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シーザリオ(競走馬)

注目ホース
写真一覧
抹消  青毛 2002年3月31日生
調教師角居勝彦(栗東)
馬主有限会社 キャロットファーム
生産者ノーザンファーム
生産地早来町
戦績 6戦[5-1-0-0]
総賞金22,829万円
収得賞金5,875万円
英字表記Cesario
血統 スペシャルウィーク
血統 ][ 産駒 ]
サンデーサイレンス
キャンペンガール
キロフプリミエール
血統 ][ 産駒 ]
Sadler's Wells
Querida
兄弟 ミレニアムダンサープロトン
前走 2005/07/03 アメリカンオークス G1
次走予定

シーザリオの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
05/07/03 アメ 8 Aオークス G1 芝2000 12--------1** 牝3 54.9 福永祐一角居勝彦--1.59.0 ------MELHOR AINDA
05/05/22 東京 11 優駿牝馬 G1 芝2400 18241.511** 牝3 55.0 福永祐一角居勝彦460(+6)2.28.8 -0.033.3⑮⑯⑬⑫エアメサイア
05/04/10 阪神 11 桜花賞 G1 芝1600 18473.912** 牝3 55.0 吉田稔角居勝彦454(-2)1.33.5 0.034.4⑥⑪⑩ラインクラフト
05/03/19 中山 11 フラワーC G3 芝1800 14221.411** 牝3 54.0 福永祐一角居勝彦456(-2)1.49.0 -0.434.4スルーレート
05/01/09 中山 9 寒竹賞 500万下 芝2000 1661110.341** 牝3 54.0 福永祐一角居勝彦458(-6)2.01.6 -0.035.3アドマイヤフジ
04/12/25 阪神 6 2歳新馬 芝1600 165104.221** 牝2 54.0 福永祐一角居勝彦464(--)1.36.7 -0.234.6④④④ダンツクインビー

シーザリオの関連ニュース

ファンディーナは皐月賞挑戦へ

2017年03月25日() 12:10

 20日のGIIIフラワーCで無傷の3連勝を飾ったディープインパクト産駒のファンディーナ(栗東・高野友和厩舎、牝3歳)は、牡馬相手の皐月賞(4月16日、中山、GI、芝2000メートル)に向かうことが決まった。25日朝、高野調教師が発表したもので、「クラブ側からの要望もあって(皐月賞挑戦が)決まりました。馬の様子を見て、問題なさそうなので」とゴーサインを出したことを明かした。引き続き、岩田康誠騎手とコンビを組む。

 また、皐月賞の後については、「結果次第ではダービーに行ってほしいということです」というクラブ側の要望もあり、牡馬2冠への挑戦も検討されている。フラワーCのレーティングは109ポンドというもので、シーザリオダンスインザムードといった、のちの牝馬クラシック勝ち馬よりはるかに高い評価。3戦すべて相手を問題にしない圧勝の連続だけに、期待は膨らむばかりだ。

 なお、皐月賞にはクラシック登録をしておらず、追加登録料を支払っての参戦となる。牝馬の皐月賞Vは1948年のヒデヒカリを最後に途絶えたまま。69年ぶりの快挙に向けて、レースぶりが注目される。

ファンディーナの競走成績はこちら

【フラワーC】怪物娘誕生!ファンディーナぶっちぎりV3 2017年03月21日(火) 05:05

 第31回フラワーカップ(20日、中山11R、GIII、3歳牝馬オープン国際(特指)、別定、芝・内1800メートル、1着本賞金3500万円 =出走13頭)圧倒的1番人気に推された岩田康誠騎乗のファンディーナが、レース史上最大着差となる5馬身差をつけて重賞初制覇を飾った。タイム1分48秒7(良)。無傷の3連勝で牝馬クラシック戦線に名乗りを上げたが、桜花賞(4月9日、阪神、GI、芝1600メートル)に向かうかは未定。日本ダービーのクラシック登録も済ませており、今後の動向に注目が集まる。

 遅れてきた大器が、裏路線からクラシックへの扉をこじ開けた。ファンディーナが単勝1・3倍の圧倒的な支持に応え、デビューから3連勝で重賞初制覇。全て牝馬で今年の重賞3勝目を飾った岩田騎手は、圧勝劇に笑みがはじけた。

 「思った以上に走ってくれたし、期待通りに成長していると思います」

 搭載エンジンが違う。スタートからスピードの違いを見せて楽に2番手につけると、軽く仕掛けられただけで4コーナーで先頭を奪い、直線では独壇場。鞍上が冷静にターフビジョンを見る余裕があり、ほとんど追われることなく後続をぶっちぎった。2着につけた5馬身差がレース史上最大なら、勝ちタイム1分48秒7も他場での代替開催を除けばレースレコードだ。

 「完歩が違うので、無理に抑えることなく反応してくれました。レースに行ったらすごく言うことを聞いてくれます」とジョッキーはべた褒め。2着に9馬身差をつけた衝撃のデビュー戦からわずか57日。土つかずで重賞タイトルを手にし、堂々とクラシック戦線に名乗りを上げた。

 フラワーCの優勝馬として単勝支持率60・2%は、2004年の桜花賞ダンスインザムードの65・1%に次ぎ、05年のオークスシーザリオの59・5%を上回った。のちにクラシックを制した名牝2頭に割って入る数字が、さらに大きな飛躍を予感させる。

 高野調教師は「輸送は思ったよりスムーズだったし、テンションやカイ食いも問題なかった。それが一番の収穫です」と安堵(あんど)の表情。今後については「馬の状態を見てから」と明言を避けたが、早くから期待が高く、日本ダービー(5月28日)のクラシック登録も済ませてある。桜花賞を2勝しているジョッキーが「(距離の短縮にも延長にも)どっちでも対応できる」と太鼓判を押すように、どこに駒を進めても主役になることは間違いない。

 タイ語で「良い夢を」と名付けられたファンディーナが夢見る先には、輝かしい飛躍のステージが待っている。 (藤沢三毅)

★20日中山11R「フラワーカップ」の着順&払戻金はこちら

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【フラワーC】レース展望 2017年03月13日(月) 18:08

 変則3日間開催の中山月曜メインは、3歳牝馬によるフラワーC(20日、GIII、芝1800メートル)。過去の優勝馬では桜花賞を制覇したのが2004年ダンスインザムード、06年キストゥヘヴンの2頭で、2着にも05年シーザリオ、10年オウケンサクラと好走例が多い。トライアルではないが、牝馬3冠初戦に関連が深く、シーザリオ、02年スマイルトゥモローオークス馬も誕生しているレース。注目の一戦だ。

 ファンディーナ(栗東・高野友和厩舎)は新馬戦で9馬身差で逃げ切り、続く500万下・つばき賞でも1馬身3/4という着差以上に強い内容で好位から差し切って連勝中。前に行けるスピードがあり、かつ2走とも上がり3ハロンはメンバー中最速だった。気性が穏やかで、500キロを超す恵まれた馬体の持ち主。初の長距離輸送も問題なくこなせるだろう。栗東坂路での1週前追い切りで4ハロン50秒9の好タイムをマークし、さらに調子を上げている。中山の急坂克服が鍵になるが、ポテンシャルが高く、3連勝で重賞Vの可能性が濃厚だ。

 ディーパワンサ(栗東・松下武士厩舎)はデビュー戦、中京2歳Sと連勝。その後もデイリー杯2歳S4着、阪神ジュベナイルフィリーズ4着と重賞でも堅実に走っている。レースセンスがよく、引っ掛かるタイプではないので、距離延長、スローペースでも不安はなさそうだ。引き続き上位が期待できる。

 デアレガーロ(美浦・大竹正博厩舎)は新馬→500万下と連勝中。逃げてよし、控えてよしとレースセンスの高さが光る。少しテンションが高くなる面が課題ながら、2走は中山芝2000メートル、1800メートルだったので、舞台適性は高い。

 コーラルプリンセス(美浦・高橋裕厩舎)は2走前の赤松賞で2勝目をゲット。スタートがいいほうではなく、前走のフェアリーSも最内枠で出遅れて馬群をさばき切れずに8着に終わったが、距離延長で追走が楽になりそうな今回は巻き返しがあっても不思議はない。

 ハナレイムーン(美浦・堀宣行厩舎)は新馬勝ち後の前走のクイーンCで5着と掲示板に載り、素質の高さをアピール。中間は目立って速い時計は出していないが、ここを目標に順調に調整している。まだ体がきゃしゃで、もまれた場合に不安は残るが、枠順と立ち回り方次第で上位争いが可能だ。

 キャリア1戦ながら新馬勝ちの内容が鮮やかだったウインシャトレーヌ(栗東・大久保龍志厩舎)、1ハロンの距離短縮と牝馬限定で見直せるサンティール(美浦・鹿戸雄一厩舎)。さらに、レースぶりが粗削りながらも能力は高いシーズララバイ(美浦・竹内正洋厩舎)や、中山コースはサフラン賞勝ちがあるトーホウアイレス(美浦・田中清隆厩舎)などにも注意が必要だ。

フラワーCの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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【報知杯弥生賞】偉大な兄に続く!グローブ劇場だ2017年02月28日(火) 05:03

 グローブシアターは、新馬勝ち直後のGIIホープフルSで3着。母はオークスを制した名牝シーザリオで、兄にエピファネイアリオンディーズがいる良血馬だ。辻野助手は「前走は自分から勝ちにいった競馬で悪くない内容。軽い走りでパワータイプの兄2頭と違うけど、この馬もポテンシャルは高い」と期待している。

★弥生賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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【報知杯弥生賞】レース展望 2017年02月27日(月) 18:04

 中山2週目の日曜メインは弥生賞(3月5日、GII、芝2000メートル)。1〜3着馬に皐月賞(4月16日、中山、GI、芝2000メートル)の優先出走権が与えられるトライアルレースだ。過去10年の優勝馬に2009年ロジユニヴァース(ダービー)、10年ヴィクトワールピサ皐月賞)、16年マカヒキ(ダービー)とクラシックホースが名を連ねるように、春のクラシックの行方を左右する重要な一戦。今年も将来性豊かな3歳馬が、皐月賞と同じ舞台で熱戦を繰り広げる。

 コマノインパルス(美浦・菊川正達厩舎、牡)が重賞連勝で、皐月賞へ弾みをつける。東京でデビュー戦を勝ち、続く500万下・葉牡丹賞では、直後にホープフルSを勝つレイデオロから0秒2差の2着。前走の京成杯は3、4コーナーで大外を回りながらも力強く伸びて重賞初制覇を飾った。これまでの3戦は、いずれも芝2000メートルで、近2走は今回と本番と同じ中山。距離、舞台適性、実績はメンバー中一番だ。死角らしい死角は見当たらない。

