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【ホープフルS】2022年を締めくくる2歳GIの注目点


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【ホープフルS】2022年を締めくくる2歳GIの注目点

★JRA・GⅠ初制覇がかかる三浦皇成騎手 東スポ杯2歳Sの覇者ガストリックに騎乗予定

ガストリック(牡、美浦・上原博之厩舎)は、新馬戦(東京)→東京スポーツ杯2歳S(GⅡ)と東京・芝1800メートル戦でデビューから2連勝を飾っている。東スポ杯2歳Sの勝馬は、2019年コントレイル、2020年ダノンザキッド、2021年イクイノックスと3年連続でその後JRA・GⅠを勝っており、コントレイルダノンザキッドはホープフルSを制しているが、ガストリックは3連勝でホープフルSを制し、GⅠタイトルを掴むか。また、ガストリックに騎乗予定の三浦皇成騎手にはJRA・GⅠ初制覇がかかる。同騎手は2008年のデビュー以来JRA通算980勝を挙げているが、JRA・GⅠは107回騎乗して2度の2着が最高成績となっている(※いずれも12月19日現在)。三浦騎手は25日の有馬記念(GI)ではラストドラフト(牡6歳、美浦・戸田博文厩舎)に騎乗予定だが、暮れの中山で悲願のJRA・GⅠ初勝利を挙げることができるか。

★現2歳世代が活躍見せるジャスタウェイ産駒 ホープフルSには4頭が登録

ジャスタウェイ産駒は2018年にアドマイヤジャスタが2着、2020年にダノンザキッドが1着で、ホープフルS(GI)にこれまで2頭が出走してどちらも連対している。今年のホープフルSには、新馬戦(東京)→東スポ杯2歳S(GⅡ)を連勝したガストリック(牡、美浦・上原博之厩舎)、新馬戦(中山)→黄菊賞(1勝クラス)を連勝したセブンマジシャン(牡、栗東・高野友和厩舎)、ジェイパームス(牡、美浦・堀宣行厩舎)、ジュンツバメガエシ(牡、栗東・友道康夫厩舎)と4頭のジャスタウェイ産駒が登録しているが、今回も上位に入ることができるか。なお、ジャスタウェイの産駒は5世代目となる現2歳世代がJRA競走で21勝を挙げており(※12月19日現在)、1、2、世代目の15勝を上回る最多のJRA2歳戦勝利数をマークしている。


★11年連続JRA・GⅠ制覇がかかるM.デムーロ騎手 京都2歳Sの覇者グリューネグリーンに騎乗予定

今年のホープフルS(GI)には、東スポ杯2歳S(GⅡ)勝馬ガストリック(牡、美浦・上原博之厩舎)、京都2歳S(GⅢ)勝馬グリューネグリーン(牡、美浦・相沢郁厩舎)と2頭のJRA重賞勝馬が登録している。ホープフルSがGⅠに昇格した2017年以降、複数のJRA重賞勝馬が出走したのは2019年だけで、同年は東スポ杯2歳S勝馬コントレイルが1番人気に応えて勝利を挙げているが、今年出走予定の重賞勝馬2頭はどのような走りを見せるか。グリューネグリーンには、デビューから3戦連続でM.デムーロ騎手が騎乗しており、京都2歳Sでは逃げ切り勝ちを収めている。同騎手は2012年から10年連続でJRA・GⅠを制しているが、今年はまだJRA・GⅠでの勝利が無い。M.デムーロ騎手は、25日の有馬記念(GⅠ)には12月19日現在で騎乗予定がなく、ホープフルSが11年連続JRA・GⅠ制覇へのラストチャンスとなる見込だが、今年もJRA・GⅠで勝利を挙げることができるか。なお、グリューネグリーンが勝てば、同馬を管理する相沢郁調教師は1999年オークスウメノファイバー)以来、23年ぶりのJRA・GⅠ制覇となる。

