開催時期の変更から6年目のG2金鯱賞。予想の手がかりは・・・(...
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以前は年末のG2だった『金鯱賞』。2017年から年明けの開催となり5年が過ぎました。以前とどんなところが変わったか、予想の手がかりを過去10年のデータから見つけ出して、予想に役立てたいと思います。
まず、最近5年間の『金鯱賞』1着馬の傾向をしっかり抑えておきたいと思います。
【金鯱賞1着馬の前走・前々走 3月実施 5年間 2017年~2021年】
2020年 1着 サートゥルナーリア 天皇賞秋 6着 →有馬記念22着 →金鯱賞1着
2018年 1着 スワーヴリチャード アルゼンチン1着→有馬記念 4着 →金鯱賞1着
2017年 1着 ヤマカツエース 金鯱賞 1着 →有馬記念 4着 →金鯱賞1着
2019年 1着 ダノンプレミアム 弥生賞 1着 →ダービー 6着 →金鯱賞1着
2021年 1着 ギベオン 中日新聞 14着 →白富士S 5着 →金鯱賞1着
金鯱賞が年明けに施行されるようになってから、近5年間の1着馬の前走は
有馬記念 3勝
ダービー 1勝
白富士S 1勝
金鯱賞が年末のG2として施行されていた5年間の1着馬の前走は
オールカマー 1勝
札幌記念 1勝
新潟記念 1勝
1600万下 2勝
視点を変えて見ると
【年明け実施5戦】 【年末実施5戦】
前走G1 4勝 前走G1 0勝
前走G2 0勝 前走G2 2勝
前走G3 0勝 前走G2 1勝
前走OP 1勝 前走OP 0勝
前走準OP0勝 前走準OP2勝
実施時期が年末と年明けでは、全く勝馬の臨戦過程が異なります。それは、最終目標を年G1G1に向けたG2としての位置づけと、春のG1に向けたG2としての位置づけでは、『金鯱賞』に向けた出走の意図が変わった結果とみて間違いありません。
過去10年間のデータの活用も、今回は2017年~2021年の5年間を中心にして、2012年~2016年の5年間は参考程度に補足として予想に役立てたいと思います。
最初に年末のグランプリG1有馬記念との関係を把握しておきます。
有馬記念から『金鯱賞』に直行した場合、掲示板に載った有力馬以外は複勝圏内に1度も絡んでいません。
しかも、有馬記念から『金鯱賞』直行馬が3勝を挙げていますが、この5年間で2着・3着は1度もないという極端な成績です。
有馬記念の優勝馬は、次走に少なくとも天皇賞(春)の前のG2に出走する選択肢はないので、前走『有馬記念』で結果を残せるのは2着~5着と考え、6着以下の出走は危険視すべきではないかという懸念があります。
【有馬記念からの直行した1着馬:年明け開催に変更後の5年間】
2020年 1着 サートゥルナーリア 天皇賞秋 6着 →有馬記念 2着 →金鯱賞1着
2018年 1着 スワーヴリチャード アルゼンチン1着→有馬記念 4着 →金鯱賞1着
2017年 1着 ヤマカツエース 金鯱賞 1着 →有馬記念 4着 →金鯱賞1着
【有馬記念から直行した全馬の成績:年明け開催に変更後の5年間】
2020年 有馬記念 2着→金鯱賞 1着
2018年 有馬記念 4着→金鯱賞 1着
2017年 有馬記念 4着→金鯱賞 1着
2018年 有馬記念 10着→金鯱賞 4着
2021年 有馬記念 12着→金鯱賞 5着
2021年 有馬記念 7着→金鯱賞 5着
2017年 有馬記念 16着→金鯱賞 5着
2018年 有馬記念 12着→金鯱賞 6着
2019年 有馬記念 8着→金鯱賞 9着
2017年 有馬記念 13着→金鯱賞 11着
2017年 有馬記念 12着→金鯱賞 13着
では、前走G2からの出走馬の成績はというと、5年間で全G2の成績が 0-0-0-16 という、目を覆いたくなるような惨敗なのです。
前走G2からの出走馬にとって『金鯱賞』は調整レースの位置づけ以外の何ものでもない、と言えるのかもしれません。
AJCC 0-0-0-6
アルゼンチン杯 0-0-0-3
京都記念 0-0-0-3
日経新春杯 0-0-0-2
中山記念 0-0-0-1
毎日王冠 0-0-0-1
前走G3からの出走馬にとっても『金鯱賞』は、0-2-1-15 で、実績は決して高くはありません。最高着順も2着までで、勝ち切れていません。
【前走G3から出走】
2020年 2着 サトノソルタス 中日新聞杯 5着→金鯱賞2着
2017年 2着 ロードヴァンドール 小倉大賞典 4着→金鯱賞2着
2019年 3着 エアウインザー チャレンジC1着→金鯱賞3着
比較的健闘しているのは、1勝を挙げている前走『白富士S』からの出走で、しかもこの出走過程は2020年と2021年の近2年間のトレンドになっているように思います。
2年間で 1-0-2-1 勝率25.0% 連対率25.0% 複勝率75.0%は特筆に値すると思います。
2021年 ギベオン 中日新聞 14着 →白富士S5着 →金鯱賞1着
2021年 ポタジェ 3勝クラス 1着 →白富士S1着 →金鯱賞3着
2021年 サンレイポケット 日経新春杯 4着 →白富士S2着 →金鯱賞6着
2020年 ダイワギャグニー ジャパンC 6着 →白富士S7着 →金鯱賞3着
さて、ここまでは予想の中心になる、年明けの施行になってからの『金鯱賞』のデータによる見立てですが、年末に施行されていた『金鯱賞』のデータで予想の補足をしたいと思います。
なぜかというと、今年の出走登録馬には最近の5年間では例がなかった前走エリザベス女王杯(牝馬G1)からの出走があり、牝馬G1とはいえ2着~5着馬であれば、実績ある有馬記念G1ほどではないにしても、過去の実績があるかないかをチェックしておく必要があると思うからです。
