スワーヴリチャード(競走馬)

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写真一覧
抹消  栗毛 2014年3月10日生
調教師庄野靖志(栗東)
馬主株式会社 NICKS
生産者ノーザンファーム
生産地安平町
戦績19戦[6-3-4-6]
総賞金89,132万円
収得賞金24,450万円
英字表記Suave Richard
血統 ハーツクライ
血統 ][ 産駒 ]
サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
ピラミマ
血統 ][ 産駒 ]
Unbridled's Song
Career Collection
兄弟 ナンヨーカノンバンドワゴン
市場価格1億6,740万円(2014セレクトセール)
前走 2019/12/22 有馬記念 G1
次走予定

スワーヴリチャードの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
19/12/22 中山 11 有馬記念 G1 芝2500 161217.5512** 牡5 57.0 O.マーフ庄野靖志 526
(+10)
2.33.6 3.138.3⑥⑥⑥⑦リスグラシュー
19/11/24 東京 11 ジャパンC G1 芝2400 15355.131** 牡5 57.0 O.マーフ庄野靖志 516
(+2)
2.25.9 -0.136.5⑦⑦⑥⑤カレンブーケドール
19/10/27 東京 11 天皇賞(秋) G1 芝2000 162419.157** 牡5 58.0 横山典弘庄野靖志 514
(-10)
1.57.1 0.934.3⑦⑨⑨アーモンドアイ
19/06/23 阪神 11 宝塚記念 G1 芝2200 128118.863** 牡5 58.0 M.デムー庄野靖志 524
(--)
2.11.6 0.835.7④④リスグラシュー
19/03/30 アラ 8 ドバイシーマ G1 芝2410 8--------3** 牡5 57.0 J.モレイ庄野靖志 --0000 ------オールドペルシアン
19/02/24 中山 11 中山記念 G2 芝1800 118105.644** 牡5 58.0 M.デムー庄野靖志 524
(+14)
1.45.7 0.233.8⑥⑥⑤④ウインブライト
18/11/25 東京 11 ジャパンC G1 芝2400 147116.523** 牡4 57.0 M.デムー庄野靖志 510
(0)
2.21.5 0.934.7⑤⑤④④アーモンドアイ
18/10/28 東京 11 天皇賞(秋) G1 芝2000 13452.5110** 牡4 58.0 M.デムー庄野靖志 510
(+4)
1.58.3 1.534.1⑪⑩⑪レイデオロ
18/06/03 東京 11 安田記念 G1 芝1600 16112.813** 牡4 58.0 M.デムー庄野靖志 506
(-10)
1.31.4 0.133.9⑤⑤モズアスコット
18/04/01 阪神 11 大阪杯 G1 芝2000 168153.511** 牡4 57.0 M.デムー庄野靖志 516
(-4)
1.58.2 -0.134.1⑮⑮ペルシアンナイト
18/03/11 中京 11 金鯱賞 G2 芝2000 9891.611** 牡4 57.0 M.デムー庄野靖志 520
(+10)
2.01.6 -0.133.8サトノノブレス
17/12/24 中山 11 有馬記念 G1 芝2500 167144.524** 牡3 55.0 M.デムー庄野靖志 510
(+8)
2.33.8 0.234.5⑩⑫⑩⑧キタサンブラック
17/11/05 東京 11 アルゼンチン G2 芝2500 16242.011** 牡3 56.0 M.デムー庄野靖志 502
(+10)
2.30.0 -0.435.0⑥⑥⑦⑦ソールインパクト
17/05/28 東京 10 東京優駿 G1 芝2400 18245.932** 牡3 57.0 四位洋文庄野靖志 492
(-12)
2.27.0 0.133.5⑦⑦⑦⑤レイデオロ
17/04/16 中山 11 皐月賞 G1 芝2000 18127.026** 牡3 57.0 四位洋文庄野靖志 504
(+4)
1.58.2 0.434.3⑥⑨⑪⑩アルアイン
17/02/12 東京 11 共同通信杯 G3 芝1800 11113.121** 牡3 56.0 四位洋文庄野靖志 500
(+2)
1.47.5 -0.434.2④⑥⑥エトルディーニュ
16/11/19 東京 11 東スポ2歳S G3 芝1800 10898.142** 牡2 55.0 四位洋文庄野靖志 498
(-6)
1.48.3 0.033.6⑩⑨⑨ブレスジャーニー
16/10/02 阪神 2 2歳未勝利 芝2000 10771.111** 牡2 55.0 四位洋文庄野靖志 504
(-2)
2.04.0 -0.235.4ピスカデーラ
16/09/11 阪神 5 2歳新馬 芝2000 9891.712** 牡2 54.0 四位洋文庄野靖志 506
(--)
2.03.2 0.033.9⑦⑦⑦⑦メリオラ

スワーヴリチャードの関連ニュース

16日の阪神9R・淡路特別(4歳以上2勝クラス、芝2600m)は、鮫島克駿騎手騎乗の1番人気バロッサヴァレーが直線インから鋭く抜け出して勝利。1勝クラスからの連勝を決めた。勝ちタイムは2分40秒2(良)。2着に7番人気のアスカノミライ、3着は8番人気のレッドエンヴィー

勝ったバロッサヴァレーは、父ハーツクライ、母ピラミマ、母の父Unbridled's Songという血統の4歳牝馬。全兄に19年ジャパンカップ、18年大阪杯を制したスワーヴリチャードがいる。栗東・高野友和厩舎の管理馬で、生産者はノーザンファーム。馬主は有限会社 シルクレーシング。通算成績7戦3勝。

【チューリップ賞】スウィープフィートが大外一気で桜花賞の切符ゲット 武豊騎手「当然、本番でも期待できる」 2024年3月3日() 05:00

5番人気で武豊(54)=栗・フリー=騎乗のスウィープフィートが大外一気で重賞初制覇。庄野靖志調教師(54)=栗=は現役時代に管理したスワーヴリチャードの産駒で重賞初勝利、なおかつバースデーVとなった。2着セキトバイースト、3着ハワイアンティアレまでが桜花賞(4月7日、阪神、GⅠ、芝1600メートル)の優先出走権を獲得した。

寒風を切り裂き、スウィープフィートが豪快に差し切った。初騎乗で勝利にエスコートした武豊騎手が白い歯をこぼす。

「どれだけ脚を使えるかなと思っていたけど、思っていた以上でしたね。強かったですよ」

後方で折り合い、直線でスパートをかけると、一気にライバルを飲み込んだ。昨年のモズメイメイに続く連覇となった鞍上は「当然、本番でも期待できると思います。楽しみな馬に出合えてよかった」とぞっこんだ。

この日が誕生日だった庄野調教師は、かつて管理したスワーヴリチャードの産駒で重賞初勝利。「うれしいです。まずは順調に、無事に本番へ、ですね」と桜花賞を見据えた。(山口大輝)

スウィープフィート 父スワーヴリチャード、母ビジュートウショウ、母の父ディープスカイ。栗毛の牝3歳。栗東・庄野靖志厩舎所属。北海道新ひだか町・聖心台牧場の生産馬。馬主は㈱YGGホースクラブ。戦績6戦2勝。獲得賞金7286万4000円。重賞は初勝利。チューリップ賞武豊騎手が2006年アドマイヤキッス、13年クロフネサプライズ、21年メイケイエール、23年モズメイメイに次いで5勝目、庄野靖志調教師は初勝利。馬名は「sweep off feet(心奪われる)より。母系より連想」。

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【チューリップ賞】スウィープフィートが切れ味鋭い末脚で差し切りV!武豊騎手との新コンビで桜切符獲得 2024年3月2日() 16:21

3月2日の阪神11Rで行われた第31回チューリップ賞(GⅡ、3歳オープン、牝馬、芝・外1600メートル、16頭立て、1着賞金=5200万円)は、武豊騎手の5番人気スウィープフィート(栗東・庄野靖志厩舎)が後方3番手を追走すると、外から切れ味鋭い末脚でまとめて差し切り勝利。チューリップ賞で歴代トップの勝利数を誇る武豊騎手との新コンビで、重賞初制覇を果たした。タイムは1分33秒1(稍重)。

1馬身1/4差の2着にはセキトバイースト(9番人気)、さらに半馬身遅れた3着にハワイアンティアレ(15番人気)が入り、上位3頭が桜花賞(4月7日、阪神競馬場、GI、芝1600メートル)の優先出走権を獲得、3連単は169万超の波乱となった。なお、1番人気のタガノエルピーダは4着、2番人気のスティールブルーは10着に敗れた。

チューリップ賞を勝ったスウィープフィートは、父スワーヴリチャード、母ビジュートウショウ、母の父ディープスカイという血統。北海道新ひだか町・聖心台牧場の生産馬で、馬主は(株)YGGホースクラブ。通算成績は6戦2勝。重賞は初勝利。庄野靖志調教師はチューリップ賞初勝利、武豊騎手は2006年アドマイヤキッス、13年クロフネサプライズ、21年メイケイエール、23年モズメイメイに次いで5勝目。オープン特別時代の1988年(シヨノロマン)、93年(ベガ)にも制している。

武豊騎手(1着 スウィープフィート)「初めて競馬で乗りましたが、(調教に乗って)いい馬だなと思っていました。どれだけ脚を使えるかなと思っていたけど、思っていた以上でしたね。強かったですよ。伸びるなと思っていたけど、思っていた以上の切れ味でした。同じ条件のトライアルでこの強さを見せてくれたわけですから当然、本番でも期待できると思います。楽しみな馬に出合えてよかったです」

庄野靖志調教師(同)「強かったね。ちょっとゲートの中はソワソワしていましたね。位置取りは後ろからになりましたが、豊さんも脚があるのをわかって乗ってくれていた。3コーナーで動いたところで勝つなと思えたぐらいの手応えでした。道中も折り合ったぶん、最後の脚につながったんでしょうね。まず順調に、無事に本番にいけるように、ですね。(自身が管理したスワーヴリチャードの産駒で)初年度からクラシックに進むような子供が出てきてうれしいです。(自厩舎の同産駒重賞初V)うれしいです」

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【JRA賞授賞式】ソングラインはスワーヴリチャードとの交配が有力 2024年1月30日(火) 04:55

最優秀4歳以上牝馬&最優秀マイラーに選出され、今年からノーザンファームで繁殖入りするソングラインは、交配相手としてスワーヴリチャードが有力であることが、関係者への取材で分かった。「11月に帰ってきてすぐに、他馬に顔を蹴られてけがをしてしまいましたが、今はきれいに治っています。お母さんに似た馬が生まれることを期待します」とサンデーレーシングの吉田俊介代表。

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【ホープフルS】レガレイラが牡馬を一蹴 「チームイクイノックス」に新エース誕生 2023年12月29日(金) 04:55

クリストフ・ルメール(44歳)=栗東・フリー=騎乗で1番人気のレガレイラが、後方追走からメンバー最速の末脚を駆使して突き抜けた。鞍上は節目のJRAGⅠ・50勝目で、新種牡馬スワーヴリチャードの産駒はGⅠ初制覇。来春は牝馬ながら皐月賞(4月14日、中山、GⅠ、芝2000メートル)を視野に入れる。2着に2番人気シンエンペラー、3着は13番人気サンライズジパングサウジアラビアRC勝ちのゴンバデカーブースは感冒のため出走取消となった。



年の瀬の凍えるような寒さの中、震える強さを見せつけた。2023年のJRAラストGⅠを制したのは、牡馬を押しのけて1番人気に推された牝馬レガレイラ。1984年のグレード制導入後、初めて牝馬として牡馬混合の2歳GⅠを制し、父スワーヴリチャードに初のGⅠタイトルを届けた。

「今年最後のGⅠだったし、(JRA)GⅠ・50勝目なのでうれしかったです。大外に出してからはいい反応でした。すぐにギアアップしてくれて自分でも驚きました。すごくいい脚を使ってくれました」

この勝利で今年のJRA・165勝目を挙げ、2年ぶりにリーディングジョッキーに返り咲いたルメール騎手がほおを紅潮させた。

「ゲートの開いたタイミングが良くなかった」と道中は後方待機の形に。さらに4コーナーでは外を回らされる不利もあったが、大外に持ち出されるとアクセル全開。目の覚めるような末脚でグングン前に迫り、最後は外に寄ってきたシンエンペラーを逆に弾き飛ばしてねじ伏せた。引き上げてきたルメール騎手も、思わず「すごかった」とポロリ。名手も舌を巻くほどの2歳牝馬離れした豪脚だった。

