2020年12月11日(金) 14:00
TARO
【TAROの競馬研究室】急坂でパフォーマンスを上げるモーリス産駒/阪神JF展望
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チャンピオンズカップは断然人気のクリソベリルが4着に敗れる波乱の結末。秋G1の1番人気馬の連勝がようやく止まった。
そのクリソベリルはレース前に川田騎手が状態面への不安を吐露していたが、終わってみれば体調面の問題もあったのかもしれない。また淀みない流れになったことで千八の流れが少々忙しかったようにも感じた。
もっとも、クリソベリルの凡走よりもやはり勝ち馬を称えたい。チュウワウィザードはデビュー以来17戦目だったが、3着以内を外したのが昨年のチャンピオンズカップ(4着)だけという超堅実派。もともとダート馬らしい立ち回りの上手さと追っての良さ、何より丈夫さを兼ね備えた馬だったが、今回の勝利で名実ともに日本ダート界の頂点に立った。
最終的に本命にした◎ゴールドドリームは、道中インの苦しい位置に見えたが、そこから上手くリカバリーをして直線伸びて来た。3~4コーナーからの和田騎手の捌きは本当に見事で、馬券を買っている立場としても頼もしい限りだった。最後は勝ち馬の破壊力ある末脚に屈したが、悔いなしの結果だった。
そして、終わってみれば前年の1~4着馬がそのまま順番が入れ替わっただけの結末だった。3歳の新鋭カフェファラオは血統的に包まれると良くない面があり、その点で注文がつくので今後も安定した走りは期待薄。5歳という年齢を考えても、今後はチュウワウィザードがこの路線を引っ張っていくことになりそうだ。
~阪神ジュベナイルフィリーズ展望
さて、今週末からは2歳G1が始まる。まずは阪神ジュベナイルフィリーズ。やはり注目はソダシだろう。
札幌2歳Sは厳しい持久力戦、アルテミスSは東京コースの上がりの競馬、これらをともに制したのはやはり価値がある。吉田隼人騎手も最近は安定した騎乗を見せており、人気でも能力上位と見る。
もっとも、2歳戦だけに伏兵勢も充実している。その中でも、注目はインフィナイト。同馬は新種牡馬のモーリス産駒。モーリス産駒はこれまでの傾向を見るとパワータイプが多く急坂コースの成績が良い。芝での競馬場別の成績を見ると、
京都(1-0-1-13)
阪神(4-2-6-27)
と明確な傾向が出ている。もちろん出走回数の違いがあるが、その他を見ても、また産駒の走りを見ても、
「急坂コース」かつ「助走をつけられる広いコース」
の方が良さそうで、阪神外回りはベストに近い。
実際阪神内回りよりも外回りでの成績が圧倒的によく、今回はインフィナイトにとって絶好の舞台となる可能性が高いのではないか。
※週末の重賞の結論は、『TAROの競馬』にて一部無料公開予定。また、馬券の買い方や券種の選び方なども含めた結論は、競馬ノートにて限定配信の予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。
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2020年12月11日(金) 10:30
くりーく
くりーくの中間調教チェック 阪神ジュベナイルフィリーズ2020
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こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
今回も前走からの中間の調整内容(評価はA~F)を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。
12月13日(日) 阪神11R 第72回阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳G1・牝馬・芝1600m)
【登録頭数:20頭】(フルゲート:18頭)
<賞金上位馬>
ソダシ(A)中5週
デビュー前から吉田隼騎手が毎回のように追い切りに騎乗してきた馬で、この中間も毎週同騎手がまたがっての調整を積んでいる。3週前、2週前、1週前とCWを併せ馬で入念に乗り込まれ、すべて先着。1週前追い切りでは、重心がしっかりした走りを披露していて、仕上りは良さそう。
メイケイエール(C)中4週
この中間もしっかり乗り込まれ、時計も出ているが、1週前追い切りの動きを見ると重心が高め。走りに力強さがなく、まだ走りが若い感じ。
リンゴアメ(C)中4週
調教の動きを見ると、首が上がり気味の走りをする馬。距離延長に不安は残るが、前走時の追い切りよりも今回のほうが時計は出ていて、状態面の上積みはありそう。
ヨカヨカ(D)中4週
これまでひまわり賞出走時以外は、1週前にCWで追い切られてきている馬。この中間も1週前はCWでの併せ馬を行い先着している。ただ、併走相手の馬が走らなすぎた印象で直線は併せ馬にもならなかった。前走時よりも動いているとは思うが、まだ重さの残る走り。
インフィナイト(A)中8週
この中間も前走時と同じような調教内容だが、今回のほうが時計が出ており状態は前走時以上だろう。1週前追い切りの動きを見ても、脚捌きがしっかりしていて、全体的にしっかりした走りができている。
ウインアグライア(B)中5週
この中間も1週前は美浦Pコースで直線一杯に追われてしっかりした伸びを見せている。併走馬もスピードのある走りをしていて、そのパートナーに直線だけで一気に追いついて先着した脚はなかなかで出来は良さそう。
