開催時期の変更から6年目のG2金鯱賞。予想の手がかりは・・・(...
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以前は年末のG2だった『金鯱賞』。2017年から年明けの開催となり5年が過ぎました。以前とどんなところが変わったか、予想の手がかりを過去10年のデータから見つけ出して、予想に役立てたいと思います。
まず、最近5年間の『金鯱賞』1着馬の傾向をしっかり抑えておきたいと思います。
【金鯱賞1着馬の前走・前々走 3月実施 5年間 2017年~2021年】
2020年 1着 サートゥルナーリア 天皇賞秋 6着 →有馬記念22着 →金鯱賞1着
2018年 1着 スワーヴリチャード アルゼンチン1着→有馬記念 4着 →金鯱賞1着
2017年 1着 ヤマカツエース 金鯱賞 1着 →有馬記念 4着 →金鯱賞1着
2019年 1着 ダノンプレミアム 弥生賞 1着 →ダービー 6着 →金鯱賞1着
2021年 1着 ギベオン 中日新聞 14着 →白富士S 5着 →金鯱賞1着
金鯱賞が年明けに施行されるようになってから、近5年間の1着馬の前走は
有馬記念 3勝
ダービー 1勝
白富士S 1勝
金鯱賞が年末のG2として施行されていた5年間の1着馬の前走は
オールカマー 1勝
札幌記念 1勝
新潟記念 1勝
1600万下 2勝
視点を変えて見ると
【年明け実施5戦】 【年末実施5戦】
前走G1 4勝 前走G1 0勝
前走G2 0勝 前走G2 2勝
前走G3 0勝 前走G2 1勝
前走OP 1勝 前走OP 0勝
前走準OP0勝 前走準OP2勝
実施時期が年末と年明けでは、全く勝馬の臨戦過程が異なります。それは、最終目標を年G1G1に向けたG2としての位置づけと、春のG1に向けたG2としての位置づけでは、『金鯱賞』に向けた出走の意図が変わった結果とみて間違いありません。
過去10年間のデータの活用も、今回は2017年~2021年の5年間を中心にして、2012年~2016年の5年間は参考程度に補足として予想に役立てたいと思います。
最初に年末のグランプリG1有馬記念との関係を把握しておきます。
有馬記念から『金鯱賞』に直行した場合、掲示板に載った有力馬以外は複勝圏内に1度も絡んでいません。
しかも、有馬記念から『金鯱賞』直行馬が3勝を挙げていますが、この5年間で2着・3着は1度もないという極端な成績です。
有馬記念の優勝馬は、次走に少なくとも天皇賞(春)の前のG2に出走する選択肢はないので、前走『有馬記念』で結果を残せるのは2着~5着と考え、6着以下の出走は危険視すべきではないかという懸念があります。
【有馬記念からの直行した1着馬:年明け開催に変更後の5年間】
2020年 1着 サートゥルナーリア 天皇賞秋 6着 →有馬記念 2着 →金鯱賞1着
2018年 1着 スワーヴリチャード アルゼンチン1着→有馬記念 4着 →金鯱賞1着
2017年 1着 ヤマカツエース 金鯱賞 1着 →有馬記念 4着 →金鯱賞1着
【有馬記念から直行した全馬の成績:年明け開催に変更後の5年間】
2020年 有馬記念 2着→金鯱賞 1着
2018年 有馬記念 4着→金鯱賞 1着
2017年 有馬記念 4着→金鯱賞 1着
2018年 有馬記念 10着→金鯱賞 4着
2021年 有馬記念 12着→金鯱賞 5着
2021年 有馬記念 7着→金鯱賞 5着
2017年 有馬記念 16着→金鯱賞 5着
2018年 有馬記念 12着→金鯱賞 6着
2019年 有馬記念 8着→金鯱賞 9着
2017年 有馬記念 13着→金鯱賞 11着
2017年 有馬記念 12着→金鯱賞 13着
では、前走G2からの出走馬の成績はというと、5年間で全G2の成績が 0-0-0-16 という、目を覆いたくなるような惨敗なのです。
前走G2からの出走馬にとって『金鯱賞』は調整レースの位置づけ以外の何ものでもない、と言えるのかもしれません。
AJCC 0-0-0-6
アルゼンチン杯 0-0-0-3
京都記念 0-0-0-3
日経新春杯 0-0-0-2
中山記念 0-0-0-1
毎日王冠 0-0-0-1
前走G3からの出走馬にとっても『金鯱賞』は、0-2-1-15 で、実績は決して高くはありません。最高着順も2着までで、勝ち切れていません。
