今年も牝馬が席巻するか? 中央芝G1戦線を上半期牝馬頂上...
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ジャパンカップで有終の美を飾り、現役最強馬アーモンドアイがターフを去り、有馬記念でも牝馬がワンツーフィニッシュを決めた昨年の中央G1。
今年のG1戦線は、アーモンドアイに代わるヒロイン(たち?)が現れ、牡馬を凌ぐ成績を残せるのでしょうか。
上半期の牝馬(限定)頂上決戦から、今年のG1戦線の有力馬となり得る最強牝馬候補を見つけるべく、ヴィクトリアM優勝馬を予想したいと思います。
さて、それでは最初に昨年を振り返り、ヴィクトリアMの予想を組み立てるキーワードについて考えていきましょう。予想の土台となるデータの観点を何にするか、その選択によって買い目が変わります。上半期の牝馬(限定)頂上決戦レースを考えるためのキーワードは、昨年の牝馬優勢のG1流れから、今年の中央競馬G1の傾向を予想するために必要不可欠で最も重要なデータになるかもしれません。
そのことを、踏まえて分析・検討し、慎重に本命の軸馬を吟味したいと思います。
では、昨年の中央芝G1にかかわるデータ(数字)を振り返ってみます。
【G1優勝馬の牝馬と牡馬の比率】
G1実施期間 牝:牡
① 上半期 4:1
② 下半期 5:0
③ 年間通算 9:1 G1ウイナーとなった牡馬は「フィエールマン(引退)」だけでしたね。
【G1優勝馬とレースの牝馬出走状況】
G1レース 優勝馬 牝:牡 出走牝馬(牝/全体)→2021年のレース結果
高松宮記念 モズスーパーフレア 1:0 (8/18) →ダノンスマッシュ0:1 (7/18)
大阪杯 ラッキーライラック 2:0 (2/12) →レイパパレ 1:1 (2/13)
天皇賞(春) フィエールマン 2:1 (1/14) →ワールドプレミア1:2 (3/17)
安田記念 グランアレグリア 3:1 (3/14)
宝塚記念 クロノジェネシス 4:1 (2/18)
ここまでが上半期(経過順に数値を積み上げています)
スプリンターズSグランアレグリア 1:0 (7/16)
天皇賞(秋) アーモンドアイ 2:0 (3/12)
マイルCS グランアレグリア 3:0 (5/17)
ジャパンカップ アーモンドアイ 4:0 (3/13)
有馬記念 クロノジェネシス 5:0 (5/16)
ここまでが下半期
年間で通算すると 9:1
このように、昨年はJRA芝平地の牡・牝馬混合G1において「9頭:1頭」の比率で、牝馬が牡馬を圧倒したことを改めて思い知らされます。これに牝馬限定G1の2レースを加えると牝馬の古馬G1ウイナーが11頭誕生し、驚異的な数字を叩き出していたことになります。
なお、ダートG1はもちろん世代限定の2歳G1や3歳G1、及び牝馬G1はカウントしていません。
昨年を上回る牝馬の活躍が今年あるとすれば、もはや牝馬が全勝するパーフェクトしかないので、それは無理な話ですが、今年すでに実施されたG1レースにおいても3戦して、レイパパレが大阪杯で1勝を挙げており、その他の2戦についても、高松宮記念でレシステンシアが2着、天皇賞(春)でカレンブーケドールが3着に入るなど、早くも牡馬・牝馬混合G1で牝馬が昨年と引けを取らない活躍をする様相を呈しています。
牝馬のG1勝利数が牡馬を圧倒する可能性があるか否か、ヴィクトリアMを機に探っておきたいと思います。
まず、過去10年間のヴィクトリアMの上位入賞馬と牡馬・牝馬混合G1の関連を探りながらデータを分析したいと思います。
【ヴィクトリアM過去10年間の成績】
2020年 1着 1人気 →2着 4人気 →3着 5人気
牝馬限定率 牝馬重賞 (混合重賞) →前走の成績 →出走経験数→次走G1の成績
1着アーモンドアイ4/15(26.7%) 牝馬3冠 ジャパンC他6勝 有馬記念1着 ⑫当該レース 安田記念2着
2着サウンドキアラ6/18(33.3%) 阪神牝他2勝 京都金杯1着 阪神牝馬1着 ⑲当該レース 高松記念6着
3着ノームコア 7/12(58.3%) ヴィクM他2勝 富士S1着 高松記念15着 ⑬当該レース 安田記念4着
牡・牝馬混合経験あり(G2・G1) 1-0-1-2 アーモンドアイ、ノームコア
牡・牝馬混合経験あり(G3まで) 0-1-0-8 サウンドキアラ
牡・牝馬混合経験あり(新馬・未勝利のみ) 0-0-0-4
牡・牝馬混合経験なし 0-0-0-1
2019年 1着 5人気 →2着 4人気 →3着 11人気
1着ノームコア 6/8(75.0%) 紫苑S1着 中山牝S7着 ⑨当該レース 香港マイル4着
2着プリモシーン 5/9(55.6%) フェアリー1着 関屋記念1着 ダビ-CT2着 ⑩当該レース マイルCS11着
3着クロコスミア 18/28(64.3%) 府中牝①エリ女②② 香港ヴァ⑩ 阪神牝5着 ㉙当該レース エリ女2着
牡・牝馬混合経験あり(G2・G1) 0-1-1-7 プリモシーンNHKマイル⑤、関屋記念①クロコスミア
牡・牝馬混合経験あり(G3まで) 1-0-0-7 ノームコア500万下1着
牡・牝馬混合経験あり(新馬・未勝利のみ) 0-0-0-1
牡・牝馬混合経験なし 0-0-0-0
