テイエムオペラオー(競走馬)

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写真一覧
抹消  栗毛 1996年3月13日生
調教師岩元市三(栗東)
馬主竹園 正繼
生産者杵臼牧場
生産地浦河町
戦績26戦[14-6-3-3]
総賞金183,518万円
収得賞金41,150万円
英字表記T.M.Opera O
血統 オペラハウス
血統 ][ 産駒 ]
Sadler's Wells
Colorspin
ワンスウエド
血統 ][ 産駒 ]
Blushing Groom
Noura
兄弟 チャンネルフォーキャプテンクック
市場価格1,050万円(1997北海道10月市場)
前走 2001/12/23 有馬記念 G1
次走予定

テイエムオペラオーの競走成績

[ 競走データ ] [ 繁殖データ ]
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成績 条件別 競馬場別 距離別 重量別 騎手別 タイム別
開催日

R 競走名 コース









指数

負担
重量
(kg)
騎手調教師



馬体重
(kg)




(秒)

3F
通過順 1(2)着馬
01/12/23 中山 9 有馬記念 G1 芝2500 138121.815** 牡5 57.0 和田竜二岩元市三 480
(0)
2.33.3 0.234.3⑦⑧⑦⑥マンハッタンカフェ
01/11/25 東京 10 ジャパンC G1 芝2400 15342.812** 牡5 57.0 和田竜二岩元市三 480
(+10)
2.23.8 0.035.1⑥④⑥⑥ジャングルポケット
01/10/28 東京 11 天皇賞(秋) G1 芝2000 13562.112** 牡5 58.0 和田竜二岩元市三 470
(-8)
2.02.2 0.235.8④④アグネスデジタル
01/10/07 京都 11 京都大賞典 G2 芝2400 7551.411** 牡5 59.0 和田竜二岩元市三 478
(+4)
2.25.0 0.134.1スエヒロコマンダー
01/06/24 阪神 11 宝塚記念 G1 芝2200 12441.512** 牡5 58.0 和田竜二岩元市三 474
(-4)
2.11.9 0.235.0⑦⑦⑥⑨メイショウドトウ
01/04/29 京都 11 天皇賞(春) G1 芝3200 12112.011** 牡5 58.0 和田竜二岩元市三 478
(+2)
3.16.2 -0.135.5⑦⑦⑥④メイショウドトウ
01/04/01 阪神 11 産経大阪杯 G2 芝2000 148141.314** 牡5 59.0 和田竜二岩元市三 476
(-4)
1.58.7 0.335.6⑨⑧⑧トーホウドリーム
00/12/24 中山 9 有馬記念 G1 芝2500 16471.711** 牡4 57.0 和田竜二岩元市三 480
(+4)
2.34.1 -0.036.4⑭⑫⑫⑪メイショウドトウ
00/11/26 東京 10 ジャパンC G1 芝2400 16481.511** 牡4 57.0 和田竜二岩元市三 476
(+4)
2.26.1 -0.035.2⑥⑤⑦⑦メイショウドトウ
00/10/29 東京 11 天皇賞(秋) G1 芝2000 167132.411** 牡4 58.0 和田竜二岩元市三 472
(-2)
1.59.9 -0.435.3⑤⑥⑤メイショウドトウ
00/10/08 京都 11 京都大賞典 G2 芝2400 12111.811** 牡4 59.0 和田竜二岩元市三 474
(+4)
2.26.0 -0.033.3④④ナリタトップロード
00/06/25 阪神 11 宝塚記念 G1 芝2200 11111.911** 牡4 58.0 和田竜二岩元市三 470
(+2)
2.13.8 -0.035.7④④⑤⑤メイショウドトウ
00/04/30 京都 11 天皇賞(春) G1 芝3200 12551.711** 牡4 58.0 和田竜二岩元市三 468
(-4)
3.17.6 -0.134.4⑦⑦ラスカルスズカ
00/03/19 阪神 11 阪神大賞典 G2 芝3000 9112.011** 牡4 58.0 和田竜二岩元市三 472
(-6)
3.09.4 -0.435.3④④④ラスカルスズカ
00/02/20 京都 11 京都記念 G2 芝2200 11781.911** 牡4 57.0 和田竜二岩元市三 478
(+4)
2.13.8 -0.034.4⑦⑦⑥⑤ナリタトップロード
99/12/26 中山 9 有馬記念 G1 芝2500 1561112.053** 牡3 55.0 和田竜二岩元市三 474
(-2)
2.37.2 0.034.9⑤⑤④⑤グラスワンダー
99/12/04 中山 11 ステイヤーズ G2 芝3600 146101.112** 牡3 57.0 和田竜二岩元市三 476
(+4)
3.46.2 0.035.8⑤⑤ペインテドブラック
99/11/07 京都 11 菊花賞 G1 芝3000 15343.522** 牡3 57.0 和田竜二岩元市三 472
(-4)
3.07.7 0.133.8⑨⑨⑪⑪ナリタトップロード
99/10/10 京都 11 京都大賞典 G2 芝2400 108105.533** 牡3 57.0 和田竜二岩元市三 476
(+8)
2.24.4 0.134.3⑥⑥④④ツルマルツヨシ
99/06/06 東京 9 東京優駿 G1 芝2400 187144.233** 牡3 57.0 和田竜二岩元市三 468
(+4)
2.25.6 0.335.3⑧⑧⑧④アドマイヤベガ

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テイエムオペラオーの関連ニュース

ジャパンCで歴代最多のGⅠ6連勝を成し遂げたイクイノックス(美浦・木村哲也厩舎、牡4歳)の現役引退が30日、発表された。所有する㈲シルクレーシングの米本昌史代表(48)が東京都内で会見を開き、来春から種牡馬入りすることを明らかにした。国内最高となる20億円超の賞金を獲得したスーパーホースは〝世界最強〟のままターフを去り、その夢の続きは子供たちに託される。



日本が誇る世界ナンバーワンホースがターフに別れを告げる。ジャパンCを圧勝後、世界中がその動向を見守ったイクイノックスは、このまま引退。来年から北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入りすることが決まった。

天皇賞・秋ジャパンC、2つのGⅠを走っただけの疲れが見られ、これから有馬記念を考えたときに万全な状態での調整が難しいと判断し、出走を見送ることにしました。それと並行し、種牡馬として素晴らしいオファーもいただき、今、種牡馬入りさせることがこの馬にとってベストという判断に至りました」

馬主・㈲シルクレーシングの米本昌史代表が明かした。関係者による協議で引退が決まったのは29日午前。決め手として、米本代表は「まず種牡馬として最大規模の評価をいただいたこと」と語り、さらに「(秋2戦の)あれ以上(のパフォーマンス)があるのだろうか」との思いも口にした。初年度の種付け料や、シンジケート結成などの所有形態は今後スタリオン側で協議される。