 前走の京都2歳Sで重賞初勝利をマークしたカデナ(栗東・中竹和也厩舎、牡)も、Vは譲れない。ここまで4戦し、【2・2・0・0】の好成績。敗れた2戦も、新馬戦がタイム差なし、3戦目の500万下・百日草特別が0秒1差の接戦だった。上がり3ハロンは、4戦すべてメンバー最速で、末脚の切れ味は父ディープインパクト譲り。初の中山コースが鍵だが、関東圏への輸送は前々走で経験しており、素質の高さで克服する可能性は十分ある。

 2戦2勝のダイワキャグニー(美浦・菊沢隆徳厩舎、牡)は無傷の3連勝を狙う。前走の500万下・セントポーリア賞は、直後に共同通信杯で2着に入ったエトルディーニュに2馬身差をつける完勝だった。デビュー2戦はともに東京芝1800メートルだったが、好位につけられる先行力は中山向き。重賞ウイナー2頭より前めの位置取りで勝機をうかがう。

 グローブシアター(栗東・角居勝彦厩舎、牡)の母は、オークス、アメリカンオークスを制したシーザリオ菊花賞ジャパンCを勝ったエピファネイアの半弟で、朝日杯フューチュリティSの勝ち馬リオンディーズの全弟にあたり、血統的スケールは3歳屈指の存在といえる。新馬勝ち後の前走のホープフルSは0秒4差の3着。勝ったレイデオロには突き放されたが、デビュー2戦目だったことを考れば、上々の内容だった。パワータイプだった兄2頭は折り合いに苦労していたが、430キロ台で小柄なこの馬は乗り手に従順。良血の成長力で、前記の3頭と渡り合う。

 サウジアラビアロイヤルC2着、きさらぎ賞3着の実績を持つダンビュライト(栗東・音無秀孝厩舎、牡)は、“3度目の正直”で重賞取りに挑む。「アメリカズカップと遜色ない力はある」と音無調教師が同厩のきさらぎ賞優勝馬と同等の評価をしている素質馬。半兄ラブラドライトは長距離戦で活躍するステイヤーだけに、血統面から距離延長はプラスに出そうだ。

 キャリア1戦のサトノマックス(美浦・堀宣行厩舎、牡)は父がディープインパクトで、母ラシャルマンテがアルゼンチンの重賞5勝を誇る良血馬。デビュー戦は東京のマイル戦で1分37秒3の勝ち時計は平凡だったが、テン良し、中良し、しまい良しのレース内容で、センスの高さを見せた。当時騎乗したクリストフ・ルメール騎手は「2000メートルぐらいがベストかもしれない」と話しており、今回はさらにパフォーマンスを上げてくる可能性が高い。堀厩舎は京都記念サトノクラウン)、ダイヤモンドSアルバート)、中山記念ネオリアリズム)と3週連続で重賞を勝っており、勝てば史上初の4週連続重賞Vとなる。

 サトノマックスと同じ堀厩舎に所属し、京成杯で6着ながらコマノインパルスから0秒3差の勝負をしているバリングラ(牡)、京都2歳Sカデナから0秒4差の3着があるベストアプローチ(栗東・藤原英昭厩舎、牡)も上位を狙える力がある。ノーリーズンカレンブラックヒルメイショウマンボと後のGIホースが勝っているこぶし賞を制覇したマイスタイル(栗東・昆貢厩舎、牡)も相手なりに走るタイプで、目が離せない。

 なお、サウジアラビアロイヤルC、東京スポーツ杯2歳Sを連勝しているブレスジャーニー(美浦・本間忍厩舎、牡)は、回避の公算が大きい。

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【ホープフルS】レース展望 2016年12月19日(月) 20:39

 25日の中山競馬は重賞が2本立てで、有馬記念の1レース前の9Rに2歳GIIの第33回ホープフルステークス(25日、芝2000メートル)が行われる。クラシック初戦の皐月賞と同舞台で行われる重要な一戦だ。現在、GI格付け申請中で、早ければ来年から昇格する可能性もある。

 今年は登録17頭中、15頭が1勝馬でもあり、中心は2戦2勝で実績上位のレイデオロ(美浦・藤沢和雄厩舎、牡)になりそうだ。デビュー前に藤沢和調教師が「久しぶりに色めき立つ馬が出てきた」と絶賛していた通り、新馬戦、葉牡丹賞と芝2000メートル戦を連勝。初戦は好位から、前走は後方2番手から、どちらも上がり最速で突き抜けるハイレベルなパフォーマンスを披露した。前走で同じ舞台も経験しており、不安らしい不安はない。近親にディープインパクトがいる母系で底力も十分。阪神JFソウルスターリング朝日杯FSサトノアレスに続き、藤沢和厩舎が3週連続2歳重賞Vを飾る可能性は十分ある。

 回数は阪神のラジオNIKKEI杯2歳Sから引き継いでいるが、中山芝2000メートルのオープン特別時代(2013年まで)を含む過去5年は全て新馬勝ち直後の馬がV。キャリアが浅い馬でも十分チャンスがあるレースで、1戦1勝の良血馬グローブシアター(栗東・角居勝彦厩舎、牡)にも注目が集まる。母はオークス、アメリカンオークス制覇を成し遂げたシーザリオで、兄にエピファネイア菊花賞ジャパンC)、リオンディーズ朝日杯FS)のGI馬がいる超一流ファミリーの出身だ。新馬戦が438キロだったように小柄な馬体ながら、中団から鋭い決め手をアピール。兄2頭よりもコントロールが利きやすく、安定したレース運びができそうだ。

 変わり種は、公営・川崎競馬から挑戦するコスモス(川崎・河津裕昭厩舎、牡)。オーナーでビッグレッドファームグループの総帥、岡田繁幸氏が「(札幌2歳Sを勝った)トラスト以上」と評価し、英ダービーへの挑戦も見据えている逸材だ。川崎で2戦2勝の成績を残しており、3連勝でその夢へ一歩近づけるかどうか、注目される。

 札幌2歳S3着のアドマイヤウイナー(栗東・須貝尚介厩舎、牡)、デイリー杯2歳S3着のサングレーザー(栗東・浅見秀一厩舎、牡)の重賞好走馬も上位争いができそう。

 他にも、葉牡丹賞2着のコマノインパルス(美浦・菊川正達厩舎、牡)、新馬戦でのちの東京スポーツ杯2歳S2着馬スワーヴリチャードを破っているメリオラ(栗東・中竹和也厩舎、牡)など素質馬がそろっており、白熱した戦いとなりそうだ。

ホープフルステークスの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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シーザリオの関連コラム

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学生団体うまカレ副代表の金沢ユウダイです。

今週は凱旋門賞の考察も書いているので、よろしければご覧ください。


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大本命ビッグアーサーの、33秒1−34秒5という後傾ラップで逃げ切ったセントウルSは、まさに生粋のスプリンターであることを思い知らされた内容でした。

スプリンターズSだけに言えることではありませんが、1200mのレースは、マイルGI2勝のストレイトガール、京王杯スプリングCを制し、安田記念でも好走歴があるサクラゴスペルのワンツーだった昨年のように、スローペースになると、生粋のスプリンターではない、1400m〜1600mを得意とする馬が走りやすくなります。

ビッグアーサーの母シヤボナは、Kingmambo産駒のNureyev≒Sadler’s Wells3×2で、Kingmamboのパワーを増幅させる配合。条件戦を走っている時は緩さが残っていましたが、パワーというのは時間と比例して発現してくるものだから、「筋肉の鎧」という言葉が似合う、ものすごい馬体へと成長しました。福永騎手の強気のコメントは、1200質のレースにして、生粋のスプリンターであるという自信の表れでしょう。セントウルSの競馬を見せられて、鞍上から1200質のレースにすると推測できるコメントがあるならば、逆らう気にはなれないのですが、最内枠はマイナスなはずです。これで多少は他馬が一矢報いる可能性が高くなったといえるでしょう。

スプリンターではありませんが、マイラーについての望田潤氏の考察で、以下のようなものがあります。太字にした「数完歩のダッシュの違い」というのは、ビッグアーサーモーリスといった短距離のチャンピオンにみてとれます。そしてやはり、モーリスなんかは3歳時には2200m(京都新聞杯)で差してきたような馬ですから、当然ですがパワーというのは時とともに発現してくる。

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(内回りコースだった桜花賞シーザリオは)スタートそのものはよかったものの、2角までのダッシュでマイラーのラインクラフトデアリングハートに少し見劣ったために、外からデアリングハートに斜めに寄ってこられたときにズルッと後退

「ミルコ!ミルコ!ミルコ〜!と叫んだけど前に入ってきやがった…」

福永祐一の代打で手綱をとった吉田稔が悔やんでも悔やみきれない2角の入り、あそこが明暗を分けたレースで、そこからはラインクラフトの後を追うように完ぺきに捌いて、内回りの短い直線を猛然と差してきましたがクビ差届かなかったところがゴールでした

今にして思えば、トリッキーなおむすびコースのマイル戦における数完歩のダッシュの違い、これこそがマイラーと中距離馬の違いというべきで、ラインクラフトは勝つべくして勝ったし、シーザリオは負けるべくして負けたというべきかもしれない

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この「パワーの発現」という点では、シュウジの須貝師が、「今が成長期」というコメントを出しています。これは、「今まさにパワーが発現してきている」ということを想起させますし、この発現してきたスプリンター的なパワーを感じたからこそ、モレイラ騎手は前走福永騎手と同じように「逃げ」の手を打ったのかもしれません。ビッグアーサーと同じ母父Kingmamboで、母カストリアはRobertoを持つのでGold Digger(Mr.Prospectorの母)≒Bramalea(Robertoの母)3×4となり、Kingmamboのパワーを増幅している点も同じです。もしかすると、ビッグアーサーシュウジとスプリント王の系譜は継承されるのではないか、そんなことも思わせる血統的な繋がりでもあります。

サクラバクシンオーは、父サクラユタカオーもNasrullah3×4の軟質な中距離馬で、こういう軟質なスピードというものは、次代には緩さとして伝わることもあります。そのため、サクラバクシンオー産駒は、サクラバクシンオーの持つ血の中で最も硬派な血であるノーザンテーストを増幅した配合で活躍しました。ベルカントは、ノーザンテースト≒Vice Regent3×4(Northern Dancer、Victorianaが共通)と、母系に入るAlycidonによってノーザンテーストを増幅し、Alydarによってサクラバクシンオーの母母クリアアンバーの米血も増幅することに成功しています。女王になってもおかしくない配合で、だからこそ、勢いがありながら自分の競馬ができなかった昨年のスプリンターズSが悔やまれます。しかし、ラチを頼りたいベルカントにとって再度の内枠は好条件。血統面、そして昨年のレース振りから、◎を打ってあげたい馬です…。

