ダイワメジャー(競走馬)

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ダイワメジャー
ダイワメジャー
写真一覧
抹消  栗毛 2001年4月8日生
調教師上原博之(美浦)
馬主大城 敬三
生産者社台ファーム
生産地千歳市
戦績28戦[9-4-5-10]
総賞金100,223万円
収得賞金32,000万円
英字表記Daiwa Major
血統 サンデーサイレンス
血統 ][ 産駒 ]
Halo
Wishing Well
スカーレットブーケ
血統 ][ 産駒 ]
ノーザンテースト
スカーレツトインク
兄弟 ダイワスカーレットグロリアスサンデー
市場価格
前走 2007/12/23 有馬記念 G1
次走予定

ダイワメジャーの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
07/12/23 中山 9 有馬記念 G1 芝2500 162415.263** 牡6 57.0 M.デムー上原博之 538
(+10)
2.34.2 0.636.4⑧⑦⑧④マツリダゴッホ
07/11/18 京都 11 マイルCS G1 芝1600 18483.811** 牡6 57.0 安藤勝己上原博之 528
(-2)
1.32.7 -0.034.5スーパーホーネット
07/10/28 東京 11 天皇賞(秋) G1 芝2000 167145.639** 牡6 58.0 安藤勝己上原博之 530
(+2)
1.59.3 0.935.4⑤⑥⑥メイショウサムソン
07/10/07 東京 11 毎日王冠 G2 芝1800 14111.813** 牡6 59.0 安藤勝己上原博之 528
(+12)
1.44.5 0.334.8チョウサン
07/06/24 阪神 11 宝塚記念 G1 芝2200 186117.0512** 牡6 58.0 安藤勝己上原博之 516
(-16)
2.15.8 3.439.8⑦⑥⑦⑥アドマイヤムーン
07/06/03 東京 11 安田記念 G1 芝1600 18124.421** 牡6 58.0 安藤勝己上原博之 532
(--)
1.32.3 -0.034.4④④コンゴウリキシオー
07/03/31 アラ 6 ドバイDF G1 芝1777 16--------3** 牡6 57.0 安藤勝己上原博之 --0000 ------アドマイヤムーン
06/12/24 中山 9 有馬記念 G1 芝2500 144515.133** 牡5 57.0 安藤勝己上原博之 532
(+6)
2.32.5 0.635.3ディープインパクト
06/11/19 京都 11 マイルCS G1 芝1600 185102.311** 牡5 57.0 安藤勝己上原博之 526
(-2)
1.32.7 -0.135.1ダンスインザムード
06/10/29 東京 11 天皇賞(秋) G1 芝2000 177147.041** 牡5 58.0 安藤勝己上原博之 528
(+2)
1.58.8 -0.135.2スウィフトカレント
06/10/08 東京 11 毎日王冠 G2 芝1800 168166.431** 牡5 58.0 安藤勝己上原博之 526
(-6)
1.45.5 -0.034.5ダンスインザムード
06/06/25 京都 11 宝塚記念 G1 芝2200 134425.644** 牡5 58.0 四位洋文上原博之 532
(-2)
2.14.1 1.136.7ディープインパクト
06/06/04 東京 11 安田記念 G1 芝1600 18115.824** 牡5 58.0 安藤勝己上原博之 534
(+4)
1.33.1 0.534.8ブリッシュラック
06/04/15 阪神 11 マイラーズC G2 芝1600 118111.811** 牡5 58.0 安藤勝己上原博之 530
(-4)
1.36.2 -0.134.7ダンスインザムード
06/02/26 中山 11 中山記念 G2 芝1800 12112.112** 牡5 58.0 M.デムー上原博之 534
(+10)
1.49.7 0.836.3バランスオブゲーム
05/11/20 京都 11 マイルCS G1 芝1600 1861213.042** 牡4 57.0 C.ルメー上原博之 524
(+4)
1.32.1 0.034.9ハットトリック
05/10/09 東京 11 毎日王冠 G2 芝1800 17234.615** 牡4 58.0 横山典弘上原博之 520
(-8)
1.47.0 0.533.8サンライズペガサス
05/07/31 新潟 11 関屋記念 G3 芝1600 186112.712** 牡4 57.0 横山典弘上原博之 528
(0)
1.32.4 0.133.6④⑤サイドワインダー
05/06/05 東京 11 安田記念 G1 芝1600 18236.828** 牡4 58.0 柴田善臣上原博之 528
(+8)
1.32.8 0.535.0⑥⑤アサクサデンエン
05/04/03 中山 11 ダービー卿T G3 芝1600 16355.831** 牡4 57.5 柴田善臣上原博之 520
(0)
1.32.3 -0.334.5チアズメッセージ

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ダイワメジャーの関連ニュース

8日の中山12Rでスプレモフレイバーが1着となり、ダイワメジャー産駒はJRA通算1300勝を達成した。種牡馬としてJRA史上11頭目。GⅠは2012年NHKマイルC(カレンブラックヒル)など10勝。

【阪神JF】アスコリピチェーノが3連勝で無敗の2歳女王に 北村宏司騎手は8年ぶりGⅠ制覇 2023年12月11日(月) 06:11

北村宏司(43)=美・フリー=騎乗で3番人気のアスコリピチェーノが鮮やかに差し切り、2020年のソダシ以来となる無敗の2歳女王に輝いた。勝ち時計1分32秒6はレースレコード。鞍上はキタサンブラックで制した15年の菊花賞以来、8年ぶりのGⅠ勝利だ。2着に5番人気のステレンボッシュ、3着に2番人気のコラソンビートが入り、関東馬の1~3着独占は牝馬限定戦となった1991年以降は初めて。



師走の仁川に温かい拍手が鳴り響いた。アスコリピチェーノが無傷の3連勝でGⅠタイトルをゲット。検量室前で相棒の首筋に抱きついた北村宏騎手は、喜びをかみしめながらマイクの前に立った。

「スタッフ、牧場のみなさんが手をかけてもらって、すごくいいコンディションで自信を持って臨めたので、結果を出せてほっとしました」

過去2戦は出遅れていたが、課題のスタートをポンと決めて中団で折り合った。直線で鞍上に軽く促されると、鋭く伸びる。内からステレンボッシュが迫ってきたが、クビ差で振り切った。勝ち時計1分32秒6は2019年のレシステンシアを0秒1上回るレースレコード。無敗の2歳女王は20年のソダシ以来3年ぶり、史上14頭目だ。

北村宏騎手は15年菊花賞キタサンブラック以来、8年ぶり4度目のGⅠ勝利。同年12月に左膝を負傷して予定していた有馬記念で乗り替わりとなると、その後も度重なるけがで苦しい時間が続いた。だが、美浦トレセンでは多くの馬の稽古をつけ、騎手仲間が帰った後も一人、ジョッキールームで調教映像をチェック。前走から手綱を取ったアスコリに対しても、同学年の黒岩調教師と幾度となく意見を交わしながら取り組んできた。雌伏の時を過ごした鞍上は「スタンドを正面にしていい景色だなと思いました。馬のおかげかなと思います」とうなずいた。

アスコリピチェーノ新潟2歳S以来、3カ月半ぶりの実戦だったが、放牧先から栗東トレセンに入厩して調整。開業12年目でGⅠ初勝利の黒岩調教師は「2歳の牝馬にしてはすごく食欲があり、落ち着きもありましたので、どんどん強い調教を課すことができました。それに応えてくれたと思います」と喜んだ。

次の目標は来春の桜花賞(4月7日、阪神、GⅠ、芝1600メートル)。北村宏騎手は「まだ変わりそうな部分も感じているので、そこがいいところ」と伸びしろを強調した。さらに成長した姿で再びこの地で輝きを放つ。(増本隆一朗)

アスコリピチェーノ 父ダイワメジャー、母アスコルティ、母の父デインヒルダンサー。黒鹿毛の牝2歳。美浦・黒岩陽一厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は㈲サンデーレーシング。戦績3戦3勝。獲得賞金1億493万6000円。重賞は2023年GⅢ新潟2歳Sに次いで2勝目。阪神ジュベナイルFは北村宏司騎手、黒岩陽一調教師ともに初勝利。馬名は「イタリアの都市名」。

阪神JFアラカルト

北村宏司騎手 6回目の騎乗で初勝利。これまでの最高は00年(ダイワルージュ)の2着。JRA・GⅠは15年菊花賞キタサンブラック)以来で、通算4勝目。JRA重賞は新潟記念ノッキングポイント)以来で今年3勝目、通算37勝目。

黒岩陽一調教師 管理馬2頭目の出走で初勝利。前回は21年(ラブリイユアアイズ)の2着。JRA・GⅠは管理馬延べ11頭目の出走で初勝利。これまでの最高は21年の当レース、今年のエリザベス女王杯ルージュエヴァイユ)の2着。JRA重賞は新潟2歳S以来で今年3勝目、通算7勝目。

ダイワメジャー産駒 19年(レシステンシア)以来で4年ぶり3勝目。当レース3勝はサンデーサイレンス産駒、ディープインパンクト産駒と並び最多。JRA・GⅠは22年マイルCSセリフォス)以来で、通算10勝目。JRA重賞は新潟2歳S以来で今年3勝目、通算51勝目。

◆馬主 ㈲サンデーレーシング 22年(リバティアイランド)に続く2年連続で、通算7勝目。JRA・GⅠはエリザベス女王杯ブレイディヴェーグ)以来で今年7勝目、通算74勝目(ほかJ・GⅠを2勝)。JRA重賞もエリザベス女王杯以来で今年15勝目、通算237勝目。

◆生産者 ノーザンファーム 22年に続く2年連続で、通算13勝目。JRA・GⅠはジャパンCイクイノックス)以来で今年15勝目、通算200勝目(ほかJ・GⅠを3勝)。JRA重賞は前週のステイヤーズSアイアンバローズ)に続く今年48勝目、通算809勝目。

◆単勝3番人気馬の勝利 21年(サークルオブライフ)以来2年ぶりで、通算4回目。

◆馬番⑦の勝利 牝馬限定戦となった1991年以降では初。

◆関東馬の勝利 21年以来2年ぶり10回目。通算成績は関東馬10勝、関西馬23勝。

◆関東馬のワンツースリー 2着にステレンボッシュ、3着にコラソンビートが入り、牝馬限定戦になった91年以降では初。

◆優勝タイム 1分32秒6は、19年の1分32秒7を上回るレースレコード。

◆売り上げ、入場者数

阪神JFの売り上げは137億7416万2700円で前年比97・3%。入場者数は2万288人で同158・9%だった。

◆ベストターンドアウト賞

阪神JFのパドックで〝最もよくしつけられ、最も美しく手入れされた出走馬の担当者〟の努力をたたえて表彰する「ベストターンドアウト賞」に、アスコリピチェーノの鈴木謙治朗助手が選ばれた。

鈴木助手「ベストターンドアウト賞を受賞でき、とてもうれしく思います。普段より、馬の美しさを伝えられるよう手入れしてきました。これからも、馬をきれいに見せられるよう心掛けていきます」

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【血統アナリシス】中日新聞杯2023 ステイゴールド産駒を中心にノーザンテーストの血を引く人気薄が激走 2023年12月8日(金) 12:00


ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は中日新聞杯2023・血統予想をお届けします!


