トゥザヴィクトリー(競走馬)

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写真一覧
抹消  鹿毛 1996年2月22日生
調教師池江泰郎(栗東)
馬主金子 真人
生産者ノーザンファーム
生産地早来町
戦績21戦[6-4-4-7]
総賞金47,762万円
収得賞金11,375万円
英字表記To the Victory
血統 サンデーサイレンス
血統 ][ 産駒 ]
Halo
Wishing Well
フェアリードール
血統 ][ 産駒 ]
Nureyev
Dream Deal
兄弟 サイレントディールクリスタルウイング
市場価格
前走 2002/03/23 ドバイワールドC G1
次走予定

トゥザヴィクトリーの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
02/03/23 アラ 7 ドバイWC G1 ダ2000 11--------11** 牝6 55.0 O.PESLIE池江泰郎 --0000 ------STREET CRY
02/02/17 東京 11 フェブラリー G1 ダ1600 16235.434** 牝6 55.0 武豊池江泰郎 494
(+6)
1.35.5 0.436.6アグネスデジタル
01/12/23 中山 9 有馬記念 G1 芝2500 132217.763** 牝5 55.0 武豊池江泰郎 488
(-2)
2.33.3 0.234.8マンハッタンカフェ
01/11/25 東京 10 ジャパンC G1 芝2400 153534.11114** 牝5 55.0 四位洋文池江泰郎 490
(-6)
2.30.5 6.742.4⑪⑨ジャングルポケット
01/11/11 京都 11 エリザベス杯 G1 芝2200 157135.941** 牝5 56.0 武豊池江泰郎 496
(--)
2.11.2 -0.033.9⑨⑩⑩⑩ローズバド
01/03/24 アラ 7 ドバイWC G1 ダ2000 12--------2** 牝5 55.0 武豊池江泰郎 --0000 ------CAPTAIN STEVE
01/02/18 東京 11 フェブラリー G1 ダ1600 168166.143** 牝5 55.0 武豊池江泰郎 486
(-8)
1.35.8 0.236.6ノボトゥルー
00/12/17 阪神 11 サン阪神牝特 G2 芝1600 14334.331** 牝4 55.0 四位洋文池江泰郎 494
(-4)
1.33.8 -0.435.1タイキダイヤ
00/11/12 京都 11 エリザベス杯 G1 芝2200 17353.124** 牝4 56.0 四位洋文池江泰郎 498
(+14)
2.13.4 0.634.5ファレノプシス
00/10/15 東京 11 府中牝馬S G3 芝1800 13222.711** 牝4 55.0 四位洋文池江泰郎 484
(+2)
1.48.3 -0.733.5ハイフレンドコード
00/08/13 札幌 11 クイーンS G3 芝1800 13331.811** 牝4 55.0 藤田伸二池江泰郎 482
(-2)
1.46.8 -0.135.5エイダイクイン
00/07/09 阪神 11 マーメイドS G3 芝2000 14572.812** 牝4 55.0 幸英明池江泰郎 484
(-4)
1.59.1 0.236.0フサイチエアデール
00/06/11 東京 11 エプソムC G3 芝1800 15227.035** 牝4 55.0 蛯名正義池江泰郎 488
(+4)
1.50.1 0.637.5アメリカンボス
99/10/24 京都 11 秋華賞 G1 芝2000 18353.3113** 牝3 55.0 武豊池江泰郎 484
(+4)
2.00.3 1.037.9ブゼンキャンドル
99/09/26 阪神 11 ローズS G2 芝2000 12681.414** 牝3 54.0 武豊池江泰郎 480
(+12)
2.01.0 0.235.9ヒシピナクル
99/05/30 東京 11 優駿牝馬 G1 芝2400 18363.612** 牝3 55.0 武豊池江泰郎 468
(-6)
2.26.9 0.035.1⑤④④④ウメノファイバー
99/04/11 阪神 11 桜花賞 G1 芝1600 188169.453** 牝3 55.0 幸英明池江泰郎 474
(-4)
1.35.9 0.436.9プリモディーネ
99/03/20 阪神 11 アネモネS OP 芝1400 168151.413** 牝3 54.0 武豊池江泰郎 478
(+2)
1.25.6 0.539.0ハギノスプレンダー
99/01/30 京都 9 つばき賞 500万下 芝2000 16111.211** 牝3 53.0 武豊池江泰郎 476
(-6)
2.02.0 -0.635.8タヤスタモツ
99/01/10 京都 9 福寿草特別 500万下 芝2000 16352.822** 牝3 53.0 武豊池江泰郎 482
(-12)
2.02.2 0.335.4スリリングサンデー

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トゥザヴィクトリーの関連ニュース

2001年のGⅠエリザベス女王杯を勝ち、同年の最優秀4歳以上牝馬に輝いたトゥザヴィクトリー(父サンデーサイレンス、母フェアリードール)が昨年5月14日、繋養先のノーザンファーム(北海道安平町)で死去していたことがわかった。27歳だった。

1998年に栗東・池江泰郎厩舎からデビュー。桜花賞3着、オークス2着などクラシック戦線で活躍した。ダートに初参戦した2001年フェブラリーSで3着と好走すると、続くドバイワールドCでは2着。02年の同レース11着を最後にノーザンファームで繁殖入りした。

母としてトゥザグローリートゥザワールドトーセンビクトリー(ともに父キングカメハメハ)と重賞ウイナーを生み、孫の代からも重賞勝ち馬を出し、繁殖牝馬としても優秀な成績を残した。17年に引退し、ノーザンファームでリードホースとして余生を送っていた。




【うわさの2歳馬】おばにトゥザヴィクトリー~スカイフォール2021年8月21日() 13:51

 【札幌5R】スカイフォールは、おばにエリザベス女王杯を勝ち、ドバイワールドCで2着となったトゥザヴィクトリーがいる名牝系の出身だ。函館芝コースの併せ馬で鋭く反応しており、「時計は出ているが、鞍上に促されて動くタイプ。乗り込みは十分で動きも水準以上」と、昆調教師は仕上がりに自信。(夕刊フジ)

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【馬人クローズアップ】市川明彦厩務員 2020年9月4日(金) 04:57

 今週の「馬人」はGIウイナーを手掛けた腕利き2人の特別編。ディープインパクトを担当した市川明彦厩務員(60)は、ディープの孫にあたるアールラプチャー小倉2歳Sに臨む。ゴールドシップを担当した今浪隆利厩務員(61)は、白毛のソダシとともに担当馬で札幌2歳S3勝目を狙う。

 ◇

 丁寧なブラッシングを施す姿は、本当の孫娘をめでるようだ。8月30日のデビュー戦を飾り、連闘で小倉2歳Sに臨むアールラプチャー。その世話役を務めるのは、同馬の父ミッキーアイルの父で、日本史上最強馬と言われるディープインパクトを担当した市川明彦厩務員だ。

 「バランスが良くて、特にトモ(後肢)のつくりがいいですね。普段のしぐさにおじいちゃんが見え隠れしていますよ。落ち着いていて、環境の変化に動じない。マイペースで自分を持っているのは同じです」

 3日朝にも、脈々と受け継がれる大物感にうなる出来事があった。台風9号の影響で、前日2日から滞在する小倉競馬場周辺は強風に見舞われ、その度に厩舎内にガタガタと大きな音が響いた。心配になって午前2時過ぎに馬房に様子を見に行くと、アールは何事もないように眠っていた。「大したもんだなと思いましたよ。自分に気づくと、よく寝たーって感じで伸びをしてね」。まだ新馬戦を勝ったばかり。捕らぬ狸の皮算用と分かっていても、ひのき舞台に思いをはせてしまう。

