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3歳クラシック最後の1冠。春シーズンから活躍を続ける実績馬と、夏に力をつけてきた上がり馬が頂点を争う。これまで皐月賞、東京優駿(日本ダービー)とともにこのレースを制し“三冠馬”の称号を獲得したのは、セントライト、シンザン、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルの8頭。第81回(2020年)のコントレイルにおいては、JRA史上初となる「父子無敗のクラシック三冠」という大偉業を果たしている。春は惜敗続きだった馬による待望のクラシック戴冠や、まったく無名だった馬が一躍スターダムに駆け上がるきっかけとなった勝利など、これまで数々のドラマが繰り広げられてきた。なかでも、前者では皐月賞がクビ+ハナ差、東京優駿(日本ダービー)がクビ差だった第60回(1999年)の勝ち馬ナリタトップロード、後者ではのちに「TTG」の1頭として一時代を築く第37回(1976年)の勝ち馬グリーングラス(単勝52.5倍)が最たる例といえるかもしれない。
1986年以降の優勝馬を掲載しています。優勝馬の馬齢は2000年以前も現行表記と統一しています。
回数 | 開催日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝ち タイム |
騎手 | 調教師 | レース 結果 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第85回 |
2024年10月20日 京都 芝3000m |
アーバンシック | 牡3 | 3:04.1 | C.ルメール | 美 | 武井亮 | 全着順を 見る | |
第84回 |
2023年10月22日 京都 芝3000m |
ドゥレッツァ | 牡3 | 3:03.1 | C.ルメール | 美 | 尾関知人 | 全着順を 見る | |
第83回 |
2022年10月23日 阪神 芝3000m |
アスクビクターモア | 牡3 | 3:02.4 | 田辺裕信 | 美 | 田村康仁 | 全着順を 見る | |
第82回 |
2021年10月24日 阪神 芝3000m |
タイトルホルダー | 牡3 | 3:04.6 | 横山武史 | 美 | 栗田徹 | 全着順を 見る | |
第81回 |
2020年10月25日 京都 芝3000m |
コントレイル | 牡3 | 3:05.5 | 福永祐一 | 栗 | 矢作芳人 | 全着順を 見る | |
第80回 |
2019年10月20日 京都 芝3000m |
ワールドプレミア | 牡3 | 3:06.0 | 武豊 | 栗 | 友道康夫 | 全着順を 見る | |
第79回 |
2018年10月21日 京都 芝3000m |
フィエールマン | 牡3 | 3:06.1 | C.ルメール | 美 | 手塚貴久 | 全着順を 見る | |
第78回 |
2017年10月22日 京都 芝3000m |
キセキ | 牡3 | 3:18.9 | M.デムーロ | 栗 | 角居勝彦 | 全着順を 見る | |
第77回 |
2016年10月23日 京都 芝3000m |
サトノダイヤモンド | 牡3 | 3:03.3 | C.ルメール | 栗 | 池江泰寿 | 全着順を 見る | |
第76回 |
2015年10月25日 京都 芝3000m |
キタサンブラック | 牡3 | 3:03.9 | 北村宏司 | 栗 | 清水久詞 | 全着順を 見る | |
第75回 |
2014年10月26日 京都 芝3000m |
トーホウジャッカル | 牡3 | 3:01.0 | 酒井学 | 栗 | 谷潔 | 全着順を 見る | |
第74回 |
2013年10月20日 京都 芝3000m |
エピファネイア | 牡3 | 3:05.2 | 福永祐一 | 栗 | 角居勝彦 | 全着順を 見る | |
第73回 |
2012年10月21日 京都 芝3000m |
ゴールドシップ | 牡3 | 3:02.9 | 内田博幸 | 栗 | 須貝尚介 | 全着順を 見る | |