2017年から施行時期を12月に移して開催されているハンデキャップ競走。2021年にはキングズベスト産駒の8番人気ショウナンバルディが逃げ切るほか、2着にはステイゴールド産駒の17番人気アフリカンゴールド、3着にはダイワメジャー産駒の10番人気シゲルピンクダイヤが入線し、3連単は236万馬券の大波乱となった。ステイゴールドは直仔ショウナンバッハも2017年が9番人気4着、2018年が12番人気2着、2019年が10番人気4着と人気薄ながら毎年上位を賑わせていただけに、今後は後継種牡馬も含めて動向を注視していきたい。

ほか、急坂を2度もこなさなければならないコース形態から、ノーザンテーストやRoberto、デインヒル、Sadler's Wellsといったパワーや底力に長けた血脈を評価しやすい。ちなみに、10番人気以下で3着以内に好走した、2018年2着ショウナンバッハ、2021年2着アフリカンゴールド、2021年3着シゲルピンクダイヤ、2022年3着アイコンテーラーの4頭は、いずれもノーザンテーストの血脈を持つことで共通している。

マイネルファンロンは、父ステイゴールド×母マイネテレジア(母の父ロージズインメイ)。今回のメンバーでは唯一となるステイゴールドの直系(直仔)。レース傾向からも穴馬として一考したい血統だが、本馬自身も21年新潟記念を12番人気で制するなど、重賞では過剰不人気馬として何度も波乱を演出してきた実績を持つ。父ステイゴールドが息の長い活躍をしたことを鑑みれば、むしろ8歳という年齢にも円熟味を増した魅力がある。

ワンダフルタウンは、父ルーラーシップ×母シーオブラブ(母の父ディープインパクト)。昨年の中日新聞杯では15番人気で8着、勝ち馬から0秒4差と健闘していたが、勝負所でスムーズにさばけなかった不利を考えれば内容は濃かった。名牝ダイナカールを介してノーザンテーストの血を引くことも強調しやすく、キングカメハメハ、トニービン、ガーサント、サンデーサイレンスなどを併せ持つ配合も、20年1着ボッケリーニを想起させる。

スパイダーゴールドは、父ダイワメジャー×母シュガーショック(母の父Candy Ride)。同産駒は、前述したシゲルピンクダイヤが20年9番人気2着、21年10番人気3着と2年連続人気薄でリピート好走するほか、17年ロードヴァンドールも5番人気3着と善戦。中京芝2000mは半兄ラーゴムが21年きさらぎ賞を勝った舞台であり、2走前の新潟大賞典では1番人気に推されていたことを考えても、きっかけさえつかめれば一変して不思議ない。


【血統予想からの注目馬】
マイネルファンロン ⑰ワンダフルタウン ⑯スパイダーゴールド

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【阪神JF GI血ェック】アスコリピチェーノは2歳女王ご用達血統 武器はスピードと仕上がりの早さ 2023年12月5日(火) 04:57

過去10年でサンデーサイレンス(SS)直系の産駒が6勝。父の母系にSSが入っている馬も含めると8頭となる。うち複数の勝ち馬を出しているのはディープインパクトダイワメジャー。今年は後者の産駒、アスコリピチェーノスポットライトを当てる。

過去10年でこのレースを勝ったダイワメジャー産駒は、2015年メジャーエンブレムと19年レシステンシアアスコリピチェーノはこの2頭と母系の構成が似ている。いずれもスタミナを注入するサドラーズウェルズとスピードを強調するダンジグ系の種牡馬という組み合わせなのだ。

母の父デインヒルダンサーはレシステンシアの母の父の父で、特に後者とは構成が似ている。軽快なスピードと仕上がりの早さを現時点での武器としている点も、同じ。相手関係は違うが〝2歳女王ご用達血統〟として注目せざるをえない。

同じダイワメジャー産駒のボンドガールは母系にダンジグ系こそ入っているが、スタミナを強調する血統が少なく、よりスピードに振った印象。速力比べなら見劣らないだろうが、我慢比べになったときにどうか。

ステレンボッシュは21年勝ち馬サークルオブライフと同じエピファネイア産駒。母系は超良血ルーラーシップディープインパクトの近親という豪華な配合だ。完成はまだ先だろうが、血統的には上位評価したい。




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【血統アナリシス】マイルCS2023 ダイワメジャーが史上初の父仔制覇、京都ではCaerleonの血を引く馬も存在感を放つ 2023年11月18日() 12:00

ウマニティ重賞攻略チームが毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回はマイルCS2023・血統予想をお届けします!


これまでに6頭もの馬が2連覇していることを特徴として挙げられるが、そのうちデュランダル(2003~2004年)とダイワメジャー(2006~2007年)の2頭においては、「父サンデーサイレンス×母の父ノーザンテースト」という配合も共通していた。その後もサンデーサイレンスとノーザンテーストの血脈を併せ持つ馬の好走例は多く、2015年モーリス、2019年インディチャンプ、といった時代を象徴する絶対的なマイル王の血統構成としても定着した印象がある。なお、2022年にセリフォスが勝利したことで、ダイワメジャーはレース史上初となる父仔制覇を達成。今後はダイワメジャー系として歴史を紡いでいくか注目だろう。

ほか、1993年シンコウラブリイ、1997~1998年タイキシャトル、2001年ゼンノエルシド、2014年ダノンシャークと古くからCaerleonの血を引く馬が勝ち馬として名を連ねており、勝利こそつかめなかったものの同血脈を保持する2009年マイネルファルケも14番人気2着と波乱を演出している。

セリフォスは、父ダイワメジャー×母シーフロント(母の父Le Havre)。本馬は昨年の勝ち馬となるため、今年は別場所での2連覇がかかる注目の一戦。その昨年はレース史上初となる父仔制覇達成の快挙となったが、同産駒による3歳時の古馬マイルG1制覇はアドマイヤマーズ以来2頭目のことでもあった。なお、同馬は20年マイルCSの3着馬であり、血統面ではGlorious Songを介して母系でもHaloの血脈を持つことに共通点を見出せる。

シュネルマイスターは、父Kingman×母セリエンホルデ(母の父Soldier Hollow)。マイルCSは今年で3年連続の参戦となるが、21年2着、22年5着と阪神開催ではひと押しを欠いていただけに、まずは舞台替わりに活路を見出したいところだろう。なお、母の父を介してCaerleonの血を引くことからも京都コースにはいいイメージを描きやすく、実際に3走前のマイラーズカップでは上がり3F32秒9と極上の瞬発力を披露。3度目の正直で改めて。

ナミュールは、父ハービンジャー×母サンブルエミューズ(母の父ダイワメジャー)。同産駒からは、17年1着、18年2着、19年3着と3年連続でリピート好走したペルシアンナイトが出た。一方、母の父が現役時に2連覇の実績を持つダイワメジャー、牝系を辿れば3代母キョウエイマーチも97年マイルCSの2着馬であることを強調しやすい。スムーズな競馬ができるか否かが焦点となるタイプなので、本馬にとっては大外枠も好都合だろう。


【血統予想からの注目馬】
セリフォス ⑨シュネルマイスター ⑯ナミュール

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【マイルCS】セリフォスが史上7頭目の連覇へ向けキレッキレのラスト11秒3で4馬身先着 2023年11月16日(木) 08:07

秋のマイル王を決めるマイルCSの追い切りが15日、栗東トレセンで行われた。セリフォス(栗東・中内田充正厩舎、牡4歳)が、CWコースで抜群の瞬発力を披露。調教評価はメンバーでただ一頭、最高の『S』となった。夏負けの影響でぶっつけ本番になった不安を一掃する動きで、史上7頭目の連覇へ向けて態勢は万全だ。

史上7頭目の連覇へ向けて、一点の曇りもなし。連覇を目指すセリフォスが、栗毛の馬体を弾ませながら栗東CWコースを軽快に駆けた。2週連続で追い切りにまたがった川田騎手が、上昇気配を伝えた。

「無理しない程度に、オーバーワークにならないようにしました。先週よりもバランスが良く、間に合ったなという印象です」

序盤はゆったりとした脚取りでスーリールダンジュ(2勝)を追走。道中はやや頭を上げながらも、なだめながらしっかりと我慢する。徐々に差を詰めて直線に向くと加速。ラスト2ハロンは11秒5―11秒3(6ハロン80秒2)と抜群の切れ味を発揮し、僚馬を4馬身突き放した。9日の1週前追い切りではラスト1ハロン10秒7(6ハロン80秒8)の好時計をマーク。動き、反応ともに申し分なく、調教評価はただ一頭の『S』だ。鞍上は「一生懸命走ろうとするところ、我慢をしたくない面もありますが、先週に比べればコントロールはついていました」とうなずいた。

安田記念2着後は北海道で休養。昨年同様に富士SからマイルCSに向かうローテーションだったが、猛暑が続いたことで夏負けが尾を引いた。それでも10月11日に栗東トレセンに帰厩し、調教のピッチを上げた。中内田調教師は「予定していた富士Sをスキップしましたが、その後は回復してくれて順調にここまできています。昨年と比べてもいい状態で出走できると思います」と心配無用を強調した。

リバティアイランドで今年の牝馬3冠を達成した川田騎手と中内田厩舎のタッグ。セリフォスとは2021年の新潟2歳Sを制して以来のコンビとなるが、2戦2勝の鞍上はずっと熱視線を送っていた。「成長は近くで見守っていました。ダイワメジャー産駒の素晴らしい背中に近いものを新馬戦前から感じていました。久々に競馬に乗れるので楽しみです」とレースを心待ちにし、さらに「(京都コースは)大丈夫だと思います。日本トップクラスの能力を持っているのは間違いないと思います。気持ちの難しい面はありますが、この馬らしく、走れる気持ちを維持できれば」と力を込めた。

今後は招待を受諾した香港マイル(12月10日、シャティン、GⅠ、芝1600メートル)に向かう予定。淀の舞台でJRA史上初となる父子での同一GⅠ連覇を飾り、日本のマイル王の称号を手に海を渡る。(長田良三)

中内田充正調教師トーク

──前走の安田記念は2着

「外を回せる枠(❷枠④番)ではなかったので、内でずっと我慢しながら、最後もしっかり伸びてくれて、いい内容で走ってくれました」

──勝った昨年と比べて仕上がりは

「去年は1戦挟んでマイルCSでした。今回は休み明けですが、苦にするタイプではないので心配はしていません」

──4歳秋を迎えての成長は

「心身ともに2歳の頃に比べると、順調にひとつずつ成長していってくれています」

──昨年の阪神開催から京都芝1600メートルに替わる。連覇への鍵は

「上り下りがある特殊なコース形態です。セリフォスにとっては初めてなので、うまく走ってくれればと思います」

★父子連覇なら史上初

リフォスは史上7頭目のマイルCS連覇を狙う。2006、07年には父ダイワメジャーが当レースを制していて、父子での同一JRA・GⅠ連覇となれば史上初の快挙だ。また3、4歳時での連覇は1997、98年のタイキシャトル以来2頭目となる。