ミッキーアイルは、ディープインパクト産駒で、「らしい」体質の柔らかさがあるので、どうしてもスプリンターとは思えません。「高松宮記念では2年連続で好走しているではないか」という指摘もあろうとは思いますが、中京1200mと中山1200mでは、断然中山1200mの方がスプリンターらしいパワーが要求されるわけで、1400質な流れだった昨年でも4着。中山1200mでの、ビッグアーサーの作る流れでは好走するのは難しいと考えます。

このことは、ブランボヌールサトノルパンウリウリにも言えることです。
特にブランボヌールは、ディープインパクト×サクラバクシンオーの、いわば「柔×柔」という組み合わせ。やはり1400ベストでスプリンターには映らないし、好走するなら昨年のような展開になる必要があるでしょう。ただ一点気になるのは、調教後馬体重が前走時から比較して+18キロの456キロということ。これはNHKマイルカップ時と比較すると+40キロであり、もしかするとこちらの想像以上のパワーの発現があるのかもしれません。

レッドファルクスは、レガシーオブストレングス(代表産駒スティンガー)牝系で、この牝系は、スティンガーサトノギャラントや、アンズチャンなど、スローペースに強い馬が多いよなぁというイメージを持っています。だから、CBC賞の勝ち方も「らしいなぁ」と思ったわけです。果たしてこういう斬れが、スプリンターズSで活きるかどうか、正直なところよく分かりません。

ダンスディレクターは、父アルデバラン兇離僖錙爾蘯け継いでいますが、走りに関しては、母母スカラシップの父トニービン××母母父テスコボーイによる、ナスペリオン(NasrullahとHyperion)によるトニービンらしい斬れのように映ります。だから生粋のスプリンターというよりは1400m&急坂&長い直線向き(中京1400m)で、中山1200mは、急坂があるという点ではプラスではあります。こういう重厚な斬れというのは、トライアルよりも大舞台でこそなので気になります。

レッツゴードンキは、Kingmambo≒ジェイドロバリー2×3(Mr.Prospector、Specialが共通)という強力なニアリークロスが生んだGI馬ですが、当然それらしいパワーはあるものの、サンデーサイレンスが入るからか生粋のパワースプリンターには見えず、スプリンターズSならば昨年のような流れになった方が差し込みやすいでしょう。が、その昨年のような流れにはなるとは思えず、今回は厳しいかなという評価。

土曜の雨予報で気になるのは、やはりスノードラゴンティーハーフ
スノードラゴンは、時計対応面でも脚質面でも時計が掛かるに越したことはないですが、スプリント王に本気を出させた前走の競馬が脚質面ではプラスに働きそうで、雨が残れば▲くらいまで評価を上げてみたい馬。
ティーハーフの前走は前が詰まってしまい参考外。Green Desertが強いスプリンターなので、時計の掛かる馬場でスムーズに馬群を割ってくることが出来れば能力は通用するものがあると思います。

【まとめ】
ビッグアーサーには逆らえないが、最内枠は怖い。
シュウジは今まさにスプリンターになってきている。
ベルカントには◎を打ってあげたい(笑)
・ディープ産駒は軽視したいが、ブランボヌールの馬体重増はもしかするとスプリンター的なパワーの発現なのかもしれない。
ダンスディレクタースノードラゴンティーハーフは馬場などを見て最終判断をしたい馬たち。
レッツゴードンキは今年は差し込みにくそう。


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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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金沢ユウダイ
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2016年09月16日(金) 16:14 みんなの競馬コラム
【朝日杯セントライト記念】血統考察 byうまカレ
閲覧 1,111ビュー コメント 0 ナイス 5

学生団体うまカレ副代表のユウダイです。
先週の京成杯AHでは、カフェブリリアントを推奨できたので良しとします。

さて、先週から先週から3歳3冠路線のトライアルが始まっていますが、今週は菊へのトライアルもスタート。秋競馬も盛り上がってきましたね。今週の両トライアルは、馬券的な妙味を感じられないので、少し違った視点からみてみたいと思います。


●配合的視点からみたディープ産駒の2類型
ディープインパクトは変態大種牡馬なので様々なタイプの産駒を輩出しています。そして配合デザインとしては2つに大別できると考えています。今回は具体的なクロスをあまり出さず、語彙力を駆使して分かりやすく書いてみます。

1つは、母から「柔」と「硬」をどちらも取り込んで、ディープを再生産しているような馬。ディープは当然ですが名馬なので、柔らかい血 と 硬いパワー優先の血 2つのバランスが絶妙だったわけです。これをどちらも取り込んでいる配合(「柔」増幅が強調される場合が多い)で、現3歳世代でいうと、マカヒキサトノダイヤモンドプロディガルサン、牝馬ではシンハライトがこちらに該当します。キズナはこちらでしょう。具体的に血を挙げると、HaloやSir Gaylord≒Secretariatです。

もう1つは、自身の伝えるサンデー系屈指の柔らかさで、母のカチカチのパワー体質を絶妙に柔らかく中和させているタイプ。こちらの方が一般的な「ディープらしくないディープ」が産まれる可能性が高く、ディープを超える名馬が生まれるならこちらでしょう。現3歳世代ではディーマジェスティピースマインド、そしてあのジェンティルドンナがこちらの代表格です。

この際、前者を「父再生産型」、後者を「母パワー中和型」と名付けましょう。

この前提を頭に入れた上で各論にうつります。

【セントライト記念】
●取りこぼしは考えにくい
皐月賞馬ディーマジェスティは、「母パワー中和型」なので、もちろん「父再生産型」と比較するとパワーに秀でています。さらにディーマジェスティの場合は世界的に有名な名牝系で、元々がパワー&スタミナ型。日本の名馬でいうとフリオーソなどと同じ牝系。この馬の特徴を分かりやすく表現すれば、『「大飛び」で「パワー」と「スタミナ」があり、トップスピードに乗るまで時間が掛かる』ということ。だから、「大飛び」や「トップスピードに乗るまで時間が掛かる」という点では大箱(東京や京都)向きだけれども、「パワー」と「スタミナ」を活かすには中山2000の方が合っていたということで、一概に「東京向き」だの「中山向き」だのと論じることに大きな意味はありません。
今回のレース考察において強調したいのは、皐月賞よりもダービーでのパフォーマンス。『これほど「パワー」と「スタミナ」に富んでいるタイプが、このハイレベル世代で、エイシンフラッシュのダービーのような超瞬発力勝負で、マカヒキサトノダイヤモンドに肉薄した』という事実です。あのパフォーマンスで、私は9競馬ファンがよくする「この世代でどの馬が1番強いのか」という議論で、「総合力ではディーマジェスティが頭半分くらい抜けている」(好みの馬ではないので悔しいが)という判断をせざるを得なくなりました。小頭数の10頭ならば外を回してもそれほどの距離ロスにもなりませんし、エアレーションが効いていてやや差しが決まりやすい馬場でもあります。マウントロブソンもかなりのレベルだと思いますがディーが取りこぼすことは考えにくいです。

●相手候補筆頭はどの馬か
マウントロブソンは誰もが感じだことだと思いますが、皐月賞が超Hペースを2番手から粘り込む6着、ダービーが出遅れで(ラチ沿いベタベタだったものの)7着だから単純に強い。母父がGone West→Mr.GreeleyなのでSir Ivor≒Secrettame5×4という「柔」の方向へのニアリークロスもありますが、母母がブルーアーヴェニューなのでパワーもありコーナリングの巧さはディーを凌ぎます。そのあたりを活かしてディーマジェスティを逆転できるかできないか...。
ゼーヴィントはディーと同じディープ×BTでも母母父Dajurの母Gold Beauty(Mr.Prospector×ナスキロ)らの影響でディーと比較すると柔らかさがあります。もちろん能力もありますが、最内から戸崎騎手が完璧に乗って54キロで勝ったラジニケにどこまで価値を生み出すかでしょう。
プロディガルサンはお馴染のディープ×ラヴズオンリーミーで、全兄リアルスティールと比較すると緩さが目立つので、コーナリングが求められ急坂がある中山は本来マイナス。ただ強調したいのはダービーで田辺騎手が勝ちに行く強気の競馬をさせたこと。人間と同じで、厳しい競馬をさせると馬も強くなります。
本来であればセントライトで狙うべきはプロフェットのようなタイプでしょう。気になったのは池江師の「これまではいい状態で使えることが少なかったが」というコメント。春2冠の体調の影響はどれくらいだったのか今回分かりそうです。とはいえ、京成杯は内枠から完璧な競馬、ディーマジェスティマウントロブソンと比較するとやはり1枚格下でしょう。
「エアレーションの効いた馬場での差し」のイメージに合うのはメートルダールですね。まぁ彼でも10倍前後でしょうから妙味が…。


【ローズS】

●上昇度も上か
シンハライトは先述したように、Haloをクロスし、その柔らかさをEfisioらのパワーで下支えした「父再生産型」の典型。大箱で末脚を伸ばすのも良し、小回りに対応できるコーナリングも兼備しています。オークスのやや強引な勝ち方は、近年ではシーザリオのオークスを想起させるもので、何度レースをやってもシンハライトが勝っていたでしょう。「父中長距離馬×母父中長距離馬」という配合系で春は420キロ。本来は春は勝ち切れずに秋以降というタイプなだけに、上昇度があるのも魅力です。連対は外さんでしょう。

●フランス的な斬れ
一方のジュエラーは父ヴィクトワールピサの母母Much Too Riskyの仏血を増幅した配合で、サンデー的でもナスキロ的でもない独特の斬れ方をします。ただ、馬群を嫌う気性があるため、レースセンスではシンハライトに劣ります。それでもまともならば桜花賞のリプレイでしょう。
仏的な斬れ方といえば、アドマイヤリードもそうで、ジュエラーアドマイヤリードの斬れ方は前脚の出具合など非常ににている部分があります。ステイゴールドはノーザンテーストを内包しているためご存知通り成長力がありますし、この手のタイプの馬にルメール騎手は合っています。
ステイゴールド産駒といえば、クロコスミアもそう。そしてこの馬は良血です。母デヴェロッペはオープン特別時代の菜の花賞を制し桜花賞にも出走しました。その母ショウエイミズキは名種牡馬Cape Crossなどを輩出するPark AppealにSadler’s Wells→Nashwanという欧州本格派を配された馬。ステイゴールドを父に迎えたとなると、母父ボストンハーバーの軽さが気になるところですが、NashwanやSadler’s Wellsが内包するNorthern DancerやHyperionやDonatelloという血がノーザンテーストを増幅しているのでまずまずの配合。このまま終わる馬には思えません。

春2冠を盛り上げた組、レッドアヴァンセデンコウアンジュは「非常に非力」という共通点がありました。だからタフな芝で急坂がある阪神ではややパフォーマンスが落ちていたのです。夏を超えてどれくらいパンとしてきたかを確かめられる舞台。どちらも外回り向きの配合、走法ですから、コース適性自体は合っています。