「現時点の彼女を鑑みれば、いい状態でした。ファンの支持、期待に応えられ、彼女のプライドが回復したのは喜ばしいことです」

殊勲の鞍上を熱い抱擁で出迎えた木村調教師も健闘をたたえた。今年は厩舎の看板馬イクイノックスがルメール騎手とのコンビで競馬界を席巻。その世界最強馬が去った矢先の新エース誕生に、「今年はイクイノックスを中心とした一年でした。(来年も)それに恥じない働きを期待していただければ」と力強い言葉を並べた。

今後はクラシック路線の1冠目、皐月賞を視野に入れる。「まだまだ子供だし、伸びしろはあると思う。この冬、(体が)大きくなったら、すごくいい馬になります。来年が楽しみ」と鞍上は来春に思いをはせた。

牝馬の皐月賞制覇は1948年ヒデヒカリまでさかのぼるが、もはや性別など関係ない。さまざまな記録を打ち立ててきた〝チーム・イクイノックス〟が、規格外の大器レガレイラとともに新たな栄光へと突き進む。(山口遥暉)

レガレイラ 父スワーヴリチャード、母ロカ、母の父ハービンジャー。鹿毛の牝2歳。美浦・木村哲也厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は㈲サンデーレーシング。戦績3戦2勝。獲得賞金8277万9000円。重賞は初勝利。ホープフルSはクリストフ・ルメール騎手が2011年アダムスピーク、13年ワンアンドオンリー、16年レイデオロに次いで4勝目。木村哲也調教師は初勝利。馬名は「ポルトガル中西部の都市シントラにある宮殿」。




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【ホープフルS】ヴェロキラプトル無傷の3連勝で世代の頂点へ! 2023年12月25日(月) 10:03

23年のフィナーレ「第40回ホープフルS」が28日、中山で行われる。来春のクラシックを目指す2歳の素質馬が集結した。ファーストクロップが大活躍しているスワーヴリチャードを父に持つヴェロキラプトルは、新馬戦―OP野路菊Sを連勝中だ。朝日杯FSを制した僚馬ジャンタルマンタルに続き、土つかずの3連勝でGIを制することができるか。

V3で世代の頂点を極めてみせる。ヴェロキラプトルはデビュー2連勝で2歳中距離王決定戦に駒を進めてきた。父の新種牡馬スワーヴリチャードは、京王杯2歳Sを勝って阪神JF3着のコラソンビートを出すなど初年度から大ブレーク。この馬も代表格で、GIを射止めればさらに父の名を高めることになる。

非凡なポテンシャルはレースぶりにはっきり表れている。東京の新馬戦を鮮やかに逃げ切り、前走の野路菊Sは好位からメンバー最速となる上がり3ハロン35秒0で伸びて2着に1馬身差の快勝。芝9ハロンの走破時計を3秒3も短縮してみせた。

「レースセンスが良くて競馬が上手。線の細いところがあるので間隔を空けて使っているが、この中間は放牧から成長して帰ってきた。パワーアップを感じる」と、高野調教師は目を細める。

24日の最終追い切りは栗東坂路で4ハロン54秒0、ラスト1ハロン12秒1をマークした。「リズム良く、全身を良く使えていた。満足いく動き。牡馬らしいパワフルな体つきになったし、対応力があるので中山にも適応してくれると思う」と、トレーナーは満足げにうなずく。

高野厩舎の僚馬ジャンタルマンタルはデビュー3連勝で朝日杯FSを制し、2歳マイル王に輝いた。厩舎のムードは最高潮。ヴェロキラプトルもGIウイナーの座へ駆け上がりたい。(夕刊フジ)

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スワーヴリチャードの関連コラム

閲覧 1,458ビュー コメント 0 ナイス 1

先週の小倉記念エヒトが勝利。1コーナーまでの位置の取り方が素晴らしかった。

「田中勝騎手→川田騎手というわかりやすい鞍上強化で人気を集めそうだが、ココは素直に信頼したい」

と当コラムで書きながらも、狙いを変更してしまった自らの判断力のなさはさておき、内枠を生かした川田騎手の騎乗も完璧だった。

その川田騎手、ここ数週間は本当に神懸かっている。先々週の新潟、そして先週の小倉でも随所に川田騎手らしさを見せており、馬場読み、コース取りともにため息が出るほど。週が明けて盛岡でもリメイクを見事に勝利に導いたように、もはや手が付けられない状態だ。今週末はプログノーシスでどんな騎乗を見せてくれるか、今から楽しみだ。

さて、手が付けられないといえば新種牡馬、スワーヴリチャードも素晴らしいスタートを切った。2歳戦線がスタートして2カ月半ほど、ここまで合計8頭が勝ち上がり、総合成績は(9-4-6-15)。複勝率は実に55.9%、つまり2回に1回以上好走している。コラソンビートがオープンを勝った他、素質のありそうな馬も続々と勝ち上がっている。

パワーホール
レガレイラ
アーバンシック

以上の3頭は特にレース内容も素晴らしく、今後長く期待して良さそうな素質馬だ。

確実に早熟型ではない点も心強い。スワーヴリチャード自身勝ち上がりは2戦目の未勝利戦で、G1初制覇は古馬になってから。4歳時に大阪杯を制し、5歳時にジャパンカップを制したどちらかといえば晩成型の馬だったが、産駒も総じて叩き良化型の印象が強い。 これまで2歳未勝利戦には7回出走し(4-1-1-1)。とりあえず何も考えずに買っていいくらいの素晴らしい成績だ。

また成功する種牡馬の特徴でもあるが、母馬の良さを引き出している点も見逃せない。芝ダート、短距離中距離問わず勝ち上がり馬を出している。当然、主戦場は芝のマイル〜中距離になるだろうが、ほかの路線でも活躍馬を出してくれそうだ。

というわけで、ベタ褒めになってしまったが、馬券はもちろん、今後の競馬を見て行く上でもスワーヴリチャード産駒には注目したい。

それでは最後に先週からの狙い馬と、今週末の注目馬を。

【次走狙い馬】 8/12(土)小倉6R フォルテローザ 1番人気3着

前半差しに回るもラストは外からキッチリ伸びた。先行イン有利の展開や馬場考えれば上々の3着。開催後半の馬場ならすぐ勝ち上がれそうだ。サトノアラジン牝馬は芝1200mで特注。

〜今週末の注目馬〜

今週末はもちろん夏競馬の大一番・札幌記念から。

ヒシイグアス浜中俊騎手)

注目はヒシイグアス浜中俊騎手。

初の洋芝参戦となるヒシイグアスに注目。もともと実力の割に人気にならないタイプだが、中山記念連覇、宝塚記念2着など、強力メンバーに入ってもまったく見劣りはしない。札幌記念は堀厩舎の得意レースで、かつてはネオリアリズムモーリスでワンツーを決めた実績もある。今年はダノンベルーガとともに注目したい。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

栃木県出身、競馬予想家。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)など著書多数。最新刊は『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)。


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2023年6月28日(水) 12:50 伊吹雅也
伊吹雅也のPOG分析室 (2023) ~第6回 デビュー前の有力馬~
閲覧 6,270ビュー コメント 0 ナイス 5

 今週末から2回福島・3回中京・2回函館に開催が切り替わって、本格的な“夏競馬”のシーズンがスタートします。
 今年6月の3回東京・3回阪神・1回函館では、計29レースの2歳戦が施行されました。当然のことではありますが、これはすなわち、29頭の2歳馬が既に勝ち上がりを果たしているということ。今後の入札にもいろいろな意味で影響してくるはずです。
 現時点で強調しておきたいのはノーザンファーム生産馬の圧倒ぶり。優勝馬29頭のうち13頭を占めていたうえ、勝率は29.5%に、3着内率は61.4%に達しています。ちなみに、単勝回収率は151%、複勝回収率は127%。世間の見立てをさらに上回るほどの高確率で馬券に絡んでいるわけですから、例年以上に重視するべきなのかもしれません。
 種牡馬別成績を見ると、勝利数(4勝)、3着内数(9回)ともにモーリスが単独トップでした。早熟というイメージは薄い血統ですが、今週以降も引き続きマークしておくべきでしょう。

 今回は、まだ仮想オーナー枠に余裕があるプレイヤーの参考にしていただくべく、デビューが近そうな未出走馬の中から、注目すべき馬を挙げてみたいと思います。
 本稿の収録対象としたのは、6月28日時点におけるJRA-VANのデータで確認することができた「6月28日時点で入厩している未出走の2歳馬」「東西のトレーニング・センターにおいて過去1か月(5月30日から6月28日まで)の期間中に坂路・ウッドチップで調教を行った未出走の2歳馬」です。この条件に従って抽出した2歳馬876頭の中から、各ファクターの該当馬をピックアップしました。それぞれの一覧には重複もありますがご了承ください。

 まずは「2023/06/07 00:00更新」分の「注目POG馬ランキング」で100位以内だった該当馬をご覧いただきましょう。末尾に付記したのは「注目POG馬ランキング」の順位、並び順は父名順→母名順としています。

フランクエフェクト(牡 父Frankel/母カーミングエフェクト 木村哲也厩舎) ※42位
ジーティーパワー(牡 父Frankel/母コールバック 矢作芳人厩舎) ※35位
アウェイキング(牡 父Kingman/母Waldjagd 矢作芳人厩舎) ※53位
インビジブルセルフ(牡 父エピファネイア/母アウェイク 池江泰寿厩舎) ※24位
アルセナール(牝 父エピファネイア/母サンブルエミューズ 木村哲也厩舎) ※21位
クイーンズウォーク(牝 父キズナ/母ウェイヴェルアベニュー 中内田充正厩舎) ※20位
シャンパンポップ(牡 父キズナ/母シャンパンルーム 武幸四郎厩舎) ※89位
ウインマクシマム(牡 父キタサンブラック/母コスモアクセス 畠山吉宏厩舎) ※83位
ウールデュボヌール(牡 父キタサンブラック/母サンクボヌール 須貝尚介厩舎) ※15位
シャドフ(牝 父スワーヴリチャード/母シャンブルドット 庄野靖志厩舎) ※59位
エヴァンスウィート(牝 父スワーヴリチャード/母ハルーワスウィート 友道康夫厩舎) ※40位
レガレイラ(牝 父スワーヴリチャード/母ロカ 木村哲也厩舎) ※23位
コンドライト(牡 父ドゥラメンテ/母アエロリット 菊沢隆徳厩舎) ※9位
エリザベスバローズ(牝 父ドゥラメンテ/母イスパニダ 杉山晴紀厩舎) ※8位
クラッチプレイヤー(牡 父ドゥラメンテ/母ヴァシリカ 国枝栄厩舎) ※97位
ドゥマイシング(牡 父ドゥラメンテ/母フォースタークルック 矢作芳人厩舎) ※2位
インクルージョン(牡 父ハーツクライ/母インクルードベティ 厩舎) ※41位
モスクロッサー(牡 父ハーツクライ/母クリスプ 国枝栄厩舎) ※74位
ファーヴェント(牡 父ハーツクライ/母トータルヒート 藤原英昭厩舎) ※61位
チェレスタ(牝 父ハービンジャー/母カリンバ 松下武士厩舎) ※85位
ソウルアンドジャズ(牡 父ブリックスアンドモルタル/母ナスノシベリウス 武井亮厩舎) ※58位
カルパ(牡 父モーリス/母ブチコ 須貝尚介厩舎) ※34位
ソニックライン(牡 父リアルインパクト/母ルミナスパレード 木村哲也厩舎) ※39位
ローザサンリヴァル(牡 父ルーラーシップ/母ローザブランカ 高野友和厩舎) ※32位
レイデラルース(牡 父レイデオロ/母カンデラ 手塚貴久厩舎) ※51位
トロヴァトーレ(牡 父レイデオロ/母シャルマント 鹿戸雄一厩舎) ※65位
ラケダイモーン(牡 父レイデオロ/母ラルケット 須貝尚介厩舎) ※12位
マテンロウゴールド(牡 父レイデオロ/母ルールブリタニア 中内田充正厩舎) ※7位
オーデンヴァルト(牝 父ロードカナロア/母グリューネワルト 林徹厩舎) ※72位
バロン(牝 父ロードカナロア/母マイミスリリー 手塚貴久厩舎) ※92位

 当時の注目POG馬ランキングで2位だったドゥマイシング(フォースタークルックの2021)は、一部報道によると7月9日の中京5R(2歳新馬・芝2000m)でデビューする予定となっている模様。2022年のセレクトセールで2億2000万円の高値がついた馬ですし、今後の入札でも激しい争奪戦が繰り広げられそうです。