★史上5頭目の芝マイル重賞5勝目へ

セリフォスは全10走中9走で1600メートル戦に出走し、5勝、2着2回で勝率・556、連対率・778を誇るマイラー。連覇を飾れば、JRA芝1600メートル重賞5勝目で、グランアレグリア(歴代最多6勝)、ダイワメジャーウオッカクラレントに次ぐ史上5頭目となる。

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 先週からJRAは夏季競馬に突入し、新シーズン「ウマニティPOG 2023」も本格始動。開幕週の新馬を制したのは、テラメリタテラノヴァの2021)・シュトラウスブルーメンブラットの2021)・アトロルーベンス(キングスローズの2021)・ボンドガール(コーステッドの2021)・バスターコール(デグラーティアの2021)でした。獲得していた仮想オーナーの皆様、おめでとうございます。
 ちなみに、この5頭はいずれも単勝2番人気以内・単勝オッズ4倍未満の支持を集めていた馬。東京競馬場で施行された3レースすべてをD.レーン騎手の騎乗馬が勝ち切っている点も興味深いところです。

 今回は、進行中の第2回入札や来週以降の入札に向けた指針とすべく、第1回入札の結果やその周辺情報を分析してみました。
 本稿の末尾には、注目POG馬ランキング(「2023/06/07 00:00更新」分)トップ100にランクインした馬と、該当馬の性・種牡馬・生産者・調教師をまとめてあります。なお、種牡馬別・生産者別・調教師別の頭数ランキング上位は下記の通りです。

【種牡馬別頭数ランキング】
ドゥラメンテ 11頭
ハーツクライ 9頭
レイデオロ 9頭
ブリックスアンドモルタル 8頭
モーリス 8頭
キズナ 6頭
キタサンブラック 5頭
ルーラーシップ 5頭
エピファネイア 4頭
サトノダイヤモンド 4頭
スワーヴリチャード 4頭
ロードカナロア 4頭
Frankel 3頭
オルフェーヴル 3頭
ハービンジャー 3頭
リアルスティール 3頭

【生産者別頭数ランキング】
ノーザンファーム 78頭
社台ファーム 5頭
社台C白老ファーム 4頭
下河辺牧場 3頭

【調教師別頭数ランキング】
木村哲也 7頭
矢作芳人 6頭
手塚貴久 5頭
須貝尚介 5頭
中内田充正 5頭
堀宣行 4頭
宮田敬介 3頭
高野友和 3頭
国枝栄 3頭
友道康夫 3頭

 調教師別頭数ランキングはJRA所属馬として登録済みの馬のみを対象としておりますのでご了承ください。

 種牡馬別頭数ランキングはドゥラメンテが単独トップ。キングカメハメハディープインパクトの直仔が完全にいなくなったこの世代のPOGでかなりの支持を集めた点は高く評価するべきでしょう。評判の良い産駒はもちろん、現時点ではあまり話題になっていない、手頃な価格で落札できそうな産駒にも注目しておいた方が良いかもしれません。
 あとはブリックスアンドモルタルやレイデオロといった新種牡馬の産駒が人気を集めている点も見逃せないポイント。2023年の日本ダービーを制したタスティエーラサトノクラウンの初年度産駒でしたし、キャリアの浅い種牡馬に対する期待が高まっているように思います。
 生産者別頭数ランキングはノーザンファームの“一強”状態でした。種牡馬の勢力図がどう変わっていくか不透明な分、実績あるブリーダー=ノーザンファームの生産馬が例年以上に信頼されている印象。ここまで人気が集中するなら、過小評価されている他のブリーダーを狙ってみるのもひとつの手ですね。
 調教師別頭数ランキングで首位に立っていたのは木村哲也調教師。第1回で指摘した通り、POG期間の序盤~中盤における勝ち馬率の高さは頭ひとつ抜けていますから、管理予定馬はひと通りチェックしておいた方が良いかもしれません。あとは須貝尚介調教師・手塚貴久調教師・中内田充正調教師・堀宣行調教師・矢作芳人調教師あたりも、重視しているプレイヤーはかなり多い模様。意外な管理予定馬が争奪戦になる可能性もありますので、注意しましょう。

 注目POG馬ランキング(「2023/06/07 00:00更新」分)でトップに君臨しているアイムユアーズの2021は、矢作芳人調教師が管理するノーザンファーム生産馬で、レイデオロ産駒の牡馬。スペシャルワールドで獲得に成功したのはヤクルト一筋さんですが、落札価格は1億0100万PPと、案外お手頃な水準でした。他のワールドも似たような状況でしたから、たとえ予算が心許なくても、入札に参加するだけの価値はあると思います。
 注目POG馬ランキング(「2023/06/07 00:00更新」分)2位はフォースタークルックの2021、3位はドバイマジェスティの2021です。この2頭はいずれもノーザンファーム生産馬のドゥラメンテ産駒。スペシャルワールドにおいては、どちらも昨年のスペシャルワールドで2位となった実績のある四白流星タイテエムさんが落札していました。どのワールドもアイムユアーズの2021よりハイレベルな入札合戦となっていましたし、ノーザンファーム生産馬やドゥラメンテ産駒の注目度を考えても、おそらく実質的な“一番人気”はこの2頭のどちらか。これから獲得を目指すのであれば、入札の金額やタイミングをひと工夫するべきでしょう。

【注目POG馬ランキング(「2023/06/07 00:00更新」分)トップ100】
●順位 馬(性/種牡馬/生産者/調教師)
●1位 アイムユアーズの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/矢作芳人
●2位 フォースタークルックの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/矢作芳人
●3位 ドバイマジェスティの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/※未登録)
●4位 サロミナの2021(牝/ハーツクライ/ノーザンファーム/池添学
●5位 リスグラシューの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/※未登録)
●6位 ヤンキーローズの2021(牡/ロードカナロア/ノーザンファーム/※未登録)
●7位 ルールブリタニアの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/中内田充正
●8位 イスパニダの2021(牝/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/杉山晴紀
●9位 アエロリットの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/菊沢隆徳
●10位 チェッキーノの2021(牝/ハービンジャー/ノーザンファーム/木村哲也
●11位 シャトーブランシュの2021(牝/キズナ/ノーザンファーム/木村哲也
●12位 ラルケットの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/須貝尚介
●13位 マニーズオンシャーロットの2021(牝/キタサンブラック/ノーザンファーム/武幸四郎
●14位 モシーンの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/堀宣行
●15位 サンクボヌールの2021(牡/キタサンブラック/社台C白老ファーム/須貝尚介
●16位 コーステッドの2021(牝/ダイワメジャー/ノーザンファーム/手塚貴久
●17位 ブルーメンブラットの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/武井亮
●18位 ヒストリックスターの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/友道康夫
●19位 セルキスの2021(牡/キズナ/ノーザンファーム/※未登録)
●20位 ウェイヴェルアベニューの2021(牝/キズナ/ノーザンファーム/中内田充正
●21位 サンブルエミューズの2021(牝/エピファネイア/ノーザンファーム/※未登録)
●22位 ジンジャーパンチの2021(牡/スワーヴリチャード/ノーザンファーム/萩原清
●23位 ロカの2021(牝/スワーヴリチャード/ノーザンファーム/木村哲也
●24位 アウェイクの2021(牡/エピファネイア/ノーザンファーム/池江泰寿
●25位 ブリッツフィナーレの2021(牝/ブリックスアンドモルタル/下河辺牧場/中内田充正
●26位 プリンセスロックの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/斉藤崇史
●27位 テラノヴァの2021(牝/ブリックスアンドモルタル/社台ファーム/須貝尚介
●28位 スキアの2021(牡/キズナ/社台ファーム/※未登録)
●29位 ソウルスターリングの2021(牝/ブリックスアンドモルタル/社台ファーム/※未登録)
●30位 エスキモーキセスの2021(牡/ハーツクライ/社台ファーム/※未登録)
●31位 フォエヴァーダーリングの2021(牡/リアルスティール/ノーザンファーム/矢作芳人
●32位 ローザブランカの2021(牡/ルーラーシップ/ノーザンファーム/高野友和
●33位 ユードントラヴミーの2021(牡/オルフェーヴル/ノーザンファーム/杉山晴紀
●34位 ブチコの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/須貝尚介
●35位 コールバックの2021(牡/Frankel/ノーザンファーム/※未登録)
●36位 ラヴズオンリーミーの2021(牡/ハーツクライ/ノーザンファーム/矢作芳人
●37位 シーズアタイガーの2021(牝/ハーツクライ/ノーザンファーム/※未登録)
●38位 ジェンティルドンナの2021(牝/モーリス/ノーザンファーム/※未登録)
●39位 ルミナスパレードの2021(牡/リアルインパクト/ノーザンファーム/木村哲也
●40位 ハルーワスウィートの2021(牝/スワーヴリチャード/ノーザンファーム/友道康夫
●41位 インクルードベティの2021(牡/ハーツクライ/ノーザンファーム/※未登録)
●42位 カーミングエフェクトの2021(牡/Frankel/ノーザンファーム/木村哲也
●43位 メチャコルタの2021(牝/モーリス/ノーザンファーム/宮田敬介
●44位 セリエンホルデの2021(牝/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/※未登録)
●45位 デグラーティアの2021(牡/ルーラーシップ/ノーザンファーム/田村康仁
●46位 キューティゴールドの2021(牡/サトノダイヤモンド/社台C白老ファーム/※未登録)
●47位 アッフィラートの2021(牡/ブリックスアンドモルタル/社台C白老ファーム/堀宣行
●48位 ウィキッドリーパーフェクトの2021(牡/サトノダイヤモンド/ノーザンファーム/池江泰寿
●49位 リッスンの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/※未登録)
●50位 サマーハの2021(牡/リアルスティール/ノーザンファーム/※未登録)
●51位 カンデラの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/手塚貴久
●52位 Starlet's Sisterの2021(牡/Siyouni/※外国産馬/矢作芳人
●53位 Waldjagdの2021(牡/Kingman/※外国産馬/矢作芳人
●54位 Stacelitaの2021(牡/Frankel/※外国産馬/※未登録)
●55位 マウレアの2021(牡/レイデオロ/下河辺牧場/手塚貴久
●56位 アールブリュットの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/※未登録)
●57位 シーウィルレインの2021(牝/サトノダイヤモンド/ノーザンファーム/※未登録)
●58位 ナスノシベリウスの2021(牡/ブリックスアンドモルタル/ハシモトフアーム/武井亮
●59位 シャンブルドットの2021(牝/スワーヴリチャード/ノーザンファーム/庄野靖志
●60位 ユキチャンの2021(牡/ヘニーヒューズ/ノーザンファーム/宮田敬介
●61位 トータルヒートの2021(牡/ハーツクライ/社台C白老ファーム/※未登録)
●62位 キングスローズの2021(牝/リアルスティール/ノーザンファーム/高野友和
●63位 Impedeの2021(牡/Kingman/※外国産馬/※未登録)
●64位 ロベルタの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/寺島良
●65位 シャルマントの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/※未登録)
●66位 シュガーハートの2021(牡/ドゥラメンテ/ヤナガワ牧場/※未登録)
●67位 アロマドゥルセの2021(牡/ハービンジャー/ノーザンファーム/渡辺薫彦
●68位 レキシールーの2021(牡/ロードカナロア/ケイアイファーム/中内田充正
●69位 リビアーモの2021(牝/エピファネイア/ノーザンファーム/木村哲也
●70位 クロノロジストの2021(牝/レイデオロ/ノーザンファーム/※未登録)
●71位 ミスエーニョの2021(牝/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/※未登録)
●72位 グリューネワルトの2021(牝/ロードカナロア/ノーザンファーム/※未登録)
●73位 ボンジュールココロの2021(牡/ルーラーシップ/ノーザンファーム/高柳大輔
●74位 クリスプの2021(牡/ハーツクライ/ノーザンファーム/※未登録)
●75位 アパパネの2021(牡/ブラックタイド/ノーザンファーム/※未登録)
●76位 ウイングステルスの2021(牡/サトノダイヤモンド/ノーザンファーム/※未登録)
●77位 レッドラヴィータの2021(牡/ブリックスアンドモルタル/ノーザンファーム/手塚貴久
●78位 ベルダムの2021(牡/エピファネイア/ノーザンファーム/音無秀孝
●79位 アニメイトバイオの2021(牝/ブリックスアンドモルタル/ノーザンファーム/須貝尚介
●80位 サトノジュピターの2021(牝/ブリックスアンドモルタル/ノーザンファーム/堀宣行
●81位 チェリーコレクトの2021(牝/キズナ/ノーザンファーム/中内田充正
●82位 デルフィニア2の2021(牝/No Nay Never/ノーザンファーム/国枝栄
●83位 コスモアクセスの2021(牡/キタサンブラック/コスモヴューファーム/畠山吉宏
●84位 スピードリッパーの2021(牡/ルーラーシップ/ノーザンファーム/堀宣行
●85位 カリンバの2021(牝/ハービンジャー/ノーザンファーム/松下武士
●86位 ヴィルジニアの2021(牡/キタサンブラック/ノーザンファーム/※未登録)
●87位 リュズキナの2021(牝/ハーツクライ/ノーザンファーム/国枝栄
●88位 シェリールの2021(牡/ルーラーシップ/ノーザンファーム/稲垣幸雄
●89位 シャンパンルームの2021(牡/キズナ/ノーザンファーム/武幸四郎
●90位 リリサイドの2021(牡/ハーツクライ/ノーザンファーム/※未登録)
●91位 タイキオードリーの2021(牡/キタサンブラック/下河辺牧場/清水久詞
●92位 マイミスリリーの2021(牝/ロードカナロア/レイクヴィラファーム/手塚貴久
●93位 ハニージェイドの2021(牝/ダイワメジャー/追分ファーム/斎藤誠
●94位 ミセスワタナベの2021(牡/オルフェーヴル/ノーザンファーム/木村哲也
●95位 リンフォルツァンドの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/松下武士
●96位 ケイティーズハートの2021(牝/サトノクラウン/ノーザンファーム/※未登録)
●97位 ヴァシリカの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/国枝栄
●98位 キャレモンショコラの2021(牝/ミッキーアイル/ノーザンファーム/宮田敬介
●99位 オータムフラワーの2021(牡/オルフェーヴル/社台ファーム/友道康夫
●100位 アドマイヤローザの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/高野友和