今や、世界一とたたえられるイクイノックス。その理由は海外にも認められた点にある。競馬には、レーティングという国際的に統一された競走馬の能力を示す指標があり、ドバイシーマクラシックで129ポンドの評価を得たイクイノックスは、世界番付にあたる今年のワールドベストレースホースランキングで春から首位を快走。ジャパンCではさらに133ポンドと伸ばし、年間1位を確定的なものとしている。

国内でも記録ずくめ。3歳後半の天皇賞・秋から前走のジャパンCまでGⅠ出走機会6連勝。これはテイエムオペラオーロードカナロアと並ぶ記録で、前哨戦を挟まないGⅠ6連勝は過去に例がない。褒賞金を含まない総獲得賞金22億1544万6100円も日本馬の賞金ランキングでアーモンドアイを超えて歴代トップ。初の20億円超えとなった。

キタサンブラックがまた素晴らしい評価をされていますが、イクイノックスはその子供。(これまで見せてきた)そのパフォーマンスがどれくらい産駒に受け継がれるのか、本当に楽しみしかないです」

米本代表の言葉通り、次のステージでの期待も膨らむばかり。引退式については「こういう馬ですから健康であれば、引退式をやってあげたい。ファンの皆さんにもう一度見せたいなという気持ち」と明かし、これからJRAと協議に入る。

競走馬としては最高の幕引き。スピード、スタミナ、瞬発力、ヘッドワーク全てに優れたイクイノックスの才能は、順調なら27年にデビューする2世たちにもきっと継承されるに違いない。(板津雄志)

★ルメール騎手は惜別〝掛け合い〟 木村師「パーフェクトな馬」

イクイノックスの全10戦で手綱を取ったクリストフ・ルメール騎手(44)=栗東・フリー=は、自身の『X』(旧ツイッター)に英文で惜別のコメントを投稿。ジャパンCの表彰式の写真を添え、イクイノックスと会話するユニークなかたちで感謝を示した。

管理した木村哲也調教師(51)は、「彼と過ごした日々は幸せでした。これだけの馬に巡り合えた自分は世界一の幸せ者です。全てを理解している、まさにパーフェクトな馬でした。イクイノックス、本当にありがとう」と文章で感謝の思いをつづった。

イクイノックス・アラカルト

◆生涯獲得賞金トップ 総獲得賞金(JRA以外の競走を含む。本賞金+付加賞)22億1544万6100円(うち海外4億5889万100円)で歴代トップ。

◆史上最多タイのGⅠ連勝 2022年天皇賞・秋~23年ジャパンカップまでGⅠ出走機会6連勝。テイエムオペラオーロードカナロアに次ぐ史上3頭目。

◆重賞勝利 海外を含めて7勝。

◆JRA賞 22年に年度代表馬、最優秀3歳牡馬に選出。

◆世界最強 23年ドバイシーマクラシック勝利後に発表されたロンジンワールドベストレースホースランキングでレーティング129ポンドの世界1位に。日本馬の世界1位はジャスタウェイエイシンヒカリに次ぐ3頭目。ジャパンCでのレーティングは133ポンドとさらに上昇し、引退まで世界一をキープ。

◆世界レコード 23年天皇賞・秋でマークした芝2000メートル1分55秒2はJRAレコードで、公式記録はないが世界レコードとみられる。

◆父子制覇 天皇賞・秋有馬記念ジャパンCで父キタサンブラックとの父子制覇を達成。

◆クラブ募集時の一口価格 8万円×500口(=総額4000万円)。

◆通算レース距離 2万1510メートル(平均レース距離=2151メートル)

◆平均単勝オッズ 2・69倍。

◆馬名の意味 昼と夜の長さがほぼ等しくなる時。

【日本ダービー 生まれ故郷からエール】トップナイフ・杵臼牧場「手がかからない優等生」 2023年5月26日(金) 04:58

トップナイフの生まれ故郷である北海道浦河町・杵臼牧場は、1999年の皐月賞をはじめGⅠ・7勝を挙げたテイエムオペラオーを生産した牧場として知られている。晴れ舞台へ向けて、鎌田正信取締役がエールを送った。

「まだ先のある馬だと思います。けがをせずに、無事にいってくれれば。そのうえで、ひとつでも上の着順になってくれればうれしいです」

海外で見たデクラレーションオブウォー産駒のデキの良さに目を奪われ、生まれたのが同じ産駒のトップナイフ。牧場時代から優等生で手がかかることはなかったという。そのぶん「正直、あまり印象に残っていないんですよね」と苦笑いを浮かべるが、「形がきれいな馬だとは思っていました。人間に従順だったのが、今のレースセンスの良さにつながっているのかもしれませんね」と付け加えた。

牧場の代表生産馬テイエムオペラオーは、日本ダービーは3着だった。「(2013年)ペプチドアマゾンが4着に頑張ってもくれましたが、ブラックホール(20年=7着)も残念でした。いつかは取りたいレースですね」。惜しくも戴冠を果たせなかった生産馬の思いも胸に、大一番を迎える。(山口大輝)

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【中央重賞懐古的回顧】2000年ジャパンC 空前絶後のオンリーワン! やっぱりテイエムオペラオーが好き 2022年11月21日(月) 15:00


週末に行われる中央重賞の過去の優勝馬をピックアップして回顧し、競馬の長い歴史の狭間できらめいた馬を紹介する「中央重賞懐古的回顧」。第35回は2000年のジャパンC優勝馬テイエムオペラオーを取り上げる。


個人の原体験の中の最強馬というのはいくつになっても印象に残るものであり、場合によっては各々の人格形成にも影響を与える。筆者の私は駆け出し競馬ファンの頃に見たテイエムオペラオーが好きだし、引退から20年以上を経た今でも彼は不滅の金字塔として私の中で燦然と輝いている。

2000年のジャパンCは後藤浩輝騎手が駆るステイゴールドの奇襲的な逃げ作戦によって幕を開けた。この年の前評判は「外国馬はやや小粒で日本馬優位」というものであり、一応海外勢の目玉扱いだったファンタスティックライトにしても「ゴドルフィンの刺客」以上ではなく、後々はともかく4歳当時の評価は並の強豪レベル。9歳セン馬ジョンズコールは「ジョンヘンリーの再来」と一部で呼ばれたし、後に輸入繁殖牝馬として大成したレーヴドスカーに期待する声もあったが、それらはあくまで少数派の展望に過ぎなかった。50.5%の単勝支持率はレース史上最高(当時)。目下6連勝中の王者テイエムオペラオーはどう戦い、どのように勝つのか。

