【TAROの競馬研究室】特殊条件こそ傾向把握が大事/マーメイドS展望
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エプソムカップは当コラムでザダルを推奨馬として挙げたが、枠順や人気など諸々を加味して、最終的には◎サトノフラッグに変えてしまった。
結果的にはどちらも正解だったのだが、改めて予想の難しさを感じた次第。いずれにしても、今の東京は基本的に差し脚が生きる。とりわけ多頭数になれば先行馬のメリットは少なく、直線の伸びが届くパターンが多い。今週末から残り2週もその傾向が大きく変わることはないだろう。
~狙いは札幌ダート
さて、先週は東京芝1400m~1600mの外有利狙いをお伝えした。合計6レース行われた当該コースでのレース結果を見ると、やはり外有利が明白だった。
とりわけ馬場状態のアシストを受けたと思われる5番人気以下で馬券に絡んだ5頭のうち、4頭が7~8枠、残る1頭も4枠から差しに回り、直線は外から伸びて来た。逆に5番人気以下かつ1~3枠までの馬は21頭が出走しすべて馬券圏外だった。
このように距離によって特に馬場状態の影響を受けやすくなるので、事前に準備をして週末に臨むだけで、週末の狙いが見えやすくなる。
というわけで、今回は札幌ダート1000mを取り上げたい。
先週末から開幕した札幌競馬。特に開幕週はダート競馬で外の伸びが目立った。その中でもダート1000m戦は4レース行われ、8枠の馬が3勝の活躍。ダートに関しては天候の変化もあるので決め付けは禁物だが、基本的に脚抜きが良くなればダートは外がより有利になるので、どちらにしても先週の傾向を引き継ぐ可能性が高いのではないか。ダート1000mのような特殊条件こそ、傾向を掴むことが肝要だ。
今週末の札幌ダート1000m戦は以下の3レース。
土曜札幌6R ダ1000m
土曜札幌8R ダ1000m
日曜札幌3R ダ1000m
以上3レースの中から、狙いを定めてみたい。
なお、内枠の馬でも控えて差すタイプはハマることがあるので、内を拾うなら逃げ馬よりは差せる馬が良いことを付け加えておく。
~マーメイドSの注目馬
今週末もG1はひと休み。現在3年連続で3連単10万超、荒れるハンデ重賞のマーメイドSを取り上げる。ココではまた例によって注目馬を一頭挙げてみたい。
・カセドラルベル
前走の都大路Sは弱敵相手の前残りでレースレベルは高くなかったが、本馬はズブさを見せながら直線しぶとく伸びており、復調気配を感じさせる内容だった。近走は展開が向かなかったりダートを使われたりと戦績は良くないものの、得意の季節に向けて上昇ムード。急坂2000mはベスト条件で、ズブい大型馬なのでガシガシ追ってくれる和田騎手もプラスになりそうだ。恐らく人気にはならないだろうが、先行馬が手薄なメンバー構成でもあり、一発狙ってみる価値はある。
※マーメイドSの最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。
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【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2021年06月06日号】特選重賞データ分析編(257)~2021年エプソムカップ
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次週の注目重賞を、伊吹雅也プロが様々なデータを駆使していち早く分析! もっとも重要と思われる<ピックアップデータ>に加え、<追い風データ/向かい風データ>や<注目馬チェック>など、貴重な情報が満載なウマニティ会員専用コラムとなっております。ぜひ皆様の予想にお役立て下さい。
■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
⇒https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321
<次週の特選重賞>
G3 エプソムカップ 2021年06月13日(日) 東京芝1800m
<ピックアップデータ>
【“前年以降、かつ東京のレース”において“着順が4着以内、かつ上がり3ハロンタイム順位が9位以内”となった経験の有無別成績(2015年以降)】
○あり [6-6-5-41](3着内率29.3%)
×なし [0-0-1-37](3着内率2.6%)
コース適性が明暗を分けそう。2015年以降の3着以内馬18頭中17頭は、前年以降に今回と同じ東京のレースで4着以内となったことのある馬でした。東京のレースを苦手としている馬はもちろん、東京のレースを避けてきた馬も強調できません。
主な「○」該当馬→ザダル・ヤシャマル
主な「×」該当馬→アドマイヤビルゴ・ヴェロックス・サトノフラッグ・セダブリランテス
<他にも気になる! 追い風データ/向かい風データ>
【追い風データ】
○「馬齢が4歳以下」の馬は2015年以降[4-3-2-10](3着内率47.4%)
主な該当馬→アドマイヤビルゴ・サトノフラッグ・ヤシャマル
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【TAROの競馬研究室】【買い方を考える】3連単は割り切りが大事という話/金鯱賞の穴馬
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先週はオーシャンSで◎コントラチェック、弥生賞で◎タイトルホルダーが勝利。馬券的にはオーシャンSは3連複、弥生賞は3連単を獲ることができた。