■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

 埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』において「データ分析」のコーナーを担当しているほか、JRAのレーシングプログラム、TCKホームページ、グリーンチャンネル、ニコニコチャンネルなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『ウルトラ回収率 2023-2024』(ガイドワークス)、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)など。2023年03月28日には最新刊『血統&ジョッキー偏差値2023-2024 ~儲かる種牡馬・騎手ランキング~』(ガイドワークス)をリリース。


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2022年6月2日(木) 10:22 伊吹雅也
伊吹雅也のPOG分析室 (2022) ~第2回ワールド上位者レビュー~
閲覧 3,142ビュー コメント 0 ナイス 6

 先週5月29日のダービーデイをもって、丸一年間に渡る「ウマニティPOG 2021」が終了。各ワールドの最終順位が確定しました。今回は、前シーズンの結果や上位に食い込んだプレイヤーの指名馬をご紹介します。

 ちなみに、現3歳世代の各馬がJRAのレースにおいて獲得した本賞金額ランキングは下記の通りです。

ドウデュース(牡 父ハーツクライ/母ダストアンドダイヤモンズ 友道康夫厩舎) 35400万円
スターズオンアース(牝 父ドゥラメンテ/母サザンスターズ 高柳瑞樹厩舎) 31040万円
ダノンスコーピオン(牡 父ロードカナロア/母レキシールー 安田隆行厩舎) 21200万円
ジオグリフ(牡 父ドレフォン/母アロマティコ 木村哲也厩舎) 21100万円
イクイノックス(牡 父キタサンブラック/母シャトーブランシュ 木村哲也厩舎) 18500万円
アスクビクターモア(牡 父ディープインパクト/母カルティカ 田村康仁厩舎) 13770万円
サークルオブライフ(牝 父エピファネイア/母シーブリーズライフ 国枝栄厩舎) 13390万円
マテンロウオリオン(牡 父ダイワメジャー/母パルテノン 昆貢厩舎) 12690万円
スタニングローズ(牝 父キングカメハメハ/母ローザブランカ 高野友和厩舎) 12640万円
セリフォス(牡 父ダイワメジャー/母シーフロント 中内田充正厩舎) 12400万円
ナムラクレア(牝 父ミッキーアイル/母サンクイーン2 長谷川浩大厩舎) 12130万円
ウォーターナビレラ(牝 父シルバーステート/母シャイニングサヤカ 武幸四郎厩舎) 11930万円
ナミュール(牝 父ハービンジャー/母サンブルエミューズ 高野友和厩舎) 11390万円
ジャングロ(牡 父More Than Ready/母Goodbye Stranger 森秀行厩舎) 10090万円
ダノンベルーガ(牡 父ハーツクライ/母コーステッド 堀宣行厩舎) 10000万円

 複数の産駒が1億円以上の本賞金を獲得した種牡馬は、ダイワメジャーハーツクライだけ。一方、実質的なラストクロップとして注目を集めたディープインパクトは、1億円以上の本賞金を獲得した産駒がアスクビクターモアのみでした。勝ち馬率や1頭あたり賞金は相変わらず優秀だったのですが、優勝を目指して“ディープインパクト産駒固め”を敢行したプレイヤーにとっては、やや物足りない成績だったかもしれません。2歳新馬が始まるくらいの時期にドラフトを行う一般的なPOGと違い、この「ウマニティPOG」は既にデビューした馬の追加指名も可能なルール。こうした展開を読めたかどうか、そしてそれに応じた入札戦略を立てられたかどうかが、最終的な明暗を分けたシーズンと言えるのではないでしょうか。

 こんな状況の中、最高位クラスのスペシャルワールドで優勝を果たしたのはバンコクの夜は熱い、昼も暑いさん。総獲得賞金は全ワールドを通じてトップの11億4798万円でした。
 ご存じの方も多いと思いますが、スペシャルワールドは1頭1オーナー制。仮想オーナー募集枠が順次解放され、1頭の馬を最大12~37名が獲得できる他のワールドと違い、他のプレイヤーが獲得した馬にはもう入札できないのです。これほど大きなハンデキャップを背負ったうえで他ワールドのチャンピオンを上回ったわけですから、少なくとも前シーズンにおいては、アタマひとつ抜けた相馬眼の持ち主であったと言えます。ウマニティユーザーだけでも数十万人はいるわけですし、対象を“日本全国のPOGプレイヤー”まで広げても、まず間違いなく五指には入ってくるレベルの驚異的な成績と言って良いでしょう。
 バンコクの夜は熱い、昼も暑いさんは、G1を2勝したドウデュースや、5月8日のNHKマイルカップを制したダノンスコーピオンを指名していました。特筆しておきたいのは、この2頭を含む指名馬20頭すべてをデビュー前の入札で獲得している点。実際のレースぶりを見てから追加指名した馬は一頭もいません。これなら、仮に一般的なルールのPOGであってもドウデュースダノンスコーピオンを指名できていたはず。今週末以降にプライベートのドラフトを控えていらっしゃる方は、ぜひバンコクの夜は熱い、昼も暑いさんの第1回入札をチェックしてみてください。

 G1ワールドを制したのは一粒万倍さん。オークス週の終了時点ではよ~じさんに次ぐ2番手でしたが、ドウデュース日本ダービー制覇により突き抜けました。
 最大の勝因はスターズオンアースの筆頭仮想オーナーとなっていた点。各ワールドで優勝を果たしたプレイヤーのうち、もっとも多くのポイントを獲得している「主な仮想オーナー馬」がスターズオンアースだったのは、一粒万倍さんだけです。筆頭仮想オーナーは獲得賞金が1.5倍になるルールとなっており、ランキング上位の争いにはこのボーナスポイントが大きく影響してきます。ちなみに、筆頭仮想オーナーとなれるのは各馬を最初に落札したプレイヤーで、複数いる場合は「①落札額が高い順②入札時間が早い順」で決定。可能な状況であれば、積極的に筆頭仮想オーナーの座を狙っていきましょう。

 G2ワールドを制したのはロシアン@さん。もっとも多くのポイントを獲得している「主な仮想オーナー馬」は、筆頭仮想オーナーでもあったダノンスコーピオンでした。ただし、ロシアン@さんは朝日杯FSが終わった直後の第30回入札でドウデュースを獲得しており、これが決め手となってチャンピオンの座を射止めています。たとえG1ウイナーであっても、まだまだ稼いでくれる余地があると判断したならば、注目度の高さに臆することなく追加指名を検討したいところです。

 G3ワールドを制したのはKarpinさん。2位のほあかPさんに3億ポイント近い差をつけていましたから、完勝と言って良いでしょう。Karpinさんはドウデュースの筆頭仮想オーナーで、ダノンスコーピオンもデビュー戦後に獲得。「ドウデュースダノンスコーピオンを両方とも指名し、なおかつどちらかの筆頭仮想オーナーになる」というのが、前シーズンの“正解”だったのだと思います。優勝を狙うのであれば、こういった“正解”の存在もイメージしながら指名戦略を立てたいところです。