桜3着のアットザシーサイドは、Kingmamboのパワーを増幅した配合で強烈なピッチ走法。ベストは1400ですから1800のここはスローになればなるほど好走の可能性は高まりそうです。


レッドアヴァンセの配合については、ブログの以下のエントリーに書いてあるので良ければ見てみてください。
配合的視点からみたディープ産駒の2つの類型 から考えるセントライト記念/ローズS
http://derby6-1.hatenablog.com/entry/2016/09/16/013806


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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

【うまカレBlog】http://umacollege.blog.fc2.com
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金沢ユウダイ
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2016年09月06日(火) 11:22 伊吹雅也
伊吹雅也のPOG分析室 (2016) 〜第6回各ワールド上位者まとめ&注目馬ランキング上位馬の近況
閲覧 1,528ビュー コメント 0 ナイス 9

 8月28日に新潟2歳ステークス(2歳G掘新潟芝1600m外)、9月3日に札幌2歳ステークス(2歳G掘札幌芝1800m)、9月4日に小倉2歳ステークス(2歳G掘小倉芝1200m)と3開催日連続で2歳重賞が施行され、「ウマニティPOG 2016」の獲得賞金ランキングにも動きが出てきました。夏季競馬が終了したキリの良いタイミングですし、ここで各ワールドの戦況をまとめておきましょう。

 1頭あたりの仮想オーナー数が1枠しかないスペシャルワールドは、7月24日の函館2歳ステークス(2歳G掘θヾ杣1200m)を勝ったレヴァンテライオンを指名しているmizumizuさんがトップ。2位はヴゼットジョリーを指名しているたけぼう54さん、3位はレーヌミノルを指名しているサウスさん、4位はトラストを指名しているddb1c93afaさんと、重賞ウイナーを落札した4人がそのまま上位グループを形成しています。もっとも、複数の指名馬が重賞を勝ったプレイヤーはまだいないということでもあり、混線模様と言って良さそう。次週以降も目まぐるしく順位が入れ替わりそうです。

 1頭あたりの仮想オーナー枠が最大11頭のGIワールドは、ソールさんが9660万円で1位、DSさんが9584万円で2位。それぞれ重賞ウイナーの4頭こそ指名していませんが、函館2歳ステークス2着のモンドキャンノをデビュー前に落札していました。スペシャルワールドと同じく、こちらも次週以降の結果次第で大きくランキングが動くかもしれません。

 1頭あたりの仮想オーナー枠が最大16頭のGIIワールドでトップに立っているのは、俺の名を言ってみろぉさん。すべての指名馬をデビュー前に落札していますが、レーヌミノルをはじめ既に7頭が勝ち上がっています。これらの馬が順調に獲得ポイントを伸ばしてくるようだと、しばらくは首位争いをリードしていけそうですね。

 1頭あたりの仮想オーナー枠が最大26頭のGIIIワールドは、キタノかちどきさん(1億1558万円)、サードインパクトさん(1億1430万円)と、1億円以上のポイントを獲得したプレイヤーが2名いらっしゃいました。キタノかちどきさんは8月6日のダリア賞(2歳オープン・新潟芝1400m内)を勝ったリンクスゼロ、9月4日のすずらん賞(2歳オープン・札幌芝1200m)を制したリエノテソーロらをデビュー前に獲得。サードインパクトさんもヴゼットジョリーリエノテソーロに加えて7月23日の中京2歳ステークス(2歳オープン・中京芝1400m)を勝ったディーパワンサらを揃えており、それぞれここまでの戦績はお見事というほかありません。これからデビューする予定の良血馬もラインナップにいますから、今後もお二方を中心とした争いになるでしょう。

 1頭あたりの仮想オーナー枠が最大36頭のオープンワールドはシンガリルドルフさんがトップ。前出のリンクスゼロモンドキャンノ、そして九州産馬で既に本賞金が3520万円に達しているカシノマストらを指名されていました。

 もっとも、シーズン全体から見ると「ウマニティPOG 2016」はまだまだ序盤戦。入札や仮想オーナー募集枠の開放は今後も続いていきますから、これから参加するプレイヤーにも上位進出の目は残っています。
 実際、執筆時点(2016年09月05日17:00現在。以下同)の「注目POG馬ランキング」上位40頭を見ても、既にデビューを果たしているのは下記の8頭だけです(末尾は「注目POG馬ランキング」における順位)。

ヴァナヘイム(牡/父キングカメハメハ×母グルヴェイグ) ※3位
フローレスマジック(牝/父ディープインパクト×母マジックストーム) ※4位
ソウルスターリング(牝/父Frankel×母スタセリタ) ※15位
トリコロールブルー(牡/父ステイゴールド×母ペンカナプリンセス) ※20位
ダンビュライト(牡/父ルーラーシップ×母タンザナイト) ※26位
ワンフォーオール(牡/父ディープインパクト×母ラヴェリータ) ※35位
モンドキャンノ(牡/父キンシャサノキセキ×母レイズアンドコール) ※36位
インヴィクタ(牡/父ハービンジャー×母ラスティングソング) ※38位

 なお、上記の8頭を除いた32頭のうち下記の10頭は、JRA-VANを確認したところ執筆時点で在厩中となっていました。

サトノアーサー(牡/父ディープインパクト×母キングスローズ) ※6位
モクレレ(牡/父ディープインパクト×母アパパネ) ※9位
ムーヴザワールド(牡/父ディープインパクト×母リッスン) ※13位
ミスエルテ(牝/父Frankel×母ミスエーニョ) ※17位
ザウォルドルフ(牡/父ディープインパクト×母ウィーミスフランキー) ※19位
クリアザトラック(牡/父ディープインパクト×母クロウキャニオン) ※24位
アドミラブル(牡/父ディープインパクト×母スカーレット) ※30位
リナーテ(牝/父ステイゴールド×母マルペンサ) ※32位
ジュンテオドーラ(牝/父ディープインパクト×母アートプリンセス) ※33位
エアウィンザー(牡/父キングカメハメハ×母エアメサイア) ※39位

 今後の調整過程にもよりますが、近日中にデビューする可能性は比較的高いと見ていいんじゃないでしょうか。
 執筆時点で未出走、かつ入厩していない馬は下記の22頭ということになります。

トゥザクラウン(牡/父キングカメハメハ×母トゥザヴィクトリー) ※1位
アルアイン(牡/父ディープインパクト×母ドバイマジェスティ) ※2位
コロナシオン(牝/父キングカメハメハ×母ブエナビスタ) ※5位
ラボーナ(牡/父ルーラーシップ×母ハッピーパス) ※7位
ダブルバインド(牡/父ディープインパクト×母ラッシュラッシーズ) ※8位
●ヘリファルテ(牡/父ディープインパクト×母シユーマ) ※10位
グローブシアター(牡/父キングカメハメハ×母シーザリオ) ※11位
ベルダム(牝/父ディープインパクト×母ドナブリーニ) ※12位
●サトノヴィクトリー(牡/父ディープインパクト×母ジョコンダ2) ※14位
ミリッサ(牝/父ダイワメジャー×母シンハリーズ) ※16位
●カデナダムール(牝/父ディープインパクト×母ラヴズオンリーミー) ※18位
●オーロラエンブレム(牝/父ディープインパクト×母ブラックエンブレム) ※21位
ヴィニー(牝/父ディープインパクト×母コケレール) ※22位
オルファン(牝/父ステイゴールド×母オリエンタルアート) ※23位
ハリーレガシー(牡/父ヴィクトワールピサ×母バルドウィナ) ※25位
ヒシマサル(牡/父ルーラーシップ×母シェリール) ※27位
アドマイヤエスパー(牡/父ディープインパクト×母アゼリ) ※28位
ダノンディスタンス(牡/父ルーラーシップ×母アゲヒバリ) ※29位
レッドオルガ(牝/父ディープインパクト×母エリモピクシー) ※31位
バリングラ(牡/父Fastnet Rock×母Sweet Dreams Baby) ※34位
ディヴァインハイツ(牝/父ハーツクライ×母ドバウィハイツ) ※37位
アスティル(牝/父ステイゴールド×母ヒストリックスター) ※40位

 どの馬も現2歳世代を代表する良血馬ですし、デビューが近付いたら多少なりとも話題を集めそう。指名を考えているのであれば、仮想オーナー募集枠の開放に合わせ、早めに入札しておきましょう。


※次回のコラムは10/4(火)頃の予定になります。


■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『コース別 本当に儲かる血統大全』(ガイドワークス)、『コース別 本当に儲かる騎手大全』(ガイドワークス)、『一口馬主の愉しみ(競馬道OnLine新書)』(スタンダードマガジン)、『門外不出! 投票データから分かった! WIN5の鋭い買い方』(東邦出版)、『WIN5(五重勝)ほど儲かる馬券はない!! 少点数で驚愕配当をモノにする絶対的セオリー(競馬王新書)』(白夜書房)。POG関連メディアの制作にもさまざまな形で携わっており、ウマニティPOG2014では最高位クラスのスペシャルワールドにおいて優勝を果たした。

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2016年08月22日(月) 13:00 みんなの競馬コラム
【札幌記念他】先週の結果などふり返り byうまカレ
閲覧 718ビュー コメント 0 ナイス 5

学生団体うまカレ副代表の金沢ユウダイです。
先週の競馬を見てのふり返り、考えたこと等をまとめます。


札幌記念は堀厩舎のワンツーで、勝ったのはネオリアリズムの方でした。
ネオリアリズムの、母系からパワーを受け継いで、上手く言語化できませんが、前脚が伸びない走法は、まさに内回りでこそ活きるもので、望田先生のいう「父中長距離馬×母父スプリンターorマイラー」の配合系らしいものだと思っています。「フワッとした捲り」とも言えるのかなぁ、ドゥラメンテの走りを「フワッと」とは表現できないけれど、キタサンブラックネオリアリズムの走りは「フワッと」感あるじゃないですか?斤量増でも評価していたのは、前走の函館記念でもそうでしたが、重賞の流れでも掛かる、脚力と気力があるということで、それでいて人気が落ちるのであれば、外枠替わりでも狙いは立てられました。折り合ったのには道悪も影響しているんでしょうが本来ルメール騎手は、こういった馬をなだめるのが抜群に巧い…。

モーリスが出るときにいつも思うのは、望田先生のマイラーについての考察です。

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(内回りコースだった桜花賞でシーザリオは)スタートそのものはよかったものの、2角までのダッシュでマイラーのラインクラフトデアリングハートに少し見劣ったために、外からデアリングハートに斜めに寄ってこられたときにズルッと後退

