くりーくの中間調教チェック フェブラリーS2022
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こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
今回も前走からの中間の調整内容(評価はA~F)を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。
2月20日(日) 東京11R 第39回フェブラリーS(4歳以上G1・ダート1600m)
【登録頭数:24頭】(フルゲートト:16頭)
<優先出走馬>
スワーヴアラミス(前走492kg(+6kg)、中3週)<D>
前走Vも昨春から使い詰めで、マイル戦も今回が初めて。この中間、2週前1週前とCWを長めから追われているが、1週前の動きを見ると終い脚が上がり気味で、前走時のような勢いがない。
テイエムサウスダン(前走554kg(+10kg)、中2週)<B>
大型馬で前走時(+10kg)のパドックでは腹周りに余裕がある感じだった。この中間は1週前の金曜日に坂路で追われて終い好時計も、切れすぎるところがありマイル実績もなく距離の面で不安は残る。
<賞金上位馬>
テーオーケインズ ※出走回避予定
ソダシ(前走470kg(-4kg)、中10週)<B>
乗り込み豊富も、追い切りでは好時計の出る馬が、1週前追い切りでは仕掛けられてからの反応が遅い印象の動き。物足りなさが残る。
ケイティブレイブ(前走537kg(+11kg)、中2週)<D>
川崎記念から間隔が詰まっており、日曜日に坂路で追われたが併走遅れで時計も平凡。
マルシュロレーヌ ※出走回避予定
アルクトス(前走544kg(-1kg)、4ヵ月半)<C>
休み明け。この中間は、1週前追い切り(南W)では直線でステッキが何度も入りと、反応が良くない。暖かい時期のようには馬体が絞れてきていないのかもしれない。
ミューチャリー(前走466kg(+6kg)、中7週)<C>
この中間は速い時計で3本追い切られている。1週前追い切りでは先着をはたしてきたが、この馬にとしては時計が遅い。
レッドルゼル(前走488kg(+2kg)、3ヶ月半)<A>
今年は休み明けでの参戦となるが、鉄砲駆けするタイプで問題はない。坂路で好時計の出る馬で、1週前追い切りでは重心が低い走りで抜群の伸び脚を披露。出来はかなり良さそうで、昨年以上の走りも期待できそう。
カフェファラオ(前走520kg(-4kg)、中10週)<B>
追い切りの時計は、自動計測になっているので昨年よりもかなり速い今回。その動きからも、昨年の勝ち馬が前走を一度使われて良化してきたという印象を受ける。
エアスピネル(前走486kg(+4kg)、中10週)<B>
乗り込み豊富で坂路で好時計。1週前追い切りでも、デムーロ騎手が騎乗して上々の動きをアピールしている。
サンライズノヴァ(前走527kg(-7kg)、中7週)<A>
この中間は2週前、1週前と併せ馬で先着。動きを見ても終いグッとひと伸びしてみせており、昨年よりは出来は良さそう。
テオレーマ(前走472kg(-4kg)、中3週)<A>
ここ3戦レースを使われるごとに体重が減っている点は気がかりだが、それでも中3週と間隔が詰まっている中で1週前追い切りでは終いしっかり伸びて併せて先着を決めてきた。引き続き調子は良さそう。
ソリストサンダー(前走488kg(+4kg)、中2週)<B>
前走時のパドックでは腹周りに余裕を感じさせていたので、前走を一度使われて馬体が締まってくれば上積みを期待できそう。
インティ(前走516kg(-10kg)、中10週)<B>
この中間も乗り込み豊富。1週前追い切りは武豊騎手が騎乗して気分良さそうに馬なりでの調整となったが、やや硬さはあるものの前走時よりも動きは良い。
ダイワキャグニー(前走500kg(+8kg)、中6週)<C>
この中間、1週前追い切りでは南Bコースで追われ好時計で先着。ただ、内めを回ってのもので時計はそれほど目立つ部類でもない。
<除外対象馬>
サンライズホープ(前走552kg(-2kg)、中3週)<B>
前走時は追い切り内容好感で◎にしたが、ゴール前でのもうひと伸びが足りなかった。大型馬でこの中間も追い切りで好時計が出ているあたりからは上積みが見込めそうだが、距離短縮がポイントになりそう。長めの距離の方が良い印象はぬぐえない。
タイムフライヤー(前走480kg(+4kg)、中2週)<C>
休み明けの前走時は、追い切りでは良い動きを見せていたがレースでは物足りない内容。この中間は軽めの調整となっていて、上積みはありそうだが大きな変わり身まではどうか。
アナザートゥルース(前走479kg(-3kg)、中7週)<C>
この中間の追い切り時計を見ると、いつもよりも時計がかかっていてやや物足りない感じあり。
タガノビューティー(前走518kg(-4kg)、中2週)<C>
この中間は間隔が詰まっていて軽めの調整。そもそも大柄な馬が強めに追われていない点はマイナス材料。
ブルベアイリーデ(前走488kg(+6kg)、中3週)<C>
1週前追い切りでは、走りやすそうな馬場も時計平凡。
