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川田将雅騎手(37)=栗東・フリー=とコンビを組んだ1番人気のプログノーシスが大外一気の差し切りで重賞初制覇を果たし、大阪杯(4月2日、阪神、GI、芝2000メートル)の優先出走権を獲得。逃げた3番人気のフェーングロッテンが2着に踏ん張った。
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尾張の曇り空を吹き飛ばすような快走で、ライバルたちを一蹴した。プログノーシスが3度目の重賞挑戦で待望の初V。コンビを組んで5戦5勝の川田騎手は、納得の表情で切り出した。
「馬場が緩く、その面も影響しながらの直線でしたが、何とか前に出ることができました。より乾いたパンパンの馬場の方が能力を発揮できると思います」
大外枠からやや立ち遅れて外に踏み出す形のスタート。「いい形にならないまま1コーナーに入っていたぶん、スイッチが入ってしまい、その後は力みっぱなしになってしまいました」。それでも後方で我慢して勝負どころからポジションを上げて直線に向くと、鞍上のステッキ一発に鋭く反応。メンバー最速の上がり3ハロン33秒9をマークして、逃げ粘るフェーングロッテンをきっちりと¾馬身差、捕らえた。中内田充正調教師は「よく勝ち切ってくれました。あの位置からよく届いてくれました」とたたえた。
体質の弱さを抱え、デビューは3歳の3月(未勝利戦V)と遅かった。2戦目の毎日杯では、のちの日本ダービー馬シャフリヤールに0秒3差の3着。能力の一端を示したが、その後も脚元にアクシデントが重なった。しかし、陣営が焦ることなく、じっくりと成長を促してきたことで、5歳春を迎えて素質が開花。トレーナーは「ポテンシャルは若いときから高いものを持っているなと思っていました。ようやく重賞を取れました」とうなずいた。
「もう1つ上のクラスで戦ってもらいたいなと思います。年齢的にしっかりしてきたかな…というところなので、結果を出していきたいです」
中内田師はGⅠのステージを見据える。次走は未定ながら、大阪杯の優先出走権を獲得して視界は大きく広がった。桶狭間の戦いを制したプログノーシスは、父ディープインパクト譲りの切れ味で天下統一を目指していく。
■プログノーシス 父ディープインパクト、母ヴェルダ、母の父オブザーヴァトリー。鹿毛の牡5歳。栗東・中内田充正厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は(有)社台レースホース。戦績8戦5勝。獲得賞金1億4062万1000円。重賞初勝利。金鯱賞は中内田充正調教師が2019年ダノンプレミアムに次いで2勝目。川田将雅騎手は14年ラストインパクト、19年ダノンプレミアムに次いで3勝目。馬名は「予知(ギリシャ語)」。
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