しかも、前々走エリザベス女王杯からの登録も4頭あり、その取捨を見極めなければならないと考えます。
年末施行の『金鯱賞』5年間を振り返る前に、年明け施行の『金鯱賞』における有馬記念以外の前走G1からの出走馬の成績を今一度、確認しておきます。
【国内G1から出走馬の金鯱賞成績】0-1-0-3
2021年 2着 デアリングタクト ジャパンC 3着 →金鯱賞2着
2021年 4着 グローリーヴェイス ジャパンC 5着 →金鯱賞4着
2018年 5着 アルアイン マイルCS 3着 →金鯱賞5着
2017年 8着 ルージュバック ジャパンC 9着 →金鯱賞8着
【海外G1から出走馬の金鯱賞成績】0-2-0-2
2019年 2着 リスグラシュー 香港ヴァース2着 →金鯱賞2着
2019年 4着 ペルシアンナイト 香港マイル 5着 →金鯱賞4着
2018年 2着 サトノノブレス 凱旋門賞 16着 →金鯱賞2着
2017年 6着 ステファノス 香港カップ 3着 →金鯱賞6着
このように、近5年間の有馬記念以外のG1からの出走馬の成績は、1着がないものの、2着3回(連対率37.5%)で注意が必要です。今年は該当馬として 『香港カップ 6着』から出走するレイパパレがいます。
そして、レイパパレの前々走がエリザベス女王杯6着なのです。前走が牝馬G1からの『金鯱賞』出走は、年明け開催になった近5年はありません。そこで、それ以前のデータまで遡って予想の参考にしたいと思うのです。
まず、前走エリザベス女王杯からの参戦馬が実績を残しているのでしょうか。年末実施の『金鯱賞』では、前走エリザベス女王杯から3着同着になった実績があり、要注意ではあります。
【前走エリザベス女王杯からの出走馬の成績】0-0-1-2
2016年 同着3着 シュンドルボン エリ女杯 6着→金鯱賞3着
2016年(同着3着 サトノノブレス 天皇賞秋 10着→金鯱賞3着)※参考
2015年 メイショウマンボ エリ女杯 17着→金鯱賞12着
2013年 スピードリッパー エリ女杯 18着→金鯱賞13着
ただし、年末実施での実績ですから、現在は3カ月後の年明け実施に変わった『金鯱賞』であることを考慮して、エリザベス女王杯からの直行だけでなく、むしろ1戦挟んだ前々走『エリザベス女王杯』からの参戦馬も同様に注意を払うべき馬と考えたいと思います。
【エリザベス女王杯経由の出走予定馬 2022年】
アカイイト 牝5 エリ女杯 1着→有馬記念 7着 →金鯱賞
ステラリア 牝4 秋華賞 6着→エリ女杯 2着 →金鯱賞
ソフトフルート 牝5 エリ女 11着→愛知杯 4着 →金鯱賞
ランブリングアレー牝6 エリ女杯 9着→小倉大賞典2着 →金鯱賞
レイパパレ 牝5 エリ女杯 6着→香港カップ6着 →金鯱賞
さらに、実施時期が異なっていた『金鯱賞』では、どんな特色の違いがあったのでしょう。
金鯱賞1着馬についてまとめた次のデータを見て気付くのは、前走のレースレベル(格)が現在の年明けの開催より低めでも勝利を挙げて、年末の有馬記念に向かうという流れが全てと言ってもいいほどです。
金鯱賞1着後に引退したミトラ以外の4頭すべてが有馬記念に出走しています。
【金鯱賞1着馬の前走・前々走 12月実施 5年間 2012年~2016年】
2016年 1着 ヤマカツエース 札幌記念5着 →天皇賞秋 15着 →金鯱賞1着
2015年 1着 ミトラ オールカマー3着 →福島記念 2着 →金鯱賞1着
2014年 1着 ラストインパクト 新潟記念 3着 →京都大賞典 1着 →金鯱賞1着
2013年 1着 カレンミロティック 1600万下 1着 →札幌日経OP8着 →金鯱賞1着
2012年 1着 オーシャンブルー 1600万下 1着 →アルゼンチン5着 →金鯱賞1着
【金鯱賞1着馬の次走・次々走 12月実施 5年間 2012年~2016年】
2016年 1着 ヤマカツエース 金鯱賞1着→有馬記念4着 →金鯱賞1着
2015年 1着 ミトラ 金鯱賞1着→引退
2014年 1着 ラストインパクト 金鯱賞1着→有馬記念7着 →阪神大賞典3着
2013年 1着 カレンミロティック 金鯱賞1着→有馬記念6着 →中山記念14着
2012年 1着 オーシャンブルー 金鯱賞1着→有馬記念2着 →日経賞9着
出走馬の前走比較では、有馬記念からの出走も可能となった年明け開催の『金鯱賞』が、実績上位の出走が多いことを考慮して最終予想をしたいと思います。
ただし、実績が皆無の前走G2からの出走を軽視して、前走G1で2着~5着と、近年の実績顕著な『白富士S』からの出走馬を重視して予想を組み立てたいと思います。大穴候補として前走G3からも・・・
△アカイイト 牝5 エリ女杯 1着→有馬記念 7着 →金鯱賞
アラタ 牡5 ケフェOP 1着→福島記念 3着 →金鯱賞
ギベオン 牡7 新潟記念 17着→佐賀記念 6着 →金鯱賞
△サンレイポケット 牡7 ジャパンC12着→京都記念 3着 →金鯱賞
シフルマン 牡6 中日新聞 15着→関門橋S 2着 →金鯱賞
シャドウディーヴァ牝6 ジャパンC7着→有馬記念 12着 →金鯱賞
ショウナンバルディ牡6 中日新聞 1着→日経新春杯12着 →金鯱賞
◎ジャックドール 牡4 3勝クラス1着→白富士S 1着 →金鯱賞
▲ステラリア 牝4 秋華賞 6着→エリ女杯 2着 →金鯱賞
ソフトフルート 牝5 エリ女杯 11着→愛知杯 4着 →金鯱賞
ポタジェ 牡5 天皇賞秋 6着→AJCC 5着 →金鯱賞
△ランブリングアレー牝6 エリ女杯 9着→小倉大賞典2着 →金鯱賞
○レイパパレ 牝5 エリ女杯 6着→香港カップ6着 →金鯱賞
データを信じるか信じないかは自分次第!
