ニホンピロウイナー(競走馬)

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写真一覧
抹消  黒鹿毛 1980年4月27日生
調教師服部正利(栗東)
馬主小林 百太郎
生産者佐々木 節哉
生産地門別町
戦績 0戦[0-0-0-0]
総賞金48,322万円
収得賞金11,475万円
英字表記Nihon Pillow Winner
血統 ステイールハート
血統 ][ 産駒 ]
Habitat
(No Data)
ニホンピロエバート
血統 ][ 産駒 ]
チヤイナロツク
ライトフレーム
兄弟 ニホンピロオーサムテイエムメデル
市場価格
前走
次走予定

ニホンピロウイナーの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
履歴はありません。

ニホンピロウイナーの関連ニュース

週末に行われる中央重賞の過去の優勝馬をピックアップして回顧し、競馬の長い歴史の狭間できらめいた馬を紹介する「中央重賞懐古的回顧」。初回は2005年の中京記念優勝馬メガスターダムを取り上げる。

競馬という娯楽はまず「予想」で成り立っていると言える。レース予想はもとより、生産の現場やPOG、または騎手や調教師ら関係者がムフフと思い描く青写真だってそうだ。他の何が無くとも、競馬には予想や想定、あるいは夢想が欠かせない。

1999年生まれのメガスターダムは、競馬に関わる各々の予想をことごとく意外な形で覆す馬だった。単勝オッズ50倍の低評価をあざ笑うかのように4角先頭の競馬で他馬を完封したラジオたんぱ杯2歳Sをその例として示すのはたやすいが、私には彼の生涯自体が意外性に富んでいたように思えてならない。

名マイラー・ニホンピロウイナーを父に持つだけあって、明けて3歳を迎えると距離不安がささやかれたが、三冠競走では常に掲示板を確保。特にあわやのシーンを作り出して3着に入った菊花賞は惜しい内容だった。皐月賞5着、ダービー4着、そして菊花賞3着と距離が延びる度にパフォーマンスを高める姿に、にわか血統派であった当時の私は本当に驚かされた。

菊花賞後の調整中に屈腱炎を発症した彼は長い休養へ入る。それも両前脚を患ったのだから予後は悪かったはずだ。だが約2年の歳月を掛けて2004年12月に戦列へと復帰するといきなり2着に入り、6歳となった翌年1月には松籟Sを制して再びオープン入りを果たす。

そして当時は芝2000mの距離条件で3月に施行されていたG3・中京記念にて歓喜の瞬間は訪れた。長年の相棒・松永幹夫騎手を背に乗せて、前半5ハロン58秒5の速い流れを中団から追走。最後の直線に入ると最内をスルスル抜け出して、しっかりと押し切った。2着に食い込んだ1歳上のサンライズペガサスも同じく屈腱炎に苦しんだ馬とあって、苦難の末に復活を遂げた彼らの姿は見る者の心を揺さぶった。この感動の場面を「意外」と表現するのはメガスターダムに対して失礼かも知れないが、3年の休養を経て7歳時のオールカマーで返り咲いたホッカイルソーに匹敵する驚異であるように私は思ったものだ。

名マイラーの産駒として意外にも思えたメガスターダムの豊富なスタミナは、実はその母方の血脈に裏打ちされていた。本邦の名牝系の一つであるプロポンチス系の肌にチャイナロック、ダイハード、それにマルゼンスキーと代々重ねられた母フミノスキーの血統は本格的の一語。短距離血統であるハビタットの直系から牡馬クラシックを狙える馬が出たというのは、2002年当時にしても世界的に貴重だったはず。父の血筋を根拠とした「意外」を生み出したのは、まさしく彼の身体に流れる母の血であり、それはむしろ「必然」とも呼べたのだろう。

歓喜の中京記念に続いて出走した産経大阪杯で5着に敗れた後、屈腱炎を再発したメガスターダムは間も無くターフを去った。引退後は種牡馬入りを果たしたが、父親として持ち前の意外性を発揮するに至らなかったのは残念至極である。


メガスターダム
牡 黒鹿毛 1999年生
ニホンピロウイナー 母フミノスキー 母父マルゼンスキー
競走成績:中央21戦5勝
主な勝ち鞍:ラジオたんぱ杯2歳S 中京記念

(文・古橋うなぎ)

