【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2021年01月17日号】特選重賞データ分析編(237)~2021年アメリカジョッキークラブカップ~
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次週の注目重賞を、伊吹雅也プロが様々なデータを駆使していち早く分析! もっとも重要と思われる<ピックアップデータ>に加え、<追い風データ/向かい風データ>や<注目馬チェック>など、貴重な情報が満載なウマニティ会員専用コラムとなっております。ぜひ皆様の予想にお役立て下さい。
■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
⇒http://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321
<次週の特選重賞>
G2 アメリカジョッキークラブカップ 2021年01月24日(日) 中山芝2200m外
<ピックアップデータ>
【出走数別成績(2017年以降)】
○11戦以内 [3-3-2-3](3着内率72.7%)
×12戦以上 [1-1-2-36](3着内率10.0%)
キャリア11戦以内の馬は非常に堅実。該当馬は相応に高く評価すべきでしょう。一方、出走数が12戦以上、かつ“前年以降、かつJRA、かつG1・G2のレース”において“着順が4着以内、かつ4コーナー通過順が4番手以内”となった経験のない馬は2017年以降[0-0-1-31](3着内率3.1%)。先行力の高い実績馬でない限り、キャリア12戦以上の馬は強調できません。
主な「○」該当馬→アリストテレス・サトノフラッグ・ジェネラーレウーノ
主な「×」該当馬→サンアップルトン・ベストアプローチ・モズベッロ
<他にも気になる! 追い風データ/向かい風データ>
【追い風データ】
○「生産者がノーザンファーム」だった馬は2017年以降[3-3-1-11](3着内率38.9%)
主な該当馬→アリストテレス・サトノフラッグ
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【TAROの競馬研究室】2019年ひと開催終了、好調な騎手は?
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先週は”中山マイスター”と称して田辺騎手を絶賛したのだが、その週末に1勝止まり。しかもメインのAJCC・ジェネラーレウーノも微妙な騎乗となってしまい、少々当コラムとしてもバツが悪い。
さて、早いもので今年もひと開催が終わった。まだまだ1年は長いが、我々ファンと同様に騎手たちも好調不調といった勢力図が僅かながら見えて来たのではないか。
そこで今回は、「2019年、好調なスタートを切った騎手」としてひと開催目を振り返ってみたい。
~目下の全国リーディングは岩田!
というわけで、現在のリーディングを眺めてみると、トップに立っているのはなんと11勝を挙げている岩田康誠騎手である。
岩田騎手ほどの名手を相手に「なんと」というのも少々失礼かもしれないが、3年前は重賞未勝利、昨年もレインボーラインでの2勝のみと、近年はかつてほどの輝きを放てていない。そんな現状を踏まえれば、意外性のある名前だろう。もちろん開幕週の3日間開催におけるデムルメ2人の不在などイレギュラーな条件下ではあるが、それを加味しても好調ぶりが光っている。
岩田騎手といえば荒々しくインを突くイメージからか、”積極性のあるジョッキー”と勘違いされやすいのだが、実はどちらかといえば溜める競馬が目立つ。今年も、淀短距離Sではナインテイルズに騎乗し鮮やかに追い込み勝ちを決めるなど、特に上級条件では溜める競馬で末脚を生かすことが多い。いわゆる”バキューン!”のイメージだ。
現在の京都の時計が掛かる芝、そしてタフなダートが合っている印象もあり、同様の馬場状態が続くようならば今後も注意が必要だろう。何より、今年の3月には息子である岩田望来騎手がデビューを迎えるという大きなイベントが控えている。父親としてカッコ悪いところは見せられないというモチベーションもあることは容易に想像できるので、2019年は久々に元気な岩田康誠が見られるかもしれない。
~飛躍の年となりそうな北村友、関東で注目なのは…?