 本稿の冒頭で取り上げたノーザンファーム生産馬で、なおかつ2023年JRAリーディングトレーナーランキング(着度数順。6月28日時点)30位以内の厩舎に所属している馬は下記の通り。
 
フランクエフェクト(牡 父Frankel/母カーミングエフェクト 木村哲也厩舎) ※42位
ジーティーパワー(牡 父Frankel/母コールバック 矢作芳人厩舎) ※35位
ルージュスタニング(牝 父Into Mischief/母ボインビューティー 友道康夫厩舎)
エラトー(牝 父Saxon Warrior/母エライヤ 上村洋行厩舎)
オルデラン(牡 父アルアイン/母アーマイン 寺島良厩舎)
アルヒジュル(牡 父アルアイン/母スカーレットリング 斉藤崇史厩舎)
ピストンボーイ(牡 父イスラボニータ/母エルフィンコーブ 池添学厩舎)
インビジブルセルフ(牡 父エピファネイア/母アウェイク 池江泰寿厩舎) ※24位
エリカリーシャン(牝 父エピファネイア/母ガラアフェアー 国枝栄厩舎)
アルセナール(牝 父エピファネイア/母サンブルエミューズ 木村哲也厩舎) ※21位
ジュンゴールド(牡 父エピファネイア/母ジュントップヒトミ 友道康夫厩舎)
ラファガフレイバー(牡 父カレンブラックヒル/母カリズマティックゴールド 久保田貴士厩舎)
クイーンズウォーク(牝 父キズナ/母ウェイヴェルアベニュー 中内田充正厩舎) ※20位
シャンパンポップ(牡 父キズナ/母シャンパンルーム 武幸四郎厩舎) ※89位
ディアアリーチェ(牝 父キズナ/母ティロレスカ 武幸四郎厩舎)
アキミューミュー(牝 父サトノクラウン/母アイスドール 安田隆行厩舎)
ルージュセレスト(牝 父シュヴァルグラン/母ギエナー 池江泰寿厩舎)
ヒシグランディヴァ(牝 父シュヴァルグラン/母ラリズ 友道康夫厩舎)
エヴァンスウィート(牝 父スワーヴリチャード/母ハルーワスウィート 友道康夫厩舎) ※40位
レガレイラ(牝 父スワーヴリチャード/母ロカ 木村哲也厩舎) ※23位
エリザベスバローズ(牝 父ドゥラメンテ/母イスパニダ 杉山晴紀厩舎) ※8位
クラッチプレイヤー(牡 父ドゥラメンテ/母ヴァシリカ 国枝栄厩舎) ※97位
ドゥマイシング(牡 父ドゥラメンテ/母フォースタークルック 矢作芳人厩舎) ※2位
ガイアメンテ(牡 父ドゥラメンテ/母ミュージカルロマンス 須貝尚介厩舎)
オレンジダンサー(牝 父ドレフォン/母イェーガーオレンジ 高野友和厩舎)
シークレットキー(牡 父ドレフォン/母キープシークレット 杉山晴紀厩舎)
ドレス(牝 父ドレフォン/母ハイヒール 清水久詞厩舎)
ルシフェル(牝 父ハーツクライ/母アルアリングスター 斉藤崇史厩舎)
モスクロッサー(牡 父ハーツクライ/母クリスプ 国枝栄厩舎) ※74位
サンブノワ(牡 父ブリックスアンドモルタル/母サンティール 斉藤崇史厩舎)
デビルシズカチャン(牝 父ベストウォーリア/母シシリアンブリーズ 武幸四郎厩舎)
ベランジェール(牝 父モーリス/母キャリコ 木村哲也厩舎)
シャトーディフ(牝 父モーリス/母ジューヌエコール 木村哲也厩舎)
カルパ(牡 父モーリス/母ブチコ 須貝尚介厩舎) ※34位
ソニックライン(牡 父リアルインパクト/母ルミナスパレード 木村哲也厩舎) ※39位
オウバイトウリ(牝 父リアルスティール/母スターズアンドクラウズ 武幸四郎厩舎)
ローザサンリヴァル(牡 父ルーラーシップ/母ローザブランカ 高野友和厩舎) ※32位
シンハナーダ(牡 父レイデオロ/母シンハディーパ 国枝栄厩舎)
ラケダイモーン(牡 父レイデオロ/母ラルケット 須貝尚介厩舎) ※12位
マテンロウゴールド(牡 父レイデオロ/母ルールブリタニア 中内田充正厩舎) ※7位
リルト(牝 父ロードカナロア/母バウンスシャッセ 安田隆行厩舎)

 今年のリーディングトレーナーランキングで首位となっている中内田充正厩舎のクイーンズウォーク(ウェイヴェルアベニューの2021)は、既にゲート試験で合格を果たし、現在はノーザンファームしがらきで調整中とのこと。デビューはもう少し先になるかもしれませんが、引き続き動向をチェックしておきましょう。

 本稿の冒頭で取り上げたモーリス産駒は下記の通り。

キャプテンシー(牡 父モーリス/母アドマイヤリード 松永幹夫厩舎)
ヘルモーズ(牡 父モーリス/母ヴェルザンディ 小林真也厩舎)
マツシマ(牡 父モーリス/母エストレチャダ 尾形和幸厩舎)
ハットルグリムス(牡 父モーリス/母エルノルテ 宮田敬介厩舎)
ベランジェール(牝 父モーリス/母キャリコ 木村哲也厩舎)
イーストオブエデン(牝 父モーリス/母クッカーニャ 菊沢隆徳厩舎)
ピコサン(牡 父モーリス/母シーイズチャンプ 上原佑紀厩舎)
テイエムリステット(牡 父モーリス/母シーズアウーマン 木原一良厩舎)
ディーガレジェンド(牡 父モーリス/母ジプシーハイウェイ 藤原英昭厩舎)
シャトーディフ(牝 父モーリス/母ジューヌエコール 木村哲也厩舎)
ローレルロイズ(牡 父モーリス/母ジョディーズロマン 北出成人厩舎)
バウンシーステップ(牝 父モーリス/母バウンシーチューン 高橋亮厩舎)
ヒラボクヒーロー(牡 父モーリス/母ヒラボクキャロル 大竹正博厩舎)
トラウムライゼ(牡 父モーリス/母ファイナルドリーム 池江泰寿厩舎)
カルパ(牡 父モーリス/母ブチコ 須貝尚介厩舎) ※34位
ボーモンド(牡 父モーリス/母ボージェスト)
ダノンマッキンリー(牡 父モーリス/母ホームカミングクイーン 藤原英昭厩舎)
カリーシ(牝 父モーリス/母ラクアミ 武井亮厩舎)
レーヴジーニアル(牡 父モーリス/母レッドリヴェール 松永幹夫厩舎)
ゲルタ(牡 父モーリス/母ロイヤルバラード 奥村豊厩舎)

 ソダシの半弟として注目を集めているカルパ(ブチコの2021)は、一部報道によると7月9日の函館5R(2歳新馬・芝1800m)でデビューする予定となっている模様。個人的にも高く評価している馬なので、初陣を楽しみに待ちたいと思います。


■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

 埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』において「データ分析」のコーナーを担当しているほか、JRAのレーシングプログラム、TCKホームページ、グリーンチャンネル、ニコニコチャンネルなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『ウルトラ回収率 2023-2024』(ガイドワークス)、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)など。2023年03月28日には最新刊『血統&ジョッキー偏差値2023-2024 ~儲かる種牡馬・騎手ランキング~』(ガイドワークス)をリリース。

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2023年6月7日(水) 12:00 伊吹雅也
伊吹雅也のPOG分析室 (2023) ~第3回 入札分析~
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 先週からJRAは夏季競馬に突入し、新シーズン「ウマニティPOG 2023」も本格始動。開幕週の新馬を制したのは、テラメリタテラノヴァの2021)・シュトラウスブルーメンブラットの2021)・アトロルーベンス(キングスローズの2021)・ボンドガール(コーステッドの2021)・バスターコール(デグラーティアの2021)でした。獲得していた仮想オーナーの皆様、おめでとうございます。
 ちなみに、この5頭はいずれも単勝2番人気以内・単勝オッズ4倍未満の支持を集めていた馬。東京競馬場で施行された3レースすべてをD.レーン騎手の騎乗馬が勝ち切っている点も興味深いところです。

 今回は、進行中の第2回入札や来週以降の入札に向けた指針とすべく、第1回入札の結果やその周辺情報を分析してみました。
 本稿の末尾には、注目POG馬ランキング(「2023/06/07 00:00更新」分)トップ100にランクインした馬と、該当馬の性・種牡馬・生産者・調教師をまとめてあります。なお、種牡馬別・生産者別・調教師別の頭数ランキング上位は下記の通りです。

【種牡馬別頭数ランキング】
ドゥラメンテ 11頭
ハーツクライ 9頭
レイデオロ 9頭
ブリックスアンドモルタル 8頭
モーリス 8頭
キズナ 6頭
キタサンブラック 5頭
ルーラーシップ 5頭
エピファネイア 4頭
サトノダイヤモンド 4頭
スワーヴリチャード 4頭
ロードカナロア 4頭
Frankel 3頭
オルフェーヴル 3頭
ハービンジャー 3頭
リアルスティール 3頭

【生産者別頭数ランキング】
ノーザンファーム 78頭
社台ファーム 5頭
社台C白老ファーム 4頭
下河辺牧場 3頭

【調教師別頭数ランキング】
木村哲也 7頭
矢作芳人 6頭
手塚貴久 5頭
須貝尚介 5頭
中内田充正 5頭
堀宣行 4頭
宮田敬介 3頭
高野友和 3頭
国枝栄 3頭
友道康夫 3頭

 調教師別頭数ランキングはJRA所属馬として登録済みの馬のみを対象としておりますのでご了承ください。

 種牡馬別頭数ランキングはドゥラメンテが単独トップ。キングカメハメハディープインパクトの直仔が完全にいなくなったこの世代のPOGでかなりの支持を集めた点は高く評価するべきでしょう。評判の良い産駒はもちろん、現時点ではあまり話題になっていない、手頃な価格で落札できそうな産駒にも注目しておいた方が良いかもしれません。
 あとはブリックスアンドモルタルやレイデオロといった新種牡馬の産駒が人気を集めている点も見逃せないポイント。2023年の日本ダービーを制したタスティエーラサトノクラウンの初年度産駒でしたし、キャリアの浅い種牡馬に対する期待が高まっているように思います。
 生産者別頭数ランキングはノーザンファームの“一強”状態でした。種牡馬の勢力図がどう変わっていくか不透明な分、実績あるブリーダー=ノーザンファームの生産馬が例年以上に信頼されている印象。ここまで人気が集中するなら、過小評価されている他のブリーダーを狙ってみるのもひとつの手ですね。
 調教師別頭数ランキングで首位に立っていたのは木村哲也調教師。第1回で指摘した通り、POG期間の序盤~中盤における勝ち馬率の高さは頭ひとつ抜けていますから、管理予定馬はひと通りチェックしておいた方が良いかもしれません。あとは須貝尚介調教師・手塚貴久調教師・中内田充正調教師・堀宣行調教師・矢作芳人調教師あたりも、重視しているプレイヤーはかなり多い模様。意外な管理予定馬が争奪戦になる可能性もありますので、注意しましょう。

 注目POG馬ランキング(「2023/06/07 00:00更新」分)でトップに君臨しているアイムユアーズの2021は、矢作芳人調教師が管理するノーザンファーム生産馬で、レイデオロ産駒の牡馬。スペシャルワールドで獲得に成功したのはヤクルト一筋さんですが、落札価格は1億0100万PPと、案外お手頃な水準でした。他のワールドも似たような状況でしたから、たとえ予算が心許なくても、入札に参加するだけの価値はあると思います。
 注目POG馬ランキング(「2023/06/07 00:00更新」分)2位はフォースタークルックの2021、3位はドバイマジェスティの2021です。この2頭はいずれもノーザンファーム生産馬のドゥラメンテ産駒。スペシャルワールドにおいては、どちらも昨年のスペシャルワールドで2位となった実績のある四白流星タイテエムさんが落札していました。どのワールドもアイムユアーズの2021よりハイレベルな入札合戦となっていましたし、ノーザンファーム生産馬やドゥラメンテ産駒の注目度を考えても、おそらく実質的な“一番人気”はこの2頭のどちらか。これから獲得を目指すのであれば、入札の金額やタイミングをひと工夫するべきでしょう。