「ニホンピロ」小林百太郎オーナーが死去 2022年4月10日() 14:38

1985年の安田記念勝ち馬で、84、85年のマイルCSを連覇したニホンピロウイナーや、2012年ジャパンCダートを勝ったニホンピロアワーズなどを所有し、「ニホンピロ」の冠で知られる小林百太郎氏が、先月27日に亡くなっていたことが10日までにわかった。93歳だった。

騎手時代にニホンピロウイナーの主戦だった河内騎手は「ウイナーで私も勲章をもらった。本当にお世話になりました。ご冥福をお祈りします」と故人をしのんだ。また、ニホンピロアワーズで厩舎初のGⅠ制覇を挙げた大橋調教師も「アワーズもそうですが、開業からお世話になりました。義理人情に厚い方で、なかなかああいう人はいないです」と語った。今後は、息子の英一氏が百太郎氏の勝負服を引き継ぐという。

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ニホンピロウイナーの関連コラム

閲覧 2,706ビュー コメント 0 ナイス 6

学生団体うまカレ副代表の金沢ユウダイです。

オリンピックが盛り上がっていますね。競馬ファンあるあるだと思いますが、どうしても陸上のトラック種目は競馬と重ね合わせてしまいます。100mでは、毎回ラブリーデイのようなピッチ走法のガトリンがスタートダッシュは決めるのですが、ドゥラメンテのような重厚なストライドで走るボルトが差し切るんですよね。ボルトは、大型なのに体質は柔らかく、それなのに俊敏に動ける名馬と重なります。やっぱりサラブレッドは紛れもなくアスリートなんですよね。

さて今週は、スーパーGII札幌記念
モーリスヌーヴォレコルトという2頭のGI馬が参戦してきました。

モーリスについては、安田記念の際に、以下のように考察しました。
朝日杯3歳S(当時)を制した4代母メジロボサツがBlandford4・4×5で、そこにフィディオン、モガミ、カーネギーと重厚な欧州血脈を配され続けた母メジロフランシスがNorthern Dancer3×4。字面的には重厚な血が重ねられているが、競走馬というのは、スピードがあるからスタミナが活き(=先行できるからスタミナを活かせる)、スタミナがあるからスピードが活きる(スタミナがあるからスピードを持続できる)のであり、名短距離馬には重厚な血が入っていることが多い。
モーリスのマイルでスッと先行できるスピードというのは、スクリーンヒーローの牝祖モデルスポートのTom Fool≒Spring Runの3/4同血クロス(MenowとBull Dogが共通)2×3によるものと考えられる。一言でいうと、モデルスポートのスピードを「日本のMライン(=メジロ)」である母のスタミナで持続させているということだろうか。また、カーネギーの母がTeddy6・6×5・5・6・7・7、モガミの母もTeddy5・6×5・5とTeddyの血量が豊富で、Bull Dog(父Teddy)を遠目に増幅させていることもポイントだろうと考えている(モーリスの母父カーネギーもそうだが、世界で、特に欧州の活躍馬にはBold Reason≒Never Bendのニアリークロスを持っている馬が多く、Teddyの血量というのは様々なところで論じられている)。
スタートして先行できるスピード、直線での加速力、ニホンピロウイナーノースフライトタイキシャトルダイワメジャーを知らない自分にとっては、「マイラーとは何か」ということを教えてくれた紛れのない名馬。負けるとすれば、緩い流れで中距離馬の瞬発力に屈する時ではないか。今回はそういう流れになりそうではあるが・・・。

安田記念はまさに、懸念していた「ヨーイドン」となり、Halo的に瞬間的に加速できるロゴタイプに屈しましたが、2番手から粘り通しての2着死守は地力の成せる業。とはいえ、中距離馬ではなくマイラーであろうとみているので、ここはハイ<スローでしょう。ただ2000mで8枠となるとちょっと危険な臭いもします。

ヌーヴォレコルトの父ハーツクライは、その母アイリッシュダンスがトニービン×Lyphardという重厚なスタミナ型なので、母からスピードやパワーを取り込むことによってアイリッシュダンスのスタミナをレースで活かすことができる産駒が活躍しています。ジャスタウェイこそ例外ですが、ウインバリアシオン(Storm Bird)も、ワンアンドオンリータイキシャトル)も、シュヴァルグラン(Machiavellian)も母父はスプリンターorマイラーです。逆に母父が中長距離馬だと、カレンミロティック(A.P.Indy)やアドマイヤラクティ(エリシオ)、フェイムゲーム(アレミロード)などステイヤーに出ることが多いです。ヌーヴォレコルトも母からスピードとパワーを取り込んだ配合で、同世代や、牝馬相手のオークスエリザベス女王杯などは直線の長いコースでも勝負になりますが、内回りで立ち回りの巧さや粘着力を活かす競馬(=中山記念)がベスト。急坂こそありませんが、札幌2000mもマイナスになるということはないでしょう。