2018年 1着 8人気 →2着 1人気 →3着 7人気
牝馬限定率 牝馬重賞 (混合重賞)→前走の成績→出走経験数→次走G1の成績
1着ジュールポレール 8/13(61.5%) ヴィクM③ 阪神牝5着 ⑭当該レース マイルCS6着
2着リスグラシュー 9/12(75.0%) 阪神牝3着 東京新聞① 阪神牝3着 ⑬当該レース 安田記念8着
3着レッドアヴァンセ 11/17(64.7%) 阪神牝2着 阪神牝2着 ⑱当該レース マイルCS7着
牡・牝馬混合経験あり(G2・G1) 0-0-0-5※4着アエロリット、※6着レッゴードンキ
牡・牝馬混合経験あり(G3まで) 1-1-1-10ジュールポレール、リスグラシュー、レッドアヴァンセ
牡・牝馬混合経験あり(新馬・未勝利のみ) 0-0-0-0
牡・牝馬混合経験なし 0-0-0-0
2017年 1着 6人気 →2着 11人気 →3着 7人気
牝馬限定率 牝馬重賞 (混合重賞)→前走の成績→出走経験数→次走G1の成績
1着アドマイヤリード 11/13(84.6%)阪神牝2着 東京新聞⑫ 阪神牝4着 ⑬当該レース エリ女14着
2着デンコウアンジュ 10/12(83.3%)エリ女⑫ 福島牝4着 ⑬当該レース エリ女13着
3着ジュールポレール 5/9(55.6%) 阪神牝3着 阪神牝3着 ⑩当該レース エリ女16着
牡・牝馬混合経験あり(G2・G1) 0-0-0-6
牡・牝馬混合経験あり(G3まで) 1-0-1-7 アドマイヤリード、ジュールポレール
牡・牝馬混合経験あり(新馬・未勝利のみ) 0-1-0-0 デンコウアンジュ
牡・牝馬混合経験なし 0-0-0-1
2016年 1着 7人気 →2着 1人気 →3着 2人気
牝馬限定率 牝馬重賞 (混合重賞)→前走の成績→出走経験数→次走G1の成績
1着ストレイトガール 8/30(26.7%) ヴィク1勝 スプリンター① 阪神牝⑨ ㉑当該レース 引退
2着ミッキークイン 7/9(77.8%) 秋華賞1着 ジャパンC8着 阪神牝② ⑩当該レース エリ女3着
3着ショウナンパンドラ7/11(63.6%) 秋華賞1着 大阪杯9着 大阪杯9着 ⑫当該レース 宝塚記念3着
牡・牝馬混合経験あり(G2・G1) 1-1-1-7ストレイトガール、ミッキークイン、ショウナンパンドラ
牡・牝馬混合経験あり(G3まで) 0-0-0-7
牡・牝馬混合経験あり(新馬・未勝利のみ) 0-0-0-1
牡・牝馬混合経験なし 0-0-0-0
2015年 1着 5人気 →2着 12人気 →3着 18人気
牝馬限定率 牝馬重賞 (混合重賞)→前走の成績→出走経験数→次走G1の成績
1着ストレイトガール6/25 (24.0%) ヴィクト3着 スプリンター② 高松記念⑬ ⑯当該レース スプリンター②
2着ケイアイエレガント7/25(28.0%)京都牝1着 中山金杯13着 京都牝1着 ㉖当該レース 安田記念5着
3着ミナレット 7/32(21.9%)福島牝11着 福島牝11着 ㉝当該レース 当該出走なし
牡・牝馬混合経験あり(G2・G1) 1-0-0-7ストレイトガール
牡・牝馬混合経験あり(G3まで) 0-1-1-8ケイアイエレガント、ミナレット
牡・牝馬混合経験あり(新馬・未勝利のみ) 0-0-0-0
牡・牝馬混合経験なし 0-0-0-0
2014年 1着 11人気 →2着 3人気 →3着 6人気
牝馬限定率 牝馬重賞 (混合重賞)→前走の成績→出走経験数→次走G1の成績
1着ヴィルシーナ 9/17(52.9%)ヴィクト1着 ジャパンC⑦ 阪神牝⑪ ⑱当該レース 宝塚記念3着
2着メイショウマンボ8/11(72.7%) エリ女1着 大阪杯7着 大阪杯7着 ⑫当該レース 宝塚記念11着
3着ストレイトガール5/20(25.0%) 当該出走なし 高松記念③ 高松記念③ ㉑当該レース スプリンターズ2着
牡・牝馬混合経験あり(G2・G1) 1-1-1-4ヴィルシーナ、メイショウマンボ、ストレイトガール
牡・牝馬混合経験あり(G3まで) 0-0-0-9
牡・牝馬混合経験あり(新馬・未勝利のみ) 0-0-0-2
牡・牝馬混合経験なし 0-0-0-0
2013年 1着 1人気 →2着 12人気 →3着 5人気
牝馬限定率 牝馬重賞 (混合重賞)→前走の成績→出走経験数→次走G1の成績
1着ヴィルシーナ 6/10(60.0%) エリ女2着 大阪杯6着 大阪杯6着 ⑪当該レース 安田記念8着
2着ホエールキャプチャ16/18(88.9%) ヴィクト1着 宝塚記念14着 阪神牝⑭ ⑰当該レース エリ女6着
3着マイネイサベル 10/13(76.9%) エリ女7着 関屋記念4着 福島牝2着 ⑭当該レース 安田記念4着
牡・牝馬混合経験あり(G2・G1) 1-1-0-11ヴィルシーナ、ホエールキャプチャ
牡・牝馬混合経験あり(G3まで) 0-0-1-4マイネイサベル
牡・牝馬混合経験あり(新馬・未勝利のみ) 0-0-0-0
牡・牝馬混合経験なし 0-0-0-0
2012年 1着 4人気 →2着 7人気 →3着 3人気
牝馬限定率 牝馬重賞 (混合重賞)→前走の成績→出走経験数→次走G1の成績