【注目POG馬ランキング(「2023/06/07 00:00更新」分)トップ100】
●順位 馬(性/種牡馬/生産者/調教師)
●1位 アイムユアーズの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/矢作芳人
●2位 フォースタークルックの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/矢作芳人
●3位 ドバイマジェスティの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/※未登録)
●4位 サロミナの2021(牝/ハーツクライ/ノーザンファーム/池添学
●5位 リスグラシューの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/※未登録)
●6位 ヤンキーローズの2021(牡/ロードカナロア/ノーザンファーム/※未登録)
●7位 ルールブリタニアの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/中内田充正
●8位 イスパニダの2021(牝/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/杉山晴紀
●9位 アエロリットの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/菊沢隆徳
●10位 チェッキーノの2021(牝/ハービンジャー/ノーザンファーム/木村哲也
●11位 シャトーブランシュの2021(牝/キズナ/ノーザンファーム/木村哲也
●12位 ラルケットの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/須貝尚介
●13位 マニーズオンシャーロットの2021(牝/キタサンブラック/ノーザンファーム/武幸四郎
●14位 モシーンの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/堀宣行
●15位 サンクボヌールの2021(牡/キタサンブラック/社台C白老ファーム/須貝尚介
●16位 コーステッドの2021(牝/ダイワメジャー/ノーザンファーム/手塚貴久
●17位 ブルーメンブラットの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/武井亮
●18位 ヒストリックスターの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/友道康夫
●19位 セルキスの2021(牡/キズナ/ノーザンファーム/※未登録)
●20位 ウェイヴェルアベニューの2021(牝/キズナ/ノーザンファーム/中内田充正
●21位 サンブルエミューズの2021(牝/エピファネイア/ノーザンファーム/※未登録)
●22位 ジンジャーパンチの2021(牡/スワーヴリチャード/ノーザンファーム/萩原清
●23位 ロカの2021(牝/スワーヴリチャード/ノーザンファーム/木村哲也
●24位 アウェイクの2021(牡/エピファネイア/ノーザンファーム/池江泰寿
●25位 ブリッツフィナーレの2021(牝/ブリックスアンドモルタル/下河辺牧場/中内田充正
●26位 プリンセスロックの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/斉藤崇史
●27位 テラノヴァの2021(牝/ブリックスアンドモルタル/社台ファーム/須貝尚介
●28位 スキアの2021(牡/キズナ/社台ファーム/※未登録)
●29位 ソウルスターリングの2021(牝/ブリックスアンドモルタル/社台ファーム/※未登録)
●30位 エスキモーキセスの2021(牡/ハーツクライ/社台ファーム/※未登録)
●31位 フォエヴァーダーリングの2021(牡/リアルスティール/ノーザンファーム/矢作芳人
●32位 ローザブランカの2021(牡/ルーラーシップ/ノーザンファーム/高野友和
●33位 ユードントラヴミーの2021(牡/オルフェーヴル/ノーザンファーム/杉山晴紀
●34位 ブチコの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/須貝尚介
●35位 コールバックの2021(牡/Frankel/ノーザンファーム/※未登録)
●36位 ラヴズオンリーミーの2021(牡/ハーツクライ/ノーザンファーム/矢作芳人
●37位 シーズアタイガーの2021(牝/ハーツクライ/ノーザンファーム/※未登録)
●38位 ジェンティルドンナの2021(牝/モーリス/ノーザンファーム/※未登録)
●39位 ルミナスパレードの2021(牡/リアルインパクト/ノーザンファーム/木村哲也
●40位 ハルーワスウィートの2021(牝/スワーヴリチャード/ノーザンファーム/友道康夫
●41位 インクルードベティの2021(牡/ハーツクライ/ノーザンファーム/※未登録)
●42位 カーミングエフェクトの2021(牡/Frankel/ノーザンファーム/木村哲也
●43位 メチャコルタの2021(牝/モーリス/ノーザンファーム/宮田敬介
●44位 セリエンホルデの2021(牝/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/※未登録)
●45位 デグラーティアの2021(牡/ルーラーシップ/ノーザンファーム/田村康仁
●46位 キューティゴールドの2021(牡/サトノダイヤモンド/社台C白老ファーム/※未登録)
●47位 アッフィラートの2021(牡/ブリックスアンドモルタル/社台C白老ファーム/堀宣行
●48位 ウィキッドリーパーフェクトの2021(牡/サトノダイヤモンド/ノーザンファーム/池江泰寿
●49位 リッスンの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/※未登録)
●50位 サマーハの2021(牡/リアルスティール/ノーザンファーム/※未登録)
●51位 カンデラの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/手塚貴久
●52位 Starlet's Sisterの2021(牡/Siyouni/※外国産馬/矢作芳人
●53位 Waldjagdの2021(牡/Kingman/※外国産馬/矢作芳人
●54位 Stacelitaの2021(牡/Frankel/※外国産馬/※未登録)
●55位 マウレアの2021(牡/レイデオロ/下河辺牧場/手塚貴久
●56位 アールブリュットの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/※未登録)
●57位 シーウィルレインの2021(牝/サトノダイヤモンド/ノーザンファーム/※未登録)
●58位 ナスノシベリウスの2021(牡/ブリックスアンドモルタル/ハシモトフアーム/武井亮
●59位 シャンブルドットの2021(牝/スワーヴリチャード/ノーザンファーム/庄野靖志
●60位 ユキチャンの2021(牡/ヘニーヒューズ/ノーザンファーム/宮田敬介
●61位 トータルヒートの2021(牡/ハーツクライ/社台C白老ファーム/※未登録)
●62位 キングスローズの2021(牝/リアルスティール/ノーザンファーム/高野友和
●63位 Impedeの2021(牡/Kingman/※外国産馬/※未登録)
●64位 ロベルタの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/寺島良
●65位 シャルマントの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/※未登録)
●66位 シュガーハートの2021(牡/ドゥラメンテ/ヤナガワ牧場/※未登録)
●67位 アロマドゥルセの2021(牡/ハービンジャー/ノーザンファーム/渡辺薫彦
●68位 レキシールーの2021(牡/ロードカナロア/ケイアイファーム/中内田充正
●69位 リビアーモの2021(牝/エピファネイア/ノーザンファーム/木村哲也
●70位 クロノロジストの2021(牝/レイデオロ/ノーザンファーム/※未登録)
●71位 ミスエーニョの2021(牝/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/※未登録)
●72位 グリューネワルトの2021(牝/ロードカナロア/ノーザンファーム/※未登録)
●73位 ボンジュールココロの2021(牡/ルーラーシップ/ノーザンファーム/高柳大輔
●74位 クリスプの2021(牡/ハーツクライ/ノーザンファーム/※未登録)
●75位 アパパネの2021(牡/ブラックタイド/ノーザンファーム/※未登録)
●76位 ウイングステルスの2021(牡/サトノダイヤモンド/ノーザンファーム/※未登録)
●77位 レッドラヴィータの2021(牡/ブリックスアンドモルタル/ノーザンファーム/手塚貴久
●78位 ベルダムの2021(牡/エピファネイア/ノーザンファーム/音無秀孝
●79位 アニメイトバイオの2021(牝/ブリックスアンドモルタル/ノーザンファーム/須貝尚介
●80位 サトノジュピターの2021(牝/ブリックスアンドモルタル/ノーザンファーム/堀宣行
●81位 チェリーコレクトの2021(牝/キズナ/ノーザンファーム/中内田充正
●82位 デルフィニア2の2021(牝/No Nay Never/ノーザンファーム/国枝栄
●83位 コスモアクセスの2021(牡/キタサンブラック/コスモヴューファーム/畠山吉宏
●84位 スピードリッパーの2021(牡/ルーラーシップ/ノーザンファーム/堀宣行
●85位 カリンバの2021(牝/ハービンジャー/ノーザンファーム/松下武士
●86位 ヴィルジニアの2021(牡/キタサンブラック/ノーザンファーム/※未登録)
●87位 リュズキナの2021(牝/ハーツクライ/ノーザンファーム/国枝栄
●88位 シェリールの2021(牡/ルーラーシップ/ノーザンファーム/稲垣幸雄
●89位 シャンパンルームの2021(牡/キズナ/ノーザンファーム/武幸四郎
●90位 リリサイドの2021(牡/ハーツクライ/ノーザンファーム/※未登録)
●91位 タイキオードリーの2021(牡/キタサンブラック/下河辺牧場/清水久詞
●92位 マイミスリリーの2021(牝/ロードカナロア/レイクヴィラファーム/手塚貴久
●93位 ハニージェイドの2021(牝/ダイワメジャー/追分ファーム/斎藤誠
●94位 ミセスワタナベの2021(牡/オルフェーヴル/ノーザンファーム/木村哲也
●95位 リンフォルツァンドの2021(牡/レイデオロ/ノーザンファーム/松下武士
●96位 ケイティーズハートの2021(牝/サトノクラウン/ノーザンファーム/※未登録)
●97位 ヴァシリカの2021(牡/ドゥラメンテ/ノーザンファーム/国枝栄
●98位 キャレモンショコラの2021(牝/ミッキーアイル/ノーザンファーム/宮田敬介
●99位 オータムフラワーの2021(牡/オルフェーヴル/社台ファーム/友道康夫
●100位 アドマイヤローザの2021(牡/モーリス/ノーザンファーム/高野友和


■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

 埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』において「データ分析」のコーナーを担当しているほか、JRAのレーシングプログラム、TCKホームページ、グリーンチャンネル、ニコニコチャンネルなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『ウルトラ回収率 2023-2024』(ガイドワークス)、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)など。2023年03月28日には最新刊『血統&ジョッキー偏差値2023-2024 ~儲かる種牡馬・騎手ランキング~』(ガイドワークス)をリリース。

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2019年12月18日(水) 21:00 くりーく
くりーくの中間調教チェック 2019有馬記念
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こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
今回も前走からの中間の調整内容(評価はAA~F)を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。


12月22日(日) 中山11R 第64回 有馬記念(3歳以上G1・芝2500m)

【登録頭数:19頭】(フルゲート:16頭)


【ファン投票上位馬】

アーモンドアイ<B>(中7週)
これまでのアーモンドアイなら熱発があった時点で大事を取って放牧に出して来年に備えるというイメージがあったが、今回は何か様子が違う。熱発と言っても普段どれぐらいの体温の差があるのかは関係者にしか分からないが1日休んですぐに乗り出している時点で大したことではないと言える。それよりも有馬記念にファン投票1位で出走させることができる喜びが国枝調教師からのコメントに表れているので、最初から香港Cではなく有馬記念を使いたかったのかもしれない。
<1週前追い切り>
南W併せ馬の内。力強い走りで好時計で先着。気になるところはやや重心が高めな感じに見えた点。

リスグラシュー<C>(中7週)
海外遠征帰りということで宝塚記念の前と同じような状況。調教内容もその時とほぼ同じ内容で、動きに関しては抜群に良い感じには見えない。ただ引退レースということで、ビッシリ仕上げてきてはいる感じあり。
<1週前追い切り>
坂路で併せ馬。一杯に追われて好時計で先着も、終いで体が起き気味で宝塚記念の1週前のように前に伸びる感じがなかった。

キセキ<C>(中10週)
海外遠征後のレースとなるが1ヶ月前の早い時期から時計を出し始めていて、乗り込み量はかなり多く勢いはある。昨年のジャパンカップ時のような調教の動きになってくれば理想的だが。
<2週前追い切り>
CW単走。首が上がり気味で終いの伸び脚が甘く、力強さがない。
<1週前追い切り>
CW単走。勢いよく直線に向いてくるが、ここでも重心が上がってしまうため前に伸びきれず。

サートゥルナーリア<AA>(中7週)
本馬も早い段階から有馬記念出走を表明して1ヶ月前からトレセンで調整されてきた馬。2週前の段階でかなり良い動きで、1週前にはこの秋初めての併せ馬。スミヨン騎手騎乗で折り合いもつき、1週前段階でほぼ仕上がっている感じに映り、状態だけならこれまでで一番。
<2週前追い切り>
CW単走。フラフラしたところはあるが、走りに勢いがあり力強い伸び脚。
<1週前追い切り>
CW3頭併せの内。スミヨン騎手騎乗で折り合いもついて、終い持ったまま楽に突き放す。

フィエールマン<D>(中10週)
凱旋門賞帰りのレース。もともと間隔を空けて使ってきている馬で1週前は強めに追われるが、今回はこの馬としては控えめな内容になっている。まだ疲れが少し残っているのかもしれない。
<2週前追い切り>
南W3頭併せの中。押さえたまま直線に向くと楽に先着。海外帰りを感じさせない動き。
<1週前追い切り>
南W併せ馬の内。今週も折り合い重視の控えめな追い切りで、併走相手の手応えと比べると物足りない走り。