ヤマカツエースキングカメハメハ×グラスワンダーという組み合わせですので、Kingmambo≒Ameriflora2×3(Raise a Native、Graustark=His Majesty、Northern Dancerらが共通)といいう名種牡馬と名繁殖2頭の強力なニアリークロスを持ちます。Kingmamboのパワーを増幅しているので内回りでこそというタイプで、洋芝や道悪はプラス。初めて古馬の一線級との対戦になった京都記念も2着馬と差のない5着、鳴尾記念は開幕週で終始外を回されての6着はむしろ好走の部類、宝塚記念では期待していたのですがさすがにGIの壁に跳ね返された感じです。先述した通り福島記念→中山金杯の重賞連勝はもちろん、京都記念鳴尾記念の内容も素晴らしいですし、GI馬2頭の次点にいるのはこの馬だと考えていますが…。

昨年2着のヒットザターゲットは、配合的にキングカメハメハ産駒でもラブリーデイのように内回りで器用に立ち回るタイプというわけではないのですが、母父タマモクロスやHabitat(ヒットザの母母父ニホンピロウイナーの父父で遺伝力が強い)には、ピッチ走法とはまた違う「加速の速さ」があるようで、昨年の当レース2着や、ヴァンデミエール(母父タマモクロス)の福島巧者っぷりなどは似ているものがあります。ここも良馬場で真ん中よりも内目の枠だったら注意が必要でしょう。8歳になっても衰えを感じさせない走りは、母系に入るノーザンテーストの力であることは言うまでもありません。

エプソムカップでは4着だったロジチャリスは、ダイワメジャー×ロックオブジブラルタルという字面らしく550キロ前後の大型馬ですが、意外としなやかに走ることができ、東京の瞬発力勝負になっても大きくパフォーマンスを落とすことはありません。これは母母のNasrullah4×5や、Blushing Groomの影響と考えられます。ダイワメジャー産駒で母系にBlushing Groomを持ちしなやかな走りをする馬という意味ではメジャーエンブレムと被ります。ただ今回は、距離延長、大崩れはありませんが、ここは掲示板争い程度の好走で、次の1800mかマイル戦が狙い目ではないかと思います。

ネオリアリズムは、函館記念はスローペースで外々を回る競馬、休み明けを考慮しても悪くない内容でした。小倉や北海道で見せる3角〜4角の機動力は、ネオユニヴァース×Meadowlakeという、望田先生が指摘される「父中長距離馬×母父スプリンター」の配合系らしいもので舞台はベスト。まだ気性面の幼さもみせており、重賞の流れでも折り合いを欠いたりするのは脚力の証明でもあります。今回は斤量も2キロ増となりますが、それで人気が落ちるようなら重い印を打ちたくなる潜在能力を感じさせる馬です。ただもう少し内目の枠が欲しかったところ。

唯一の3歳馬レインボーラインは、個人的に2歳時から注目していた馬で、万両賞を制した時にはステイゴールド産駒らしい成長曲線を描いてきた神戸新聞杯で◎を打ってやろうと思っていました(笑)ノーザンテースト≒Vice Regent4×4・5(Northern DancerとVictorianaが共通)、母系に入るAlycidonでノーザンテーストの血を増幅。また、3代母レインボーローズがRoyal Cherger≒Malindi4×3、Prince Rose4×4、母父フレンチデピュティもBold RulerとPrincequilloを持っていて、重厚な斬れを伝えるRoyal Cherger≒Milindi=NasrullahとPrince Rose系を増幅した配合というのもなかなか味があります。馬体重が20キロ程度増えていたら、ステイゴールドのノーザンテースト発動といったところで、本来は大箱向きの馬でしょうが注目しなければならない1頭とみます。