「ミルコ!ミルコ!ミルコ〜!と叫んだけど前に入ってきやがった…」

福永祐一の代打で手綱をとった吉田稔が悔やんでも悔やみきれない2角の入り、あそこが明暗を分けたレースで、そこからはラインクラフトの後を追うように完ぺきに捌いて、内回りの短い直線を猛然と差してきましたがクビ差届かなかったところがゴールでした

今にして思えば、あのトリッキーなおむすびコースのマイル戦における数完歩のダッシュの違い、これこそがマイラーと中距離馬の違いというべきで、ラインクラフトは勝つべくして勝ったし、シーザリオは負けるべくして負けたというべきかもしれない

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視覚的、感覚的なものですがタイキシャトルダイワメジャーを知らない僕からすると、モーリスの走りを見ていると、「あぁ、トーセンラーヴィルシーナはマイラーではないな」ということを思い知らされます。
だからモーリスも、能力でGIIならばこなすかもしれないけれど、史上最高レベルに層の厚い現在の日本競馬で、天皇賞(秋)制覇、すなわち良く言われている「中距離制圧」というのは難しいのではないかと思っています。それでも、個人的に今日の走りを見て、天皇賞で無印にはできないなと感じました。

レインボーラインは、シンザン記念時からかなり注目していた馬で、「神戸新聞杯で◎を打ちたい」と思ってきました。ノーザンテースト≒Vice Regent4×4・5(Northern DancerとVictorianaが共通)とAlycidonでノーザンテーストを増幅しているのがポイントでしょう。今日は+10キロ、なかなか父産駒らしい成長をみせていますし、菊でも要警戒。

ヌーヴォレコルトは走ってはいるんですが、牡馬相手への限界をみたような気もしますね〜。重い馬場がダメなことはないのでしょうが、古馬牡馬相手となると分が悪いのかもしれません。BCフィリー&メアターフは枠順と相手関係次第でしょう。

ヤマカツエースは、Kingmambo≒Ameriflora2×2ですから、一気に母父(グラスワンダー)のように、宝塚・有馬で勝負になる馬になるかなとも思っていましたが、現状はこのあたりが限界かというところ(十分なんですけどね)。

ダービーフィズはジャンポケ×マンカフェ(=マンハッタンフィズ)で今日みたいな我慢比べには強いですから、これくらいは走ってきて当然、ロジチャリスは出遅れてしまいましたが、想像以上にダメジャ×ロックオブジブラルタルという字面以上に綺麗なフォームで走る馬で、これはやっぱりBlushing Groomの影響なんでしょうかね、意外と東京の方が合うのかも。


北九州記念は、バクシンテイオーベルカントサクラバクシンオー産駒のワンツーでした。小倉1200mはサクラバクシンオー産駒が強いことで有名ですが、その原因はやはり父サクラユタカオー、曾祖父Princely Giftではないかと思います。サクラユタカオーはNasrullah3×4で、母系に入るととしては柔らかさ≒怠慢さを伝えることがあり、Princely Giftは前脚主導の走りをするので下り坂が得意であると考えられています。これは、下り坂のある京都外回りの長丁場、菊花賞や天皇賞(春)でPrincely Giftを持つステイゴールドサッカーボーイが強く、ハーツクライが勝ち切れないということとも無関係ではないでしょう…と色々考える結果となりました。


●名繁殖イソノスワロー
土曜新潟1Rでは、ハーツクライ産駒のハートオブスワローが2戦目で初勝利を挙げました。母イソノスワローは、オークス馬イソノルーブルの娘で非常に優秀な繁殖牝馬です。イソノルーブルのナスキロ(NasrullahとPrincequillo)とFlaming Page≒Tom Foolを、デヒアの母Sister Dotで増幅させていることがポイントでしょう。ナスキロとTom Foolというのはどちらも非常に日本向きの血です。マイネルラヴを付けてもトラストワンを、アドマイヤマックスを付けてもモンストールを、スウェプトオーヴァーヴォードを付けてもラーストチカを、そしてハーツクライを付けてもハートオブスワローを輩出するのですから本当に素晴らしいです。オークス路線に乗ってきてもおかしくないのではと思っています。

●名牝系のマンカフェ×Storm Cat
土曜札幌5R(芝1500m)を制したのはマンハッタンカフェ産駒のレッドアンシェルでした。レッドジゼルレッドアルティスタの弟で、母スタイルリスティックはNathaniel(キングジョージ)=Great Heavens(愛オークス)の妹という良血馬。マンハッタンカフェ×Storm CatでRibot系のクロス(Tom Rolfe6×5)というのはショウナンマイティと同じ。前脚の可動域の小さいフォーム(今回は道悪だったために走法を変えていただけかもしれない)はRibotの影響に因るものと考えられます。ヒルノマテーラのようなイメージで、内回りでの一変を狙いたいタイプです。良馬場での走りを見てみないと何とも言えない感じではあります。

●重厚なディープ牡馬
日曜札幌5R(芝1800m)の新馬を制したのはディープインパクト産駒のディープウォーリアでした。Busted4×6・4という重厚な配合で、ディープ産駒の2歳でも気にしていた1頭。こういう欧血ベースの重厚な配合は牡馬の方が結果が出やすいのでしょう。母父デザートキングは1997年の愛2冠馬で、これも母系に流れるBusted→Bustinoの重厚なスピードで距離をこなしたのだろうと思われますが、デインヒル×Nureyevという配合で、こういうノーザンダンサー系のパワーを取り込むのはディープ産駒の必須条件。走りを見ても重厚で、クラシックは厳しいとは思いますが、長い目で見ていきたい馬です。

●ハービンジャーとしてはまずまずの配合
日曜小倉5R(芝1800m)を制したのはハービンジャー産駒のペルシアンナイトガーネットチャームファシーノオリエントワークスの半弟で、叔父にゴールドアリュールゴールスキーがいるニキーヤから広がる追分Fの牝系。ハービンジャー産駒は、Le FabuleuxかShareef Dancerをいじった配合で活躍馬が出ていますが、本馬は後者。ニキーヤの母、つまり本馬の3代母がNorthern Dancerとナスキロ(NasrullahとPrincequillo)とSickleを持っているので、ここがShareef Dancerと脈絡します。また、Flower Bowl≒Aureole6・7×7(HyperionとDonatelloとSon-in-Law)という底力のある重要血脈を継続交配しているのも魅力です。




【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

「うまカレ」とは、競馬の魅力を同世代を中心に発信していこう、競馬界を若い力で持ち上げようと、関東の競馬を愛する大学生が集まり6年前に結成された学生団体です。テレビ出演や、フリーペーパー制作など様々な活動をしています。詳しくは以下のブログやSNSをご覧ください。

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2016年06月04日() 17:05 みんなの競馬コラム
【安田記念】 血統考察 byうまカレ
閲覧 1,390ビュー コメント 0 ナイス 3

学生団体うまカレ副代表の金沢ユウダイです。
先週の日本ダービーは、マカヒキが優勝。落鉄しながらハナ差2着に好走したサトノダイヤモンド、不得意な上がり勝負になりながらも2着馬に肉薄したディーマジェスティ、府中2400mでシーザリオの仔に先着したエアスピネル、そして究極の上がりを使ったリオンディーズ皐月賞とは全く異なるレースの質ながら上位5頭は皐月賞と同じ。本当にハイレベルな春2冠だったと思います。

今週の安田記念も、モーリスを筆頭に少数精鋭、超ハイレベルなメンバーとなりました。気になる馬のところだけでも読んでみてください。

モーリス
母メジロフランシスはBlandford4・4×5で朝日杯3歳S(当時)を制した4代母メジロボサツに、フィディオン、モガミ、カーネギーと重厚な欧州血脈を配されNorthern Dancer3×4。字面的には重厚な血が重ねられているが、競走馬というのは、スピードがあるからスタミナが活き(=先行できるからスタミナを活かせる)、スタミナがあるからスピードが活きる(スタミナがあるからスピードを持続できる)のであり、名短距離馬には重厚な血が入っていることが多い。最近の例でいえばメジャーエンブレムも、母父はオペラウスだ。
モーリスのマイルでスッと先行できるスピードというのは、スクリーンヒーローの牝祖モデルスポートのTom Fool≒Spring Runの3/4同血クロス(MenowとBull Dogが共通)2×3によるものと考えられる。一言でいうと、モデルスポートのスピードを「日本のMライン(=メジロ)」である母のスタミナで持続させているということだろうか。また、筆者はカーネギーの母がTeddy6・6×5・5・6・7・7、モガミの母もTeddy5・6×5・5とTeddyの血量が豊富で、Bull Dog(父Teddy)を遠目に増幅させていることもポイントだろうと考えている(モーリスの母父カーネギーもそうだが、世界で、特に欧州の活躍馬にはBold Reason≒Never Bendのニアリークロスを持っている馬が多く、Teddyの血量というのは様々なところで論じられている)。
スタートして先行できるスピード、直線での加速力、ニホンピロウイナーノースフライトタイキシャトルダイワメジャーを知らない自分にとっては、「マイラーとは何か」ということを教えてくれた紛れのない名馬。負けるとすれば、緩い流れで中距離馬の瞬発力に屈する時ではないか。今回はそういう流れになりそうではあるが・・・。

リアルスティール
母母Monevassiaが名種牡馬Kingmamboの全妹という超良血馬で、3歳時にSir Gaylord≒Secretariat6×4の緩さが出ていたラングレープロディガルサンといった兄弟と比べると、最もマイラーだったKingmamboらしいパワーが発現されており、「パワーで突進している」という表現が合う走りをする。マイラーのKingmambo(=Monevassia)に、マイラーのStorm Catを配されたのが本馬の母ラヴズオンリーミーだから、もっとも母らしさ(マイラーらしさ)が出た本馬が現状兄弟の中で最も活躍しているというのは納得がいく。とはいえ、生粋のマイラーではないから、モーリスを負かすにはややスローで中距離質なレースになった方が良い。

サトノアラジン
ラキシスの全弟で、キズナリアルスティールエイシンヒカリらと同じディープインパクト×Storm Catというニックス。年齢を重ねるにつれて緩さが抜け、距離適性も短めにシフトしてきた。いくら緩い流れが向いていたとはいえ、前走の勝ちっぷりは本物。しかし、生粋のマイラーではないから、モーリスを負かすとすれば緩い流れで中距離質の瞬発力が要求された時であろう。メンバー的にそうなる可能性は高そうだ。

イスラボニータ
NasrullahとPrincequilloが豊富な母父Cozzene、母イスラコジーン自身はNot Afraid≒Gold Digger4×4でもあり、突き詰めればThe Tetrarchが豊富で、米血とのバランスが良いからか驚くほど柔らかく、美しい全身運動で走る。東京は合っているが、ベストは1800だから、マイルであればスローの方が差し込みやすい。しかしライバルにもそういったタイプは多く、どこまで肉薄できるかだろう。同世代が相手だった皐月賞セントライト記念こそ勝利したものの、基本的に内回りだと大幅なパフォーマンスダウンになるので、中山記念とは度外視、大阪杯は良く走った方だと思う。