1着ホエールキャプチャ11/12(91.7%) エリ女4着 当該出走なし 中山牝5着 ⑫当該レース 宝塚記念14着
2着ドナウブルー 8/10(80.0%) 京都牝1着 NZT6着 中山牝11着 ⑪当該レース 安田記念10着
3着マルセリーナ 6/10(60.0%) 秋華賞7着 マイルCS6着 阪神牝2着 ⑪当該レース 安田記念6着
牡・牝馬混合経験あり(G2・G1) 0-1-1-3ドナウブルー、マルセリーナ
牡・牝馬混合経験あり(G3まで) 1-0-0-12ホエールキャプチャ
牡・牝馬混合経験あり(新馬・未勝利のみ) 0-0-0-0
牡・牝馬混合経験なし 0-0-0-0
2011年 1着 2人気 →2着 1人気 →3着 3人気
牝馬限定率 牝馬重賞 (混合重賞) →前走の成績 →出走経験数 →次走G1成績
1着アパパネ 8/11(72.7%) エリ女3着 マイラーズ④ マイラーズ④ ⑫当該レース 安田記念10着
2着ブエナビスタ 7/12(58.3%) エリ女3着 ドバイシーマ2着 ⑬当該レース 宝塚記念2着
3着レディアルバローザ12/16(75.0%) 中山牝1着 当該出走なし 中山牝1着 ⑰当該レース エリ女17着
以上10年間データをまとめてみると、
牡・牝馬混合経験あり(G2・G1) 6-6-5-57
牡・牝馬混合経験あり(G3まで) 4-3-5-79
牡・牝馬混合経験あり(新馬・未勝利のみ) 0-1-0-9
牡・牝馬混合経験なし 0-0-0-3
ヴィクトリアM出走後(1~3着馬)の直近G1の成績
安田記念(9/30頭)
1着アーモンドアイ →安田記念2着
3着ノームコア →安田記念4着
2着リスグラシュー →安田記念8着
2着ケイアイエレガント→安田記念5着
1着ヴィルシーナ →安田記念8着
3着マイネイサベル →安田記念4着
2着ドナウブルー →安田記念10着
3着マルセリーナ →安田記念6着
1着アパパネ →安田記念10着
宝塚記念(5/30頭)
3着ショウナンパンドラ→宝塚記念3着
1着ヴィルシーナ →宝塚記念3着
2着メイショウマンボ →宝塚記念11着
1着ホエールキャプチャ→宝塚記念14着
2着ブエナビスタ →宝塚記念2着
マイルCS(3/30頭)
2着プリモシーン →マイルCS11着
1着ジュールポレール →マイルCS6着
3着レッドアヴァンセ →マイルCS7着
香港マイル(1/30頭)
1着ノームコア →香港マイル4着
高松宮記念(1/30頭)
2着サウンドキアラ →高松記念6着
スプリンターズS(2/30頭)
3着ストレイトガール →スプリンターズ2着
1着ストレイトガール →スプリンターズ2着
エリザベス女王杯(7/30頭)
3着クロコスミア →エリ女2着
1着アドマイヤリード →エリ女14着
2着デンコウアンジュ →エリ女13着
3着ジュールポレール →エリ女16着
2着ミッキークイン →エリ女3着
2着ホエールキャプチャ→エリ女6着
3着レディアルバローザ→エリ女17着
その他(2/30頭)
1着ストレイトガール →引退
3着ミナレット →当該出走なし
10年間のデータを調べて意外に思われるのは、『ヴィクトリアM』に出走した牝馬で、その後に出走した直近のG1で1着になった事例が皆無だということです。
牡・牝混合のG1のみならず、牝馬G1を含めても最高着順が2着止まりなのです。直近2戦目で1着になった事例はありますが、2歳マイルG1馬で三冠牝馬になった『アパパネ』でさえ、ヴィクトリアM1着になった直後の安田記念では6着に敗退しています。
アパパネの2着になった『ブエナビスタ』も、直後の宝塚記念で2着に、また前年のヴィクトリアMでも1着後の宝塚記念で2着になり、歴史的名牝でさえ直近の牡・牝混合G1は宝塚記念2着→天皇賞秋1着。
翌年も直近の牡・牝混合G1は宝塚記念2着→天皇賞秋4着→ジャパンC1着となり、2戦目、3戦目では最高のパフォーマンスを発揮できるものの、このレース出走馬の1戦目に限っては惜敗・善戦・惨敗・下降・引退となるのが『ヴィクトリアM』という牝馬G1なのです。
ヴィクトリアMで複勝圏内に入着した馬で、次走牡・牝混合G1でも複勝圏に入ったのは30頭中、下記の3頭(延べ4頭)だけです。いずれも名牝中の名牝ばかりで、惜敗です。
着順 馬 名 牝馬限定率 次走G1成績
1着アーモンドアイ 4/15(26.7%) →安田記念2着
3着ストレイトガール5/20(25.0%) →スプリンターズ2着
1着ストレイトガール6/25 (24.0%) →スプリンターズ2着
2着ブエナビスタ 7/12(58.3%) →宝塚記念2着
次走が牝馬G1を加えても、わずか1頭で、やはり1着には届いていません。
3着クロコスミア 18/28(64.3%) →エリ女2着
牡・牝混合G1にとって前走ヴィクトリアM出走は鬼門ともいうべきレースに思えてなりません。
また、牝馬G1ではありますが牡馬と対決した経験が新馬・未出走までしかない場合の成績が芳しくありません。ましてや、牝馬限定戦しか経験していない場合、事例は少ないですが複勝圏内が皆無です。
牡・牝馬混合経験あり(新馬・未勝利のみ) 0-1-0-9 ※11番人気のデンコウアンジュ3着 10/12(83.3%)
牡・牝馬混合経験なし 0-0-0-3