【前走G3から出走】
2020年 2着 サトノソルタス 中日新聞杯 5着→金鯱賞2着
2017年 2着 ロードヴァンドール 小倉大賞典 4着→金鯱賞2着
2019年 3着 エアウインザー チャレンジC1着→金鯱賞3着
比較的健闘しているのは、1勝を挙げている前走『白富士S』からの出走で、しかもこの出走過程は2020年と2021年の近2年間のトレンドになっているように思います。
2年間で 1-0-2-1 勝率25.0% 連対率25.0% 複勝率75.0%は特筆に値すると思います。
2021年 ギベオン 中日新聞 14着 →白富士S5着 →金鯱賞1着
2021年 ポタジェ 3勝クラス 1着 →白富士S1着 →金鯱賞3着
2021年 サンレイポケット 日経新春杯 4着 →白富士S2着 →金鯱賞6着
2020年 ダイワギャグニー ジャパンC 6着 →白富士S7着 →金鯱賞3着
さて、ここまでは予想の中心になる、年明けの施行になってからの『金鯱賞』のデータによる見立てですが、年末に施行されていた『金鯱賞』のデータで予想の補足をしたいと思います。
なぜかというと、今年の出走登録馬には最近の5年間では例がなかった前走エリザベス女王杯(牝馬G1)からの出走があり、牝馬G1とはいえ2着~5着馬であれば、実績ある有馬記念G1ほどではないにしても、過去の実績があるかないかをチェックしておく必要があると思うからです。
しかも、前々走エリザベス女王杯からの登録も4頭あり、その取捨を見極めなければならないと考えます。
年末施行の『金鯱賞』5年間を振り返る前に、年明け施行の『金鯱賞』における有馬記念以外の前走G1からの出走馬の成績を今一度、確認しておきます。
【国内G1から出走馬の金鯱賞成績】0-1-0-3
2021年 2着 デアリングタクト ジャパンC 3着 →金鯱賞2着
2021年 4着 グローリーヴェイス ジャパンC 5着 →金鯱賞4着
2018年 5着 アルアイン マイルCS 3着 →金鯱賞5着
2017年 8着 ルージュバック ジャパンC 9着 →金鯱賞8着
【海外G1から出走馬の金鯱賞成績】0-2-0-2
2019年 2着 リスグラシュー 香港ヴァース2着 →金鯱賞2着
2019年 4着 ペルシアンナイト 香港マイル 5着 →金鯱賞4着
2018年 2着 サトノノブレス 凱旋門賞 16着 →金鯱賞2着
2017年 6着 ステファノス 香港カップ 3着 →金鯱賞6着
このように、近5年間の有馬記念以外のG1からの出走馬の成績は、1着がないものの、2着3回(連対率37.5%)で注意が必要です。今年は該当馬として 『香港カップ 6着』から出走するレイパパレがいます。
そして、レイパパレの前々走がエリザベス女王杯6着なのです。前走が牝馬G1からの『金鯱賞』出走は、年明け開催になった近5年はありません。そこで、それ以前のデータまで遡って予想の参考にしたいと思うのです。
まず、前走エリザベス女王杯からの参戦馬が実績を残しているのでしょうか。年末実施の『金鯱賞』では、前走エリザベス女王杯から3着同着になった実績があり、要注意ではあります。
【前走エリザベス女王杯からの出走馬の成績】0-0-1-2
2016年 同着3着 シュンドルボン エリ女杯 6着→金鯱賞3着
2016年(同着3着 サトノノブレス 天皇賞秋 10着→金鯱賞3着)※参考
2015年 メイショウマンボ エリ女杯 17着→金鯱賞12着
2013年 スピードリッパー エリ女杯 18着→金鯱賞13着
ただし、年末実施での実績ですから、現在は3カ月後の年明け実施に変わった『金鯱賞』であることを考慮して、エリザベス女王杯からの直行だけでなく、むしろ1戦挟んだ前々走『エリザベス女王杯』からの参戦馬も同様に注意を払うべき馬と考えたいと思います。
【エリザベス女王杯経由の出走予定馬 2022年】
アカイイト 牝5 エリ女杯 1着→有馬記念 7着 →金鯱賞
ステラリア 牝4 秋華賞 6着→エリ女杯 2着 →金鯱賞
ソフトフルート 牝5 エリ女 11着→愛知杯 4着 →金鯱賞
ランブリングアレー牝6 エリ女杯 9着→小倉大賞典2着 →金鯱賞
レイパパレ 牝5 エリ女杯 6着→香港カップ6着 →金鯱賞