フィエロ
母ルビーはロックオブジブラルタルの全妹だから、ミッキーアイルとは3/4同血の間柄となる。母系にNasrullahとCount Fleetを持つから、それなりの柔らかさも感じさせる。コースは問わないタイプで上位との力関係だけで、今回も普通に走ったならば3着争いが一杯一杯というところだろう。

クラレント
エリモピクシーは、Haloと血統構成の似た母母デプスのスピードも良く伝えるが、Hyperion5×4・6・7でもあり、この持続力とそのスピードを活かしている。クラレントの場合はHalo≒Drone≒デプス3×4・4のニアリークロスもあるが、3/4弟レッドアリオンよりも大飛びで、大きな視点でいえば、ジャングルポケットドゥラメンテほど斬れないにしても、NasrullahとHyperion的な末の走りで、極端な前傾戦にならなければジリジリを斬れ続ける。レッドアリオンが「粘り」ならば、クラレントは「重厚に斬れ続ける」といったところで、直線の長いコースはもちろんプラス。ただ、昨年より相手が強化されている点がどうか。

レッドアリオン
エリモピクシーについては、クラレントの項を参照。アリオンの場合は父がアグネスタキオンで、もちろんHalo≒Drone≒デプスというニアリークロスも持つが、タキオンの母母アグネスレディーがHyperion5×5、Lady Juror5×5という「粘り」の塊だから、昨年のマイラーズC、関屋記念の走りをみてもわかるように先行したときにベストパフォーマンスを発揮する。クラレントに比べると1800mがベストというタイプで、マイルだとスローの方が粘り込みやすいというのも昨年の重賞2勝をみれば明らかだ。このようにHyperionとLady Juror的持続力に優れた馬は、ハーツクライ然り、ワンアンドオンリー然り、マジックタイム然り、本格化以前は追い込み脚質になりやすい。アリオンも3歳時は追い込み脚質であり、血統通りの成長を遂げてきたといえる。揉まれ弱い気性があるから、大外と小頭数はプラス。近走は条件が合わなかったし(昨年の安田記念もインの3番手に入ってしまった)、すんなり逃げor先行が出来れば、本格化した今、粘り込みがあっても驚けない。

ダノンシャーク
母カーラパワーがCaerleon×Shirley Heightsで、NasrullahとPrincequilloとLa Troiennneを継続交配されていて、母系にゼダーンも持つことから、大飛びの外回り向きマイラー。生粋のマイラーだからロードカナロア安田記念3着のように、マイル戦らしい締まった流れで持ち味が活きる。東京のマイルは合っているが、中距離馬が多くペースが落ち付きそうなのはマイナスだろう。

ロサギガンティア
母ターフローズは2000mのリディアテシオ賞を制するなど中距離でも活躍たが、母父Big Shuffleの母母がOwen Tudor≒Court Martial2×2というLady Jurorの尻に敷かれた凄い配合で、このスピードが本馬にも伝わっていると考えられる。内回りのスプリングSと阪急杯の3〜4角で見せた加速こそがこの馬の本質で、外回りのここはオーロCのようにスローになって加速力を活かしたいところ。しかし、前走も1400mとは思えない緩い流れでサトノアラジンにあっさり差し切られてしまったから、さすがにこの相手だと1枚落ちるという子とか。

ロゴタイプ
Sadler’s Wells≒Nureyev4×4のパワーに下支えされたHalo4×3的機動力で走る馬で、内回りコースで器用さを活かしたいタイプ。58キロを背負い正攻法で勝ち馬に肉薄したダービー卿はさすがというパフォーマンスだった。直線の長いコースで好走するとなるとスロー希望だろうが、それでも富士Sでは3着だった。

ディサイファ
世界的に活躍馬を輩出するSoaring牝系でも、Ameriflora(グラスワンダーの母)らを輩出するGraceful Touchの分岐。母父Dubawi Millenniumはティンバーカントリーらを出すFall Aspen牝系で、ドバイワールドカップやジャックルマロワ賞に勝った名馬だが、一世代しか産駒を残すことが出来ず、その中からDubawiを輩出したのだから種牡馬としてのポテンシャルも相当なものだったのだろう。名牝系に、名血で貴重なDobai Millenniumを配されたのが本馬の母ミズナ。そこにディープインパクトだから、必ずや種牡馬にしなければならない馬といえよう。母のパワーを父ディープインパクトで中和させているが、このメンバー相手となると馬場が渋ってほしいところ。本質的にはパワーで捲れる内回り向きだが、父がディープインパクトで柔らかくしてしまっているから二兎を追っていると言いえ、競走馬としてはチャンピオンになれない配合なのかもしれない。しかしそれは、種牡馬としては母ミズナ似の馬、父ディープ似の馬という相反するタイプの馬を出せるということだから、競走馬ではチャンピオンになれないからこそ、種牡馬として成功する可能性が高い。とにかく無事に種牡馬入りをしてほしい。

コンテントメント
父HussonetはMr.Prospector直仔で、オーストラリアとチリでリーディングサイアーになった名種牡馬。半弟に2001年の香港ヴァーズステイゴールドの2着となったEkraarがいる。 Nasha3×4だが、母父がRaja BabaだからNasrullah≒Perfume4×4・5・5でもあり、芝での活躍馬を多く輩出しているというのも納得がいく。モーリスの2着に好走したチャンピオンズマイルはインの3番手付近で競馬が出来ていたが、東京の長い直線で世界レベルの日本馬相手となると厳しいだろう。

【まとめ】
モーリスは生粋のマイラーだから、ペースが緩んで中距離馬の斬れにやられる可能性はなくはない。
◆ディープ×Storm Catの2頭(サトノアラジンリアルスティール)は、年齢を重ねるにつれマイラーらしさが出てくる配合で、どちらもその傾向がみられる。とはいえ、生粋のマイラーではなく1800m寄りに適性があるからスロー希望で、打倒モーリスならやはりこの2頭。
イスラボニータは1800mのGIがないので、現状ではベストコースのGIだが、先述3頭と真っ向勝負で地力が足りるかどうか。
レッドアリオンは、大きな視点でみれば配合的にはハーツクライダイワスカーレットと同じで、「粘り」が武器の馬だから、揉まれ弱い気性を考慮しても、小頭数+大外枠という好条件が揃った今回は粘り込みが合っても驚けない。


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【参考】

『日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究』(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
栗山求さんの連載「血統SQUARE」http://www.miesque.com/motomu/works.html
『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)


「うまカレ」とは、競馬の魅力を同世代を中心に発信していこう、競馬界を若い力で持ち上げようと、関東の競馬を愛する大学生が集まり6年前に結成された学生団体です。テレビ出演や、フリーペーパー制作など様々な活動をしています。詳しくは以下のブログやSNSをご覧ください。

【うまカレBlog】http://umacollege.blog.fc2.com
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金沢ユウダイ
【Twitter】https://twitter.com/derby6_1
【ブログ】http://derby6-1.hatenablog.com/

執筆者:うまカレ(MYコロシアム>最新予想にリンク)

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2016年05月27日(金) 17:20 みんなの競馬コラム
【日本ダービー】血統考察 byうまカレ
閲覧 2,556ビュー コメント 0 ナイス 8

学生団体うまカレ副代表の金沢ユウダイです。
いよいよ東京優駿、日本ダービーです。やっぱりダービーは特別です。身が引き締まります。

個人的な話をさせていただくと、高校生の頃から競走馬の血統というものが好きだったのですが、今のように自分の生活の中心が血統研究になるほどノメり込んだのは、昨年のダービーを検討していたときでした。東京で威力を発揮してきたトニービンの斬れというものは、NasrullahとHyperionに起因するもので、Hornbeam(トニービンの母父)と牝祖バロクサイドのニアリークロスでトニービンの再現性の高い配合といえるドゥラメンテと、サンデーサイレンスを介さずに、あれほどまでに柔軟性があり、日本のスピード競馬に対応できるサトノクラウンの配合を、望田潤先生のブログで学んだことがキッカケでした。そして、祖母エアグルーヴ天皇賞(秋)から18年、母と同じように府中の直線を斬り裂いたドゥラメンテの姿と血統・配合の奥深さに感極まり涙を流した昨年のダービーでした。

あれから1年、この1年間はクラシック路線に重点を置いて競馬をみてきました。その答えが5月29日に出ます。書きたいことを書いて、その時を待ちたいと思います。


今年の3歳世代は、3着以下を4馬身離した朝日杯FSをみても、4着以下を5馬身離した弥生賞もみても、やはりハイレベルであることは間違いないとところ。逆にいえば、抜けた存在がいないから、3冠はそれぞれ展開、馬場、枠順などといった外的要因を最も味方に付けることができた馬が勝つと推測しています。皐月賞ヴィクトワールピサ、ダービー・エイシンフラッシュ菊花賞ビッグウィークの2010年世代に似ています。

ディーマジェスティ
4代母Margarethenから広がる牝系で、中でもTrillionの分岐からは直仔に「鉄の女」と呼ばれ富士Sを制したトリプティクを輩出し、2013・14年凱旋門賞連覇のTreveやダート王フリオーソらも輩出している。ディーマジェスティはDoff the Derbyの分岐で、母母シンコウエルメスは英ダービー、キングジョージを制したジェネラスの半妹で、その産駒にはエリ女3着のエルノヴァや、中京記念マチカネオーラらがいる。シンコウエルメスはNantallahとRuss-Marie(Margarethenの母=ディーマジェスティの5代母)のニアリークロス(NasrullahとGallant Fox≒Maarguery)5×3を持つパワー型で、そこにブライアンズタイムを配されたのがディーマジェスティの母エルメスティアラだから、極めてパワーとスタミナに特化した母といえる。このパワーとスタミナに偏重した母に、柔らかいディープインパクトを配されたディーマジェスティは、一般的なディープインパクト産駒ではなく、だからこそ急坂のある中山で肉弾戦となった皐月賞はこの馬に最も外的要因が向いていたといえよう。中間のフォトパドックを見ても明らかに他のディープ産駒に比べてお尻が大きな馬体で、東京では仮にレースが流れたとしても急坂がない分皐月賞程のパワーとスタミナが求められるレースにはならないし、良馬場で、急坂がない東京で、33秒台の上がりが求められるレースになったとき、このハイレベル世代において2冠奪取というのは非常に難しいと思うのだ。