敢然と逃げたステイゴールドが作り出したスローペース。中団で待機したテイエムオペラオーにとって楽な流れになったとは言えなかった。それでも最後に王者は笑う。和田竜二騎手はメイショウドトウのすぐ後ろに構えて、この宿敵よりも一呼吸後にゴーサイン。さらに外からやってきたファンタスティックライトを含めた3頭の追い比べを優位に進め、内外の2頭と馬体を併せて最後はまとめてねじ伏せた。

これで年間7戦全勝且つ古馬G1・4連勝。時代の寵児たるテイエムオペラオーは1歳年上のスペシャルウィークの記録を抜き去り、ここに史上初の12億円ホースが誕生した。3着ファンタスティックライトに騎乗したデットーリ騎手が「Crazy Strong!」と驚嘆したのは有名な話だが、2000年に日本の競馬場の芝コースで相まみえるという条件ならば、歴代のどの名馬でもテイエムオペラオーには勝てなかったであろうと、私は今でも思っている。

次走の有馬記念にて達成した古馬王道路線完全制覇、翌春の試練と落日の秋、そして種牡馬としての失敗。現役時代は識者によるやっかみじみた低評価を受け、引退後も自身の血を広げるには至らなかったが、昨今の日本競馬の風潮の変化によりテイエムオペラオーに対する評価は変貌を遂げた。春天、宝塚、秋天、JC、有馬。今時は古馬王道G1を年間5走する馬すら稀少になり、ましてやこれらを1年間で全勝するなんて競走馬は、果たして今後現れるかどうか…。

詳しい文言は失念したが、小学生当時の私が愛読していた競馬専門誌の記事に、あるライターが「テイエムオペラオーの時代を生きた競馬ファンは後世『俺はオペラオーを見たぞ』と若いファンに自慢できる資格がある」と書いていた記憶がある。2022年現在、テイエムオペラオーの偉業が歴史上空前絶後且つオンリーワンのものとして浮き彫りになった中考えると、これはまさしく慧眼と呼ぶほかないな…と思う次第である。

テイエムオペラオー
牡 栗毛 1996年生
父オペラハウス 母ワンスウェド 母父Blushing Groom
競走成績:中央26戦14勝
主な勝ち鞍:皐月賞 天皇賞・春(2回) 天皇賞・秋 宝塚記念 ジャパンC 有馬記念ほか多数

(文・古橋うなぎ)

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【天皇賞・春】テーオーロイヤル 師弟コンビが5連勝で頂点へ導く 2022年4月27日(水) 05:00

伝統の長距離GⅠ、天皇賞・春が5月1日、阪神競馬場で行われる。ダイヤモンドSで重賞初制覇を挙げたテーオーロイヤルが、4連勝の勢いに乗って参戦。管理する栗東の岡田稲男調教師(61)と、デビュー11年目の菱田裕二騎手(29)の師弟コンビは、熱い思いを胸にJRA・GⅠ初制覇に挑む。




勢いは、どの馬にも負けない。ダイヤモンドSで重賞初制覇を挙げたテーオーロイヤルが、初めてGⅠのステージに立つ。厩舎開業20年目の岡田調教師、デビュー11年目の菱田騎手の師弟コンビにとっても、JRA・GⅠ初制覇のビッグチャンス。主戦が決意を口にする。

「自厩舎の馬でGⅠを勝てるなら、これ以上うれしいことはありません。チャンスは十分にあると思います」

3戦目からコンビを組むパートナーは、昨年10月の条件戦から4連勝中の上がり馬。前走は初めて経験する3400メートルの長丁場でも、好位で折り合い2馬身半差で快勝。初めて師弟タッグで重賞タイトルを手に入れた。デビューから岡田厩舎に所属するジョッキーは、師匠への感謝を忘れることはない。

「岡田厩舎がいい結果が出るように思って、自分がレースに乗らない馬でも(普段から)調教に乗っています。結果を出すことが恩返しになると思うので、頑張りたい」と思いを口にする。

2003年に開業した岡田調教師は、09年朝日杯FS2着がJRA・GⅠの最高着順。5連勝での戴冠へ向けて、「ここにきて馬に落ち着きが出てきた。(菱田騎手も)頑張ってくれると思う」と信頼を寄せている。

全休日明けの26日は、豊富なスタミナをさらに強化すべく、栗東トレセンのCWコースを2周。僚馬が1周で引き揚げるなか悠々と駆け抜けた。「走りが軽くて、本当に楽そう。もともと速いところをやっても、息も上がらないですからね」と担当の栗原助手は心肺機能の高さを評価する。

肉体面の成長も見逃せない。昨春の青葉賞4着後に、蹄の不安もあり5カ月ほど休養。この充電期間が大きな成長につながった。「トモ(後肢)がしっかりしてきて、スタートが出るようになりました」と同助手。好位で運べるようになり、勝ち切れるようになった。

今回は初斤量の58キロ。56キロまでしか経験がないが、60キロを超える調教助手が騎乗しても苦にした様子はないという。「自分の競馬をするだけ。今の充実ぶりならこなしてくれるはず」と指揮官が語れば、菱田騎手も「折り合い面の心配がないし、ギアが上がるとスピードが落ちないのがいいところ。結果を出したいです」と力を込めた。

JRA・GⅠでは、2015年オークス(ペルフィカ14着)以来3度目となる岡田調教師&菱田騎手のタッグ。2人の熱い思いを後押しに、テーオーロイヤルが長距離界を制圧する。




◆天皇賞の師弟制覇 近年は騎手がフリーになる時期が早くなっていて、菱田騎手と同期デビュー4人でデビュー時の厩舎に所属しているのは彼1人だけ。フリーになっても師弟関係が崩れることはないが、所属のまま大レースを勝つことは多くない。2000年以降で天皇賞・春を師弟コンビで勝ったのは00、01年の和田竜二騎手&岩元市三調教師のテイエムオペラオー以来出ていない。天皇賞・秋では2000年のテイエムオペラオー、05年の松永幹夫騎手&山本正司調教師(ヘヴンリーロマンス)、14年の北村宏司騎手&藤沢和雄調教師(スピルバーグ)の例がある。

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【天皇賞・春 われかく戦う】ディープボンド・和田竜激白 「これ以上求めるものはない」 2022年4月26日(火) 05:00

伝統の長距離GⅠ、天皇賞・春が5月1日、阪神競馬場で行われる。昨年の2着馬で、前哨戦の阪神大賞典(芝3000メートル)を連覇したディープボンド(栗東・大久保龍志厩舎、牡5歳)の和田竜二騎手(44)=栗東・フリー=を直撃。前哨戦を振り返るとともに、16戦中13戦でコンビを組むパートナーの成長力や、本番への手応えなどを聞いた。(聞き手・増本隆一朗)