さらに、実施時期が異なっていた『金鯱賞』では、どんな特色の違いがあったのでしょう。
金鯱賞1着馬についてまとめた次のデータを見て気付くのは、前走のレースレベル(格)が現在の年明けの開催より低めでも勝利を挙げて、年末の有馬記念に向かうという流れが全てと言ってもいいほどです。
金鯱賞1着後に引退したミトラ以外の4頭すべてが有馬記念に出走しています。
【金鯱賞1着馬の前走・前々走 12月実施 5年間 2012年~2016年】
2016年 1着 ヤマカツエース 札幌記念5着 →天皇賞秋 15着 →金鯱賞1着
2015年 1着 ミトラ オールカマー3着 →福島記念 2着 →金鯱賞1着
2014年 1着 ラストインパクト 新潟記念 3着 →京都大賞典 1着 →金鯱賞1着
2013年 1着 カレンミロティック 1600万下 1着 →札幌日経OP8着 →金鯱賞1着
2012年 1着 オーシャンブルー 1600万下 1着 →アルゼンチン5着 →金鯱賞1着
【金鯱賞1着馬の次走・次々走 12月実施 5年間 2012年~2016年】
2016年 1着 ヤマカツエース 金鯱賞1着→有馬記念4着 →金鯱賞1着
2015年 1着 ミトラ 金鯱賞1着→引退
2014年 1着 ラストインパクト 金鯱賞1着→有馬記念7着 →阪神大賞典3着
2013年 1着 カレンミロティック 金鯱賞1着→有馬記念6着 →中山記念14着
2012年 1着 オーシャンブルー 金鯱賞1着→有馬記念2着 →日経賞9着
出走馬の前走比較では、有馬記念からの出走も可能となった年明け開催の『金鯱賞』が、実績上位の出走が多いことを考慮して最終予想をしたいと思います。
ただし、実績が皆無の前走G2からの出走を軽視して、前走G1で2着~5着と、近年の実績顕著な『白富士S』からの出走馬を重視して予想を組み立てたいと思います。大穴候補として前走G3からも・・・
△アカイイト 牝5 エリ女杯 1着→有馬記念 7着 →金鯱賞
アラタ 牡5 ケフェOP 1着→福島記念 3着 →金鯱賞
ギベオン 牡7 新潟記念 17着→佐賀記念 6着 →金鯱賞
△サンレイポケット 牡7 ジャパンC12着→京都記念 3着 →金鯱賞
シフルマン 牡6 中日新聞 15着→関門橋S 2着 →金鯱賞
シャドウディーヴァ牝6 ジャパンC7着→有馬記念 12着 →金鯱賞
ショウナンバルディ牡6 中日新聞 1着→日経新春杯12着 →金鯱賞
◎ジャックドール 牡4 3勝クラス1着→白富士S 1着 →金鯱賞
▲ステラリア 牝4 秋華賞 6着→エリ女杯 2着 →金鯱賞
ソフトフルート 牝5 エリ女杯 11着→愛知杯 4着 →金鯱賞
ポタジェ 牡5 天皇賞秋 6着→AJCC 5着 →金鯱賞
△ランブリングアレー牝6 エリ女杯 9着→小倉大賞典2着 →金鯱賞
○レイパパレ 牝5 エリ女杯 6着→香港カップ6着 →金鯱賞
データを信じるか信じないかは自分次第!
これでなんとか的中しますよう 幸運を祈ります。
※ 参考資料
【金鯱賞1着馬の前走・前々走 10年間】
2021年 1着 ギベオン 中日新聞 14着 →白富士S 5着 →金鯱賞1着
2020年 チャレンジC9着→中山金杯 10着 →金鯱賞4着
2019年 セントライト13着→中日新聞 1着 →金鯱賞6着
2020年 1着 サートゥルナーリア天皇賞秋 6着 →有馬記念 2着 →金鯱賞1着
2019年 1着 ダノンプレミアム 弥生賞 1着 →ダービー 6着 →金鯱賞1着
2018年 1着 スワーヴリチャード アルゼンチン1着→有馬記 4着 →金鯱賞1着
2017年 1着 ヤマカツエース 金鯱賞 1着 →有馬記念 4着 →金鯱賞1着
2016年 札幌記念 5着 →天皇賞秋 15着 →金鯱賞1着
2018年 ジャパンC8着 →有馬記念 10着 →金鯱賞4着
2016年 1着 ヤマカツエース 札幌記念 5着 →天皇賞秋 15着 →金鯱賞1着
2015年 1着 ミトラ オールカマー3着→福島記念 2着 →金鯱賞1着
2014年 1着 ラストインパクト 新潟記念 3着 →京都大賞典1着 →金鯱賞1着
2013年 1着 カレンミロティック 1600万下 1着 →札幌日経OP8着→金鯱賞1着