 オープンワールドを制したのは数馬三択さん。オークス週の終了時点で断然のトップに立っており、そのまま逃げ切り勝ちを果たしました。改めて指名馬を拝見してみると、デビュー前に獲得していたセリフォスダノンスコーピオンだけでなく、他にも4頭の指名馬が獲得後の重賞を勝っているという非常に層の厚いラインナップ。相馬眼はもちろん、入札の巧みさも一枚上だったということでしょう。

■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

 埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを、TCKホームページ内『データ&コラム』で「分析レポート」を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『コース別 本当に儲かる血統大全 2019-2020』(ガイドワークス)、『ウルトラ回収率 2019-2020』(ガイドワークス)、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)、『コース別 本当に儲かる騎手大全2018秋~2019』(ガイドワークス)など。POG関連メディアの制作にもさまざまな形で携わっており、「ウマニティPOG 2014」では最高位クラスのスペシャルワールドにおいて優勝を果たした。

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2021年5月26日(水) 11:57 伊吹雅也
伊吹雅也のPOG分析室 (2021) ~第1回 POG的データ分析~
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 丸一年間に渡って開催されてきた「ウマニティPOG 2020」もいよいよラストウィーク。日本ダービー当日の5月31日をもって各ワールドのチャンピオンが確定します。来週公開予定の「伊吹雅也のPOG分析室」第2回では、最終結果を詳しくお伝えする予定です。

 来週からは通算9シーズン目の「ウマニティPOG 2021」がスタート。第1回の入札に向け、指名候補選びも最終段階に入っているところでしょう。

 例年通り、第1回の本稿では、指名馬の選択や絞り込みに活用できる各種データを紹介したいと思います。
 以下の表組で紹介しているのは、現3~5歳の過去3世代における主要な種牡馬・生産者・調教師の勝ち馬率ならびに1頭あたり賞金です。今年も集計対象は「JRA、かつ2歳・3歳、かつ例年の2回中山・1回阪神閉幕週まで(変則的な開催スケジュールとなった2021年も2回中山・1回阪神閉幕週まで)のレースのみ」としました。

 まずは種牡馬別成績をご覧ください。



 トップはやはりディープインパクト。勝ち馬率、1頭あたり賞金とも現4~6歳世代の数字よりはやや下がっているのですが、それでも2番手グループ以下に大きな差をつけています。
 ただ、皆さんもご存知の通り、ディープインパクトは現2歳世代が実質的なラストクロップ。来シーズンからはもう“ディープインパクト固め”ができなくなるので、今のうちに2番手グループ以下の勢力図をより強く意識しておくべきかもしれません。
 ディープインパクトと同様に現2歳世代がラストクロップとなるキングカメハメハを除くと、集計期間中の出走頭数が60頭以上、かつ1頭あたり賞金が五百万円台だったのはキズナダイワメジャーハーツクライモーリスの4種牡馬。なお、比較的若い世代のキズナモーリスは、それぞれ勝ち馬率がキングカメハメハダイワメジャーハーツクライの数字をわずかに上回っていました。ディープインパクトキングカメハメハを種付けされていた繁殖牝馬が回ってくれば、今後は勝ち馬率や1頭あたり賞金の数字がさらに上向くんじゃないでしょうか。

 続いてご覧いただくのは、生産者別成績です。



 毎年のことながら、このカテゴリはノーザンファームが断然のトップ。賞金合計は105億円超で、他のトップブリーダーとは桁がふたつ違います。選択肢が豊富なうえ、勝ち馬率や1頭あたり賞金の数字もこれだけ飛び抜けているのですから、限られた時間を使って効率的に指名候補を選ぶなら「まずノーザンファーム生産馬を徹底的にチェックする」「余裕があれば他のブリーダーにも目を向けてみる」くらいの方針で臨むべきかもしれません。
 なお、集計期間中の出走頭数が60頭以上だった生産者のうち、他に勝ち馬率が40%を超えていたのはレイクヴィラファームだけでした。ご存知の方も多いと思いますが、このレイクヴィラファームはノーザンファームと技術提携を行っているブリーダーです。グローリーヴェイズなど、近年は重賞で活躍する生産馬も増えてきましたし、ノーザンファームと同等に評価しても良いでしょう。
 あとはノースヒルズも見逃せない存在。コントレイルが1頭あたり賞金を引き上げたとはいえ、もともと勝ち馬率は優秀でしたから、引き続きマークしておくべきだと思います。
 一方、やや心配なのは社台ファーム。ノーザンファームとの差が開いてしまったのは仕方ないにしても、今回の集計では1頭あたり賞金が同じ“社台グループ”の追分ファームや社台C白老ファームよりも下の水準まで落ち込んでしまいました。魅力的な生産馬はたくさんいるのですが、扱いに注意すべきかもしれません。

 最後に、調教師別成績をご覧いただきましょう。



 集計期間中の出走頭数が60頭以上だった調教師に限定すると、勝ち馬率、1頭あたり賞金ともに友道康夫調教師がトップ。コンスタントに活躍馬を輩出していますし、今年も素直に信頼して良さそうです。
 あとは中内田充正調教師、藤沢和雄調教師あたりも同等の存在と見て良さそう。ただし、藤沢和雄調教師は来年2月いっぱいで定年となりますから、これまでと同じように頼ることはできません。
 来シーズン以降にも目を向けるならば、池添学調教師・斉藤崇史調教師・西村真幸調教師といった、比較的若い世代のトップトレーナーをチェックしておくべきだと思います。

■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

 埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを、TCKホームページ内『データ&コラム』で「分析レポート」を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『コース別 本当に儲かる血統大全 2019-2020』(ガイドワークス)、『ウルトラ回収率 2019-2020』(ガイドワークス)、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)、『コース別 本当に儲かる騎手大全2018秋~2019』(ガイドワークス)など。POG関連メディアの制作にもさまざまな形で携わっており、「ウマニティPOG 2014」では最高位クラスのスペシャルワールドにおいて優勝を果たした。

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2020年6月1日(月) 10:33 伊吹雅也
伊吹雅也のPOG分析室 (2020) ~第1回 POG的データ分析~
閲覧 4,754ビュー コメント 0 ナイス 13

 日本ダービー当日の5月31日をもって「ウマニティPOG 2019」が終了。丸一年間に渡って繰り広げられた各ワールドのチャンピオン争いに終止符が打たれました。各ワールドの最終結果やその分析は「伊吹雅也のPOG分析室」第2回で詳しくお伝えする予定です。

 今週からは通算8シーズン目の「ウマニティPOG 2020」がスタートします。ルールやスケジュールは基本的に昨年と同様で、現在は第1回の入札を受け付け中。皆さんの指名候補選びも最終段階に入っているところでしょう。

 例年と同じく、第1回の本稿では、指名馬の選択や絞り込みに活用できる各種データを紹介することにしました。
 以下の表組で紹介しているのは、現3~5歳の過去3世代における主要な種牡馬・生産者・調教師の勝ち馬率ならびに1頭あたり本賞金です。昨今はPOG期間の中盤までに大勢が決しがちなので、今年も集計対象は「JRA、かつ2歳・3歳、かつ新馬が施行されている週(例年の2回中山・1回阪神閉幕週)までのレースのみ」としています。

 まずは種牡馬別成績をご覧ください。



 毎年同じことを書いているような気もしますが、このカテゴリーにおいてはディープインパクトが頭ひとつ抜けた存在。他のトップサイアーと比較すれば、勝ち馬率50%超、1頭あたり賞金1000万円超という数字の凄さがおわかりいただけるでしょう。少なくとも「大負けを避ける」「上位進出の足掛かりにする」という意味では、ディープインパクト産駒を片っ端から指名していくのが最適解なのかもしれません。
 2番手グループを引っ張っているのはダイワメジャー。実績のわりに注目度が低く、個人的にも以前から良くお世話になっている種牡馬です。そして、このダイワメジャーに肉薄したのが昨年の新種牡馬だったキズナ。多少の波はあるかと思いますが、今後もしっかり注目しておくべきだと思います。
 ちなみに、ハーツクライは現3歳世代に限ると勝ち馬率が35%、1頭あたり賞金が886万円。近年はディープインパクトと同格扱いされることも多く、扱いが難しい存在ではあるものの、人気に実績が追い付きつつあるような印象を受けました。

 続いて、生産者別成績をご覧いただきましょう。



 こちらもノーザンファームの“一強”状態。物足りない成績だったとされている現3歳世代ですらサリオスレシステンシアがいるわけで、もう次元が違うとしか言い様がありません。この「ウマニティPOG」はデビュー後に追加指名することも可能なルールですから、「序盤の入札でノーザンファーム生産馬の手駒を揃える」「他ブリーダーの生産馬はデビュー戦のパフォーマンスを見て判断する」といった作戦で臨むのも良さそうです。
 2番手グループを形成しているのはノースヒルズ・ケイアイファームあたり。もっとも、現3歳世代に限定した数字を見ると、ノースヒルズは勝ち馬率が44%、1頭あたり賞金が1121万円、ケイアイファームは勝ち馬率が21%、1頭あたり賞金が293万円となっています。頭数の差を考えると仕方がないこととはいえ、ノーザンファームに比べると安定感を欠いていますから、扱いに注意すべきでしょう。
 なお、社台ファームは勝ち馬率が25%、1頭あたり賞金が378万円どまり。コスモヴューファームやビッグレッドファームといった、いわゆる“マイネル勢”はさらに低水準でした。ノーザンファームの対抗格とされることも多い大手ブリーダーですが、これだけ成績差が開いてしまうとあまり強調できません。

 最後にご覧いただくのは調教師別成績です。



 集計期間中の出走頭数は60頭に満たなかったものの、藤沢和雄(勝ち馬率67%、1頭あたり賞金1310万円)、堀宣行(勝ち馬率62%、1頭あたり賞金1037万円)あたりも優秀な成績を収めています。リーディング上位クラスとそれ以外の差が大きいファクターですし、トップトレーナーが管理する予定の馬は、たとえ前評判が低くてもひと通りチェックしておきましょう。
 ひとつ補足しておくと、現3歳世代に限定した成績がそれ以前よりも良かったのは手塚貴久(勝ち馬率44%、1頭あたり賞金1202万円)、西村真幸(勝ち馬率61%、1頭あたり賞金1201万円)あたり。開業7年目でまだ評価が上がり切っていない西村真幸は絶好の狙い目かもしれませんね。

■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

 埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを、TCKホームページ内『データ&コラム』で「分析レポート」を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『コース別 本当に儲かる血統大全 2019-2020』(ガイドワークス)、『ウルトラ回収率 2019-2020』(ガイドワークス)、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)、『コース別 本当に儲かる騎手大全2018秋~2019』(ガイドワークス)など。POG関連メディアの制作にもさまざまな形で携わっており、「ウマニティPOG 2014」では最高位クラスのスペシャルワールドにおいて優勝を果たした。

