からの出走でした。5戦目というのはソダシと同じですね。
ソウルスターリング 新馬戦① アイビーS OP1着→阪神JF1着→チューリップ賞1着 4戦無敗で3着
もし、ソダシが1着になれば『阪神JS』と『桜花賞』の両G1を制することになります。過去10年間で、この2つのレースを勝ち抜いた例はありませんでした。そこで、2010年~2000年まで遡ってみると
2010年アパパネ 新馬戦③ 阪神JF1着 チューリップ賞2着→桜花賞1着 3-1-1-0
2009年ブエナビスタ 新馬戦③ 阪神JF1着 チューリップ賞1着→桜花賞1着 3-0-1-0
※2007年ウォッカ 新馬戦① 阪神JF1着 チューリップ賞1着→桜花賞2着 4-1-0-0
2001年テイエムオーシャン新馬戦① 阪神3牝S1着 チューリップ賞1着→桜花賞1着 4-0-1-0
以上3頭の例が見つかりました。この3頭に遜色のないウォッカも参考として示しました。この期間(10年間)の該当馬も歴史的名牝ばかりです。いずれもチューリップ賞を経由している点はソダシと異なります。
また、2つのG1を制した無敗牝馬は1頭もいませんでした。ただし、ブエナビスタ以外はソダシと同じく桜花賞を5戦目で勝利して牝馬クラシックの一冠目を手に入れています。
以上、これまで検討してきたデータを踏まえて予想し、印を打ってみたいと思います。無敗馬の能力が高いことは分かっていますが、阪神JFからの直行には懸念があります。
阪神JFからチューリップ賞を経由して参戦してくる馬で、おそらく1.2番人気になるであろうソダシとサトノレイナスに先着する可能性のある馬を本命候補にしたいと考えて予想を組み立てます。
1.ストライプ
△2.ファインルージュ
3.ブルーバード
○4.ソダシ
△5.アカイトリノムスメ
6.ストゥーティ
7.ククナ
◎8.メイケイエール
9.エンスージアズム
△10.アールドヴィーヴル
11.ジネストラ
×12.ヨカヨカ
△13.エリザベスタワー
14.ミニーアイル
×15.シゲルピンクルビー
×16.ソングライン
17.ホウオウイクセル
▲18.サトノレイナス
ソダシが1着になるということは、以下のハードルを全て越えたことになります。
(1)白馬初のクラシック制覇
(2)史上初の阪神JFから直行で桜花賞制覇
(3)無敗のまま阪神JFと桜花賞の両G1レース制覇
(4)2年連続無敗で桜花賞馬の誕生(三冠牝馬誕生の可能性も)
これだけ高い複数のハードルをクリアするのは至難の業。まさに奇跡が起きなければ達成できないと考えて印を打ってみました。
データを信じるか信じないかは自分次第!
これでなんとか的中しますよう 幸運を祈ります。 |
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