カデナ(前走494kg(+16kg)、中3週)<B>
1週前追い切りでは時計は平凡も重心が低い走りで力強さがあり、前走からの上積みがありそう。
クロパラントゥ(前走522kg(-2kg)、連闘)<E>
乗り込み豊富でしっかり乗りこまれ臨んだ先週大敗。
ゲンパチフォルツァ(前走522kg(+8kg)、連闘)<E>
先週出走も見せ場なし。
※今回のこのコラムからの推奨馬は、レッドルゼル、テオレーマ、サンライズノヴァの3頭をあげておきます。
<東京ダート1600mVR動画>
◇今回は、フェブラリーS編でした。
今年最初のJRAでのG1レースが行われます。トップクラスの馬たちがサウジカップやドバイワールドカップに向かうため、やや寂しいメンバー構成となってしまいました。この時期にこの距離となると、チャンピオンズ_Cのように豪華メンバーになることはなかなか難しそうですが、南部杯、武蔵野S、東海Sあたりのステップレースを中心にこの路線の底上げ、充実を図っていけばダートのマイル路線の頂点としてもう少し盛り上がり方も違ってくるのかもしれません。
※フェブラリーステークス出走各馬の最終追い切り評価については、最終予想内でコメントする予定です。
※最終結論は、レース当日のくりーくプロページでチェックしてください。
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【TAROの競馬研究室】出遅れてマクる”デムスペ”連続炸裂は好調の証/京成杯展望
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バカンス明けでまだ眠っているルメール騎手と比べ、年明けからデムーロ騎手が目立っている。月曜のフェアリーSではライラックに騎乗し、お得意のマクリ戦法で外から差し切りを決めた。
先月の阪神JFをサークルオブライフで制すると、翌週にはミスニューヨークでターコイズSを制覇、そして今回はライラックでフェアリーSを制覇と、短期間で重賞3勝の固め打ち。地方にはなるが東京大賞典ではオメガパフュームで4連覇の偉業を達成しており、好調期に突入しているとみて良さそうだ。
~デムーロ騎手はむしろ出遅れた方が良い
筆者はしばしば、「デムーロ騎手は出遅れた方が良い」と言うのだが、別に冗談ではなく本当の話。デムーロ騎手がなぜよく出遅れるのかはわからないが、本来であればネガティブな出遅れも、デムーロ騎手にとっては決して悪い話ではない。
なぜなら、デムーロ騎手は馬群の中ではなく、オープンなスペースで馬と呼吸を合わせるのが得意だからだ。したがって、(特に内枠で)キレイにスタートを決めてしまうと馬群の中に入ることになってしまい、上手くコンタクトを取れない。一方で、出遅れることにより馬群に入らず、スタートから上手く馬との呼吸を整えることができる。前半でリラックスできるので、後半の伸びに繋がる。
こんなジョッキーは他にはいないのでかなり特殊ではあるのだが、実際ミスニューヨーク、ライラックの2頭で、中山マイル戦としてはかなり非常識と思える最後方から外を押し上げる競馬で重賞を2勝。人馬一体というか、馬と友達という感じのデムーロ騎手の騎乗ぶりは、JRAの中では唯一無二と言える。
なお、月曜日は他のレースでも連続で馬券に絡んでおり、フェアリーSを含め6戦して5回馬券圏内。
1レースのレオンラファールでは、スタートで立ち遅れて呼吸を整えると、そこからマクって4角先頭から押し切り、5番人気1着。5レースのルールオブルーラーこそスタートを決めて内枠を生かし8番人気3着と好走したが、10レースの迎春Sではやはりスタートで行き脚がつかず後方からの競馬となり外から押し上げて3着。11レースは前述通りライラックで最後方からマクって重賞制覇。最終レースのコスモアディラートでも、やはり出遅れ。4コーナーで一気に動く得意パターンで3着を確保した。
いわば出遅れて外から動くデムーロスペシャル。これがよくハマるときは「好調のデムーロ騎手」と判断して良い。デムーロ騎手は好不調が割とハッキリとした、バイオリズム重視ジョッキー。見極めが大事になるので、今は買いの時期とみて良さそうだ。
(各騎手の詳細な特徴については『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』をご覧下さい)
~京成杯の注目馬
最後はいつも通り今週末の注目馬で締めたい。今回は京成杯からこの馬を。
・テンダンス(和田竜二騎手)
前走の東スポ杯ではスローの好位から上手く立ち回って3着を確保。東スポ杯は勝ったイクイノックス他比較的メンバーが揃っており、5着だったレッドベルアームが先週のシンザン記念で3着と好走、テンダンスの走りも評価して良い。半兄はカデナで、本馬も器用さを感じるので中山2000m替わりも問題ない。位置を取りに行く和田騎手も中山2000mにおいてはプラスで、引き続き好勝負になるはずだ。
※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。
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