ハギノハイブリッドタニノギムレット×トニービンと字面だけみれば東京で斬れに斬れそうな配合ですが、そうはならないのが血統の面白いところ。これは牝系がパワーがあるレガシーオブストレングスで、Bull Lea、Roman、Hail to Reasonなどでブライアンズタイムのパワーを増幅しているからではないかと思います。昨年の北海道シリーズは函館記念2着→札幌記念0.3秒差7着。その後は何と5戦連続で外回りコースを走っています。休み明けでもこのコース替わり&内枠は警戒したいところ。

近走不振のマイネルフロストは、馬自身が衰えているわけではないと思っています。母がグラスワンダー×Dyajurという配合でDanzig3×3なのですが、Princely Giftの影響か少し大飛びで、特別小回りが合っているわけでもなく、かといって東京の瞬発力勝負でも厳しいですから、3角〜4角が緩い中山外回り(AJCC4着)や、小回りでも前がごちゃついていない形で4角を迎えたい(2015福島民報杯、2016中山金杯)馬なのだと思います。だから今回も悪くはないんですが、少しストライクゾーンから外れている感じがします。

ダービーフィズは近走可哀想なほどに展開や枠順など外的要因が向いていませんが、舞台は合っていて、仮にモーリスとヌーヴォレオルトが直線で3番手以下を離すようなレースをした場合、3着には無欲の持続型の差し馬が突っ込んでくることがありますから、そういったイメージに1番合うのはこの馬です。

レッドソロモンは大箱向きの産駒が多いメイショウサムソン産駒でも、Key Partner牝系のパワーが強く出たピッチ走法なのでコース適性は高そう。ただ、重賞で通用するかというとまだ疑問符が付きます。6枠12番と、枠の恩恵も得られませんでした。

そして一言触れておきたいのがレッドリヴェール。人気のヌーヴォレコルトと同世代、桜花賞ハープスターレッドリヴェールヌーヴォレコルトという入線でした。母父Dixieland BandはNorthern DancerとHyperion×TraceryのAlibhai、Hyperion×SwynfordのHeliopolisでノーザンテーストを強力に増幅する血、だからこそ小柄な体でも道悪を苦にしないパワーがあります。しかしヌーヴォレコルトほど大成できなかったのは、母系に入るSir Gaylordが少し邪魔だったのではないかと思うのです。オルフェーヴルナカヤマフェスタもこういう柔らかい血は持っておらず、柔らかさや非力さを伝えるステイゴールドにとっては不要だったのではないでしょうか。それでもヴィクトリアマイルが刺激となったのか、前走は久しぶりに彼女らしい走りがみれました。ヌーヴォレコルトがこれほど注目を集めているのに…という何とも言えない寂寥感と僅かな期待を抱きながら彼女の走りを見守りたいと思います。

【まとめ】
モーリスはコーナー4つの2000mで8枠だと危険な感じがしなくもない。
ヌーヴォレコルトは札幌2000mがマイナスになることはない。
ロジチャリスは内枠でも距離延長は嫌いたい。
ヤマカツエースはKingmamboのパワーを増幅した配合で舞台は歓迎。
ネオリアリズムは重賞のペースでも掛かるところを見せているので、脚力はこのメンバーでも通用。ただ再度の外目の枠は残念。
ハギノハイブリッドの舞台替わり&内枠は要警戒
ヒットザターゲットも5枠9番なら昨年の再現に警戒
レインボーラインは、コース適性は高くはないが、ステイゴールド産駒の走る配合で、夏を超えての父産駒らしい成長に期待
洋芝内回り2000mが抜群に合うハギノハイブリッドヤマカツエースに期待したくなります。ヌーヴォレコルトからこの2頭かな。


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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)


「うまカレ」とは、競馬の魅力を同世代を中心に発信していこう、競馬界を若い力で持ち上げようと、関東の競馬を愛する大学生が集まり6年前に結成された学生団体です。テレビ出演や、フリーペーパー制作など様々な活動をしています。詳しくは以下のブログやSNSをご覧ください。

【うまカレBlog】http://umacollege.blog.fc2.com
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【Twitter】https://twitter.com/derby6_1
【ブログ】http://derby6-1.hatenablog.com/


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ニホンピロウイナーの口コミ


口コミ一覧
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「統一マイル王」ニッポーテイオー死す......モーリスに継承されたマイル王の「意志」とロゴタイプが再現した安田記念の「歴史」─Gambling Journal ギャンブルジャーナル/2016.08.17
http://biz-journal.jp/gj/2016/08/post_1088.html