さて、これまでのデータの分析から、たとえヴィクトリアMで1着になれるという信頼を持てる本命馬であったとしても、その後の牡・牝混合G1でも勝ち負けになる成績を収め続けられると認められるのは、歴史的名牝と肩を並べられるだけの高い能力の持ち主ということになります。
ですから今年、牝馬のG1勝利数が牡馬を圧倒する可能性があるか否かは、ヴィクトリアMで歴史的牝馬と認められるだけの素質馬が優勝して、次走をどのG1に選択するかが分かるまで持ち越すことになります。
では、今年の出走馬の中から、10年間のデータを踏まえて予想をしたいと思います。
最初に出走馬の牡馬との対戦経験について「牝馬限定率」、牝馬同士の対戦能力の比較について出走までの「牝馬重賞」の経験について最高グレードのレース成績、「牡・牝混合」の経験について最高グレードのレース成績を表示してみます。
【出走馬】
牝馬限定率 牝馬重賞 (混合重賞) → 前走の成績 →出走経験数
1.マジックキャッスル 10/10(100%)オークスG1 5着 該当出走なし 阪神牝G3 1着 ⑪当該レース
2.シゲルピンクダイヤ13/16(81.3%) 秋華賞G13着 中日新聞G3 2着 福島牝 G37着 ⑰当該レース
3.クリスティ 5/12(41.7%) 阪神JFG1 8着 該当出走なし 六甲S(L)1着 ⑬当該レース
4.イベリス 5/19(26.3%) 京都牝G3 1着 阪神CG2 6着 阪神牝G2 6着 ⑳当該レース
5.デゼル 5/7(71.4%)オークスG1 11着 該当出走なし 阪神牝G2 1着 ⑧当該レース
6.グランアレグリア 1/11( 9.1%) 桜花賞G1 1着 安田記念G13勝 大阪杯 G1 5着 ⑫当該レース
7.マルターズディオサ 8/11(72.7%) 秋華賞G1 7着 阪神CG2 2着 高松記念G1 8着 ⑫当該レース
8.ランブリングアレー 10/15(66.7%) 愛知杯G3 2着 小倉記念G3 6着 中山牝G3 1着 ⑯当該レース
9.テルツェット 1/ 6(16.7%) 該当出走なし ダービーCT1着 ダービーCT1着 ⑫当該レース
10.レッドベルディス 5/13(38.5%) 紫苑SG3 4着 該当出走なし 飛鳥S3勝ク1着 ⑭当該レース
11.ダノンファンタジー 11/15(73.3%)ヴィクトG15着 阪神C G2 1着 高松記念G112着 ⑯当該レース
12.サウンドキアラ 7/23(30.4%)ヴィクトG12着 高松記念G16着 高松記念G16着 ㉔当該レース
13.プールヴィル 9/18(50.0%) 桜花賞G1 6着 NHKマイルG1 12着 阪神牝G3 4着 ⑫当該レース
14.ディアンドル 3/16(18.8%) 愛知杯G3 10着 スプリンターG1 13着 福島牝G3 1着 ⑰当該レース
15.アフラシール 7/18(38.9%) 京都牝G3 13着 京成杯AHG3 12着 福島牝 G3 8着 ⑲当該レース
16.リアアメリア 9/10(90.0%) オークスG14着 該当出走なし 阪神牝G2 9着 ⑪当該レース
17.スマイルカナ 6/13(46.2%) 桜花賞G1 1着 京成杯AH G3 2着 ダービーCT14着 ⑭当該レース
18.レシステンシア 5/9(55.6%) 桜花賞G1 2着 マイルCS G1 8着 高松記念G1 2着 ⑩当該レース
【除外馬】
エーポス 4/6(66.7%) 桜花賞G1 9着 該当出走なし 阪神牝G3 5着 ⑦当該レース
シャドウディーヴァ 12/20(60.0%) 秋華賞G14着 東京新聞G3 2着 中山牝G3 5着 ⑫当該レース
この中から有力馬を選択する観点は
1.1勝クラス以上の牡・牝混合条件戦の経験があることが最低条件
2.1勝クラス以上の牡・牝混合条件戦の1着馬は穴馬の可能性あり
3.1勝クラス以上の牡・牝混合条件戦の経験があれば、牝馬G3以上で掲示板外(6・7着)でも連下穴候補
4.牝馬混合G2・G1の経験があり、牝馬G3以上で掲示板外(6・7着)でも連下候補
5.牝馬混合G2・G1の経験があり、牡・牝混合か牝馬限定に限らず重賞ウイナーで初参戦なら有力候補
6.牝馬混合G2・G1の経験がある重賞ウイナーでも、過去1年間の成績が下降気味のリピーターは割引
牡・牝馬混合経験あり(G2・G1) 6-6-5-57
牡・牝馬混合経験あり(G3まで) 4-3-5-79 サウンドキアラ(昨年2着のリピーター)
牡・牝馬混合経験あり(新馬・未勝利のみ) 0-1-0-9
牡・牝馬混合経験なし 0-0-0-3
今年の出走馬で印を打てそうな馬は、下記の通り13頭になるわけですが・・・ (-_- )?
注1.マジックキャッスルオークス5着で前走が阪神牝G2 1着ですが10戦全て牝馬限定では危険?
×2.シゲルピンクダイヤ秋華賞3着で中日新聞G3 2着 福島牝 G37着
×3.クリスティ 阪神JF8着で、牡・牝混合重賞の経験はないものの六甲S(L)1着で初挑戦なら
△4.イベリス 牡・牝混合戦73.7% 京都牝S1着で、阪神CG2 6着。前走が阪神牝S6着
△5.デゼル オークス11着、阪神牝 1着で資格十分ではあるが、牡・牝混合重賞経験無しは?