これでなんとか的中しますよう 幸運を祈ります。
※ 参考資料
【金鯱賞1着馬の前走・前々走 10年間】
2021年 1着 ギベオン 中日新聞 14着 →白富士S 5着 →金鯱賞1着
2020年 チャレンジC9着→中山金杯 10着 →金鯱賞4着
2019年 セントライト13着→中日新聞 1着 →金鯱賞6着
2020年 1着 サートゥルナーリア天皇賞秋 6着 →有馬記念 2着 →金鯱賞1着
2019年 1着 ダノンプレミアム 弥生賞 1着 →ダービー 6着 →金鯱賞1着
2018年 1着 スワーヴリチャード アルゼンチン1着→有馬記 4着 →金鯱賞1着
2017年 1着 ヤマカツエース 金鯱賞 1着 →有馬記念 4着 →金鯱賞1着
2016年 札幌記念 5着 →天皇賞秋 15着 →金鯱賞1着
2018年 ジャパンC8着 →有馬記念 10着 →金鯱賞4着
2016年 1着 ヤマカツエース 札幌記念 5着 →天皇賞秋 15着 →金鯱賞1着
2015年 1着 ミトラ オールカマー3着→福島記念 2着 →金鯱賞1着
2014年 1着 ラストインパクト 新潟記念 3着 →京都大賞典1着 →金鯱賞1着
2013年 1着 カレンミロティック 1600万下 1着 →札幌日経OP8着→金鯱賞1着
2012年 1着 オーシャンブルー 1600万下 1着 →アルゼンチン5着→金鯱賞1着
2013年 オールカマー7着→天皇賞秋 13着→金鯱賞10着
2014年 日経賞 10着 →天皇賞春 12着→金鯱賞12着
2015年 小倉記念 8着 →オールカマー8着→金鯱賞11着
【金鯱賞1着馬の前走・前々走 12月実施 5年間 2012年~2016年】
2016年 1着 ヤマカツエース 札幌記念5着 →天皇賞秋 15着 →金鯱賞1着
2014年 1着 ラストインパクト 新潟記念 3着 →京都大賞典 1着 →金鯱賞1着
2012年 1着 オーシャンブルー 1600万下 1着 →アルゼンチン5着 →金鯱賞1着
2015年 1着 ミトラ オールカマー3着→福島記念 2着 →金鯱賞1着
2013年 1着 カレンミロティック 1600万下 1着 →札幌日経OP8着 →金鯱賞1着
【金鯱賞1着馬の次走・次々走 3月実施 5年間 2017年~2021年】
2021年 1着 ギベオン 金鯱賞1着→マイラーズC 7着→安田記念 9着
2020年 金鯱賞4着→名古屋大賞典 13着→エプソムC11着
2019年 金鯱賞6着→ダービーCT 5着→鳴尾記念 4着
2020年 1着 サートゥルナーリア金鯱賞1着→宝塚記念 4着→引退
2019年 1着 ダノンプレミアム 金鯱賞1着→マイラーズC 1着→安田記念 16着
2018年 1着 スワーヴリチャード金鯱賞1着→大阪杯 1着 →安田記念 3着
2017年 1着 ヤマカツエース 金鯱賞1着→大阪杯 3着 →札幌記念3着
2016年 金鯱賞1着→有馬記念4着 →金鯱賞1着
2018年 金鯱賞4着→大阪杯 4着 →引退
【金鯱賞1着馬の次走・次々走 12月実施 5年間 2012年~2016年】
2016年 1着 ヤマカツエース 金鯱賞1着→有馬記念4着 →金鯱賞1着
2015年 1着 ミトラ 金鯱賞1着→引退
2014年 1着 ラストインパクト 金鯱賞1着→有馬記念7着 →阪神大賞典3着
2013年 1着 カレンミロティック金鯱賞1着→有馬記念6着 →中山記念14着
2012年 1着 オーシャンブルー 金鯱賞1着→有馬記念2着 →日経賞9着
2013年 金鯱賞10着→中山金杯1着 →日経賞10着
2014年 金鯱賞12着→有馬記念16着 →AJCC 13着
2015年 金鯱賞11着→有馬記念15着 →引退
【金鯱賞2着馬の前走成績 過去10年間】
2021年 2着 デアリングタクト ジャパCC 3着 →金鯱賞2着
2020年 2着 サトノソルタス 中日新聞杯 5着 →金鯱賞2着
2019年 2着 リスグラシュー 香港ヴァース2着 →金鯱賞2着
2018年 2着 サトノノブレス 凱旋門賞 16着 →金鯱賞2着
2017年 2着 ロードヴァンドール 小倉大賞典 4着 →金鯱賞2着
2016年 2着 パドルウィール 1600万下 4着 →金鯱賞2着
2015年 2着 ディサイファ 天皇賞秋 8着 →金鯱賞2着
2014年 2着 サトノノブレス 天皇賞秋 8着 →金鯱賞2着
2013年 2着 ラブリーデイ 小倉記念 2着 →金鯱賞2着
2012年 2着 ダイワマッジョーレ 1600万下 1着 →金鯱賞2着
【金鯱賞3着馬の前走成績 過去10年間】
2021年 3着 ポタジェ 白富士S 1着 →金鯱賞3着
2020年 3着 ダイワギャグニー 白富士S 7着 →金鯱賞3着
2019年 3着 エアウインザー チャレンC 1着 →金鯱賞3着
2018年 3着 サトノダイアモンド 凱旋門賞 15着 →金鯱賞3着
2017年 3着 スズカデヴァイス 白富SS 1着 →金鯱賞3着
2016年同3着 シュンドルボン エリ女杯 6着 →金鯱賞3着
2016年同3着 サトノノブレス 天皇賞秋 10着 →金鯱賞3着
2015年 3着 サトノノブレス アルゼンチン4着 →金鯱賞3着
2014年 3着 エアソミュール 毎日王冠 1着 →金鯱賞3着
2013年 3着 ウインバリアシオン 小倉記念 2着 →金鯱賞3着
2012年 3着 アドマイヤラクテイ アンドロメダ3着 →金鯱賞3着 |
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今週も、なかなかG1勝利には手が届かないG2青葉賞。今年...
