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第59回函館記念(GⅢ、芝2000メートル)が、サマー2000シリーズの第2戦(全5戦)として16日、函館競馬場で行われる。実力伯仲の好メンバーで熱いレースが期待される。
アラタ(美浦・和田勇介厩舎、牡6歳)は好位から抜け出して巴賞を快勝。函館で4戦3勝とした。昨年の函館記念は6着に敗れたが、続く札幌記念4着から2走前の金鯱賞3着まで重賞で4戦連続で掲示板を確保したのは立派。58キロは巴賞と同じ斤量でこの馬自体は気にならないが、ハンデ戦だけに軽い馬との差がどうかだけ。相手関係からも重賞初制覇の好機だ。
ドーブネ(栗東・武幸四郎厩舎、牡4歳)=57キロ=はその巴賞で先行して2着に踏ん張った。洋芝適性を十分に感じさせる内容で、3走前の中山記念ではシュネルマイスター、スタニングローズのGIホース2頭に先着の3着。詰めの甘さは残るものの、地力は確かなものがある。
ハヤヤッコ(美浦・国枝栄厩舎、牡7歳)には連覇の期待が懸かる。昨年は重馬場に助けられた感じだが、開催最終週で今年も馬力を要することは間違いない。昨年ほど悪くならなくても中日新聞杯5着、金鯱賞4着と少し時計がかかれば良馬場でも善戦。昨年から1・5キロ増のハンデ58・5キロを克服すればチャンスはある。
マイネルウィルトス(栗東・宮徹厩舎、牡7歳)=57キロ=は昨年の2着馬。GⅡのアルゼンチン共和国杯、目黒記念でも2着と実績的には一番といっていい存在だ。時計勝負よりもパワー勝負に向くタイプで、1年のブランク明けは楽ではないが、力を出し切ればチャンスはありそう。
トップハンデは59キロのユニコーンライオン(栗東・矢作芳人厩舎、牡7歳)。前走の宝塚記念は先手を取ったものの15着と大敗したが、GⅢならその逃げ脚は軽視できない。
アルナシーム(栗東・橋口慎介厩舎、牡4歳)=55キロ=は3勝クラスを卒業したばかりだが、GIの朝日杯FSで4着になるなど、2歳時から素質を高く評価されていた。鋭い追い込みを決めて函館でデビュー勝ちしており、洋芝にも不安なし。昇級戦でも侮れない。
同じく昇級戦だが、セントライト記念3着の実績があるローシャムパーク(美浦・田中博康厩舎、牡4歳)=56キロ=もマークしたい存在。新潟大賞典3着のイクスプロージョン(栗東・杉山晴紀厩舎、牡5歳)=57キロ、潮来S、烏丸Sを連勝してきたブローザホーン(美浦・中野栄治厩舎、牡4歳)=55キロ=なども上位争いが可能だ。
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