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2019年7月3日(水) 11:00 伊吹雅也
伊吹雅也のPOG分析室 (2019) ~第6回早期デビューの未出走馬~
閲覧 5,259ビュー コメント 0 ナイス 2

 早くも開幕から1か月が経過した「ウマニティPOG 2019」。JRAでは先週までに362頭の馬がデビューを果たし、32頭が新馬を、7頭が未勝利を勝ち上がりました。今後は7月20日の中京2歳ステークス(2歳オープン・中京芝1600m)、7月21日の函館2歳ステークス(2歳G3・函館芝1200m)を皮切りに、重賞やオープン特別のレースも施行されるようになります。

 もちろん、まだゲームとしては序盤の段階ですし、最終的な順位を左右するようなビッグレースが施行されるのはだいぶ先。いまからエントリーする方でも優勝を狙えるのが「ウマニティPOG」ならではの醍醐味です。ただ、既にクラシック戦線での活躍を期待されるような評判馬が勝ち上がっているうえ、2勝目を目指す馬が増えてくる今後は、入札の状況にもいろいろな変化があるはず。相応の対策を踏まえたうえで戦略を練るべきでしょう。

 入札の参考にしていただくべく、今回はデビュー間近と思われる馬、すなわち現時点で未出走、かつ東西のトレーニングセンターに入厩している馬の中から、有力と思しき馬をまとめてみました。

 本稿を制作するにあたり、私はまずJRA-VANのデータから「7月1日の時点で入厩している未出走の2歳馬」「東西のトレーニングセンターで6月1日から7月1日までの期間中に坂路調教を行った未出走の2歳馬(競走馬として未登録の馬を含む)」を抽出。今回はその中から注目すべきファクターごとに該当馬をご紹介します。それぞれの一覧には重複もありますがご了承ください。

 まずは「注目POG馬ランキング(2019/07/02 00:00更新)」で100位以内に入っていた該当馬をご覧いただきましょう。末尾に付記したのは「注目POG馬ランキング(2019/07/02 00:00更新)」の順位、並び順は父名順→母名順です。

ギルデッドミラー(牝 父オルフェーヴル/母タイタンクイーン 松永幹夫厩舎) ※35位
オーソリティ(牡 父オルフェーヴル/母ロザリンド 木村哲也厩舎) ※83位
ルリアン(牡 父キズナ/母フレンチバレリーナ 佐々木晶三厩舎) ※56位
ジュンライトボルト(牡 父キングカメハメハ/母スペシャルグルーヴ 友道康夫厩舎) ※20位
ゴールドティア(牝 父キングカメハメハ/母ヒストリックスター 池添学厩舎) ※39位
ヒートオンビート(牡 父キングカメハメハ/母マルセリーナ 松田国英厩舎) ※72位
レーヴドゥロワ(牡 父キングカメハメハ/母レーヴディソール 池江泰寿厩舎) ※22位
サトノゴールド(牡 父ゴールドシップ/母マイジェン 須貝尚介厩舎) ※73位
ヴェルテックス(牡 父ジャスタウェイ/母シーイズトウショウ 厩舎未登録) ※47位
ヴァーダイト(牡 父ディープインパクト/母クリソプレーズ 音無秀孝厩舎) ※58位
スパングルドスター(牝 父ディープインパクト/母スタセリタ 藤沢和雄厩舎) ※42位
リズムオブラヴ(牝 父ディープインパクト/母ミュージカルウェイ 藤原英昭厩舎) ※18位
タイミングハート(牡 父ディープインパクト/母リッスン 武幸四郎厩舎) ※85位
ダノングロワール(牡 父ハーツクライ/母ソーメニーウェイズ 国枝栄厩舎) ※70位
マイラプソディ(牡 父ハーツクライ/母テディーズプロミス 友道康夫厩舎) ※32位
ヴァンタブラック(牡 父ブラックタイド/母プチノワール 須貝尚介厩舎) ※25位
エレガントチャーム(牝 父ルーラーシップ/母オリエントチャーム 菊沢隆徳厩舎) ※65位
ヴィクターバローズ(牡 父ロードカナロア/母モスカートローザ 堀宣行厩舎) ※53位

 ほぼ同様の方法でピックアップした昨年の一覧には、カテドラルクラージュゲリエコントラチェックシェーングランツダノンチェイサーあたりがいました。3回東京や3回阪神でデビューする評判馬はどうしても注目を集めてしまいますが、現5歳世代のソウルスターリング、現4歳世代のワグネリアンなど、この時期にデビューした活躍馬もたくさんいます。
 なお、ヴェルテックスシーイズトウショウの2017)はまだJRAに登録されていないものの、この馬はシルクレーシングの所属馬で、池江泰寿厩舎に入厩予定とのこと。6月末から栗東の坂路に入っていますので、近いうちに登録されるでしょう。血統からも非常に楽しみな一頭です。

 ここから先は、当コラムの今シーズン第1回「POG的データ分析」を参考に、有力と思われる馬をピックアップしてみました。
 気になるディープインパクト産駒は下記の通り。

レイドバックライフ(牝 父ディープインパクト/母アルーリングライフ 矢作芳人厩舎)
オムニプレゼンス(牝 父ディープインパクト/母ヴァレリカ 国枝栄厩舎)
スマイルカナ(牝 父ディープインパクト/母エーシンクールディ 高橋祥泰厩舎)
サマービート(牡 父ディープインパクト/母オータムメロディー 藤原英昭厩舎)
サトノパシュート(牡 父ディープインパクト/母キャンディネバダ 厩舎未登録)
ヴァーダイト(牡 父ディープインパクト/母クリソプレーズ 音無秀孝厩舎) ※58位
スパングルドスター(牝 父ディープインパクト/母スタセリタ 藤沢和雄厩舎) ※42位
サクラジマテソーロ(牡 父ディープインパクト/母ステラマドレード 田中博康厩舎)
ソフトフルート(牝 父ディープインパクト/母ストロベリーフェア 厩舎未登録)
マジックキャッスル(牝 父ディープインパクト/母ソーマジック 国枝栄厩舎)
ディープキング(牡 父ディープインパクト/母ダリシア 藤原英昭厩舎)
ゴールデンレシオ(牡 父ディープインパクト/母ディヴィナプレシオーサ 国枝栄厩舎)
ブラックマジック(牡 父ディープインパクト/母ナイトマジック 戸田博文厩舎)
シャドウブロッサム(牝 父ディープインパクト/母ヒアトゥウィン 厩舎未登録)
ジュヌヴィエーブ(牝 父ディープインパクト/母プラスヴァンドーム 中内田充正厩舎)
アトリビュート(牝 父ディープインパクト/母ブラックエンブレム 高野友和厩舎)
イースセティクス(牝 父ディープインパクト/母プリティカリーナ 萩原清厩舎)
ブルーミングスカイ(牡 父ディープインパクト/母ブルーミンバー 角居勝彦厩舎)
サンデーミラージュ(牡 父ディープインパクト/母ミセスリンゼイ 宮本博厩舎)
リズムオブラヴ(牝 父ディープインパクト/母ミュージカルウェイ 藤原英昭厩舎) ※18位
マテンロウディーバ(牝 父ディープインパクト/母ライトニングパール 厩舎未登録)
タイミングハート(牡 父ディープインパクト/母リッスン 武幸四郎厩舎) ※85位
リリーピュアハート(牝 父ディープインパクト/母リリーオブザヴァレー 藤原英昭厩舎)
ランクリッツ(牝 父ディープインパクト/母レインボーダリア 浅見秀一厩舎)
マンドゥ(牡 父ディープインパクト/母レディジョアン 加藤征弘厩舎)

 現在の日本競馬界を代表する種牡馬ということもあり、当然ながら入厩先もなかなか豪華なラインナップになっています。いわゆる“POG本”などで大きく取り上げられた馬もいますが、この中から穴っぽいところを狙ってみても面白そうです。

 ノーザンファームの生産馬はかなり多かったので、ディープインパクト以外の有力種牡馬、すなわちキングカメハメハダイワメジャーロードカナロアの産駒のみをご覧いただきましょう。

ジュンライトボルト(牡 父キングカメハメハ/母スペシャルグルーヴ 友道康夫厩舎) ※20位
ゴールドティア(牝 父キングカメハメハ/母ヒストリックスター 池添学厩舎) ※39位
コスミックエナジー(牝 父キングカメハメハ/母ミクロコスモス 高野友和厩舎)
ミアマンテ(牝 父キングカメハメハ/母ミスエーニョ 木村哲也厩舎)
レーヴドゥロワ(牡 父キングカメハメハ/母レーヴディソール 池江泰寿厩舎) ※22位
ペールエール(牡 父ダイワメジャー/母アピール2 安田隆行厩舎)
シャレード(牝 父ダイワメジャー/母ヴィヤダーナ 藤原英昭厩舎)
ショコラブリアン(牝 父ダイワメジャー/母カトマンドゥ 尾関知人厩舎)
ミュアウッズ(牝 父ダイワメジャー/母カリフォルニアネクター 尾関知人厩舎)
キャルハーフムーン(牡 父ダイワメジャー/母フィエラメンテ 萩原清厩舎)
フォーテ(牡 父ロードカナロア/母エノラ 藤原英昭厩舎)
サトノヴィーナス(牝 父ロードカナロア/母サトノユリア 平田修厩舎)
ビオグラフィー(牝 父ロードカナロア/母チアズメッセージ 藤岡健一厩舎)
ラフマニノフ(牡 父ロードカナロア/母ハッピーテレサ 石坂正厩舎)
ヴィクターバローズ(牡 父ロードカナロア/母モスカートローザ 堀宣行厩舎) ※53位
エルサフィーロ(牡 父ロードカナロア/母ローガンサファイア 厩舎未登録)

 調教師別成績の上位組を見ると、下記の馬たちが入厩済みでした。

池江泰寿調教師>
レザネフォール(牡 父キングカメハメハ/母ラナンキュラス 池江泰寿厩舎)
レーヴドゥロワ(牡 父キングカメハメハ/母レーヴディソール 池江泰寿厩舎) ※22位

藤沢和雄調教師>
スパングルドスター(牝 父ディープインパクト/母スタセリタ 藤沢和雄厩舎) ※42位

中内田充正調教師>
ノクターンノーツ(牝 父Medaglia d'Oro/母サマーソワレ 中内田充正厩舎)
フリークアウト(牝 父キンシャサノキセキ/母ラスティックフレイム 中内田充正厩舎)
ジュヌヴィエーブ(牝 父ディープインパクト/母プラスヴァンドーム 中内田充正厩舎)
クラヴァシュドール(牝 父ハーツクライ/母パスオブドリームズ 中内田充正厩舎)
ヴァリッドブラック(牡 父ブラックタイド/母ヴァリディオル 中内田充正厩舎)