 16日夜、安田記念、マイルCS、そして天皇賞・秋とG1を3勝したマイル王ニッポーテイオーが、繋養されていた北海道浦河町の優駿ビレッジAERUで老衰のため死んだ。33歳だった。

 安田記念とマイルCSの両方を制し「統一マイル王」として一時代を築き上げたのは、過去に10頭しかいない。ニホンピロウイナー、ニッポーテイオー、オグリキャップ、ノースフライト、トロットサンダー、タイキシャトル、エアジハード、アグネスデジタル、ダイワメジャー、そして現マイル王のモーリスだ。

 競馬史に燦然と輝く層々たるラインナップだが、さらにこの中からマイルの枠を超越し「2000m以上のG1」で勝利を収めた馬となるとニッポーテイオー、オグリキャップ、アグネスデジタル、ダイワメジャーの4頭まで絞られる。今週末の札幌記念を経て、モーリスが目指している領域はここだ。

 ニホンピロウイナーは天皇賞・秋でギャロップダイナとシンボリルドルフに後塵を拝し、ノースフライトはエリザベス女王杯でベガを倒したもののホクトベガの激走に屈し、エアジハードの天皇賞・秋も復活したスペシャルウィークと"シルバーコレクター"のステイゴールドの前に脇役にしかなれなかった。

 そして、さらに「2100m以上のG1」を制覇というところまでハードルを挙げると、アグネスデジタルとダイワメジャーが脱落し、いよいよ残るのはニッポーテイオーとオグリキャップだけになる。

 つまりニッポーテイオーは、競馬そのものを代表する怪物オグリキャップと双璧を成すほどの名馬だったということだ。

次のページ▶▶▶ ニッポーテイオーと今年の安田記念の奇妙な「共通点」

さて、このニッポーテイオーだが、かつて地方競馬で100連敗して人気を博したハルウララの父として知られると共に、実は今年の競馬にも意外なところで存在感を発揮している。

 モーリスの連勝がストップしたことで、大きな話題を集めた今年の安田記念。モーリスがここまで世界を股に掛けた7連勝と圧倒的な強さを見せていたためメンバーが集まらず、G1としては珍しいわずか12頭での争いとなったことでも物議を醸した。

 実はこの12頭立ての安田記念というのが、ニッポーテイオーが制した1988年以来のこと。さらに今年はロゴタイプが乾坤一擲の逃げ切りで見事モーリスを2着に下したが、「安田記念の逃げ切り勝利」もまた1988年のニッポーテイオー以来の快挙だった。

 さらにニッポーテイオーが逃げ切った1988年の安田記念の2着馬は、モーリスの父方の祖母にあたるダイナアクトレス。こういった事実を見ると、改めて競馬が深い"因果"によって繋がっているのだと実感せざるを得ない。

 ロゴタイプという、ニッポーテイオー以来の安田記念を逃げ切った名馬が出現し、史上10頭目の「統一マイル王」モーリスが過去の先人たちの例に習って、自身の距離の限界に挑もうとしている。

 昭和の競馬を彩った名馬がまた一頭、世を去るのは寂しい限りだが、ニッポーテイオーにとっても安心して大往生を遂げられたのではないだろうか。

 TERAMAGAZI 2015年6月7日() 10:01
【安田記念】ディープ産駒・リピーター(&出走経験馬)・1枠を狙え! 
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【安田記念】ディープ産駒・リピーター(&出走経験馬)・1枠を狙え!

ドゥラメンテがダービーを勝ってまずは2冠馬になり、
クラシック3冠全てを1番人気で負けた母アドマイヤグルーヴの無念を晴らす」

日本ダービー。2着サトノラーゼン、3着サトノクラウン。
『サトノ』の「セガサミー」里見会長。さぞかし無念でしょう…。
でもまだ『サトノ』がG1、しかもクラシックを勝つのはJRA、社台が了承しないのでしょう。
当分最高2着でガマンするしかないのか。

『サトノ』より6年早く馬主になっている『ダノン』の「オービック」野田順弘会長ですら、G1はダノンシャーク(安田記念)、ダノンプラチナ(朝日杯FS)でクラシックは未勝利。

野田会長の奥様で「オービック」相談役の野田みずき名義『ミッキー』のミッキークイーンが
オークスを勝ちましたが、まだまだ牝馬クラシックのみ。


「G1安田記念」

マイル(1600m)は根幹距離の基本単位なのにマイラー専門馬でなく、
昨年は中距離馬ジャスタウェイ、一昨年はスプリンターのロードカナロアが優勝。
マイルCSも一昨年は天皇賞春(3200m)2着の実績があるトーセンラーが優勝しました。