マカヒキ
ウリウリの全妹で、ショウナンパンドラらが出るディープインパクト×フレンチデピュティという配合で、サザンヘイローを通じるHalo≒Sir Ivor≒Red God3・5×6・5。また、母母父Rainbow Coner→母父フレンチデピュティ→父ディープインパクトと3代に渡ってNasrullah≒Royal ChergerとPrincequilloを継続して交配されているから斬れる。よく父と比較をされるが、特にコーナリングにおいては、父の場合は抜群の柔軟性から股関節の可動域の大きさを活かしたチーターのようなコーナリングだったが、この馬の場合はHaloらしい“サササッ”というコーナリング、直線のストライドも父ほど雄大なものではない。瞬発力が活きるダービーの舞台は合っているが、これまでのような後方からの競馬で、このハイレベル世代で、前にいるライバルをまとめて差し切れるほど力は抜けていないだろう。

サトノダイヤモンド
マカヒキと同じサザンヘイローを通じるHalo≒Sir Ivor3・5×4・4。母マルペンサは亜古馬牝馬チャンピオンに2度輝いた名牝で、HaloやNothern Dancer、デインヒルなどの牝祖Almahmoud6・7・5×5・6という強烈なクロスを持つ。また、マルペンサの血統表の1/4部分である3代母RiviereはHaloを持たないが、その父LigicalはBlue Larkspur、Man o’War、The Tetrarch、Pharamond、Sir GallahadなどがHalo共通で、Almahmoudだけでなく、LogicalでもHaloの血統構成を増幅させているのがすごい。とはいえ、BCマイルを連覇した母父父LureはDanzig×Alydarという配合馬で、これはジェンティルドンナの母父Bertoliniと同じでパワーに特化。このパワーをHalo的な柔らかさで中和しているが、走りをみるとやはり地面に叩きつけるような走法で、体型に恵まれているから完歩は大きいがストライドが伸びているとはいえないから、特別東京向きというわけではない。皐月賞きさらぎ賞から直行というローテーションに加え、池江調教師は先行有利な馬場状態だったため、ルメール騎手に「好位の5〜7番手くらいの先頭から5馬身差くらいを追走してくれ」と指示を出したという(*1)。向こう正面でルメール騎手が追っつけ、ハイペースに付いていったのは、その「先頭から5馬身差くらいを追走してくれ」という指示を守っていたからで、そのことに加え直線での不利がなければマカヒキと2着争いに絡んでいたであろう非常に強い負け方。最も崩れないのはこの馬だろう。

リオンディーズ
シーザリオは、強い遺伝力を持つHabitatの影響で自身と同じ外回り向きのストライド走法で走る産駒を多く輩出する名繁殖牝馬で、リオンディーズのあの完歩の大きさ(サトノダイヤモンドマカヒキよりも一完歩が大きいとMahmoudさんが試算されている(*2))、あのフットワークはどこからどう見ても明らかに直線の長いコース向き。また、リオンディーズに関してはー蠢阿函↓∪泙蟾腓ど坩造砲弔い堂樟發鮖っている。

ー蠢阿砲弔い討蓮リオンディーズは道中を右手前で走る右回りの朝日杯において、直線に入り左手前に替えてから、内回りとの合流地点で再度右手前に戻し、末脚が爆発。マイル戦で完全なエアスピネルの勝ちパターンを差し切るという、とんでもないパフォーマンスを披露した。弥生賞こそしっかり直線では左手前一本で走っていたが、皐月賞ではミルコ騎手もコメントをしているように、残り300m地点までコーナリングから手前を替えずに右手前のまま走っていた。このことからリオンディーズは、左手前以上に右手前の方が走りやすい、好き、得意なのではないかと推測できる。だから道中右手前が温存できる左回りの今回はどんな末脚を繰り出すのか、個人的には「楽しみ」というより、「恐ろしさ」さえ感じている
∪泙蟾腓ど坩造砲弔い董▲潺襯概骸蠅蓮Web Sportiva(*3)において、『皐月賞で「向こう正面でマウントロブソンが近付いてきたところで掛かった」と言われていますが、「リオンディーズのフットワークを活かすために自分の意思で出していった」が、レース後振り返ってみると、明らかに速すぎたと思い、自身の騎乗を悔やんだ』という趣旨のコメントを残しています。つまり、皐月賞リオンディーズは鞍上の指示通りに走れていたわけで、決して掛かったわけではなかった。また、新馬戦と休み明けは掛かるそぶりを見せていましたが、皐月賞での走りは、エピファネイアと同じように、「掛かっている」というよりも「パワーで突進している」という表現の方が正しく、ミルコ騎手の手腕を持ってすればそのパワーをコントロールすることができると思うのです。

Cコースに替わり、先行有利な近年のダービーにおいては、マカヒキなどと異なり、弥生賞、皐月賞と先行させたことが活きてくるとも思うし、得意である可能性が高い右手前の威力を存分に発揮できる左回り、圧倒的に大きなストライド、先行できるパワースピード、その特徴をフルに活かせる条件に好転する東京2400mでどんな走りを見せてくれるのか、楽しみでなりません。

エアスピネル
Bold RulerやTudor Minstrelのスピードを伝えるアイドリームドアドリームの牝系で、この牝系は器用さがあるのでエアシャカール皐月賞)やエアメサイア秋華賞)やエアシェイディ有馬記念2年連続3着など)、エアアンセム(ホープフルS)など内回りでの好走が目立つ。本馬も小刻みなピッチ走法で走るのでコーナリングは抜群に巧く、外回り<内回りであることは間違いないところ。しかしいくら枠順や展開の恩恵が働いても距離が伸びて皐月賞上位組を逆転できるとは思えない。

スマートオーディン
母レディアップステージはGII時代のプリティポリーSを制し、GIオペラ賞では3着。父Alzao、Busted、Fair Trialとウインドインハーヘアと血統の共通項が多い馬。とはいえ、Habitatを通じてSir Gaylord4×5を持つから前駆で走り、ベストは平坦コースか。プール調教などで心肺機能を高めてきたが、やはり体型はマイラーに近く、ダービーを1着で駆け抜ける馬体にはみえない。2400mも長く、スローでどこまでやれるかだろう。

ヴァンキッシュラン
母リリーオブザヴァレーは2010年のオペラ賞勝ちで、ND3×6・6・5、叔父には昨年のUAEダービーを制したMubtaahujがいる。母はMiswaki≒ラストタイクーンでNasrullahとPrincequilloとLa Troienneのクロス、更にBold Reason≒Never Bendでもあるからパワー型で、前脚の可動域は狭くストライドは伸びないが、Galileoらしい持続力で長い脚が使えるタイプ。しかし皐月賞上位組が見せたこれまでにみせたパフォーマンスと比較すると、それ以上のものは感じなかったから3着までとみる。

レッドエルディスト
母は父、母父、母母父、3代母父とNasrullah血脈が入り、母母Alruccabaはクリスタルパレス×ゼダーンでGrey Sovereign4×3とフランス血脈をクロスしているから斬れる。しかし父がゼンノロブロイでマイニングとNever Bendを通じLa Troienneのクロスの影響かヴァンキッシュランと同じく前脚の可動域は狭い。自分の競馬に徹してどこまでやれるかだろう。

レインボーライン
面白いのがNHKマイルC3着のレインボーライン。3代母レインボーローズがRoyal Cherger≒Malimdi4×3、Prince Rose4×4、母父フレンチデピュティの母MitterrandもBold RulerとPrincequilloを持つので、母レーゲンボーゲンはRoyal Cherger≒Milindi=NasrullahとPrince Rose系を増幅した配合といえ、外回りで長い脚を使うことに長けている。体型をみてもマイラーとは思えないので、距離延長はプラスととらえたい。今年の3着穴があるとすればこの馬ではないか。

【まとめ】
条件好転のリオンディーズが兄の無念を晴らすとみる。相手は大崩れが考えられないサトノダイヤモンド。この2頭の争いで、穴ではレインボーラインに少し注目してみたい。

*1 サラブレ6月号『JRA調教師池江泰寿のやっぱり だから 競馬は 難しい 面白い』(28~29頁)
*2 サラブレ6月号『皐月賞&桜花賞ラプ・完歩ピッチ分析』(18~21頁)
*3 Web Sportiva『皐月賞はボクがへたくそ」デムーロのリオンディーズがダービーで復権』


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【参考】
日本サラブレッド配合史―日本百名馬と世界の名血の探究(笠雄二郎著)
望田潤さんのブログ http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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『覚えておきたい 日本の牝系100』(平出貴昭著)

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シーザリオの口コミ


口コミ一覧
閲覧 54ビュー コメント 0 ナイス 19

ファンディーナ ディーパワンサ1秒

ソウルスターリング ディーパワンサ0・8秒


フラワーカップの歴代のレースを漁ってみましたがw
やはり、ダンスインザムード、シーザリオよりも明らかに強い(´-`).。oO
スローでは折り合い、遠征も経験済み(´-`).。oO
なにより追うだけで突き放して、ダメージすらない(´-`).。oO
フラワーカップの上がりはあれですが?
パワータイプに寄った上がりも余裕でたたき出す(´-`).。oO
ハイペース、揉まれる等の課題は残るものの(´-`).。oO
桜花賞からオークスか?
桜花賞からダービーか?
はたまた?皐月賞からダービーか?
夢は広がりまくり(゜∀゜)
とりあえず同世代の牝馬クラシックとの力関係を確認するのが先であろうから?桜花賞と見ますが?
ダイワスカーレット、ディープインパクトを足して二で割る感じもする規格外馬(゜∀゜)
ソウルスターリングでも十分にバケモノクラスでも?さて?どうかと思わせる、この登場の仕方(゜∀゜)

ソウルスターリング、アドマイヤミヤビ、ファンディーナ、カラクレナイ(゜∀゜)
明らかに牡馬クラシックよりも、牝馬クラシック方がレベルが高いわけでw
クラシックを勝てずに終わるのか?(自身の性能に体が負けそうだが)クラシックを春、総なめにするのかε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
他もバケモノクラス揃い、ゾクゾクするのであります(||゜Д゜)ヒィィィ!