関西を見てもうひとり目を引くのが、北村友一騎手である。昨年はキャリアハイとなる成績を残したが、年が明けても好調ぶりは持続している。現状の騎乗ぶりを見ていると、好調…というよりは関西のトップジョッキーとして確固たる地位を築き上げそうな気がしている。
印象に残っているのはレノヴァールで制した1/14(月)の京都12R。2.8倍の2番人気馬を持ってきただけなのだが、ジリ脚タイプで差し届かずも多かったこの馬を好位に促し、逃げた人気のテリトーリアルをキッチリ捉えたレースぶりは見所があった。
騎手が一流の階段を上って行けるかどうかの分かれ道は、期待された人気馬をキッチリ勝たせられるかどうか…という部分も大きい。その点で北村友騎手は信頼できる存在になって来ている。シンザン記念ではヴァルディゼールで迷わずインに突っ込むなど思い切りの良い騎乗も健在で、今年はケガさえなければ100勝も見えて来そうな気配だ。多少リスクを取った騎乗をするので、とにかく大きなケガのないことだけを祈りたい。ノーザンF中心に乗り馬にも恵まれており、無事に1年間乗り続けることができれば、おのずと結果はついてくるだろう。
また、北村友一騎手と同じ中堅騎手で注目したいのが、関東の石橋脩騎手だ。故障での休養からようやく復帰したが、先週はシャケトラでAJCCを制するなど、復帰早々に活躍を見せてくれている。
北村友騎手同様にノーザンFを中心に乗り馬にも恵まれているし、そのチャンスを生かすだけの騎乗ができている。とにかく積極的に流れに乗って、最後までビッシリ追って来てくれるので、ファンとしても納得できるジョッキーの一人だろう。
また、ベテランの味を存分に発揮しているのが横山典騎手。年明けから元祖・中山マイスターとしての存在感を十分に示している。特に鮮やかな追い込みでの勝利が目につくのは同騎手らしい特徴だ。モアニケアラで制した初春Sなどは、世界中でも横山典騎手以外勝たせることはできなかったんじゃないかと思えるほど、プロの技を見せてくれた。
ちなみに今年挙げている5勝はすべて継続騎乗によるもの。馬との信頼関係を築き上げた上での一発を狙うのがセオリーだろう。
~好調の武藤雅他、注目の若手騎手
さて、若手にも少し目を向けてみたい。
まず、リーディングを見ても好調ぶりが目につくのが、武藤雅騎手だ。まだ3年目ながら、今年は既に6勝を挙げる活躍を見せている。いずれもダートの下級条件が中心だが、減量を生かした積極策だけでなく、トッカータでは鮮やかな追い込みを決めた。若手騎手ながら東京での活躍も目立つタイプなので、開催替わりでも注目したい。
関西の若手の中では、荻野極騎手にも注目したい。昨年はやや停滞の一年となったが、もともと腕のあるジョッキーで乗り馬の質も高め。昨年の後半あたりから復調気配を見せており、今年はもうワンランク上での活躍に期待できそうだ。
また、穴っぽいジョッキーでは森裕太朗騎手、また3年目を迎える川又賢治騎手にも注目したい。
もちろん、ビッグレースになればデムーロ&ルメール他外国人騎手を中心に回ることは変わらないだろう。だが、馬券ということでいえば、まだあまり知られていない若手騎手の買いどころを掴んでおくことは大きなアドバンテージになる。
”上手い騎手よりわかる騎手”
というのが、騎手で馬券を獲る上での基本的な考え方である。マイジョッキーを見つけて、上手く馬券に生かしていきたい。
~根岸ステークスの注目馬
さて、今週末はフェブラリーSへ向けても注目の根岸Sが行われる。
上位人気を形成しそうなコパノキッキングだが、果たしてマーフィー騎手との相性はどうだろうか? 先週はメートルダールを持って来るなど、中山では再三好騎乗を見せていた同騎手だが、やや当たりのキツイところがある。距離延長となるコパノキッキングとのコンビは、イメージ的にはあまり合っていないと思うがどうだろうか。
現時点で注目は、四位騎手が騎乗するクインズサターン。意外にも1400mは初となるが、末脚が生きるこのコースは合いそうだ。四位騎手とのコンビでは過去3度騎乗し、すべて重賞で3着以内と手が合っている印象だ。我が道を行くベテラン騎手の腕にも期待したい。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)。2018年12月14日には最新刊『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)をリリース。 |
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先週の回顧~(1/19~1/20)日曜ヒット連発のKOMプロ他13名が週末プラス!スガダイプロら5名は2週連続プラス収支達成!
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【TAROの競馬研究室】中山マイスター・田辺の考察/今週末は中京ダートの馬場に注目
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先週の当コラムでは中山芝1600mの枠順傾向について触れたが、日曜メインでは8枠13番のミュゼエイリアンが14頭立ての13番人気で3着に激走、3連単47万馬券の立役者となった。かつてはイン有利の代表的なコースだったが、傾向が変わったことを改めて思い知らされる結果となった。
さて、その第1回中山開催も早いもので今週末が最後となるが、やはりというか、今年も”あの男”が大活躍している。中山マイスター(と勝手に呼ばせて頂いている)田辺裕信騎手である。
~中山マイスター・田辺の騎乗スタイルとは?