★今年のJRA2歳戦最多勝の矢作芳人調教師 ミッキーカプチーノフェイトの2頭を登録

矢作芳人調教師(栗東)は12月19日現在、今年のJRA競走で56勝を挙げており、調教師リーディングの首位を走っている。同調教師はJRA2歳戦でも最多の13勝を挙げており、ホープフルS(GI)にはミッキーカプチーノ(牡)、フェイト(牡)の2頭を登録している。矢作調教師は2018年から4年連続でJRA・GⅠを制しており、今年も勝てばグレード制を導入した1984年以降で7人目(8回目)の5年連続JRA・GⅠ制覇となるが、ラストチャンスとなるホープフルSで勝利を挙げることができるか(※キングズレイン(牡)を登録している手塚貴久調教師(美浦)にも5年連続JRA・GⅠ制覇がかかる)。ミッキーカプチーノは12月19日現在、JRA2歳リーディングサイヤーの首位を走るエピファネイアの産駒だ。同馬は新馬戦(東京)→葉牡丹賞(1勝クラス)を連勝しているが、連勝を伸ばすことができるか。同馬には戸崎圭太騎手が騎乗する予定だ。

★JRA2歳GⅠ最多勝の福永祐一騎手 新馬→野路菊S連勝のファントムシーフに騎乗予定

グレート制を導入した1984年以降のJRA2歳GⅠで最多の7勝を挙げている福永祐一騎手は、2023年度の新規調教師免許試験に合格しており、来年2月末をもって騎手を引退することになる。福永騎手は今年のホープフルS(GⅠ)で、新馬戦(阪神)→野路菊Sを連勝したファントムシーフ(牡、栗東・西村真幸厩舎)に騎乗する予定だが、最後のJRA2歳GⅠ騎乗を勝利で飾ることができるか。なお、ホープフルSでは2018午から4年連続で阪神デビュー馬が勝利を挙げている。

★JRA・GⅠ最年長優勝記録更新なるか 横山典弘騎手はトップナイフに騎乗予定

トップナイフ(牡、栗東・昆貢厩舎)は通算6戦2勝という成績で、モンドプリューム(牡、美浦・水野貴広厩舎)と並びホープフルS(GⅠ)に登録している18頭の中で最多タイのキャリアとなっている。トップナイフはデビュー3戦目で初勝利を挙げた後、野路菊S4着→萩S(L)1着→京都2歳S(GⅢ)2着とオープンで安定した走りを見せているが、豊富な経験を生かしてGⅠでも好走することができるかどうか。なお、萩Sの連対馬はGⅠに昇格した2017年以降のホープフルSで3勝、2着1回(勝率.600、連対率.800)という成績を挙げている。トップナイフに騎乗予定の横山典弘騎手は、レース当日の年齢が「54歳10カ月6日」で、岡部幸雄元騎手が持つグレード制を導入した1984年以降のJRA・GⅠ最年長優勝記録(53歳11カ月27日)更新がかかる。同騎手は今年のJRA重賞3勝中2勝を昆貢調教師の管理馬で挙げているが、トップナイフとのコンビでも勝利を挙げることができるか。なお、横山典弘騎手はホープフルSを勝てばJRA2歳GⅠ完全制覇となる。


★37年ぶりのJRA・GⅠ制覇なるかシンボリ牧場生産のシーウィザード

ホープフルS(GⅠ)に登録している新種牡馬産駒は、ビーチパトロール産駒のシーウィザード(牡、美浦・鹿戸雄一厩舎)、デクラレーションオブウォー産駒のトップナイフ(牡、栗東・昆貢厩舎)、リアルスティール産駒のフェイト(牡、栗東・矢作芳人厩舎)、サトノクラウン産駒のボーンイングランデ(牡、栗東・吉田直弘厩舎)、サトノダイヤモンド産駒のモンドプリューム(牡、美浦.水野貴広厩舎)の5頭だ。GⅠに昇格した2017年以降のホープフルSでは新種牡馬産駒の優勝はないが、今年の新種牡馬産駒は勝利を挙げることができるか。また、シーウィザードの生産牧場シンボリ牧場には37年ぶりのJRA・GⅠ制覇がかかる。同牧場は三冠馬シンボリルドルフや、ダービー馬のサクラショウリ、シリウスシンボリなどを生産しているが、1985年の有馬記念シンボリルドルフ)以来JRA・GⅠでの勝利はない。シーウィザードは前走でホープフルSと同じ中山・芝2000メートル戦の芙蓉Sを制しているが、シンボリ牧場に久々のビッグタイトルをもたらすことができるか。同馬には浜中俊騎手が騎乗予定。なお、シンボリ牧場生産の現2歳馬には、ファンタジ-S(GⅢ)を制したリバーラもおり、この世代からは牡牝ともにオープン勝馬が出ている。