第72回 |
2011年10月23日 京都 芝3000m |
オルフェーヴル | 牡3 | 3:02.8 | 池添謙一 | 栗 | 池江泰寿 | 全着順を 見る | |
第71回 |
2010年10月24日 京都 芝3000m |
ビッグウィーク | 牡3 | 3:06.1 | 川田将雅 | 栗 | 長浜博之 | 全着順を 見る | |
第70回 |
2009年10月25日 京都 芝3000m |
スリーロールス | 牡3 | 3:03.5 | 浜中俊 | 栗 | 武宏平 | 全着順を 見る | |
第69回 |
2008年10月26日 京都 芝3000m |
オウケンブルースリ | 牡3 | 3:05.7 | 内田博幸 | 栗 | 音無秀孝 | 全着順を 見る | |
第68回 |
2007年10月21日 京都 芝3000m |
アサクサキングス | 牡3 | 3:05.1 | 四位洋文 | 栗 | 大久保龍 | 全着順を 見る | |
第67回 |
2006年10月22日 京都 芝3000m |
ソングオブウインド | 牡3 | 3:02.7 | 武幸四郎 | 栗 | 浅見秀一 | 全着順を 見る | |
第66回 |
2005年10月23日 京都 芝3000m |
ディープインパクト | 牡3 | 3:04.6 | 武豊 | 栗 | 池江泰郎 | 全着順を 見る | |
第65回 |
2004年10月24日 京都 芝3000m |
デルタブルース | 牡3 | 3:05.7 | 岩田康誠 | 栗 | 角居勝彦 | 全着順を 見る | |
第64回 |
2003年10月26日 京都 芝3000m |
ザッツザプレンティ | 牡3 | 3:04.8 | 安藤勝己 | 栗 | 橋口弘次 | 全着順を 見る | |
第63回 |
2002年10月20日 京都 芝3000m |
ヒシミラクル | 牡3 | 3:05.9 | 角田晃一 | 栗 | 佐山優 | 全着順を 見る | |
第62回 |
2001年10月21日 京都 芝3000m |
マンハッタンカフェ | 牡3 | 3:07.2 | 蛯名正義 | 美 | 小島太 | 全着順を 見る | |
第61回 |
2000年10月22日 京都 芝3000m |
エアシャカール | 牡3 | 3:04.7 | 武豊 | 栗 | 森秀行 | 全着順を 見る | |
第60回 |
1999年11月7日 京都 芝3000m |
ナリタトップロード | 牡3 | 3:07.6 | 渡辺薫彦 | 栗 | 沖芳夫 | 全着順を 見る | |
第59回 |
1998年11月8日 京都 芝3000m |
セイウンスカイ | 牡3 | 3:03.2 | 横山典弘 | 美 | 保田一隆 | 全着順を 見る | |
第58回 |
1997年11月2日 京都 芝3000m |
マチカネフクキタル | 牡3 | 3:07.7 | 南井克巳 | 栗 | 二分久男 | 全着順を 見る | |
第57回 |
1996年11月3日 京都 芝3000m |
ダンスインザダーク | 牡3 | 3:05.1 | 武豊 | 栗 | 橋口弘次 | 全着順を 見る | |
第56回 |
1995年11月5日 京都 芝3000m |
マヤノトップガン | 牡3 | 3:04.4 | 田原成貴 | 栗 | 坂口正大 | 全着順を 見る | |
第55回 |
1994年11月6日 京都 芝3000m |
ナリタブライアン | 牡3 | 3:04.6 | 南井克巳 | 栗 | 大久保正 | 全着順を 見る | |
第54回 |
1993年11月7日 京都 芝3000m |
ビワハヤヒデ | 牡3 | 3:04.7 | 岡部幸雄 | 栗 | 浜田光正 | 全着順を 見る | |
第53回 |
1992年11月8日 京都 芝3000m |
ライスシャワー | 牡3 | 3:05.0 | 的場均 | 美 | 飯塚好次 | 全着順を 見る | |
第52回 |
1991年11月3日 京都 芝3000m |
レオダーバン | 牡3 | 3:09.5 | 岡部幸雄 | 美 | 奥平真治 | 全着順を 見る | |
第51回 |
1990年11月4日 京都 芝3000m |