今や関東のトップジョッキーにまで成長した同騎手だが、特に中山での騎乗は惚れ惚れするほど上手い。騎手を馬券で活用する上で重要なことは、「上手いこと」以上に「わかること」「読めること」が重要だと考えるので、その点、「上手くて読みやすい」田辺騎手は貴重な存在である。
余談であるが、仮に下手でも、安定して下手であったり、ある条件以外は下手、というようなタイプは馬券的にはありがたい。騎手にイライラするよりは上手く活用するという点で大事な考え方である。
さて、本題に戻る。田辺騎手だが、先週の日曜メイン・ニューイヤーSでは3番人気のドーヴァーに騎乗し1着、またダート1200mのジャニュアリーSでは13番人気ドリームドルチェで2着に突っ込むなど、年明けの中山開催で再三に渡り伏兵を激走させている。まだ5日間の開催が終わっただけだが、すべて中山で騎乗し複勝率40.5%、複勝回収率126%と、ベタ買いでも儲かる状況だ。複勝率も4割以上あるということは、1頭の激走に支えられた数値ではなく、極めて安定して好走を続けているのである。
では、田辺騎手のどこが凄いのか? その凄さをひと言でまとめるならば、4コーナーでの”溜め”の上手さである。
中山コースは言わずと知れた小回りのトリッキーなコースだけに、コーナーの回り方が東京コース以上に重要になる。田辺騎手はだいたいこの勝負所で、ワンテンポ待つことができるのだ。
前述のドーヴァーにしても、厳しい流れの中でワンテンポ追い出しを待っているからこそ、最後にグンと伸びてくる。また月曜最終で騎乗したピースユニヴァースでは、出遅れて最後方の位置取りながら焦らず追走。4コーナーでは先に仕掛けたビヨンジオールらを行かせてから追い出しを開始しており、それが結果的に最後の伸びに繋がっている。普通は芝1200mで出遅れると焦って盛り返そうとするものだが、田辺騎手は良い意味での開き直りというか、自分の形がある。
↓”中山の田辺”を信じた月曜最終では、田辺軸で3万馬券が的中
基本的にはゲートを出たなりで追走することが多く、位置取りが悪くなりがちで2~3着に敗れることも多いが、その点は馬券での工夫が必要だろう。いずれにしても中山ではルメールと同じくらい頼りになる存在である。もちろん、ルメールほど人気にはならない。
ちなみに、田辺騎手の2段活用として、中山で狙い、コース替わりで嫌う…というのは覚えておきたい。同騎手が主戦を務めるジェネラーレウーノなどは、その田辺スタイルをわかりやすく体現する馬だ。皐月賞では厳しい流れをリズム良く先行して3着と激走し、続く東京替わりのダービーでは全くいいところなく敗れている。そして、秋初戦のセントライト記念では再び中山で勝利したが、次走の菊花賞ではやはり見せ場なく敗れている。
中山の田辺は妙味も含めて買い、そして中山で田辺騎乗により好走した馬は、次走コース替わりで疑う。これを知っておくだけでも、十分馬券検討の役に立つはずだ。
~極端な傾向が出る中京ダートに注目
さて、その田辺騎手が前述したジェネラーレウーノで参戦するのがAJCC。芝の中距離は特に腕が生きるので当然注目したい。
また、AJCC以外でも、今週末、特に芝のレースでは田辺騎手に注目したい。連続開催の最終週となり馬場が荒れてきているため、いつも以上に田辺スタイルがマッチするはずだ。
なお、中京の東海ステークスは馬場状態に注目したい。中京ダートは特に傾向が出やすい。例えば、2017年の夏の開幕週は本当に反則的に直線インしか伸びない馬場だったが、逆に昨年暮れの最終週(12/15~16)は、直線インがほとんど伸びなかった。実際この週末にインを突いていた組が、今開催の京都のダートで続々と巻き返している。
今週はどのような馬場になるか。現時点では連勝中のインティはもちろん、本格化したチュウワウィザードに期待しているが、馬場傾向を踏まえた上で最終結論を出したいと考えている。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)。2018年12月14日には最新刊『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)をリリース。 |
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