──阪神大賞典を連覇。上がり3ハロン34秒6はメンバー最速だった

「そうなんですよね。そのあたりに進化が表れています。本番に向けてどれぐらいの脚を使えるのかを考えて乗りましたし、長距離であの上がりで走れたのは自信になります」

--昨年は5馬身差、今年は¾馬身差でのV

「タフな馬場で他が止まっていた昨年とは、質が違います。僕の中では今年のほうが断然いい走りで、本番に向かう過程が全然違います。あらゆる課題をすべてクリアしています」

--あらゆる課題とは

「今までは浮いた走りで切れ負けしていたのですが、(昨年)フランスから帰ってきて急激に変わった感じがします。速い脚が使えるようになり、展開にも左右されなくなりました」

──昨年の天皇賞・春は1番人気で2着

「スタミナ勝負でなんとかいけると思ったんですけど。タフな馬場のなかで、あの馬の特長を生かそうと思い過ぎたゆえの負けですね」

――改めて長所は?

「長距離には絶対的な自信があります。スタミナタイプだったのが切れが出てきた。大きな武器です。(1週前追い切りも)馬が弾んでいて、デキも申し分ないです」

──今年も阪神が舞台

「去年走れているので、そのあたりは組み立てやすい。上手に走れる馬で、一番苦手なスローでヨーイドン(=瞬発力勝負)の競馬も前走で勝ちましたから。これ以上求めるものはないですし、あとは当日、僕が誘導するだけです」

──和田竜騎手にとってはテイエムオペラオー以来の天皇賞・春(2000、01年)制覇が懸かる

「京都と阪神は全然違いますし、常に勝つのは難しいこと。いかに最強馬であろうと、1番人気が絶対勝つわけではない。競馬に絶対はないので、今回も気を引き締めていくだけです」

──ライバルは

「全頭意識して。勝たないといけない馬だと思うので、勝つ組み立てをするだけです」

--全16戦中13戦で騎乗している

「ちょっと足りない感じで来ていたけど、トップクラスで主役を張れる馬になった。すごいですね。こうじゃなきゃって感じです。厩舎力と牧場の力、(父)キズナの成長力、いろんな要素があって、ずっといい方向にいっている。こういう馬はなかなかいません」

──何とかGⅠを

「オーナーも厩舎も、本当にそういう思い。それを僕が受け継いで、最良の結果を得られればと思います」



和田 竜二(わだ・りゅうじ) 1977(昭和52)年6月23日生まれ、44歳。滋賀県出身。96年に栗東・岩元市三厩舎からデビューし、33勝を挙げて関西放送記者クラブ賞(新人騎手賞)を受賞。テイエムオペラオーとのコンビで、99年皐月賞、00、01年天皇賞・春などGI7勝。18年宝塚記念ミッキーロケットで制すなど活躍を続けている。25日現在、JRA通算1404勝。うち重賞はGI8勝を含む49勝。



テイエムオペラオー 1998年8月にデビューし、99年皐月賞1着、日本ダービー3着、菊花賞2着とクラシックで活躍。2000年はGⅠ5勝(天皇賞・春宝塚記念天皇賞・秋ジャパンC有馬記念)を含む重賞8連勝。どんな接戦にも競り勝つ勝負強さで、年度代表馬に輝いた。01年天皇賞・春で、当時の最多タイとなるJRA・GⅠ7勝目をマーク。通算26戦14勝で、全てのレースで和田竜騎手が騎乗した。同年の有馬記念5着を最後に現役引退。02年に種牡馬入りし、04年にJRA顕彰馬に選出。18年5月17日に心臓まひで死んだ。

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【皐月賞】無敗馬か!2歳王者か?混戦模様の牡馬クラシック第1弾の注目点はこちら!! 2021年4月13日(火) 12:52

★今年初戦の弥生賞ディープインパクト記念は3着 巻き返しを狙う2歳王者ダノンザキッド



 昨年の2歳王者ダノンザキッド(牡、栗東・安田隆行厩舎)が、皐月賞で巻き返しを図る。同馬は、今年初戦となった前走の弥生賞ディープインパクト記念では3着に敗れたが、昨年は新馬→東京スポーツ杯2歳SホープフルSと3連勝を決め、JRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。2020年の皐月賞では、前年の最優秀2歳牡馬コントレイルが勝利を収めたが、ダノンザキッドは初黒星を喫した前走から巻き返して、GI2勝目を挙げることができるかどうか。Vなら、最優秀2歳牡馬の勝利は史上8頭目となる。



★クラシック初勝利を目指す安田隆行調教師 “騎手&調教師”双方での皐月賞Vなるか



 ダノンザキッドを管理する安田隆行調教師には、クラシック初勝利がかかる。同調教師はJRA・GI13勝を挙げているが、クラシックでは勝利経験がなく、2001年、2013年の桜花賞2着が最高成績となっている。安田隆行調教師は、騎手時代の1991年にトウカイテイオーとのコンビで皐月賞を制しているが、調教師としても皐月賞のタイトルを手にすることができるかどうか。なお、“騎手&調教師”双方で皐月賞を勝てば、保田隆芳氏以来、史上2人目のこととなる。



 また、ダノンザキッドを所有する(株)ダノックスにもクラシック初勝利がかかる。同馬主は昨年のホープフルSダノンザキッド)、今年の高松宮記念ダノンスマッシュ)とJRA・GI出走機会2連勝中だが、皐月賞で初のクラシックタイトルを獲得することができるかどうか。なお、ダノンザキッドには川田将雅騎手が騎乗する予定。



弥生賞ディープインパクト記念で逃げ切り勝ち 田辺裕信騎手との新コンビで挑むタイトルホルダー



 タイトルホルダー(牡、美浦・栗田徹厩舎)は、通算4戦2勝という成績だが、2勝はいずれも逃げ切り勝ちで挙げており、前走の弥生賞ディープインパクト記念でも積極的にレース序盤から逃げて勝利を収めている。皐月賞では2008年のキャプテントゥーレを最後に逃げ切り勝ちはないが、タイトルホルダー皐月賞でどのような戦法をとるだろうか。



 今回、タイトルホルダーには“テン乗り”となる田辺裕信騎手が騎乗する予定。4月12日現在、同騎手はJRA重賞で35勝をマークしているが、そのうちの13勝を“テン乗り”の馬で挙げており、自身初のJRA・GI制覇となった2014年のフェブラリーSでも“テン乗り”のコパノリッキーとのコンビで勝利を挙げている。