 池江泰郎厩舎所属時は、ディープを筆頭にブラックタイドトゥザヴィクトリーなどを手がけた。師の定年後、2011年3月から千田厩舎に所属。「いい競馬をたくさんさせてもらっています。担当しているムーンチャイム(3勝クラス)は楽しみですよ」。だが、ディープインパクト産駒とは縁がなかった。今回はトゥザグローリーの11年京都記念以来のタイトル奪取に挑む。小倉2歳Sにレース名が変更された01年以降、同年タムロチェリー、04年コスモヴァレンチが、連闘でこのレースを勝っている。

 「満足いく人生は面白くない。過ぎ去ったことはすぐに忘れてね。満足いかない人生がいい。常に何かを求めているようなね。今回も挑戦者として頑張りますよ」

 ディープの孫娘と狙う重賞制覇。その先に見据えるのは、牝馬クラシックの舞台だ。(川端亮平)

■市川明彦(いちかわ・あきひこ) 1959(昭和34)年9月24日、京都府出身の60歳。現在のJA勤務を経て84年に栗東・池江泰郎厩舎で厩務員となる。ディープインパクトブラックタイドトゥザヴィクトリートゥザグローリーサイレントディールなどの名馬を担当。池江郎厩舎解散後、11年3月から千田輝彦厩舎所属。



小倉2歳Sの出馬表はこちら 調教タイムも掲載

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【うわさの2歳馬】近親にトゥザヴィクトリーら活躍馬多数~アウトストラーダ 2020年8月22日() 15:17

 【札幌5R】アウトストラーダは、近親にエリザベス女王杯を制した名牝トゥザヴィクトリー京都記念など重賞5勝のトゥザグローリーなど活躍馬がそろっている。「体力を強化するために放牧を挟んだ。気性的に距離は合いそうだし、スタミナ勝負になれば」と、神崎助手は好感触だ。(夕刊フジ)

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【血統アナリシス】日本ダービー 首位争い必至の皐月賞馬!青葉賞2着馬も魅力大!2019年5月25日() 16:00

日曜日に行われる日本ダービーの出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。予想の際にお役立てください。


ロジャーバローズ
母のリトルブックは未勝利ながら、伯母に英G1勝ち馬のドナブリーニ、その仔として7冠牝馬ジェンティルドンナがいる筋が通った牝系の出自。母父のリブレティスト(ダンチヒ系)は仏G1を2つ制したマイラータイプで、スピードの持続力に優れた血統構成と言えよう。父・トップサイアー×母父・マイルG1馬の組み合わせは、近年の日本ダービーにおける活躍配合のひとつ。持ち味を存分に活かせる持続力勝負になれば、上位進出の可能性は十分にある。

ヴィント
4代母にオークス馬のシャダイアイバーがいる確かな牝系の出身。母はグラスワンダー×サンデーサイレンスの配合馬で、ロベルトとヘイルトゥリーズンのインブリードを持つ点が大きな特徴。同系配合パターン(逆を含む)から、数多くの重賞ウイナーが生まれている。その母にドバイワールドカップ勝ちのモンテロッソを重ね、パワーをさらに増強しているのが本馬。それなりのポテンシャルを秘めているものと推察される。ただし、パワー優先のぶん速い上がりを求められるとイマイチ。持ち味を活かすには、自身から動いて持続質勝負に持ち込みたい。

エメラルファイト
クロフネ×スペシャルウィーク×ストームバード系という組み合わせ。これまでの戦績および配合の字面が示すように、瞬発力よりも持続力に長けたスピードタイプと判断できる。一方で近親の活躍馬をみると、ビッグバイキングや英G2勝ちのビントアライールが目立つ程度。ここに入ると活力の面で物足りない。クロフネ産駒の東京芝2400mにおけるパフォーマンスも芳しくなく、今回の舞台は適性外の印象を受ける。ここは静観が賢明だろう。

サトノルークス
重賞戦線で活躍したタッチングスピーチムーヴザワールドの全弟。母は英マイルG1の勝ち馬、その全姉に愛7FのG1勝ち馬、近親にも欧米のG1馬が名を連ねる良血だ。ただし、母父にサドラーズウェルズそのものが配されているぶん、皐月賞のようなスピード決着になると分が悪い。加えて、やや晩成色の濃い母系の血統ゆえに完成度の面でも見劣りする。スタンダードな馬場や展開では苦しく、道悪あるいは上がりを要する流れなど、何らかの恩恵が欲しい。

マイネルサーパス
父であるアイルハヴアナザーは、1800mあたりを得意とする産駒を輩出する傾向が強く、東京芝が得意とも言い難い。加えて、父フォーティナイナー系の当該コース成績も芳しくなく、東京芝2000m→東京芝2400mの臨戦過程は大きな不安材料。きょうだいと近い親族の顔ぶれもインパクトを欠き、オープンクラスで活躍したマイネルクラリティが最たる存在。ゆえに、活力面の後押しも見込めそうにない。ここは様子見が正解とみる。

サートゥルナーリア
父のロードカナロアアーモンドアイを輩出。同馬と本馬は、母方にスペシャル牝系を有した、ノーザンダンサー系種牡馬を内包している点で共通する。加えて、本馬の母父は日本ダービー馬、母はオークス馬、半兄はジャパンカップ勝ち馬というように、東京芝2400mをこなせる下地は整っている印象。完成が近づくに連れ、スピード色が濃くなる可能性はあるものの、速力を含めた総合力が重んじられる日本ダービーの舞台なら問題はない。まともであれば、首位争いに絡んでくるはずだ。

ダノンキングリー
ディープインパクト×ストームキャットの組み合わせは、キズナエイシンヒカリなど、成功例が後を絶たないニックス配合。祖母は米2歳女王、その仔のウエストコーストは米G1を2勝、昨年のドバイワールドカップでも2着に奮闘した。ゆえに、牝系の活力と底力についても不足はない。ただ、脚が短く寸詰まりのコンパクトな体型をみるに、本質はマイルレンジがベター。上質のスピードが求められる日本ダービーとはいえ、勝ち切れるかどうかについては疑問符が付く。皐月賞のパフォーマンスをそのまま評価しての連下扱いが妥当ではないか。

メイショウテンゲン
2016年の優勝馬マカヒキなど、多数の重賞ウイナーを輩出している、ディープインパクト×フレンチデピュティ配合馬。母は重賞2勝、エリザベス女王杯2着のメイショウベルーガというように、額面上の血統構成だけならここでも足りる。一方で、サドラーズウェルズ×ドローンの配合馬である祖母の影響が濃いせいか、現状はパワーと持久力が強く出ている印象。それゆえ、スピード勝負になると後手を踏みやすい。圏内に食い込むには、タイトな展開、あるいは上がりを要する馬場の出現が不可欠と言えよう。

ニシノデイジー
アグネスタキオンを母父に持ち、祖母はセイウンスカイ×ニシノフラワーの配合馬。母方に中山のG1ウイナーが並んでいる点が大きな特徴だ。ゆえに、東京スポーツ杯2歳S勝ちがあるとはいえ、中山→東京のコース替わりがプラスに作用するとは言い難い。パフォーマンスが頭打ちになっている現状ではなおさらだ。加えて、近い親族に確たる活躍馬はおらず、活力面の後押しも期待できない。今回の舞台で大変身を望むのは厳しいのではないか。

クラージュゲリエ
父のキングカメハメハは現役時に日本ダービーを制し、産駒から2頭の優勝馬を輩出。母父のタニノギムレット日本ダービー馬で、父としては2007年の優勝馬ウオッカを送り出している。3代母のフェアリードールを基点とする一族には、トゥザヴィクトリーほか、クラシック戦線の活躍馬が多数いるように、牝系の質も上等。血統構成はここに入ってもヒケをとることはない。最も得意とする体力勝負になれば、浮上の余地は十分にある。