★GⅠ昇格以降初勝利なるか 関東馬は登録のある7頭中5頭が2勝馬

ホープフルS(GⅠ)では、2017年のGⅠ昇格以降5年連続で関西馬が優勝している。関東馬は今年のホープフルSに重賞勝馬のガストリック(牡、美浦・上原博之厩舎)、グリューネグリーン(牡、美浦・相沢郁厩舎)、芙蓉S勝馬シーウィザード(牡、美浦・鹿戸雄一厩舎)、前走で1勝クラスを勝ったキングズレイン(牡、美浦・手塚貴久厩舎)、モンドプリューム(牡、美浦・水野貴広厩舎)の2勝馬5頭と、1勝馬ジェイパームス(牡、美浦・堀宣行厩舎)、ハーツコンチェルト(牡、美浦・武井亮厩舎)が登録しているが、GⅠ昇格6年目で初勝利を挙げることができるか。未勝利戦→百日草特別(1勝クラス)を連勝したキングズレインは父ルーラーシップ、母タッチングスピーチ、母の父ディープインパクトという血統です。父ルーラーシップ、母の父ディープインパクトという血統の現2歳馬は5頭がJRAで勝ち上がっており(※12月19日現在)、ドルチェモアサウジアラビアRC(GⅢ)と朝日杯FS(GⅠ)を勝ち、ドゥアイズ阪神JF(GⅠ)で3着と好走している。

★JRA・GⅠ24レースの完全制覇なるか 武豊騎手はセレンディピティに騎乗予定

12月19日現在、武豊騎手は現在JRAで実施されているGⅠ24レースのうち、23レースで計79勝を挙げており、ホープフルS(GⅠ)を勝てば史上初のJRA・GⅠ完全制覇となる。同騎手はGⅠ格付け以前のホープフルSで5勝をマークしているが、GⅠとなったホープフルSでも勝利を挙げることができるか。なお、武豊騎手は今年のホープフルSで、セレンディピティ(牡、栗東・音無秀孝厩舎)に騎乗する予定だ。セレンディピティを管理する音無秀孝調教師は、現役2位のJRA重賞84勝を挙げているが、JRA2歳重賞は2002年新潟2歳S(GⅢ)と 2017年小倉2歳S(GⅢ)での2勝となっており、ホープフルSを勝てばJRA2歳GⅠ初勝利となる。なお、武豊騎手は25日の有馬記念(GⅠ)でも音無秀孝調教師の管理馬アリストテレス(牡5歳)に騎乗する予定だが、Vなら、武豊騎手は音無調教師の管理馬でのJRA・GⅠ初勝利となる。

★兄は昨年の勝馬キラーアビリティ 新馬→GIの連勝を狙うジェイパームス

今年のホープフルS(GI)には、ジェイパームス(牡、美浦・堀宣行厩舎)、ボーンイングランデ(牡、栗東・吉田直弘厩舎)と2頭の1戦1勝馬が登録している。ホープフルSがGⅠに昇格した2017年以降、1戦1勝馬は2017年ステイフーリッシュの3着が最高成績だが、今年の1戦1勝馬は新馬→GⅠを連勝することができるか。また、ジェイパームスは父ジャスタウェイ、母キラーグレイシスという血統で、昨年のホープフルS優勝馬キラーアビリティ(父ディープインパクト)の半弟にあたるが、きょうだいで2年連続のホープフルS制覇となるか。ちなみに、同レースでは、GⅠ昇格前を含めると、母シーザリオ産駒の兄エピファネイア(2012年ラジオNIKKEI杯2歳S)、弟サートゥルナーリア(2018年ホーププルS)がきょうだいで勝利した例がある。


★史上5人目のデビュー年50勝に到達 今村聖奈騎手がJRA・GI初挑戦

今年デビューした新人の今村聖奈騎手は、ホープフルS(GI)でスカパラダイス(牡、栗東・寺島良厩舎)に騎乗する予定となっており、同レースがJRA・GI初騎乗となる。同騎手は12月19日現在、JRAで591戦50勝という成績で、史上5人目のデビュー年50勝を達成。今年デビューした新人騎手で最多の勝利数を記録している。今年の新人騎手では先週の朝日杯FS(GI)での角田大河騎手(15着)に続く2人目のJRA・GI挑戦となるが、今村騎手はデビュー1年目からGIを制すことができるか。なお、同騎手のレース当日の年齢は19歳1カ月1日で、Vなら、グレード制が導入された1984年以降のJRA・GI最年少勝利を更新する。

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