 グリーンセンスセラ 2017年03月19日() 00:37
カデナに懸ける「熱い思い」 
閲覧 8ビュー コメント 0 ナイス 0

福永祐一騎手がカデナに懸ける「熱い思い」を告白。日本ダービーを見据えた「英才教育」に重なる1998年武豊とスペシャルウィーク─Gambling Journal ギャンブルジャーナル / 2017年3月16日 23時39分 http://biz-journal.jp/gj/2017/03/post_2859.html

14日、福永祐一騎手が『netkeiba.com』で連載している自身のコラムを更新し、改めてカデナ(牡3歳、栗東・中竹和也厩舎)について熱い思いを語った。
 昨年11月26日に行われた京都2歳S(G3)をカデナとのコンビで勝利した段階で「今年のクラシックはこの馬」と心に決めていた福永騎手。自身にとって非常に縁が深い、名牝シーザリオの仔グローブシアターも候補に挙がっていた。だが「クラシックを賑わせてくれる馬」と、カデナとのコンビでクラシックに挑む決意を固めたようだ。
 当面の大目標は、やはり福永騎手にとっても悲願となる日本ダービー(G1)の制覇となる。
 福永騎手にとって初めての日本ダービー挑戦は、デビュー3年目の1998年だった。コンビを組んだのは、自身がキャリア初の重賞勝利を上げたキングヘイロー。それまで天才騎手・福永洋一を父に持つ2世騎手、そして新鋭の若手騎手として順風満帆の騎手生活を歩みだしていた福永騎手だったが、初のダービーでいきなり2番人気というビッグチャンスを掴んだ。
 しかし、日本競馬最高峰の舞台が持つ独特の雰囲気にのまれてしまったのか、生涯初の逃げを打ったキングヘイローは早々に力尽きて14着大敗。福永騎手にとってもほろ苦い"ダービー・デビュー"となった。
 あれから約19年。福永騎手はその間、17回日本ダービーに挑戦し2007年アサクサキングスと2013年エピファネイアで2度の2着があるものの、未だ騎手最高の栄誉には手が届いていない。
 だからこそ、カデナについて語る近頃の福永騎手の口調からは、今年に懸ける熱い思いがひしひしと伝わってくる。


次のページ スペシャルウィークと武豊に重なる、チーム・カデナ

 昨年の京都2歳Sの勝利から約3か月後の弥生賞(G2)で連勝を果たし、混戦のクラシック戦線の中で一躍、主役候補に躍り出たカデナ。その裏側にはクラシック制覇を託された福永騎手と、管理する中竹和也調教師ら「チーム・カデナ」による緻密な連携が毎日のようにあったという。
 福永騎手はカデナに関して「口向きが不安定」「ハミから逃げる面がある」「調教とレースで気性が異なる」など具体的な弱点を見出しており、そういったところを日々の緻密なやり取りで1つ1つ修正してきた。そして、今では「まだ完全に手の内に入れたとまでは言えないが、もう少しのところまできている」と語っている。
 その中で、福永騎手は悲願のダービー制覇に向け、カデナの「終いのキレをさらに磨くこと」を最大のテーマに掲げている。
 そして、そのテーマは、筆者にある一頭の名馬と一人の名手の歩みを想起させた。
 福永騎手が初挑戦でキングヘイローとともに涙をのんだ1998年の日本ダービー。その栄冠を勝ち取ったのが、スペシャルウィークと武豊騎手だった。
 当時、福永騎手と同じ名ジョッキーの2世騎手として、デビュー以来「天才」の名を欲しいままにしていた武豊騎手がどうしても手にできないのが、日本ダービー制覇の栄冠だった。初挑戦から9連敗。特に1996年の1番人気ダンスインザダークでわずかな差で勝利を逃した際は、本当にショックだったという。
 そんな武豊騎手が初めて跨った時に「ダンスインザダークに雰囲気が似ている」と思わせたのが、デビュー前のスペシャルウィークだった。
 そこから武豊騎手はダンスインザダークでの経験を活かし、スペシャルウィークへ徹底的に"英才教育"を施した。常に東京2400mを意識した競馬を覚えさえ、ダービーという独特の舞台で起こり得る様々なケースを想定。管理する白井寿昭調教師らと一丸となり「日本ダービーの勝利」というただ一点を追い求めて、そこからの"逆算"を続けたのだ。

次のページ 「人生で最高の瞬間」を掴むことができるか

そういった中で陣営、そして武豊騎手が最大のテーマに掲げたのがスペシャルウィークの瞬発力の強化だった。つまり、それは今年、福永騎手がカデナにやろうとしていることと同じなのである。
 その過程で、スペシャルウィークと武豊騎手は500万下の白梅賞で2着に惜敗する失態を演じている。早めに勝ちいく競馬をする選択肢があったものの、その後を見据えてじっくりと脚を溜める競馬をした結果、勝ったアサヒクリークに出し抜かれたのだ。
 結果、スペシャルウィークは次走のきさらぎ賞(G3)の出走を懸けた抽選に挑まなければならなくなった。幸いにも無事抽選を突破し、重賞初勝利を上げたことでクラシックへの扉が開かれたが、もしも落選していればまた違った未来もあったことだろう。
 実は、今年のカデナも先日の弥生賞で似たような経験をしている。
 このレースは1000mの通過が63.2秒という極端なスローペースだったが、福永騎手はあえて早めに動かず、じっくり末脚を溜めて「最後の2ハロンを伸ばすような競馬」にこだわっている。これもカデナと挑むダービーを意識しての判断だ。
 スペシャルウィークで初めて日本ダービーを制した際、武豊騎手は「それまでの人生で、最大、最高の瞬間」とその栄光の瞬間を振り返っている。
 果たして、今年の福永騎手とカデナは東京2400mの大舞台で、かつての武豊騎手とスペシャルウィークのように「人生で最高の瞬間」を掴むことができるのだろうか。
 トライアル戦線もいよいよたけなわ、春が深まってきた。
(文=村上荒城)

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 グリーンセンスセラ 2017年03月15日(水) 19:24
ファンディーナの心配事 怪傑馬 
閲覧 24ビュー コメント 0 ナイス 2

ファンディーナの心配事は日米オークス馬シーザリオでさえ陥った「罠」?課せられるのはフラワーC(G3)の「勝ち方」だ─Gambling Journal ギャンブルジャーナル/2017年3月15日 15時0分 http://biz-journal.jp/gj/2017/03/post_2848.html

わずかキャリア2戦ながら、すでに2歳女王ソウルスターリングと双璧を成す存在として認められつつあるファンディーナ(牝3歳、栗東・高野友和厩舎)。世代に突如として現れた"怪物"が、いよいよクラシックを見据えて20日(月)のフラワーC(G3)に登場する。
 9馬身差で圧勝したデビュー戦。そして完全に勝ちパターンに入っていたタガノアスワドを捕らえ、3着以下に8馬身以上の差をつけた2戦目の豪脚はまさに「競馬の常識」を覆すような凄まじさだった。
 そんなファンディーナにとって、今回のフラワーC挑戦もあくまで「通過点」という見方が、各メディアやファンの間でも圧倒的に強い。
 確かに"重箱"の隅を楊枝でほじくれば初の関東遠征、京都以外の競馬場など、いくつかの常識的な超えるべき不安点は存在する。だが、それらの多くは検証して、見識が大きく変わるものではないものがほとんどだ。関東遠征にしても、京都以外の競馬場への適正にしても、結局のところは、ファンはただ上手くいくよう祈るしかない。
 ただ、最大の不安点といわれている「ペース」への対応に関しては検証の余地がある。
 ファンディーナは、いずれも京都芝1800mで行われたデビュー戦の1000m通過が63.4秒、2戦目のつばき賞(500万下)に至っては1000m通過が64.1秒と、非常に遅いペースを勝ち上がってきた。
 つまりファンディーナの「超」高パフォーマンスは、いずれも超スローペースによってもたらされたものだ。

次のページ フラワーC創設以降、このレースを制して桜花賞を連勝した馬

実際に、ファンディーナの父ディープインパクトの産駒が最も良績を残しているカテゴリーが新馬戦であるように、ディープインパクト産駒はスローであればあるほどパフォーマンスを上げる傾向にある。
 ファンディーナもその父の傾向を引き継いでいる可能性は確かに存在し、それが現状の本馬の「最大の懸念材料」であることも間違いないだろう。
 しかし、今回のフラワーCに関して、その問題はそれほど神経質になる必要はなさそうだ。
 過去4年間(5年前は雨で重馬場、6年前は阪神開催)のフラワーCの1000m通過タイムは、昨年から61.5秒、61.7秒、62.1秒、62秒と例年ペースが上がっていない。これはほぼ同時期に同舞台で行われるスプリングS(G2)の1000m通過が過去4年中3年で60秒台前半で推移していることからも、フラワーCがいかに遅いかがわかる。
 無論、それでもファンディーナが過去2戦で経験したペースよりは速くなる可能性が高い。だが、今年の出走予定メンバーにこれといった強力な逃げ馬がおらず、例年よりもペースが上がることは想像し難いのが現状だ。63秒から61秒台後半への推移程度であれば、いずれもスローペースには間違いなく、大きな問題にはならないだろう。
 ただし、ファンディーナが仮にフラワーCを制して次走に桜花賞(G1)を選択した場合、この問題は一気に深刻化する。
 1987年のフラワーC創設以降、このレースを制して桜花賞を連勝したのは、ダンスインザムードとキストゥヘヴンの2頭だけである。
 これだけでファンディーナが厳しいと述べるつもりはないが、キストゥヘヴンはフラワーCで1000m通過が59.3秒という流れを経験しており、ダンスインザムードも重馬場で61.7秒という厳しい流れの他、過去2戦で共に60秒を切るマイル戦を経験していた。


次のページ あのシーザリオも「罠」にかかった?

 これは仮にファンディーナが、61秒後半から62秒程度の「例年通りのフラワーC」を勝って桜花賞に挑んだ場合、大きく足りない経験値となって圧し掛かる。

 顕著たる例は、2005年に日米オークスを制したシーザリオだ。
 シーザリオが勝ったフラワーCは1000m通過が61.9秒というほぼ「例年通りのフラワーC」だった。そして、本馬は現状のファンディーナと同じようにデビューから2戦で61.8秒、61.9秒と緩い流れしか経験していなかったのだ。
 だがその一方、2馬身半差で完勝したフラワーCの内容と負けなしの3連勝が高く評価され、本番の桜花賞を1番人気で迎えている。
 ただ、これまで3戦で4番低下の競馬を一度も経験していなかったシーザリオは、桜花賞で1000m通過が58秒という流れを前に、位置取りを6−10−11と下げた結果、上がり最速で追い込んだものの2着に敗れている。道中では多少の不利があったが、それもペースに戸惑ったことが大きい。
 当時の桜花賞馬ラインクラフトは紛れもない名牝だったが、8枠17番という旧阪神コースのマイル戦では圧倒的に不利な枠順だったことを考慮すれば、4枠7番のシーザリオは勝たなければならない一戦だったといえるだろう。
 そういった点で、現段階のファンディーナはシーザリオの状況と非常に似通った点が多く、フラワーCのペース次第では、同様の轍を踏む可能性が危惧される。
 ちなみに最大のライバル・ソウルスターリングが勝った阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)、チューリップ賞(G3)はいずれも1000m通過が58秒台で推移しており、同舞台で行われる桜花賞も、必然的にペースが速くなる可能性が高い。
 したがって、ファンディーナは仮に桜花賞に進むのであれば、今回のフラワーCである程度タイトなペースを経験しておきたい。他馬に流れを作ってもらうことがベストだが、望めない場合は自ら作っても良いだろう。
 当然、レースを勝ちにいくこと大前提として、本番にダメージを残さないことも重要だが、あまり"温いレース"を繰り返すと、本番で思わぬツケを払わされるかもしれない。

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