レッドジェニアル
さかのぼると、1907年に輸入されたフロリースカップに辿り着く在来牝系。代々重ねられてきた種牡馬として、本馬の父キングカメハメハなど、5頭の日本ダービー馬が名を連ねる。母のレッドアゲートはフローラSを制し、近親には統一G1ダービーグランプリの勝ち馬がいることから、時代に即さないクラシカル血統と結論付けるのは早計。本馬自身、京都新聞杯を優勝しているように、重賞戦線でまだまだ活躍が見込める血筋と言えよう。父×重賞勝利経験を持つサンデーサイレンス系牝馬の組み合わせは、当レースにおける活躍配合のひとつ。一角崩しの場面があっても驚けない。

アドマイヤジャスタ
トニービンとリファールの血を引く父ジャスタウェイに、フェアリーキング系×ボールドルーラー系というスピード型の肌馬を掛け合わせ、スピードの持続力とパワーを強調している血統構成。ゆえに、最後の直線が長い東京コースは歓迎のクチだろう。ただ、豪コーフィールドC勝ち馬である半兄アドマイヤラクティの4分の3同血とあって、軽い馬場でスピードを求められると分が悪い。上位争いに加わるには、力を要する馬場、あるいは消耗戦など、持ち味のしぶとさを活かせる競馬が望ましい。

ヴェロックス
ジャスタウェイの2~3歳時は、レースで勝ち切れないケースが多かった。だが、本馬の年明け以降の成績をみると、父の現役時や他の父産駒より早めの成長期が訪れている可能性もある。母はドイツ屈指の名門牝系の出自。母父は持久力と底力を伝えることに長けたモンズーン。血統構成的に距離延長に対する不安はない。ただし、欧州色が濃いぶん、速い上がりの決め手比べはイマイチ。とりわけ、軽い芝の瞬発力勝負では後れをとりやすい。一定以上の持久力を要求される競馬、あるいは自身から動いて持続力勝負に持ち込むことが戴冠の条件となる。

ランフォザローゼス
父であるキングカメハメハは、2頭の日本ダービー馬を輩出。母父のディープインパクトは、父として4頭の日本ダービー馬を送り出している。祖母のエアグルーヴは、牝馬ながら年度代表馬に選出された女傑。そのライン経由で重賞ウイナーが後を絶たないことから、”国内屈指の名牝系”と称しても過言ではない。さらに、本馬の構成は2015年の優勝馬ドゥラメンテと酷似しており、相応のレース適性と底力を秘めているものと推察される。血統魅力度の高い1頭だ。

リオンリオン
キングカメハメハ×エアグルーヴの配合馬であるルーラーシップを父に持ち、祖母にトゥザヴィクトリーを擁する良血馬。持続力に優れ、いい脚を長く使える中距離型とみてとれる。一方で、母父のクロフネが影響しているせいか、母アゲヒバリの仔は総じて瞬発力に乏しい印象。それゆえ、軽い馬場で速い上がりを求められると確度は落ちる。ここで上位争いに絡むには、上がりを要する展開や馬場の出現、あるいは自身から積極的に動いて体力勝負に持ち込むことが肝要となろう。

タガノディアマンテ
父のオルフェーヴルは初年度産駒から、日本ダービー2着馬、オークス3着馬を輩出。母父のキングカメハメハは当レースにおける重要サイアーのひとつ、祖母の父は東京巧者のトニービンというように、額面上の構成だけなら、相応の適性を秘めているものと推察できる。一方、祖母を基点とする親族をみると堅実ながらも、G1で足りないタイプが多く、クラシックの舞台ではパンチ力に欠ける。それなりの走りを見せるかもしれないが、馬券圏内までは届かないのではないか。

ナイママ
母にコレといった繁殖実績はなく、近い親族にも目立つ活躍馬はなし。ここに入ると、活力・底力ともに大きく見劣る感は拭えない。母父のジャングルポケット日本ダービー馬であることや、父の父ディープインパクトが当レースにおける重要サイアーである点を加味しても、前進を見込めるだけの根拠に欠ける。いずれにせよ、今回の舞台は適性外の印象。展開や馬場に恵まれたとしても、複勝圏内には至らないだろう。

シュヴァルツリーゼ
母は独オークス2着馬、叔父をはじめ近親には独の中・長距離G1級が数多く名を連ねる上質の牝系の出自。その牝系にハーツクライを重ねることで、より持久力を強調している。ただ、スタミナ要素が強いタイプゆえに、タフな競馬質でこそ力を発揮するタイプ。皐月賞みたく水準以上の時計を求められるとパンチが足りない。血筋の良さを活かすには、相応の持久力を必要とする競馬になるか、あるいは早めに動いて我慢比べに持ち込むことが必須と言えよう。



ウマニティ重賞攻略チーム

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【中山牝馬S】武で良血開花!ビクトリー重賞初V 2017年3月13日(月) 05:07

 第35回中山牝馬ステークス(12日、中山11R、GIII、4歳上牝馬オープン国際、ハンデ、芝・内1800メートル、1着本賞金3600万円=出走16頭)武豊騎乗の5番人気トーセンビクトリーが、好位から直線で抜け出して重賞初制覇。母トゥザヴィクトリーの超良血馬がようやくタイトルを手にした。この春はヴィクトリアマイル(5月14日、東京、GI、芝1600メートル)が目標になる。タイム1分49秒4(良)。ラストランだった1番人気のマジックタイムは2着に敗れた。

 レディーになった良血が遅まきながら重賞初Vを成し遂げた。2001年のエリザベス女王杯を勝ったトゥザヴィクトリーの子、トーセンビクトリー中山牝馬Sを制して牝馬路線の有力候補に名乗りを上げた。

 「血統のいい馬で早くから期待していましたからね。あのポジションで我慢できたのは以前とは違いました」

 母にも騎乗していた武豊騎手は一昨年の秋華賞(8着)以来のコンビだったが、成長した姿に笑みを浮かべた。以前は気性の激しいやんちゃ娘だったが、この日は鞍上に従順。好スタートから3番手の位置を取ると、スローペースでも行く気をグッとこらえて直線へ。外から来たパールコードを先に行かせ、名手はチラッと横を確認して巧みな手綱さばきで馬群の外へ導く。余裕を持って前の馬をとらえ、マジックタイムの追撃も楽々と退けた。

 「行く馬がいなければハナへ行くことも考えたけど、あの位置取りで。思ったより折り合いもついたし、直線もスムーズに外に出せましたね」

 武豊騎手もけちの付けようがない完勝。エ女王杯勝ちにドバイワールドC2着と母の輝かしい成績ばかりが注目されるが、ようやくタイトルを手に入れた。

 角居調教師は「ここまで成長を我慢したというより寝て待っただけ」と笑うが、13年のセレクトセールで1億1025万円(税込み)で落札されただけに重圧から解放されてホッとした表情だ。

 この後はオーナーと相談して決められるが、ヴィクトリアマイルが当面の目標。開花した良血トーセンビクトリーの輝かしい将来はこれから始まりそうだ。 (柴田章利)