スプリングSを制しだヴィクティファルスで参戦 “池添兄弟コンビ”初のGI制覇なるか



 スプリングSを制したヴィクティファルス(牡、栗東・池添学厩舎)には、池添学調教師の兄・池添謙一騎手が騎乗する予定。スプリングSでは“池添兄弟”コンビとして11度目のJRA重賞挑戦で初勝利となったが、トライアルに続いて皐月賞も制し、コンビ初のJRA・GI制覇を遂げることができるかどうか。Vなら、池添学調教師はJRA・GI初制覇となる。



★中118日で参戦するレッドベルオーブ 最長間隔勝利記録の更新なるか



 朝日杯FS3着のレッドベルオーブ(牡、栗東・藤原英昭厩舎)は、皐月賞が今年初戦となる。同馬は昨年8月8日の新馬戦では2着に敗れたが、未勝利戦→デイリー杯2歳Sをいずれも2歳コースレコードを更新して連勝し、朝日杯FSでは3着に入った。レッドベルオーブは前走から中118日での参戦となり、昨年コントレイルが樹立した皐月賞における前走からの最長間隔勝利記録(中112日)の更新がかかるが、今年初戦の皐月賞でどのような走りを見せるだろうか。Vなら、同馬に騎乗予定の福永祐一騎手は皐月賞連覇となる。



★連勝中のエフフォーリアグラティアスに注目 今年も“無敗の皐月賞馬”誕生なるか



 皐月賞では、2019年サートゥルナーリア、2020年コントレイルと目下2年連続で無敗馬が勝利を挙げている。今年の皐月賞には3戦3勝のエフフォーリア(牡、美浦・鹿戸雄一厩舎)、2戦2勝のグラティアス(牡、美浦・加藤征弘厩舎)が登録しているが、史上19頭目の“無敗の皐月賞馬”が誕生するだろうか。



 エフフォーリアは前走の共同通信杯1着の後、トライアル競走には出走せず、皐月賞に直行してきた。近年の皐月賞では、“共同通信杯組”の活躍が目立っており、過去10年で4勝を挙げている。エフフォーリアにはデビューからの3戦すべてで横山武史騎手が騎乗しており、皐月賞でも同騎手が手綱をとる予定だが、デビューからの連勝を伸ばすことができるかどうか。なお、横山武史騎手の父・横山典弘騎手は1998年の皐月賞を制しており、史上3組目の皐月賞父子制覇がかかる。エフフォーリアが勝てば、同馬を管理する鹿戸雄一調教師は2008年のジャパンCスクリーンヒーロー)以来、13年ぶりのJRA・GI制覇となる。



★最少キャリア制覇がかかるグラティアス 鞍上は皐月賞最多勝のM.デムーロ騎手



 2戦2勝のグラティアス(牡、美浦・加藤征弘厩舎)には、2歳戦が実施されるようになった1946年以降の皐月賞最少キャリア優勝記録がかかる。同馬は父ハーツクライ、母マラコスタムブラダという血統で、2019年のセレクトセール(1歳)において2億3000万円(税抜)という高額で取引された。グラティアスは昨年10月24日に東京の新馬戦を勝ち上がると、続く京成杯も制し、今回は同レース以来3力月ぶりの出走となる。グレード制が導入された1984年以降、キャリア2戦の馬の最高成績は1993年シクレノンシェリフの3着だが、グラティアスは3戦目で皐月賞を制すことができるかどうか。なお、同馬には皐月賞で歴代最多の4勝を挙げているM.デムーロ騎手が騎乗する予定。



★11年連続参戦となる池江泰寿調教師 すみれSを制したディープモンスターを登録



 池江泰寿調教師は、これまで皐月賞に20頭の管理馬を出走させており、現役調教師で最多の皐月賞出走回数を誇る。同調教師は2011年から毎年皐月賞に管理馬を出走させており、11年連続の参戦となる今年の皐月賞にはすみれS勝ち馬ディープモンスターを登録している。池江泰寿調教師は2011年オルフェーヴル、2017年アルアイン皐月賞を制しているが、現役単独トップとなる皐月賞3勝目を挙げることができるかどうか。なお、ディープモンスターには戸崎圭太騎手が騎乗する予定。また、同馬の生産牧場である矢野牧場には、2002年の桜花賞アローキャリー)以来、19年ぶりのJRA・GI制覇がかかる。



ヨーホーレイクに騎乗予定の岩田望来騎手 皐月賞史上最年少での勝利なるか



 騎手の皐月賞最年少優勝記録は、1999年の皐月賞テイエムオペラオーで制した和田竜二騎手の「21歳9力月27日」。今年の皐月賞に参戦予定の騎手では、ヨーホーレイク(牡、栗東・友道康夫厩舎)に騎乗予定の岩田望来騎手が、レース当日の年齢「20歳10力月19日」で、同記録の更新がかかる。岩田望来騎手は皐月賞初騎乗となるが、デビュー3年目でクラシックのタイトルを手にすることができるかどうか。なお、ヨーホーレイクは、新馬戦→紫菊賞を連勝した後は、ホープフルS3着、きさらぎ賞2着と重賞で上位に入っている。



 また、騎手の皐月賞最年長優勝記録は保田隆芳元騎手(1968年)の「48歳2力月2日」で、今年の皐月賞に参戦予定の騎手では、イルーシヴパンサー(牡、美浦・久保田貴士厩舎)に騎乗予定の横山典弘騎手が、レース当日の年齢「53歳1力月27日」で同記録の更新、並びに安藤勝己元騎手がもつクラシック競走での最年長優勝記録(51歳0力月14日)の更新がかかる。同騎手は、今回が歴代単独最多となる30回目の皐月賞騎乗となるが、1998年セイウンスカイ以来、23年ぶりの勝利を挙げることができるかどうか。



★追加登録料を支払っての参戦 父子3代皐月賞制覇に挑むアサマノイタズラ



 アサマノイタズラ(牡、美浦・手塚貴久厩舎)は、追加登録料200万円を支払っての参戦となる。同馬は通算4戦1勝という成績だが、前走のスプリングSで2着に入り、皐月賞の優先出走権を獲得した。追加登録馬が皐月賞を勝てば、1999年テイエムオペラオー以来22年ぶり、1勝馬が皐月賞を勝てば、2004年ダイワメジャー以来17年ぶりとなるが、アサマノイタズラは、追加登録料を支払って参戦する執念を実らせることができるかどうか。なお、同馬にはGI初騎乗となる嶋田純次騎手が騎乗する予定。また、アサマノイタズラの祖父ネオユニヴァースは2003年、父ヴィクトワールピサは2010年に皐月賞を制しており、アサマノイタズラには史上初の父子3代皐月賞制覇がかかる。



皐月賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載★【皐月賞】レース展望

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先週はローズSとセントライト記念、秋G1へ向けて重要な3歳のトライアル2レースが行われた。