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これまでダービーの勝利とは縁のなかった青葉賞。先週のフローラSよりも実績に乏しく、10年間でダービー2着1回、3着1回が精一杯。今年こそダービーに通用する馬が生まれるか?・・・
昨年同様、無敗の桜花賞馬(ソダシ)と無敗の皐月賞馬(エフフォーリア)が誕生し、2冠目も、この2頭に輝くのではないかと話題になり、青葉賞にとってダービーの壁はますます高くなったと感じられます。
とはいえ、ダービー・トライアルレースの意地?を見せて欲しいものです。
まず、このレースに出走する馬たちの中で、ダービーにも通用したのはどのような馬なのか心に止めながら、過去10年間の1着~3着の上位入賞馬を中心に分析して予想を進めたいと思います。
1.『青葉賞 G2』過去10年間の成績
2020年 1着 3人気 →2着 4人気 →3着 1人気
新馬戦 2戦目 ホープフルS (弥生賞出走)→前走の成績→出走経験数 次走成績
1着オーソリティ 新馬戦① 芙蓉S1着 ホープフル5着 弥生賞3着 →(直 行)→⑤当該レース→ダービー不出走
2着ヴァルコス 新馬戦② 未勝利④① (な し) 弥生賞なし→ゆきやなぎ1着→⑥当該レース→ダービー14着
3着フィリオアレグロ新馬戦① 共同通信杯3着 弥生賞なし →(直 行)→③当該レース→ダービー不出走
新馬戦 1着 6頭 2着 5頭 3着以下7頭
弥生賞あり1-0-0-2 弥生賞なし0-1-1-13
2019年 1着 5人気 →2着 1人気 →3着 3人気
1着リオンリオン 新馬戦② 未勝利②① (な し) 弥生賞なし →大寒桜1着→⑧当該レース→ダービー15着
2着ランフォザローゼス新馬戦① 葉牡丹賞2着 弥生賞なし →京成杯2着→④当該レース→ダービー7着
3着ピースワンパラディ新馬戦① Fウォーク賞1着 弥生賞なし →(直 行)→③当該レース→ダービー不出走
新馬戦 1着 5頭 2着 4頭 3着以下7頭
弥生賞あり0-0-0-1 弥生賞なし1-1-1-12
2018年 1着 6人気 →2着 7人気 →3着 1人気
1着ゴーフォザサミット新馬戦⑤ 未勝利①(共同通信杯3着) 弥生賞なし→スプリング7着→⑥当該レース→ダービー7着
2着エタリオウ 新馬戦④ 未勝利①(500万下2着) 弥生賞なし→ゆきやなぎ1着→⑥当該レース→ダービー4着
3着スーパーフェザー 新馬戦① 若駒S6着(500万下2着) 弥生賞なし→アザレア賞1着→⑤当該レース→ダービー不出走
新馬戦 1着 6頭 2着 2頭 3着以下10頭
弥生賞あり0-0-0-2 弥生賞なし1-1-1-13
2017年 1着 1人気 →2着 4人気 →3着 8人気
1着アドミラブル 新馬戦⑨ 未勝利①(アザレア賞1着)弥生賞なし →アザレア賞1着→④当該レース→ダービー3着
2着ベストアプローチ 新馬戦① 京都2歳S2着(500万下2着)弥生賞4着→(直 行)→⑥当該レース→ダービー9着
3着アドマイヤウイナー新馬戦① 札幌2歳S3着 ホープフル11着 弥生賞なし→大寒桜1着→④当該レース→ダービー不出走
新馬戦 1着 7頭 2着 0頭 3着以下5頭
弥生賞あり0-1-0-0 弥生賞なし1-0-1-9
2016年 1着 4人気 →2着 5人気 →3着 1人気
1着ヴァンキッシュラン新馬戦② 未勝利③②① 弥生賞なし →アザレア賞1着→⑦当該レース→ダービー13着
2着レッドエルディスト新馬戦⑤ 未勝利① 弥生賞なし →大寒桜賞1着 →④当該レース→ダービー9着
3着レーヴァティン 新馬戦⑥ 未勝利③②①500万下1着 弥生賞なし→(直 行→③当該レース→ 引退
新馬戦 1着 6頭 2着 3頭 3着以下4頭
弥生賞あり0-0-0-0 弥生賞なし1-1-1-10
2015年 1着 1人気 →2着 4人気 →3着 5人気
1着レーヴミストラル 新馬戦④ 未勝利②①着 弥生賞なし →アザレア賞1着→⑤当該レース→ダービー9着
2着タンタアレグリア 新馬戦② 未勝利②①ホープフル7着→弥生賞なし→大寒桜賞1着→当⑦該レース→ダービー7着
3着ヴェラヴェルスター新馬戦⑥ 未勝利②① 弥生賞なし →ゆりかもめ1着→⑤当該レース→ダービー不出走
新馬戦 1着 5頭 2着 4頭 3着以下9頭
弥生賞あり0-0-0-0 弥生賞なし1-1-1-15
2014年 1着 10人気 →2着 1人気 →3着 4人気
1着ショウナンラグーン新馬戦⑦ 未勝利①(京成杯13着)弥生賞なし→山吹賞3着→⑦当該レース→ダービー6着
2着ワールドインパクト新馬戦② 未勝利①(500万下2着)弥生賞なし→大寒桜1着→⑥当該レース→ダービー10着
3着ヤマノウィザード 新馬戦① 梅花賞1着 弥生賞なし→すみれS7着→④当該レース→ダービー未出走
新馬戦 1着 7頭 2着 2頭 3着以下9頭
弥生賞あり0-0-0-1 弥生賞なし1-1-1-14
2013年 1着 7人気 →2着 9人気 →3着 2人気
1着ヒラボクディープ 新馬戦① 葉牡丹賞6着 弥生賞なし →水仙賞1着→⑤当該レース→ダービー13着
2着アポロソニック 新馬戦⑦ 未勝利①(京成杯13着) 弥生賞なし →山吹賞1着→⑥当該レース→ダービー3着
3着ラストインパクト 新馬戦① エリカ賞2着(きさらぎ6着)弥生賞なし→大寒桜1着→⑥当該レース→ダービー不出走
新馬戦 1着 6頭 2着 2頭 3着以下10頭
弥生賞あり0-0-0-1 弥生賞なし1-1-1-14
2012年 1着 1人気 →2着 10人気 →3着 13人気
1着フェノーメノ 新馬戦① ホープフルS7着(500万下1着)弥生賞6着→直行→⑤当該レース→ダービー2着
2着エタンダール 新馬戦① 萩S3着 ラジNIKKEI8着 弥生賞なし→山吹賞1着→⑦当該レース→ダービー8着
3着ステラウインド 新馬戦④ 未勝利②① 弥生賞なし→山吹賞4着→⑤当該レース→ダービー不出走
新馬戦 1着 6頭 2着 4頭 3着以下7頭
弥生賞あり1-0-0-0 弥生賞なし0-1-1-14
2011年 1着 6人気 →2着 4人気 →3着 1人気