★12日中山11R「中山牝馬S」の着順&払戻金はこちら

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トゥザヴィクトリーの関連コラム

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 本題へ入る前に、前シーズン「ウマニティPOG 2016」で生まれたウマニティPOG史上初の快挙を紹介したいと思います。達成したのは現在スペシャルワールドに所属しているえ~ちゃん。さん。5月28日の日本ダービー(3歳GⅠ・東京芝2400m)を仮想オーナー馬のレイデオロが制したことにより、「全GⅠ制覇」のレイを獲得した最初のユーザーとなりました。え~ちゃん。さんの仮想オーナー馬はこれまでに阪神ジュベナイルフィリーズ朝日杯フューチュリティステークスホープフルステークス桜花賞NHKマイルカップオークス日本ダービーで各1勝、皐月賞で2勝をマーク。サービス開始からわずか4シーズンのスピード達成です。

 各プレイヤーがこれまでに勝ったJRAの重賞は「POGスタンプ」の欄で確認できますから、この機会にぜひ皆さんもチェックしてみてください。ちなみに、私が獲得した達成スタンプは現在のところGⅢ×5、GⅡ×1、GⅠ×2の計8個。「ウマニティPOG 2014」のスペシャルワールドで優勝、GⅠも計4勝(NHKマイルカップオークスを各2勝)と我ながら決して悪くない成績だと思うのですが、この「POGスタンプ」に関してはほとんど埋められていません。そもそも、この「POGスタンプ」を知った時点では「ずいぶんとまた気の長い表彰システムだなぁ」「10年目くらいまでには達成者が現れるんだろうか」みたいなことを思っていましたからね(笑)。空前にしておそらく絶後の記録達成、本当におめでとうございます。

 5シーズン目となる「ウマニティPOG 2017」は開幕から一か月が経過。既にJRAだけでも389頭の2歳馬がデビューを果たし、各ワールドのランキングにも少しずつ動きが出てきました。7月23日には函館2歳ステークス(2歳GⅢ・函館芝1200m)が行われ、世代最初のJRA重賞ウイナーが誕生する予定です。

 既に仮想オーナー枠を使い切り、あとは見守るだけという方もいるはずですが、参加しているプレイヤーの大半は今後の入札がポイントと考えているはず。実際、仮想オーナー募集枠の開放スケジュールに合わせて有力馬を指名することができれば、将来的に優勝争いへ食い込むことも十分可能だと思います。そこで今回は、デビュー間近と思われる馬、すなわち現時点で未出走、かつ東西のトレーニングセンターに入厩している馬の中から、有力と思しき馬をまとめてみました。

 本稿を制作するにあたり、私はまずJRA-VANのデータから「7月3日の時点で入厩している未出走の2歳馬」「東西のトレーニングセンターで坂路調教を行った未出走の2歳馬(競走馬として未登録の馬を含む。ただし7月3日時点で抹消済み、もしくは不在厩とされている馬を除く)」を抽出。今回はその中から注目すべきファクターごとに該当馬をご紹介しましょう。それぞれの一覧には重複もありますがご了承ください。

 まずは「注目POG馬ランキング(2017/07/03 00:00更新)」で100位以内に入っていた該当馬から。末尾に付記したのは「注目POG馬ランキング(2017/07/03 00:00更新)」の順位、並び順は父名順→母名順です。

イッツパーフェクト(牡/父Frankel×母パーフェクトトリビュート) ※75位
シグナライズ(牝/父Frankel×母ワイルドココ) ※72位
プリュス(牝/父ヴィクトワールピサ×母サラフィナ) ※47位
ローザフェリーチェ(牝/父エンパイアメーカー×母ローズバド) ※82位
レイエンダ(牡/父キングカメハメハ×母ラドラーダ) ※5位
ジェネラーレウーノ(牡/父スクリーンヒーロー×母シャンハイロック) ※36位
スヴァルナ(牡/父ステイゴールド×母ブルーミングアレー) ※79位
ゴールドフラッグ(牡/父ステイゴールド×母ポイントフラッグ) ※55位
グランデウィーク(牡/父スペシャルウィーク×母プロフェシーライツ) ※85位
ダノンポピー(牝/父ダイワメジャー×母マネーキャントバイミーラヴ) ※44位
ガールズバンド(牝/父ディープインパクト×母エレクトラレーン) ※76位
フォックスクリーク(牡/父ディープインパクト×母クロウキャニオン) ※69位
ヘンリーバローズ(牡/父ディープインパクト×母シルヴァースカヤ) ※11位
スターリーステージ(牝/父ディープインパクト×母スターアイル) ※1位
グレートウォリアー(牡/父ディープインパクト×母プラウドスペル) ※4位
ワグネリアン(牡/父ディープインパクト×母ミスアンコール) ※62位
アドマイヤデジタル(牡/父ノヴェリスト×母フサイチエアデール) ※63位
パスティス(牡/父ハーツクライ×母ハヤランダ) ※49位
グラマラスライフ(牝/父ハーツクライ×母プリティカリーナ) ※40位
フラットレー(牡/父ハーツクライ×母リッチダンサー) ※3位
カレンシリエージョ(牝/父ハービンジャー×母ベルアリュール2) ※86位
ヴァルディノート(牡/父ヨハネスブルグ×母シシリアンブリーズ) ※80位
イダエンペラー(牡/父ルーラーシップ×母アドマイヤセラヴィ) ※74位
トゥザフロンティア(牡/父ロードカナロア×母トゥザヴィクトリー) ※9位

 余談ながら、昨シーズンはほぼ同様のルールで作成したこの一覧にソウルスターリングダンビュライトがいました。夏の2歳ステークスを目指すような馬だけでなく、来春のクラシック戦線から逆算してこの時期を選んだ馬もたくさんいるのでしょう。
 今シーズンは「注目POG馬ランキング」1位のスターリーステージ(スターアイルの2015)が該当。まだ具体的な出走予定は発表されていないようですが、早ければ夏季競馬のうちにデビューを果たすかもしれませんね。グレートウォリアー(プラウドスペルの2015)、レイエンダ(ラドラーダの2015)といった“超”のつく良血馬も入厩済みです。

 ここから先は、当コラムの今シーズン第1回「POG的データ分析」を参考に、有力と思われる馬を紹介していきます。
 種牡馬別成績でダントツの存在だったディープインパクトの産駒は下記の通りでした。

イルーシヴグレイス(牝/父ディープインパクト×母イルーシヴウェーヴ)
マイスターシャーレ(牡/父ディープインパクト×母ウィステリアアーチ)
ガールズバンド(牝/父ディープインパクト×母エレクトラレーン) ※76位
ウォルビスベイ(牡/父ディープインパクト×母オヴァンボクイーン)
プラーナ(牝/父ディープインパクト×母オウケンサクラ
ロードマドリード(牡/父ディープインパクト×母キャサリンオブアラゴン)
フォックスクリーク(牡/父ディープインパクト×母クロウキャニオン) ※69位
ダークナイトムーン(牡/父ディープインパクト×母サマーナイトシティ)
アンチェイン(牡/父ディープインパクト×母サムワントゥラブ)
グラウベン(牡/父ディープインパクト×母サンドリオン)
ヘンリーバローズ(牡/父ディープインパクト×母シルヴァースカヤ) ※11位
スターリーステージ(牝/父ディープインパクト×母スターアイル) ※1位
カーボナード(牡/父ディープインパクト×母ディアマンティナ)
ノーブルカリナン(牝/父ディープインパクト×母ノーブルジュエリー
グレートウォリアー(牡/父ディープインパクト×母プラウドスペル) ※4位
ミッキーマインド(牡/父ディープインパクト×母マイグッドネス)
ワグネリアン(牡/父ディープインパクト×母ミスアンコール) ※62位
エストスペリオル(牡/父ディープインパクト×母メイキアシー)
グローリーヴェイズ(牡/父ディープインパクト×母メジロツボネ)
レッドランディーニ(牝/父ディープインパクト×母レッドメデューサ)
オールフォーラヴ(牝/父ディープインパクト×母レディアルバローザ