印象に残ったのはローズS、マスクトディーヴァの末脚。展開が向いた面はあったとはいえ、直線は強烈な伸びを見せ差し切り勝ち。人気のブレイイディヴェーグを1馬身半突き放す完勝で、レコードのおまけつきだった。

強烈な末脚の源泉となっているのは、母母ビハインドザマスクだろう。ビハインドザマスクは20世紀末に台頭した牝馬で、強烈な末脚を武器とした。3連勝で臨んだ2000年のセントウルSでは、当時人気を集めていたブラックホークを並ぶ間もなく差し切り勝ち、重賞初制覇。その後G1には縁がなかったが、引退レースとなった京都牝馬Sでは、牝馬で58キロを背負いながらやはり上がり最速の鋭い末脚を披露し差し切り勝ち。

そのビハインドザマスクディープインパクトの間に生まれたマスクオフの産駒が今回ローズSを制したマスクトディーヴァ。あのローズSを見ると、祖母の末脚を思い出さざるを得なかった。

翌日のセントライト記念は、レーベンスティールが勝利。リーベンスティールの血統表を眺めると、母父トウカイテイオーが話題になっているが、母母父のリアルシャダイも懐かしい。リアルシャダイは20世紀末~2000年代にかけてステイヤーを多く輩出した名種牡馬。1995年、ライスシャワーが2度目の制覇を成し遂げた天皇賞(春)では、2着ステージチャンプ、3着ハギノリアルキングも含め、産駒のワンツースリーという偉業を成し遂げている。本校執筆時点でレーベンスティールの今後のローテは明らかになっていないが、母系を眺める限りスタミナは豊富にありそうだ。是非、菊花賞ソールオリエンスとの再戦を観たい。

母系を眺めていると思わぬ名馬、名牝に出会うことがある。今年の札幌記念で2着と健闘したトップナイフは、父デクラレーションオブウォー、母の父スピニングワールド。これだけ見るとやや地味な血統なのかなと思えるが、さらにさかのぼってみると3歳母にワンスウェドの名前を見つけることができる。ワンスウェドは、あのテイエムオペラオーの母。つまり母母ビクトリーマッハがテイエムオペラオーの異父姉ということになる。そう考えると、タフな馬場の2000m戦だった札幌記念での激走もなんとなく説明がつくような気がする。

即馬券に繋がるような類の話ではないかもしれないが、母系を眺める楽しみを感じる今年の3歳戦線だ。

それでは最後に先週からの狙い馬と、今週末の注目馬を。

【次走狙い馬】 9/17(月)中山12R レディアス 2番人気3着

外からキッチリ伸びて来て3着確保。展開不向きもラストは目立った。叩き良化型で使いつつ良くなるタイプで、1200mもこなすが過去の実績や今回の内容から1400mの方がより流れに乗りやすそう。この後、仮に東京替わりで距離が延びても問題なく、現級なら軸で信頼できる。

~今週末の注目馬~

今週は神戸新聞杯から。

ナイトインロンドン和田竜二騎手)

注目はナイトインロンドン和田竜二騎手。

3連勝で挑むナイトインロンドンが面白い。前走の阿寒湖特別は完勝。2~3着に下したライリッズミステリーウェイも次走即勝ち上がっており、相手も揃った一戦だった。母父メジロマックイーンから豊富なスタミナを受け継いでいる印象で、菊花賞で是非見たい上がり馬。今回はさらに相手も揃ってはいるが、いきなりの重賞で通用しておかしくない。

※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。


○TARO プロフィール

栃木県出身、競馬予想家。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)など著書多数。最新刊は『馬券力の正体 収支の8割は予想力以外で決まる』(オーパーツ・パブリッシング)。


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2017年12月22日(金) 16:00 山崎エリカ
【山崎エリカのG1ナビゲーション】~2017有馬記念~
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主役はジャパンCの上位馬
しかし、3歳馬も牝馬も差がなく、大波乱の可能性も!

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 「有馬記念は、何を買うの?」と普段、競馬をやらない知人から電話がかかってくるほど盛り上がりを見せている今年の有馬記念。毎週『週刊・競馬ブック』が5冊入荷されているうちの近所のコンビニでも、月曜日の夜の段階でラスト1冊。危うく買い損ねても隣と斜向いにコンビニがあるからいいけど、それほど売れていました。

 今年は、日本ダービーの馬券売り上げが前年比「-6.0%」だったのに対して、キタサンブラックが出走しているレースは大雨に見舞われた宝塚記念以外は、前年以上の売り上げ。台風一過に見舞われた天皇賞(秋)でも、前年比「+0.2%」を記録しているのだから、この盛り上がりは、キタサンブラックの引退が関係しているはず。


■2017秋シーズン 『競馬プロ予想MAX』presents連載コラムについて詳しくはこちら
https://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=9354


 キタサンブラックが人気があるのは、もちろん馬主が北島三郎さんだからというのもあるでしょう。しかし、ダービー馬レイデオロは、秋のG1はジャパンCの一戦しか出走していないのに対して、個人馬主ならではのグランドスラムに挑戦したことも大きいはず。一年間にニ度、三度しか出走しないG1馬は、強くても人の記憶から薄らいでいくことも少なくありませんが、中距離G1フル皆勤ならば、一戦や二戦、取りこぼしても人の記憶に残ります。

 また、テイエムオペラオーディープインパクトのように強くて完璧なものよりも、強いけど脆い一面もあるほうが人には愛されるもの。オグリキャップトウカイテイオーの復活が期待された有馬記念が盛り上がり、そこからスタートした競馬ファンが多いように、人は「非の打ちどころがない」ものより、「付け入る隙がある」もののほうに興味を示します。

 今年の有馬記念が盛り上がりを見せているのは、キタサンブラック宝塚記念やジャパンCで敗れたことによって生じた付け入る隙でしょう。キタサンブラックは、テイエムオペラオーディープインパクトなどのように、有力馬をマークして動いて行く差し馬ではなく、マークされる立場の先行馬。それゆえに不本意なところから動かざるを得ない場合もあり、実力拮抗ならばより他馬が付け入りやすくなります。

 宝塚記念は、まさにそれ。内枠のシュヴァルグランが予想以上にハナを主張したため、外枠のキタサンブラックは、シュヴァルグランシャケトラに行かせて、2列目の外に控える形。キタサンブラックが行きたがって引っ掛かり、武豊騎手がそれをコントロールしているところで、外からサトノクラウン&デムーロ騎手にグングン突かれました。