1着ウインバリアシオン新馬戦① 野路菊S1着 ラジNIKKEI4着 弥生賞7着 →直行→⑥当該レース→ダービー不出走
2着ショウナンパルフェ新馬戦② 未勝利① いちょうS3着 弥生賞なし→スプリングS6着→⑥当該レース→ダービー6着
3着トーセンレーヴ 新馬戦① アルメリア賞1着 弥生賞なし →毎日杯3着→④当該レース→ダービー9着
新馬戦 1着 6頭 2着 4頭 3着以下8頭
弥生賞あり1-0-0-2 弥生賞なし0-1-1-13
以上、1年ごとの1着~3着馬について
・新馬戦成績(例:①=1着)。
・2戦目の出走レースと成績(例:未勝利② 例は2着。)
・弥生賞の出走の有無。
・前走のレース成績(青葉賞出走前のレース)
・出走経験数 (例:④当該レース=青葉賞は4戦目)
・次走の成績(ダービー出走の有無と着順)
6点について示してみました。(先週のフローラSと同じパターンです。)
また、その年の全出走馬について
・新馬戦の成績分布(新馬戦1着馬の頭数、新馬戦2着馬の頭数、新馬戦3着以下の頭数)
・弥生賞の出走経験の有無(各頭数)
2点について内訳を示してみました。(これも、先週のフローラSと同じパターンです。)
では、10年間の全データを上記6点及び2点について総合して『青葉賞』の全体像を浮き彫りにしたいと思います。そのため、1部のデータについては先々週の『皐月賞』のデータと比較して特徴を明らかにできるか試みます。
【過去10年間のデータ】
その1:全出走馬の新馬戦での成績
青葉賞 G2
新馬戦 1着 60頭(35.5%) 2着 33頭(19.5%) 3着以下 76頭(45.0%) 総数頭169頭
皐月賞G1
新馬戦 1着 87頭(49.7%) 2着 35頭(20.0%) 3着以下 53頭(30.3%) 総数175頭
青葉賞のレース結果(新馬戦成績別の内訳)
青葉賞 1着 青葉賞 2着 青葉賞 3着 複勝圏
新馬戦1着 4頭( 6.7%) 3頭(5.0%) 7頭(11.7%) 14頭(23.3%) 総数60頭
新馬戦2着 2頭( 6.1%) 4頭(12.1%) 0頭( 0.0%) 6頭(18.2%) 総数33頭
新馬戦3着以下4頭( 5.3%) 3頭( 3.9%) 3頭( 3.9%) 10頭(13.2%) 総数76頭
皐月賞のレース結果(新馬戦成績別の内訳)
皐月賞 1着 皐月賞 2着 皐月賞 3着 複勝圏
新馬戦1着 7頭(8.1%) 8頭(9.2%) 9頭(10.3%) 24頭(27.6%) 総数87頭
新馬戦2着 2頭(5.7%) 2頭(5.7%) 1頭( 2.9%) 5頭(14.3%) 総数35頭
新馬戦3着以下1頭(1.9%) 0頭(0.0%) 0頭( 0.0%) 1頭( 1.9%) 総数53頭
全出走馬の新馬戦での成績を皐月賞と比較してみると、皐月賞では新馬戦1着馬が半数近くで、1番多くなっています。一方、青葉賞では新馬戦3着以下の馬の出走割合が最多となっています。
これは、以下に示したように先週のフローラSと桜花賞の比較で示した数値に非常に似通っています。
青葉賞 G2
新馬戦1着 60頭(35.5%)2着 33頭(19.5%)3着以下 76頭(45.0%) 総数169頭
フローラS G2
新馬戦1着 64頭(36.6%)2着 32頭(18.3%)3着以下 76頭(43.4%) 不出走3頭 総数175頭
皐月賞G1
新馬戦 1着 87頭(49.7%) 2着 35頭(20.0%) 3着以下 53頭(30.3%) 総数175頭
桜花賞G1
新馬戦 1着 56頭(47.1%) 2着 26頭(21.8%) 3着以下 37頭(31.1%) 総数119頭
これは先週も述べましたが、G1に比べてG2の方が、力が通用するとみて、新馬戦では成長途上で能力を発揮しきれなかった3歳馬たちが、ダービー(オークス)の優先出走権を得ようと本気モードで参戦してくることを示す数値であることが窺われます。
では、肝心のレース結果と新馬戦の成績を含めた参戦過程との間にどんな関係があるのか分析していきたいと思います。
参考に、牡馬と牝馬では、3歳クラシックのレース傾向に違いや特徴が見られないか桜花賞と皐月賞のレース結果について、新馬戦成績別の内訳を比較してみます。
【牡馬(皐月賞)と牝馬(桜花賞)の比較】
皐月賞のレース結果(新馬戦成績別の内訳)
皐月賞 1着 皐月賞 2着 皐月賞 3着 複勝圏
新馬戦1着 7頭(8.1%) 8頭(9.2%) 9頭(10.3%) 24頭(27.6%) 総数87頭
新馬戦2着 2頭(5.7%) 2頭(5.7%) 1頭( 2.9%) 5頭(14.3%) 総数35頭
新馬戦3着以下1頭(1.9%) 0頭(0.0%) 0頭( 0.0%) 1頭( 1.9%) 総数53頭
桜花賞のレース結果(新馬戦成績別の内訳)
桜花賞 1着 桜花賞 2着 桜花賞 3着 複勝圏
新馬戦1着 9頭(9.2%) 6頭(6.1%) 7頭(7.1%) 22頭(22.4%) 総数98頭
新馬戦2着 1頭(2.9%) 3頭(8.6%) 1頭(2.9%) 5頭(14.3%) 総数35頭
新馬戦3着以下0頭(0.0%) 1頭(2.2%) 2頭(4.3%) 3頭( 6.5%) 総数46頭
牝馬(桜花賞)では、新馬戦から1着になる能力を発揮できる馬でなければ、桜花賞ではほとんど連対できないことを示しています。新馬戦2着であれば連対する可能性は残されていますが、新馬戦3着以下の馬は桜花賞3着の可能性はあっても、連対することはまずあり得ないことを示しています。
牡馬(皐月賞)でも、新馬戦1着の勝率が70.0%(7/10頭)。連対率が75.0%(15/20頭)。複勝率では80.0%(24/30頭)。というように新馬戦1着の馬が圧倒的な成績をおさめています。ただし、勝馬に限れば、牡馬(皐月賞)の方が新馬戦2着馬の勝利する可能性が倍増?し、3着馬にも可能性が残されているということになります。
つまり、連対率では牡馬・牝馬共に10年間で新馬戦1着馬が15頭ずつで75.0%とまったく同じではありますが、牡馬(皐月賞)の1着は、やや荒れ気味になるようです。
反面、複勝率でみると、牡馬の方が新馬戦1着馬で堅く決まる(牡馬80.0%)傾向があると言えそうです。(牝馬73.3%)