◎6.グランアレグリア 牝馬限定は桜花賞の1戦1着だけ。安田記念からG13連勝。大阪杯5着でも主軸
△7.マルターズディオサ秋華賞7着で牝馬重賞2勝。マイル戦3-2-0-0。直近が阪神C2着・高松記念8着なら
×8.ランブリングアレー牡・牝混合が小倉記念6着。牝馬重賞は、愛知杯2着→前走の中山牝1着の上昇ムード
▲9.テルツェット 牡・牝混合4戦4勝で前走ダービーCT1着までマイル戦4戦全勝中。無敗の上がり馬
10.レッドベルディス 紫苑S4着で牡・牝混合重賞の経験なし。飛鳥S3勝クラス1着から参戦で格下では?
11.ダノンファンタジー昨年5着のリピータ-。阪神C1着後、今年3戦目。前走高松記念12着で昨年以上?
△12.サウンドキアラ 昨年2着のリピータ-。その後は成績が伸び悩み。前走高松記念6着で危険な有力馬?
13.プールヴィル 桜花賞6着 NHKマイル12着 阪神牝G2 4着 マイルは7戦全敗であと一歩。
×14.ディアンドル 2・3歳時は短距離5勝2着2回でG1出走も惨敗。5歳で福島牝S1着と上昇ムード
15.アフラシール 京都牝S 13着と福島牝S8着ではG1で力不足。
16.リアアメリア オークス4着はあるものの、4歳の今年3戦目で阪神牝S9着など不振。距離適性も?
△17.スマイルカナ 桜花賞3着 京成杯AH2着などマイル戦5-1-1-1と適性はありそう。前走は休み明けで
○18.レシステンシア 阪神JF1着、桜花賞2着などマイルCS8着以外は複勝率100% 高松記念2着
◎グランアレグリアが1番人気になることは、ほぼ間違いなく、レース実績では頭2つくらい抜けていると思います。ただし、何が何でも1着を狙ってメイチに仕上げてくるほどのレースとは思っていないでしょう。70~80%程度の仕上げでも勝てると考えたくなりますが、『牝馬限定』といってもG1はG1。
昨年アーモンドアイがどの程度の仕上げでこのレースに臨んで1着になったか定かではありませんが、次走の安田記念ではグランアレグリアの2着に敗退するほどのダメージを受けていたとも考えられるので、グランアレグリアもヴィクトリアMで勝つにはそれ相応の力を発揮して勝ちに行かなければなりません。
そして、もしヴィクトリアMで1着になり、安田記念で2連覇を達成すれば、ヴィクトリアM出走馬のジンクスを破ることで、アーモンドアイ越えの歴史的名牝になります。
まあ、「獲らぬ狸の皮算用」ではありませんが、三冠牝馬でG19勝を挙げたアーモンドアイと肩を並べるだけの能力を発揮できるかどうかが評価(予想)の基準になるでしょう。
ほぼメイチに仕上げさえすれば十中八九勝てるでしょうが、安田記念で敗れるリスクが増します。もし、アーモンドアイと同様に安田記念で2着以下になれば『歴史は繰り返される』。昨年アーモンドアイを敗ったグランアレグリアが立場を変えて、敗れる側になるということです。
牝馬限定レースに出走100%の『1.マジックキャッスル』については、過去10年間のデータから、複勝圏内に入った実績がないので、重い印を打ちにくいと感じます。データにとらわれ過ぎてはいけませんが、まったく軽視することもできないので、総合的に判断するとこんな感じの予想になってしまいました。
データを信じるか信じないかは自分次第!
これでなんとか的中しますよう 幸運を祈ります。 |
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春の芝G1の第2弾『大阪杯』。早くも、コントレイルとグランアレグリアのどちらが勝つかが話題の中心になり、本命候補は2頭に絞られたかのような印象もあります。
果たしてそうなのか。それとも本命候補にできる馬が他にもいるのか。『大阪杯』の過去の傾向と今年の出走登録馬を分析して、その可能性を探りたいと思います。
まず、大阪杯がG1になったのは2017年。それ以前のG2時代と出走馬やレースの傾向に変化があるでしょうか。それを確かめるために10年間の連対馬を列挙してみます。その下に※印を付して示したのは、このレースの特徴を表すと思われる馬たちです。
【G1昇格後】
2020年 ラッキーライラック 中山記念2着→ 1着 →宝塚記念6着
2020年 クロノジェネシス 京都記念1着→ 2着 →宝塚記念1着
※ダノンキングリー 中山記念 1着→ 3着 →安田記念7着
※カデナ 小倉大賞典 6着→ 4着 →宝塚記念12着
※ワグネリアン ジャパンC 3着→ 5着 →宝塚記念13着
※ブラストワンピース AJCC 1着→ 7着 →宝塚記念16着
※ステイフーリッシュ 京都記念 3着→ 9着 →目黒記念3着
※マカヒキ ジャパンC 4着→ 11着 → 休 養
2019年 アルアイン 金鯱賞 5着→ 1着 →宝塚記念4着
2019年 キセキ 有馬記念 5着→ 2着 →宝塚記念2着
※ワグネリアン 神戸新聞杯 1着→ 3着 →札幌記念4着
※マカヒキ 京都記念 3着→ 4着 →宝塚記念11着
※ブラストワンピース 有馬記念 1着→ 6着 →目黒記念8着
※ダンビュライト 京都記念 1着→ 9着 → 休 養
※ペルシアンナイト 金鯱賞 4着→ 11着 →安田記念7着
※ステイフーリッシュ 京都記念 2着→ 13着 →鳴尾記念3着
2018年 スワーヴリチャード金鯱賞 1着→ 1着 →安田記念3着
2018年 ペルシアンナイト 中山記念 5着→ 2着 →安田記念6着
※アルアイン 京都記念 2着→ 3着 →QE2世C5着
※ヤマカツエース 金鯱賞 4着→ 4着 →(引退)