 このデムーロ騎手のプレッシャーに我慢できずに、キタサンブラックは3コーナー先頭を狙うかの勢いで加速。しかし、内にいたシュヴァルグランシャケトラも抵抗してペースアップをしたため、遠心力により内から約5~6頭分も大外を回る形。タフな馬場状態でラスト5~6F地点から動いたこと、さらに3~4コーナー大外のロスの多い競馬だったために9着に凡退しました。

 また、前走のジャパンCは、なるべく目標にされない競馬をしようと、内枠のギニョール用のスペースを作ったにもかかわらず、同馬が応じずに自ら逃げざるを得ない形。もっとも有利な作戦Aから、ややリスクを背負う作戦Bへと切り替えざるを得ない中で、前半5F通過60秒2の理想的なペースでレースを運んだものの、ラスト2F地点でもう脚が上がって失速。これは休養明けで極悪馬場の天皇賞(秋)で激走した反動以外の何でもないでしょう。

 さらに、ジャパンC当日は複数の騎手が指摘していたように、芝が薄くて硬く、内目が伸びる馬場状態。実際にジャパンCの上位3頭の馬番は、1着シュヴァルグラン(1番)、2着レイデオロ(2番)、3着キタサンブラック(4番)と内枠の馬でした。しかし、レースがスローペースであるもかかわらず、4着以下の馬が上位3頭から4馬身以上も突き離される結果。これは決定的な着差でした。仮に前記3頭が外枠だったとしても、4着以下の馬たちの逆転は不可能に近かったはず。

 今回、ジャパンC4着以下から逆転あるとすれば、・・・

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2016年10月28日(金) 11:15 岡村信将
【ラップギア岡村信将のスペシャルG1展望】~2016天皇賞(秋)~
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1996年に秋華賞が創設されるまでは、秋のG1シリーズ第一戦という扱いだった、秋の天皇賞。当時スプリンターズSは有馬記念の1週前、菊花賞も天皇賞の翌週という施行日程だった。それらのG1が現在の日程に固定されたのは2000年のこと。大きな問題も批判もなく続いているということは、スプリンターズS、秋華賞菊花賞、天皇賞という並びは正解だったのだろう。


■2016秋シーズン 『競馬プロ予想MAX』presents連載コラムについて詳しくはこちら
http://umanity.jp/racedata/columndet_view.php?cid=7807


天皇賞(秋)は、1ヵ月後のジャパンカップや2ヵ月後の有馬記念にも繋がるレース。現在、この秋のG1・3レースを同一年度に優勝した馬には2億円の褒賞金(ボーナス)が交付されているが(外国産馬は1億円)、現在までにそれを達成した馬は2000年テイエムオペラオーと2004年ゼンノロブロイの2頭だけ。

http://www.jra.go.jp/keiba/program/pdf/housyoukin_1.pdf

惜しいところでは1999年に1着→1着→2着だったスペシャルウィーク(交付基準設定前)、2002年と2003年に2年連続で1着→3着→1着だったシンボリクリスエスなどがいるのだが、2004年以降は2011年に1着→1位入線(2着降着)→2着だったブエナビスタが目立つぐらい。

2004年ゼンノロブロイ以降目立った動きがないので、あまり注目されていない制度なのかと思ったりもしたのだが、まったく逆。下表の通り交付基準が制定された2000年以降は(着順に関係なく)、その3レースすべてに出走する馬が増えているのだ。テイエムオペラオーゼンノロブロイのころは褒賞金が1億円だったので、実質2億円で成果を出したということになる。

■同一年に天皇賞(秋)、JC、有馬記念の3レースにすべて出走した馬の頭数
1991年~1995年 10頭
1996年~2000年 11頭
2001年~2005年 19頭
2006年~2010年 13頭
2011年~2015年 20頭

ちなみに昨年はラブリーデイアドマイヤデウスワンアンドオンリーラストインパクトダービーフィズの5頭が天皇賞(秋)からJC、有馬に転戦してくれた。今年も5~6頭のトップホースが3連戦に臨んで、秋競馬を盛り上げてくれるものと考えられる。

余談になるが、菊花賞からジャパンカップ有馬記念の3連戦に挑む3歳馬は、2014年ワンアンドオンリー、2009年リーチザクラウンなど5年に1頭ぐらい。3連勝馬は現れておらず、好成績は1990年菊花賞2着→JC4着→有馬3着のホワイトストーンか、2004年1着→3着→5着のデルタブルース、もしくは2006年2着→2着→4着のドリームパスポートなどと言ったところ。

いや、違う。ここでシンボリルドルフの登場だ。1984年、まだ日本馬が外国馬にほとんど通用していなかった時代に、3歳で菊花賞1着→JC3着→有馬1着という成績。これは三十余年が経過した いま考えても十分な偉業と言えるのではないだろうか。


さて、思い出話はこれぐらいにして、天皇賞(秋)の考察に入りたい。過去10年の天皇賞(秋)と、それ以前の天皇賞(秋)を見比べて、最も目立つのは・・・

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2023年天皇賞・春展望

 藤沢雄二 2023年4月30日() 11:15

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唐突ですが天皇賞をどう呼んでいますか?

すなわち「はるてん」と言うか「てんはる」というかということです。
まあ秋でも同様なんですけど、季節が先か後かの問題ですね。
個人的には前者以外にあり得ないぐらいに思っています。

もちろん競馬新聞などの表記では『天皇賞・春』ですから「てんはる」という理屈もわかります。
でもどこかのラーメン屋じゃあるまいし…。

もっとも「はるてん」の方が言葉の“すわり”がいいんですよ。
春の天皇賞、すなわちは「はるてん」の方が口語としての柔らかさがあって、自分はこの方が好きなんですけどね。

だからどうした?と言われればそれまでですがw


さて本題。
17頭立ての今年の春の天皇賞は前日締切で③タイトルホルダーが単勝1.6倍の支持を集めております。
昨年の覇者が文字通りの防衛戦に堂々の主役というのは頷ける。
ただ引っかかるのはその人気の面で、これまでの重賞6勝の内、1番人気で勝ったのは去年の日経賞だけ。
2番人気で3勝、4番人気で2勝とそもそもこれまでは不思議とあまり人気になっていなかったわけですね。
今回のメンバーの中で通算7勝の実績は一枚も二枚も上ではあるのだけど、これだけの馬にしては「受けて立つ」という経験が少ないのは気になる点である。

加えて、春の天皇賞を「単勝1倍台で」連覇した馬はいないというのも気になるところ。
あのメジロマックイーンは4歳時は単勝1.7倍で勝っているけど、連覇の懸かった5歳時はトウカイテイオーとの一騎打ちムードの中で単勝2.2倍の2番人気(なおトウカイテイオーが単勝1.5倍)で、3連覇の懸かった6歳時は単勝1.6倍でライスシャワーの2着だった。
ちなみに連覇を果たしたテイエムオペラオーとフェノーメノ、そしてフィエールマンの単勝オッズは2.0倍以上だった。
そこまで絶対的な強さを感じさせていなかったフェノーメノはともかく、テイエムオペラオーとフィエールマンが1倍台ではなかったことを思うと、今回のタイトルホルダーの前日締切1.6倍というのは売れすぎな感はある。
(追記:キタサンブラックを忘れていましたね)