 前出のスターリーステージグレートウォリアーに加え、ヘンリーバローズ(シルヴァースカヤの2015)も人気を集めていた一頭。現在開催中の3回中京でデビュー予定との報道もあり、今後はますます注目度がアップするでしょう。しかしその一方、いわゆる“POG本”などでそれほど大きく取り上げられていないディープインパクト産駒も多数いるので、このあたりから後の活躍馬がポンと出てくるかもしれません。

 生産者別成績で突出ぶりが目立ったノーザンファームの生産馬は67頭います。こちらも人気の盲点になっている馬がいそうですから、主要な種牡馬の産駒を中心にチェックしてみてください。

プリズマティコ(牝/父Medaglia d'Oro×母テルアケリー)
ディアブライド(牝/父ヴィクトワールピサ×母アルウェン)
アーデルワイゼ(牝/父エイシンフラッシュ×母アーデルハイト)
ムーランナヴァン(牝/父エイシンフラッシュ×母シュペトレーゼ)
サミットプッシュ(牡/父エイシンフラッシュ×母ブロードピーク)
カラレイア(牝/父エンパイアメーカー×母ベッラレイア
ローザフェリーチェ(牝/父エンパイアメーカー×母ローズバド) ※82位
アドマイヤツルギ(牡/父オルフェーヴル×母リュシオル)
ネイビーアッシュ(牝/父キングカメハメハ×母ダイヤモンドディーバ)
レイエンダ(牡/父キングカメハメハ×母ラドラーダ) ※5位
タムロリバティ(牝/父キンシャサノキセキ×母タイキポーラ
スズカクイーン(牝/父クロフネ×母エカルラート)
ベストヴォヤージュ(牝/父クロフネ×母シーズンズベスト)
イダペガサス(牡/父ゴールドアリュール×母カロンセギュール)
グーテンターク(牡/父ゴールドアリュール×母ジンジャーミスト)
メリッサーニ(牝/父ゴールドアリュール×母ダイワオンディーヌ)
サンドクイーン(牝/父ゴールドアリュール×母フィエラメンテ)
タイセイビスタ(牡/父シンボリクリスエス×母マハービスタ)
ディロス(牡/父ステイゴールド×母ラトーナ)
エバージャスティス(牡/父スマートファルコン×母カリズマティックゴールド)
レディバード(牝/父スマートファルコン×母シーズインポッシブル)
ヘッドストリーム(牡/父ダイワメジャー×母アシュレイリバー)
ガゼボ(牡/父ダイワメジャー×母アマルフィターナ)
メジャーレート(牡/父ダイワメジャー×母スルーレート)
ダノンポピー(牝/父ダイワメジャー×母マネーキャントバイミーラヴ) ※44位
パストゥレイユ(牝/父ダノンシャンティ×母カドリーユ)
イルーシヴグレイス(牝/父ディープインパクト×母イルーシヴウェーヴ)
フォックスクリーク(牡/父ディープインパクト×母クロウキャニオン) ※69位
ヘンリーバローズ(牡/父ディープインパクト×母シルヴァースカヤ) ※11位
スターリーステージ(牝/父ディープインパクト×母スターアイル) ※1位
グレートウォリアー(牡/父ディープインパクト×母プラウドスペル) ※4位
ワグネリアン(牡/父ディープインパクト×母ミスアンコール) ※62位
レッドランディーニ(牝/父ディープインパクト×母レッドメデューサ)
ハイヒール(牝/父トーセンホマレボシ×母ドリームスケイプ)
アイスフェアリー(牝/父ノヴェリスト×母アイスドール
アドマイヤデジタル(牡/父ノヴェリスト×母フサイチエアデール) ※63位
ギルトエッジ(牡/父ノヴェリスト×母ランズエッジ)
ミッキーアトアニ(牡/父ハーツクライ×母アトアニ)
パスティス(牡/父ハーツクライ×母ハヤランダ) ※49位
ハーツイグニション(牝/父ハーツクライ×母ビリーヴミー)
グラマラスライフ(牝/父ハーツクライ×母プリティカリーナ) ※40位
ローブレガリア(牝/父ハーツクライ×母ベルベットローブ)
フラットレー(牡/父ハーツクライ×母リッチダンサー) ※3位
アドマイヤテンプウ(牝/父ハービンジャー×母アステリオン)
ヴェロニカグレース(牝/父ハービンジャー×母エンジェルフォール)
オークヒルロッジ(牡/父ハービンジャー×母オークヒルパーク)
ノームコア(牝/父ハービンジャー×母クロノロジスト)
トーセンアルタイル(牡/父ハービンジャー×母ケアレスウィスパー)
アングレーム(牝/父ハービンジャー×母シャラントレディ)
ノストラダムス(牡/父ハービンジャー×母ソムニア)
カレンシリエージョ(牝/父ハービンジャー×母ベルアリュール2) ※86位
スールマカロン(牝/父ハービンジャー×母マカロンドナンシー)
レンブランサ(牝/父ヘニーヒューズ×母パシオンルージュ)
ドロップゴール(牡/父ヨハネスブルグ×母グローリアスデイズ)
ヴァルディノート(牡/父ヨハネスブルグ×母シシリアンブリーズ) ※80位
イダエンペラー(牡/父ルーラーシップ×母アドマイヤセラヴィ) ※74位
パイオニアバイオ(牝/父ルーラーシップ×母アニメイトバイオ
ミッキーパパイア(牝/父ルーラーシップ×母スターシンフォニー)
ハッピーオーキッド(牝/父ルーラーシップ×母ハッピーラン)
テトラドラクマ(牝/父ルーラーシップ×母リビングプルーフ)
ジャンティエス(牝/父ローエングリン×母アウトオブザウィム)
アンフィトリテ(牝/父ロードカナロア×母アドマイヤフッキー)
ヴェルスパー(牝/父ロードカナロア×母ヴェルザンディ)
トゥザフロンティア(牡/父ロードカナロア×母トゥザヴィクトリー) ※9位
ミッキーワイルド(牡/父ロードカナロア×母ワイルドラズベリー)
ワークジュニア(牡/父ワークフォース×母グランプリソフィ)
エンペラーズベスト(牡/父ワークフォース×母チャイナドール)

 調教師別成績の上位組では下記の馬たちが既に入厩していました。

藤沢和雄調教師>
タワーオブロンドン(牡/父Raven's Pass×母スノーパイン)
レイエンダ(牡/父キングカメハメハ×母ラドラーダ) ※5位
フラットレー(牡/父ハーツクライ×母リッチダンサー) ※3位
レッドオールデン(牡/父ルーラーシップ×母リーチフォーザムーン)

池江泰寿調教師>
スヴァルナ(牡/父ステイゴールド×母ブルーミングアレー) ※79位
トゥザフロンティア(牡/父ロードカナロア×母トゥザヴィクトリー) ※9位

堀宣行調教師>
エストスペリオル(牡/父ディープインパクト×母メイキアシー)

友道康夫調教師>
ワグネリアン(牡/父ディープインパクト×母ミスアンコール) ※62位
アドマイヤデジタル(牡/父ノヴェリスト×母フサイチエアデール) ※63位
アップファーレン(牝/父ハードスパン×母アブソリューション)
クアトレフォイル(牡/父ルーラーシップ×母シャムローグ)

角居勝彦調教師>
ロードマドリード(牡/父ディープインパクト×母キャサリンオブアラゴン)
ヘンリーバローズ(牡/父ディープインパクト×母シルヴァースカヤ) ※11位