ニホンピロウイナー、タイキシャトル、デュランダルのような名マイラー誕生を期待したいですね。

そのテイで言えば、4歳でイキの良い3連勝中のモーリス、3歳時にNHKマイルCまで5連勝したミッキーアイルが勝つのが競馬界としては盛り上がるのでしょうが、
馬券は別です。

ミッキーアイルは3歳時の安田記念では全く通じず2番人気の支持を受けながらも16着惨敗。
マイルCSは1番人気で13着惨敗。
世代限定のNHKマイルCこそ勝ちましたがマイルは1ハロン長いのでしょうか?

モーリスはスクリーンヒーロー×カーネギー(ロベルト系×ND系)
ダンジグ、リファールといったNDの快速血統に加えて父母母が名牝ダイナアクトレス
(3冠牝馬メジロラモーヌのライバル)でスピードの持続力と底力はありますが、
サンデーの血は父母父でちょっと薄いのが不安。

ミッキーアイル、モーリスに新マイル王の称号を求めるのは難しそうです。

ディープインパクト産駒は重賞を42勝していますがその内マイル重賞が28勝と最多。
マイルが一番適性の高い距離です。

安田記念は、当然、ディープ産駒が中心になります。

今年6頭出走するディープインパクト産駒を考察します。

フィエロの母ルビーの弟はG1を7連勝した世界的ロックオブジブラルタル
(ND系ダンジグ)の良血馬。昨年の安田記念は8着でしたが、
5ヶ月の休み明け後は、スワンS3着→マイルCS2着→マイラーズC3着と絶好調!
ジョッキーは全国リーディング2位(関東1位)の戸崎圭太!

戸崎騎手はフィエロにテン乗りして前走のマイラーズC3着してますが、
モーリスにはG3ダービー卿CTで騎乗して圧勝、
G2京王杯SCではサクラゴスペルに騎乗して快勝しています。
戸崎騎手はモーリスでなく、フィエロを選んだ?

しかしフィエロは元々、福永騎手のお手馬でマイルCSに騎乗し2着、香港にまで遠征しています
(G1香港マイル6着)。
でも今回、福永騎手が騎乗するのは京王杯SC(2着)で乗ったヴァンセンヌ
(騎乗機会で4戦3勝2着1回)

全国リーディング1位の福永騎手はフィエロでなくヴァンセンヌを選んだ?

モーリスの馬主はノーザンF代表・吉田勝己社長の妻・吉田和美氏個人名義。

ヴァンセンヌは社台Fの吉田照哉代表系の大手クラブ「社台RH」の馬。

フィエロの馬主は社台とも関係が密接なディープインパクトの馬主だった金子真人氏(金子真人HD)

社台グループ、大物エージェント(実質、誰がどのレースのどの馬に騎乗するのかを決める)
の深い思惑が色々あるんでしょうね。

フィエロが2着だったマイルCSを勝ったのがダノンシャーク(母父ND系カーリアン)。
カーリアンはノーザンダンサー直仔・英3冠馬ニジンスキー直仔で
英愛ダービー馬ジェネラス、凱旋門賞馬マリエンバード、ダービー馬フサイチコンコルドの父。

さらにカーリアンは、タイキシャトル、ブエナビスタの母父です。
挫石でマイラーズCを回避しましたがすぐに調教を再開、
3ヶ月の休み明けですが絶好調で気合十分というコメントが出ています。

ヴァンセンヌの母フラワーパークはスプリントG1・2勝(高松宮記念・スプリンターズS)の一流馬で、
母父はマイルG1・3勝のニホンピロウイナー。
東京マイルは、G3東京新聞杯を含む2戦2勝でベスト条件です。
ジョッキーも全国リーディング1位の福永騎手。

リアルインパクトは11年の勝ち馬。
オーストラリアで59キロの酷量を背負ってG1ジョージライダーSを優勝。
まだまだ力は落ちていません。

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安田記念はリピーターの来るレースです。
過去10年だけでも

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アサクサデンエン(05年1着→06年2着)

ウオッカ(08年1着→09年1着)

スマイルジャック(10年3着→11年3着)

ストロングリターン(11年2着→12年1着)

グランプリボス(12年2着→14年2着)

ショウナンマイティ(13年2着→14年3着)

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今年のリピーターは

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11年1着リアルインパクト

13年3着ダノンシャーク

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2頭ともディープインパクト産駒。

アタマまで期待出来ます!