友道康夫調教師>
ジュンライトボルト(牡 父キングカメハメハ/母スペシャルグルーヴ 友道康夫厩舎) ※20位
マイラプソディ(牡 父ハーツクライ/母テディーズプロミス 友道康夫厩舎) ※32位
アドマイヤリゲル(牡 父ハービンジャー/母アドマイヤキュート 友道康夫厩舎)

角居勝彦調教師>
ヴェニュセマース(牝 父Siyouni/母スターズアンドクラウズ 角居勝彦厩舎)
ブルーミングスカイ(牡 父ディープインパクト/母ブルーミンバー 角居勝彦厩舎)

堀宣行調教師>
ヒシエレガンス(牡 父ハービンジャー/母ヴェルザンディ 堀宣行厩舎)
ヴィクターバローズ(牡 父ロードカナロア/母モスカートローザ 堀宣行厩舎) ※53位

 中内田充正厩舎はまだJRAの2歳戦を1回しか使っていませんが、ここからデビューラッシュとなりそう。しっかり注目しておきたいところです。

■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

 埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを、TCKホームページ内『データ&コラム』で「分析レポート」を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『コース別 本当に儲かる血統大全 2019-2020』(ガイドワークス)、『ウルトラ回収率 2019-2020』(ガイドワークス)、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)、『コース別 本当に儲かる騎手大全2018秋~2019』(ガイドワークス)など。POG関連メディアの制作にもさまざまな形で携わっており、「ウマニティPOG 2014」では最高位クラスのスペシャルワールドにおいて優勝を果たした。

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2019年6月12日(水) 13:26 伊吹雅也
伊吹雅也のPOG分析室 (2019) ~第4回新馬戦勝ち馬レビュー~
閲覧 3,057ビュー コメント 0 ナイス 6

今回を含む3週は、「POG分析室」の番外編として、JRAの新馬で優勝を果たした馬たちのプロフィールを紹介していきます。まずは6月1日(土)、6月2日(日)、6月8日(土)、6月9日(日)の勝ち馬からご覧いただきましょう。

■2019年06月01日 阪神05R 芝1600m外
【優勝馬】リアアメリア(U指数79.1)
牝 父ディープインパクト/母リアアントニア 中内田充正厩舎
→シルクレーシングの所属馬で、募集価格は7000万円。母のリアアントニアは現役時代にBCジュヴェナイルフィリーズ(米G1)などを制しています。もともと前評判の高い馬でしたが、デビュー戦後はさらに評価が上がった印象。今後の入札でも激しい争奪戦が繰り広げられそうです。

■2019年06月01日 東京05R 芝1400m
【優勝馬】カイトレッド(U指数73.0)
牝 父ゴールドヘイロー/母ニシノマドカ 和田雄二厩舎
→2018年の北海道サマーセールで購買されており、価格は378万円。半兄に2018年札幌2歳ステークス2着のナイママがいます。SANSPO.COMによれば、この後は7月21日(日)の函館2歳ステークス(2歳G3・函館芝1200m)か8月3日(土)のダリア賞(2歳オープン・新潟芝1400m内)を目指す模様。引き続き目が離せません。

■2019年06月02日 阪神05R 芝1400m内
【優勝馬】タイセイビジョン(U指数83.7)
牡 父タートルボウル/母ソムニア 西村真幸厩舎
→2017年のセレクトセールで購買されており、価格は1944万円。半兄に2018年毎日杯4着のノストラダムスがいます。ちなみに、母のソムニアも2009年函館2歳ステークスで3着に健闘した実績馬。U指数の高さだけでなく、血統背景からも注目に値する一頭と言えるでしょう。

■2019年06月02日 東京05R 芝1600m
【優勝馬】サリオス(U指数75.4)
牡 父ハーツクライ/母サロミナ 堀宣行厩舎
→シルクレーシングの所属馬で、募集価格は7000万円。半姉に2017年エルフィンステークス1着のサロニカ、2018年ローズステークス2着のサラキアがいます。また、母のサロミナは現役時代にドイツオークス(独G1)を制している馬。クラシック戦線でも活躍を期待できそうです。

■2019年06月02日 東京06R 芝1600m
【優勝馬】モーベット(U指数70.9)
牝 父オルフェーヴル/母アイムユアーズ 藤沢和雄厩舎
→シルクレーシングの所属馬で、募集価格は3500万円。母のアイムユアーズは現役時代に2012年フィリーズレビューなどを制しています。全体的にやや晩成なオルフェーヴル産駒とはいえ、この母の仔なら完成は早いはず。なお、SANSPO.COMによれば、この後はノーザンファーム天栄に移動する予定とのことでした。

■2019年06月08日 阪神05R 芝1200m内
【優勝馬】トリプルエース(U指数74.6)
牡 父Shamardal/母Triple Pirouette 斉藤崇史厩舎
→外国産馬ですが、母のTriple Pirouette(トリプルピルエット)は日本で現役生活を送った馬。アイルランドに移動してからは2頭目の産駒となります。現3歳の半兄Isosceles(父ルーラーシップ)はアイルランドで勝ち上がりを果たした模様。国内供用時の半兄にもJRAで4勝をマークしたクワドループルなどがいますし、将来が楽しみです。

■2019年06月08日 東京05R 芝1400m
【優勝馬】グランチェイサー(U指数77.2)
牡 父ダイワメジャー/母キャッスルブラウン 矢野英一厩舎
→母のキャッスルブラウンは現役時代にJRAで3勝をマーク。半兄に2015年クロッカスステークスなどを制したニシノラッシュがいます。POG期間中の勝ち馬率や一頭あたり賞金が高いダイワメジャー産駒ですから、大きな舞台でも活躍を期待して良いんじゃないでしょうか。

■2019年06月09日 阪神05R 芝1600m外
【優勝馬】ルーチェデラヴィタ(U指数77.9)
牝 父キズナ/母トウカイライフ 西村真幸厩舎
→2018年のJRAブリーズアップセールで購買されており、価格は1512万円。半姉にJRA1勝のサーチュインがいます。この馬が早々に勝ち上がったことで、新種牡馬のキズナはさらに注目度がアップしそう。今後の入札に影響があるかもしれません。

■2019年06月09日 東京05R 芝1800m
【優勝馬】ワーケア(U指数78.1)
牡 父ハーツクライ/母チェリーコレクト 手塚貴久厩舎
→2017年のセレクトセールで購買されており、価格は12420万円。半姉にJRA4勝の現役馬ダノングレースがいます。母のチェリーコレクトは現役時代にイタリアオークス(伊G2)などを制している馬。もともと注目を集めていた評判馬だけに、今後も入札が集中しそうです。

■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

 埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを、TCKホームページ内『データ&コラム』で「分析レポート」を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『コース別 本当に儲かる血統大全 2019-2020』(ガイドワークス)、『ウルトラ回収率 2019-2020』(ガイドワークス)、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)、『コース別 本当に儲かる騎手大全2018秋~2019』(ガイドワークス)など。POG関連メディアの制作にもさまざまな形で携わっており、「ウマニティPOG 2014」では最高位クラスのスペシャルワールドにおいて優勝を果たした。

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ダイワメジャーの口コミ


口コミ一覧
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まずは先週の回顧から。いや~。100円持ってた三連単が190万ついて、ホント良かったです。レモンポップは最終的に1番人気に戻ってて、あ~距離不安で2番人気になってラッキーと思ってたのに・・・、という感じでした。競馬の最後は追って伸びているようで実はバテあいなので、距離不安とか言っても、200Mくらいは、互いにバテるので、もつんですよね(笑)20kmのびるわけじゃないので。あとはこの日記でも書いたように、母母がデインヒルの全妹というかなりの良血だったり、そのダンチヒ系が距離延びても案外ワンペースながら走り切っちゃうんですよね。先々月のWIN5どかんと当たった時は住宅ローンの口座に入れましたが、今回は株(5%くらいもらえるリート)に置き換えました。あと2着に持ってきた原騎手、立派でした。まだG1では荷が重いんじゃないか、と書いてすいませんでした(笑)アンカツさんも褒めてたようにデムーロ騎手についていかないで溜めたのは立派でしたね。正直、若いとG1で、ついつい慌てて早仕掛けになったりするんじゃないかと思っていましたが・・。(個人的には、全レースで、早仕掛け大歓迎で差されてもいいから早く仕掛けろ、くらいにいつも思ってますし、逃げれるんだったら逃げろと思っています)

次に今週の阪神JFの話へ。人気もボンドガール(→出走回避となりました)一強みたいな報道もあれば、実際は割れるのかもしれないレースで、今年後半のG1戦線は強い馬が強いレースを見せてきたが、今回は、確たる軸となる存在が居ない印象で、思い切った穴狙いも可能なレースでは。コース的には阪神のマイルなので末脚の鋭い馬が好走しやすく、昭和のおむすび型の阪神コースじゃないので、力を発揮しやすい舞台設定にはなっている。

それでは恒例の全頭診断へ
<全頭診断>
1番人気想定 ボンドガール→出走回避となりました:ダイワメジャー産駒らしく早い時期から完成度高く、新馬勝ち、2戦目のサウジアラビアRCでも1番人気に推されたが、牡馬の強豪ゴンバデカーブースには差されたが、2着を確保。ダノンベルーガの半妹だけにセレクトセールで2.3億の高額馬で結構強いが、前走の末脚はちょっと物足りなく、抜けて強いというほどでもなく、断然の一強みたいな報道もあるが、やや人気先行タイプでは。調教の動きは1週前しっかりやって今週は軽めで悪くない。

2番人気想定 コラソンビート:初戦の新馬戦は今回1番人気になりそうなボンドガールに敗れるも、そこから3連勝で前走の京王杯2歳Sでも鋭く差しきった。スワーヴリチャード×オルフェーヴル牝馬というサンデーサイレンスの3×4も持つ、いかにも最近な配合。ここで早くも5戦目になるが使って順調に強くなっており来春はどうかわからないが現段階では結構強い。調教の動きもかなり鋭く絶好の動き。

3番人気想定 サフィラ:G1戦線でかなり活躍したサリオスの全妹(父ハーツクライ)でやや人気先行な感じもあるが2戦目で未勝利勝ち、3戦目の前走アルテミスSで2着と順調にはきている。ここまでは少し物足りないが良血でもあり大一番で血が騒いでの戴冠もあるかも。調教の動きも良く、ここに合わせて鋭さ増してきている。

4番人気想定 ステレンボッシュ:エピファネイア産駒で母母はディープインパクトの半妹でもある良血馬。3戦2勝で前走も赤松賞できっちり勝ち切った。ただ負かした相手は正直それほど強くなかった。それなりにやれそうな力あり。調教の動きも良い。

5番人気想定 アスコリピチェーノ:ダイワメジャー産駒で、母母は名牝といえるリッスンという良血馬。新馬と新潟2歳Sを連勝しての参戦。昔と違って、さっさと賞金積んで、本番まで鍛錬というのが現代のスタイルでは。ノーザンF生産のサンデーレーシングの馬できっちり仕上げてくるはず。調教の動きも先週今週と良くパワーアップ成功していそう。