矢作芳人調教師>
該当馬なし

 個人的にもっとも面白いと考えているのはこのカテゴリーに属する馬たち。アップファーレン(アブソリューションの2015)など注目度の低い馬もいますが、トップ厩舎の貴重な馬房を確保しているわけですから、一定以上の素質を秘めている可能性が高いと考えていいはずです。


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トゥザヴィクトリーの口コミ


口コミ一覧
閲覧 706ビュー コメント 1 ナイス 11

クイーンSが難しいのは【洋芝で非根幹距離の1800m】で開催されるからである。


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【根幹距離】
マイルを基準とした距離。
1600、2000、2400、3200
(欧米日ドバイ香港の主流G1)


【非根幹距離】
マイル、1ハロンを基準としない距離。
1200、1400、1800、2200、3000


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G1馬、実力馬、実績馬よりも【洋芝で非婚間距離の1800m】の適性にフィットした馬が馬券になる。


2013年、前走G3マーメイドSを勝って絶好調の桜花賞馬マルセリーナ(マイルを基本とする根幹距離ホース)は8頭立てなのに3着も外した。

この時勝ったアイムユアーズは前年から連覇している。



◎シャルールは、1800【3・3・0・3】札幌【1・3・0・0】
しかも昨年の2着馬。
キャロットFが必勝を期して送り込んで来たのだだろう。


〇クインズミラーグロも1800mのG3を連続2着、
前走2000mのマーメイドでも2着しているように地力が強化している。
得意の1800mなら3着は外さないだろう。


△ノットフォーマルは、一昨年、逃げて4着に粘っている。
江田テルに期待したい!!!!



▲トーセンビクトリーは名牝トゥザヴィクトリーの仔(父キンカメ)
1800mのG3中山牝馬Sで実力馬マジックタイムを破っている。

全6勝中4勝が1800mというスぺシャリスト。


母トゥザヴィクトリーもクイーンSを勝っており、
さらに2200m(非婚間距離)のG1エリザベス女王杯も優勝している。

トーセンビクトリーはアクシデントがなければ今秋のエリザベス女王杯を優勝し、
母娘制覇となるではないか。




---------------------

◎3シャルール
〇4クインズミラーグロ
▲1ト-センビクトリー
注2アドマイヤリード
△6マキシマムドパリ
△11ノットフォーマル
△8クロコスミア

(△2アエロリット)←オサエ

 銀色のサムライ 2017年5月30日(火) 20:05
POG2017-2018 新種牡馬の注目馬ピックアップ
閲覧 847ビュー コメント 2 ナイス 16

いよいよPOGの新シーズンが開幕!

今季もウマニティでPOG大会が開催されますから、
どの馬に入札しようか…と頭を悩ませている方々もたくさんいらっしゃるかと思います。

今季のPOGの注目点は「新種牡馬」。
オルフェーヴル、ロードカナロアといった名馬の子供たちがデビューする事もあって、
例年以上に新種牡馬に対する期待が高いようなので、
今回は今季のPOGでデビューする新種牡馬の注目馬をピックアップしていきたいと思います。


【オルフェーヴル】

初年度からGⅠを勝っても不思議じゃないぐらいの好ラインナップがそろったオルフェーヴル。

マルペンサ2015、シンハリーズ2015、サトノアマゾネス2015、ビワハイジ2015、
といったあたりが血統的に注目されそうですけど、
ここでは、シーエスシルク2015とマルティンスターク2015の2頭を注目馬として挙げたいと思います。

シーエスシルク2015(馬名・アルキミア)は社台ファームで生産された牡馬。
厩舎は美浦・大和田厩舎。

3月末時点で馬体中が430kg台、とやや小柄な牡馬なんですけど、筋肉隆々な馬体の持ち主。
5月産まれという点がネックですが、早生まれの馬よりも成長する余地はあると思うので、
一発長打の伏兵的な存在になりそうです。

マルティンスターク2015(馬名・ショーンガウアー)はノーザンファームで生産された牡馬。
厩舎は美浦・木村厩舎。

今季の木村厩舎はかなり良いラインナップだと思っているのですが、
その中で掘り出し物的な存在になりそうなのがこの馬です。
秋以降の入厩を予定しているようなので、デビュー時期の情報を逐一チェックする必要がありますけど、
馬っぷりの良さはピカイチですから、無事デビューできれば面白いと思います。

【ロードカナロア】

オルフェーヴルと比べると小粒な印象がしますけど、
繁殖牝馬の質は既存の種牡馬たちに負けないくらいのものがありますので、
同じ新種牡馬のオルフェ産駒に人気が集中するようなら、その代わりにロードカナロア産駒で勝負するのもアリかもしれません。

でも、1600m以下で活躍したロードカナロアらしく、胴体の短い馬が多いので、
短距離重賞が多く組まれている2歳戦で活躍できる速攻型を狙うのが得策だと考えています。

血統的に外せないのはトゥザヴィクトリー2015(馬名・トゥザフロンティア)ですね。
ノーザンファーム出身で、育成時から動きの良さを高く評価されています。
厩舎は栗東・池江厩舎。名門厩舎からいきなりロードカナロア産駒の大物が誕生するかもしれません。

【エイシンフラッシュ】

性能も馬体の見栄えもピカイチだったエイシンフラッシュ。
産駒にも馬体の良さが受け継がれているようで、馬体を良く見せている子供たちが多かったように思います。

でも、エイシンフラッシュ自身がムラのあるタイプでしたから、
種牡馬になっても、三振かホームランか、という極端な傾向が強くなるのかな?と考えています。

エイシンフラッシュ産駒の注目馬は美浦・国枝厩舎所属のスルージエアー2015(馬名・スワーヴエドワード)。
母父ダンスインザダークで、ディープインパクトの親戚にあたる、という血統背景です。

4月初旬時点で馬体重が490kg台なのですが、良い意味でシャープさが出た馬体の持ち主。
報知ブログによると、東京開催でのデビューも視野に入っているようなので、
速攻型としても期待できそうです。

【ヘニーヒューズ】

既に日本でも何頭か走っていますが、今季が本格的な種牡馬デビューとなるヘニーヒューズ。

アジアエクスプレスのような芝とダート両方で活躍した馬もいましたけど、
本質的にはダート向きの馬が多くなると思います。

人気を集めそうなのはランニングボブキャッツ2015(馬名・レピアーウィット)の牡馬。
アジアエクスプレスの弟ですし、美浦の堀厩舎&金子真人オーナーというポジティブな要素も存在しています。

ヤマカツエースの弟になるヤマカツマリリン2015(馬名・ヤマカツヒーロー)も好仕上がりとの事。
早ければ夏の北海道開催でのデビューになるそうです。
厩舎は栗東・池添兼厩舎。

【ノヴェリスト】

今季の新種牡馬の中で最も不気味な存在になっているのがノヴェリスト。
ハービンジャーが持つレコードを更新してキングジョージを制したドイツの名馬の産駒がついにデビューを果たします。

早期デビューが見込まれているのがダンスインザムード2015(馬名・シャンデリアスピン)の牝馬。
管理するのは栗東・松永幹厩舎で、5月初旬にトレセンに入厩しています。

未知な部分が多いノヴェリスト産駒ですから、POG的にはややリスキーな感じがしますけど、
育成段階から順調に調整が進んでいるようですので、早期デビューからの勝ち上がりに期待したいです。


まとめると…

オルフェーヴル産駒⇒シーエスシルク2015、マルティンスターク2015
ロードカナロア産駒⇒トゥザヴィクトリー2015
エイシンフラッシュ産駒⇒スルージエアー2015
ヘニーヒューズ産駒⇒ランニングボブキャッツ2015、ヤマカツマリリン2015
ノヴェリスト産駒⇒ダンスインザムード2015