オパールムーン(D)中4週
この中間も前走時と同じような調整内容だが、この厩舎の馬としては全体的に時計は平凡。1週前追い切りでは、楽な手応えの併走相手に対し、追われても遅れていて動きは物足りない。
ポールネイロン(B)中9週
2連勝して前走から間隔が空いているが、この中間のトレセンでの乗り込み量は少ない。ノースヒルズの馬なので、牧場で仕上げてトレセンに戻していると思われる。1週前追い切りでは、併せ馬で先着していて重い感じはなく、仕上がりは良さそう。
ユーバーレーベン(D)中5週
この中間も乗り込み量は豊富。今回は輸送があるので1週前に強めに追ってきているが、持ったままの併走馬2頭に対して追われて遅れていて、動きが物足りない。
ルクシオン(C)中3週
小柄な馬で、前走から中3週になるが1週前追い切りではCWを単走で長めから一杯に追われており疲れはなさそう。ただ前走見せた切れを見ると、距離が延びる今回のマイル戦には不安が残る。
エイシンヒテン(D)中1週
休み明けの前走がマイナス体重。パドックでは細い感じはなかったが、もう少し締まりがほしい馬体だった。今回、そこからの中1週となり、前走での馬体減から強めに追うこともできなさそうで、反動が出る心配もある。
サトノレイナス(B)中9週
デビューから間隔を空けて使われてきて、この中間も乗り込み量は豊富。前走時は速い時計が出ていたが、この中間は全体的に遅い時計の追い切りが多い。動きに関しても、まだ緩さの残る走りだが、それでも2連勝しているあたりからはこの馬の素質の高さが窺え、まだまだ良くなっていきそうな印象。現時点としては、仕上がりに物足りなさを残す。
サルビア(E)中4週
この中間は2週前が坂路、1週前がCWと追い切られているが時計は平凡。走りを見ても首が高く力強さもない。直線に坂のあるコースも向いていない印象。
<抽選対象馬(5/7)>
アオイゴールド(B)中2週
中2週となるが、1週前追い切りではともに出走するウイアグライアとの併せ馬を消化。一度、相手に前に出られたがそこからしぶとく喰らいついてなかなかの勝負根性を見せており、状態は良さそう。
ジェラルディーナ(D)中2週
お母さんと比べると小柄な馬で、トモの筋肉もまだ寂しく映る。追い切りもそれほど速い時計が出る馬でもなく、今回は間隔も詰っていて状態面での上積みはなさそう。
シゲルピンクルビー(A)中3週
前走新馬戦時の調教では好時計が出ていたが、パドックでは全体的にまだ余裕がある馬体に移った。それでも、しっかり勝ち上がるところは素質の高さ。この中間は前走時以上に速い時計が出ていて、一度使われての上積みが期待できそう。
ナムラメーテル(D)中1週
前走時馬体は増えていたがそれでも細く見えた。今回中1週で、大きな上積みは期待できそうもない。
フラリオナ(C)中9週
かなり小柄な馬で、前走から間隔を空けて使える点はプラスにはなりそう。1週前追い切りでは、CWを長めから併せ馬で追い切られており順調に調整されている感じ。
このコラムからの推奨馬は、ソダシ、インフィナイト、シゲルピンクルビーの3頭をあげておきます。
◇今回は阪神ジュベナイルフィリーズ編でした。
先日行われたジャパンカップはとても素晴らしいレースでした。引退レースを勝利したアーモンドアイ、牡馬の意地を見せたコントレイル、そして苦しみながらも最後の最後に3着に滑り込んだデアリングタクト。3冠馬3頭による最初で最後の対決は、最高の形でエンディングを迎えることができました。残念ながら東京競馬場で観戦することはできませんでしたが、これだけのレースをテレビの前の特等席でじっくりと堪能できただけで幸せですし、きっと忘れることはないでしょう。
今回はどうしても記念に残しておきたいと思い、エクセル浜松で久しぶりに紙の馬券を買ってきました。ネット投票が多くを占める時代ではありますが、小さな紙一枚にそれぞれの思いと記憶がたくさん詰まっていて馬券を見ればその日の記憶が蘇ります。悔しい思い出だったり、嬉しい思い出だったり、そしてもちろんただの紙切れになることもあれば大金に変わるなんてことも。紙の馬券にはそんな不思議な力が詰まっています。今の時代、ネット投票でしか馬券を買ったことがない人たちもいるかもしれません。そういった人たちも、競馬場やウインズ、エクセル等で紙の馬券を買って観戦したら、もっと競馬が楽しめるのではないかと思います。
話は変わりますが、今年も12月31日に笠松競馬場で第5回ウマニティ杯くりーく賞と、第3回河内一秀記念の開催を予定しています。なお、年末の笠松開催は事前応募による入場制限が行われますので、当日来場をご検討の方は、こちら(https://www.kasamatsu-keiba.com/2020/12/03/年末開催の入場制限に関するお知らせ/)をご覧ください。
それでは次回、朝日杯フューチュリティS編(予定)でお会いしましょう。
※阪神JF出走各馬の最終追い切り評価については、最終予想内でコメントする予定です。
※最終結論は、レース当日のくりーくプロページでチェックしてください。
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『凄馬』で今週の鉄板馬情報をゲット! 2020年10月09日
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毎週、確勝級の鉄板馬をお知らせする『凄馬(スゴウマ)』情報。
さっそく、今週の凄馬を紹介いたしましょう!