2012年 1着 オーシャンブルー 1600万下 1着 →アルゼンチン5着→金鯱賞1着
2013年 オールカマー7着→天皇賞秋 13着→金鯱賞10着
2014年 日経賞 10着 →天皇賞春 12着→金鯱賞12着
2015年 小倉記念 8着 →オールカマー8着→金鯱賞11着
【金鯱賞1着馬の前走・前々走 12月実施 5年間 2012年~2016年】
2016年 1着 ヤマカツエース 札幌記念5着 →天皇賞秋 15着 →金鯱賞1着
2014年 1着 ラストインパクト 新潟記念 3着 →京都大賞典 1着 →金鯱賞1着
2012年 1着 オーシャンブルー 1600万下 1着 →アルゼンチン5着 →金鯱賞1着
2015年 1着 ミトラ オールカマー3着→福島記念 2着 →金鯱賞1着
2013年 1着 カレンミロティック 1600万下 1着 →札幌日経OP8着 →金鯱賞1着
【金鯱賞1着馬の次走・次々走 3月実施 5年間 2017年~2021年】
2021年 1着 ギベオン 金鯱賞1着→マイラーズC 7着→安田記念 9着
2020年 金鯱賞4着→名古屋大賞典 13着→エプソムC11着
2019年 金鯱賞6着→ダービーCT 5着→鳴尾記念 4着
2020年 1着 サートゥルナーリア金鯱賞1着→宝塚記念 4着→引退
2019年 1着 ダノンプレミアム 金鯱賞1着→マイラーズC 1着→安田記念 16着
2018年 1着 スワーヴリチャード金鯱賞1着→大阪杯 1着 →安田記念 3着
2017年 1着 ヤマカツエース 金鯱賞1着→大阪杯 3着 →札幌記念3着
2016年 金鯱賞1着→有馬記念4着 →金鯱賞1着
2018年 金鯱賞4着→大阪杯 4着 →引退
【金鯱賞1着馬の次走・次々走 12月実施 5年間 2012年~2016年】
2016年 1着 ヤマカツエース 金鯱賞1着→有馬記念4着 →金鯱賞1着
2015年 1着 ミトラ 金鯱賞1着→引退
2014年 1着 ラストインパクト 金鯱賞1着→有馬記念7着 →阪神大賞典3着
2013年 1着 カレンミロティック金鯱賞1着→有馬記念6着 →中山記念14着
2012年 1着 オーシャンブルー 金鯱賞1着→有馬記念2着 →日経賞9着
2013年 金鯱賞10着→中山金杯1着 →日経賞10着
2014年 金鯱賞12着→有馬記念16着 →AJCC 13着
2015年 金鯱賞11着→有馬記念15着 →引退
【金鯱賞2着馬の前走成績 過去10年間】
2021年 2着 デアリングタクト ジャパCC 3着 →金鯱賞2着
2020年 2着 サトノソルタス 中日新聞杯 5着 →金鯱賞2着
2019年 2着 リスグラシュー 香港ヴァース2着 →金鯱賞2着
2018年 2着 サトノノブレス 凱旋門賞 16着 →金鯱賞2着
2017年 2着 ロードヴァンドール 小倉大賞典 4着 →金鯱賞2着
2016年 2着 パドルウィール 1600万下 4着 →金鯱賞2着
2015年 2着 ディサイファ 天皇賞秋 8着 →金鯱賞2着
2014年 2着 サトノノブレス 天皇賞秋 8着 →金鯱賞2着
2013年 2着 ラブリーデイ 小倉記念 2着 →金鯱賞2着
2012年 2着 ダイワマッジョーレ 1600万下 1着 →金鯱賞2着
【金鯱賞3着馬の前走成績 過去10年間】
2021年 3着 ポタジェ 白富士S 1着 →金鯱賞3着
2020年 3着 ダイワギャグニー 白富士S 7着 →金鯱賞3着
2019年 3着 エアウインザー チャレンC 1着 →金鯱賞3着
2018年 3着 サトノダイアモンド 凱旋門賞 15着 →金鯱賞3着
2017年 3着 スズカデヴァイス 白富SS 1着 →金鯱賞3着
2016年同3着 シュンドルボン エリ女杯 6着 →金鯱賞3着
2016年同3着 サトノノブレス 天皇賞秋 10着 →金鯱賞3着
2015年 3着 サトノノブレス アルゼンチン4着 →金鯱賞3着
2014年 3着 エアソミュール 毎日王冠 1着 →金鯱賞3着
2013年 3着 ウインバリアシオン 小倉記念 2着 →金鯱賞3着
2012年 3着 アドマイヤラクテイ アンドロメダ3着 →金鯱賞3着 |
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