以上の7頭を注目馬として取り上げました。

オルフェーヴル産駒の2頭はそこまで人気を集めないと思うので、
ウマニティPOG的にも楽しめる存在になるのではないでしょうか。

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 グリーンセンスセラ 2016年11月8日(火) 14:35
【徹底考察】 究極のエリザベス女王杯(G1)    ㇺ... 
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出走馬のG1勝ち数「合計13勝」!? 史上最強ならぬ究極のエリザベス女王杯(G1)は間違いなく「あの年」!━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル / 2016年11月8日 20時11分 http://biz-journal.jp/gj/2016/11/post_1732.html


  13日に京都競馬場で行なわれるエリザベス女王杯(G1)は1996年に古馬に解放されてから、毎年の牝馬NO.1を決めるビッグタイトルとして親しまれてきた。

 今年も宝塚記念(G1)を制した女傑マリアライトや、昨年の2冠牝馬ミッキークイーンなど、すでに「名牝」と呼ばれる現役牝馬が集結。彼女らは仮にこのレースを最後に引退して繁殖に上がったとしても、産まれてくる子供たちは総じて「良血」と呼ばれることだろう。

 だが、現役時代に「名牝」と言われていた女傑が、必ずしも繁殖牝馬として「名牝」と呼ばれる保証はないのが競馬だ。

 かつて2008年の天皇賞・秋(G1)でハナ差の接戦を演じたウオッカとダイワスカーレットは、互いに歴史的名牝として一時代を築いた。だが、引退して繁殖に上がってからは、その類稀なるポテンシャルを引き継いだ子供に恵まれていない。

 つまり、現役競走馬してG1を勝つことはもちろん難しいが、順調でも1年に1頭しか産駒を残せない繁殖牝馬としてG1勝ち馬を輩出することは「それ以上の困難を極める」ということなのだろう。

 だが、そんな"競馬の常識"を覆した史上最強ならぬ「究極」のエリザベス女王杯がある。

 2001年の11月11日行われた第26回目のエリザベス女王杯。勝ったのは武豊騎手騎乗のトゥザヴィクトリー。ドバイワールドカップ(G1)2着からのエリザベス女王杯制覇という、スケールの大きな女傑だった。

 2着が3歳牝馬のローズバド、3着が前年の秋華賞馬ティコティコタック、4着がオークス馬のレディパステル、5着が2冠馬のテイエムオーシャンと、この超豪華メンバーが0.1秒差の大接戦を演じた、内容的にも歴史に残る名勝負だった2001年のエリザベス女王杯。以下、カリスマサンオペラ、タフネススター、メジロサンドラ、マルカキャンディ、ポイントフラッグ、ヤマカツスズラン、スリーローマン、スプリングチケット、タイキポーラ、マイニングレディと続いている。

 その上で、下記をご覧いただきたい。これらはこの年のエリザベス女王杯に出走した馬たちの「主な繁殖記録」である。
■次のページ▼

・1着 トゥザヴィクトリー
→トゥザグローリー 京都記念(G2)、日経賞(G2)など重賞5勝
→トゥザワールド 弥生賞(G2)、皐月賞(G1)2着、有馬記念(G1)2着

・2着 ローズバド
→ローズキングダム 朝日杯フューチュリティS(G1)、ジャパンC(G1)

・4着 レディパステル
→ロードアクレイム 神戸新聞杯(G2)2着

・7着 タフネススター
→カゼノコ ジャパンダートダービー(G1)、川崎記念(G1)2着

・9着 マルカキャンディ
→ベルシャザール ジャパンCダート(G1)、スプリングS(G2)2着

・10着 ポイントフラッグ
→ゴールドシップ 皐月賞(G1)、菊花賞(G1)、有馬記念(G1)などG1を6勝

・11着 ヤマカツスズラン
→ヤマカツブライアン 兵庫チャンピオンシップ(G2)2着

・12着 スリーローマン
→スリーロールス 菊花賞(G1)

・13着 スプリングチケット
→カレンチャン スプリンターズS(G1)、高松宮記念(G1)
→スプリングソング 京阪杯(G3)

 実に出走した15頭中9頭が重賞級の産駒を輩出。勝ったG1の数は驚愕の「13勝」に上る。特にポイントフラッグはG1を6勝したゴールドシップを輩出し、現役時は届かなかった歴史的名牝の座を繁殖牝馬として手にしている。
 もしもエリザベス女王杯が1レースだけでなく、繁殖実績も踏まえた2レースの"ポイント制"なら1戦目に10着だったポイントフラッグや13着だったスプリングチケットは、2戦目で大きな巻き返しをみせたということになる。

 現役競走馬としてだけでなく、繁殖牝馬としても紛れもない「名牝」揃いだった2001年のエリザベス女王杯。後の輝かしい繁殖実績を踏まえれば、間違いなく「歴史的な一戦」だったといえる。

 今年のエリザベス女王杯も、今から産駒が楽しみな名牝が揃った。だが、今週末のレースだけでなく、引退してからも互いの産駒が大舞台でしのぎを削るような未来があることを期待している。



【徹底考察】エリザベス女王杯(G1) マリアライト「能力は完全格上も上がらない陣営のトーン......グランプリ女王が抱える天候や体調面以上に大きな『課題』とは」━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル / 2016年11月8日 20時11分 http://biz-journal.jp/gj/2016/11/post_1733.html

『考察』

 古馬に解放された1996年以降、これまで何度も「女王」がその威厳を示してきたエリザベス女王杯(G1)。今年はマリアライトがメジロドーベル、アドマイヤグルーヴ、スノーフェアリーに続く、史上4頭目の連覇を懸けて挑戦する。

 英国のスノーフェアリーは別格として、今年に牡馬を破って宝塚記念(G1)制したマリアライトは、すでにメジロドーベルやアドマイヤグルーヴと遜色ない実力の持ち主と述べてよいだろう。能力を出し切れば、再び牝馬の頂点に立つ可能性は十分にある。

 ただ、その「能力を出し切れる」という側面において、やや問題を抱えていることが報じられている。

 前走のオールカマー(G2)は5着。休み明けとはいえ、グランプリホースの始動戦としては物足りない内容だったが、昨秋も始動戦となったオールカマーでも5着に敗れており、今年は勝ったゴールドアクターと0.3秒差。結果ほど悲観する必要はなさそうだ。

 ただ気になるのが、なかなか上昇の気配が見えない状態面だ。

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 実際にオールカマーの最終追い切りでは雨の影響がありながらも、時計は平凡で目立った動きではなかった。それでも目標がまだ先にあることと、日経賞→目黒記念→宝塚記念と絵に描いたような上昇カーブを描いた今春があったため、まずは及第点といったところだった。

 先述したようにオールカマーの走りは悪くない。ゴールドアクターから0.3秒差という結果は、春の始動戦となった日経賞と同じである。

 だが、春は日経賞から次の目黒記念まで約2カ月の時間があったが、今回は約1カ月半。2週ほど調整期間が短くなっている上に、春の宝塚記念を勝った疲れが微妙に尾を引いているのか、ここに来ても陣営のトーンが上がってこない。

 2日の1週前追い切りは美浦の南ウッドで5ハロン69.8秒、ラストが12.6秒。併せ馬と併入したが主戦の蛯名正義騎手はデイリースポーツの取材に対して「順調には来ているが、戻り切っていない。少しずつ戻ってきているが......」と言葉を濁している。

 ただ、蛯名騎手は本来が"辛口ジャッジ"として知られる騎手。厳しいコメントは期待の裏返しでもある。むしろ気になるのは、あえてメンコを外して追い切るという決断を下した陣営の行動だ。