もちろん馬券の軸としては信頼できそうではあるものの、そこまで頭鉄板とまでは言えないのではないかと。


じゃあ何かに食われるとして、逆転候補を挙げるのも微妙ではあるのだが。
それでも逆転があるのなら、やはり①ジャスティンパレスなのだとは思う。
ダービー9着、有馬記念7着とGⅠ実績に乏しいぐらいしかマイナス材料はないと思います。
単純にルメールの単勝が6倍前後なら美味しいとも思えるわけで、単勝の魅力はコレでしょうね。

⑬ボルトグフーシュは重賞でも大崩れしていないけど、勝ち鞍が3勝クラスまでしかないのを考えるとここで大物食いの大仕事を果たせるとは思いにくい。

⑥アスクビクターモアは、前走の日経賞は出遅れて競馬にならなかったと敗因が明確だからノーカウントという意見はさもありなんですけど、有馬記念は体調が整わないので春に万全を期す為に見送ったという経緯を考えるとさすがに日経賞9着は負けすぎだろう。
何かで、競馬ブックの吉岡氏が「出遅れるのは何かコンディションが良くない証拠」ということを言っていた記憶があるので、日経賞で出遅れたという事実は無視できないとは思います。

⑦ディープボンドに上積みを望むのは酷だと思うんですよね。
ベストパフォーマンスは4歳時の阪神大賞典で、その4歳時から比べると今はその8割の力を出せれば御の字ではないかと。

昨年の落馬競走中止の悔しさを晴らしたい⑯シルヴァーソニックはステイヤーズS→サウジアラビアのレッドシーターフハンデを連勝して実績を積み上げて天皇賞の舞台に戻ってきたわけですが、そのサウジアラビアはレース名の通りハンデ戦なんですよね。
アウェイの勝利は立派ですけど、日本のGⅠにハンデ戦のGⅠがないことを思うと定量戦で勝ち負けまでは…。

ヒモ穴で一考の余地がありそうなのは⑫ブレークアップと⑭マテンロウレオ。
オッズを考えると特に後者に食指が動く。
なんといってもハーツクライ産駒は今回はこの馬1頭しかいなくて、加えて母の父がブライアンズタイムなら血統のは字面だけなら通用してなんの不思議もない。
大阪杯は4着と、京都記念2着から着順は落としたものの勝ち馬からの差は京都記念の0.6秒差から大阪杯では0.4秒差と詰まっているので内容は決して悪くない。
一昔前は産経大阪杯から天皇賞というローテーションの馬は普通にいたわけで、2000mからの臨戦を割り引くこともなかろう。

前者は有馬記念のシンガリ負けがGⅠの壁を感じさせなくもないが、出世レースのアルゼンチン共和国杯の勝ち馬だし穴ということであれば有資格者にはなりそうだ。

◎①ジャスティンパレス
〇③タイトルホルダー
☆⑬ボルトグフーシュ
△⑭マテンロウレオ
△⑫ブレークアップ

欲張りなので◎は①ジャスティンパレスにしました。
ただ一つ気になるのは、馬主の三木氏が今日は京都にいるのかそれとも香港にいるのかという点。
香港は香港で海外の遠征レースに馬主不在はマズイだろ、ではあるのだけど、京都も京都でやはり天皇賞の格式を思うと馬主不在はマズイだろというわけで。
いくら馬主歴が浅いといってもGⅠ未勝利の馬主さんがそれなりのチャンスの時に臨場しないのは…………とは思いますよ。
京都にいるのがわかればもっと自信はあるのだけどw

 また紐抜け 2023年3月25日() 15:08
弥生賞より毎日杯をテイエムオペラオー記念にすることの方が...
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JRAの施策か何かは知らんが、弥生賞にディープインパクト記念とかつけている暇があるなら、毎日杯こそテイエムオペラオー記念とかつけなきゃなんないんじゃない?
だって毎日新聞があと10年持つか相当微妙だもの。
今のうちにテイエムオペラオー記念って付けとけば、毎日新聞社がつぶれても、しれっと毎日杯消せばすむこと。
今のままだと毎日新聞がつぶれてあたふたした挙句、ペイペイ杯とかに変わりそうで怖い。

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 ちびざる 2023年3月1日(水) 21:58
【雑感】パンサラッサについて・・・。
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先週の日曜のメインから中山記念を回顧。
勝ったのは、ヒシイグアスでした。
スタートは、五分のスタートでした。道中は中団やや後ろを追走。
勝負所でペースを上げて直線へ。
直線で、脚を伸ばしての勝利でした。
レース前は久々ということもあり、状態が今一つと思いましたが
それでも、勝ちあがるわけですから、このメンバーでは力が一枚上でしたね。
年齢の割には、使い減りしていないのもまだまだやれると思います。
どこかでGⅠのタイトルが欲しいところですね・

さて、今日の本題に入りたいと思います。今回はパンサラッサについて。
サウジカップを制覇して、総獲得賞金が、テイエムオペラオーを超えたとのこと。
ってことは、その上にいるのが、キタサンブラックとアーモンドアイ。
ドバイの結果次第では、さらに上に行くかもしれませんね。
何か、ピンときませんね。(笑)
テイエムオペラオー、キタサンブラック、アーモンドアイはやっぱり強いという印象があります。
GⅠを何勝もしているので、強いとイメージも当然だと思います。
その中にパンサラッサが入るわけですからね。(獲得金額の話ですが・・・・)
できれば、もう一つ勲章が欲しいですね。できれば国内のタイトルが欲しいですね。
種牡馬としての価値はどれほどになるのかも興味がありますね。
(当然、子どもが走ってからってのはありますが・・・)
まずは、ドバイでの結果を楽しみにしたいですね。


最後に、弥生賞ディープインパクト記念について。現時点での私の注目はグランヴィノスですね。
前走の京都2歳ステークスは、6着でした。
前走は、好位追走から直線で伸びきれず、6着でした。
キャリア1戦で重賞に挑戦するも敗れてしまいました。
あれから3か月。どういう成長曲線を描いているのか楽しみですね。
今年の牡馬クラシック路線は大混戦。
この馬にもまだチャンスはあると思います。
それこれも弥生賞ディープインパクト記念の結果次第ですが・・・・。
あとは鞍上に託したいですね。

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