ワールドプレミア<D>(中8週)
菊花賞時の調教ではかなり良い動きに見えたが、この中間は早めに乗り込んでいる割に2週前、1週前と動きはモタモタ。正直、物足りない動きだったし、うるさいところのある馬で関東への長距離輸送も初めてで、克服しなくてはならないところが多いとの印象。
<2週前追い切り>
CW併せの外。追われて最後何とか先着。動きに力強さはない。
<1週前追い切り>
CW3頭併せの内。ジョッキー騎乗で直線追われるも伸び脚イマイチで伸びきれず。

スワーヴリチャード<AA>(中3週)
この中間も坂路での調整。ジャパンカップから中3週となるが坂路での動きを見ると前走時よりも良いくらいで、叩き3戦目でさらに上積みがありそう。
<2週前追い切り>
坂路単走。レース後からそれほど間もないので軽めの調整も、気分よく軽快な走り。
<1週前追い切り>
坂路で併せ馬。まだ多少右にモタれる面を見せるが楽に併走相手を置き去りにして、動きは前走時以上。ジョッキーとの呼吸、折り合い面も抜群に良い。

レイデオロ<E>(中3週)
映像なし。前走後短期放牧に出て期限ギリギリにトレセンへ戻ってきた。これまでゆったりとした間隔で使われてきた馬で、1週前に速い時計を出せていない時点で状態が良いとは思えない。

アルアイン<B>(中4週)
この秋は2戦とも追い切りの動きが物足りなかったが、この中間1週前追い切りでは終いしっかりと伸びており、ここ2戦よりは動きが良かった。
<1週前追い切り>
坂路で併せ馬。終いしっかり伸びて先着。

シュヴァルグラン<D>(中3週)
昨年は◎にしたくらい1週前追い切りの動きが良かった馬。今年は、併走相手が違うので単純比較はできないとはいえ、走りに迫力がなく物足りない。
<2週前追い切り>
坂路単走。軽めの調整も力強さがない。
<1週前追い切り>
CW併せの内。有馬記念に出走するエタリオウと併せて突き放される。


【以下、賞金上位馬】

アエロリット<A>(中7週)
この秋2戦とも競馬場で馬を見たが、パドックではかなり良く見せて状態も良かったと思う。今回、中7週と間隔に余裕もあり、調教の動きからも好調子そのままといった感じ。
<2週前追い切り>
南W単走。控えめな内容も動きに力強さあり。
<1週前追い切り>
南W単走。折り合いもついてリラックスした走り。力強さもあって好調キープ。

クロコスミア<D>(中5週)
この馬も早めに参戦表明した馬だが、坂路で乗り込まれている割に時計は物足りない。
<1週前追い切り>
坂路単走。勢いよく駆け上がってきた割に終いは息切れした感じ。

スティッフェリオ<C>(中7週)
この中間も坂路での調整。時計的にはいつもとそれほど変わらないが、ガラッと良くなってきたという印象もない。
<1週前追い切り>
坂路で併せ馬。素軽い動きも力強さに欠ける走りでもうひと伸びほしい。

ヴェロックス<C>(中8週)
この中間は2週前、1週前と強めに追われて乗り込み量は豊富。走りを見ると首が高く、全身を使った走りではない点が気になる。
<2週前追い切り>
CW単走。ゆったりした走りも、首が上がるシーンを見せていてやや物足りない走り。
<1週前追い切り>
CW3頭併せの内。直線で追われると一気に突き放すが、首を使わない走りでやや硬さあり。

エタリオウ<B>(中3週)
この中間も疲れなしといった感触で、1週前追い切りの動きがかなり良く、変わり身がありそう。
<1週前追い切り>
CW併せの外。手応えに余裕があり前走時からの変り身が感じられる動き。


【以下、除外対象】

スカーレットカラー<D>(中5週)
映像なし。CWでは時計の出る馬だが、1週前追い切りでは終いの時計が掛かっており、ちょっと物足りない。

クレッシェンドラヴ<B>(中5週)
乗り込み豊富。2週前に強め、1週前に馬なりで先着と順調な調整内容。
<1週前追い切り>
南W併せの内。ゆったりとした走りで力強さがあり、前走のようなセカセカした感じがないのは良い。

ヴァイスブリッツ<B>(3ヶ月)
休み明けも坂路、南Wでかなり良い時計が出ていて仕上りは良さそう。
<1週前追い切り>
南W併せの外。楽な手応えで余裕の先着。時計も優秀で自己条件なら好勝負。



◇今回は有馬記念編でした。
JRAのCMに『夢の第11レース』という作品があります。



https://weekendmemories.jp/last1haron.html

過去の名馬たちが同じレースに出走していたら、どんなレースになっていたのだろうかという内容。
これを見て、思わず私は『アーモンドアイVSエネイブル』を思い描いてしまいました。走っている時代が違えば当然、対決することはなく想像するしかありませんが、同じ時代に走っているのに対決が実現しないというのは競馬ファンにとっては悲しいこと。結果が分からないからこそ夢が膨らむという見方もできますが、今考えられる最高の対決も来年ならまだ可能なので、ぜひヨーロッパと日本で観てみたいものです。この2頭が同じレースで走るようなことがあれば、世界中が注目する夢の対決となるでしょう。
そして、いよいよ今週末となった有馬記念。ご存知、ファン投票によって出走馬の順番が決まるレースです。投票用紙には『あなたが第64回有馬記念に出走させたいと思うJRA所属の現役競走馬(3歳以上)を1~10頭まで選んで投票して下さい』と書かれています。近年は2週前に行われる香港国際競走に向かう馬も多く、ファン投票上位馬(1位から10位のうち8頭が出走予定)がこれだけ揃うのは珍しいのではないかと思います。
日本の競馬は競馬ファンの馬券の売り上げで成り立っています。香港カップに出走する予定で有馬記念は回避予定だったアーモンドアイに10万9885票というたくさんの人たちが投票して1位獲得するほど、日本の競馬ファンはこの馬に有馬記念で走ってほしいと願っていたのです。
理由はどうであれ、アーモンドアイが出走することになって今年の有馬記念は多くの競馬ファンにとっての『夢の第11レース』となりそうです。そのアーモンドアイが期待に応えるのか、それとも他の馬が跳ね返すのか、いずれにせよどの馬が勝っても今年12.22の中山第11レースは記憶に残るレースとなりそうです。皆さんも競馬場、ウインズ、テレビなどいろんな場所で有馬記念を楽しんでください。

それでは次回ホープフルS編(予定)でお会いしましょう。

有馬記念出走各馬の最終追い切り評価については、最終予想内でコメントする予定です。
※最終結論はレース当日のくりーくプロページでチェックしてください。

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2019年12月18日(水) 16:00 覆面ドクター・英
有馬記念・2019
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まずは先週の回顧から。久々の帯封ゲットに、ウマニティ予想では4895%と大爆発で、このコラムで「有力とした2頭」のワンツー+「穴で一番手グランレイ」が3着で、3連単9万馬券、3連複3.8万の高配当となりました。的中のポイントとしては、3強(オッズ的には1強扱いでしたが)の一角だった10着レッドベルジュールが、「いかにもマイルは忙しく、前走デイリー杯2歳Sで内を突く競馬で上手く行き過ぎていたので事実上は2強」、ハミを替えて未勝利戦ながら4馬身差の楽勝をしてきたグランレイが、「血統的にもルーラーシップ×ファルブラヴ×フジキセキとスケール負けしない配合であることから3着ならありか」、というあたりだったでしょうか(ちなみに、接戦で4着だった初芝の9番人気タガノビューティーも「兄弟は芝でも走る」ということで、当コラム穴での2番手推奨馬)。香港みたいに4連単がもしあったらすごかったなあ、とも思うのですが、まあ欲張り過ぎない方がいいですよね(実馬券では欲をかいて、本命◎タイセイビジョンからの馬券の資金配分をより高めて買っていた、なんてのはナイショということで(笑))

では、話を有馬記念に移して。今年は香港を回避したアーモンドアイの出走が一番のポイントでしょう。寄稿させてもらった「競馬の天才」特集記事の執筆時点ではアーモンドアイは香港遠征予定だったのですが、出走してくるということで俄然、当然有力。この馬の取捨が馬券的中の焦点となりそうです。深読みすると、体調だけでなく香港の政情不安定(香港競馬は時折中止もありました)も、他の海外馬同様に回避の一因になっていたという可能性はあるんじゃないでしょうか(繁殖にまわってからは、産駒が出来の善し悪しに関わらず毎年1億円くらいにはなりそうですし)。余談ですが、香港のほうは"覆面禁止法”があるので今のキャラは良くないのかもしれません。当たると随分饒舌だなあ、と言われそうなので、本題に。


<全頭診断>
1番人気想定 アーモンドアイ:この馬にとっての中山2500mは、デビュー以来、安田記念ほどではないがあまり向かない条件だと思う。思うが、正直体調に関しては回避時点からあまり問題ないんじゃないかと思っているし、前走を見ても「最も強い馬に、最内を通ってください」という忖度競馬で、敢えて厳しくマークしてくる騎手というのもいないだろう(外から蓋程度ならまだしも、前をカットしたりぶつけたりしてしまうと人気度合いからしばらくネット上で叩かれそう)し......。

2番人気想定 リスグラシュー:私自身とは非常に相性の悪い馬で、これで引退してくれると思うと正直ほっと胸をなでおろしている(笑) 若いうちは、末脚にはいいものあるが、不器用でやや人気先行くらいに思っていたのだが、ハーツクライ産駒らしい成長力で本当に強くなってしまい、牡馬相手でも国内でも海外でもG1を勝つ馬となってしまった。春のグランプリ馬であり普通は本命視される立場でもあるのだろうが、歴史的名牝レベルとなってしまった今は、海外帰りでそう厳しく仕上げる必要もないのでは?とみたい(「恥ずかしくない」程度のそこそこ好走でOKではないだろうか。さすがに、タイキシャトルのように、春より結局20kg増えちゃいましたというデブデブで出てはこないだろうが)。

3番人気想定 サートゥルナーリア:ホープフルSと皐月賞のG1・2勝の中山巧者の可能性も高い一頭だが、ダービーで4着、秋の天皇賞ではアーモンドアイを負かしに行って6着と敗れ、そんなに強くないのかなあと評価を下げつつある。確かに牡馬はそう強くない世代で、成長力の問題か気性の問題か、緊張が途切れると極端に走らなくなる傾向のこの一族のせいか。

4番人気想定 ワールドプレミア:故障もあり大成しなかったワールドエースの下だけあり、能力は確かだが気性的に幼く、活躍は来年かなあと思っていた馬だが菊花賞武豊騎手の神騎乗で勝ってしまった。ただ中山だとあれは難しく、やはり本格的な活躍は来年と思われる。うまく立ち回って、そこそこ上位進出も可能かといった位置づけ。

5番人気想定 フィエールマン凱旋門賞は12着と惨敗したが、正直全然向かない条件なのによく連れていくなあ、と思って見ていた(母がフランス馬とかの問題でなく、父ディープインパクトらしい高速馬場の申し子のような馬で、凱旋門賞と適性が真逆)。その前は差しにくいコースの札幌記念と、2戦ともに使い分けの影響もあるのか適性外条件での敗戦で評価を落としており、正直秋の天皇賞とJCを使うのが良かったと思っている1頭。勝ってしまった春の天皇賞よりは、中山2500mのここはこの馬にとってはまだ乗りやすいか。海外遠征使れというのもさほど無さそうで、凱旋門賞惨敗で萎んだとかいろいろ聞こえてくるが、先述の通りあれは完全ノーカウントでいいのでは。AJCCを今年初戦で使ったのもいくら使い分けとはいえ、毎度差しにくい不向きな正直センスの無いレース選択なのだが、最後に有馬記念で頑張って「(あそこで経験してたことや、不運な使われ方や諸々あったけど)良かったね~」という一年になるのでは。

6番人気想定 スワーヴリチャード:やんちゃさが無くなり正直もう終わったかと思っていたが、JCでは得意の左回りだけあって久々の勝利。ただ中山はここまで悲惨な成績(避けて通ってきたが3回とも馬券外)で、前走JCの影響でそこそこ人気を背負いそうなここは要らないか(ただ、またマーフィー騎手が乗ってくると、右回りだろうが急坂だろうか直線が短かろうが乗りこなしてしまうのかも)。

7番人気想定 キセキ:勢いのあった昨年でもこのレースで2番人気で5着だった。菊花賞を勝ってしまったが、本質的にステイヤーではなく中距離のスピードレースくらいのほうがいいタイプなのだろう。前に行けるだけにそこそこやれそうでもあるが、調教を見ると海外遠征の疲れもあるかといった具合。週末の雨予報は、昔から「雨のキングマンボ」という格言(?)があるように父父父キングマンボがプラスに働くかもだが。