では、ダービーとオークスのトライアルレースに位置づけられているフローラSと青葉賞も同様の傾向があるのでしょうか。
【牡馬(青葉賞)と牝馬(フローラS)の比較】
青葉賞のレース結果(新馬戦成績別の内訳)
青葉賞 1着 青葉賞 2着 青葉賞 3着 複勝圏
新馬戦1着 4頭( 6.7%) 3頭( 5.0%) 7頭(11.7%) 14頭(23.3%) 総数60頭(35.5%)
新馬戦2着 2頭( 6.1%) 4頭(12.1%) 0頭( 0.0%) 6頭(18.2%) 総数33頭(19.5%)
新馬戦3着以下4頭( 5.3%) 3頭( 3.9%) 3頭( 3.9%) 10頭(13.2%) 総数76頭(44.9%)
フローラSのレース結果(新馬戦成績別の内訳)
フローラS1着 フローラS2着 フローラS3着 複勝圏
新馬戦1着 4頭( 7.1%) 7頭(12.5%) 7頭(12.5%) 18頭(32.1%) 総数56頭(32.0))
新馬戦2着 4頭(15.4%) 1頭( 3.8%) 1頭( 3.8%) 6頭(23.1%) 総数26頭(14.9%)
新馬戦3着以下2頭( 5.4%) 2頭( 5.4%) 2頭( 5.4%) 6頭(16.2%) 総数37頭(21.1%)
トライアルレースでは、牡馬(青葉賞)・牝馬(フローラS)共に様相が一変し、新馬戦での成績によって皐月賞や桜花賞のようにレース結果(成績)に優位性があるとはいえないようです。牡馬・牝馬とも、新馬戦1着の勝率が40.0%(4/10頭)と半減していることがデータから読み取れます。
新馬戦1着馬の成績を連対率と複勝率で牡馬・牝馬の比較すると
牡馬(青葉賞) 連対率が35.0%( 7/20頭)。複勝率では46.7%(14/30頭)
牝馬(フローラS) 連対率が52.5%(11/20頭)。複勝率では60.0%(18/30頭)
新馬戦1着のように早くから結果を出していてもトライアルレースの成績とそれほど強く結びついていないことが認められます。
皐月賞でみると、牡馬の方が新馬戦1着馬の複勝率が高く、堅く決まる(牡馬80.0%)傾向がありました。ところが、青葉賞とフローラSの牡馬・牝馬の比較では、真逆になっていることをデータが示しています。
すなわち、トライアルレースは荒れ気味であるとは言いながら、牝馬では新馬戦1着馬の複勝率は5割以上を保っています。一方、牡馬では複勝率が5割を切っていて、牡馬(青葉賞)がより荒れ気味なのです。
新馬戦1着馬の連対率で牡馬と牝馬の比較をすると、更にそれが顕著になります。牝馬(フローラS)の連対率が52.5%なのに対して、牡馬(青葉賞)の連対率が35.0%と、新馬戦の1着が信頼に足る成績を収めることができていないことが認められます。
青葉賞では新馬戦2着馬よりも3着以下の方が勝率、連対率、複勝率の全てで上回っており、波乱のトライアルレースになっていることに疑いありません。
新馬戦2着 勝率20.0%( 2/10頭) 連対率33.3%( 6/20頭) 複勝率20.0%( 6/30頭)
新馬戦3着以下 勝率40.0%( 4/10頭) 連対率35.0%( 7/20頭) 複勝率33.3%(10/30頭)
次に、弥生賞出走の有無と青葉賞の成績との関連について、皐月賞の場合と比較してみましょう。
【過去10年間のデータ】
その2:全出走馬の弥生賞への出走の有無と当該レースの成績
青葉賞 G2
弥生賞あり3-1-0-9 弥生賞なし7-9-10-127
皐月賞G1
弥生賞あり0-5-2-39 弥生賞なし10-5-8-107
皐月賞の場合は、弥生賞出走経験がある馬で、勝利を手に入れた馬は1頭もいないものの、連対率10.9%(5/46頭) 複勝率15.2%(7/46頭)となり、弥生賞不出走馬の連対率11.4%(15/130頭) 複勝率17.7%(23/130頭)とほぼ互角の成績を残しています。
青葉賞では、弥生賞出走経験がある場合、勝率23.1%(3/13頭) 連対率30.8%(4/13頭) 複勝率30.8%(4/13頭)となり、弥生賞不出走馬の勝率4.6%(7/153頭) 連対率10.5%(16/153頭) 複勝率17.0%(26/153頭)に比較して、複勝率のみ極わずかに低いものの、勝率と連対率ではかなり上回る結果になっています。
つまり、青葉賞においては弥生賞出走馬の連対の可能性を意識して、本命馬等の選択を考えた予想をする必要があるということです。
それでは、過去10年間で弥生賞を経由して出走した14頭がどんな臨戦過程で出走し、連対したのはどんな馬たちなのか
詳しく見て、今年の弥生賞出走経験のある唯一頭のワンデイモアと比較検討してみましょう。
【過去10年間の弥生賞経由の成績】
2020年 新馬戦 2戦目 ホープフルS (弥生賞出走)→前走の成績→青葉賞成績 次走成績
オーソリティ 新馬戦① 芙蓉S1着 ホープフル5着 弥生賞3着 →(直 行)→5走目1着→ダービー不出走
メイショウボサツ新馬戦② 未勝利② (な し) 弥生賞10着→大寒桜賞1着→9走目5着→ダービー不出走
アラタ 新馬戦⑧ 未勝利⑤ (な し) 弥生賞3着 →(直 行)→5走目14着→ダービー不出走
2019年
サトノラディウス新馬戦① 葉牡丹3着 (な し) 弥生賞6着 →(直 行)→5走目5着→ダービー不出走
2018年
トラストケンシン新馬戦⑦ 未勝利③ (な し) 弥生賞6着 →(直 行)→6走目5着→ダービー不出走
オブセッション 新馬戦① シクラメン3着(な し) 弥生賞7着 →(直 行)→4走目11着→引退
2017年
ベストアプローチ新馬戦① 京都2歳S2着(な し) 弥生賞4着→(直 行)→6走目2着→ダービー9着
2016年
該当馬なし
2015年
該当馬なし
2014年
エイシンエルビン新馬戦④ 未勝利③ (な し) 弥生賞8着 →(直 行)→6走目7着→ダービー不出走
2013年
ダービーフィズ 新馬戦② 未勝利① (な し) 弥生賞7着 →(直 行)→6走目12着→ダービー不出走
2012年
フェノーメノ 新馬戦① ホープフルS7着 弥生賞6着→(直 行)→6走目1着→ダービー2着
2011年
ウインバリアシオン新馬戦① 野路菊S1着 弥生賞7着 →(直 行)→6走目1着→ダービー不出走