 無論、メンコを外して追い切ること自体を否定するわけではない。調教がマンネリ化すると単純に飽きる馬もいるので、時に環境や状況を変えることがプラスに働くことも決して珍しくはない。

 ただ、G1を2勝しているマリアライトに関しては少し異なる。何故なら、すでに「成功しているもの」に変化を加えるリスクは決して小さくないからだ。その上で今までやってきたことを変えたということは、従来のやり方で上手くいっていないことの裏返しではないだろうか。

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 無論、レースではなく、追い切りでのメンコの着用がそこまで大きな影響を与えるケースは少ない。ただ、それでも蛯名騎手を始めとした陣営のどんな言葉よりも、そういった「行動」が馬の現状を知る有力な手掛かりになるのではないだろうか。

【血統診断】http://biz-journal.jp/images/mariaraitokettou.jpg

 今や日本競馬を牽引するスーパーサイアーとなったディープインパクトだが、当所は「ディープインパクト産駒はスピードやキレはあるがパワーはない」と言われ続けてきた。

 実際に活躍馬は芝に大きく偏っており、雨が苦手な産駒も多く、直線が長く坂のない京都競馬場などでは抜群の成績を誇っているのがディープインパクト産駒の傾向だった。

 しかし、近年、この傾向は大きく変わりつつある。顕著に表れたのは今年の3歳馬からで、ディープインパクト産駒にとって鬼門だった皐月賞やセントライト記念などといったパワーが要求されるレースを尽く勝利。上位を独占するまでに至っている。

 イスパーン賞を10馬身差で圧勝したエイシンヒカリやマリアライトは、その先駆け的な存在で、本馬もデビュー2戦目こそ出遅れて3着だったが、雨が降って馬場が荒れた他のレースではすべて勝利。そこには今年の宝塚記念や昨年のエリザベス女王杯も含まれており、まさに弱点を克服した「ディープインパクト産駒の完成形」といえる存在だ。

 だが、すべてのディープインパクト産駒がそうではないように、マリアライトがパワーのあるディープインパクト産駒であることには理由がある。

 それこそが母方の血であり、半兄のクリソライト(父ゴールドアリュール)や半弟のリアファル(父ゼンノロブロイ)に重賞級のダート実績があるほどパワーに優れた血統だ。近親にはジャパンCダート(現チャンピオンズC)を勝ったアロンダイトもいる。

■次のページ▼▼▼
 ただ、裏を返せばパワーによる有利さが発揮されない舞台では、詰めの甘さを露呈する傾向もある。全6勝中、昨年のエリザベス女王杯を含めた4勝で雨の影響があったことを忘れてはならない。

≪結論≫

『考察』ではマリアライトの状態面に触れたが、もう一つ本馬には大きな課題がある。

 それは、馬場コンディションとペースだ。無論、今秋の京都開催は近年よく見られるような極端な高速馬場ではない。今年も良馬場でさえあれば2分12秒前後で決着することが予想される。

 ただ、昨年のエリザベス女王杯と宝塚記念は、共に「稍重」の馬場だった。特に本馬の生涯最高のレースである宝塚記念に関しては、キタサンブラックが作った壮絶なペースメイクが、この馬向きのタフな流れを生んだことは間違いない。そして何より、あれほどの流れを例えエリザベス女王杯であったとしても、牝馬限定戦で望むことはまずできない。

 マリアライトが何故、牡馬に交じって互角以上の戦いを繰り広げられるのか。それは単純に「マリアライトの能力が高い」ということもあるが、それ以上に「牡馬のレースが生み出すタフなペースが向いている」からだ。

 例えば、12月の金鯱賞(G2)で長期休養からの復帰が発表されているデニムアンドルビーなどは、マリアライトと似たタイプではないだろうか。簡潔に述べればエリザベス女王杯やヴィクトリアマイルではなく、メンバーが強くなりペースがタイトになったジャパンCや宝塚記念で好走している。

 マリアライトにしても昨年のマーメイドSでは53㎏で1番人気に推され、1000mの通過が61.5秒という牝馬限定戦ならではの緩い流れを中団から捲ったが、シャトーブランシュのキレに屈して2着に敗れている。

 つまり、ライバルのミッキークイーンを含めた多くの牝馬にとって緩いペースの切れ味勝負は大歓迎だが、マリアライトやデニムアンドルビーといった異色の存在にとっては、逆に牝馬限定戦の緩い流れが足を引っ張ってしまう可能性があるということだ。

 その上で現在のところ、雨は週中だけで当日は望み薄な状況。さらに登録段階で16頭とフルゲートを割っており、その内ウインプリメーラが来週のマイルCSに回る可能性が高く、実質15頭での競馬となりそうだ。メンバーを見渡した限り、これといった逃げ馬はおらず、頭数が少なくなればなるほどペースが落ち着く可能性が高くなる。脚質的な問題もあるが、本馬はオープン入り以降、一度も上がり最速を記録していない。

 したがって、もしマリアライトにとっては歓迎できない「良馬場でスローペースからのヨーイドン」という競馬になってしまった場合、思わぬ苦戦を強いられる可能性は否めない。この馬の全6勝の内、良馬場で勝ったのは新馬戦と1600万下の2勝である。
(監修=永谷研(美浦担当))


★★★時は来た!? 「新たな姿」で好調キープのクイーンズリングが、エリザベス女王杯で「壁」を突破するには......━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル / 2016年11月8日 20時11分
http://biz-journal.jp/gj/2016/11/post_1735.html

 12日のエリザベス女王杯(G1)に出走するクイーンズリング(牝4 栗東・吉村厩舎)。

 これまで重賞を3勝、G1競走でも常に5番人気以内の支持を集めてきた同馬だが、ここまで栄冠を手にしたことはない。終いの脚は安定した部類にあるものの、今一歩足りない印象があった。

 しかし、前々走の米子S、前走府中牝馬S(G2)と、クイーンズリングはともにこれまであまり見せなかった「先行策」を披露し、それぞれ2、1着と結果を残している。最後の直線一気が印象的な同馬だが、長くコンビを組んでいたM.デムーロ騎手がレース運びを変えたことが功を奏している様子だ。これまで以上に戦績が安定する可能性が高い。

 さらに、府中牝馬Sで破った相手はスマートレイアーにマジックタイムと、牝馬重賞の中核を成す存在。この2頭に対し、同じような位置からの勝負で上がり2位のタイムを繰り出して勝った事実だけでも、クイーンズリングがすでにG1クラスの実力を有している証明と言えるのではないか。

 人気の筆頭とされるマリアライトが前哨戦で敗れ調子が上向きとは言えず、ミッキークイーンは春以来の休養明けとライバルたちが順調さを欠く中、しっかりと上昇曲線を描くクイーンズリングを無視することはできない。

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 とはいえ、クイーンズリングにも不安はある。これまでの勝利は1800m以内で、2000m以上では昨年の秋華賞2着が最高。昨年のエリザベス女王杯では12番手を進んだが脚を伸ばし切れず8着に敗れている。京都2000mと2200mでは微妙に適性が異なる部分もあるというが、少なくとも今回の舞台が同馬にとっての「ベスト」ではないだろう。

 距離に限界を感じさせるクイーンズリングの戦績を考えれば、本番ではインコースをしっかりと確保する必要があるだろう。新たに取り入れた先行策で経済コースを進むためには、「内枠」を引くか否かが非常に重要になってくるだろう。

 同馬を知り尽くした「G1請負人」デムーロ騎手と挑む大舞台。「時が来た」と言わしめる見事なレースでライバルを蹴散らすことができるか、注目である。

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