8番人気想定 ヴェロックス皐月賞2着、ダービー3着で、ライバルの抜けた菊花賞で1番人気3着と、人気を裏切り株を下げた。ただ当コラムでも3冠のうちで最も向かないと人気ほど評価していなかった距離が長すぎる菊花賞敗戦はノーカウントで良いし、ここは巻き返す絶好の舞台だろう(年明け初戦に選びそうな2200mのAJCCなどは更にピッタリな印象だが)。

9番人気想定 レイデオロ:昨年の有馬記念2着までは非常に強かったが、今年は1番人気3回と2番人気1回ながら、6着、5着、4着、11着とボロボロの結果。気持ちが切れてしまっていそうで、正直この秋の2戦は余分で、価値を下げてしまった感じ。キングカメハメハの後継で母系もディープインパクトの母とも近く、種牡馬入りしたらサンデー牝馬にもたくさんつけられるしまた快進撃が続いていくだろう。

10番人気以下想定
アエロリットリスグラシュー同様、これまた私自身とは非常に相性の悪い馬で(牡馬混合戦での強豪牝馬の扱いがやはり昔と違って互角に近くなってきていて、難しい時代になった)、終わったかと思わせつつしぶとく東京なら走り続ける。ダートで厳しいペースで逃げて好成績おさめたテイエムジンソクの近親だけに、厳しいペースで粘るのは得意なのだろう。ただ、中山のこの距離はちょっと違うのでは。

エタリオウ:「最強の1勝馬」などと言われていたが、シルバーコレクターと呼ばれていた父ステイゴールドからみるとスケール感がかなり小さい(ステイゴールド自身が負けていた当時は非常に強敵の多い時代で、サイレンススズカエルコンドルパサーグラスワンダースペシャルウィークテイエムオペラオーアグネスデジタルジャングルポケットなど、かなりの一流馬ばかり)。馬体重の増減が激しかったり、深いブリンカーに替えてみたりと、気力・体力ともに安定せずで、ここも期待薄。

シュヴァルグラン:引退を延ばして現役続行してきたが、なぜか向くであろうオーストラリアの長距離レースを使わず、ドバイやイギリスに行ったり、もうスピード的に厳しいJCを今年は使ってみたり(香港の2400mならまだやれたはず)と、チグハグ続きの一年だった。昨年3着だったこのレースも、今年はボウマン騎手でもないし厳しいのでは。

クロコスミア:3年連続今年もエリザベス女王杯2着と、6歳秋でもまだまだ元気なところをアピールしたが、前走は絶妙ペース逃げでの藤岡佑騎手のかなりの好騎乗でのものであり、再度神騎乗というのは難しいだろう。

アルアイン:中山の中距離は得意だが常に善戦するタイプが崩れだすと脆い。この2戦が14着と16着というように気持ちが途切れた中で、いつもよりかなり長い2500mは、距離通り長く感じるのでは。

スカーレットカラー:府中牝馬S勝ちで期待したエリザベス女王杯は7着と快進撃は止まった。手ごたえの割に全然伸びなかったようでマイル前後が良さそう。初の2500mは適性が高くなさそう。

スティッフェリオオールカマー勝ちもあり、中山適性自体は高そうだが、アエロリットキセキのいるここは楽逃げ不可で、好走は難しそう。

クレッシェンドラヴ福島記念勝ちのあるステイゴールド産駒で、これまで福島での好走が多く、似た感じのある中山競馬場の適性自体はありそうなのだが、G3をやっと勝っただけに実力的にまだ足りないか。

ヴァイスブリッツ:1勝クラス辛勝直後で、実力が足りない。


<まとめ>
有力:アーモンドアイフィエールマン

ヒモに:ヴェロックスキセキワールドプレミア

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2019年11月29日(金) 14:00 TARO
【TAROの競馬研究室】チャンピオンズカップ展望/前哨戦はハイペースの差し競馬・展開がポイントに
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ジャパンカップはマーフィー騎手が騎乗したスワーヴリチャードが、昨年の大阪杯以来となるG1・2勝目。直線は進路取りに迷うところもあったが、最後は最内を突いて力強く伸びて来た。初来日の際にも好騎乗を連発していた同騎手だが、これで日本のG1初勝利となった。ぬかるんだ馬場でもしっかり走らせる技術も光った。

2着には最内枠の3歳牝馬カレンブーケドール、3着に2番枠ワグネリアン。津村騎手も完璧に乗っているが、今回は勝ち馬の力が上だったということだろう。土曜日の雨で荒れた馬場状態だったものの日曜日はインの方が有利で、ジャパンカップも内で溜めた馬たちが上位を占めた。

スワーヴリチャードはどうやらこのあと有馬記念に向かう公算が高い模様。2年前、キタサンブラックの引退レースとなった同レースでは4着に敗れているが、今回はどこまでやれるか。有力馬が軒並み有馬記念への出走を表明しており、また一枚、メンバーに厚みが加わったことになる。今から3週間後の本番が楽しみになってきた。

もっとも今年のジャパンカップは外国馬ゼロが非常に大きな話題となったが、国内馬のメンバーのレベルも高くはなかった。そのことは有馬記念の予想をする際も忘れないでおきたい。


チャンピオンズカップのポイントは展開

さて、今週末は秋のダートチャンピオン決定戦・チャンピオンズカップ。昨年の覇者ルヴァンスレーヴこそいないものの、一昨年の覇者ゴールドドリーム、今年のフェブラリーSの覇者インティ、さらに4歳オメガパフュームに無敗の3歳馬クリソベリルなど、今年も豪華メンバーが揃った。

そんな中で、今年のポイントは展開だろう。もともと展開に左右されやすいレースで、3年前は先行勢がやり合う形となりサウンドトゥルーが4コーナー13番手からの差し切り勝ち。一方で2年前はコパノリッキーがスンナリ逃げて9番人気ながら3着に粘り、2着に2番手から運んだテイエムジンソクがそのまま粘り込んだ。

今年は前哨戦となるみやこSと武蔵野Sがいずれも厳しい流れで差し馬の台頭が見られた。だが、みやこSでハイペースを演出したスマハマリアンヴェリテは今回出走をしていない。さらに武蔵野Sで逃げて流れを作ったドリームキラリも、今回の顔ぶれの中に名前はない。

前走、厳しい展開に巻き込まれた上に不利もあり惨敗を喫したインティが、今回は武豊騎手に手綱が戻る。陣営はフェブラリーS同様の積極策を示唆するが、これを追い掛ける組がいるのか、いないのかもポイントになりそう。2枠4番という絶好枠を引けたので、インティが内枠からスンナリ行く流れになれば、先行有利&イン有利の決着になる可能性がある。他方、インティに絡む馬がいて隊列が忙しくなれば、差し馬の台頭が見られそうだ。

現時点での本命候補はチュウワウィザード。流れがポイントと書いたが、ハイペース、スローペースいずれの流れにも対応できそうなのがチュウワウィザード。デビュー以来13戦して、連対をしなかったのはわずかに2度だけ、その2度も3着と、つまり一度も馬券圏内を外していないのが本馬。とにかく自在に流れに乗れるので、今回も大崩れなく走る可能性が高い。あとは週末の馬場状態と陣営のコメントなどから展開を読んで、前を取るか、後ろを取るかを考えたい一戦だ。

チャンピオンズカップの結論は、『TAROの競馬』にて無料公開予定。また、馬券の買い方や券種の選び方なども含めた結論は、競馬ノートにて限定配信の予定です。


○TARO プロフィール

大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。

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スワーヴリチャードの口コミ


口コミ一覧
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まずは有馬記念の回顧から。本命打ったジャスティンパレスが1番人気になっちゃったのは嫌な流れだなあ、と思っていましたが、好天続きで馬場荒れずに前と内が有利なのは土曜もはっきりしてましたが、まさか横山武騎手が最後方に下げるとは思っていませんでした・・。兄貴に先頭で引っ張らせて、ズドンと思ったのかもしれませんが、あそこからはどうやっても届かないでしょ・・。ソールオリエンスの下手乗りで降ろされた憂さ晴らし失敗で、来年はもうちょっとやれる人になってほしいです。悩む時期なのかなあ。

それ以外でも、最近は競馬ファンが若返ったせいかデータとか大好き過ぎだと思いますけどね(笑)大外入った2頭が想定よりものすごく人気落していましたが、強い馬は2500Mもあるんだし、どうにか内に入ったりなんだかんだで不利跳ね返したりできたりします。弱い馬が内枠を利しての激走期待とかは、いいと思いますが、強い馬を外枠だから消したりするのは違うと思います来年以降も。不完全燃焼感が強い土日だったので(WIN5も3つ止まり)、木曜開催で、すかっと当てて新年を迎えたいものです。

ホープフルSは年末の阪神2000Mのラジオたんぱ賞が中山に引っ越してきてG1になり、マイルの朝日杯FSとの使い分けもあり、G1と言ってもなんかそれほどでもないメンツになったりします。またこの時期の中山2000Mって、2歳馬にとっては菊花賞なみに長く感じちゃいそうで、走るの嫌いにならなきゃいいんですが・・。

<全頭診断>
1番人気想定 シンエンペラー:昨年はドゥラエレーデを激走させたムルザバエフ騎手(中央アジアのカザフスタン出身)が今回は乗ってくる。そのドゥラエレーデでチャンピオンズCでは3着に粘らせる好騎乗も、今年もここまで平場では、かなりの人気馬をとばしている騎手で、日本競馬には正直合っていないよう。横山武騎手で新馬戦、モレイラ騎手で京都2歳Sと連勝してきたが、この騎手のチョイスは、ちょっとないのでは(笑)矢作厩舎の世界的超良血マル外(全兄ソットサスは仏ダービーと凱旋門賞勝ち馬)だが、血統も日本的には初戦2番人気に甘んじたようにやや微妙で、騎手的には1番人気は荷が重いのでは(またG1だけは頑張るのかもしれないが)。調教の動きはよい。調教騎乗の国分優騎手にどうせならチャンスあげてほしいが、地味すぎか。

2番人気想定 ゴンバデカーブース:レーン騎手で6月に新馬勝ち、松山騎手で3番人気ながらサウジアラビアRCで4か月の休み明けでみっちり鍛えてきたようで豪脚披露してボンドガールやシュトラウスを差し切って勝ち切った。ただ差した2頭が案外そうでもない、可能性も出てきた(シュトラウスは朝日杯FSで2番人気ながら大暴走での10着)。ストームキャット系種牡馬のブリックスアンドモルタルをディープ牝馬につけるのは、ディープ×ストームキャットの牡牝逆の配合は、この先、多くみられそうで、そこそこいい馬出てくるのでは。調教の動きはかなり良く、堀厩舎らしく大一番へ仕上げぬかりなし。調教後体重でなんとプラス24kgという発表あったが、太目残りでなく2か月半でパンプアップしてきて、グングン成長期なのでは。松山騎手も実力より過小評価されており、馬券的にもここからが良さそう。ここ勝ってクラシック路線の主役となれるか。(最初は、ドラゴン桜的なバカとブスこそ東大へ行け、みたいな名前かと思いましたが、G1レーシングなので、ネタ系ではありませんでした)。体重増加分が成長分なら圧勝まであっていいのでは。

3番人気想定 レガレイラ:新馬勝ち、アイビーSは1番人気ながら3着と期待裏切った。父スワーヴリチャードで母のロカは阪神JFで1番人気に推されたようにディープ近親らしく能力は秘めているがハービンジャー産駒らしい不器用さで大成しなかったが、今の段階でも速い脚も使えており、能力は高そうだが2戦とも出遅れており、その辺も似なくていい母似か。調教の動きはキムテツ厩舎らしく絶好で、秘めた能力が大一番で爆発するかも(母はしなかったけど)。

4番人気想定 ヴェロキラプトル:好調のスワーヴリチャード産駒で5番人気と2番人気ながら2戦とも連勝してきた。初戦は逃げ切り、2戦目の野路菊Sは差して勝ってきた。人気以上に走っているように早い時期から完成に近いタイプか。鮫島騎手また乗り替わりで戸崎騎手に。でも鮫島騎手はショウナンラプンタという同厩舎の馬いて良かったのでは。調教の動きはかなり良く、高野厩舎は操縦性のいい馬作ってくるので中山2000Mでより良さでるか。