※ダンビュライト AJCC 1着→ 6着 →QE2世C7着
2017年 キタサンブラック 有馬記念 2着→ 1着 →天皇賞(春)1着
2017年 ステファノス 金鯱賞 6着→ 2着 →安田記念7着
※ヤマカツエース 金鯱賞 1着→ 3着 →札幌記念3着
※マカヒキ 京都記念 3着→ 4着 → 休 養
※アンビシャス 中山記念 4着→ 5着 →安田記念15着(引退)
【G2時代】
2016年 アンビシャス 中山記念 2着→ 1着 →宝塚記念16着
2016年 キタサンブラック 有馬記念 3着→ 2着 →天皇賞(春)1着
※ショウナンパンドラ ジャパンC 1着→ 3着 →ヴィクトリアM3着
2015年 ラキシス 有馬記念 6着→ 1着 →宝塚記念8着
2015年 キズナ 京都記念 3着→ 2着 →天皇賞(春)7着(引退)
※ショウナンパンドラ エリ女王杯6着→ 9着 →ヴィクトリアM8着
2014年 キズナ 凱旋門賞 4着→ 1着 →天皇賞(春)4着
2014年 トウカイパラダイス中日新聞 5着→ 2着 →鳴尾記念9着
※エピファネイア 菊花賞 1着→ 3着 →QE2世C4着
※ショウナンマイティ 東京新聞杯10着→ 5着 →安田記念3着
2013年 オルフェーヴル ジャパンC 2着→ 1着 →フォア賞1着
2013年 ショウナンマイティ京都記念 3着→ 2着 →安田記念2着
※エイシンフラッシュ 有馬記念 4着→ 3着 →QE2世C3着
※トウカイパラダイス 中日新聞 3着→ 4着 →天皇賞(春)8着
※ダークシャドウ 有馬記念 6着→ 5着 →安田記念6着
※ローズキングダム 有馬記念 12着→ 12着 →新潟大賞典11着(引退)
2012年 ショウナンマイティ大阪城S 2着→ 1着 →鳴尾記念2着
2012年 フェデラリスト 中山記念 1着→ 2着 →宝塚記念10着
※トーセンジョーダン 有馬記念 5着→ 3着 →天皇賞(春)2着
※ローズキングダム 有馬記念 12着→ 4着 →天皇賞(春)15着
2011年 ヒルノダムール 京都記念 3着→ 1着 →天皇賞(春)1着
2011年 ダークシャドウ 1000万下 1着→ 2着 →エプソムC1着
※エイシンフラッシュ 有馬記念 7着→ 3着 →天皇賞(春)2着
以上、G2時代の6年間とG1になってからの4年間を比べてみると、上位入賞馬のレベルや出走馬の質にそれほど大きな違いが感じられません。
逆に言えば、G1昇格以前から有力な出走馬が集まり、質の高いレースであったからこそ、JRAのレース体系の整備に伴い、『大阪杯』が春の古馬中距離G1に昇格することになったのだと思います。
そのため、それほど大きな変化がなかったのかもしれません。
それ以上に変化が見られない10年間共通していることが認められます。それは、リピーターがかなり多いレースであるということです。
【G1昇格後】4年間で延べ20頭(平均5.0頭)
4頭→4頭→7頭→5頭
【G2時代】 6年間で延べ17頭(平均2.8頭)
2頭→2頭→5頭→3頭→2頭→3頭
このように、10年間切れ目なくリピーターが複数出走しています。特にG1昇格後はリピーターが倍増していると言っても過言ではないのです。
『大阪杯G1』というレースの性格(特色)が、このリピーターの多さに表れているようです。
では、リピーターとしての成績がどのようになっているか。確認しておく必要があります。それを分かりやすくするためリピーター別に整理してみます。
【今回出走するリピーター 3頭】
カデナ 小倉大賞典6着→ ?着 → ? 2021年
カデナ 小倉大賞典6着→ 4着 →宝塚記念12着2020年
ワグネリアン 京都記念 5着→ ?着 → ? 2021年
ワグネリアン ジャパンC3着→ 5着 →宝塚記念13着2020年
ワグネリアン 神戸新聞杯1着→ 3着 →札幌記念4着 2019年
ペルシアンナイト 金鯱賞 8着→ ?着 → ? 2021年
ペルシアンナイト 金鯱賞 4着→ 11着 →安田記念7着 2019年
ペルシアンナイト 中山記念 5着→ 2着 →安田記念6着 2018年
※着順を上げた馬 0頭、イーブン 0頭、着順を下げた馬2頭(実頭数)
【G1昇格後のリピーター 8頭(延べ9頭) 今回の出走馬を除く】
ステイフーリッシュ 京都記念3着→ 9着 →目黒記念3着 2020年
ステイフーリッシュ 京都記念2着→ 13着 →鳴尾記念3着 2019年
ブラストワンピース AJCC1着→ 7着 →宝塚記念16着2020年
ブラストワンピース 有馬記念1着→ 6着 →目黒記念8着 2019年
アルアイン 金鯱賞 5着→ 1着 →宝塚記念4着 2019年
アルアイン 京都記念2着→ 3着 →QE2世C5着2018年
ダンビュライト 京都記念1着→ 9着 → 休養 2019年
ダンビュライト AJCC1着→ 6着 →QE2世C7着2018年
ヤマカツエース 金鯱賞 4着→ 4着 →(引退) 2018年
ヤマカツエース 金鯱賞 1着→ 3着 →札幌記念3着 2017年
マカヒキ ジャパンC4着→ 11着 → 休 養 2020年
マカヒキ 京都記念 3着→ 4着 →宝塚記念11着 2019年
マカヒキ 京都記念 3着→ 4着 → 休 養 2017年
アンビシャス 中山記念 4着→ 5着 →安田記念15着 2017年(引退)
アンビシャス 中山記念 2着→ 1着 →宝塚記念16着 2016年
キタサンブラック 有馬記念2着→ 1着 →天皇賞(春)1着 2017年