とはいえ他人の的中自慢ほどつまらないモノはないと思うので、そうではなく汎用性のある買い方の話をしたい。
オーシャンSは◎からの3連複3連単で勝負。3連単は丸山騎手が勝ち切るイメージを持てなかったので、○カレンモエの方をアタマにして、2~3着付けで狙った。結果的には本命馬が勝って”しまった”ので3連複のみの的中。
一方の弥生賞は◎タイトルホルダーは横山武騎手が積極策に出て勝ち切ることに賭けていたので、アタマ固定で勝負。近走ズブさを見せ始めていたダノンザキッドは能力的には軸は堅いと思ったものの現状の馬場を考えると差し損ねも十分にあるとみて、2~3着付けで決め打ちしたのが功を奏した。

理論上3連単のオッズは、3連複のオッズの6倍が平均的な期待値だが、弥生賞の場合は、
3連複 810円
3連単 23,580円
と約30倍になったのは、まさしく裏目千両、順番の妙と言えるだろう。
~アタマ固定or2~3着orマルチ多点買い、正解はないが自分を理解することが大事
ココで大事なのは当たったかどうかの結果よりも、むしろ考え方の過程である。過程がしっかりしていれば目の前の結果は多少運に左右されても、長期的に大きなケガをしない。
オーシャンSにしても弥生賞にしても、3連単はアタマ固定か2~3着付けか、とにかく割り切って勝負した。もしダノンザキッドに勝たれたら、オーシャンSでコントラチェックに勝たれて3連単を獲れなかったように弥生賞はガチガチ3連複しか残らなかったが、それで良い。中途半端に怖気づいて3連単でダノンザキッドのアタマ固定にも手を出すようだと、払い戻し期待値も下がってしまう。
とにかく3連単は割り切ることが大事なのだ。もちろん割り切り方は一つではない。
今回のようにアタマ固定や2~3着で決め打ちするのもひとつだし、逆にどんなに点数が増えても荒れると考えて多点買いをするのも割り切りのひとつ。いずれにしても、アタマなのか、2~3着なのか、細かいことを考えず多点買いするのか、その決断を潔くすることが大事になる。
個人的には3連複で広く的中を担保した上で、3連単でボーナスを拾いに行くという併用作戦を用いることが多い。だが、どのような買い方をするにしても、
「自分が何をしているのか理解する」
ことが大事になる。なんとなくいろいろ買って、券種も場当たり的に選んで、結果自分でどんなゲームをしているのかよくわからない…という状態が最大のリスクなのである。
~金鯱賞展望
さて、今週末は少頭数ながら豪華メンバーが揃う金鯱賞が行われる。3冠牝馬デアリングタクトの始動戦となるが、果たして。大阪杯、あるいは海外を目指す組が出走するので、今後の春のG1戦線に向けても注目の一戦だ。
ココでは穴候補を1頭挙げておく。
・サトノフラッグ
ルメール騎手の騎乗で果たして穴になるのか、という疑問はあるが…。前走のAJCCは最内枠に加えてタフな馬場でまったく条件が合わなかった。弥生賞で字面の上では道悪をこなしているとはいえ、本来は決め手が生きる馬場の方が合うタイプ。久々にベスト距離の2000mに戻り、ココは巻き返しが怖い。
※金鯱賞の本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。
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【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2021年01月17日号】特選重賞データ分析編(237)~2021年アメリカジョッキークラブカップ~
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次週の注目重賞を、伊吹雅也プロが様々なデータを駆使していち早く分析! もっとも重要と思われる<ピックアップデータ>に加え、<追い風データ/向かい風データ>や<注目馬チェック>など、貴重な情報が満載なウマニティ会員専用コラムとなっております。ぜひ皆様の予想にお役立て下さい。
■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
⇒http://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321
<次週の特選重賞>
G2 アメリカジョッキークラブカップ 2021年01月24日(日) 中山芝2200m外
<ピックアップデータ>
【出走数別成績(2017年以降)】
○11戦以内 [3-3-2-3](3着内率72.7%)
×12戦以上 [1-1-2-36](3着内率10.0%)
キャリア11戦以内の馬は非常に堅実。該当馬は相応に高く評価すべきでしょう。一方、出走数が12戦以上、かつ“前年以降、かつJRA、かつG1・G2のレース”において“着順が4着以内、かつ4コーナー通過順が4番手以内”となった経験のない馬は2017年以降[0-0-1-31](3着内率3.1%)。先行力の高い実績馬でない限り、キャリア12戦以上の馬は強調できません。
主な「○」該当馬→アリストテレス・サトノフラッグ・ジェネラーレウーノ
主な「×」該当馬→サンアップルトン・ベストアプローチ・モズベッロ
<他にも気になる! 追い風データ/向かい風データ>
【追い風データ】
○「生産者がノーザンファーム」だった馬は2017年以降[3-3-1-11](3着内率38.9%)
主な該当馬→アリストテレス・サトノフラッグ
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