【伊吹雅也のピックアップ競馬データ2023年01月01日号】特選重賞データ分析編(339)~2023年京都金杯
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【TAROの競馬研究室】馬券の買い方を考える~複勝か3連複か、それぞれのメリットとデメリットを考察/クイーンS展望
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先週末は中京記念が小倉競馬場で行われた。制したのは6番人気の伏兵・ベレヌス。スタートからスピードを生かして先手を取ると、直線は追い上げて来たカテドラル、早めに動いたファルコニアを封じた。
逃げ馬というと内枠が良いように思われるかもしれないが、外枠には外枠のメリットがある。今回は内のベステンダンクやコルテジアの出方を見ながら自分のリズムでハナを奪えたことが大きく、最後の踏ん張りに繋がった。2着以下も外枠勢が上位を占める形に。これは好位のベステンダンクやコルテジアが早々にバテたことと、外から早めにファルコニアが押し上げたため、インの好位~中団組は渋滞に巻き込まれてアクセルを踏み遅れたことによる。隊列の重要性を感じさせられた一戦だった。
さて、今週は少し買い方について考えてみたい。先週の当コラムで福島最終週は芝1200mの外枠が狙いと書いたが、結果はやはり外枠が大活躍。5レース中3レースで7~8枠の馬が制した。その中、最後の最後に行われた日曜福島12Rの芝1200mで狙ったのは大外枠の◎16スターライトキス。松岡騎手も最近は外伸びに強いジョッキーになっており、7番人気という伏兵ながらも流れやコース取りひとつだと考えた。
もっとも、ココでお話ししたいのは予想よりも買い方。
個人的にはワイドと3連複を勝負馬券にしたのだが、当方の配信の中では複勝でもいいという旨をお伝えした。結果的に、私の某サイトの1万円分の公開馬券ではワイドが500円ずつと3連複400円分が的中。
10,000円→39,120円の払い戻しになった。
一方、仮に複勝で勝負していた場合は最終オッズが3.6倍だったから、10,000円→36,000円。
単純な計算ならば、約3,000円分ほど「ワイド&3連複」の方が高めを引けたことになる。
だが、ココからが問題。いうまでもなくワイドや3連複にはヒモ抜けリスクがある一方、複勝にはそれがない。
つまり、
A:ワイド&3連複勝負
B:複勝一点勝負
とすると、プランAはヒモ抜けリスクを取る分、上振れの高配当に期待できる一方、プランBはヒモ抜けリスクがない分、配当の上限(=複勝の上限)が決まっている、というのが両者の比較だ。
お断りしておくが、この場合どちらが良いとか悪いとかそういう話をしたいのではない。そうではなくて、双方のメリットデメリットを理解した上で券種を選びたいということだ。
プランAはヒモに穴っぽいところを連れてくると10万20万といった高配当にも期待できる一方、堅めの相手が来た場合は複勝と大して変わらない払い戻しになったり、場合によってはそれ以下にもなりかねず、軸が来ても払い戻しはなしというケースも想定される。
一方プランBは本命馬が来れば確実に馬券を取れる一方、上限は知れているので複勝の最高配当以上のものは望めなくなる。つまり今回のケースでいえば10万~20万の可能性は皆無だ。
また、プランAの予想にかける労力の大きさも見逃せない。プランAの場合はワイドや3連複ゆえに相手を選ぶというもうひとつの作業が発生する。他方プランBは複勝だけなので相手(ヒモ)を考える必要はなく、所要時間という点では大きなメリットがある。時間=お金と考えるならば、案外複勝でサクッと予想を終えてしまえるのは魅力的だったりもする。もっとも競馬予想にかかる時間=労力と考えるのは少々野暮な気もするが…。
いろいろ考えてはきたものの、先に述べた通りどちらが正解ということもなく、あとは性格や好みによるのだろう。私の場合は的中したあとに配当がいくらつくのかを見るのが楽しいという面や、大穴が絡んだ場合の上振れにワクワクする…という性格的なこともあるのでプランAのよりリスクを取った買い方が好きなのだが、それは反面「せっかく穴本命が来たのに一円にもならない」という結末が訪れる危険と隣り合わせでもある。
確実に攻めるか、あるいはさらに高めを目指すか、馬券の買い方はその人の性格も絡んでくる。
この話は長くなるのでひとまずここまで。
では、今回も先週の競馬から次走狙えそうな馬を一頭。
【次走狙い馬】ビターグラッセ(日曜福島3レース・2歳未勝利/3着)
最終週日曜日の馬場状態から最内枠はかなり厳しかったが、それでもよく詰めた。今回の内容からも未勝利なら地力上位は明らか。ジリっぽいのでアタマ鉄板というタイプではないが、連複軸なら信頼度は高い。
~クイーンS展望
では、いつも通り最後は週末の注目馬で締めたい。今週末は札幌競馬場でクイーンSが行われる。注目馬はコチラ。
・スライリー(丹内祐次騎手)
昨年の秋華賞5着馬。その後は馬券に絡めていないが、今回と同じコーナー4回の1800mで行われた中山牝馬Sでは4着と健闘、適性の高さを見せた。東京の重賞でも好走歴があるがどちらかといえば決め手を生かすよりも立ち回りを生かしたいタイプで札幌1800mは合うはず。ローカルに強い丹内騎手に乗り替わるのもプラスで、立ち回り次第でそろそろ出番があっていい。
※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。 |
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