ディープ以外ではダイワメジャー産駒が要注意。

爆アナ期待はサンライズメジャー
マイラーズCを逃げてクビ差2着に粘ったように、
今回も1枠1番からスルスル~ッと先行して直線に入っても
そのまま粘れる可能性は大きいです。

ダイワマッジョーレは前走の京王杯SCは10着ですが0秒3差と着順ほど負けていません。
出遅れ癖が致命的ですが、上手くインで脚を貯めれば、3着なら可能性はあります。
ミルコですし。

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だいたい、ここまでで決まると思いますが。
3連単の3着付けに何頭か入れます。

母エリモピクシーのクラレント(全7勝中、5勝がマイル)&レッドアリオン
(全6勝中、5勝がマイル)兄弟。

全7勝中、東京マイルだけで5勝しているサトノギャラント
母は重賞5勝の名牝スティンガーで、
シンボリクリスエス産駒はストロングリターンが1勝2着1回と適性もアリ。

アンカツ師匠が推してるブレイズアトレイルはクリストフに期待!
エキストラエンド(あ、ディープ産駒でしたね)。

この日記やヤフーブログ、単行本にももう何回も書いていますが、
超一流馬になれる素質、能力があったカレンブラックヒルは、
秋山真一郎騎手が浅慮極まりない余計な進言して全く適性のないダート
(それもいきなり初ダートでG1)フェブラリーSに出走してから
完全に(心が)壊れてしまったと思っています。

それでもまだローカルG3を勝てる力は残っているのですから、あの時…。

いや、この話は止めましょう。あまり書くとヤバいので。

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◎10フィエロ
○2ダノンシャーク
▲13ヴァンセンヌ
注9リアルインパクト
爆1サンライズメジャー
△9リアルインパクト

△6モーリス
△3ダイワマッジョーレ
△14サトノギャラント

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 TERAMAGAZI 2014年11月23日() 12:47
2015年版新刊の執筆が進みません…(;・∀・)。【マイルCS】... 
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【ご報告】

「JRA全重賞完全データ攻略2015」
著・TERAMAGAZINE(1400円+税)

2015年版の新刊を鋭意執筆中なのですが…もうベタ遅れです…(;・∀・)

12月8日(月)発売にはもうたぶん(いや絶対)間に合いません。
申し訳ありません。○┓ペコリ

Amazonではもう予約が始まっていました…(゚∀゚ ;)タラー



http://www.amazon.co.jp/JRA%E5%85%A8%E9%87%8D%E8%B3%9E%E5%AE%8C%E5%85%A8%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E6%94%BB%E7%95%A52015-TERAMAGAZINE/dp/4864367159/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1416690008&sr=1-1&keywords=%EF%BD%94%EF%BD%85%EF%BD%92%EF%BD%81%EF%BD%8D%EF%BD%81%EF%BD%87%EF%BD%81%EF%BD%9A%EF%BD%89%EF%BD%8E%EF%BD%85

血統やデータ(実績・人気・前走の人気・クラス・着順)の傾向は、1年でガラリと変わるものではないのですが、同じようなことを書いたら読者の方に失礼ですし、自分も納得出来ません。

そこで、今年のレースの結果を踏まえて新しい傾向や新要素を加えて、全面的に書き直しています。

さらに新しいデータとして、

◎そのレースの【コース(競馬場)適性】【距離適性】を付けました。
コレが面白いことにハッキリした傾向が出るのですよ。例えば『根幹距離』であるマイル(1600m)では1400mからの距離延長組と1800m、あるいは2000m以上の距離短縮組のどちらが来るのか?京都で好走した馬が次走が阪神だった場合、好走(凡走)するのはどういうパターンなのか?コースもレースのグレードや夏や冬など気候、芝のコンディションも開幕週か最終週かで違って来ます。

◎そのレースの条件(コースと距離)での『種牡馬ランキングTOP5』も表にしました。
ディープインパクトがTOP5に入ってないコース&距離もあるんですよね~。
※過去5年の3着以内に来た馬の父、母父は昨年同様モチロン掲載してます。