ギュスターヴクライ新馬戦⑥ 未勝利⑪ (な し) 弥生賞6着 →(直 行)→7走目4着→ダービー不出走
ショウナンマイティ新馬戦① 萩S1着 (な し) 弥生賞4着 →(直 行)→6走目5着→ダービー不出走
弥生賞出走後に青葉賞に参戦するのは、弥生賞で4着以下になり、皐月賞の優先出走権を得られず出走が叶わなかったものの、ダービーには是非とも出走させたいと優先出走権を狙ってきたからです。早くから能力を開花させて皐月賞(このトライアルレースも含めて)に出走させることができた馬たちとは別路線で、持てる能力や能力を発揮する精神面・肉体面の成長の違いや個性によって多彩なレース経験を経て挑戦してきたものですから、予想するのも難しいはずです。
その多様な出走状況の中から有力馬を見極める方法を焦点化する一つの手法として「弥生賞出走経験」の有無によって上位入賞の可能性を探ることができるのではないかと思います。
前述のような青葉賞における弥生賞経由馬の勝率・連対率が他のレースと比べて明らかに高めであるなら、上記の13頭の分析から、今年出走するワンデイモアの取捨を決めることがキーポイントになるかもしれません。
【過去10年間のデータから有力候補になりそうな弥生賞経由馬の条件】
(1)新馬戦の成績 1着から8着までの出走 青葉賞の複勝圏に入ったのは新馬戦1着の4頭のみ
(2)弥生賞までの勝ち鞍 2勝馬が青葉賞1着3頭 1勝馬が青葉賞2着1頭
(3)弥生賞の成績 青葉賞1着←弥生賞3着、6着、7着 青葉賞2着←弥生賞4着
(4)青葉賞出走時の経験 5戦目→2着、1着、1着 6戦目→1着
かなり強引ですが、これまで青葉賞で連対した4頭を4つの視点から「ワンデイモア」に当てはめてみます。
ワンデイモア 新馬戦⑧ 未勝利① 1勝クラス1着 弥生賞7着 → (直行) →⑤当該レース
(1)が当てはまらないものの、他の3項目は当てはまるので、複勝圏内に入ってくる期待を持たせる臨戦過程となっています。ただし、弥生賞経由馬の場合は新馬戦で1着が青葉賞連対の必要条件となり、(1)の条件を最重要視するべきかもしれません。
確かに、弥生賞不出走を含めた青葉賞出走馬の全体で見たときは、新馬戦1着馬の勝率と連対率、複勝率の全てがフローラSや皐月賞・桜花賞に比べてかなり低いのは事実で、新馬戦8着の「ワンデイモア」にも複勝圏の可能性があるという考え方もありますが、人気が高ければ「切りたい」危険な有力馬に、人気が低ければ穴馬に評価するべきと判断します。
それでは、過去10年間のデータから今年の有力馬を絞り込んでみたいと思います。
【過去10年間の上位入賞馬】
2020年 1着 3人気 →2着 4人気 →3着 1人気
新馬戦 2戦目 ホープフルS (弥生賞出走)→前走の成績→出走経験数 次走成績
1着オーソリティ 新馬戦① 芙蓉S1着 ホープフル5着 弥生賞3着 →(直 行)→⑤当該レース→ダービー不出走
2着ヴァルコス 新馬戦② 未勝利④① (な し) 弥生賞なし→ゆきやなぎ1着→⑥当該レース→ダービー14着
3着フィリオアレグロ新馬戦① 共同通信杯3着 弥生賞なし →(直 行)→③当該レース→ダービー不出走
2019年 1着 5人気 →2着 1人気 →3着 3人気
1着リオンリオン 新馬戦② 未勝利②① (な し) 弥生賞なし →大寒桜1着→⑧当該レース→ダービー15着
2着ランフォザローゼス新馬戦① 葉牡丹賞2着 弥生賞なし →京成杯2着→④当該レース→ダービー7着
3着ピースワンパラディ新馬戦① Fウォーク賞1着 弥生賞なし →(直 行)→③当該レース→ダービー不出走
2018年 1着 6人気 →2着 7人気 →3着 1人気
1着ゴーフォザサミット新馬戦⑤ 未勝利①(共同通信杯3着) 弥生賞なし→スプリング7着→⑥当該レース→ダービー7着
2着エタリオウ 新馬戦④ 未勝利①(500万下2着) 弥生賞なし→ゆきやなぎ1着→⑥当該レース→ダービー4着
3着スーパーフェザー 新馬戦① 若駒S6着(500万下2着)弥生賞なし→アザレア賞1着→⑤当該レース→ダービー不出走
2017年 1着 1人気 →2着 4人気 →3着 8人気
1着アドミラブル 新馬戦⑨ 未勝利①(アザレア賞1着)弥生賞なし →アザレア賞1着→④当該レース→ダービー3着
2着ベストアプローチ 新馬戦① 京都2歳S2着(500万下2着)弥生賞4着→(直 行)→⑥当該レース→ダービー9着
3着アドマイヤウイナー新馬戦① 札幌2歳S3着 ホープフル11着 弥生賞なし→大寒桜1着→④当該レース→ダービー不出走
2016年 1着 4人気 →2着 5人気 →3着 1人気
1着ヴァンキッシュラン新馬戦② 未勝利③②① 弥生賞なし →アザレア賞1着→⑦当該レース→ダービー13着
2着レッドエルディスト新馬戦⑤ 未勝利① 弥生賞なし →大寒桜賞1着 →④当該レース→ダービー9着
3着レーヴァティン 新馬戦⑥ 未勝利③②①500万下1着 弥生賞なし→(直 行)→③当該レース→ 引退
2015年 1着 1人気 →2着 4人気 →3着 5人気
1着レーヴミストラル 新馬戦④ 未勝利②①着 弥生賞なし →アザレア賞1着→⑤当該レース→ダービー9着
2着タンタアレグリア 新馬戦② 未勝利②①ホープフル7着→弥生賞なし→大寒桜賞1着→当⑦該レース→ダービー7着
3着ヴェラヴェルスター新馬戦⑥ 未勝利②① 弥生賞なし →ゆりかもめ1着→⑤当該レース→ダービー不出走
2014年 1着 10人気 →2着 1人気 →3着 4人気
1着ショウナンラグーン新馬戦⑦ 未勝利①(京成杯13着)弥生賞なし→山吹賞3着→⑦当該レース→ダービー6着
2着ワールドインパクト新馬戦② 未勝利①(500万下2着)弥生賞なし→大寒桜1着→⑥当該レース→ダービー10着
3着ヤマノウィザード 新馬戦① 梅花賞1着 弥生賞なし→すみれS7着→④当該レース→ダービー未出走
2013年 1着 7人気 →2着 9人気 →3着 2人気
1着ヒラボクディープ 新馬戦① 葉牡丹賞6着 弥生賞なし →水仙賞1着→⑤当該レース→ダービー13着
2着アポロソニック 新馬戦⑦ 未勝利①(京成杯13着) 弥生賞なし →山吹賞1着→⑥当該レース→ダービー3着