5番人気想定 センチュリボンド:新馬戦はとりこぼしたが、未勝利戦と黄菊賞を連勝した。3戦連続2000M使っているようにスタミナ系なのだろう。復帰後も武豊騎手きっと痛いところもあるんじゃないかと思いますが、大活躍ですが、ちょっと今週の馬は力が足りなそうな感じあり。全G1制覇は難しいのでは。調教の動きは良い。

6番人気想定  ショウナンラプンタ:新馬勝ち、東スポ杯2歳Sは3番人気4着と2戦とも出遅れたキズナ産駒。セリで1億超えたように、最近羽振りのよいショウナン軍団ならではと思われるが、2戦とも出遅れており、ポンと出れば、やれて良い能力秘めてそうではあるが・・。東スポ杯2歳Sでは勝ち馬より1秒速い上り33.9秒のレース最速の末脚を繰り出している。出遅れると有馬記念で道中最後方で終了したジャスティンパレスみたいに厳しくなる。調教の動きは良い。この馬も高野厩舎だけに操縦性は悪くなさそうで、すべてはゲート次第か。

7番人気想定 ミスタージーティー:父ドゥラメンテ、母がリッスンという9020万ついた高額馬。矢作厩舎らしく坂井騎手騎乗で新馬戦勝ったが、出遅れたが能力で差し切ったが、それほどインパクトある勝ち方でもなく、強くなるのはこれからか。調教の動きはかなり良い。大外で人気落すようなら、どうせゲートそう速くなく、そう不利でもなさそうでヒモには良いか。

8番人気想定 ウインマクシマム:3戦連続1番人気に推されての前走ようやく未勝利勝った。ウイン軍団の主戦と言える松岡騎手も騎乗数多くないが相変わらずいい騎乗するし、調教の動きもよいが、キタサンブラック産駒らしく強くなるのはもう少し先では。

9番人気想定 シリウスコルト:福島1200Mで新馬勝ちおさめたが、2戦目の新潟2歳Sのマイルでは5着、前走の芙蓉Sは中山2000Mで母父ゼンノロブロイだけにスタミナ系のようで勝ってきた。ただG1で三浦騎手とかって、まあ今回も普通に無いでしょう。

10番人気以下想定
タリフライン:サトノダイヤモンド×サドラー系牝馬で、ちょっと重めな配合ながら、デビュー戦では上り最速の脚を繰り出してズドンと差し切った。ルメール騎手からマーカンド騎手になるが、ヒモ穴としては楽しみな一頭。ノーザンF生産で吉田勝己さんが自分で所有の馬。調教の動きは普通。ステイヤーっぽい馬は調教地味だったりするから問題ないか。

サンライズアース:1戦1勝のレイデオロ産駒でデビュー戦も7番人気と人気のない中での勝利だったが、母もマンハッタンカフェ×ハルーワソングというノーザンF生産らしい、なかなかの良血とも言える。大きな馬で瞬発力はまだ今一つかもしれないが、だんだん強くなってくるかも。調教の動きは良い。

サンライズジパング:JBC2歳優駿で2着したダート実績馬だが、新馬戦もそう差のない4着まできているキズナ産駒で芝でもやれないことなさそう。ただここではちょっと厳しいか。調教の動きは鋭いが、ここで芝よりやはりダートだな、となるのでは。

アドミラルシップ:ゴールドシップ産駒らしく初戦の2000Mの新馬戦を遅いタイムで勝ってきた。有馬記念でも穴人気したライラックの半弟で父がオルフェーヴルからゴールドシップと、ステイゴールド×メジロマックイーンという配合自体は似た父同士ではある。現状では道悪になったりしないと出番ないか。調教の動きは良い。

ディスペランツァ:昨年活躍したファントムシーフの半弟で父がハービンジャーからルーラーシップとなっている。2戦目で未勝利勝ち、前走の京都2歳Sは少差ながら9番人気6着敗退。ただ最後方近いところから勝ったシンエンペラーの0.2秒差までは詰めてきており、ヒモ穴には良いか。

インザモーメント:ノースヒルズ生産のキズナ産駒で2戦目で、序盤もたつきながらも未勝利勝ちをおさめた。ただまだまだここでは厳しいのでは。調教の動きはかなり良いが。

アンモシエラ:すでに5戦(すべてダート)使っていて、この2戦が未勝利、もちの木賞と連勝してきた。父ブリックスアンドモルタルもジャイアンツコーズウェイ産駒だし、母父ゴールドアリュールとダート要素満載で、ここで初芝なのは厳しい。ダート路線にまた戻るのでは。

テンエースワン:ノーザンF生産のワールドエース×クロフネ牝馬で初戦は芝で3着と勝てず、2戦目はダートに矛先替えて未勝利勝ち、前走のもちの木賞も3着とダートで頑張っている。芝もダメじゃなさそうだが前走のダートでの末脚なかなか見どころあり、ダート路線でこの世代引っ張る存在になっていくのでは。調教の動きは普通。

ホルトバージ:すでに5戦も使っている馬で2戦目を5番人気ながら未勝利クラスを勝ったが、それ以降惜しくない敗戦続き。芝ダート兼用のキンシャサノキセキ産駒だし、母系もダートいけそうで、そろそろダート試してみてもいいのでは。ここでの激走は期待薄。今村騎手は、自厩舎の馬に乗せてもらえて経験値アップに良かったのでは。

<まとめ>
有力:ゴンバデカーブース

ヒモに:シンエンペラー、ヴェロキラプトル、ミスタージーティー、ショウナンラプンタ、レガレイラ

穴で:タリフライン、ディスペランツァ

それでは、フェブラリーSまで、この競馬日記もお休みとなります。このレースと東京大賞典当てて、よいお年を。

 覆面ドクター・英 2023年12月14日(木) 00:24
覆面ドクター 英 の  朝日杯フューチュリティステークス 2...
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まずは先週の回顧から。本命打ったキャットファイトは思った以上に穴人気となってしまい、しかもゲート良すぎてハナに立たんとする勢いで掛かり気味で失速してしまいました。本質的には血統通りダートの方がいいのかもしれませんね。北村宏騎手はケガなどもあり、しばらく地味な存在となっていましたが、しっかり勝ち切りましたね。やはり早めに賞金稼いで、ゆとりのある日程でみっちり鍛錬積むのが現代の理想ローテなのでしょう。あと、香港もなかなか難しく、スプリント路線はやはり香港勢で買っとけ、という話でしょうか。

では、今週の朝日杯FSの話へ。個人的には、紛れのあるトリッキーなコースである中山時代の方が好きだったのですが、2歳のチャンピオン決定戦なのだからよりフェアなコースでやるべきと言われちゃうとしょうがないですよね。だいたいノーザンF生産馬が瞬発力を生かして勝つ、というのが一般論的には正しいのでしょう。

それでは恒例の全頭診断へ。
<全頭診断>
1番人気想定 ジャンタルマンタル:新馬とデイリー杯2歳Sを連勝してきての参戦。社台RHの黄色と黒の以前はG1を席巻したシマシマ軍団で、阪神優勝年らしく、競馬でも古豪軍団復活なるか。父はスマートストライク系のパレスマリス。究極の瞬発力勝負となると分が悪いのかもしれないが、なかなかのスケール感で、ここも好勝負必至。鮫島騎手から川田騎手に乗り替わるのは、最近の流れからすると必ずしも良くないのでは。先週本命打ったキャットファイト同様サンデーの血を引かないので、阪神マイルの瞬発力勝負で微妙なのかもしれないが、調教の動きは鋭い。

2番人気想定 ダノンマッキンリー:新馬、秋明菊賞(1勝クラス)と1400Mで川田騎手で連勝してきた。ノーザンF生産、セレクトセールで2.4億の高値がついたモーリス産駒で藤原英厩舎&ダノン軍団と人気になる要素満載だが、前走の鋭さみると、将来性はともかく現段階のマイル路線では断然強く、本命はこの馬でいいのでは。かなり行きたがる気性のようだがルメール騎手だけに、距離1F延長もこなせるはず。調教の動きは普通。気性的に強くやれないのかも。

3番人気想定 シュトラウス:新馬戦は9馬身ちぎって強い勝ち方だったが、2戦目のサウジアラビアRCは出遅れもあり3着と、アレ?という結果。前走の東京スポーツ杯2歳Sはきっちり勝って巻き返してきた。モーリス×ブルーメンブラットというG1馬同士配合の良血馬でノーザンFらしく瞬発力も鍛えてきてある。毎回違う外国人騎手を乗せてくるのだが今回はマーカンド騎手のよう。調教の動きは鋭く、あとは初輸送がどうかか。


4番人気想定 セットアップ:夏の函館で新馬戦は2着にとりこぼしたが、札幌で未勝利と札幌2歳Sを連勝して、ここまで鍛錬中。3戦全て逃げなのとデクラレーションオブウォー産駒というのが微妙か。北海道セレクションセールで動き目立つのもあり血統のわりに4620万もしたのだが、瞬発力問われる阪神マイルより、断然中山2000MのホープフルS向きだと思うが、行きたがる気性から距離短縮を選んだか。調教の動きは普通。逃げ馬不在なので今回も行けるかもしれないが逃げ切りにくいコースでどうか。

5番人気想定 エコロヴァルツ:ブラックタイド産駒で夏の福島で新馬勝ち、札幌のコスモス賞で6馬身差勝ちと早々に賞金稼いで、ここ狙い。先週の朝日杯FSは新潟2歳S勝ちから鍛錬積んでのG1勝ちだったが、この馬もどこまでパワーアップできたかどうか。ノーザンF生産でないので仕上がりがどうかが大事そう。調教の動きは上々で武豊騎手の復帰に合わせてこれたよう。

6番人気想定 エンヤラヴフェイス:新馬勝ちの後は新潟2歳Sで3番人気ながら接触の不利もあり7着に敗れ、デイリー杯2歳Sでは2着に巻き返してきたエイシンヒカリ産駒。よく頑張っていると言えるがあまりスケール感なく、ここでは要らなそう。エイシンヒカリ産駒らしく道悪や小回り向きでは。調教の動きは普通。

7番人気想定 ジューンテイク:新馬勝ち以降は3戦もたついたが前走の1勝クラスのこうやまき賞で勝ち、オープン入り。使ってよくなるのはキズナ産駒らしいが、伸びがジリジリな感じで、瞬発力勝負となるときつそうで、先々はダート向きかも。3着くらいに粘れればいい方では。間隔詰まるが調教の動きは良い。

8番人気想定 タガノエルピーダ:新馬勝ちのみのキズナ産駒で、阪神JFは抽選で出走逃した。その初戦は逃げ馬をきっちりとらえた好内容ではあったが、さすがにG1スライド出走しても好結果は難しいのでは。素質ありそうだが、まずは1勝クラスきっちり勝ってくるローテの方が良いと思うが。調教の動きは良い。

9番人気想定 ナムラフッカー:2戦目の未勝利戦を100倍を超える単勝人気ながら逃げ切り勝ち、1勝クラスでも3着だったのに、デイリー杯2歳Sでも10番人気ながら追い込んで3着と激走した。絶好調発進の新種牡馬のスワーヴリチャ-ド産駒でG1では、さすがに厳しそうだが無欲の追い込みで3着くらいはあるかも。

10番人気以下想定
オーサムストローク:エピファネイア×フランケル牝馬という配合で、3戦目で逃げて未勝利戦5馬身差で圧勝した。つづくベゴニア賞は、ドスローだったが逃げずに2番手からの競馬で勝ち切った。ただ上りはメンバー3位とそうでもなく、瞬発力問われるこの舞台は向かなそう。調教の動きは良いのであとは初輸送をこなせるか。

ミルテンベルク:モーリス×ディープインパクト牝馬という配合だが、スプリンター気味に出たようで、新馬勝ち、小倉2歳Sで2着と頑張ったが、前走の京王杯2歳Sでは5着に敗退。小倉2歳Sで前半33.3秒ですっと追走したようにスプリンターなのだろう。ためて瞬発力生かす阪神マイルは向かない。調教の動きはスプリンターらしく(笑)、良い。

サトミノキラリ:ビッグアーサー×ディープインパクト牝馬という配合だが父の影響が強そうで前走の1400Mは勝てたが、更なる距離延長は向かなそう。この先はスプリント路線に進むのでは。調教の動きは良い。

クリーンエア:リアルインパクト産駒らしいスピードで新馬勝ち、新潟2歳Sで3着、デイリー杯2歳Sで8着と、それなりに頑張っているが、だんだん1着が遠ざかっている現状。ただ初戦は不利が、3戦目は出遅れがありスムーズなら3着くらいあっても良いかも。調教の動きは普通。