キタサンブラック 有馬記念3着→ 2着 →天皇賞(春)1着 2016年
※着順を上げた馬 2頭、イーブン 1頭、着順を下げた馬5頭(実頭数)
※着順を上げた馬 2頭、イーブン 1頭、着順を下げた馬6頭(延べ頭数)
【G2時代のリピーター 7頭(延べ8頭) 】
ショウナンパンドラ ジャパンC1着→ 3着 →ヴィクトリアM3着 2016年
ショウナンパンドラ エリ女王杯6着→ 9着 →ヴィクトリアM8着 2015年
キズナ 京都記念3着→ 2着 →天皇賞(春)7着 2015年(引退)
キズナ 凱旋門賞4着→ 1着 →天皇賞(春)4着 2014年
トウカイパラダイス 中日新聞5着→ 2着 →鳴尾記念9着 2014年
トウカイパラダイス 中日新聞3着→ 4着 →天皇賞(春)8着 2013年
ショウナンマイティ 東京新聞杯10着→ 5着 →安田記念3着 2014年
ショウナンマイティ 京都記念3着→ 2着 →安田記念2着 2013年
ショウナンマイティ 大阪城S 2着→ 1着 →鳴尾記念2着 2012年
ローズキングダム 有馬記念12着→ 12着 →新潟大賞典11着2013年(引退)
ローズキングダム 有馬記念12着→ 4着 →天皇賞(春)15着2012年
ダークシャドウ 有馬記念6着→ 5着 →安田記念 6着 2013年
ダークシャドウ 1000万下1着→ 2着 →エプソムC1着 2011年
エイシンフラッシュ 有馬記念4着→ 3着 →QE2世C3着 2013年
エイシンフラッシュ 有馬記念7着→ 3着 →天皇賞(春)2着 2011年
※着順を上げた馬 2頭、イーブン 1頭、着順を下げた馬4頭(実頭数)
※着順を上げた馬 2頭、イーブン 1頭、着順を下げた馬5頭(延べ頭数)
【今年出走する3頭を加えたリピーターとしての全体の成績】
※着順を上げた馬 4頭、イーブン 2頭、着順を下げた馬11頭(実頭数)
※着順を上げた馬 4頭、イーブン 2頭、着順を下げた馬13頭(延べ頭数)
着順を上げた4頭の内、複勝圏外から複勝圏内に着順を上げたのは、G2時代のトウカイパラダイス(4着→2着)とショウナンパンドラ(9着→3着)の2頭だけで、G1に昇格してからの2頭はキタサンブラック(G2で2着→1着)とアルアイン(3着→1着)で、前年に複勝圏内の実績がなければ、G1で成績アップは叶わないと考えてあながち間違いありません。
今年のリピーターの前年成績と前走のレース成績を照らし合わせてみると
カデナ 小倉大賞典6着→ ?着 → ? 2021年
カデナ 小倉大賞典6着→ 4着 →宝塚記念12着2020年
ワグネリアン 京都記念 5着→ ?着 → ? 2021年
ワグネリアン ジャパンC3着→ 5着 →宝塚記念13着2020年
ワグネリアン 神戸新聞杯1着→ 3着 →札幌記念4着 2019年
ペルシアンナイト 金鯱賞 8着→ ?着 → ? 2021年
ペルシアンナイト 金鯱賞 4着→ 11着 →安田記念7着 2019年
ペルシアンナイト 中山記念 5着→ 2着 →安田記念6着 2018年
前年の成績は全馬が複勝圏外であることから、今年はリピーターが複勝圏内に入ることは難しいと考えています。最終登録では前年2着だったキセキが出走したなら、可能性が少しはあったかもしれませんが、リピーターについては基本無印にしたいと思います。
『大阪杯』に初出走する馬とリピーターの成績を比較してみると
【G1昇格後4年間】
1着 勝率 2着 連対率
初出走馬 2頭 50% 4頭 100%
リピーター 2頭 50% 0頭 0%
【G2時代】
1着 勝率 2着 連対率
初出走馬 6頭 100% 3頭 50%
リピーター 0頭 0% 3頭 50%
と、「実に興味深い(ドラマ『ガリレオ』の福山雅治風に)」結果が出てきました。
①G2時代 初出走した馬だけが1着 2着は初出走50%、リピーター50%
②G1昇格後 1着は初出走50%、リピーター50% 初出走した馬だけが2着
①と②の1着と2着の傾向が真逆になっています。G1昇格後5年目の今年のリピーターの直近の成績から、②として初出走する馬が1着になる確率が高まる結果になるのではないかと予想しています。
即ち、今年連対するのは、1着・2着どちらも『大阪杯』初出走馬で決まるという見立てです。
さて、今年の出走馬で『大阪杯』初参戦となるのは、次の10頭です。
【初参戦】
馬名 前走成績 前走までの重賞経験
アドマイヤビルゴ 日経新春杯 10着 G2④⑩ G1なし
アーデントリー 大阪城(L) 2着 G2なし G1なし
グランアレグリア マイルCS 1着 G2③① G1①⑤②①①①
クレッシェンドラヴ 有馬記念 8着 G2⑧⑤④ G1⑬⑧
コントレイル ジャパンカップ2着 G2① G1①①①①②
サリオス マイルCS 5着 G2① G1①②②⑤
ハッピーグリン 京都記念 11着 G2⑧⑧④⑧⑨⑪ G1⑨⑦⑬
ブラヴァス 金鯱賞 10着 G2⑩ G1なし
モズベッロ 京都記念 8着 G2⑨⑰①②⑤⑧ G1⑦③⑮
レイパパレ チャレンジC 1着 G2なし G1なし
この10頭の中から本命候補を選ぶなら、グランアレグリアとコントレイル、サリオスの3頭を選ぶことになりますが、3着候補としてもこの中から何頭か残すために参考にしたいのがリピーターたちの成績です。
【リピーター】
カデナ 小倉大賞典 6着 G2①⑨⑭④ G1⑨⑪⑯⑬④⑫
※2020年小倉大賞典1着→大阪杯4着
2021年小倉大賞典6着→?