◎JRAの全競馬場(芝・ダート)のコース別、距離別の種牡馬ランキングを巻末に付けました。データベースとして役立つと思います。

12月22日(月)有馬記念の週には、絶対発売します!!
(発売日は遅れますが、Amazonの予約はもう出来ます)

いつ買っても、その週の競馬の馬券攻略に役立つ本です。

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【マイルチャンピオンシップ】

※詳細を書く時間が取れないので(申し訳ありません!)ポイントをいくつか書き出します。

【連覇した馬】
過去30回の歴史で、ニホンピロウイナー、ダイタクヘリオス、タイキシャトル、デュランダル、ダイワメジャーの5頭しかいません。皐月賞馬ダイワメジャー以外は生粋のマイルのスペシャリストです。果たして、トーセンラーは連覇出来るのか?

※3連覇に挑んだのはデュランダルだけですが、蹄葉炎(テンポイントもそれで亡くなった)を発症。普通なら引退ですが懸命の治療の結果、スプリンターズS2着を挟んで、当時初のJRA同一G1・3連覇をかけてマイルチャンピオンシップに出走したがハットトリックの8着に惨敗…。
幸いにして蹄葉炎が悪化せず種牡馬(代表産駒フラガラッハ、エリンコート)になれましたが、僕は蹄葉炎発症時点で引退し種牡馬の道を選ぶべきだったと思っています。

※ダイワメジャーは、2着→1着→1着でした。

【前走】
・天皇賞・秋【5・2・1】
・スワンS 【1・3・2】
・富士S  【1・2・1】
・スプリンターズ【1・1・1】
・毎日王冠 【0・2・0】

ダントツに成績が良い天皇賞・秋組が出走ゼロなのは1994年以来20年ぶりで、
1着ノースフライト→2着サクラバクシンオーのスワンS組(2着、1着)で決まった。

レースが始まっちゃうので…
あとで、追記します…(^_^;)


【追記】
◎3歳で、マイルチャンピオンシップを勝ったのは、
サッカーボーイ(88年)、タイキシャトル(97)、アグネスデジタル(00)
14年以来勝ちは無し。ミッキーアイルはどうか?

◎トーセンラー
全成績【4・5・6・8】
京都 【4・2・4・1】

※つまり4勝全てが京都コース(新馬、G3きさらぎ賞、G2京都記念、G1マイルCS)
唯一の馬券圏外は、4歳初戦の京都記念の4着(馬券圏外とはいえ4着好走)
昨年も京都大賞典3着からの臨戦、しかも同じ0秒3差3着だった。
また京都のG1は3戦して、3着、2着、1着。
1歳下の全弟スピルバーグは今秋の天皇賞馬。

◎スワンS1着から連勝した馬は、過去30回の歴史で、
ニホンピロウイナー(84)、シンコウラブリィ(93)、タイキシャトル(97)のみ。

◎ワールドエース
全成績【4・2・0・4】
東京 【0・0・0・4】

※東京(左回り)が苦手。ダービーは1番人気で4着。しかし前走の毎日王冠以外は全て掲示板。京都マイルのレコードホルダー(1分31秒4)

◎クラレント
重賞6勝もしているのに、G1勝ちがないのは他にバランオブゲーム(重賞7勝)のみ。

◎ロゴタイプ
全成績  【5・0・2・7】
外国人騎手【4・0・1・2】

※同じ皐月賞馬ジェニュインは皐月賞以来の勝ち星はマイルチャンピオンシップだった。

◎馬齢
1番人気【4・3・1・2】3着内率80%
2番人気【1・0・2・7】3着内率30%
3番人気【1・2・0・7】3着内率30%

※1番人気に対して、2番人気、3番人気の成績が悪い。

◎馬齢
3歳【0・1・2】
4歳【3・6・3】
5歳【5・3・4】
6歳【1・0・1】3 歳【0・1・2】

※6歳で勝ったのは2着→1着→1着と連覇達成した3年目。トーセンラーもダイワメジャー級なら連覇は可能か。

◎フィエロ(ディープインパクト)
○トーセンラー(ディープインパクト)
▲ワールドエース(ディープインパクト)
注クラレント(アグネスタキオン)
爆ダイワマッジョーレ(ダイワメジャー)
△グランデッツァ(アグネスタキオン)
△タガノグランパ
△レッドアリオン(アグネスタキオン)
△ダノンシャーク(ディープインパクト)

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