6番人気想定 ルシフェル:ハーツクライ産駒でノーザンF生産のキャロットの馬で新馬戦は取りこぼしたが、その後は未勝利とリステッドの萩Sを連勝してきた。しかも3戦ともに単勝2倍を切るものすごい人気。ただ前走はリステッド競走とは名ばかりで実質1勝クラスレベルの相手で、人気しやすく妙味ないタイプか。調教の動きは引き続き良い。

7番人気想定 キャットファイト:名前からも想像のつくディスクリートキャット産駒で地味な分(しかも騎手も地味な大野騎手)、人気になりにくそうだがゴドルフィンの馬だけに母系もしっかりした血統で、一見ダート血統っぽくも見えるが、前走のアスター賞はなかなかに強い勝ち方。先週のレモンポップ同様ゴドルフィンの馬が今週も激走あるのでは。人気そうでもないがかなり楽しみな一頭。初戦の新馬戦でここでも人気のボンドガールに負けているが、今の充実ぶりなら今度は逆転可能では。調教も絶好で鋭い末脚繰り出せそうなデキ。

8番人気想定 ナナオ:ロードカナロア×オルフェーヴル牝馬という配合だが、デビューから3戦1200Mを使ってきたように父寄りなのだろう。前走初の1400MのもみじSは逃げ切り勝ちで結果を出したが阪神マイル向きではない印象。調教の動きは普通。

9番人気想定 アトリウムチャペル:1戦1勝馬でドレフォン×ヴィクトワールピサという配合の社台F生産の馬。木村哲厩舎だけに、いい馬なのだろうが抽選通過しても、力的にいきなり好走するのはまだ難しいのでは。調教の動きは普通。

10番人気想定 
タガノエルピーダ:これまた1戦1勝馬でキズナ×キングカメハメハという配合。それなりにいい馬だろうが、G1でいきなり好走するほどではない印象。調教の動きは良い。

ドナベティ:4戦2勝のリアルスティール産駒で、前走のファンタジーSでも2着した。勝ったのが1200Mふたつだけに、人気になりにくそうだが、前走のような差し競馬できればマイルでもやれそうな印象。矢作厩舎でけに本番に照準合わせて距離克服にむけての調整してくるはず。調教の動きも引き続き良い。

カルチャーデイ:新馬とファンタジーSを連勝してきての参戦。ファインニードル×マイネルラヴ牝馬というといかにもスプリンターなのかとイメージしやすいが、血統表みるとダルシャーンやニジンスキー、ダンスインザダークやグルームダンサーなどスタミナ血統が配合されており、重賞勝ち馬でもあり人気にならないだろうがヒモ穴には是非加えたい一頭。調教の動きも良い。

シカゴスティング:ロゴタイプ×スクリーンヒーロー牝馬という血統の馬なのでフェニックス賞勝ちとはいえ、単純なスプリンターではなさそうで、前走のファンタジーSも差して3着まで上がってきた。地味だが社台F生産馬でもあり、母母マルバイユだけに、マルセリーナやグランデッツァの姪にあたる隠れ良血とも言え、底力あるのでは。これまたヒモ穴に良いのでは。調教の動きも良い。

ビーグラッド:エピファネイア×ディープインパクト牝馬という一口馬主が喜びそうな配合で、新馬で逃げ切り勝ち、前走の萩Sでも逃げて2着と粘った。ただ逃げ粘りタイプは阪神マイルのG1では向かない。調教の動きは普通。

スプリングノヴァ:カリフォルニアクローム産駒と地味めな血統だけにセプテンバーセールで616万という安い価格ながら新馬と1勝クラスを連勝してきた。ただここでどうこういうタイプでなく早めに仕上がりの良さを生かして稼ぐタイプでは。調教の動きは良い。

スウィープフィート:好調のスワーヴリチャード産駒だが2戦目の未勝利戦勝ちのみで前走は1勝クラス2着と上位陣とは力差がある印象。調教の動きは良い。

プシプシーナ:エピファネイア×フジキセキ牝馬の2戦2勝馬だが1勝クラス勝ちの2週後には無理して使ってこないのでは、と思ったら使ってくるようです。負かしてきた相手弱く、好走は難しそうだが。調教は間隔詰まってるので軽めだが悪くない。

クイックバイオ:父は新種牡馬のブリックスアンドモルタルで母は重賞でもかなり好走したアニメイトバイオというノーザンF生産の良血馬。初戦は取りこぼしたが、未勝利とききょうSを連勝した。前走のファンタジーSは出遅れてしまい追い込んできて7着止まりだったが、末脚はしっかりしており、こういうタイプは阪神マイルでもそこそこやれるかもしれない。調教の動きは良い。

メイショウゴーフル:まだ居たんだ(笑)というブラックタイド産駒で。新馬勝ち、野路菊S2着とまだキャリア浅いのと前走は逃げ粘りなので、このタイプは要らないのでは。調教の動きは普通。

コスモディナー:ビッグレッド軍団のダノンバラード産駒で早い時期に稼ぐタイプと思われ、夏に新馬勝ち、コスモス賞2着、クローバー賞勝ちと、さっさと稼いだ。ただあまり伸びしろなさそうで、ここでは要らない。調教の動きは良い。

ラヴァンダ:2戦1勝のシルバーステート産駒で、前走それなりに好内容ではあるが、中1週だし抽選だし出番でないのでは。調教は軽めだが悪くない。

ミライテーラー:オルフェーヴル産駒だが、新馬勝ちがダート1200Mで、前走オキザリス賞もダート1400Mで3着と、抽選での出走も厳しいが初の芝というのも厳しい。調教の動きは良い。

ニュージェネラル:1戦1勝のニューイヤーズデイ産駒だが、そのデビュー戦が不良馬場での先行しての接戦を制してのもので、早い時計に対応できないのでは。調教の動きは良い。

テリオスルル:ノーザンF生産のアルアイン産駒で新馬勝ちは良かったが1勝クラスで3着、前走の東スポ杯2歳Sは10着とトップレベルの馬達とはまだまだ実力差ありそう。調教の動きは良い。

<まとめ>
有力:キャットファイト、コラソンビート、ボンドガール、アスコリピチェーノ

ヒモに:サフィラ、ステレンボッシュ

穴で:クイックバイオ、シカゴスティング、カルチャーデイ、ドナベティ

 エスプレッソ 2023年8月27日() 02:35
新潟2歳ステークス 3連単2頭軸マルチ
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2歳戦は難しく普段はほぼ静観なんですが、今年は少し買ってみようと思います。

新潟2歳Sは母父ダンチヒ(ノーザンダンサー系)が強いイメージです、父は色んな系統の馬が馬券に絡んでいます。ただダイワメジャー産駒は過去10年で12頭が出走して2-2-1-7と複勝率40%を超える好成績を残しています。

そして今年はダイワメジャー産駒が2頭出走しています。
さらにこの2頭の母父はダンチヒの系統でここは買いだと思い2頭軸マルチで勝負してみます。


◎ ② ヴァンヴィーヴ
母方にボルドールーラーが入っているのも良いと思い印を付けるならこの馬が◎です。
鞍上もMデムーロと、この中では信頼出来るかと思います。


◯ ⑫ アスコリピチェーノ
鞍上が2018の関谷記念を最後に重賞勝ちが無いのが唯一の不安材料です。


相手には ③ ④ ⑩ ⑪
この4頭で3連単マルチで勝負!

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 競馬が大好き(複勝男 2023年8月25日(金) 00:28
新潟2歳ステークス 2
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新潟2歳ステークス

8月27日 日曜日 新潟競馬場 左回り
芝1600M GⅢ 2歳

出走馬の個人的な評価

アスコリピチェーノ 競馬ブック印◎○▲◬合計ポイント 21.5ポイント
(新馬は東京の1400Mで評価しづらいが33.3の脚が使えていたので、今回距離伸びても広い新潟コースなら問題なく力は出せると思う。父ダイワメジャーでもあるので条件は合うので。あとはレース展開になる。ペースは速くなるメンバーではないと思っているので。)

エンヤラヴフェイス 16ポイント
(中京の新馬でいい脚を使っているので、新潟でも期待は出来そうな馬。今回も番手から進めれば直線は長いけど速いペースにならないようなメンバーなので展開も向きそうかなと、後は軽い芝が合うかどうかだけかな。)

ルージュスタニング 15.5ポイント
(中京新馬でいい脚は使っていたのでこれも魅力はあるかなと。父イントゥミスチーフなので速くて軽い芝の新潟に合うかどうかが気になるところ。これも先行しているのでいい位置から折り合えばいい勝負にはなると思う。)

ヒヒーン 11.5ポイント
(阪神で新馬勝ちで間隔はメンバー中一番開いているので状態がどうか?前走33.9の脚は使っているし侮れないと思うが左回りと軽い新潟の芝になってどうなるか?)

ヴァンヴィーヴ 8.5ポイント
(2戦目で勝利で前走楽勝ですが福島コースで時計も評価できないかなと、条件は前走とかなり違うので速い脚が使えるかどうか?父ダイワメジャーなので条件は血統的には合うはずなので。)

クリーンエア 4.5ポイント
(今回も同じコース距離なので力は出しやすいと思う。33.8の脚も使えたし勝ち時計は評価できないけどそれなりに強いかなと思っている。前走より速い展開で進んだ時に脚が残っているかどうかですね。)

ショウナンマヌエラ 0.5ポイント
(中京マイルの新馬戦を逃げ切って時計が遅いので、今回も逃げるのならこんなに遅い展開ではないと思うので少ししんどそうかなと、まぁ初戦は馬場が稍重でもあったので良馬場でもっと力を出してくる可能性もあるので。まだ未知数かな。)

ジューンテイク 0ポイント△6こ 着差-0.2
(初戦の1400Mから今回1600Mになってどうなるか?血統的には問題はなさそうですが、新潟に替わって速い脚が使えるかどうか?まだ未知数かなと思うので穴候補と思う。)

ホルトバージ 0ポイント△6こ 着差 -クビ
(2戦目で勝利で接戦だったから微妙な評価にはなってますね。2戦ともいい脚は使ってますが今回3Kg斤量が増えるので脚が鈍らないか心配は少し。)

ルクスノア 0ポイント△4こ
(中京マイルで新馬をいい勝ち方でしたが、勝ち時計が遅いので新潟のマイルでは厳しい評価になっていますね。さらに前走から3Kg斤量が増えるのも楽ではなさそうですね。)

シリウスコルト 0ポイント 着差 -0.2
(距離延長と左回りになって相手強化と思っているので、血統的にも新潟マイルが向いてないような。)

ニシノクラウン 0ポイント 着差 -クビ
(3戦目で勝利しているのでキャリアは多いけど初戦の1800Mで着外。そのあと1200M2戦しているので1600Mの距離がどうか相手強化もしているしこれといっていい脚もないですね。)

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