ペルシアンナイト 金鯱賞 8着 G2⑤④⑤②④⑧ G1②⑦①②⑥②⑤③⑤⑨⑮⑦⑦
※2018年中山記念 5着→大阪杯2着
2019年金鯱賞 4着→大阪杯11着
2021年金鯱賞 8着→?
ワグネリアン 京都記念 5着 G2②① G1⑦①③
※2020年ジャパンC3着→大阪杯5着
2021年京都記念5着→?
【回避】
キセキ 金鯱賞 5着 G2②⑨③③⑦②⑤ G1①⑨⑧③②⑤②②⑦⑤⑥②⑤⑧⑫
※2019年有馬記念5着→大阪杯2着
2021年有馬記念12着→金鯱賞5着→?
ギベオン 金鯱賞 1着 G2⑬⑥⑦④① G1②
※2019年金鯱賞6着→ダービー卿CT5着
2020年金鯱賞7着→新潟大賞典13着
2021年金鯱賞1着→?
リピーターと回避馬たちと同じ参戦過程で着順が下の馬たちを「切る」ことにします。
①中山記念から 該当馬なし
②金鯱賞から ブラヴァス 金鯱賞10着
③京都記念から モズベッロ 京都記念8着、ハッピーグリン 京都記念11着
④有馬記念から クレッシェンドラヴ 有馬記念8着
ここでは、有馬記念で回避したキセキの12着を上回ったクレッシェンドラヴだけを残したいと思います。
別路線からのアドマイヤビルゴ(日経新春杯G2 10着)とレイパパレ(チャレンジC G3 1着)にも印を回しますが、アーデントリーは重賞未経験で大阪城(L) 2着と、OPでも勝ち切れていないので無印にするべきだと考えます。
これで、6頭にまで絞り込んで予想を一旦組み立てると、以下のようになります。
◎サリオス
○コントレイル
▲グランアレグリア
△アドマイヤビルゴ
△レイパパレ
△クレッシェンドラヴ
リピーターを1頭だけ加えるなら、3頭の中で2020年の大阪杯で最上位4着のカデナを残すことにします。カデナは前走が昨年と同じ小倉大賞典で、着順では1着から6着と落ちてはいますが、1分48秒3(35.1)から1分46秒0(34.7)と高速決着になってもある程度対応できています。しかも、昨年より斤量が57kgから1kg増の58kgになってのものです。
×カデナ
さて、ここで、今年の『大阪杯』を予想する上で、もう一つの見方をお示ししたいと思います。出走馬を種牡馬別に分類すると・・・
【ディープインパクト産駒】
アドマイヤビルゴ、カデナ、グランアレグリア、コントレイル、
レイパパレ、ワグネリアン
【ハーツクライ産駒】
サリオス
【エイシンフラッシュ産駒】
アーデントリー
【ステイゴールド産駒】
クレッシェンドラヴ
【ローエングリン産駒】
ハッピーグリン
【キングカメハメハ産駒】
ブラヴァス
【ハービンジャー産駒】
ペルシアンナイト
【ディープブリランテ産駒】
モズベッロ
圧倒的にディープインパクト産駒が多く、1・2番人気が予想されるコントレイルとグランアレグリアの父もディープインパクトです。
他の種牡馬の産駒はすべて1頭ずつで、少数派の中でこの2頭に対抗できそうなのがサリオス。言わずと知れた3歳クラシックでコントレイルと覇を競い合った実績を持つ4歳世代の牡馬No2の存在。距離適正を理由に三冠最終戦の菊花賞には向かわず、毎日王冠G2で古馬を撃破し、1着に輝いた2歳マイル王です。
サリオスが3歳時に優勝したのは、この1戦だけでした。一方のコントレイルは無敗の三冠馬としてジャパンCでアーモンドアイの2着となり、サリオスはコントレイルに「みずを空けられた」と一般的には見られていると思います。
この2頭が直接対決することは、もうないのかも・・・と私自身思っていたのですが、『大阪杯』で再び相まみえることになりました。
2000mという絶妙な中距離のG1レースであることが『大阪杯』での直接対戦を実現させたのだと思います。古馬になってG1タイトルが欲しいサリオス陣営にとって、宿敵(?)コントレイルを破って手に入れたタイトルならば、その勝利は
3歳時の鬱憤を晴らし、本当に価値あるものになるはずです。
3度目の対決がサリオスにとって『3度目の正直』となるか。一定の勝算がなければ、キセキと同じように海外レースや他の国内レースに回避することもできたはずなので、『大阪杯』でG1タイトルを獲りに来る本気度は高いと予想し、本命◎としました。
サリオスの父は、ディープインパクトに国内のレースで唯一の黒星をつけたハーツクライ。ディープインパクト産駒の有力馬に「土をつける」のは、ハーツクライ産駒が相応しいのです。
サリオスの目標は、適正距離のマイル戦で、『大阪杯』は叩き台。次の『安田記念』が本当の目標ではないかと考える方も多いと思いますが、それなら『大阪杯』を経由する必然性はありません。
サリオスにとって、G1タイトルを手に入れるだけが目標ではないはずです。コントレイルに「一矢を報いて」父ハーツクライと同様に最強馬を破り、価値あるタイトルと栄誉を獲得する『歴史が繰り返される』ことを期待したいです。
『大阪杯』のゴールの瞬間、「サリオス、お前もか⤴」と歓喜の叫びをあげられたら嬉しいのですが・・・
データと予想を信じるか信じないかは自分次第!
これでなんとか的中しますよう 幸運を祈ります。 |
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