バンドシェル:かなりレアなバンドワゴン(スワーヴリチャードの半兄)産駒。新馬勝ちの次の京王杯2歳Sでは4着と意外に頑張った。瞬発力が足りなく、本質的には小回り向きだろう。父ホワイトマズルで母父ルーラーシップだけに厳しい流れで瞬発力よりスタミナ問われた時向きか。ヒモ穴で。この馬の頑張り次第で、すっかり種付け料が高くなってしまったスワーヴリチャードから安い半兄つけてみようかな、という需要も増えるのでは。調教の動きは良い。

タガノデュード:6戦目でようやく未勝利戦を勝ち上がったヤマカツエース産駒。6戦中4戦で出遅れており、この相手だと出遅れ致命的で、挽回不可能で要らない。しかも長い距離使われてきて距離をマイルに短縮した前走勝ったのだが、調教では栗東坂路で50秒台出しているように更に短い距離向きなのでは。

タイキヴァンクール:3戦目でようやく未勝利を勝ちあがったエイシンヒカリ産駒。特にインパクトの無い勝ち方で、ここでは要らない。調教の動き自体は良い。

アスクワンタイム:ロードカナロア×ディープインパクト牝馬という配合だがどうやらスプリンターに出たようで小倉2歳Sを勝つも前走の1400Mの京王杯2歳Sは3番人気10着と惨敗。デキもイマイチだった感じで出足鈍かったから距離だけとは決めつけられないがマイル向きではなさそう。調教の動きも普通。

<まとめ>
有力:ダノンマッキンリー

ヒモに:シュトラウス、ジャンタルマンタル

穴で:バンドシェル、クリーンエア、ナムラフッカー、ジューンテイク

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 覆面ドクター・英 2023年12月6日(水) 21:23
覆面ドクター 英 の  阪神ジュベナイルフィリーズ 2023
閲覧 707ビュー コメント 0 ナイス 13

まずは先週の回顧から。いや~。100円持ってた三連単が190万ついて、ホント良かったです。レモンポップは最終的に1番人気に戻ってて、あ~距離不安で2番人気になってラッキーと思ってたのに・・・、という感じでした。競馬の最後は追って伸びているようで実はバテあいなので、距離不安とか言っても、200Mくらいは、互いにバテるので、もつんですよね(笑)20kmのびるわけじゃないので。あとはこの日記でも書いたように、母母がデインヒルの全妹というかなりの良血だったり、そのダンチヒ系が距離延びても案外ワンペースながら走り切っちゃうんですよね。先々月のWIN5どかんと当たった時は住宅ローンの口座に入れましたが、今回は株(5%くらいもらえるリート)に置き換えました。あと2着に持ってきた原騎手、立派でした。まだG1では荷が重いんじゃないか、と書いてすいませんでした(笑)アンカツさんも褒めてたようにデムーロ騎手についていかないで溜めたのは立派でしたね。正直、若いとG1で、ついつい慌てて早仕掛けになったりするんじゃないかと思っていましたが・・。(個人的には、全レースで、早仕掛け大歓迎で差されてもいいから早く仕掛けろ、くらいにいつも思ってますし、逃げれるんだったら逃げろと思っています)

次に今週の阪神JFの話へ。人気もボンドガール(→出走回避となりました)一強みたいな報道もあれば、実際は割れるのかもしれないレースで、今年後半のG1戦線は強い馬が強いレースを見せてきたが、今回は、確たる軸となる存在が居ない印象で、思い切った穴狙いも可能なレースでは。コース的には阪神のマイルなので末脚の鋭い馬が好走しやすく、昭和のおむすび型の阪神コースじゃないので、力を発揮しやすい舞台設定にはなっている。

それでは恒例の全頭診断へ
<全頭診断>
1番人気想定 ボンドガール→出走回避となりました:ダイワメジャー産駒らしく早い時期から完成度高く、新馬勝ち、2戦目のサウジアラビアRCでも1番人気に推されたが、牡馬の強豪ゴンバデカーブースには差されたが、2着を確保。ダノンベルーガの半妹だけにセレクトセールで2.3億の高額馬で結構強いが、前走の末脚はちょっと物足りなく、抜けて強いというほどでもなく、断然の一強みたいな報道もあるが、やや人気先行タイプでは。調教の動きは1週前しっかりやって今週は軽めで悪くない。

2番人気想定 コラソンビート:初戦の新馬戦は今回1番人気になりそうなボンドガールに敗れるも、そこから3連勝で前走の京王杯2歳Sでも鋭く差しきった。スワーヴリチャード×オルフェーヴル牝馬というサンデーサイレンスの3×4も持つ、いかにも最近な配合。ここで早くも5戦目になるが使って順調に強くなっており来春はどうかわからないが現段階では結構強い。調教の動きもかなり鋭く絶好の動き。

3番人気想定 サフィラ:G1戦線でかなり活躍したサリオスの全妹(父ハーツクライ)でやや人気先行な感じもあるが2戦目で未勝利勝ち、3戦目の前走アルテミスSで2着と順調にはきている。ここまでは少し物足りないが良血でもあり大一番で血が騒いでの戴冠もあるかも。調教の動きも良く、ここに合わせて鋭さ増してきている。

4番人気想定 ステレンボッシュ:エピファネイア産駒で母母はディープインパクトの半妹でもある良血馬。3戦2勝で前走も赤松賞できっちり勝ち切った。ただ負かした相手は正直それほど強くなかった。それなりにやれそうな力あり。調教の動きも良い。

5番人気想定 アスコリピチェーノ:ダイワメジャー産駒で、母母は名牝といえるリッスンという良血馬。新馬と新潟2歳Sを連勝しての参戦。昔と違って、さっさと賞金積んで、本番まで鍛錬というのが現代のスタイルでは。ノーザンF生産のサンデーレーシングの馬できっちり仕上げてくるはず。調教の動きも先週今週と良くパワーアップ成功していそう。

6番人気想定 ルシフェル:ハーツクライ産駒でノーザンF生産のキャロットの馬で新馬戦は取りこぼしたが、その後は未勝利とリステッドの萩Sを連勝してきた。しかも3戦ともに単勝2倍を切るものすごい人気。ただ前走はリステッド競走とは名ばかりで実質1勝クラスレベルの相手で、人気しやすく妙味ないタイプか。調教の動きは引き続き良い。

7番人気想定 キャットファイト:名前からも想像のつくディスクリートキャット産駒で地味な分(しかも騎手も地味な大野騎手)、人気になりにくそうだがゴドルフィンの馬だけに母系もしっかりした血統で、一見ダート血統っぽくも見えるが、前走のアスター賞はなかなかに強い勝ち方。先週のレモンポップ同様ゴドルフィンの馬が今週も激走あるのでは。人気そうでもないがかなり楽しみな一頭。初戦の新馬戦でここでも人気のボンドガールに負けているが、今の充実ぶりなら今度は逆転可能では。調教も絶好で鋭い末脚繰り出せそうなデキ。

8番人気想定 ナナオ:ロードカナロア×オルフェーヴル牝馬という配合だが、デビューから3戦1200Mを使ってきたように父寄りなのだろう。前走初の1400MのもみじSは逃げ切り勝ちで結果を出したが阪神マイル向きではない印象。調教の動きは普通。

9番人気想定 アトリウムチャペル:1戦1勝馬でドレフォン×ヴィクトワールピサという配合の社台F生産の馬。木村哲厩舎だけに、いい馬なのだろうが抽選通過しても、力的にいきなり好走するのはまだ難しいのでは。調教の動きは普通。

10番人気想定 
タガノエルピーダ:これまた1戦1勝馬でキズナ×キングカメハメハという配合。それなりにいい馬だろうが、G1でいきなり好走するほどではない印象。調教の動きは良い。

ドナベティ:4戦2勝のリアルスティール産駒で、前走のファンタジーSでも2着した。勝ったのが1200Mふたつだけに、人気になりにくそうだが、前走のような差し競馬できればマイルでもやれそうな印象。矢作厩舎でけに本番に照準合わせて距離克服にむけての調整してくるはず。調教の動きも引き続き良い。

カルチャーデイ:新馬とファンタジーSを連勝してきての参戦。ファインニードル×マイネルラヴ牝馬というといかにもスプリンターなのかとイメージしやすいが、血統表みるとダルシャーンやニジンスキー、ダンスインザダークやグルームダンサーなどスタミナ血統が配合されており、重賞勝ち馬でもあり人気にならないだろうがヒモ穴には是非加えたい一頭。調教の動きも良い。

シカゴスティング:ロゴタイプ×スクリーンヒーロー牝馬という血統の馬なのでフェニックス賞勝ちとはいえ、単純なスプリンターではなさそうで、前走のファンタジーSも差して3着まで上がってきた。地味だが社台F生産馬でもあり、母母マルバイユだけに、マルセリーナやグランデッツァの姪にあたる隠れ良血とも言え、底力あるのでは。これまたヒモ穴に良いのでは。調教の動きも良い。

ビーグラッド:エピファネイア×ディープインパクト牝馬という一口馬主が喜びそうな配合で、新馬で逃げ切り勝ち、前走の萩Sでも逃げて2着と粘った。ただ逃げ粘りタイプは阪神マイルのG1では向かない。調教の動きは普通。

スプリングノヴァ:カリフォルニアクローム産駒と地味めな血統だけにセプテンバーセールで616万という安い価格ながら新馬と1勝クラスを連勝してきた。ただここでどうこういうタイプでなく早めに仕上がりの良さを生かして稼ぐタイプでは。調教の動きは良い。

スウィープフィート:好調のスワーヴリチャード産駒だが2戦目の未勝利戦勝ちのみで前走は1勝クラス2着と上位陣とは力差がある印象。調教の動きは良い。

プシプシーナ:エピファネイア×フジキセキ牝馬の2戦2勝馬だが1勝クラス勝ちの2週後には無理して使ってこないのでは、と思ったら使ってくるようです。負かしてきた相手弱く、好走は難しそうだが。調教は間隔詰まってるので軽めだが悪くない。

クイックバイオ:父は新種牡馬のブリックスアンドモルタルで母は重賞でもかなり好走したアニメイトバイオというノーザンF生産の良血馬。初戦は取りこぼしたが、未勝利とききょうSを連勝した。前走のファンタジーSは出遅れてしまい追い込んできて7着止まりだったが、末脚はしっかりしており、こういうタイプは阪神マイルでもそこそこやれるかもしれない。調教の動きは良い。

メイショウゴーフル:まだ居たんだ(笑)というブラックタイド産駒で。新馬勝ち、野路菊S2着とまだキャリア浅いのと前走は逃げ粘りなので、このタイプは要らないのでは。調教の動きは普通。

コスモディナー:ビッグレッド軍団のダノンバラード産駒で早い時期に稼ぐタイプと思われ、夏に新馬勝ち、コスモス賞2着、クローバー賞勝ちと、さっさと稼いだ。ただあまり伸びしろなさそうで、ここでは要らない。調教の動きは良い。

ラヴァンダ:2戦1勝のシルバーステート産駒で、前走それなりに好内容ではあるが、中1週だし抽選だし出番でないのでは。調教は軽めだが悪くない。

ミライテーラー:オルフェーヴル産駒だが、新馬勝ちがダート1200Mで、前走オキザリス賞もダート1400Mで3着と、抽選での出走も厳しいが初の芝というのも厳しい。調教の動きは良い。

ニュージェネラル:1戦1勝のニューイヤーズデイ産駒だが、そのデビュー戦が不良馬場での先行しての接戦を制してのもので、早い時計に対応できないのでは。調教の動きは良い。

テリオスルル:ノーザンF生産のアルアイン産駒で新馬勝ちは良かったが1勝クラスで3着、前走の東スポ杯2歳Sは10着とトップレベルの馬達とはまだまだ実力差ありそう。調教の動きは良い。

<まとめ>
有力:キャットファイト、コラソンビート、ボンドガール、アスコリピチェーノ

ヒモに:サフィラ、ステレンボッシュ

穴で:クイックバイオ、シカゴスティング、カルチャーデイ、ドナベティ

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コメント一覧
1:
  HELPRO   フォロワー:2人 2018年6月3日() 16:00:46
直線で前を捕まえるのに手こずっていた時のミルコの追い方に僅かに焦りが見えた。
本来、大阪杯は春天に向かうステップなのでここを使わないのが普通なのに、わざわざ使ってくる意味として「宝塚記念までの脚慣らし」もあると思って軽視したが、さすがに1番人気に推されるミルコだと馬券は外さないので「流石!」と思った。
これで宝塚記念でも有力視されるのは必至だろう。

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2019年12月22日有馬記念 G112着
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