メジロマックイーン | 牡3 | 3:06.2 | 内田浩一 | 栗 | 池江泰郎 | 全着順を 見る | |
第50回 |
1989年11月5日 京都 芝3000m |
バンブービギン | 牡3 | 3:07.7 | 南井克巳 | 栗 | 布施正 | 全着順を 見る | |
第49回 |
1988年11月6日 京都 芝3000m |
スーパークリーク | 牡3 | 3:07.3 | 武豊 | 栗 | 伊藤修司 | 全着順を 見る | |
第48回 |
1987年11月8日 京都 芝3000m |
サクラスターオー | 牡3 | 3:08.0 | 東信二 | 美 | 平井雄二 | 全着順を 見る | |
第47回 |
1986年11月9日 京都 芝3000m |
メジロデュレン | 牡3 | 3:09.2 | 村本善之 | 栗 | 池江泰郎 | 全着順を 見る |
イギリスのクラシックレースのひとつ「セントレジャー」に範をとり、1938年に「京都農林省賞典四歳呼馬」の名称で創設された歴史ある一戦。その後、「京都農商省賞典四歳呼馬」「農林省賞典四歳馬」と呼び名が変わり、1948年に現行の「菊花賞」に改称された。皐月賞、東京優駿(日本ダービー)に続く3歳クラシックの最終関門に設定されており、芝3000mの長丁場でしのぎを削ることから「最も強い馬が勝つレース」と言われている。優秀な繁殖馬選定の役割を持つレースでもあるため、出走資格は牡馬と牝馬に限られ、せん馬が出走することはできない。既述のとおり、皐月賞、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞をすべて制した“三冠馬”は過去に8頭誕生している。なお、かつては3歳(旧4歳)のトップホースたちが秋の最大目標とするレースとして不動の地位を築いていたが、近年は距離別の競走体系が整備されたこともあり、皐月賞馬やダービー馬であっても距離適性を考慮して出走を回避するケースが増えてきた。
第1~12回(1938~1951年)は10~12月で転々と開催。第13~34回(1952~1973年)は11月中旬~下旬。第35~60回(1974~1999年)は11月上旬~中旬。第61回(2000年)以降は10月中旬~下旬に開催されている。
施行場所:京都芝3000m(右・外回り) 出走資格:3歳牡馬・牝馬 1着賞金:2億円 負担重量:馬齢重量
戦時中の1944(昭和19)年は能力検定競走として施行されるも、出走馬がコースを間違えたため不成立に。続く1945(昭和20年)はレース自体が行われなかった。
1938年 | 京都芝3000m(外)、4歳(現在の3歳)牡馬・牝馬、馬齢重量戦として創設競走名は「京都農林省賞典四歳呼馬」 |
---|---|
1943年 | 競走名を「京都農商省賞典四歳呼馬」に改称 |
1944年 | 能力検定競走として施行(全馬コースを間違えてレースは不成立) |
1945年 | 第二次世界大戦にともない開催中止 |
1946年 | 競走名を「農林省賞典四歳馬」に改称 |
1948年 | 競走名を「菊花賞」に改称 |
1979年 | 阪神芝3000mで施行 |
1984年 | G1(国内独自)に格付け |
1992年 | ライスシャワーが芝3000mの日本レコードを更新 |
1993年 | ビワハヤヒデが芝3000mの日本レコードを更新 |
1995年 | 指定交流競走に指定 |
1998年 | セイウンスカイが芝3000mの日本レコードを更新 |
2004年 | 「日本中央競馬会創立50周年記念」の副題を付して実施 |
2006年 | ソングオブウインドが京都芝3000m(外)のコースレコードを更新 |
2007年 | 格付け表記をJpn1に変更 |
2010年 | 国際競走に指定、国際G1に格付け |
2014年 | トーホウジャッカルが芝3000mの日本レコードを更新 |
2021年 | 阪神芝3000mで施行 |
2022年 | 阪神芝3000mで施行アスクビクターモアが阪神芝3000mのコースレコードを更新 |
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