3着ラストインパクト 新馬戦① エリカ賞2着(きさらぎ6着)弥生賞なし→大寒桜1着→⑥当該レース→ダービー不出走
2012年 1着 1人気 →2着 10人気 →3着 13人気
1着フェノーメノ 新馬戦① ホープフルS7着(500万下1着)弥生賞6着→直行→⑤当該レース→ダービー2着
2着エタンダール 新馬戦① 萩S3着 ラジNIKKEI8着 弥生賞なし→山吹賞1着→⑦当該レース→ダービー8着
3着ステラウインド 新馬戦④ 未勝利②① 弥生賞なし→山吹賞4着→⑤当該レース→ダービー不出走
2011年 1着 6人気 →2着 4人気 →3着 1人気
1着ウインバリアシオン新馬戦① 野路菊S1着 ラジNIKKEI4着 弥生賞7着 →直行→⑥当該レース→ダービー不出走
2着ショウナンパルフェ新馬戦② 未勝利① いちょうS3着 弥生賞なし→スプリングS6着→⑥当該レース→ダービー6着
3着トーセンレーヴ 新馬戦① アルメリア賞1着 弥生賞なし →毎日杯3着→④当該レース→ダービー9着
過去10年間データから、次の観点を有力馬候補選択の考慮事項に入れたいと考えます。
(1)新馬戦の成績よりも青葉賞の前走で1着になっていること(30頭中18頭が1着=青葉賞で複勝率60.0%)
※弥生賞経由で複勝圏の4頭を除くと69.2%(18/26頭) ただし、前走未勝利1着は前例がないので除外。
(2)前走までに重賞経験があり、掲示板に載った実績があること(30頭中5頭が該当=(1)と合わせて複勝率76.7%)
※前走がスプリングSでは、掲示板に準じた6着・7着の2頭も複勝圏に入り、(1)(2) と合わせて複勝率83.3%
(3)弥生賞経由「ワンデイモア」を別途検討することにすれば、上記の複勝率は88.5%(23/26頭)とする見方も可能
以上、これまでのデータと考察を踏まえて青葉賞出走馬18頭の検討をしてみます。
【青葉賞G2 出走馬】
1.アランデル 新馬戦① 芙蓉S OP2着 弥生賞なし →きさらぎ賞5着→④当該レース
2.ワンダフルタウン 新馬戦② 未勝利① 萩S3着 弥生賞なし →京都2歳S1着→⑤当該レース
3.ノースブリッジ 新馬戦① 葉牡丹賞1着 弥生賞なし →葉牡丹賞1着 →③当該レース
4.バーボンハイボール 新馬戦⑩ 未勝利⑪ 摩耶山特別1着 弥生賞なし →1勝クラス5着→⑥当該レース
5.ワンデイモア 新馬戦⑧ 未勝利① 1勝クラス1着 弥生賞7着 → (直行) →⑤当該レース
6.アオイショー 新馬戦① ホープフルS7着 弥生賞なし →山吹賞1着 →④当該レース
7.レッドヴェロシティ 新馬戦⑦ 未勝利③① 1勝クラス5着 弥生賞なし →水仙賞1着 →⑥当該レース
8.マテンロウエール 新馬戦② 未勝利① 弥生賞なし →大寒桜賞11着→④当該レース
9.テンカハル 新馬戦② 未勝利① ホープフルS6着 弥生賞なし →アザレア賞3着→④当該レース
10.キングストーンボーイ新馬戦① サウジRC5着 弥生賞なし →共同通信杯4着→⑤当該レース
11.テーオーロイヤル 新馬戦③ 未勝利⑨④① 弥生賞なし →未勝利1着 →⑤当該レース
12.スワーヴエルメ 新馬戦② 未勝利① 弥生賞なし →未勝利1着 →③当該レース
13.アウスヴァール 新馬戦④ 未勝利⑧① 弥生賞なし →若葉S4着 →⑤当該レース
14グレアリングアイ 新馬戦③ 未勝利① 弥生賞なし →大寒桜賞2着 →⑤当該レース
15.リーブルミノル 新馬戦⑦ 未勝利③③⑪②③⑤① 弥生賞なし →アザレア賞1着→⑪当該レース
16.レインフロムヘヴン 新馬戦① 百日草2着 東スポ8着 弥生賞なし →スプリングS13着→⑥当該レース
17.タガノカイ 新馬戦⑩ 未勝利⑦① きさらぎ賞4着 弥生賞なし →若葉S7着 →⑧当該レース
18.モンテディオ 新馬戦③ 未勝利②②②① すみれS3着 弥生賞なし →アザレア賞2着→⑧当該レース
(抽選漏れ・除外)
ゲヴィナー 新馬戦なし 未勝利① 弥生賞なし →未勝利1着 →②当該レース
トーホウバロン 新馬戦⑨ 未勝利③⑤① 弥生賞なし →若葉S8着 →⑥当該レース
レンツシュピッツェ 新馬戦⑤ 未勝利⑩① 1勝クラス7着 弥生賞なし →ゆきやなぎ賞3着→⑦当該レース
ヴェローチェオロ 新馬戦① 札幌2歳S5着 東スポ2歳S5着 弥生賞なし →ひめさゆり1着→⑩当該レース
これまでのデータを(1)から(3)の観点で今年の出走馬に照らし合わせて、印を回す候補を絞ってみます。
△1.アランデル 新馬戦① 芙蓉S OP2着 弥生賞なし →きさらぎ賞5着→④当該レース
◎2.ワンダフルタウン 新馬戦② 未勝利① 萩S3着 弥生賞なし →京都2歳S1着→⑤当該レース
▲3.ノースブリッジ 新馬戦① 葉牡丹賞1着 弥生賞なし →葉牡丹賞1着 →③当該レース
△6.アオイショー 新馬戦① ホープフルS7着 弥生賞なし →山吹賞1着 →④当該レース
△7.レッドヴェロシティ 新馬戦⑦ 未勝利③① 1勝クラス5着 弥生賞なし →水仙賞1着 →⑥当該レース
△9.テンカハル 新馬戦② 未勝利① ホープフルS6着 弥生賞なし →アザレア賞3着→④当該レース
○10.キングストーンボーイ新馬戦① サウジRC5着 弥生賞なし →共同通信杯4着→⑤当該レース
×15.リーブルミノル 新馬戦⑦ 未勝利③③⑪②③⑤① 弥生賞なし →アザレア賞1着→⑪当該レース
×17.タガノカイ 新馬戦⑩ 未勝利⑦① きさらぎ賞4着 弥生賞なし →若葉S7着 →⑧当該レース
【弥生賞経由】
×5.ワンデイモア 新馬戦⑧ 未勝利① 1勝クラス1着 弥生賞7着 → (直行) →⑤当該レース
データにとらわれ過ぎてはいけませんが、軽視することもできないので、総合的に判断するとこんな感じの予想になってしまいました。
データを信じるか信じないかは自分次第!
これでなんとか的中しますよう 幸運を祈ります。
ちなみに、弥生賞を経由して青葉賞で上位入賞した馬は、ダービーでは全て4着以下に敗れています。ですから、ワンデイモアが仮に青葉賞で上位入賞してもダービーには通用しないと思われます。 |
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