GIシリーズは
安田記念でひと区切り。今週の東京は9日に「第36回
エプソムC」が行われる。注目は池江厩舎が昨年の
サトノアーサーに続く連覇を狙う
ソーグリッタリング。晩成の
ステイゴールド産駒らしく、5歳の春に六甲S、都大路Sとリステッドを連勝してきた。のちに香港C、仏イスパーン賞と海外GI2勝をあげた
エイシンヒカリのように、出世レースからの飛躍を目指す。
晩成の血がいよいよ開花のときを迎えた。
ステイゴールド産駒の5歳馬
ソーグリッタリングがリステッドレースを連勝。
京都2歳S(5着)以来の重賞の舞台に立つ。
「子供っぽさが抜けてガッシリとした体つきになり、気性面も成長したことで道中でためが利くようになりましたね」
兼武助手が好調の理由を説明する。以前は馬体の増減が激しかったり、先頭に立つと気を抜く癖があったりと心身とも課題があったが、年を重ねるごとに克服してきた。
都大路Sは中団からケタ違いの末脚を発揮し、キャリア最大タイの1馬身3/4差で楽勝。しかも京都芝1800メートルを、史上2番目(最速は
グランデッツァの1分43秒9)に速い1分44秒6で走破。パワーアップは顕著だ。
中間は在厩で順調そのもの。先週のCWコースでは一杯に追われ、ラスト1F11秒6の鋭い伸びを披露。併走馬をあっさり1馬身突き放した。見守った池江調教師も「抜け出しても気を抜かず、いい動き」と満足げ。12年
トーセンレーヴ、昨年の
サトノアーサーに続く3勝目を意識している。
前走は落馬負傷で乗れなかった鞍上も、頼もしい姿で戻ってきた。
ロジャーバローズでダービージョッキーとなった浜中だ。「前走が鮮やかな勝ち方。今なら重賞でもチャンスがあるはず」と頼もしい。
安田記念の
インディチャンプに続き、
ステイゴールド産駒が東京を彩りそうだ。(夕刊フジ)
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