<2020年10月10日(土)の凄馬!>
極凄馬
新潟5R 2歳未勝利
③トーセンアレックス(+4.1)
超凄馬
東京2R 2歳未勝利
⑪グアドループ(+2.9)
超凄馬
東京9R 山中湖特別
⑧トラストワージー(+2.9)
超凄馬
新潟6R 3歳以上500万以下
⑩スワーヴシャルル(+2.2)
超凄馬
東京11R サウジアラビアRC G3
⑤インフィナイト(+2.1)
超凄馬
京都8R 3歳以上500万以下
⑥マティアス(+2.1)
超凄馬
東京1R 2歳未勝利
⑤ベネフィサンス(+2.0)
<『凄馬』の見方>
超凄馬・・・勝率36%、複勝率69%を誇る軸馬候補!
極凄馬・・・凄馬の極み、断然の軸馬!勝率46%、複勝率77%
馬名の右にある数字・・・数字が大きいほど勝率が高い
(集計期間:2008年6月1日~2020年10月11日、集計数:39,413レース分)
<日曜日の『凄馬』を受信しよう!>
日曜日の凄馬情報は、ウマニティ会員登録(無料) することで受信できます。
凄馬メールは、その日に出走する馬の中から確勝級の馬を携帯メールでお知らせしてくれる無料サービスです。
<凄馬メール受信設定の仕方>
①こちら から、ウマニティ会員登録を行ってください。
仮登録メール受信→確認リンク押下→登録完了メール受信、の手順で会員登録は完了です。
②ウマニティにログインし、各種メール設定 より、凄馬メール受信をオンに設定する。
日曜日の『凄馬』は、土曜日の午後6時以降にお届けになりますのでお楽しみに! |
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【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2020年10月07日号】週末メイン「1点」分析EXTRA編(222)
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週末の注目レースを伊吹雅也プロが「1点」の傾向に注目して分析するウマニティ会員専用コラム。「さらにプラス1!」として挙げている種牡馬別成績も含め、ぜひ予想にご活用下さい。今週のターゲットは、オパールステークス・サウジアラビアロイヤルカップ・グリーンチャンネルカップ・京都大賞典・毎日王冠の5レースです。
■【伊吹雅也のピックアップ競馬データ】コラム内容について詳しくはこちらをご覧ください。
⇒http://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7321
▼2020年10月10日(土) 京都11R 夕刊フジ杯 オパールステークス
【“前年以降、かつJRA、かつ右回り、かつ1400m以下、かつ重賞のレース”において5着以内となった経験の有無別成績(2015年以降)】
●あり [5-4-6-23](3着内率39.5%)
●なし [0-1-0-39](3着内率2.5%)
→重賞で善戦したことのある馬が優勢。オープン特別や条件クラスのレースを主戦場としてきた馬は強調できません。
<<さらにプラス1!>>
【『血統偏差値』要注目種牡馬】
京都芝1200m内×キズナ×14頭立て以上
→3着内率45.5%、複勝回収率142%
▼2020年10月10日(土) 東京11R サウジアラビアロイヤルカップ
【“JRA、かつ左回りのレース”において“着順が2着以内、かつ上がり3ハロンタイム順位が2位以内”となった経験の有無別成績(2015年以降)】
●あり [4-4-5-13](3着内率50.0%)
●なし [1-1-0-28](3着内率6.7%)
→コース適性が高そうな馬を素直に重視したいところ。特別登録を行った馬のうち“JRA、かつ左回りのレース”において“着順が2着以内、かつ上がり3ハロンタイム順位が2位以内”となった経験があるのは、インフィナイト・スペシャルトーク・ダディーズビビッドの3頭だけです。
▼2020年10月11日(日) 東京10R グリーンチャンネルカップ
【前走の着順別成績(2017年以降)】
●6着以内 [3-3-3-21](3着内率30.0%)
●7着以下 [0-0-0-18](3着内率0.0%)
→前走好走馬が強いレース。大敗直後の馬は評価を下げるべきでしょう。
▼2020年10月11日(日) 京都11R 農林水産省賞典 京都大賞典
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